JPH07295970A - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JPH07295970A
JPH07295970A JP6105024A JP10502494A JPH07295970A JP H07295970 A JPH07295970 A JP H07295970A JP 6105024 A JP6105024 A JP 6105024A JP 10502494 A JP10502494 A JP 10502494A JP H07295970 A JPH07295970 A JP H07295970A
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Akira Hirose
明 廣瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 付加情報を付けて使用していた文書が改版
された場合、自動的に付加情報を元の文書に転記するこ
とができる。また、編集前後の文書と編集の処理種別と
を対応付けた文書を得ることができる。 【構 成】 文書比較対応手段(7) は、付加情報が付加
された文書と、編集した後の文書とを文書要素毎に比較
し、両文書要素の対応付けを行なう。付加情報編集手段
(4) は、文書比較対応手段(7) の対応付け結果に基づい
て、前記編集された文書に前記付加情報を付加した文書
を作成する。また、マージ手段(8) は、文書比較対応手
段(7) による対付け結果によって、編集前後の文書要
素、および当該文書要素に付加された付加情報を一つの
文書にマージする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子化された文書要素
毎に付加情報を付けることが可能な文書を処理する文書
処理装置、たとえばワードプロセッサ、コンピュータ、
あるいはワークステーション等の情報処理装置に関する
ものである。本明細書において、文書要素とは、段落、
文の節、句、少なくとも一つの行、等文書中で区切りと
して、コンピュータ等の情報処理装置が理解できる単位
のものを意味する。また、本明細書において、付加情報
とは、元の文書に付けたメモ、マーカー、付せん、記
号、パターン等からなる情報を意味する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサ等の普及と共
に、その性能が向上し、ユーザは、ワードプロセッサ等
によって電子化された文書を他のフロッピーディスクや
ワードプロセッサへ交換することが容易になった。電子
化された文書の普及に伴い、電子化された文書は、紙に
書かれた文書と同様に、その欄外にコメントをしたり、
あるいは文書要素にマーカーを付けることがある。ま
た、電子化された文書を利用する者は、文書要素に上記
のように書き込むだけでなく、付せんを付けて、注意を
喚起できるようにしておきたいという要望がある。ま
た、従来、メモ付き文書を編集するものとしては、たと
えば特開平5−73543号公報「電子化文書の取扱方
法及び装置」がある。この公報記載の発明は、元の文書
とメモ情報とを別々に管理しているため、メモ付き文
書、メモなし文書を選択したり、あるいは元の文書に変
更があった場合、再度メモを入力しなくても文書を管理
できるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、付加情報を付
けて使用している文書は、元の文書が改版されると、付
加情報も所定の位置に付け変える必要がある。また、上
記公報の発明のように、元の文書と付加情報とを別々に
管理しているため、元の文書を編集しても、編集された
文書に付加情報を付けることができる。しかし、付加情
報を付けて使用しているユーザと別のユーザが元の文書
を編集して改版した場合、先のユーザは、付加情報を元
の文書と一体として扱うことができない。また、文書を
改版したユーザは、文書の改版した部分を知っている
が、他のユーザは、多くの場合、文書のどの部分が改版
されたのか判らない。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、付加情報を付けて使用していた文書が改版
された場合、自動的に付加情報を改版された文書に転記
することができる文書処理装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、編集された文書と編集される前
の文書との相違を表示させて、編集の前後を比較するこ
とができる文書処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)前記目的を達成するために、本発明の文書
処理装置は、電子化された文書の編集と、当該電子化さ
れた文書を構成する文書要素に対して付加情報を付加す
ることができるものであり、付加情報が付加された文書
と、当該文書を編集した文書とを文書要素毎に比較し、
両文書の対応付けを行なう文書比較対応手段(7) と、当
該文書比較対応手段(7) の対応付け結果に基づいて、前
記編集された文書に前記付加情報が付加された文書を作
成する付加情報編集手段(4) とを備えている。
【0006】(第2発明)本発明の文書処理装置は、電
子化された文書の編集と、当該電子化された文書を構成
する文書要素に対して付加情報を付加することができる
ものであり、付加情報が付加された文書と、当該文書を
編集した文書とを文書要素毎に比較し、両文書の対応付
けを行なう文書比較対応手段(7) と、前記文書比較対応
手段(7) の対応付け結果に基づいて、前記付加情報と共
に、編集前の文書と編集後の文書の共通の文書要素と、
編集によって変更された文書要素とを識別可能に該当す
る位置で一つの文書にマージするマージ手段(8) とを備
えている。
【0007】
【作 用】
(第1発明)文書処理装置は、電子化された文書を編集
することができると共に、電子化された文書を構成して
いる文書要素毎に付加情報を付加することができる。ま
た、上記文書処理装置における文書比較対応手段は、付
加情報が付けられた文書と、当該文書を編集した文書と
を文書要素毎に、たとえば、ハッシュ関数を使って比較
し、両文書の対応付けを自動的に行なう。その後、付加
情報編集手段は、前記文書比較対応手段の対応付け結果
に基づいて、前記編集された文書に前記付加情報を転記
する。本発明の文書処理装置は、文書と付加情報との対
応付け、および対応付けされた文書と付加情報とを一体
にする文書作成が自動的に行なわれるため、文書を編集
しても、文書と付加情報とを常に一体にでき、文書を利
用する際に好都合である。
【0008】(第2発明)文書を編集した際に、文書比
較対応手段は、付加情報が付けられた文書と、当該文書
を編集した文書とを文書要素毎に対応付けを行なう。マ
ージ手段は、前記文書比較対応手段の対応付け結果に基
づいて、前記付加情報と共に、編集前の文書と編集後の
文書の共通の文書要素と、編集によって変更された文書
要素とを識別可能に該当する位置で一つの文書にマージ
する。その結果、編集前後の文書要素、および当該文書
要素に付加された付加情報は、所定の位置に対応付けら
れた一つの文書が得られる。このため、必要に応じて、
たとえば、表示手段に編集前後の様子が一目で判るよう
に表示することができる。
【0009】
【実 施 例】図1は本実施例を説明するための概略ブ
ロック構成図である。図1において、文書処理装置は、
たとえば、キーボード等の入力部1と、ディスプレイあ
るいは印刷装置等のような出力部2と、元の文書を編集
する元文書編集部3と、文書に付けるメモや表示装置に
表示する際の表示属性を編集するメモ編集部4と、論理
構造からなる電子文書、あるいは電子文書の段落毎に付
加されているメモ等を記憶する記憶部5と、文書および
メモ等の付加情報に対応付けを行なうための作業領域と
なる作業用記憶部6と、文書およびメモ等の付加情報に
対応付けを行なう文書比較対応部7と、対応付けた文書
とメモ等を合成するマージ部8と、符号1ないし8の各
部を制御する制御部9とから構成されている。
【0010】また、文書比較対応部7は、作業用記憶部
6において、所定の規則にしたがって、文書の段落単位
に比較して文書を対応付ける単位要素対応付け部71
と、文書の対応付けに使用するハッシュ関数を計算する
ハッシュ関数計算部72とから構成される。ユーザが入
力部1によって入力した文書は、制御部9によって、元
文書編集部3またはメモ編集部4に割り振られる。そし
て、元文書編集部3またはメモ編集部4は、前記文書を
編集する。編集された後の文書は、制御部9によって、
出力部2において、画面に表示または紙に印刷される。
【0011】図2は本実施例で、元文書の段落毎にメモ
および表示属性を対応付けた例を説明するための図であ
る。図2において、211ないし213からなる段落に
よって分けられた本文21には、付加データ22が付け
られている。そして、付加データ22は、メモデータ2
21と表示属性222とから構成される。図2に示され
ている段落211には、メモデータ221′が付加され
ている。また、段落212には、表示属性として「抹
消」222′が付加されている。上記「抹消」という表
示属性222′は、メモデータの一種であり、たとえ
ば、段落212が編集の時に抹消される場合、その段落
212の欄に「抹消」という文字列222′を表示でき
ると共に、その段落212の部分にシャドウを当てるよ
うに制御するためのものである。
【0012】図3は図2を基にして文書とメモを表示部
に表示したメモ付き文書例を説明するための図である。
図3において、表示部であるディスプレイ31には、符
号311ないし313で示される文書の段落と、段落3
11に付けられたメモ32が示されている。また、図2
に示す表示属性222′に基づいて、ディスプレイ31
の段落312には、シャドウ33がかけられている。図
4は本実施例に使用する具体的な文書Aを説明するため
の図である。図5は図4における文書Aにメモを付けて
文書A′とした状態を説明するための図である。図6は
文書Aを文書A′とは別に独立して編集した例を説明す
るための図である。文書作成者Xは、図4に示すよう
な、3段落からなる文書Aを作成して、これを利用者Y
に渡す。
【0013】利用者Yは、メモ編集部4を用いて、第1
段落411に図5で示すメモ421′を付加した文書
A′を作成する。一方、文書作成者Xは、元文書編集部
3を用いて、第1段落411の前に、段落410を設け
ると共に、第2段落412を図6に示すように段落41
2′に書き換えて文書Bを作成する。その後、文書作成
者Xは、図6に示す文書Bを前記利用者Yに再度複製し
て渡す。上記のような状況において、利用者Yは、本実
施例の文書処理装置を利用することにより自動的に、文
書A′に付加されたメモを活かしつつ、文書Bに移行す
る際の例を説明する。たとえば、利用者Yは、文書A′
に付加されたメモを活かしつつ、文書Bへ移行するため
に、文書A′と文書Bとを比較するように制御部9に指
示する。利用者Yの指示は、たとえば、表示部の画面上
に表示されたメニューの中から選択するようにする。
【0014】図7は本実施例で、作業用記憶部に対応付
けのための作業用記憶領域を付加して展開した二つの文
書とハッシュテーブルとを説明するための図である。図
8は本実施例で、図7におけるハッシュテーブルを使用
した対応付けの結果を説明するための図である。制御部
9は、記憶部5から文書作成者Xが作成したメモを付加
した文書A′と、利用者Yが元の文書Aを編集した文書
Bとを取り出し、図7に示すように、作業用記憶部6に
おける作業用記憶領域70に展開する。また、制御部9
は、文書A′および文書Bを展開するに際し、それぞれ
の対応関係が付いた場合のアドレスを記載する対応欄7
1および72を設ける。さらに、制御部9は、文書A′
と文書Bとを対応付けるために使用するハッシュテーブ
ルを前記作業用記憶領域70内に設ける。
【0015】図9は本実施例で、文書A′と文書Bとを
作業用記憶領域において、各段落毎に対応付けた状態を
説明するための図である。制御部9は、図7で示す作業
用記憶領域70に、文書A′と文書Bとを展開した後、
文書比較対応部7を起動し、図9に示す文書A′の段落
411ないし段落413と、文書Bの段落410、41
1、412′、413とをそれぞれ対応付けする。図9
に示す対応関係を得るための概要を次に述べる。文書比
較対応部7は、文書A′および文書Bを比較し、その文
書要素毎に対応付けるもので、たとえば、“ファイル間
の相違検査法”、(情報処理Vol.24、No.4、
April 1983、角田博保)に解説されている、
LCS法、pn法、あるいはHeckel法などに基づ
いたプログラムで、容易に実現できる。
【0016】本明細書では、Heckel法に基づいた
比較対応部を説明する。文書比較対応部7は、たとえ
ば、下記の規則を用い、次に、規則を当てはまるものが
なくなるまで適用することにより文書A′と文書Bとの
段落の対応を付ける。 規則1) 文書A′の段落aと文書Bの段落bとが同一
で、それぞれの文書の中で他に同じものがないならば、
段落aと段落bとは、対応関係にある。 規則2) 文書A′の文頭の段落aと文書Bの文頭の段
落bとが等しい時、段落aと段落bは、対応関係にあ
る。 規則3) 文書A′の文末の段落aと、文書Bの文末の
段落bとが等しい時、段落aと段落bとは、対応関係に
ある。 規則4) 文書A′の段落aと、文書Bの段落bとが等
しく、それぞれの一つ前の段落が対応関係にあるなら
ば、段落aと段落bとは、対応関係にある。 規則5) 文書A′の段落aと、文書Bの段落bとが等
しく、それぞれの一つ後ろの段落が対応関係にあるなら
ば、段落aと段落bとは、対応関係にある。
【0017】後述の図12ないし図17に示すフローチ
ャートにしたがい、単位要素対応づけ部71は、まず、
図7に示すハッシュテーブル73を用いて二つの文書
A′と文書B間で唯一要素の対応を調べ、規則1)を満
たす対応づけを得る。二つの文書間で唯一要素の対応を
とるには、図15ないし図17に示すフローチャートに
したがう。まず、作業用記憶部6には、図7に示すよう
に、文書A′および文書B以外に、ハッシュ関数値毎に
その値をとる文書A′および、文書Bの段落を示すポイ
ンタ、ハッシュ関数値の衝突の有無を示すデータを記憶
するハッシュテーブル73が用意される。ハッシュテー
ブル73の初期値として、ポインタはNIL、衝突はナ
シとする。次に、文書A′の各段落ごとに、ハッシュ関
数計算部72を用いてハッシュ関数値を計算する。ハッ
シュ関数は、たとえば、段落の各文字の文字コードを足
し合わせて、5で割った余りとする。そして、ハッシュ
テーブル73のハッシュ関数値の示す行に、その段落へ
のポインタを記入する。ただし、すでに、別の段落への
ポインタが記入済みであった場合は、代わりに、衝突を
アリにする。
【0018】同様に、文書Bの各段落ごとに、ハッシュ
関数計算部72を用いてハッシュ関数値を計算する。ハ
ッシュテーブル73のハッシュ関数値の示す行に、その
段落へのポインタを記入する。ただし、すでに、別の段
落へのポインタが記入済みであった場合は、代わりに衝
突を「アリ」にする。仮に、文書A′の各段落のハッシ
ュ関数値が、3、4、1、で、文書Bの各段落のハッシ
ュ関数値が 0、3、1、1、であったとすると、図8
に示す途中結果が得られる。図8において、段落へのポ
インタは、図が煩雑になることを避けるため、矢印でな
く言葉で表記してある。
【0019】次に、ハッシュテーブル73の各行を調
べ、文書A′、文書B共に対応する段落であり、衝突が
ナシであるならば、その二つの段落が対応する唯一要素
なので、たがいにポインタで結んで対応関係を付ける。
この実施例の場合、図8に示すように、ハッシュテーブ
ル73の上から第4欄7313のみが上記条件を満た
し、文書A′の第1段落と文書Bの第2段落との間の対
応関係が得られる。この対応関係は、図9に符号91で
示されている。このようにして規則1)を満たす段落を
全て得たならば、規則2)、規則3)を適用したのち、
文書A′の最初の段落から順に規則4)を適用し、次に
文書A′の文末の段落から逆方向に、順次規則5)を適
用する。この実施例の場合、規則3)によって、文書
A′の第3段落と文書Bの第4段落との間に対応関係が
得られる。このようにして図9に符号91、92で対応
関係が示されている。
【0020】図10は本実施例で、文書A′のメモデー
タを文書Bに転記した状態を説明するための図である。
図11は本実施例で、メモデータが転記された文書Bを
示す図である。文書A′の第1段落と文書Bの第2段落
との間の対応関係があることが判ったため、作業用記憶
領域70において、文書A′に付加されているメモデー
タ421′は、文書Bに転記されて、図10に示すよう
に、メモデータ421″となる。そして、文書A′およ
び文書Bは、制御部9の制御の基に、作業用記憶部6の
作業用記憶領域70から、それぞれ記憶部5に記憶され
る。
【0021】図12は本実施例で、メモを転記する際の
全体の流れを説明するためのフローチャートである。図
12において、ステップ121およびステップ122
は、図1に示す制御部9の制御フローである。また、ス
テップ123は、図1に示す文書比較対応部7の処理フ
ローで後述の図13ないし図14によって説明する。さ
らに、ステップ124およびステップ126は、図1に
示すメモ編集部4の処理フローであり、ステップ127
およびステップ128は、図1に示すマージ部8の処理
フローであり、図28に従って後述する。以下、本実施
例の全体の処理を図12に従って説明する。ユーザは、
文書Aを編集して文書A′としたことに伴い、文書Bに
も同じ内容にするための処理を行なうように指示を入力
する(ステップ121)。ユーザが行なう処理のための
指示は、たとえば、ディスプレイ上に表示されたメニュ
ーの中から選択するようにする。制御部9は、記憶部5
から編集されたメモ付き文書A′と文書Bとを作業用記
憶部6の作業用記憶領域70に取り出す(ステップ12
2)。文書比較対応部7は、制御部9の制御の基に、上
記作業用記憶領域70上で、文書要素毎の対応を取る
(ステップ123)。文書要素毎の対応は、たとえば、
ハッシュ関数計算部72を用い、単位要素対応付け部7
1によって処理される。制御部9は、対応付けが終了し
た文書A′および文書Bに対して、指示されているの
が、メモの転記処理か、あるいはマージ処理であるか否
かを調べる(ステップ124)。
【0022】制御部9は、指示された処理がメモの転記
であると判断した場合、文書A′のメモを文書Bへ転記
するための処理を行なう(ステップ125)。その後、
制御部9は、メモが転記された文書Bを記憶部5に格納
するための処理を行なう(ステップ126)。すなわ
ち、制御部9は、文書A′と文書Bとの段落間の対応関
係が得られた後、対応関係の付けられた段落の全てにつ
いて、文書A′に付いているメモを文書Bに転記する。
したがって、文書A′に付けられたメモは、再度入力す
ることなく、自動的に文書Bに転記される。
【0023】ステップ124において、制御部9が指示
された処理がマージであると判断した場合、文書A′と
文書Bとをマージして文書Cを作成するための処理を行
なう(ステップ127)。なお、文書Cを作成する手法
については、後に詳述する。制御部9は、マージされた
文書Cを記憶部5に格納する(ステップ128)。制御
部9は、文書A′、文書B、および文書Cを記憶部5に
格納した後、全ての処理を終了させる。上記文書Cは、
文書A′と文書Bとの相違を示すために作成されたもの
で、文書比較対応部7によって、段落間の対応関係を得
る。その後、制御部9は、マージ部8を制御して、後述
する手順にしたがって、文書A′、文書B、および二つ
の文書の各段落が付加されたメモと共にマージされた文
書Cを得る。
【0024】図13は単位要素を対応付けるための処理
を説明するフローチャートである。図14は単位要素を
対応付けるための処理を説明するフローチャートで、図
13とイおよびイ′において接続されている。図13お
よび図14は、図12に示すステップ123の処理フロ
ーである。まず、単位要素対応付け部71は、前述の規
則1によって、唯一要素の対応付けを得る(ステップ1
311)。次に、単位要素対応付け部71は、規則2に
より、文書A′の文頭の段落aと文書Bの文頭の段落b
が等しいか否かを調べる(ステップ1312)。単位要
素対応付け部71は、規則2により、文書A′の文頭の
段落aと文書Bの文頭の段落bが等しいと判断した場
合、段落aと段落bとが対応関係にあるので、文書A′
および文書Bにおける文頭の段落をポインタで結ぶ(ス
テップ1313)。
【0025】単位要素対応付け部71は、規則2によ
り、文書A′の文頭の段落aと文書Bの文頭の段落bが
等しくないと判断した場合、あるいは上記文書A′と文
書Bにおける文頭の段落をポインタで結んだ後、規則3
により、文書A′の文末の段落aと、文書Bの文末の段
落bが等しいか否かを調べる(ステップ1314)。単
位要素対応付け部71は、規則3により、文書A′の文
末の段落aと、文書Bの文末の段落bが等しいと判断し
た場合、文書A′および文書Bにおける文末の段落をポ
インタで結ぶ(ステップ1315)。次に、単位要素対
応付け部71は、規則4について処理を行なう。すなわ
ち、単位要素対応付け部71は、規則3により、文書
A′の文末の段落aと、文書Bの文末の段落bが等しく
ないと判断した場合、あるいは文書A′および文書Bに
おける文末の段落をポインタで結んだ後、文書A′にお
ける文頭のポインタをaにする(ステップ1316)。
【0026】単位要素対応付け部71は、文書A′の段
落aが文末であるか否かを調べる(ステップ131
7)。単位要素対応付け部71は、文書A′の段落aが
文末でないと判断した場合、段落aに対応する文書Bの
段落bが存在するか否かを調べる(ステップ131
8)。単位要素対応付け部71は、段落aに対応する文
書Bの段落bが存在すると判断した場合、文書A′の段
落aの次の段落と文書Bの段落bの次の段落が等しいか
否かを調べる(ステップ1319)。単位要素対応付け
部71は、段落aに対応する文書Bの段落bが存在し、
かつ文書A′の段落aの次の段落と文書Bの段落bの次
の段落が等しいと判断した場合、段落aの次の段落と段
落bの次の段落をポインタで結ぶ(ステップ132
0)。
【0027】単位要素対応付け部71は、段落aに対応
する文書Bの段落bが存在しないか、文書A′の段落a
の次の段落と文書Bの段落bの次の段落が等しくない場
合、あるいは段落aの次の段落と段落bの次の段落とを
ポインタで結んだ後、ポインタaを次の段落に進める
(ステップ1321)。単位要素対応付け部71は、処
理をステップ1317に戻し、段落aが文書A′の文末
であるか否かを調べる(ステップ1317)。単位要素
対応付け部71は、段落が文書A′の文末であると判断
した場合、規則5について処理を行なう。すなわち、単
位要素対応付け部71は、文書A′の文末をポインタa
とする(ステップ1322)。単位要素対応付け部71
は、段落aが文書A′の文頭にあるか否かを調べる(ス
テップ1323)。単位要素対応付け部71は、段落a
が文書A′の文頭にあると判断した場合、処理を終了さ
せる(ステップ1324)。
【0028】単位要素対応付け部71は、段落aが文書
A′の文頭にないと判断した場合、段落aに対応する文
書Bの段落bが存在するか否かを調べる(ステップ13
25)。単位要素対応付け部71は、段落aに対応する
文書Bの段落bが存在すると判断した場合、段落aの前
の段落と段落bの前の段落が等しいか否かを調べる(ス
テップ1326)。単位要素対応付け部71は、段落a
に対応する文書Bの段落bが存在し、かつ段落aの前の
段落と段落bの前の段落とが等しい場合、段落aの前の
段落と段落bの前の段落をポインタで結ぶ(ステップ1
327)。
【0029】単位要素対応付け部71は、段落aに対応
する文書Bの段落bが存在しないか、あるいは文書A′
の段落aの前の段落と文書Bの段落bの前の段落が等し
くない場合、あるいは段落aの前の段落と段落bの前の
段落とをポインタで結んだ後、ポインタaを一つ前の段
落に進める(ステップ1328)。単位要素対応付け部
71は、ステップ1323に処理を戻し、段落aが文書
A′の文頭となった場合に処理を終了させる。以上のよ
うに、ユーザは、文書Aを編集して文書A′とした際
に、文書Aに付加されていたメモを失うことなく、文書
A′から文書Bを自動的に得ることができる。
【0030】次に、図15ないし図17のフローチャー
トと前記規則1を使用して図8に示すハッシュテーブル
を説明する。図15は本実施例で、唯一要素の対応付け
を説明するためのフローチャートである。図16は本実
施例で、唯一要素の対応付けを説明するためのフローチ
ャートで、図15とロおよびロ′において接続されてい
る。図17は本実施例で、唯一要素の対応付けを説明す
るためのフローチャートで、図16とハおよびハ′にお
いて接続されている。なお、図15ないし図17は、図
13におけるステップ1311の詳細なフローチャート
である。最初に、単位要素対応付け部71は、制御部9
の制御の基に、作業用記憶部6の作業用記憶領域70に
展開されているハッシュテーブル73を図7に示すよう
に、初期化する(ステップ1511)。すなわち、ハッ
シュテーブル73は、衝突の列732が全て「ナシ」と
なり、文書A′および文書Bの列が全て「NIL」とな
る。
【0031】単位要素対応付け部71は、図8に示す文
書A′の文頭にある第1段落411「Heckel法
は、・・・である。」をポインタaに代入する(ステッ
プ1512)。ハッシュ関数計算部72は、ポインタa
の段落411のハッシュ関数値を計算する(ステップ1
513)。ハッシュ関数計算部72は、たとえば、前述
のごとく、第1段落411における各文字の文字コード
を足し合わせて、5で割った余りを得る。ハッシュ関数
計算部72は、前記計算によって得られたハッシュ関数
値、文書A′と文書Bとの段落の関係を得るハッシュテ
ーブル73をひく(ステップ1514)。単位要素対応
付け部71は、ハッシュ関数計算部72によって計算さ
れた値に対応する文書A′における行7313がNIL
か否かを調べる(ステップ1515)。
【0032】単位要素対応付け部71は、ハッシュ関数
計算部72によって計算された値に対応する文書A′に
おける行7313がNILであると判断した場合、現
在、ポインタaの指している第1段落411をそこに代
入する(ステップ1516)。単位要素対応付け部71
は、たとえば、ハッシュ関数計算部72によって計算さ
れた値に対応する文書A′における行7313がNIL
でないと判断した場合、既に別の段落のポインタが代入
済であるから、衝突の列732に「アリ」を代入する
(ステップ1517)。単位要素対応付け部71は、ポ
インタaが文書A′の文末であるか否かを調べる(ステ
ップ1518)。単位要素対応付け部71は、ポインタ
aが文書A′の文末でないと判断した場合、ポインタa
を次の段落412「LCS法では、・・・である。」に
進める(ステップ1519)。
【0033】単位要素対応付け部71は、処理をステッ
プ1513に戻し、第2段落412についても、前記と
同様に処理を行なうとポインタaが文書A′における行
7314に代入される。また、同様に、第3段落413
は、文書A′における行7311に代入される。単位要
素対応付け部71は、ポインタaが文書A′の文末であ
ると判断した場合、文書Bの文頭である行410をポイ
ンタbに代入する(ステップ1520)。ハッシュ関数
計算部72は、ポインタbの第1段落410のハッシュ
関数値を計算する(ステップ1521)。ハッシュ関数
計算部72は、前記計算によって得られたハッシュ関数
値、文書A′と文書Bとの段落の関係を得るハッシュテ
ーブル73をひく(ステップ1522)。単位要素対応
付け部71は、ハッシュ関数計算部72によって計算さ
れた値に対応する文書Bにおける行7310がNILか
否かを調べる(ステップ1523)。
【0034】単位要素対応付け部71は、ハッシュ関数
計算部72によって計算された値に対応する文書Bにお
ける行7310がNILであると判断した場合、現在、
ポインタbの指している第1段落410をそこに代入す
る(ステップ1524)。単位要素対応付け部71は、
ハッシュ関数計算部72によって計算された値に対応す
る文書Bにおける行7310がNILでないと判断した
場合、既に別の段落のポインタが代入済であるから、衝
突の列732に「アリ」を代入する。 図8に示された
ハッシュテーブル73では、別の段落のポインタが代入
されていないから、衝突を「アリ」にする(ステップ1
525)。単位要素対応付け部71は、ポインタbが文
書Bの文末であるか否かを調べる(ステップ152
6)。単位要素対応付け部71は、ポインタbが文書B
の文末でないと判断した場合、ポインタbを次の第2段
落411に進める(ステップ1527)。そして、単位
要素対応付け部71は、処理をステップ1521に戻
し、第2段落の処理を前記同様に行なう。
【0035】単位要素対応付け部71は、ポインタbが
文書Bの文末であると判断した場合、ハッシュテーブル
73の先頭行を取り出す(ステップ1528)。単位要
素対応付け部71は、対応する同じ段落における文書
A′と文書Bとが共にNILでないかどうかを調べる
(ステップ1529)。単位要素対応付け部71は、対
応する同じ段落における文書A′と文書Bとが共にNI
Lでないと判断した場合、その行の衝突が「ナシ」であ
るか否かを調べる(ステップ1530)。単位要素対応
付け部71は、対応する同じ段落における文書A′と文
書Bとが共にNILでなく、かつその行の衝突が「ナ
シ」であると判断した場合、対応する段落の文書A′と
対応する段落の文書Bの指す段落をポインタで結ぶ(ス
テップ1531)。単位要素対応付け部71は、対応す
る段落における文書A′と文書BのいずれかがNILで
あるか、あるいは衝突が「アリ」であると判断した場
合、あるいはステップ1531を終えた後、この行がハ
ッシュテーブル73の最終行であるか否かを調べる(ス
テップ1532)。
【0036】単位要素対応付け部71は、現在の行がハ
ッシュテーブル73の最終行であると判断した場合、処
理を終了させる(ステップ1533)。単位要素対応付
け部71は、現在の行がハッシュテーブル73の最終行
でないと判断した場合、ハッシュテーブル73から次の
行を取り出す(ステップ1534)。単位要素対応付け
部71は、ステップ1534において、ハッシュテーブ
ル73から次の行を取り出した後、処理をステップ15
29に戻し、次の段落について前記同様な処理を行な
う。たとえば、図8に示すハッシュテーブル73は、行
7311において、文書A′の第3段落と文書Bの第3
段落が対応しているが、衝突の列732が「アリ」とな
っているため、これらをポインタで結ばない。行731
3において、文書A′の第1段落と文書Bの第2段落が
対応すると共に、衝突の列732が「ナシ」となってい
るため、これらをポインタで結ぶ。
【0037】図9は文書A′と文書Bとを作業用記憶領
域において、対応付けられた段落がポインタによって結
ばれている。たとえば、図9において、文書A′の第1
段落411と文書Bの第2段落411とが、また、文書
A′の第3段落413と文書Bの第4段落413とがそ
れぞれポインタ91および92によって結ばれている。
実際には、文書A′の第1段落411における対応欄7
1と文書Bの第2段落411における対応欄72とに互
いのアドレスを代入する。また、文書A′の第3段落4
13と文書Bの第4段落413とにおいても同様に互い
のアドレスを代入する。
【0038】次に、図12におけるステップ127およ
びステップ128を説明する。図18ないし図25は文
書A′から文書Bを編集する際の対応付けと、編集前後
の相違を表示する文書Cとを作業用記憶領域に展開した
図である。図28はマージ部の動作を説明するためのフ
ローチャートである。図18ないし図25および図28
を使用して、文書A′から文書Bを編集する際の対応付
けと、編集前後の相違を表示する文書Cを作成する作業
用記憶領域の状態を説明する。図18は図28における
ステップ2811およびステップ2812を終了した状
態を説明するための図である。マージ部8は、文書A′
と文書Bとにおける最初の段落1812および段落18
22の前の段落1811および段落1821、および文
書A′と文書Bとにおける最後の段落1814および段
落1825の後の段落1815および段落1826に、
文書の先頭・末尾を示す特別な段落<<先頭>>、<<
末尾>>を追加し、段落1811および段落1821、
と段落1815および段落1826とを互いに対応付け
る(ステップ2811)。
【0039】マージ部8は、段落を指すポインタaに、
文書A′の文書先頭を表す特別な段落1811を、ま
た、段落を指すポインタbに、文書Bの文書先頭を表す
特別な段落1821をそれぞれ入れる(ステップ281
2)。図19は図28におけるステップ2813ないし
ステップ2815の処理を説明するための図である。マ
ージ部8は、ポインタbの指す段落1821より後の段
落で、文書A′のポインタaよりも後の段落と対応関係
のある最初の段落をポインタb′にセットする(ステッ
プ2813)。すなわち、文書Bにおける段落1821
より後の段落である段落1823は、文書A′の段落1
812と対応関係にあるため、ポインタb′にセットす
る。また、マージ部8は、前記文書Bにおけるポインタ
b′の指す段落1823に対応する段落1812をポイ
ンタa′にセットする(ステップ2814)。マージ部
8は、ポインタaの指す段落1811の元文書とメモを
出力文書Cに追加する(ステップ2815)。すなわ
ち、段落1811に記載されている<<先頭>>は、文
書Cの段落1911に転記される。
【0040】図20は図28におけるステップ2816
とステップ2817との処理を説明するための図であ
る。マージ部8は、ポインタaとポインタa′が指して
いる間の段落に記載されている元文書とメモを、順次、
出力文書Cに転記する。その際に、表示属性を「抹消」
に変える(ステップ2816)。図20に示されている
文書A′には、ポインタaとポインタa′の間に、段落
がないため、文書Cへ転記しない。マージ部8は、ポイ
ンタbとポインタb′が指している間の段落1822
を、順次、出力文書Cに段落1912として転記し、そ
の表示属性の欄を「新規」1921とする。また、マー
ジ部8は、その段落1822が文書A′の段落と対応付
けられていたならば、対応するメモを段落1912に転
記する(ステップ2817)。図20に示されている段
落1822には、メモがないため、文書Cにおける段落
1912にメモデータがない。
【0041】図21は図28におけるステップ2818
とステップ2819、および処理をステップ2813お
よびステップ2814に戻した場合の処理を説明するた
めの図である。マージ部8は、ポインタa′をポインタ
aに、ポインタb′をポインタbにそれぞれ代入する
(ステップ2818)。マージ部8は、ポインタaおよ
びポインタbが文書A′および文書Bの文末に達してい
るか否かを調べ、ポインタが文書A′および文書Bの文
末に達していないと判断した場合、ポインタをステップ
2813に戻す(ステップ2819)。そして、マージ
部8は、前記と同様に各段落の対応関係を調べ、順次文
書Cに転記する。
【0042】マージ部8は、ステップ2813におい
て、ポインタbの指す段落1823より後で、ポインタ
aの指す段落1811より後の段落と対応する段落18
25にポインタb′を指す。マージ部8は、ステップ2
814において、ポインタb′の指す段落1825と対
応する文書A′の段落1814をポインタa′で指す。
図22は図28における二度目の処理で、ステップ28
15およびステップ2816の処理を説明するための図
である。マージ部8は、ステップ2815において、ポ
インタaの指す段落1812を文書Cの段落1913に
転記する。
【0043】マージ部8は、ステップ2816におい
て、文書A′のポインタa、およびポインタa′の間の
段落1813を文書Cの段落1914に転記する。文書
A′の段落1813に対応付けられた文書Bの段落がな
いため、文書Cにおける表示属性は、「抹消」1922
が加えられる。図23は図28における二度目の処理
で、ステップ2817の処理を説明するための図であ
る。マージ部8は、ステップ2817において、文書B
のポインタb、およびポインタb′が指している段落1
823、1825の間の段落1824を文書Cの段落1
915に転記する。また、マージ部8は、上記転記した
文書Cの段落1915の表示属性を「新規」1923に
する。図24は図28における二度目の処理で、ステッ
プ2818の処理を説明するための図である。マージ部
8は、ステップ2818において、ポインタa′の指し
ている段落1814をポインタaに代入し、ポインタ
b′の指している段落1825をポインタbに代入す
る。
【0044】マージ部8は、ステップ2819におい
て、ポインタaおよびポインタbの指す段落が文末であ
るか否かを調べる。ポインタaおよびポインタbが段落
1814、および段落1825を指しているため、マー
ジ部8は、ポインタaおよびポインタbが文末に達して
いないと判断して、処理をステップ2813に戻す。ポ
インタbは、文書Bの段落1825を、ポインタb′
は、「末尾」を示す段落1826をそれぞれ指してい
る。また、ポインタaは、文書Aの段落1814を、ポ
インタa′は、末尾を示す段落1815をそれぞれ指し
ている。マージ部8は、ステップ2815において、ポ
インタaの指している文書Aの段落1814を文書Cに
転記する。
【0045】マージ部8は、ステップ2816、ステッ
プ2817において、ポインタaとポインタa′の間、
ポインタbとポインタb′の間に何もないので、何もし
ない。マージ部8は、処理をステップ2818、ステッ
プ2819に進め、ポインタが「末尾」に来たので、ス
テップ2820の処理を行なう。図25は図28におけ
る最後の処理を終了した状態を説明するための図であ
る。図26は図28のフローチャートによって処理され
た結果をデータとして記憶部に格納した状態の一例を示
す図である。マージ部8は、最後に先頭および末尾の特
別な段落、<<先頭>>、および<<末尾>>を削除す
る(ステップ2820)。この結果、図25に示される
ように、作業用記憶領域70には、マージ結果が得られ
る。そして、図25に示す作業用記憶領域70のマージ
結果は、図26に示すように、本文、メモデータ、およ
び表示属性として、記憶部5に記憶される。
【0046】図27は本実施例で、編集された後に表示
部に表示される一例を説明するための図である。図27
に示された文書Cは、新規に編集された段落271が、
たとえば、表示部上に、斜線を入れると共に「新規」が
記載されて示される。また、段落272および段落27
5は、編集されていないことが表示部上で判るように、
斜線あるいはシャドウ等を入れない。さらに、段落27
3には、たとえば、縦線がかけられると共に、「抹消」
が記載されている。このため、ユーザは、表示部に表示
された文書Cによって、文書A′から文書Bへの変更過
程を知ることができる。
【0047】以上、本実施例を詳述したが、前記本実施
例に限定されるものではない。そして、特許請求の範囲
に記載された本発明を逸脱することがなければ、種々の
設計変更を行なうことが可能である。たとえば、前記実
施例の説明では、文書要素を段落として説明したが、こ
れに限らず、行、節、句、あるいは一区切りとしてコン
ピュータが理解できる単位を文書要素とすることができ
る。また、プログラム言語のソースファイルを対象とす
る文書の場合、サブルーチンやステートメント等、コン
ピュータがその区切りを理解できる単位であれば、これ
を文書要素とすることができる。また、前記実施例の説
明では、作業用記憶領域における文書をテーブルの形で
図示しているが、文書要素とメモが対応付けられる形式
であるならば、テーブル以外のデータ構造であってもか
まわない。もちろん、出力装置に表示/印刷される形態
は、テーブル状である必要がない。
【0048】また、前記実施例の説明では、文書論理構
造を一つのテーブルの形で図示しているが、ファイルへ
の格納形態を規定するのではない。本文と、付加データ
とで、お互いに対応付けられた別個のファイルに分けて
格納してもよいのはもちろんである。また、前記実施例
の説明では、一つの文書と一つの文書とを比較対応させ
ていたが、複数の文書を内部で一つに連結して扱うこと
により、一つの文書と複数の文書、複数の文書と一つの
文書、複数の文書と複数の文書として扱えるように構成
することも可能である。また、付加情報は、メモ書きで
説明したが、下線、マーク、音声データ、あるいはしお
り情報だけでなく、対訳の訳文や、機械翻訳での事前編
集結果のようなものが含まれる。本発明は、いずれの場
合にも、元文書どうしの対応関係を得る手段と、得られ
た対応関係を基に付加情報を自動的に転記する手段を備
えている。
【0049】
【発明の効果】第1発明によれば、文書要素どうしの対
応付けを行なう文書比較対応手段、および編集された文
書に付加情報を付加した文書を作成する付加情報編集手
段を備えているため、文書Aを編集して文書A′とした
際に、文書Aに付加されていたメモを失うことなく、文
書A′からメモを付加した文書Bに自動的に誤りなく正
確に転記できるので、ユーザが付加情報を再度入力する
必要がない。また、第2発明によれば、マージ手段によ
り、編集前後の文書要素、および当該文書要素に付加さ
れた付加情報をそれぞれ対応付けた一つの文書を得るこ
とができる。このため、上記編集前後の文書要素、およ
び付加情報は、必要に応じて、表示手段に判り易く表示
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例を説明するための概略ブロック構成
図である。
【図2】 本実施例で、元文書の段落毎にメモおよび表
示属性を対応付けた例を説明するための図である。
【図3】 図2を基にして文書とメモを表示部に表示し
たメモ付き文書例を説明するための図である。
【図4】 本実施例に使用する具体的な文書Aを説明す
るための図である。
【図5】 図4における文書Aにメモを付けて文書A′
とした状態を説明するための図である。
【図6】 文書Aを文書A′とは別に独立して編集した
例を説明するための図である。
【図7】 本実施例で、作業用記憶部に対応付けのため
の作業用記憶領域を付加して展開した二つの文書とハッ
シュテーブルとを説明するための図である。
【図8】 本実施例で、図7におけるハッシュテーブル
を使用した対応付けの結果を説明するための図である。
【図9】 本実施例で、文書A′と文書Bとを作業用記
憶領域において、各段落毎に対応付けた状態を説明する
ための図である。
【図10】 本実施例で、文書A′のメモデータを文書
Bに転記した状態を説明するための図である。
【図11】 本実施例で、メモデータが転記された文書
Bを示す図である。
【図12】 本実施例で、メモを転記する際の全体の流
れを説明するためのフローチャートである。
【図13】 単位要素を対応付けるための処理を説明す
るフローチャートである。
【図14】 単位要素を対応付けるための処理を説明す
るフローチャートで、図13とイおよびイ′において接
続されている。
【図15】 本実施例で、唯一要素の対応付けを説明す
るためのフローチャートである。
【図16】 本実施例で、唯一要素の対応付けを説明す
るためのフローチャートで、図15とロおよびロ′にお
いて接続されている。
【図17】 本実施例で、唯一要素の対応付けを説明す
るためのフローチャートで、図16とハおよびハ′にお
いて接続されている。
【図18】 図28におけるステップ2811およびス
テップ2812を終了した状態を説明するための図であ
る。
【図19】 図28におけるステップ2813ないしス
テップ2815の処理を説明するための図である。
【図20】 図28におけるステップ2816とステッ
プ2817との処理を説明するための図である。
【図21】 図28におけるステップ2818とステッ
プ2819、および処理をステップ2813およびステ
ップ2814に戻した場合の処理を説明するための図で
ある。
【図22】 図28における二度目の処理で、ステップ
2815およびステップ2816の処理を説明するため
の図である。
【図23】 図28における二度目の処理で、ステップ
2817の処理を説明するための図である。
【図24】 図28における二度目の処理で、ステップ
2818の処理を説明するための図である。
【図25】 図28における最後の処理を終了した状態
を説明するための図である。
【図26】 図28のフローチャートによって処理され
た結果をデータとして記憶部に格納した状態の一例を示
す図である。
【図27】 編集された後に表示部に表示される一例を
説明するための図である。
【図28】 マージ部の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1・・・入力部 2・・・出力部 3・・・元文書編集部 4・・・メモ編集部 5・・・記憶部 6・・・作業用記憶部 7・・・文書比較対応部 71・・・単位要素対応付け部 72・・・ハッシュ関数計算部 8・・・マージ部 9・・・制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子化された文書の編集と、当該電子化
    された文書を構成する文書要素に対して付加情報を付加
    する文書処理装置において、 付加情報が付加された文書と、当該文書を編集した文書
    とを文書要素毎に比較し、両文書の対応付けを行なう文
    書比較対応手段と、 当該文書比較対応手段の対応付け結果に基づいて、前記
    編集された文書に前記付加情報が付加された文書を作成
    する付加情報編集手段と、 を具備することを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】 電子化された文書の編集と、当該電子化
    された文書を構成する文書要素に対して付加情報を付加
    する文書処理装置において、 付加情報が付加された文書と、当該文書を編集した文書
    とを文書要素毎に比較し、両文書の対応付けを行なう文
    書比較対応手段と、 前記文書比較対応手段の対応付け結果に基づいて、前記
    付加情報と共に、編集前の文書と編集後の文書の共通の
    文書要素と、編集によって変更された文書要素とを識別
    可能に該当する位置で一つの文書にマージするマージ手
    段と、 を具備することを特徴とする文書処理装置。
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