JPH07294771A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH07294771A
JPH07294771A JP8609694A JP8609694A JPH07294771A JP H07294771 A JPH07294771 A JP H07294771A JP 8609694 A JP8609694 A JP 8609694A JP 8609694 A JP8609694 A JP 8609694A JP H07294771 A JPH07294771 A JP H07294771A
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城治 山口
Fumikazu Ohira
文和 大平
Yasuhide Nishida
安秀 西田
Tsuneo Kanai
恒雄 金井
Naoyuki Tamaru
直幸 田丸
Tetsushi Shoji
哲史 荘司
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化が可能なコネクタを提供する。 【構成】 円筒状をなすスリーブ11の内周面に円筒状
の係合部材12を周方向へ回転可能に嵌合し、当該係合
部材12の内周面に三角柱形の突起部3を周方向へ所定
の間隔で複数立設する一方、フェルール1の中央部分の
外周面に胴部2を設け、当該胴部2のフェルール1の基
端側に突起部3の位置決めを行う位置決め歯18を形成
すると共に、胴部2のフェルール1の先端側に突起部3
を係止する係止歯19を形成することにより、フェルー
ル1の外周に鋸歯状の溝部2aを形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバなどの接続
に用いられるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを単心毎に接続する従来のコ
ネクタを図13,14に示す。図13に示すように、光
ファイバを保持するようプラグ101に設けられたフェ
ルール102の先端側の外周には、突起部102aが形
成されている。突起部102aのプラグ101の基端寄
りには、溝部102bが形成されている。一方、図14
に示すように、アダプタ103に設けられたスリーブ1
04の一方側と他方側との内周には、爪部104aがそ
れぞれ形成されている。
【0003】従って、アダプタ103のスリーブ104
の両端側からプラグ101のフェルール102をそれぞ
れに差し込むと、フェルール102の突起部102aが
スリーブ104の爪部104aを押し上げ、さらにプラ
グ101を押し込むと、爪部104aは、フェルール1
02の溝部102b内に入り込む。これにより、プラグ
101はアダプタ103に保持され、光ファイバ同士が
接続されるのである。一方、プラグ101をアダプタ1
03から引き抜くと、爪部104aは、突起部102a
で押し上げられながら溝部102bから抜け出し、プラ
グ101は、アダプタ103から外れるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うなコネクタは、プラグ101に設けたフェルール10
2の外周に突起部102aなどを形成し、アダプタ10
3に設けたスリーブ104の内周に爪部104aを形成
しているため、フェルール102やスリーブ104の径
方向に脱着に要するスペースを設けなければならず、光
ファイバの外径よりもコネクタの外径の方がかなり大き
いものとなってしまう。このため、突起部102aや爪
部104aの大きさをできるだけ小さいものとしている
が、コネクタの部品点数が多く、形状も複雑であるの
で、寸法縮小だけでは小型化に限界があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ため、第一番目の本発明では、プラグと当該プラグが差
し込まれるアダプタとを備えるコネクタにおいて、前記
プラグまたは前記アダプタのいずれか一方に突起部を備
え、他方に前記突起部と係合する溝部を備えてなり、前
記プラグと前記アダプタとの脱着移動に伴って、前記突
起部と前記溝部とが脱着するよう当該突起部または当該
溝部のいずれか一方が回転回能となっていることを特徴
とする。
【0006】第二番目の本発明は、前述のコネクタにお
いて、前記突起部が三角柱形または円柱形をなすことを
特徴とする。
【0007】第三番目の本発明は、前述のコネクタにお
いて、前記溝部が鋸歯状をなすことを特徴とする。
【0008】第四番目の本発明は、前述のコネクタにお
いて、前記溝部は、前記突起部の位置決めを行う位置決
め歯と、当該突起部の移動を案内すると共に当該突起部
を係止する係止歯とにより形成され、前記位置決め歯
は、前記突起部の位置決めを行う位置決め面と、当該突
起部を当該位置決め面へ案内する案内面とを備え、前記
係止歯は、前記突起部を前記位置決め歯側へ案内する取
り付け案内面と、当該突起部を係止する係止面と、当該
突起部を当該位置決め歯から当該係止面へ案内する係止
案内面と、当該突起部を当該位置決め歯から当該取り付
け案内面側へ案内する取り外し案内面とを備えてなるこ
とを特徴とする。
【0009】第五番目の本発明は、前述のコネクタにお
いて、前記プラグがフェルールであり、前記コネクタが
スリーブであることを特徴とする。
【0010】
【作用】第一番目の本発明によるコネクタでは、プラグ
をアダプタに差し込むと、突起部または溝部のいずれか
一方が回転することにより、突起部が溝部に係合し、プ
ラグがアダプタに固定されるので、当該回転の径方向に
おけるプラグとアダプタとの固定に要するスペースが低
減する。
【0011】第二番目の本発明によるコネクタでは、突
起部が三角柱形であれば、突起部は、プラグとアダプタ
との脱着移動方向に対して、平行な面と傾斜する面とを
具えるので、突起部と溝部とは、相対的に回転しやすく
なると共に、互いに係合しやすくなる。一方、突起部が
円柱形であれば、突起部は、溝部内の移動が滑らかとな
るだけでなく、突起部の形状が小さくなる。
【0012】第三番目の本発明によるコネクタでは、溝
部が鋸歯状をなしているので、突起部と溝部とが係合し
やすくなる。
【0013】第四番目の本発明によるコネクタでは、プ
ラグをアダプタに差し込むと、突起部と溝部とは、相対
的に回転し、突起部は、係止歯の取り付け案内面により
位置決め歯側へ案内され、位置決め歯の案内面により位
置決め面に案内されて位置決めが行われる。この状態か
ら突起部が係止歯の係止案内面へ移動すると、突起部と
溝部とは、相対的に回転し、突起部は、係止歯の係止面
へ案内され、係止面により係止される。即ち、突起部と
溝部とは係合し、プラグはアダプタに固定される。ま
た、この突起部が位置決め歯側へ移動すると、突起部と
溝部とは、相対的に回転し、突起部は、位置決め歯の案
内面により位置決め面に案内されて位置決めが行われ
る。この状態から突起部が係止歯側へ移動すると、突起
部と溝部とは、相対的に回転し、突起部は、係止歯の取
り外し案内面により取り付け案内面側へ案内され、溝部
から外れる。即ち、プラグは、アダプタから取り外され
る。
【0014】第五番目の本発明によるコネクタでは、プ
ラグがフェルールであり、アダプタがスリーブであるの
で、部品点数が減少し、構造が簡単となり、コネクタサ
イズがさらに小さくなる。
【0015】
【実施例】本発明によるコネクタの第一実施例を図1〜
5に基づいて説明する。なお、図1は、そのプラグの側
面図、図2は、図1のII−II線矢視図、図3は、アダプ
タの断面図、図4は、アダプタの主要部の断面図、図5
は、図4のV−V線矢視図である。
【0016】図1に示すように、光ファイバを保持する
プラグである円柱状をなすセラミックス製のフェルール
1の外周の中央部分には、金属製の胴部2がフェルール
1を包囲するように設けられている。胴部2の外周に
は、三角柱状をなす突起部3が胴部2の周方向へ一辺を
向けるように立設されており、図2に示すように、突起
部3は、胴部2の周方向へ所定の間隔で複数立設されて
いる。図1に示すように、フェルール1の基端側には、
フランジ部4が設けられている。フェルール1の胴部2
とフランジ部4との間には、フランジ部5が設けられて
いる。
【0017】一方、図3に示すように、アダプタである
円筒状をなすスリーブ11の一方側である、図3中、右
側には、内周に溝部12aを形成した円筒状の係合部材
12が周方向へ回転可能となるようスリーブ11と同軸
をなして設けられている。スリーブ11の一端面である
図3中、右端面には、係合部材12の軸方向への移動を
防止する止め具13が設けられている。つまり、スリー
ブ11は、係合部材12により周方向へ回転可能な溝部
12aを備えているのである。
【0018】スリーブ11の他端側である、図3中、左
端面には、円筒状をなすスリーブ14がスリーブ11と
同軸をなして連結されている。スリーブ14の内部に
は、中央部分にフランジ部16を設けたフェルール15
が挿入されており、フェルール15の先端側は、スリー
ブ11の内部に挿入されている。スリーブ14の段部1
4aとフェルール15のフランジ部16との間には、コ
イルばね17がフェルール15に嵌合するように設けら
れている。つまり、フェルール15は、コイルばね17
により、フランジ部16を介して、その先端側がスリー
ブ11の内部に位置するよう押し出されているのであ
る。
【0019】また、図4に示すように、前記係合部材1
2の溝部12aの先端側である、図4中、左側には、前
記フェルール1の突起部3の位置決めを行う位置決め歯
18が周方向に沿って形成されている。係合部材12の
溝部12aの基端側である、図4中、右側には、フェル
ール1の突起部3を案内すると共に突起部3を係止する
係止歯19が周方向へ複数形成されている。つまり、図
4に示すように、溝部12aは、位置決め歯18及び係
止歯19により鋸歯状に形成されているのである。
【0020】ここで、突起部3と位置決め歯18及び係
止歯19との作用機構を図6〜8に基づいて説明する。
なお、図6は、位置決め歯及び係止歯を係合部材の周方
向へ展開した場合のモデル図、図7は、図6に基づいて
突起部の取り付け作用を示す手順図、図8は、図6に基
づいて突起部の取り外し作用を示す手順図である。
【0021】図6に示すように、三角形をなす突起部3
は、その進退方向へ沿うように係合面3aを具え、この
係合面3aの先端側に図6中、右下りの滑り面3bを具
え、係合面3aの後端側に図6中、右上りの滑り面3c
を具えている。一方、位置決め歯18は、前記突起部3
の係合面3aと平行をなして突起部3の位置決めを行う
位置決め18aと、突起部3を位置決め面18aへ案内
するよう突起部3の滑り面3bと平行な案内面18bと
をそれぞれ交互に複数具えている。
【0022】また、係止歯19は、突起部3を位置決め
歯18側へ案内するよう突起部3の進入側に突起部3の
滑り面3bと平行な取り付け案内面19aをそれぞれ具
え、突起部3を係止するよう位置決め歯18側に突起部
3の係合面3aと平行な係止面19bと、位置決め歯1
8から当該係止面19bへ案内するよう突起部3の滑り
面3cと平行な係止案内面19cとをそれぞれ具え、位
置決め歯18側に位置した突起部3を外部へ案内するよ
う係止面19bと隣接して突起部3の滑り面3cと平行
な取り外し案内面19dをそれぞれ具えている。さら
に、係止歯19は、突起部3が隣接する係止歯19間を
通りやすいように、取り付け案内面19aと取り外し案
内面19dとの間に突起部3の係合面3aと平行な案内
面19eをそれぞれ具え、取り付け案内面19aと係止
案内面19cとの間に突起部3の係合面3aと平行な案
内面19fをそれぞれ具えている。
【0023】このような突起部3と位置決め歯18及び
係止歯19とは、以下のように作用する。フェルール1
を係合部材12の内部に挿入すると、図7に示すよう
に、突起部3の滑り面3bは、係止歯19の取り付け案
内面19aに接触する(図7(a))。フェルール1を
押し込むと、突起部3の滑り面3bは、係止歯19を図
7中、左側へ移動させるよう、即ち、係合部材12を回
転させるように係止歯19の取り付け案内面19aに沿
って移動し、突起部3は、隣接する係止歯19へ導かれ
れる(図7(b))。さらにフェルール1を押し込む
と、突起部3の滑り面3bは、位置決め歯18の案内面
18bに接触し、位置決め歯18を図7中、左側へ移動
させるよう、即ち、係合部材12を回転させるように位
置決め歯18の案内面18bに沿って移動し、突起部3
の係合面3aと位置決め歯18の位置決め面18aとが
接触することで、突起部3は、位置決め歯18により位
置決めされる(図7(c))。
【0024】この時、フェルール1の先端側は、前記フ
ェルール15を押し付けるため、コイルばね17の作用
により、フェルール1は、押し戻される。このため、突
起部3も押し戻され、突起部3の滑り面3cは、係止歯
19の係止案内面19cに接触し、係止歯19を図7
中、左側へ移動させるよう即ち、係合部材12を回転さ
せるように係止歯19の係止案内面19cに沿って移動
し、突起部3の係合面3aと係止歯19の係止面19b
とが接触することにより、突起部3は、係止歯19に係
止される(図7(d))。
【0025】一方、図8に示すように、突起部3が係止
歯19に係止された状態(図8(a))において、フェ
ルール1を押し込むと、突起部3の滑り面3bは、位置
決め歯18の案内面18bに接触し、位置決め歯18を
図8中、左側へ移動させるよう、即ち、係合部材12を
回転させるように位置決め歯18の案内面18bに沿っ
て移動し、突起部3の係合面3aと位置決め歯18の位
置決め面18aとが接触することで、突起部3は、位置
決め歯18により位置決めされる。(図8(b))。
【0026】この時、フェルール1は、前述したよう
に、前記コイルばね17の作用により、押し戻されるの
で、フェルール1の押し込み力をゆるめると、突起部3
の滑り面3cは、係止歯19の取り外し案内面19dに
接触し、係止歯19を図8中、左側へ移動させるよう、
即ち、係合部材12を回転させるように係止歯19の取
り外し案内面19dに沿って移動する(図8(c))。
突起部3の係合面3aは、隣接する係止歯19の案内面
19fに接触し、突起部3は、当該案内面19fに沿っ
て押し戻される(図8(d))。
【0027】このようにして、突起部3と位置決め歯1
8及び係止歯19とが作用するので、当該コネクタを用
いるには、以下のようにすれば良い。フェルール1を係
合部材12の内部に押し込むと、突起部3と位置決め歯
18及び係止歯19とが前述したように作用して、突起
部3が係止歯19に係止される。つまり、フェルール1
の先端側は、コイルばね17の作用によりフェルール1
5の先端側と接続されると共に、フェルール1は、スリ
ーブ11に保持されるのである。さらにフェルール1を
係合部材12の内部に押し込むと、突起部3と位置決め
歯18及び係止歯19とが前述したように作用して、突
起部3が係止歯19から外れる。つまり、フェルール1
は、スリーブ11から外れるのである。
【0028】従って、本コネクタは、フェルール1とス
リーブ11との脱着が係合部材12の周方向の回転によ
り行われるので、フェルール1やスリーブ11の径方向
における脱着に要するスペースが大幅に減少し、コネク
タを径方向へ大幅に小さくすることができるのである。
また、本コネクタのプラグは、フェルールを主要部材と
し、本コネクタのアダプタは、スリーブを主要部材とし
ているので、部品点数が大幅に減少し、構造が簡単とな
り、コネクタサイズが小さくなるのである。
【0029】本発明によるコネクタの第二実施例を図9
に基づいて説明する。なお、図9は、その一部を省略し
た概略構成図である。但し、前述した実施例と同様な部
材については、前述した実施例と同一の符号を用いて、
その説明を省略する。
【0030】図9に示すように、フェルール1の外周の
中央部分には、つば部2aを有する胴部2が設けられて
いる。胴部2の外周には、円筒状をなす回転部材6が回
転可能に嵌合されている。胴部2の外周の回転部材6の
近傍には、回転部材6を胴部2のつば部2aとの間で挟
み込む円筒状の止め具7が設けられており、回転部材6
は、周方向に回転するものの、軸心方向へは移動しない
ようになっている。回転部材6の外周面には、突起部3
が立設されている。一方、スリーブ11の係合部材12
は、回転しないよう固定されている。つまり、第一実施
例では、突起部3を固定し、係合部材12を回転させた
が、第二実施例では、突起部3を回転させ、係合部材1
2を固定するのである。
【0031】従って、このようなコネクタを前述した実
施例と同様に用いれば、前述した実施例と同様な効果が
得られるのである。
【0032】本発明によるコネクタの第三実施例を図1
0に基づいて説明する。なお、図10は、その一部を省
略した概略構成図である。但し、前述した実施例と同様
な部材については、前述した実施例と同一の符号を用い
て、その説明を省略する。
【0033】図10に示すように、フェルール1の胴部
2には、前述した実施例と同様な鋸歯状の溝部2aが形
成されている。即ち胴部2には、前述した実施例と同様
な位置決め歯18及び係止歯19が形成されている。一
方、スリーブ11に周方向へ回転可能に設けられた係合
部材12の内周面には、前述した実施例と同様な突起部
3が複数立設されている。つまり、前述した実施例で
は、フェルール1に突起部3を設け、スリーブ11に溝
部12aを設けたが、本実施例では、フェルール1に溝
部2aを設け、スリーブ11に突起部3を設けたのであ
る。
【0034】従って、このようなコネクタを前述した実
施例と同様に用いれば、前述した実施例と同様な効果が
得られるだけでなく、フェルール1の胴部2の外周に鋸
歯状の溝部2a、即ち、位置決め歯18及び係止歯19
を形成するので、コネクタ製造時のこれらの歯18,1
9の形成が非常に容易となるのである。
【0035】なお、本実施例では、フェルール1に対し
て胴部2を固定し、スリーブ11に対して係合部材12
を周方向へ回転可能に設けたが、フェルール1に対して
胴部2を周方向へ回転可能に設け、スリーブ11に対し
て係合部材12を固定しても良い。
【0036】本発明によるコネクタの第四実施例を図1
1,12に基づいて説明する。なお、図11は、そのプ
ラグの側面図、図12は、その位置決め歯及び係止歯を
係合部材の周方向へ展開した場合のモデル図である。但
し、前述した実施例と同様な部材については、前述した
実施例と同一の符号を用いて、その説明を省略する。
【0037】図11に示すように、フェルール1の胴部
2の外周に周方向へ所定の間隔で複数立設された突起部
6は、円柱形をなしている。一方、スリーブ11には、
係合部材12が周方向へ回転可能に設けられており、係
合部材12に形成された鋸歯状の溝部12b、即ち、位
置決歯20、係止歯21は、図12に示すように、突起
部6の位置決めを行う位置決め歯20の位置決め面20
aと案内面20bとのなす角部分及び突起部6を係止す
る係止歯21の係止面21bと係止案内面21cとのな
す角部分が、突起部6の周面と同様な曲率を有するよう
に形成されている。
【0038】従って、このようなコネクタを前述した実
施例と同様に用いれば、前述した実施例と同様な効果が
得られるだけでなく、突起部6の溝部2b内での移動が
より滑らかとなる。また、前記突起部3よりも小さい突
起部とすることができ、フェルール1とスリーブ11と
の脱着方向における溝部2bの長さも小さくできるの
で、フェルール1のスリーブ11への押し込み量を少な
くすることができる。さらに、コネクタ製造時の加工性
が前記突起部3や溝部2aよりも容易となる。因みに、
従来技術によるコネクタの大きさは、10mm×8mm
程度が限界であったが、本実施例によれば、コネクタの
直径を5mm程度までにすることができた。
【0039】なお、本実施例では、突起部6と立設した
胴部2をフェルール1に対して固定し、位置決め歯20
及び係止歯21を形成した係合部材12をスリーブ11
に対して周方向へ回転可能に設けたが、前述した実施例
と同様に、突起部6を立設した胴部2をフェルール1に
対して周方向へ回転可能に設け、位置決め歯20及び係
止歯21を形成した係合部材12をスリーブ11に対し
て固定しても良い。また、前述した実施例と同様に、突
起部6を係合部材12に形成し、位置決め歯20及び係
止歯21を胴部2に形成すれば、さらに、コネクタの製
造が容易となる。
【0040】前述したこれらの実施例では、フェルール
1の基端側にフランジ部4,5を設けてあるので、フラ
ンジ部4,5間がロボットハンドなどの自動アームなど
で挾持しやすいものとなっている。また、フェルール1
とスリーブ11との脱着作業は、単純な往復運動のみで
行えるので、コネクタの脱着作業を自動装置で行うこと
ができる。前述したこれらの実施例では、光ファイバを
接続する場合の光コネクタについて述べたが、電気信号
を通すワイヤを接続する場合の電気コネクタに用いるこ
とも可能である。
【0041】
【発明の効果】前述したように、第一番目の本発明によ
るコネクタでは、プラグをアダプタに差し込むと、突起
部または溝部のいずれか一方が回転することにより、突
起部と溝部とが係合するので、当該回転の径方向におけ
るプラグとアダプタとの固定に要するスペースを減少さ
せ、コネクタのサイズを小さくすることができる。
【0042】第二番目の本発明によるコネクタでは、突
起部が三角柱形であれば、突起部と溝部とは、相対的に
回転しやすくなると共に、互いに係合しやすくなる。一
方、突起部が円柱形であれば、突起部は、溝部内の移動
が滑らかとなるだけでなく、突起部の形状が小さくな
り、コネクタサイズをさらに小さくすることができる。
【0043】第三番目の本発明によるコネクタでは、溝
部が鋸歯状をなしているので、突起部と溝部とが係合し
やすくなり、コネクタの脱着作業が容易となる。
【0044】第四番目の本発明によるコネクタでは、溝
部が位置決め歯と係止歯とにより形成されているので、
コネクタの脱着作業がスムーズになる。
【0045】第五番目の本発明によるコネクタでは、プ
ラグがフェルールであり、アダプタがスリーブであるの
で、部品点数が減少し、構造が簡単となり、コネクタサ
イズがさらに小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコネクタの第一実施例のプラグの
側面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】本発明によるコネクタの第一実施例のアダプタ
の断面図である。
【図4】その主要部の断面図である。
【図5】図4のV−V線矢視図である。
【図6】その主要部を周方向へ展開した場合のモデル図
である。
【図7】図6に基づいてコネクタの取り付け作用を示す
手順図である。
【図8】図6に基づいてコネクタの取り外し作用を示す
手順図である。
【図9】本発明によるコネクタの第二実施例の一部省略
概略構成図である。
【図10】本発明によるコネクタの第三実施例の一部省
略概略構成図である。
【図11】本発明によるコネクタ第四実施例のプラグの
側面図である。
【図12】そのアダプタの主要部を周方向へ展開した場
合のモデル図である。
【図13】従来のコネクタのプラグの一部を破断した側
面図である。
【図14】従来のコネクタのアダプタの一部を破断した
側面図である。
【符号の説明】
1 フェルール 2 胴部 2a 溝部 3 突起部 3a 係合面 3b,3c 滑り面 6 突起部 11 スリーブ 12 係合部材 12a 溝部 14 スリーブ 15 フェルール 17 コイルばね 18 位置決め歯 18a 位置決め面 18b 案内面 19 係止歯 19a 取り付け案内面 19b 係止面 19c 係止案内面 19d 取り外し案内面 19e,19f 案内面 20 位置決め歯 21 係止面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 恒雄 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 田丸 直幸 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 荘司 哲史 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグと当該プラグが差し込まれるアダ
    プタとを備えるコネクタにおいて、 前記プラグまたは前記アダプタのいずれか一方に突起部
    を備え、他方に前記突起部と係合する溝部を備えてな
    り、 前記プラグと前記アダプタとの脱着移動に伴って、前記
    突起部と前記溝部とが脱着するよう当該突起部または当
    該溝部のいずれか一方が回転回能となっていることを特
    徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記突起部が三角柱形または円柱形をな
    すことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記溝部が鋸歯状をなすことを特徴とす
    る請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記溝部は、前記突起部の位置決めを行
    う位置決め歯と、当該突起部の移動を案内すると共に当
    該突起部を係止する係止歯とにより形成され、 前記位置決め歯は、前記突起部の位置決めを行う位置決
    め面と、当該突起部を当該位置決め面へ案内する案内面
    とを備え、 前記係止歯は、前記突起部を前記位置決め歯側へ案内す
    る取り付け案内面と、当該突起部を係止する係止面と、
    当該突起部を当該位置決め歯から当該係止面へ案内する
    係止案内面と、当該突起部を当該位置決め歯から当該取
    り付け案内面側へ案内する取り外し案内面とを備えてな
    ることを特徴とする請求項1,2または3のいずれか一
    つに記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記プラグがフェルールであり、前記コ
    ネクタがスリーブであることを特徴とする請求項1,
    2,3または4のいずれか一つに記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN113394597A (zh) * 2021-07-01 2021-09-14 挚行电子(苏州)有限公司 转换连接器

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