JPH07295035A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH07295035A
JPH07295035A JP9167894A JP9167894A JPH07295035A JP H07295035 A JPH07295035 A JP H07295035A JP 9167894 A JP9167894 A JP 9167894A JP 9167894 A JP9167894 A JP 9167894A JP H07295035 A JPH07295035 A JP H07295035A
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JP
Japan
Prior art keywords
finder
photographing
camera
distance
viewfinder
Prior art date
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Application number
JP9167894A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Koizumi
小泉  博
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カメラを大型化せず、像性能を低下させること
なく、長焦点距離側近距離撮影時のファインダー視差を
有効に補正できるカメラを提供する。 【構成】本発明は、ファインダー光学系19,28,2
9の入射光軸1と撮影レンズ3の入射光軸18が一致し
ていないカメラであって、測距手段25によって撮影距
離を測定し、測定した撮影距離に基づいて自動的に合焦
を行う手段11,17を備えると共に、群の移動によっ
てファインダー光学系の倍率及び撮影レンズの焦点距離
が可変であるカメラにおいて、長焦点距離側近距離撮影
時には、制御手段17によりファインダー変倍手段23
を制御してファインダーの倍率を小さくし、撮影範囲の
全てがファインダーの視野内に含まれるようにファイン
ダーの画角を広げると共に、撮影範囲表示手段26,2
7により撮影範囲をファインダーの視野内に表示するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、35mmレンズシャッ
ター式カメラ等、ファインダー光学系の入射光軸と撮影
レンズの入射光軸が一致していないカメラに関し、特に
このようなカメラにおいて問題となるファインダー視差
(パララックス)の補正手段を備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】35mmレンズシャッター式カメラ等、
ファインダー光学系の入射光軸と撮影レンズの入射光軸
が一致していないカメラでは、近距離撮影時に撮影範囲
とファインダー視野がずれ、ファインダー視野内に見え
ている部分が撮影画面に写らないパララックス(視差)
と言われる不具合が生じることがある。特に、最近のレ
ンズシャッター式カメラは撮影レンズのズーム比の拡大
に伴い、長焦点距離側近距離撮影時のパララックスが増
大し、撮影者がファインダー内で撮影範囲を確認するこ
とが難しい場合がある。これを解決するために、従来、
近距離撮影時にファインダー光学系内にプリズムを入れ
たりフレームを移動させてパララックスを補正する方法
が提案されている。しかしこの方法では、撮影しようと
するとファインダーの狙い方向が変化するため、撮影者
に非常に煩わしいという問題がある。また、近距離撮影
時に撮影レンズを傾けたり撮影レンズの一部を光軸に垂
直方向に移動させたりして、撮影範囲を変化させてファ
インダー視野を変化させずにパララックスを補正する方
法もあるが、パララックス補正用に特別の部材や機構が
必要となり、カメラの大型化やコストアップを招き、像
性能も低下しやすいという問題がある。
【0003】そこで、本出願人は先に、ファインダーレ
ンズ系の光軸と撮影レンズの光軸が異なり、群の移動に
よってファインダーレンズの倍率及び撮影レンズの焦点
距離が可変であり、測距手段によって撮影距離を測定
し、測定した撮影距離情報に基づいて自動的に合焦を行
うカメラにおいて、望遠側(長焦点距離側)近距離撮影
時に撮影レンズの焦点距離を短く(ワイド側へズームシ
フト)し、あるいは、ファインダーレンズの倍率と撮影
レンズの焦点距離を連動して小さくし、撮影範囲内にフ
ァインダー視野が常に含まれるように画角を広げるズー
ム制御手段を設けてあるカメラを提案した(特開平5−
158110号公報)。この発明によれば、撮影倍率が
大きくなることによってファインダー視野内に見えてい
る部分が撮影画面に写らないというパララックスの不具
合を解消でき、撮影画面中心をファインダーで確認する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、望遠側
近距離撮影時に撮影レンズの焦点距離を短くしてパララ
ックスを補正する方法では、撮影者の意図する写真が撮
影されないという不具合が生じる。例えば、望遠側(長
焦点距離側)と広角側(短焦点距離側)とでは被写界深
度が異なり、撮影者が望遠側の浅い被写界深度でのボケ
描写を狙って近距離撮影をしようとしているのに、カメ
ラが撮影レンズの焦点距離を短くするように動作した場
合、被写界深度が深くなりボケ効果が得られず、パララ
ックスは補正されても撮影結果は撮影者の意図するもの
とは異なったものとなってしまう。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、カメラを大型化せず、また、像性能を低下させ
ることなく、長焦点距離側近距離撮影時に、ファインダ
ー視野内に撮影範囲の全てが含まれるようにし、さら
に、撮影範囲が表示されるようにし、撮影者がファイン
ダー視野内で撮影範囲を確認できるようにするパララッ
クス補正手段を有し、しかも撮影者の意図にあった写真
が撮影できるカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ファインダー光学系の入射
光軸と撮影レンズの入射光軸が一致していないカメラで
あって、測距手段によって撮影距離を測定し、測定した
撮影距離に基づいて自動的に合焦を行う手段を備えると
共に、群の移動によってファインダー光学系の倍率及び
撮影レンズの焦点距離が可変であるカメラにおいて、長
焦点距離側近距離撮影時にはファインダーの倍率を小さ
くし、撮影範囲の全てがファインダーの視野内に含まれ
るようにファインダーの画角を広げると共に、撮影範囲
をファインダーの視野内に表示する手段を備えた構成と
している。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
メラにおいて、長焦点距離側近距離撮影時にファインダ
ーの倍率の変更を行うか行わないかを、レリーズボタン
の半押し状態で得た撮影レンズの焦点距離情報と被写体
距離情報により決定する構成としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載のカ
メラにおいて、長焦点距離側近距離撮影時にファインダ
ーの倍率の変更を行うか行わないかを近接モードスイッ
チにより決定する構成としている。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項2及び請求
項3記載のカメラにおいて、撮影範囲の全てがファイン
ダー視野内に含まれるファインダーの倍率を、撮影レン
ズの焦点距離と被写体距離に応じて連続的にもしくは段
階的に決定する構成としている。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載のカ
メラにおいて、長焦点距離側近距離撮影時にファインダ
ーの倍率を小さくした時のファインダー視野内に含まれ
る撮影範囲を、液晶表示装置によりファインダー内に表
示する構成としている。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項2及び請求
項5記載のカメラにおいて、長焦点距離側近距離撮影時
のファインダー倍率の変更が行われていることを撮影者
に知らせるための警告表示装置を設けた構成としてい
る。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項2記載のカ
メラにおいて、レリーズボタンの半押し状態が設定時間
以内のときは、長焦点距離側近距離撮影時のファインダ
ー倍率の変更が行われないようにした構成としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、カメラを大型化
せず、また、像性能を低下させることなく、長焦点距離
側近距離撮影時にファインダー視野内に撮影範囲の全て
が含まれるようにすることができ、さらにファインダー
視野内に撮影範囲が表示されるので、撮影者がファイン
ダー視野内で撮影範囲を確認することができる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
作用に加え、長焦点距離側近距離撮影時のファインダー
倍率の変更の必要を、レリーズボタンの半押し状態で得
た撮影レンズの焦点距離情報と被写体距離情報により判
断し、長焦点距離側近距離撮影時には自動的にファイン
ダー倍率の変更が行われる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、請求項1の
作用に加え、撮影者が近接モードスイッチにより近接モ
ードを選択する事により、長焦点距離側近距離撮影時に
ファインダー倍率の変更が行われる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、上記作用に
加え、撮影範囲の全てがファインダー視野内に含まれる
ファインダー倍率の最適な変更量を連続的もしくは段階
的に、撮影レンズの焦点距離と被写体距離に応じて決定
することができる。
【0017】請求項5記載の発明によれば、請求項4の
作用に加え、ファインダー視野内に含まれる撮影範囲を
液晶表示装置を用いて表示することにより、ファインダ
ー視野内の複数の異なる面積の範囲を一枚の表示板によ
り表示することができる。
【0018】請求項6記載の発明によれば、請求項2,
5の作用に加え、長焦点距離側近距離撮影時のファイン
ダー倍率の変更が行われていることを警告表示装置によ
り光もしくは音によって撮影者に知らせるため、ファイ
ンダー視野内の撮影範囲を誤認することを防ぐことがで
きる。
【0019】請求項7記載の発明によれば、請求項2の
作用に加え、撮影者の意図により、長焦点距離側近距離
撮影時のファインダー倍率の変更を行わずに撮影できる
ようにすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して詳細に説明す
る。まず、35mmレンズシャッター式カメラを例にと
ってパララックスについて説明する。図2は、一般的な
ズームレンズ付き35mmレンズシャッター式カメラの
概略正面図であり、撮影レンズ103はカメラ本体10
1の略中央に位置し、ファインダー102の入射窓はこ
の上側に位置しており、その左右両側には測距手段とし
てのAF(自動合焦)光学系104が設けられている。
普通、撮影者は、ファインダー102を覗きながらズー
ムボタン(図示せず)を操作して、自分の望む撮影画角
を選択し被写体を撮影する。このとき、図2のようなカ
メラでは、ファインダー視野と撮影範囲の関係は、図3
に示すように変化する。すなわち、長焦点距離時(TE
LE時)に、被写体距離3mでファインダー視野中心と
撮影範囲中心を一致させたとしても、被写体距離1mで
はファインダー視野中心と撮影範囲中心にはずれが生じ
る。撮影レンズ103の焦点距離が大きくなるほどこの
ずれは大きくなり、図3に示すようにファインダー視野
が撮影範囲外に外れてしまう。これでは、撮影者が写し
たい被写体をファインダー内でフレーミングできず、ま
た、パララックスという現象を知らない一般の使用者で
は、写そうとした被写体がフィルム上に写っていないと
いうことが起こる恐れがある。
【0021】このため、本発明では、ファインダー光学
系の入射光軸と撮影レンズの入射光軸が一致していない
カメラであって、測距手段によって撮影距離を測定し、
測定した撮影距離に基づいて自動的に合焦を行う手段を
備えると共に、群の移動によってファインダー光学系の
倍率及び撮影レンズの焦点距離が可変であるカメラにお
いて、長焦点距離側近距離撮影時にはファインダーの倍
率を小さくし、撮影範囲の全てがファインダーの視野内
に含まれるようにファインダーの画角を広げると共に、
撮影範囲をファインダーの視野内に表示する手段を備え
たことを特徴とするカメラを提供するものである。
【0022】図1は本発明の一実施例を示し、カメラの
撮影レンズ、ファインダー光学系、及び制御手段の概略
構成図を示したものである。ファインダー光学系の光軸
18と撮影レンズ3の光軸1は、図2でも説明したよう
に一致しておらず距離を隔てて位置している。撮影レン
ズ3は、前方から順に、撮影レンズ3の光軸1に沿って
移動して撮影レンズの焦点距離を連続的に変更しさらに
焦点調節を行うフォーカシングレンズ3aと、撮影レン
ズ3の光軸1に沿って移動して撮影レンズの焦点距離を
連続的に変更するバリエータレンズ3bの各レンズ群が
配置されることにより構成されている。フォーカシング
レンズ3aはヘリコイド筒4に支持されている。ステッ
ピングモータからなり歯車を有するフォーカシングモー
タ7は、ヘリコイド筒4の後方下部に設けられ、ヘリコ
イド筒4と互いに歯車で噛み合っている。このフォーカ
シングモータ7はフォーカシング駆動手段11によって
駆動され、フォーカシング駆動手段11は制御手段17
により制御される。
【0023】ヘリコイド筒4及びバリエータレンズ3b
は後部に歯車を有するカム鏡筒5、固定筒6にそれぞれ
周知の構造で支持されている。ステッピングモータから
なり歯車を有するズーム駆動モータ8は、カム鏡筒5の
後方下部に設けられ、カム鏡筒5の歯車と互いに噛み合
っている。カム鏡筒5の後部外筒部位には、バリエータ
レンズ3bの移動位置を検出する図示しない位置検出手
段が設けられており、その出力は制御手段17にフィー
ドバックされている。また、ズーム駆動モータ8はズー
ム駆動手段12によって駆動され、ズーム駆動手段12
は制御手段17により制御される。
【0024】シャッター9はフォーカシングレンズ3a
の後方に位置し、フォーカシングレンズ3aと共にヘリ
コイド筒4に支持されている。このシャッター9の上部
にはシャッター9を作動させる歯車が設けられている。
歯車を有するシャッターモータ10は、シャッター9の
上部に設けられており、シャッター9の歯車と互いに噛
み合い周知の動作でシャッター9を開閉する。このシャ
ッターモータ10はシャッター駆動手段14により駆動
され、シャッター駆動手段14は制御手段17により制
御される。尚、符号2は撮影レンズ3の結像面であるフ
ィルム面を示している。
【0025】ファインダー光学系は、ファインダー光学
系の光軸18上に前方から順に配置された、固定対物レ
ンズ19a、ファインダー光学系の光軸18に沿って移
動してファインダー光学系の焦点距離を連続的に変更す
る可動レンズ19b及び固定レンズ19cのレンズ群か
らなる対物レンズ系19と、その後方に位置し、被写体
の倒立像を反転する像反転系28及び接眼レンズ29と
により構成されており、対物レンズ系19と像反転系2
8の間には、本発明の特徴の一つである撮影範囲表示装
置26が設けられている。この撮影範囲表示装置26は
撮影範囲表示手段27に接続され、制御手段17からの
信号に基づいて撮影範囲表示手段27により駆動され撮
影範囲を表示する。上記可動レンズ19bは、後部に歯
車を有するカム鏡筒20、対物レンズ固定筒21にそれ
ぞれ周知の構造で支持されている。ステッピングモータ
からなり歯車を有するファインダーズーム駆動モータ2
2は、カム鏡筒20の後方下部に設けられ、カム鏡筒2
0の歯車と互いに噛み合っている。カム鏡筒20の外筒
部には、可動レンズ19bの位置を検出する図示しない
検出手段が設けられており、ファインダー倍率検出手段
24を介して位置情報を制御手段17へ出力しフィード
バックする。また、ファインダーズーム駆動モータ22
はファインダー変倍手段23により駆動され、ファイン
ダー変倍手段23は制御手段17により制御される。
【0026】尚、図1において、ズームボタン15、制
御手段17、ズーム駆動手段12、ズーム駆動モータ
8、カム鏡筒5、フォーカシングレンズ3a及びバリエ
ータレンズ3bがズーム駆動系を構成している。また、
ズームボタン15、制御手段17、ファインダー変倍手
段23、ファインダーズーム駆動モータ22、カム鏡筒
20及び可動レンズ19bがファインダー変倍系を構成
している。また、レリーズボタン16、制御手段17、
測距手段25、フォーカシング駆動手段11、フォーカ
シングモータ7、ヘリコイド筒4及びフォーカシングレ
ンズ3aがフォーカシング駆動系を構成している。ま
た、レリーズボタン16、制御手段17、シャッター駆
動手段14、シャッターモータ10及びシャッター9が
シャッター駆動系を構成している。さらに、焦点距離検
出手段13、制御手段17、ファインダー変倍手段2
3、ファインダーズーム駆動モータ22、カム鏡筒2
0、可動レンズ19b、及び撮影範囲表示手段27、撮
影範囲表示装置26が、本発明の特徴であるファインダ
ー視差補正系、及び撮影範囲の表示手段を構成してい
る。尚、制御手段17は上記各制御系の統括制御を行っ
ており、周知のマイクロコンピュータやメモリ等によっ
て構成されている。
【0027】次に、図1に示す構成のカメラにおいて、
本発明を実施したときのファインダー視野、撮影範囲、
及び、撮影範囲の表示の実施例を図4、図5に示し、こ
の実施例を用いて請求項1の説明を行う。図4は、長焦
点距離側近距離撮影時のファインダーの倍率を小さくす
る前のファインダー視野と撮影範囲の関係であり、この
場合、ファインダー視野が撮影範囲外に外れてしまう。
しかし、本発明では、長焦点距離側近距離撮影時には、
上記制御手段17により上記ファインダー視差補正系を
制御してファインダーの倍率を小さくし、撮影範囲の全
てがファインダーの視野内に含まれるようにファインダ
ーの画角を広げることにより、図5に示すように、ファ
インダー視野内に撮影範囲を収めることができる。すな
わち、ファインダーの倍率を小さくすることで相対的に
ファインダー視野内の撮影範囲の大きさは小さくなり、
撮影範囲の全てをファインダー視野内に含めることがで
きる。また、このとき、ファインダー視野内で撮影レン
ズの撮影範囲を示すために、制御手段17は撮影範囲表
示手段27に信号を出力して撮影範囲表示装置26を作
動させ、これにより図5に示すような撮影範囲表示マー
クがファインダー内に表示され、撮影者は撮影範囲を視
認することができる。
【0028】次に、図1の構成により請求項2の説明を
行う。まず、撮影者はファインダーを覗きながらズーム
ボタン15を操作して、自分の望む撮影画角を選択す
る。ズームボタン15が押されると制御手段17にその
信号が送られる。そして制御手段17からズーム駆動手
段12に信号が送られ、ズーム駆動モータ8が回転し、
カム鏡筒5の回転によってフォーカシングレンズ3a及
びバリエータレンズ3bが光軸1に沿って移動し撮影レ
ンズ3のズーミングが行われる。また、撮影レンズ3の
ズーミングに合わせて、制御手段17からファインダー
変倍手段23にも信号が送られ、ファインダーズーム駆
動モータ22が回転し、カム鏡筒20によってファイン
ダー光学系の可動レンズ19bが光軸18に沿って移動
し、ファインダーが変倍される。
【0029】次に、撮影者は、レリーズボタン16を半
押し状態にする。尚、レリーズボタン16にはシャッタ
ー駆動信号のみが送られない半押し状態が設定されてい
る。レリーズボタン16を半押し状態にすると、その信
号が制御手段17に送られ、測距手段25に測距開始の
信号が送られる。そして測距手段25で被写体距離Rが
測距され、その結果は制御手段17にフィードバックさ
れる。これによって、測距結果に対応するフォーカシン
グ移動量Xだけフォーカシングレンズ3aが移動するよ
うに制御手段17からフォーカシング駆動手段11に信
号が送られ、フォーカシングモータ7が回転する。
【0030】上記フォーカシング動作と同時に制御手段
17では焦点距離検出手段13から送られてくる焦点距
離情報を読み込み、焦点距離情報Fと被写体距離情報R
によってファインダー視野が撮影範囲内に含まれている
か否かを判断し、さらに、ファインダー視野が撮影範囲
外に出ている場合にはファインダー倍率を小さくする必
要があるか否かを判断する。そして、ファインダー倍率
を小さくする必要がある場合には、制御手段17からフ
ァインダー変倍手段23に信号が送られ、ファインダー
ズーム駆動モータ22が回転し、カム鏡筒20によって
可動レンズ19bが光軸18に沿って移動され、ファイ
ンダー視野内に撮影範囲の全てが含まれるファインダー
倍率になるようにファインダーが変倍される。この時同
時にファインダー倍率検出手段24によりファインダー
倍率が検出され制御手段17にフィードバックされ、制
御手段17から撮影範囲表示手段27に長焦点距離側近
距離撮影時の撮影範囲表示の信号が送られ、撮影範囲表
示手段27により撮影範囲表示装置26が作動され、前
述した撮影範囲表示マークがファインダー内に表示され
る。
【0031】これにより、撮影者は、レリーズボタン1
6を半押し状態にしたまま、改めて正確なフレーミング
を行い、レリーズボタン16を完全に押し込む。レリー
ズボタン16が完全に押し込まれると、その信号が制御
手段17に送られ、制御手段17からシャッター駆動手
段14に信号が送られ、シャッター9は周知の測光手段
と露光手段(共に図示を省略する)で決められた条件で
シャッターモータ10により開閉する。これにより、撮
影者の意図したフレーミングの撮影画像がフィルム面2
に露光される。
【0032】次に、請求項3の実施例について説明す
る。請求項3のカメラでは、上述した請求項2のカメラ
と次の点が異なる。請求項2では制御手段17が、「フ
ァインダー視野が撮影範囲に含まれているか否かの判断
と、ファインダー倍率を小さくする必要があるか否かの
判断を行い、ファインダー倍率を小さくする必要がある
場合には、撮影範囲の全てがファインダー視野内に含ま
れるようにファインダー倍率を小さくする」という機能
を持つが、請求項3は、図1の構成で近接モードスイッ
チ40を設けておき、「撮影者がズームボタン15を操
作して、自分の望む撮影画像を選択する前、もしくは、
選択した後に、近接モードスイッチ40で近接モードを
選択することにより、焦点距離Fと被写体距離Rに従っ
てファインダー視野内に撮影範囲の全てが含まれるよう
にファインダー倍率が小さくなる」という機能を持つも
のである。
【0033】次に、請求項4の実施例について説明す
る。請求項4のカメラは、請求項2及び請求項3のカメ
ラの機能に加え、ファインダー視野内に含まれる撮影範
囲が過度に小さくならないようファインダー倍率を段階
的、もしくは連続的に変更し、適切なファインダー倍率
で変倍動作が停止するように、焦点距離検出手段13か
らの焦点距離情報Fと測距手段25からの被写体距離情
報Rにより制御手段17が動作するようにしたものであ
る。
【0034】次に、図6に請求項5の一実施例としてフ
ァインダーの概略構成を示す。図中符号17は図1に示
した制御手段、29は接眼レンズ、30は対物レンズ
系、31はカム鏡筒、32は固定筒、33はファインダ
ーズーム駆動モータ、34は被写体の倒立像を反転する
像反転プリズム、35は液晶表示装置(表示LCDと記
す)、36はファインダー光学系の光軸、37は表示L
CD駆動手段である。尚、図6では図1に示したファイ
ンダー変倍手段やファインダー倍率検出手段の図示は省
略している。また、ファインダーの構成以外は図1と同
じである。請求項5では、請求項4のカメラの構成に加
え、レリーズボタン16が半押し状態にあるときに、制
御手段17で焦点距離F、被写体距離R、及び、ファイ
ンダー倍率に応じたファインダー視野内の撮影範囲が求
められ、その信号が図6で示される表示LCD駆動手段
37に送られ、表示LCD35上に図7に示すような撮
影範囲の大きさに応じた撮影範囲表示マークを示す機能
を持つ。すなわち、請求項4のようにファインダー倍率
を段階的もしくは連続的に変化する場合、予め定められ
た位置にのみ表示されるマークでは実際の撮影範囲との
ズレが生じる恐れがあるが、請求項5のように表示LC
D35により液晶表示させれば、ファインダー視野内で
の撮影範囲の変化に応じて撮影範囲マークの位置も変化
させることができるため、実際の撮影範囲を適切に表示
できる。
【0035】次に、請求項6のカメラでは、請求項2,
5のカメラの機能に加え、長焦点距離側近距離撮影時の
ファインダー倍率の変更が行われているときに、ファイ
ンダー倍率の変更が行われていることを光もしくは音に
より撮影者に知らせる機能を持つ警告表示装置を設けて
いる。尚、光で知らせる場合は、図6の表示LCD駆動
手段37及び表示LCD35を利用することができる
が、発光ダイオード(LED)等を別に設けても良く、
また、音で知らせる場合は警告音発生手段が設けられ
る。
【0036】次に、請求項7のカメラは、請求項2のカ
メラの機能に加え、レリーズボタン16の半押し状態が
設定よりも短い時間の時には、ファインダーの倍率の変
更を行わず、通常の撮影モードのまま撮影が行われる機
能を持つものである。すなわち、制御手段17内に設け
られたクロックによりレリーズボタン16が半押し状態
になった時点からの時間が計測され、半押し状態が予め
設定された時間よりも短い場合は、制御手段17はファ
インダーの倍率の変更を行わず、レリーズボタン16が
設定時間以内で押し込まれた時点で通常の撮影モードの
ままシャッター9が作動し撮影が行われる。また、半押
し状態が予め設定された時間を越えた場合は、制御手段
17は前述したようにファインダーの倍率の変更を行
い、撮影範囲がファインダーの視野内に含まれるように
制御し、撮影範囲をファインダー内に表示する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
おいては、長焦点距離側近距離撮影時にファインダー視
野内に撮影範囲の全てが含まれるようにファインダー倍
率を小さくしてファインダーの画角を広げ、さらに、撮
影範囲をファインダー視野内に表示しているので、撮影
者が撮影範囲を確認でき、正確なフレーミングが可能と
なり、より撮影者の意図にあった写真が撮影できる。従
って、カメラを大型化せず、像性能を低下させることな
く、長焦点距離側近距離撮影時のファインダー視差を有
効に補正できるカメラを提供することができる。
【0038】請求項2の発明においては、請求項1の効
果に加え、ファインダー倍率の変更の必要を、レリーズ
ボタンの半押し状態で得た撮影レンズの焦点距離情報と
被写体距離情報により自動的に判断し、ファインダー倍
率の変更を自動的に行うので、ファインダー視差を有効
に補正でき、長焦点距離側近距離撮影時にファインダー
内で確認した被写体がフィルム上に写らないという恐れ
を無くすことができる。
【0039】請求項3の発明においては、請求項1の効
果に加え、撮影者が撮影モードを近接モードに変更する
ことにより、ファインダー倍率の変更が行われるので、
撮影者の意図によってファインダー倍率の変更を行うか
を選択でき、撮影者の意図に反したカメラの動作を防ぐ
ことができる。
【0040】請求項4の発明においては、請求項2の効
果及び請求項3の効果に加え、ファインダー倍率の変更
量を長焦点距離時の撮影レンズの焦点距離と被写体距離
に応じて連続的もしくは段階的に決定するので、ファイ
ンダー視野内に含まれる撮影範囲の面積が小さ過ぎて、
撮影者が被写体を確認しにくくなる恐れを無くすことが
できる。
【0041】請求項5の発明においては、請求項4の効
果に加え、撮影範囲表示手段に液晶表示装置を用いてい
るので、ファインダー視野内の撮影範囲表示マークをフ
ァインダー視野内における撮影範囲の大きさに合わせて
表示することが可能なので、ファインダー内に複数の近
距離撮影時用の表示マークを常に表示しつづける必要が
なく、撮影時に被写体が見にくくなることを防ぎ、撮影
者に煩わしさを感じさせずにすむ。
【0042】請求項6の発明においては、請求項2,5
の効果に加え、長焦点距離側近距離撮影時のファインダ
ーの倍率が小さくなっていることを警告装置で撮影者に
知らせることができるので、撮影レンズの画角がファイ
ンダーの画角に等しいと誤認することを防ぐことができ
る。
【0043】請求項7の発明においては、請求項2の効
果に加え、レリーズボタンの半押し状態が設定時間以内
の時には、長焦点距離側近距離撮影時のファインダー倍
率の変更が行われないので、撮影者がファインダー倍率
の変更を望まない場合は、レリーズボタンを半押し状態
にせずに押し込むことにより、ファインダー倍率が変更
されることなく撮影できるため、シャッターチャンスを
逃すことなく撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すカメラの撮影レンズ、
ファインダー光学系、及び制御手段の概略構成図であ
る。
【図2】本発明に係る一般的なズームレンズ付き35m
mレンズシャッター式カメラの概略正面図である。
【図3】本発明に係るファインダー視野と撮影範囲のパ
ララックスについての関係説明図である。
【図4】長焦点距離側近距離撮影時のファインダーの倍
率を小さくする前のファインダー視野と撮影範囲の関係
を示す図である。
【図5】本発明の一実施例を示す図であって、ファイン
ダー倍率変更後(視差補正後)のファインダー視野と撮
影範囲及び撮影範囲表示マークの一例を示す図である。
【図6】請求項5記載の発明の一実施例を示すファイン
ダーの概略構成図である。
【図7】図6に示すファインダーにおけるファインダー
倍率変更後(視差補正後)のファインダー視野と撮影範
囲及び撮影範囲表示マークの一例を示す図である。
【符号の説明】
1:撮影レンズの光軸 3:撮影レンズ 7:フォーカシングモータ 8:ズーム駆動モータ 9:シャッター 10:シャッターモータ 11:フォーカシング駆動手段 12:ズーム駆動手段 13:焦点距離検出手段 14:シャッター駆動手段 15:ズームボタン 16:レリーズボタン 17:制御手段 18,36:ファインダー光学系の光軸 19,30:ファインダーの対物レンズ系 22,33:ファインダーズーム駆動モータ 23:ファインダー変倍手段 24:ファインダー倍率検出手段 25:測距手段 26:撮影範囲表示装置 27:撮影範囲表示手段 28:像反転系 29:ファインダーの接眼レンズ 34:像反転プリズム 35:表示LCD(液晶表示装置) 37:表示LCD駆動手段 40:近接モードスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファインダー光学系の入射光軸と撮影レン
    ズの入射光軸が一致していないカメラであって、測距手
    段によって撮影距離を測定し、測定した撮影距離に基づ
    いて自動的に合焦を行う手段を備えると共に、群の移動
    によってファインダー光学系の倍率及び撮影レンズの焦
    点距離が可変であるカメラにおいて、長焦点距離側近距
    離撮影時にはファインダーの倍率を小さくし、撮影範囲
    の全てがファインダーの視野内に含まれるようにファイ
    ンダーの画角を広げると共に、撮影範囲をファインダー
    の視野内に表示する手段を備えたことを特徴とするカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカメラにおいて、長焦点距
    離側近距離撮影時にファインダーの倍率の変更を行うか
    行わないかを、レリーズボタンの半押し状態で得た撮影
    レンズの焦点距離情報と被写体距離情報により決定する
    ことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のカメラにおいて、長焦点距
    離側近距離撮影時にファインダーの倍率の変更を行うか
    行わないかを近接モードスイッチにより決定することを
    特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】請求項2及び請求項3記載のカメラにおい
    て、撮影範囲の全てがファインダー視野内に含まれるフ
    ァインダーの倍率を、撮影レンズの焦点距離と被写体距
    離に応じて連続的にもしくは段階的に決定することを特
    徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】請求項4記載のカメラにおいて、長焦点距
    離側近距離撮影時にファインダーの倍率を小さくした時
    のファインダー視野内に含まれる撮影範囲を、液晶表示
    装置によりファインダー内に表示することを特徴とする
    カメラ。
  6. 【請求項6】請求項2及び請求項5記載のカメラにおい
    て、長焦点距離側近距離撮影時のファインダー倍率の変
    更が行われていることを撮影者に知らせるための警告表
    示装置を設けたことを特徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】請求項2記載のカメラにおいて、レリーズ
    ボタンの半押し状態が設定時間以内のときは、長焦点距
    離側近距離撮影時のファインダー倍率の変更が行われな
    いようにしたことを特徴とするカメラ。
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