JPH072975B2 - 通板性に優れた連続焼鈍装置 - Google Patents
通板性に優れた連続焼鈍装置Info
- Publication number
- JPH072975B2 JPH072975B2 JP61038105A JP3810586A JPH072975B2 JP H072975 B2 JPH072975 B2 JP H072975B2 JP 61038105 A JP61038105 A JP 61038105A JP 3810586 A JP3810586 A JP 3810586A JP H072975 B2 JPH072975 B2 JP H072975B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strip
- continuous annealing
- stripability
- roll
- buckling
- Prior art date
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は通板性に優れた連続焼鈍装置に係わり、帯状物
例えば金属ストリップに蛇行やバックリングを生じるこ
となく安定して通板できる連続焼鈍装置に関する。
例えば金属ストリップに蛇行やバックリングを生じるこ
となく安定して通板できる連続焼鈍装置に関する。
(従来の技術) 連続焼鈍炉は一般に加熱帯、均熱帯、冷却帯あるいは過
時効帯から構成され、これらの中を、ストリップが搬送
ロールに巻掛けられて通板し連続的に焼鈍される。
時効帯から構成され、これらの中を、ストリップが搬送
ロールに巻掛けられて通板し連続的に焼鈍される。
連続焼鈍においてストリップの通板では蛇行やバックリ
ングと称される座屈の発生を防ぐことが良好な品質や形
状を確保するため、あるいは生産性を高めるために重要
ではある。
ングと称される座屈の発生を防ぐことが良好な品質や形
状を確保するため、あるいは生産性を高めるために重要
ではある。
従来において、連続焼鈍における蛇行とバックリングの
防止技術としては、クラウンが可変な搬送ロールを設
け、連続焼鈍炉の操業中にクラウンを変えるものが、例
えば特開昭55−100919号公報、特開昭57−137431号公報
に提案されている。
防止技術としては、クラウンが可変な搬送ロールを設
け、連続焼鈍炉の操業中にクラウンを変えるものが、例
えば特開昭55−100919号公報、特開昭57−137431号公報
に提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、連続焼鈍されるストリップは板厚が薄いも
の、板幅が狭幅から広幅であるもの、軟質であるもの、
または硬質であるもの等、多様である。こうした中で特
に薄く幅の広いストリップでは蛇行の修正に必要なセン
タリング力を得るためのクラウン量と、バックリング防
止のために超えてはならないクラウン量を満足する範囲
が狭く、安定した通板を行うことが極めて難しい。例え
ば操業における必要上通板速度が急変したり、通板する
ストリップの寸法が変化した場合には、バックリングと
蛇行の両方を完全に防止できるまでに至っていない。
の、板幅が狭幅から広幅であるもの、軟質であるもの、
または硬質であるもの等、多様である。こうした中で特
に薄く幅の広いストリップでは蛇行の修正に必要なセン
タリング力を得るためのクラウン量と、バックリング防
止のために超えてはならないクラウン量を満足する範囲
が狭く、安定した通板を行うことが極めて難しい。例え
ば操業における必要上通板速度が急変したり、通板する
ストリップの寸法が変化した場合には、バックリングと
蛇行の両方を完全に防止できるまでに至っていない。
本発明は薄手で幅が広く軟質なストリップであってもバ
ックリングと蛇行を発生することなく安定して通板する
ことのできる通板性に優れた連続焼鈍装置を提供するこ
とを目的とする。
ックリングと蛇行を発生することなく安定して通板する
ことのできる通板性に優れた連続焼鈍装置を提供するこ
とを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 以下に、本発明を一実施例に基き、図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
本発明者達は通板性を高めるために、種々実験し検討し
た。その結果、力学的解析により第3図に示すようにセ
ンタリング力が搬送ロール1のクラウン量θとロールの
クラウン部分に接するストリップ2の幅Bに依存するこ
とを確めた。すなわちストリップの形状を制御すること
により、搬送ロールクラウン部に接するストリップの幅
を適正な値に保つと、バックリングも蛇行も発生させず
通板することが可能であることを見出した。
た。その結果、力学的解析により第3図に示すようにセ
ンタリング力が搬送ロール1のクラウン量θとロールの
クラウン部分に接するストリップ2の幅Bに依存するこ
とを確めた。すなわちストリップの形状を制御すること
により、搬送ロールクラウン部に接するストリップの幅
を適正な値に保つと、バックリングも蛇行も発生させず
通板することが可能であることを見出した。
これを具現化する装置構成としては、連続焼鈍炉または
連続メッキ炉に設ける搬送ロールの入側または出側にあ
るいは入側、出側の両方にストリップに熱歪を与える装
置を設ける。
連続メッキ炉に設ける搬送ロールの入側または出側にあ
るいは入側、出側の両方にストリップに熱歪を与える装
置を設ける。
第1図は竪型連続焼鈍炉における搬送ロール1とストリ
ップ2を略示するもので、炉上部の搬送ロールに熱歪付
与装置3を設けた本発明の一実施例を示している。スト
リップ2は搬送ロール1に捲き掛けられて、矢印方向に
通板される。
ップ2を略示するもので、炉上部の搬送ロールに熱歪付
与装置3を設けた本発明の一実施例を示している。スト
リップ2は搬送ロール1に捲き掛けられて、矢印方向に
通板される。
本発明においてはストリップ2が搬送ロール1に捲き付
く場合にその直前または直前、直後に設置した熱歪付与
装置3でストリップ2に加熱または冷却作用を与えて熱
歪を生じさせ、搬送ロール1のクラウン部に接するスト
リップの幅を適正にする。
く場合にその直前または直前、直後に設置した熱歪付与
装置3でストリップ2に加熱または冷却作用を与えて熱
歪を生じさせ、搬送ロール1のクラウン部に接するスト
リップの幅を適正にする。
熱歪付与装置3について第2図を参照して述べる。熱歪
付与装置3はストリップ2の幅方向に分割して設けられ
るが、第2図(A)に示すように熱歪付与装置3として
例えば加熱装置3−1が用いられたり、また第2図
(B)のように、加熱装置3−1と冷却装置3−2の組
合せが用いられ、あるいは図示しないが冷却装置のみが
用いられる。これらの加熱装置3−1、冷却装置3−2
はそれぞれ独立して加熱作用、あるいは冷却作用をスト
リップに与えるものであり、ストリップ2に熱歪を付与
し、その形状を通板に好適なものとする。
付与装置3はストリップ2の幅方向に分割して設けられ
るが、第2図(A)に示すように熱歪付与装置3として
例えば加熱装置3−1が用いられたり、また第2図
(B)のように、加熱装置3−1と冷却装置3−2の組
合せが用いられ、あるいは図示しないが冷却装置のみが
用いられる。これらの加熱装置3−1、冷却装置3−2
はそれぞれ独立して加熱作用、あるいは冷却作用をスト
リップに与えるものであり、ストリップ2に熱歪を付与
し、その形状を通板に好適なものとする。
例えばストリップを通板している際に、前段の搬送ロー
ル間で蛇行が生じている場合にはストリップ2の幅中央
部およびその近傍に加熱装置3−1で加熱作用を与えて
中伸び形状4にして搬送ロールのクラウン部に接するス
トリップ2の幅を広げセンタリング力を増加させる。逆
にバックリングが発生しそうな場合は、その防止のため
にストリップ2の両端部を加熱するか、あるいはストリ
ップ2の中央部を冷却してストリップ形状を端伸び形状
5にして、搬送ロール1のクラウン部に接するストリッ
プ2の幅を狭め、センタリング力を低減させればよい。
ル間で蛇行が生じている場合にはストリップ2の幅中央
部およびその近傍に加熱装置3−1で加熱作用を与えて
中伸び形状4にして搬送ロールのクラウン部に接するス
トリップ2の幅を広げセンタリング力を増加させる。逆
にバックリングが発生しそうな場合は、その防止のため
にストリップ2の両端部を加熱するか、あるいはストリ
ップ2の中央部を冷却してストリップ形状を端伸び形状
5にして、搬送ロール1のクラウン部に接するストリッ
プ2の幅を狭め、センタリング力を低減させればよい。
(実施例) 次に実施例を述べる。
本発明による熱歪付与装置3を竪型連続焼鈍炉の加熱帯
後段から均熱帯にかけて配置し、搬送ロール1は径800m
m、クラウンの大きさtanθ=0.001で、ストリップ2と
して厚み0.3mm、幅1200mmの低炭素鋼板を再結晶温度以
上で通板速度400m/分で焼鈍した。ストリップ2の幅方
向の温度分布を、両端側高温とすることによりバックリ
ングも蛇行も発生なく通板できた。
後段から均熱帯にかけて配置し、搬送ロール1は径800m
m、クラウンの大きさtanθ=0.001で、ストリップ2と
して厚み0.3mm、幅1200mmの低炭素鋼板を再結晶温度以
上で通板速度400m/分で焼鈍した。ストリップ2の幅方
向の温度分布を、両端側高温とすることによりバックリ
ングも蛇行も発生なく通板できた。
(発明の効果) 以上のように本発明に従って搬送ロールに接するストリ
ップに熱歪を与えることにより、バックリング、蛇行の
発生がない安定通板が可能になる。特に薄手、広幅、軟
質鋼板の連続焼鈍に適用すると効果が大である。
ップに熱歪を与えることにより、バックリング、蛇行の
発生がない安定通板が可能になる。特に薄手、広幅、軟
質鋼板の連続焼鈍に適用すると効果が大である。
第1図は本発明の連続焼鈍装置の一実施例を示す説明
図、第2図はストリップに熱歪を付与する装置の実施の
態様を示す図、第3図は本発明の技術思想を説明するた
めの図、第4図はストリップに生じた中伸び、端伸びの
一例を示す図である。
図、第2図はストリップに熱歪を付与する装置の実施の
態様を示す図、第3図は本発明の技術思想を説明するた
めの図、第4図はストリップに生じた中伸び、端伸びの
一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 和幸 福岡県北九州市八幡東区枝光1−1−1 新日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (72)発明者 宮前 収 福岡県北九州市八幡東区枝光1−1−1 新日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭59−80734(JP,A) 特開 昭59−157226(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】帯状物を搬送ロールに掛け渡して通板し連
続焼鈍する装置において、搬送ロールの入側または出
側、あるいは入側と出側の両方に、帯状物の熱歪分布を
幅方向に調整可能な装置を設けたことを特徴とする通板
性に優れた連続焼鈍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61038105A JPH072975B2 (ja) | 1986-02-22 | 1986-02-22 | 通板性に優れた連続焼鈍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61038105A JPH072975B2 (ja) | 1986-02-22 | 1986-02-22 | 通板性に優れた連続焼鈍装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62196339A JPS62196339A (ja) | 1987-08-29 |
JPH072975B2 true JPH072975B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=12516190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61038105A Expired - Lifetime JPH072975B2 (ja) | 1986-02-22 | 1986-02-22 | 通板性に優れた連続焼鈍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072975B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03180430A (ja) * | 1989-09-22 | 1991-08-06 | Kobe Steel Ltd | 連続焼鈍炉内の薄鋼板のヒートバックル防止方法及びその装置 |
JP2776033B2 (ja) * | 1991-02-08 | 1998-07-16 | 住友金属工業株式会社 | 連続焼鈍炉における鋼帯の蛇行防止方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5980734A (ja) * | 1982-10-28 | 1984-05-10 | Kawasaki Steel Corp | 連続焼鈍装置 |
JPS59157226A (ja) * | 1983-02-24 | 1984-09-06 | Kawasaki Steel Corp | 連続焼鈍炉における鋼帯のバツクリング防止方法 |
-
1986
- 1986-02-22 JP JP61038105A patent/JPH072975B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62196339A (ja) | 1987-08-29 |
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