JPH07298808A - 釣り竿、および釣り竿の凸状パターン部の形成方法 - Google Patents

釣り竿、および釣り竿の凸状パターン部の形成方法

Info

Publication number
JPH07298808A
JPH07298808A JP9676694A JP9676694A JPH07298808A JP H07298808 A JPH07298808 A JP H07298808A JP 9676694 A JP9676694 A JP 9676694A JP 9676694 A JP9676694 A JP 9676694A JP H07298808 A JPH07298808 A JP H07298808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing ink
ink layer
layer
rod
convex pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9676694A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Akegami
誠治 明上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP9676694A priority Critical patent/JPH07298808A/ja
Publication of JPH07298808A publication Critical patent/JPH07298808A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い凸状パターン部を備えた釣り竿を提供す
る。 【構成】 釣り竿は、グリップ部を構成する管状基材2
2などからなる竿本体と、上記竿本体の外面に形成され
た滑り止め部30などの凸状パターン部とを有する。前
記凸状パターン部は、印刷インキ層32と粘着剤層34
を備えている。印刷インキ層32は竿本体である管状基
材22の表面に印刷されている。粘着剤層34は、前記
印刷インキ層32とともに印刷され前記印刷インキ層3
2と竿本体である管状基材22の表面との間に介在して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣り竿、特に竿本体の
表面に凸状パターン部を有する釣り竿に関する。また本
発明は、釣り竿の凸状パターン部の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】釣り竿のグリップ部に小さな突起や突条
を多数形成しておいて、これらに滑り止めの機能を持た
せることが行われている。また、釣り竿の外面のうち、
釣り竿に取り付けられた釣り糸が接触し易い個所に、前
記同様の小さな突起などからなるパターン部を形成して
おいて、濡れた釣り糸が釣り竿の外面に付着してベタ付
くのを防止することも行われている。
【0003】上記のような滑り止めあるいはベタ付き防
止を図るための突起や突条すなわち凸状パターン部を形
成する方法として、例えば、特公平4−59857号公
報に示されるようなシルクスクリーン印刷法が提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した滑り止めやベ
タ付き防止の機能を良好に果たすには、凸状パターン部
の盛り上がりが高いほうが好ましい。しかし、シルクス
クリーン印刷法では、形成できる凸状パターン部の高さ
に制限があり、高い凸状パターン部を形成するのが困難
である。
【0005】そこで、前記特公平4−59857号公報
の技術では、厚手の印刷用ステンシルを使うことで、凸
状パターン部の高さを確保しようとしている。しかし、
この方法では、平坦な面状のシルクスクリーンすなわち
ステンシルを曲面状の釣り竿に当てて印刷を行うので、
ステンシルの印刷面どおりに釣り竿表面に分厚い印刷イ
ンキを形成するのは、技術的に難しい。また、曲面状の
釣り竿表面に印刷された流動状態の印刷インキは、乾く
のに時間がかかり、乾くまでの間に流れたり輪郭が不鮮
明になったりする。このような問題は、凸状パターン部
の高さすなわち印刷される印刷インキの厚みが増えるほ
ど大きな影響を与える。
【0006】本発明の目的は、高い凸状パターン部を備
えた釣り竿を提供することにある。また、高い凸状パタ
ーン部が保護された釣り竿を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る釣り竿は、
竿本体と凸状パターン部とを有している。前記凸状パタ
ーン部は、前記竿本体の外面に形成されており、印刷イ
ンキ層と粘着剤層とを備えている。前記印刷インキ層
は、前記竿本体の表面に印刷されている。前記粘着剤層
は、前記印刷インキ層とともに印刷され前記印刷インキ
層と竿本体の表面との間に介在する。
【0008】なお、前記竿本体が表面に塗膜層を有して
いる場合には、前記粘着剤層および印刷インキ層は前記
塗膜層の表面に印刷される。この場合、前記印刷インキ
層が前記塗膜層よりも厚いのが好ましい。前記印刷イン
キ層の表面を含んで前記竿本体の表面を覆う上塗り塗膜
層をさらに備えておくことが好ましい。その表面は、印
刷インキ層の表面形状にしたがう凹凸を有しているのが
好ましい。
【0009】前記竿本体が竿元側にグリップ部を有して
いる場合は、前記凸状パターン部が前記グリップ部に配
置された滑り止め部であるのが好ましい。前記凸状パタ
ーン部は、ベタ付き防止部であるのが好ましい。この場
合、前記ベタ付き防止部は、前記竿本体の外面のうち釣
り糸が接触する個所に配置される。
【0010】本発明に係る釣り竿の凸状パターン部の形
成方法は、竿本体の外面に凸状パターン部を形成する方
法であり、以下の工程を備えている。支持シートと、前
記支持シートの表面にパターン印刷された印刷インキ層
と、前記印刷インキ層を覆う粘着剤層とからなる転写シ
ートを準備する工程。前記転写シートの粘着剤層側を竿
本体の表面に配置する工程。
【0011】前記粘着剤層および印刷インキ層を竿本体
の表面に転写する工程。なお、上塗り塗膜層の塗装工程
をさらに含んでいてもよい。上塗り塗膜層の塗装工程で
は、前記印刷インキ層が転写された竿本体の表面に、印
刷インキ層の表面を含んで竿本体の表面を覆う上塗り塗
膜層を塗装する。
【0012】
【作用】本発明に係る釣り竿は、印刷インキ層と粘着剤
層とが印刷されて凸状パターン部が形成されている。釣
り竿と印刷インキ層の間に粘着剤層が介在しているの
で、分厚い印刷インキ層を印刷しても、この分厚い印刷
インキ層を釣り竿の表面に強固に定着させることができ
る。
【0013】なお、竿本体が表面に塗膜層を有し、その
表面に粘着剤層および印刷インキ層が印刷する場合、竿
本体の基本的な着色や装飾は塗膜層で行い、高い凸状パ
ターン部だけを粘着剤層および印刷インキ層で形成する
ことができる。この場合、印刷インキ層が塗膜層よりも
厚いものであれば、凸状パターン部の盛り上がりを高く
できる。
【0014】上塗り塗膜層をさらに備えておけば、この
上塗り塗膜層により印刷インキ層の表面を保護すること
ができる。またこの場合に、上塗り塗膜層の表面が、印
刷インキ層の表面形状にしたがう凹凸を有していれば、
印刷インキ層による凸状パターン部の盛り上がり形状が
上塗り塗膜層の表面にも表れ、高い凸状パターン部を確
保することができる。
【0015】凸状パターン部が滑り止め部であれば、高
い凸状パターン部からなる滑り止め部により、釣り竿を
安定して操作できる。凸状パターン部がベタ付き防止部
であれば、高い凸状パターン部からなるベタ付き防止部
により、釣り糸の竿への付着を抑えることができる。本
発明に係る釣り竿の凸状パターン部の形成方法では、転
写シートの準備工程と転写シートの配置工程と転写工程
とにより、前記のような優れた機能を有する凸状パター
ン部が竿本体に形成される。転写印刷では、従来のシル
クスクリーン印刷された凸状パターン部に比べて、凸状
パターン部の盛り上がりを高くできる。これは、印刷イ
ンキ層を予め平面状の転写シートに印刷しておく転写印
刷であれば、印刷インキ層の厚みを十分に分厚く形成し
ておけるためである。釣り竿の印刷個所が曲面であって
も、転写シートをその曲面に沿って配置すれば、何ら問
題なく曲面に凸状パターン部を形成することができる。
転写シートには、細かな模様や複雑な模様を有する印刷
インキ層でも比較的簡単に形成することができる。ま
た、釣り竿の表面が複雑な曲面であっても、転写シート
を配置して転写印刷を行うことにより、比較的容易に盛
り上がりの高い凸状パターン部を形成できる。
【0016】なお、上塗り塗膜層の塗装工程をさらに備
えておけば、前記した転写印刷により形成された凹凸の
ある印刷インキ層の表面を、上塗り塗膜層で確実かつ能
率的に覆って保護することができる。
【0017】
【実施例】図1に示す釣り竿は、竿元側から竿先側へと
複数段の竿部材10a、10b、10c…が伸縮自在に
連結された竿本体1を有している。各竿部材10a…
は、繊維強化樹脂からなり、適宜個所に釣り糸を案内す
るガイド11を備えている。竿部材10a…のうち、最
も竿元側に存在するのが元竿10aである。
【0018】元竿10aの竿元側には、ゴムや軟質樹脂
などからなるグリップ部20が設けられている。グリッ
プ部20の表面には、凸状パターン部である滑り止め部
30が設けられている。また、元竿10aの先端側でガ
イド11の近くには、別の凸状パターン部であるベタ付
き防止部40が設けられている。滑り止め部30とベタ
付き防止部40の基本的な構造は共通しているので、以
下では、共通する部分については滑り止め部30を主に
して説明する。
【0019】図2に示すように、滑り止め部30は、グ
リップ部20を構成する管状基材22の表面に下塗り塗
膜層24を有し、この下塗り塗膜層24の表面に粘着剤
層34および印刷インキ層32が順次積層されて形成さ
れている。下塗り塗膜層24は、通常の釣り竿に用いる
下塗り塗料をスプレー塗装などの通常の塗装手段で塗装
したものである。粘着剤層34には、二液アクリル系溶
剤型粘着剤であって感圧式経時接着タイプの粘着剤が用
いられている。印刷インキ層32には通常の転写印刷用
の印刷インキとして、二液反応型エポキシ樹脂からなる
印刷インキが使用されている。
【0020】印刷インキ層32は、管状基材22の表面
に断続的に所定のパターンを構成するように配置されて
いる。具体的には、図1あるいは図3に示すように、軸
方向に延びる細長い長円形の印刷インキ層32が、円周
方向に間隔をあけて全周にわたって配置され、このよう
な模様部分が軸方向に所定距離だけ離れて2個所設けら
れている。印刷インキ層32の存在しない基材22の表
面部分には、粘着剤層34は設けられていない。
【0021】印刷インキ層32の厚みTは、基材22の
表面の下塗り塗膜層24の厚みtよりも分厚くなってい
る。具体的には、下塗り塗膜層24の厚みtは1回塗り
で6μm程度、複数回の重ね塗りを行った場合の全体の
厚みでも10〜20μm程度である。印刷インキ層32
の厚みTは、上記下塗り塗膜層24の厚みtよりも分厚
く、通常は10μm〜数10μm程度になる。
【0022】印刷インキ層32の表面、印刷インキ層3
2および粘着剤層34の側面ならびに管状基材22の表
面には上塗り塗膜層36が設けられている。上塗り塗膜
層36は、ウレタン系、エポキシ系、UV系のクリア塗
料など、通常の釣り竿における表面仕上げ用の塗料が用
いられている。前記したベタ付き防止部40の構造も、
グリップ部20の管状基材22が元竿10aの基材に代
わるだけで、基材22の表面の下塗り塗膜層や印刷イン
キ層、粘着剤層、上塗り塗膜層の構成は滑り止め部30
と共通している。
【0023】つぎに、滑り止め部30の形成方法を説明
する。まず、図3に示すような転写シート50を予め準
備する。図4に詳しく示すように、転写シート50は、
合成樹脂からなる支持シート52に粘着剤層56を介し
て印刷インキ層32および粘着剤層34を備えている。
粘着剤層56は支持シート52の全面に塗工されてお
り、比較的粘着力の弱いものである。印刷インキ層32
は、粘着剤層56の表面に転写印刷以外の通常の各種印
刷方法で所定のパターンにしたがって印刷されている。
印刷インキ層32の表面には粘着剤層34が印刷されて
いる。粘着剤層34の印刷は印刷インキ層32の印刷と
同様に行われる。粘着剤層34の表面には剥離紙54が
貼り付けられている。
【0024】図5に示すように、転写シート50から剥
離紙54を剥がし、管状基材22の表面に粘着剤層34
側が当たるように転写シート50を配置する。粘着剤層
34の作用で、転写シート50は管状基材22の表面に
付着する。この状態で、転写シート50の上から圧力を
かけて擦る。その後、転写シート50の支持シート52
を管状基材22から引き剥がす。印刷インキ層32は、
支持シート52および粘着剤層56から剥がれて、印刷
インキ層32の裏側の粘着剤層34とともに管状基材2
2に貼り付けられたままになる。これは、支持シート5
2と印刷インキ層32との間に作用する粘着剤層56に
よる付着力が、印刷インキ層32と粘着剤層34との間
および粘着剤層34と管状基材22との間に作用する付
着力よりも小さいからである。
【0025】図3に示すように、管状基材22の表面に
転写シート50を順次貼り付け、印刷インキ層32およ
びその裏面の粘着剤層34を管状基材22の表面に転写
印刷する。その結果、管状基材22の表面には、細長い
長円形の突条が間隔をあけて多数並んだ凸状パターン部
が形成される。粘着剤層34は経時とともに接着力が増
すので、転写印刷の後、適当な時間を置けば、印刷イン
キ層32および粘着剤層34は管状基材22から容易に
は剥がれなくなる。
【0026】図2に示すように、管状基材22の表面に
印刷インキ層32および粘着剤層34からなる凸状パタ
ーン部を形成した後、通常の塗装手段を用いて上塗り塗
膜層36を形成する。このとき、上塗り塗膜層36が、
印刷インキ層32および粘着剤層34による凸状パター
ン部の凹凸を埋めてしまわないように、塗装厚みを設定
しておく。上塗り塗膜層36を形成するための塗装は、
1回あるいは複数回行うことができる。
【0027】以上に説明した釣り竿は、前記した転写印
刷により形成された凸状パターン部が、グリップ部20
の滑り止め部30として優れた滑り止め効果を発揮す
る。凸状パターン部の形状として、軸方向に延びる細長
い線状模様が円周方向に間隔をあけて全周にわたって配
置されているので、グリップ部20をつかんでいる手に
対してグリップ部20が周方向に滑るのを良好に阻止で
きる。また、ベタ付き防止部40として釣り糸の付着を
良好に防止できる。
【0028】粘着剤層34に用いている感圧式経時接着
タイプの粘着剤は、初期接着力は比較的小さく、経時と
ともに強固な接着力を発揮できるものである。その結
果、転写シート50を管状基材22の表面に配置する際
には、転写シート50の位置を調整しながら貼り付ける
ことができる。転写印刷後にある程度の時間が経過すれ
ば、粘着剤層34が十分な接着力を発揮して、印刷イン
キ層32を管状基材22に強固に接合しておくことがで
きる。
【0029】転写シート50は、粘着剤層34の表面に
剥離紙54が設けられているので、取扱い中に周囲の物
品に付着したり、粘着剤層34の表面に埃や異物が付着
してしまったりすることがない。 〔別の実施例〕図6に示すように、粘着剤層34、56
を、印刷インキ層32の存在するところだけでなく、管
状基材22の全面に設けている。粘着剤層34は、印刷
インキ層32と管状基材22の間に介在している。粘着
剤層56は、印刷インキ層32がないところで管状基材
22の表面に設けられている。粘着剤層34は、前記実
施例と同様に、転写シート50において印刷インキ層3
2の表面に印刷されていたものである。粘着剤層56
は、転写シート50において支持シート52と印刷イン
キ層32の間に介在していたものである。
【0030】転写印刷の際に、印刷インキ層32のない
ところで、支持シート52および粘着剤層56を基材2
2の表面側に強く押しつければ、基材22に対する粘着
剤層56の付着力が高まり、支持シート52を剥がした
ときに粘着剤層56が基材22側に残るようになる。こ
の場合、粘着剤層56として、支持シート52に対する
よりも基材22に対する付着力のほうが強くなるような
ものを用いるのが好ましい。
【0031】粘着剤層56は、印刷インキ層32のない
ところの全体に設けられていてもよいし部分的に設けら
れていてもよい。 〔その他の実施例〕 (a) 凸状パターン部を形成しておく釣り竿の種類や構造
は前記実施例に限定されない。
【0032】(b) 釣り竿の表面のうち凸状パターン部の
形成位置は、凸状パターン部の形成目的に合わせて、自
由に変更できる。凸状パターン部は、前記した滑り止め
部やベタ付き防止部となるほか、釣り竿の表面に小さな
突起や突条を必要とする各種の機能部分としても利用で
きる。ベタ付き防止部は、元竿だけでなく、それよりも
先端側の竿部材に形成してもよい。
【0033】(c) 凸状パターン部を構成する個々の突起
や突条の形状寸法、その配置構造は、図示した実施例以
外にも自由に変更できる。具体的には、図示した長円形
のほか、円形、多角形などの図形状、直線状、弧状など
の曲線状のものが採用できる。また、多数の突起や突条
で構成される凸状パターン部の全体の形も、図示した実
施例に限定されず、任意の図形や模様を構成することが
できる。
【0034】(d) 滑り止め部やベタ付き防止部として利
用する場合、凸状パターン部の高さを10μm以上に設
定することが好ましい。このような高さの凸状パターン
部は、シルクスクリーン印刷では形成困難であるが、本
発明の転写印刷であれば十分に形成できる。 (e) 管状基材22の表面に下塗り塗膜層24を設けず、
基材22の素材表面に直接に粘着剤層34および印刷イ
ンキ層32を設けておくことができる。管状基材22の
表面に設ける塗膜層は、いわゆる下塗り塗装用の塗膜だ
けではなく、表面仕上げ塗装用の塗膜を含んでいてもよ
い。
【0035】(f) 上塗り塗膜層36は、クリア塗装およ
び着色塗装の何れもが採用できる。 (g) 管状基材22の表面に転写シート50を配置する前
に、管状基材22の表面を研磨して荒らしておくと、粘
着剤層34および印刷インキ層32の接合力が向上す
る。
【0036】
【発明の効果】以上に述べた本発明の釣り竿は、凸状パ
ターン部となる印刷インキ層が粘着剤層で竿本体の表面
に強固に定着され、凸状パターン部の耐久性が向上す
る。そのため、転写印刷により高い凸状パターン部を形
成することができる。なお、塗膜層を有する竿本体の表
面に、塗膜層よりも厚い印刷インキ層を有する凸状パタ
ーン部が設けられていれば、塗膜層の機能と凸状パター
ン部の機能を両方とも有効に発揮させることができる。
【0037】印刷インキ層の表面形状にしたがう凹凸を
表面に有する上塗り塗膜層をさらに備えておけば、上塗
り塗膜層で印刷インキ層を保護して凸状パターン部の耐
久性を向上できるとともに高い凸状パターン部を確保で
きる。凸状パターン部が滑り止め部であれば、釣り竿を
安定して操作できる。凸状パターン部がベタ付き防止部
であれば、釣り糸の竿への付着を抑えることができる。
【0038】本発明に係る釣り竿の凸状パターン部の形
成方法では、転写シートの準備工程と転写シートの配置
工程と転写工程とにより、前記のような優れた機能を有
する凸状パターン部が竿本体に形成できる。凸状パター
ン部として、細かな模様や複雑な模様が簡単に形成でき
る。釣り竿の複雑な曲面にも高い凸状パターン部を容易
に形成できる。
【0039】なお、上塗り塗膜層の塗装工程をさらに備
えておけば、印刷インキ層の表面を確実かつ能率的に保
護して、凸状パターン部の耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表す釣り竿の側面図
【図2】滑り止め部の詳細構造を表す要部拡大断面図
【図3】凸状パターン部の形成方法を表す斜視図
【図4】転写シートの構造を表す断面図
【図5】転写シートを用いる転写印刷方法を表す断面図
【図6】別の実施例を表す滑り止め部の要部拡大断面図
【符号の説明】
1 竿本体 10a、10b… 竿部材 20 グリップ部 24 下塗り塗膜層 30 滑り止め部 32 印刷インキ層 34 粘着剤層 36 上塗り塗膜層 40 ベタ付き防止部 50 転写シート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】竿本体と、 上記竿本体の外面に形成された凸状パターン部とを有
    し、 前記凸状パターン部は、前記竿本体の表面に印刷された
    印刷インキ層と、前記印刷インキ層とともに印刷され前
    記印刷インキ層と竿本体の表面との間に介在する粘着剤
    層とを備えている、釣り竿。
  2. 【請求項2】前記竿本体は表面に塗膜層を有し、 前記粘着剤層および印刷インキ層が前記塗膜層の表面に
    印刷されており、 前記印刷インキ層が前記塗膜層よりも厚い、請求項1記
    載の釣り竿。
  3. 【請求項3】前記印刷インキ層の表面を含んで前記竿本
    体の表面を覆う上塗り塗膜層をさらに備え、 前記上塗り塗膜層の表面が、前記印刷インキ層の表面形
    状にしたがう凹凸を有している、請求項1または2記載
    の釣り竿。
  4. 【請求項4】前記竿本体は竿元側にグリップ部を有し、 前記凸状パターン部は前記グリップ部に配置された滑り
    止め部である、請求項1ないし3のいずれかに記載の釣
    り竿。
  5. 【請求項5】前記凸状パターン部が、前記竿本体の外面
    のうち釣り糸が接触する個所に配置されたベタ付き防止
    部である、請求項1ないし4のいずれかに記載の釣り
    竿。
  6. 【請求項6】竿本体の外面に凸状パターン部を形成する
    方法であって、 支持シートと、前記支持シートの表面にパターン印刷さ
    れた印刷インキ層と、前記印刷インキ層を覆う粘着剤層
    とからなる転写シートを準備する工程と、 前記転写シートの粘着剤層側を竿本体の表面に配置する
    工程と、 前記粘着剤層および印刷インキ層を竿本体の表面に転写
    する工程とを備えている釣り竿の凸状パターン部の形成
    方法。
  7. 【請求項7】 前記印刷インキ層が転写された竿本体の
    表面に、印刷インキ層の表面を含んで竿本体の表面を覆
    う上塗り塗膜層を塗装する工程をさらに備えている、請
    求項6記載の釣り竿の凸状パターン部の形成方法。
JP9676694A 1994-05-10 1994-05-10 釣り竿、および釣り竿の凸状パターン部の形成方法 Pending JPH07298808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9676694A JPH07298808A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 釣り竿、および釣り竿の凸状パターン部の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9676694A JPH07298808A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 釣り竿、および釣り竿の凸状パターン部の形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07298808A true JPH07298808A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14173765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9676694A Pending JPH07298808A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 釣り竿、および釣り竿の凸状パターン部の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07298808A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280302A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Shimano Inc 振出竿及びその製造方法
EP1927284A1 (en) * 2006-11-30 2008-06-04 Eugene Hong Fishing rod and method for making the same
JP2013212054A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Globeride Inc 釣竿
KR20140085318A (ko) * 2012-12-27 2014-07-07 글로브라이드 가부시키가이샤 장식층을 구비하는 관 형상체
JP2018050602A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 グローブライド株式会社 表面構造体
KR20230090253A (ko) 2021-12-14 2023-06-21 글로브라이드 가부시키가이샤 낚싯대 및 낚싯대의 그립 형성 방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280302A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Shimano Inc 振出竿及びその製造方法
EP1927284A1 (en) * 2006-11-30 2008-06-04 Eugene Hong Fishing rod and method for making the same
JP2013212054A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Globeride Inc 釣竿
KR20140085318A (ko) * 2012-12-27 2014-07-07 글로브라이드 가부시키가이샤 장식층을 구비하는 관 형상체
JP2018050602A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 グローブライド株式会社 表面構造体
KR20230090253A (ko) 2021-12-14 2023-06-21 글로브라이드 가부시키가이샤 낚싯대 및 낚싯대의 그립 형성 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6074721A (en) Temporary tattoo decals
US5816269A (en) Tatoo stencil mechanism
CA2079967C (en) Sign making web with tack killing overcoat removable by washing and related method
JP2002518217A5 (ja)
US5874371A (en) Removable, non-skid, non-adhesive covering
US20230147373A1 (en) Image transfer sheet, manufacturing method for image transfer sheet, and image transfer method
JPH07298808A (ja) 釣り竿、および釣り竿の凸状パターン部の形成方法
JP2024022638A (ja) 隠蔽シート
KR101211858B1 (ko) 인쇄층 교체형 디아이와이 타입 인테리어 벽지 및 그시공방법
JPS5941109Y2 (ja) 転写シ−ト
JPH071661Y2 (ja) マスキングシートを併設した転写マーク
JPH0399548U (ja)
JPH06278379A (ja) テーププリンター用テープ
JP2000160111A (ja) タトゥーシール
JP2872719B2 (ja) 印写模様を有する金箔及びその製造方法
JPH0478472B2 (ja)
JPH04367603A (ja) スライドファスナー用ファスナーエレメント
KR960001641Y1 (ko) 스탬핑 호일용 폴레에스테르 필름
JP2667100B2 (ja) 建築板の凸部を塗装する方法と装置
JPH11107485A (ja) 建築用外装化粧板材およびその表面に模様を付す方法
JP3132873B2 (ja) 転写箔の製造方法
JP2655160B2 (ja) 転写材
KR200167569Y1 (ko) 점착식 퍼즐 게임기
JP3052958U (ja) 貼紙防止反射材
JPH10203097A (ja) スライド転写材