JPH07299413A - 立体模様を有する金属板 - Google Patents
立体模様を有する金属板Info
- Publication number
- JPH07299413A JPH07299413A JP11764694A JP11764694A JPH07299413A JP H07299413 A JPH07299413 A JP H07299413A JP 11764694 A JP11764694 A JP 11764694A JP 11764694 A JP11764694 A JP 11764694A JP H07299413 A JPH07299413 A JP H07299413A
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- JP
- Japan
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- pattern
- metal plate
- boundary line
- primer layer
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は建築、構築物の内、外壁を形成する
ための建築用部材として有用な意匠性と立体感に富む立
体模様を有する金属板に関するものである。 【構成】 金属板よりなる基板１の一表面に少なくとも
プライマー層２を設け、プライマー層２上に縮み塗膜３
を任意模様の境界線部分７または上記境界線部分７以外
の模様部分６にのみ設け、境界線部分７を含む全表面を
オーバコート層５で被覆し、上記境界線部分７または模
様部分６のみが他表面と異なる凹凸状とした立体模様を
有する金属板Ａである。
ための建築用部材として有用な意匠性と立体感に富む立
体模様を有する金属板に関するものである。 【構成】 金属板よりなる基板１の一表面に少なくとも
プライマー層２を設け、プライマー層２上に縮み塗膜３
を任意模様の境界線部分７または上記境界線部分７以外
の模様部分６にのみ設け、境界線部分７を含む全表面を
オーバコート層５で被覆し、上記境界線部分７または模
様部分６のみが他表面と異なる凹凸状とした立体模様を
有する金属板Ａである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内、外壁
を形成するための建築用部材として有用な意匠性と立体
感に富む金属板に関するものである。
を形成するための建築用部材として有用な意匠性と立体
感に富む金属板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、建材に用いられる金属板に凹凸状
の、例えばブリック調の模様を形成したものとして、
エンボスローラを用いて金属板にエンボス加工（凹凸加
工）を施して形成したもの、充填材や骨材を配合した
エマルジョン塗料を金属板表面に塗布して形成したも
の、また、複数色の塗料を重ね塗りし、色の濃淡の差
によりブリック調の模様を形成したもの、模様、境界
部分のいずれかに縮み塗膜を設けることにより立体感、
意匠性の強化を図るもの、等が代表的である。
の、例えばブリック調の模様を形成したものとして、
エンボスローラを用いて金属板にエンボス加工（凹凸加
工）を施して形成したもの、充填材や骨材を配合した
エマルジョン塗料を金属板表面に塗布して形成したも
の、また、複数色の塗料を重ね塗りし、色の濃淡の差
によりブリック調の模様を形成したもの、模様、境界
部分のいずれかに縮み塗膜を設けることにより立体感、
意匠性の強化を図るもの、等が代表的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
ではエンボス加工のみではブリック調の模様は鮮明には
現れず、しかも金属板の表面の塗膜を傷つけてしまう欠
点があり、では、ブリック調模様の凹凸の差が小さく
鮮明性に欠けると共に、充填材、骨材同士により表面に
傷ができ易い欠点があり、では凹凸の立体感が全く感
じられず、しかも、塗料の２回塗りとなるために、形成
までの工程が多岐にわたって複雑となって生産性に劣
り、では境界線部分の塗膜と、他部分の塗膜の分離塗
布が困難で、かつ境界部分が不鮮明になる等の欠点があ
った。
ではエンボス加工のみではブリック調の模様は鮮明には
現れず、しかも金属板の表面の塗膜を傷つけてしまう欠
点があり、では、ブリック調模様の凹凸の差が小さく
鮮明性に欠けると共に、充填材、骨材同士により表面に
傷ができ易い欠点があり、では凹凸の立体感が全く感
じられず、しかも、塗料の２回塗りとなるために、形成
までの工程が多岐にわたって複雑となって生産性に劣
り、では境界線部分の塗膜と、他部分の塗膜の分離塗
布が困難で、かつ境界部分が不鮮明になる等の欠点があ
った。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板の表面
に少なくともプライマー層（下地処理、下塗り塗膜も含
む）を設け、このプライマー層上に任意模様、または模
様の境界線に凹凸状表面を形成する縮み塗膜を設け、こ
の縮み塗膜を含む表面をオーバコート層で被覆し、縮み
塗膜を凹凸状のつや消し表面材とし、他部塗膜をフラッ
ト面として立体感を大幅に強化して金属イメージの打破
と生産性の向上とデザインの多様化が容易に図れる立体
模様を有する金属板を提案するものである。
に少なくともプライマー層（下地処理、下塗り塗膜も含
む）を設け、このプライマー層上に任意模様、または模
様の境界線に凹凸状表面を形成する縮み塗膜を設け、こ
の縮み塗膜を含む表面をオーバコート層で被覆し、縮み
塗膜を凹凸状のつや消し表面材とし、他部塗膜をフラッ
ト面として立体感を大幅に強化して金属イメージの打破
と生産性の向上とデザインの多様化が容易に図れる立体
模様を有する金属板を提案するものである。
【０００５】
【実施例】以下に、本発明に係る立体模様を有する金属
板の一実施例について図面を用いて詳細に説明する。図
１および図２は、本発明に係る立体模様を有する金属板
Ａ（以下、単に金属板Ａという）を示す平面図であり、
その一部を拡大して示すと図３（ａ）〜（ｃ）に示すよ
うな断面図である。すなわち、（ａ）図において、１は
基板でその表面に少なくとも下地処理を含むプライマー
層２を設け、プライマー層２上に縮み塗膜３をブリック
調、もしくはスタッコ調、その他図示しない任意模様に
積層し、この縮み塗膜３を含む全表面（化粧面）をオー
バコート層５で被覆した金属板Ａの構成である。また、
（ｂ）図はプライマー層２上に上塗り層４を設け、この
上塗り層４上に縮み塗膜３を形成すると共に、これら全
表面にオーバコート層５を設けた金属板Ａである。さら
に（ｃ）図は模様部分６の幅を小さく形成した構成の金
属板Ａである。
板の一実施例について図面を用いて詳細に説明する。図
１および図２は、本発明に係る立体模様を有する金属板
Ａ（以下、単に金属板Ａという）を示す平面図であり、
その一部を拡大して示すと図３（ａ）〜（ｃ）に示すよ
うな断面図である。すなわち、（ａ）図において、１は
基板でその表面に少なくとも下地処理を含むプライマー
層２を設け、プライマー層２上に縮み塗膜３をブリック
調、もしくはスタッコ調、その他図示しない任意模様に
積層し、この縮み塗膜３を含む全表面（化粧面）をオー
バコート層５で被覆した金属板Ａの構成である。また、
（ｂ）図はプライマー層２上に上塗り層４を設け、この
上塗り層４上に縮み塗膜３を形成すると共に、これら全
表面にオーバコート層５を設けた金属板Ａである。さら
に（ｃ）図は模様部分６の幅を小さく形成した構成の金
属板Ａである。
【０００６】さらに説明すると、基板１は金属板Ａの基
材となるものであり、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム
板、ステンレス板、銅板、チタン板、クラッド鋼板、ガ
ルバリウム鋼板等の薄金属板や、これらの複合板等から
なるものであり、板厚としては、２７０〜６００μ位
で、長さは定尺もしくはコイル状としたものである。
材となるものであり、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム
板、ステンレス板、銅板、チタン板、クラッド鋼板、ガ
ルバリウム鋼板等の薄金属板や、これらの複合板等から
なるものであり、板厚としては、２７０〜６００μ位
で、長さは定尺もしくはコイル状としたものである。
【０００７】また、プライマー層２は、基板１の表面、
裏面に化成処理皮膜をプライマー処理して形成したもの
であり、下塗り層として機能するものである。
裏面に化成処理皮膜をプライマー処理して形成したもの
であり、下塗り層として機能するものである。
【０００８】縮み塗膜３は、模様部分６自体、もしくは
境界線部分７自体を形成し、例えばアクリル塗料を焼き
付け、もしくは乾燥焼き付けした際に縮み、その表面が
凹凸状の乱反射形状となるものであり、つや消しの表面
と立体感のある表面としたものである。
境界線部分７自体を形成し、例えばアクリル塗料を焼き
付け、もしくは乾燥焼き付けした際に縮み、その表面が
凹凸状の乱反射形状となるものであり、つや消しの表面
と立体感のある表面としたものである。
【０００９】上塗り層４は、図３（ｂ）に示すようにプ
ライマー層２上に形成した塗膜で、２コート２ベーク方
式の焼成により構成したものであり、通常の耐候性、耐
久性等の所定の性能を具備するものである。
ライマー層２上に形成した塗膜で、２コート２ベーク方
式の焼成により構成したものであり、通常の耐候性、耐
久性等の所定の性能を具備するものである。
【００１０】オーバコート層５はプライマー層２と縮み
塗膜３を含む全表面（化粧面）に塗布し、乾燥、焼成等
したものであり、主に耐候性、耐腐食性の強化を図るこ
とに役立つものである。
塗膜３を含む全表面（化粧面）に塗布し、乾燥、焼成等
したものであり、主に耐候性、耐腐食性の強化を図るこ
とに役立つものである。
【００１１】さらに説明すると、プライマー層２、上塗
り層４、オーバコート層５の素材としては、アルキッド
樹脂系塗料、メラミンアルキッド樹脂系塗料、アクリル
樹脂系塗料、ポリウレタン樹脂系塗料、エポキシ樹脂系
塗料、ポリエステル樹脂系塗料、高加工用ポリエステル
樹脂系塗料、タールエポキシ樹脂系塗料、シリコン系塗
料、ポリオレフィン樹脂等の１種もしくは２種をカーテ
ンフローコータ、ロールフローコータ、スプレー塗装等
により塗布して、焼き付け乾燥、常温乾燥、粉体塗装等
することによって形成するものである。
り層４、オーバコート層５の素材としては、アルキッド
樹脂系塗料、メラミンアルキッド樹脂系塗料、アクリル
樹脂系塗料、ポリウレタン樹脂系塗料、エポキシ樹脂系
塗料、ポリエステル樹脂系塗料、高加工用ポリエステル
樹脂系塗料、タールエポキシ樹脂系塗料、シリコン系塗
料、ポリオレフィン樹脂等の１種もしくは２種をカーテ
ンフローコータ、ロールフローコータ、スプレー塗装等
により塗布して、焼き付け乾燥、常温乾燥、粉体塗装等
することによって形成するものである。
【００１２】以上説明したのは本発明に係る金属板Ａの
一実施例にすぎず図４に示すようにオーバコート層５上
にフッ化ビニリデンのポリマー、フッ化プロピレン等の
単量体との共重合体からなるフッ化ビニリデン系樹脂の
一種からなるフッ素コート、もしくはセラミック系、親
水性系の耐汚染性塗膜８を塗布し、立体模様を長期に亘
って保護した金属板Ａとすることもできる。
一実施例にすぎず図４に示すようにオーバコート層５上
にフッ化ビニリデンのポリマー、フッ化プロピレン等の
単量体との共重合体からなるフッ化ビニリデン系樹脂の
一種からなるフッ素コート、もしくはセラミック系、親
水性系の耐汚染性塗膜８を塗布し、立体模様を長期に亘
って保護した金属板Ａとすることもできる。
【００１３】
【発明の効果】上述したように本発明に係る立体模様を
有する金属板によれば、縮み塗膜をオーバコート層で
被覆したため、耐候性が大幅に向上する。縮み塗膜は
オーバコート層の膜厚によりさらに凹凸模様が明確とな
り、立体感が強化される。縮み塗膜とオーバコート層
間の一体化が図れ、縮み塗膜の剥落も少ない。縮み塗
膜部分の凹凸表面とフラットな面のオーバコート層の光
沢の差が鮮明となり、さらに立体感が出る。等の特徴、
効果がある。
有する金属板によれば、縮み塗膜をオーバコート層で
被覆したため、耐候性が大幅に向上する。縮み塗膜は
オーバコート層の膜厚によりさらに凹凸模様が明確とな
り、立体感が強化される。縮み塗膜とオーバコート層
間の一体化が図れ、縮み塗膜の剥落も少ない。縮み塗
膜部分の凹凸表面とフラットな面のオーバコート層の光
沢の差が鮮明となり、さらに立体感が出る。等の特徴、
効果がある。
【図１】本発明に係る立体模様を有する金属板、例えば
ブリック調模様とした場合の金属板の一例を示す平面図
である。
ブリック調模様とした場合の金属板の一例を示す平面図
である。
【図２】本発明に係る立体模様を有する金属板、例えば
スタッコ調模様とした場合の金属板の一例を示す平面図
である。
スタッコ調模様とした場合の金属板の一例を示す平面図
である。
【図３】本発明に係る金属板の一部拡大断面図である。
【図４】本発明に係る金属板のその他の実施例を示す一
部拡大断面図である。
部拡大断面図である。
Ａ 立体模様を有する金属板 １ 基板 ２ プライマー層 ３ 縮み塗膜 ４ 上塗り層 ５ オーバコート層 ６ 模様部分 ７ 境界線部分 ８ 耐汚染性塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０５Ｄ 7/14 １０１ Ａ Ｂ３２Ｂ 15/08 Ｇ Ｈ
Claims (1)
- 【請求項１】 金属板よりなる基板１の一表面に少なく
ともプライマー層２を設け、該プライマー層２上に縮み
塗膜３を任意模様の境界線部分７または上記境界線部分
７以外の模様部分６にのみ設け、該境界線部分７を含む
全表面をオーバコート層５で被覆し、上記境界線部分７
または模様部分６のみが他表面と異なる凹凸状としたこ
とを特徴とする立体模様を有する金属板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11764694A JPH07299413A (ja) | 1994-05-07 | 1994-05-07 | 立体模様を有する金属板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11764694A JPH07299413A (ja) | 1994-05-07 | 1994-05-07 | 立体模様を有する金属板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07299413A true JPH07299413A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14716841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11764694A Pending JPH07299413A (ja) | 1994-05-07 | 1994-05-07 | 立体模様を有する金属板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07299413A (ja) |
-
1994
- 1994-05-07 JP JP11764694A patent/JPH07299413A/ja active Pending
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