JPH07297798A - 周波数弁別器及び周波数変調信号復調装置 - Google Patents

周波数弁別器及び周波数変調信号復調装置

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JPH07297798A
JPH07297798A JP10442594A JP10442594A JPH07297798A JP H07297798 A JPH07297798 A JP H07297798A JP 10442594 A JP10442594 A JP 10442594A JP 10442594 A JP10442594 A JP 10442594A JP H07297798 A JPH07297798 A JP H07297798A
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signal
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JP10442594A
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Chikara Nishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は周波数弁別器及び周波数変調信号復調
装置に関し、離調時に発生した余分な直流成分を簡易な
構成で除去し得る周波数弁別器及び周波数変調信号復調
装置を実現する。 【構成】周波数電圧変換回路11によつて出力された情
報信号V1から情報成分を除去するローパスフイルタ1
2と、ローパスフイルタ12によつて出力された直流信
号V2のうち離調によつて発生した直流成分ΔVのみを
反転させる反転アンプ13と、反転アンプ13によつて
出力された直流信号V3を用いて、情報信号V1から離
調によつて発生した直流成分ΔVを除去する直流成分除
去回路14を設けたことにより、離調時に発生した余分
な直流成分ΔVを簡易な構成で除去し得る周波数弁別器
10及び周波数変調信号復調装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図3〜図5) 発明が解決しようとする課題(図6〜図9) 課題を解決するための手段(図1及び図2) 作用(図1) 実施例(図1及び図2) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は周波数弁別器及び周波数
変調信号復調装置に関し、例えばFM(Frequency Modu
lation)ステレオラジオの復調装置に適用して好適なも
のである。
【0003】
【従来の技術】従来、FMステレオラジオの復調装置に
おいては、周波数弁別器によつて受信信号の周波数変化
を電圧変化に変換し、変調前のオーデイオ信号を得るよ
うになされている。例えば図3に示すように、FMステ
レオラジオの復調装置1では、受信したFM信号Si
リミツタ2によつて振幅変動が除去された後、周波数弁
別器3に入力される。周波数弁別器3は、このFM信号
i の周波数変化を電圧変化に変換し、復調信号を生成
する。この復調信号は、掛け算器4を介してマトリクス
デコーダ5に入力され、ここで当該復調信号から左及び
右側のオーデイオ信号が復元される。
【0004】ここでマトリクスデコーダ5の出力端には
片側接地された負荷抵抗Rが接続され、当該負荷抵抗R
にオーデイオ信号に応じた電流Iが流れ込む。その結果
負荷抵抗Rの端子電圧でなるオーデイオ出力信号So
得られる。この場合、周波数弁別器3で復調された復調
信号が情報成分の他に直流成分を持つため、オーデイオ
出力信号So も情報成分と直流成分を持つ。
【0005】すなわち図4に示すように、周波数弁別器
3の周波数電圧変換特性がSカーブ特性SF/V を持つた
め、周波数弁別器3は、FM信号Si が入力されると、
直流電圧V0 を中心に当該FM信号Si を変換する。こ
れにより図5に示すように、直流電圧V0 にバイアスさ
れたオーデイオ出力信号So が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで図4に示すよ
うに、同調時、周波数弁別器3はSカーブ特性SF/V
中心で動作するため、図5に示すように、波形歪みのな
いオーデイオ出力信号So が得られる。
【0007】ところが図6に示すように、周波数軸上の
正方向に離調したFM信号Si が入力されると、周波数
弁別器3は、直流電圧V0 から直流電圧ΔVシフトした
電圧(=V0 +ΔV)を中心に当該FM信号Si を変換
する。このため図7に示すように、オーデイオ出力信号
o は直流電圧V0 +ΔVにバイアスされる。このとき
オーデイオ出力信号So が直流電圧ΔVによつて、同調
時よりもダイナミツクレンジ(VCC〜GND)の上限側
にシフトするため、当該ダイナミツクレンジの上限側が
足りなくなり、オーデイオ出力信号So の上側に波形歪
みが生じる。
【0008】また図8に示すように、周波数軸上の負方
向に離調したFM信号Si が入力されると、周波数弁別
器3は、直流電圧V0 から直流電圧−ΔVシフトした電
圧(=V0 −ΔV)を中心に当該FM信号Si を変換す
る。このため図9に示すように、オーデイオ出力信号S
o は直流電圧V0 −ΔVにバイアスされる。このときオ
ーデイオ出力信号So がダイナミツクレンジの下限側に
シフトするため、当該ダイナミツクレンジの下限側が足
りなくなり、オーデイオ出力信号So の下側に波形歪み
が生じる。このように周波数弁別器3を用いた復調装置
1では、離調時、当該周波数弁別器3で生成された復調
信号が余分な直流成分ΔVを持つため、オーデイオ出力
信号So に波形歪みが生じる問題があつた。
【0009】この問題を解決する方法として従来、低電
圧駆動時に電源電圧に応じて負荷抵抗Rを変えてオーデ
イオ出力信号So のレベルを小さくする方法や、負荷抵
抗Rの前にコンデンサを挿入して直流成分を除去する方
法が考えられる。ところがこれらの方法においては、負
荷抵抗Rを変えたり、負荷抵抗Rの前にコンデンサを挿
入したりしなければならず、このため復調装置1を集積
回路化する場合に負荷抵抗Rを当該集積回路内に内蔵で
きない不都合があつた。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、離調時に発生した余分な直流成分を簡易な構成で除
去し得る周波数弁別器及び周波数変調信号復調装置を提
案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、周波数電圧変換回路11を有し、
当該周波数電圧変換回路11が周波数変調信号Si の周
波数変化を電圧変化に変換して所定の直流成分にバイア
スされた情報信号V1(=vAC+V0 +ΔV)を出力す
る周波数弁別器10において、周波数電圧変換回路11
によつて出力された情報信号V1(=vAC+V0 +Δ
V)から情報成分を除去し、直流成分のみを出力するロ
ーパスフイルタ12と、ローパスフイルタ12によつて
出力された直流信号V2(=V0 +ΔV)のうち離調に
よつて発生した直流成分ΔVのみを反転させる反転アン
プ13と、反転アンプ13によつて出力された直流信号
V3(=V0 −ΔV)を用いて、周波数電圧変換回路1
1によつて出力された情報信号V1(=vAC+V0 +Δ
V)から離調によつて発生した直流成分ΔVを除去する
直流成分除去回路14とを設けるようにした。
【0012】また本発明においては、周波数電圧変換回
路11を有し、当該周波数電圧変換回路11が周波数変
調信号Si の周波数変化を電圧変化に変換して所定の直
流成分にバイアスされた情報信号V1(=vAC+V0
ΔV)を出力する周波数弁別器10を有する周波数変調
信号復調装置20において、周波数弁別器10は、周波
数電圧変換回路11によつて出力された情報信号V1
(=vAC+V0 +ΔV)から情報成分を除去し、直流成
分のみを出力するローパスフイルタ12と、ローパスフ
イルタ12によつて出力された直流信号V2(=V0
ΔV)のうち離調によつて発生した直流成分ΔVのみを
反転させる反転アンプ13と、反転アンプ13によつて
出力された直流信号V3(=V0 −ΔV)を用いて、周
波数電圧変換回路11によつて出力された情報信号V1
(=vAC+V0 +ΔV)から離調によつて発生した直流
成分ΔVを除去する直流成分除去回路14とを備えるよ
うにした。
【0013】
【作用】周波数電圧変換回路11によつて出力された情
報信号V1(=vAC+V0 +ΔV)から情報成分を除去
し、直流成分のみを出力するローパスフイルタ12と、
ローパスフイルタ12によつて出力された直流信号V2
(=V0 +ΔV)のうち離調によつて発生した直流成分
ΔVのみを反転させる反転アンプ13と、反転アンプ1
3によつて出力された直流信号V3(=V0 −ΔV)を
用いて、周波数電圧変換回路11によつて出力された情
報信号V1(=vAC+V0 +ΔV)から離調によつて発
生した直流成分ΔVを除去する直流成分除去回路14と
を設けるようにしたことにより、離調時に発生した直流
成分ΔVを除去し得る。
【0014】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0015】図1において、10は全体として周波数弁
別器を示し、FM信号Si の周波数変化を電圧変化に変
換し、復調信号SDEM を出力する。この周波数弁別器1
0は、図2に示すように、当該周波数弁別器10を除い
て図3と同一の構成を有するFMステレオラジオの復調
装置20に用いられる。ここで周波数弁別器10は、図
1に示すように、周波数電圧変換回路11、ローパスフ
イルタ(LPF)12、反転アンプ13及び直流成分除
去回路14によつて構成されている。また直流成分除去
回路14は、離調時、周波数電圧変換回路11のSカー
ブ特性SF/V によつて発生した余分な直流成分を除去
し、所定の直流成分でバイアスされた復調信号SDEM
出力する。
【0016】ここで周波数電圧変換回路11の出力端子
は、直流成分除去回路14を形成する抵抗R1の一端に
接続されると共に、ローパスフイルタ(LPF)12の
入力端子に接続されている。またローパスフイルタ(L
PF)12の出力端子は、反転アンプ13を介して直流
成分除去回路14を形成する抵抗R5の一端に接続され
ている。直流成分除去回路14においては、上述の抵抗
R1の他端が抵抗R2を介してGNDに接続されると共
に、上述の抵抗R5の他端が抵抗R6を介してGNDに
接続されている。また抵抗R1、R2の接続中点と抵抗
R5、R6の接続中点は、抵抗R3、R4を介して接続
されている。この場合、抵抗R1の抵抗値は抵抗R5の
抵抗値と等しく、抵抗R2の抵抗値は抵抗R6の抵抗値
と等しく、さらに抵抗R3の抵抗値は抵抗R4の抵抗値
と等しくなるようになされている。(すなわち各抵抗値
は、R1=R5、R2=R6、R3=R4に設定されて
いる。)
【0017】ここでリミツタ2によつて振幅変動が除去
された後のFM信号Si は、周波数電圧変換回路11に
入力され、ここで従来と同様にSカーブ特性SF/V に基
づいて当該FM信号Si の周波数変化が電圧変化に変換
される。このときFM信号Si が離調状態にあると、周
波数電圧変換回路11は、余分な直流成分を含んだ出力
電圧V1を出力する。この場合、周波数電圧変換回路1
1の出力電圧V1は、交流信号成分(すなわち情報成
分)vAC、同調時の直流成分(すなわち同調時のバイア
ス電圧)V0 及び離調時に発生する直流成分ΔVの和で
なり、次式
【数1】 で表される。
【0018】この出力電圧V1は、ローパスフイルタ
(LPF)12に入力され、ここで交流信号成分vAC
除去される。その結果ローパスフイルタ(LPF)12
は、次式
【数2】 によつて表される出力電圧V2を反転アンプ13に出力
する。この出力電圧V2は、反転アンプ13で直流成分
ΔVが反転させられる。その結果、反転アンプ13は、
次式
【数3】 によつて表される出力電圧V3を出力する。
【0019】これにより各抵抗R1〜R6には、出力電
圧V1、V3に基づいた電流がそれぞれ流れる。このと
き各抵抗R1〜R6に流れる電流は、抵抗R1、R2の
接続中点電圧と抵抗R5、R6の接続中点電圧とが等し
くなるように流れる。すなわち抵抗R1に流れる電流I
1は、交流信号成分vACによる電流iAC、直流成分V0
による電流I0 及び直流成分ΔVによる電流ΔIの和で
なり、次式
【数4】 で表される。この電流I1は、抵抗R2、R3の接続中
点で分流され、抵抗R2に、次式
【数5】 によつて表される電流I2が流れ、抵抗R3に、次式
【数6】 によつて表される電流I3が流れる。
【0020】一方抵抗R5に流れる電流I6は、直流成
分V0 による電流I0 と直流成分ΔVによる電流ΔIの
差でなり、次式
【数7】 で表される。ここで抵抗R6には、この電流I6が流れ
ると共に、電流I3のうち電流I5(=ΔI)が流れ
る。すなわち抵抗R6には、次式
【数8】 によつて表される電流I7が流れる。このように周波数
弁別器10においては、抵抗R2に流れる電流I2と抵
抗R6に流れる電流I7が等しくなり、抵抗R1、R2
の接続中点電圧と抵抗R5、R6の接続中点電圧とが等
しくなる。
【0021】この場合、電流I3のうち電流I4(=i
AC)は、既に抵抗R1、R2の接続中点電圧と抵抗R
5、R6の接続中点電圧とが等しくなつているため抵抗
R4に流れず、周波数弁別器10の出力端子に向かつて
流れる。このようにして周波数弁別器10は、周波数電
圧変換回路11の出力信号から離調時に発生した直流成
分ΔVを除去し、所定の直流成分にバイアスされた復調
信号SDEM を出力することができる。
【0022】ここで周波数弁別器10において、このよ
うに離調時に発生した直流成分ΔVが除去される動作原
理を以下に説明する。抵抗R1〜R6の抵抗値を、次式
【数9】 とし、抵抗R3、R4の接続中点電圧をVA として、周
波数電圧変換回路11の出力側から抵抗R3、R4の接
続中点に至る間にキルヒホツフの法則を適用すると、次
【数10】 の関係が成り立つ。この(10)式は、(1)式によ
り、次式
【数11】 で表される。
【0023】また反転アンプ13の出力側から抵抗R
3、R4の接続中点に至る間にキルヒホツフの法則を適
用すると、次式
【数12】 の関係が成り立つ。この(12)式は、(3)式によ
り、次式
【数13】 で表される。また抵抗R2、R3にキルヒホツフの法則
を適用すると、次式
【数14】 得られる。また抵抗R4、R6にキルヒホツフの法則を
適用すると、次式
【数15】 が得られる。
【0024】また電流I1、I2、I3の間に、次式
【数16】 の関係が成り立ち、電流I5、I6、I7の間に、次式
【数17】 の関係が成り立つ。さらに電流I3、I4、I5の間
に、次式
【数18】 の関係が成り立つ。
【0025】ここで(11)式を電流I1について整理
すると、次式
【数19】 が得られる。また(14)式を電流I2について整理す
ると、次式
【数20】 が得られる。この(19)式、(20)式を(16)式
に代入すると、次式
【数21】 が得られ、この(21)式により電流I3が導かれ、次
【数22】 で表される。
【0026】また(13)式を電流I6について整理す
ると、次式
【数23】 が得られる。同様に(15)式を電流I7について整理
すると、次式
【数24】 が得られる。この(23)式、(24)式を(17)式
に代入すると、次式
【数25】 が得られ、この(25)式により電流I5が導かれ、次
【数26】 で表される。
【0027】ここで(22)式、(26)式を(18)
式に代入すると、電流I4が導かれ、次式
【数27】 で表される。この(27)式により、電流I4が離調時
の直流成分ΔVに無関係であることが分かる。ここで抵
抗R3、R4の接続中点電圧VA を、次式
【数28】 によつて表されるように、抵抗値r1、r2で決まる直
流バイアスに設定すると、(27)式は、次式
【数29】 に変形される。この(29)式より、電流I4は交流信
号成分vACのみ持つことが分かる。
【0028】以上の構成において、入力されたFM信号
i は、周波数電圧変換回路11によつて周波数変化が
電圧変化に変換される。このときFM信号Si が離調状
態にあると、周波数電圧変換回路11は、余分な直流成
分ΔVを含んだ出力電圧V1(=vAC+V0 +ΔV)を
出力する。この出力電圧V1(=vAC+V0 +ΔV)
は、直流成分除去回路14に入力されると共に、ローパ
スフイルタ(LPF)12に入力される。ここでローパ
スフイルタ(LPF)12は、入力された出力電圧V1
から交流成分vACを除去し、その結果得られる出力電圧
V2(=V0 +ΔV)を反転アンプ13に出力する。反
転アンプ13は、入力された出力電圧V2のうちΔVを
反転し、その結果得られる出力電圧V3(=V0 −Δ
V)を直流成分除去回路14に出力する。
【0029】直流成分除去回路14では、図1に示すよ
うに、入力された出力電圧V1、V3によつて各抵抗R
1〜R6にそれぞれ電流I1〜I3、I5〜I7が流れ
る。このとき電流I1〜I3、I5〜I7は、抵抗R
1、R2の接続中点電圧と抵抗R5、R6の接続中点電
圧とが等しくなるように流れる。このため電流I3(=
AC+ΔI)のうち電流iACは抵抗R4に流れず、電流
ACでなる電流I4が周波数弁別器10の出力端子に向
かつて流れる。
【0030】このようにして周波数弁別器10において
は、周波数電圧変換回路11の出力信号から離調時に発
生した直流成分ΔVを除去し、所定の直流成分にバイア
スされた復調信号SDEM を出力することができる。すな
わち周波数弁別器10においては、周波数電圧変換回路
11の出力電圧V1に含まれる離調時に発生した直流成
分ΔVを吸収するような出力電圧V3をローパスフイル
タ12及び反転アンプ13によつて生成したことによ
り、この出力電圧V3を用いて、出力電圧V1に含まれ
る直流成分ΔVを除去することができ、かくして直流成
分ΔVを含まない復調信号SDEM を出力することができ
る。
【0031】ここでこの復調信号SDEM は、従来と同様
に掛け算器4、マトリクスデコーダ5を介して負荷抵抗
Rに出力される。このとき復調信号SDEM には、離調時
に発生した直流成分ΔVが含まれないため、従来のよう
なダイナミツクレンジ不足がなくなる。これにより周波
数弁別器10を用いた復調装置20は、負荷抵抗変更や
コンデンサ挿入等を施すことなく、出力信号SO の波形
歪みを回避することができる。従つて周波数弁別器10
を用いた復調装置20では、集積回路化する場合に負荷
抵抗Rを当該集積回路内に内蔵することができる。
【0032】以上の構成によれば、離調時に発生した直
流成分ΔVを反転した出力電圧V3を生成するローパス
フイルタ(LPF)12及び反転アンプ13を設けると
共に、出力電圧V3を用いて周波数電圧変換回路11の
出力電圧V1から離調時に発生した直流成分ΔVを除去
する直流成分除去回路14を設けたことにより、出力電
圧V1から離調時に発生した直流成分ΔVを除去でき、
かくして離調時に発生した余分な直流成分を簡易な構成
で除去し得る周波数弁別器10を実現できる。これによ
り周波数弁別器10を用いた復調装置20では、出力信
号の波形歪みを回避し得る。
【0033】なお上述の実施例においては、FMステレ
オラジオに用いられる周波数弁別器10に適用した場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、周波数変調
された信号を復調する周波数弁別器及び周波数弁別器を
用いた周波数変調信号復調装置に広く適用し得る。
【0034】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、周波数電
圧変換回路によつて出力された情報信号から情報成分を
除去するローパスフイルタと、ローパスフイルタによつ
て出力された直流信号のうち離調によつて発生した直流
成分のみを反転させる反転アンプと、反転アンプによつ
て出力された直流信号を用いて、周波数変換回路によつ
て出力された情報信号から離調によつて発生した直流成
分を除去する直流成分除去回路を設けたことにより、離
調時に発生した余分な直流成分を除去することができ、
かくして離調時に発生した余分な直流成分を簡易な構成
で除去し得る周波数弁別器及び周波数変調信号復調装置
を実現できる。これにより周波数弁別器を用いた周波数
変調信号復調装置は、離調時に発生した直流成分によつ
て出力信号に波形歪みが生じることを回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による周波数弁別器を示す接
続図である。
【図2】その周波数弁別器を用いたFMステレオラジオ
の復調装置を示すブロツク図である。
【図3】従来のFMステレオラジオの復調装置を示すブ
ロツク図である。
【図4】同調時の周波数弁別器の動作の説明に供する略
線図である。
【図5】その場合のオーデイオ出力信号を示す略線図で
ある。
【図6】離調時の周波数弁別器の動作の説明に供する略
線図である。
【図7】その場合のオーデイオ出力信号を示す略線図で
ある。
【図8】離調時の周波数弁別器の動作の説明に供する略
線図である。
【図9】その場合のオーデイオ出力信号を示す略線図で
ある。
【符号の説明】
1、20……復調装置、2……リミツタ、3、10……
周波数弁別器、4……掛け算器、5……マトリクスデコ
ーダ、11……周波数電圧変換回路、12……ローパス
フイルタ、13……反転アンプ、14……直流成分除去
回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数電圧変換回路を有し、当該周波数電
    圧変換回路が周波数変調信号の周波数変化を電圧変化に
    変換して所定の直流成分にバイアスされた情報信号を出
    力する周波数弁別器において、 上記周波数電圧変換回路によつて出力された情報信号か
    ら情報成分を除去し、直流成分のみを出力するローパス
    フイルタと、 上記ローパスフイルタによつて出力された直流信号のう
    ち離調によつて発生した直流成分のみを反転させる反転
    アンプと、 上記反転アンプによつて出力された直流信号を用いて、
    上記周波数電圧変換回路によつて出力された情報信号か
    ら離調によつて発生した直流成分を除去する直流成分除
    去回路とを具えることを特徴とする周波数弁別器。
  2. 【請求項2】上記直流成分除去回路は、 直列接続された第1及び第2の抵抗素子でなり、上記周
    波数電圧変換回路から出力された上記情報信号を分圧す
    る第1の分圧手段と、 直列接続された第3及び第4の抵抗素子でなり、上記反
    転アンプから出力された上記直流信号を分圧する第2の
    分圧手段と、 直列接続された第5及び第6の抵抗素子でなり、上記第
    1及び第2の抵抗素子の接続中点と、上記第3及び第4
    の抵抗素子の接続中点とを接続する接続手段とを具え、
    上記情報信号の直流成分に離調によつて発生した直流成
    分が含まれる場合、当該離調によつて発生した直流成分
    に基づいた電流を第1の分圧手段側から第2の分圧手段
    側に流すことにより、上記離調によつて発生した直流成
    分を除去するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の周波数弁別器。
  3. 【請求項3】周波数電圧変換回路を有し、当該周波数電
    圧変換回路が周波数変調信号の周波数変化を電圧変化に
    変換して所定の直流成分にバイアスされた情報信号を出
    力する周波数弁別器を有する周波数変調信号復調装置に
    おいて、 上記周波数弁別器は、 上記周波数電圧変換回路によつて出力された情報信号か
    ら情報成分を除去し、直流成分のみを出力するローパス
    フイルタと、 上記ローパスフイルタによつて出力された直流信号のう
    ち離調によつて発生した直流成分のみを反転させる反転
    アンプと、 上記反転アンプによつて出力された直流信号を用いて、
    上記周波数電圧変換回路によつて出力された情報信号か
    ら離調によつて発生した直流成分を除去する直流成分除
    去回路とを具えることを特徴とする周波数変調信号復調
    装置。
  4. 【請求項4】上記直流成分除去回路は、 直列接続された第1及び第2の抵抗素子でなり、上記周
    波数電圧変換回路から出力された上記情報信号を分圧す
    る第1の分圧手段と、 直列接続された第3及び第4の抵抗素子でなり、上記反
    転アンプから出力された上記直流信号を分圧する第2の
    分圧手段と、 直列接続された第5及び第6の抵抗素子でなり、上記第
    1及び第2の抵抗素子の接続中点と、上記第3及び第4
    の抵抗素子の接続中点とを接続する接続手段とを具え、
    上記情報信号の直流成分に離調によつて発生した直流成
    分が含まれる場合、当該離調によつて発生した直流成分
    に基づいた電流を第1の分圧手段側から第2の分圧手段
    側に流すことにより、上記離調によつて発生した直流成
    分を除去するようにしたことを特徴とする請求項3に記
    載の周波数変調信号復調装置。
JP10442594A 1994-04-20 1994-04-20 周波数弁別器及び周波数変調信号復調装置 Pending JPH07297798A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017011422A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 新日本無線株式会社 Fm復調回路

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JP2017011422A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 新日本無線株式会社 Fm復調回路

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