JPH0729403A - 車両用前照灯装置 - Google Patents

車両用前照灯装置

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JPH0729403A
JPH0729403A JP17669193A JP17669193A JPH0729403A JP H0729403 A JPH0729403 A JP H0729403A JP 17669193 A JP17669193 A JP 17669193A JP 17669193 A JP17669193 A JP 17669193A JP H0729403 A JPH0729403 A JP H0729403A
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shade
cut line
vehicle
line forming
shades
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Takashi Nakamura
隆司 中村
Takakazu Mori
孝和 森
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    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/60Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution
    • F21S41/68Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution by acting on screens
    • F21S41/683Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution by acting on screens by moving screens
    • F21S41/698Shaft-shaped screens rotating along its longitudinal axis

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分割されたシェードの移動時にできるカット
ラインの段差を防止することを目的とする。 【構成】 ヘッドランプ18内に設置され、ビーム光の
カットラインを形成するシェードが、左シェード40A
と右シェード42Aに分割されている。左右シェードの
側面にはカットラインを形成するための複数のカットラ
イン形成線が形成され、そのカットライン形成線を予め
定めた組合せに基づいて組み合わせた時、バルブ32側
からみた投影面で、シェードの分割位置でのカットライ
ン形成線が常に連続する形状である。左右のシェード4
0A、42Aは、同一の軸44で回動可能に軸支され、
それぞれシェードには、シェード駆動部40、42が設
置され、図示しないTVカメラで他車両の位置を認識
し、他車両の位置に応じて左右シェードを回動させ、カ
ットライン形成線を組み合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用前照灯に係り、
特に、車両走行中に、車両の前方を照射するヘッドラン
プの配光を制御する車両用前照灯に関する。
【0002】
【従来の技術】車両にはヘッドランプが車両前端部の右
側及び左側に一対配設されており、夜間等のように前方
の状況を視認することが困難な場合に点灯され、ドライ
バーの前方視認性を向上させるようになっている。この
ヘッドランプは、ビーム光の照射範囲が主に遠距離を照
射するハイビームと、近距離を照射するロービームの2
段階にのみ切換え可能となっている構成が一般的であ
り、先行車両や対向車両等の他車両が存在する場合に
は、他車両のドライバーを眩惑させる不快なグレアを与
えないようにロービームが選択されることが多い。
【0003】ヘッドランプのロービーム状態は、ビーム
光(遠距離に照射されるビーム光)の一部を遮るように
して作られる。例えば、プロジェクタ型のヘッドランプ
では、ヘッドランプ内部にビーム光の一部を遮光するた
めの遮光板(以下、シェードと呼ぶ)が設けられてい
る。シェードの形状は、車両前方のビーム光の照射領域
と未照射領域の境界(以下、この境界をカットラインと
呼ぶ)を形成することに関係が深い。一般に、シェード
350は、図17のシェード形状とビーム光の照射領域
の関係図に示すように、自車線側のカットライン358
を形成する傾斜部354と、対向車線側のカットライン
356を形成する水平部352とからなるカットライン
形成線(シェード350上の破線)を有し、これによっ
て光源360が発するビーム光を照射光、非照射光に分
け、凸レンズ344を通して車両前方に照射している。
【0004】しかしながら、例えば先行車両との車間距
離が長い等の場合には、ロービームではドライバーがヘ
ッドランプの照射範囲外である暗部を継続して目視する
ことになり、ハイビームでは先行車両等にグレアを与え
る等のように、常に前方の適切な範囲を照射することは
困難であるという問題があった。
【0005】このため、他車両にグレアを与えることな
く、かつ充分な照射範囲が得られるようにするため、従
来からシェードを移動させてカットラインの位置を制御
することが種々、提案されている。その一例として、本
出願人が先に出願した特願平5−57031号の車両用
前照灯装置がある。これによれば図16(b)に示すよ
うに、カットライン制御用のシェードは、断面がカム状
で、略円柱状の対向車線側シェード(以下、左シェード
と呼ぶ)332と、同様の断面形状をした自車線側シェ
ード(以下、右シェードと呼ぶ)334の左右に分割さ
れた構造である。左右のシェードには、カットラインを
上下方向に移動させるためのシェード回転用モーター3
36、338が設置されている。
【0006】左右のシェードを制御する方法は、TVカ
メラからの画像情報に基づいて他車両の位置を認識し、
認識した位置に応じて他車両にグレアを与えず、かつ照
射領域ができるだけ多くなるカットラインを形成するよ
うにアクチュエータを制御し、左右のシェードを独立し
て移動させる。これによって、他車両の位置に対応した
カットラインが形成され、かつドライバーは常に最適な
配光を得ることが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
先願技術では、左右のシェードを独立して移動させ、カ
ットラインを変更する場合、例えば自車線側に他車両が
存在せず、かつ対向車線側に他車両が存在することを認
識して、図16(b)に示すように右シェード334の
傾斜部340を下側に移動させ、かつ左シェード332
の水平部342を上側に移動させるように制御すると、
隣接する左右シェードのカットライン形成線が不連続と
なる。その結果、図16(a)に示すようにヘッドラン
プの自車線側カットライン92と対向車線側カットライ
ン90の境界に段差94ができるため、ドライバーがカ
ットラインに著しく違和感を感じるという問題がある。
【0008】そこで本発明は、シェード制御時、左右に
分割されたシェードのカットライン形成線が常に連続す
るようにして、ドライバーがカットラインに違和感を感
じることなく、車両前方の視認性の向上させることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の車両用前照灯は、他車両の位置を検出する車両
位置検出手段と、ヘッドランプ内に設置されビーム光の
照射領域と未照射領域の境界を形成するカットライン形
成線を有し車両幅方向に分割されて同一の軸で回動する
シェードと、前記車両位置検出手段の情報に基づき前記
シェードの位置を独立して回動させる位置変更手段と、
を備えた車両用前照灯において、前記シェードは、複数
のカットライン形成線から所定の組合せのカットライン
形成線が選択されて前記位置変更手段により所定の位置
に回動し、前記シェードの分割位置で前記軸から選択さ
れたカットライン形成線までの長さが分割したシェード
間で常に同一となることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の車両用前照灯によれば、他車両位置検
出手段によって車両前方の他車両の位置を認識する。そ
して、制御手段は、他車両の位置情報に基づいてカット
ラインの位置を変更させるため、位置変更手段を制御し
て、分割されたシェードをそれぞれ独立して駆動させ
る。この時、位置変更手段を制御する際、それぞれのシ
ェード形状によって作り出される複数のカットライン形
成線が、予め定められた組合せに基づいて組み合わさ
れ、シェードの分割位置ではシェードの軸から選択され
たカットライン形成線までの長さが分割したシェード間
で常に同一となるので、連続したカットライン形成線と
なる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図1から図1
5に基づいて説明する。本実施例は、プロジェクタ型ヘ
ッドランプ構造に関し、詳しくは、ビーム光の照射領域
と未照射領域のカットラインを形成するシェードの構造
に関する。
【0012】本実施例の車両用前照灯は、図4に示すよ
うに車両位置検出手段としてのTVカメラ22及び画像
処理装置48と、ヘッドランプ18、20内に設置され
たカットライン制御用のシェードと、位置変更手段とし
ての左シェード駆動部40、42、右シェード駆動部4
1、43及び制御装置50とから構成されている。
【0013】図1に示すように、車両10のフロントボ
デー12の車両幅方向の前縁部の両端には、一対のヘッ
ドランプ18、20が配設されている。また、車両10
内部のウィンドシールドガラス14の上方部近傍には、
ルームミラー16が設けられている。ルームミラー16
の近傍には車両前方の状況を撮像するためのTVカメラ
22が配置され、TVカメラ22は画像処理装置48に
接続されている。本実施例では、TVカメラ22とし
て、単に光量のみを検出するCCD素子を備え白黒画像
の画像信号を出力するTVカメラを用いる。
【0014】以下、ヘッドランプについて説明するが、
左右同一の構成であるので、ヘッドランプ18について
説明する。ヘッドランプ18は、プロジェクタ型のヘッ
ドランプで、図2及び図3に示すように凸レンズ30、
バルブ32、ランプハウス34、及びカットライン制御
用のシェード40A、42Aを含む左右シェード駆動部
40、42から構成されている。ランプハウス34は車
両10の図示しないフレームに略水平に固定されてお
り、ランプハウス34の一方の開口には凸レンズ30が
固定され、他方の開口には、凸レンズ30の光軸L(凸
レンズ30の中心軸)上に発光点が位置するようにソケ
ット36を介してバルブ32が固定されている。
【0015】ランプハウス34内部のバルブ側には、楕
円反射面のリフレクタ38が形成されており、バルブ3
2から発せられたビーム光がリフレクタ38により反射
され、凸レンズ30とバルブ32の間の光軸L上の集光
点に集光される。この集光点の近傍には左シェード駆動
部40、右シェード駆動部42が配設されている。
【0016】左シェード駆動部40は、ランプハウス3
4内の車両幅方向に沿うように固定された軸44に回動
可能に軸支された左シェード40Aを備えており、この
左シェード40Aには歯車40Bが固着されている。歯
車40Bにはモータ40Dの駆動軸に固着された歯車4
0Cが噛合している。モーター40Dは、図4に示す制
御装置50のドライバ64に接続されている。
【0017】また、右シェード駆動部42も左シェード
駆動部40と同様の構成で、軸44に回動可能に軸支さ
れた右シェード42Aと、右シェード42Aに固着され
た歯車42Bと、モーター42Dと、モーター42Dの
駆動軸に固着され歯車42Bと噛合する歯車42Cと、
から構成されている。
【0018】図4に示すように、制御装置50は、リー
ドオンリメモリ(ROM)52、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)54、中央処理装置(CPU)56、入力
ポート58、出力ポート60及びこれらを接続するデー
タバスやコントロールバス等のバス62を含んで構成さ
れている。CPU56では、左右シェード駆動部40、
42を制御するための制御信号G1 、G2 を、予め定め
られたプログラムにより設定する。また、ROM52に
は、後述する左右シェード駆動部を制御するためのカッ
トライン形成線の組合せ表と、制御プログラムが記憶さ
れている。
【0019】入力ポート58には車速センサ66及び画
像処理装置48が接続されている。この画像処理装置4
8は、TVカメラ22及び制御装置50から入力される
信号に基づいて、TVカメラ22で撮像された車両前方
のイメージを画像処理する。出力ポート60は、ドライ
バ64を介してヘッドランプ18のシェード駆動部4
0、42及びヘッドランプ20のシェード駆動部41、
43に接続されている。また、出力ポート60は、画像
処理装置48にも接続されている。
【0020】次に、ヘッドランプ18内に設置された左
シェード40A及び右シェード42Aの形状の詳細を図
5から図8に基づいて説明する。前述のようにランプハ
ウス34内に設置されたシェードは、対向車線側に対応
する左シェード40Aと自車線側に対応する右シェード
42Aが車両幅方向に沿って隣接し、同一の軸44に回
動可能に軸支されている。
【0021】図5に示すように左シェード40Aは、略
円柱状の柱体である。左シェード40Aの右シェード4
2Aに接しない底面70の形状は、図6(a)に示すよ
うに、半径r1 (直線aO1 に相当)の小半円と半径r
2 (直線bO2 に相当)の大半円が互いの直径(直線a
b)で接し、かつ直径上にある小半円の中心点O1 と大
半円の中心点O2 が、互いに長さs(s=r2 −r1
関係を有する)離れるように合わせ、直線abの点bか
ら大半円を直線abに垂直な直線bcで切り取ったもの
である。
【0022】さらに、右シェード42Aに隣接する底面
72の形状は、図6(b)に示すように、他方の底面7
0の形状を基にして、大半円の中心点O2 を中心に長径
(r 1 +s)、短径(r1 −s)の楕円曲線を描き、そ
の楕円曲線上の曲線deと、曲線ae(破線で示す)に
描かれた曲線より僅かに径が大きい略楕円曲線上の曲線
ae(実線で示す)の二つの曲線で、大半円を切り取っ
たものである。このように略楕円曲線で切り取ること
で、左右のシェードが独立して回動している最中、シェ
ードの分割位置での段差の発生を防止する。
【0023】左シェード40Aの全体の形状は、この二
つの底面70、72の形状を有し、高さh1 の略円柱状
の形状である。そして、左シェード40Aは図5の矢印
X方向から見た投影面図(第7図(a)参照、右シェー
ド42Aは、矢印Y方向からの投影面図)において、曲
線aedに対応する線75から左シェード40Aの側面
にかけて、角度α(例えばαは15度)で、かつ曲面が
形成されるように切り取られた切り欠き部74を有す
る。
【0024】次に、右シェード42Aの形状を説明す
る。右シェード42Aは、図5に示すように、略円柱状
の柱体76と、略円錐の頂部を底面に対して平行に切り
取った円錐台78とから構成され、柱体76の底面82
と円錐台78の頂面84が互いに接し、両者が一体化し
たものである。柱体76の底面80、82は、前述の左
シェード40Aの底面70に相似な形状であり、半径が
長さk1 (k1 <r1 の関係を有する)の小半円と半径
が長さk2 (k2 <r2 の関係を有する)の大半円を組
み合わせた形状である。そして、柱体76は底面80、
82の形状を有し、高さh2 略円柱状の形状である。
【0025】また、円錐台78は、頂面84が柱体76
の底面80、82と同一の形状であり、底面86が左シ
ェード40Aの底面72と同一の形状である。さらに、
円錐台78は、矢印Z方向から見た投影面図(第7図
(b)参照、左シェード40Aは、矢印Y方向からの投
影面図)において、底面86の曲線aedに対応する線
77から、柱体76の側面に平行な方向に、かつ曲面が
形成されるように切り取られた切り欠き部88を有す
る。
【0026】以上のように、左右シェードを形作り、そ
れぞれの軸を図6に示す大半円の中心点O2 に設定する
ことで、各シェード側面に複数のカットライン形成線が
作り出される。例えば、図8(b)に示すように、中心
角が90度ずつずれた位置の側面上に、4本のカットラ
イン形成線「イ」から「ニ」が設定される。同様に左シ
ェード40Aの側面上に、4本のカットライン形成線
「ホ」から「チ」が設定される。この左右のシェードの
各カットライン形成線を予め定めた組合せ(図11参
照)に基づいて組み合わせることで、他車両の位置に対
応したカットラインを形成すると共に、シェード分割位
置では軸44から組み合わされたカットライン形成線ま
で長さが左右のシェード間で同一となるので、左右シェ
ードのカットラインの段差をなくすことができる。
【0027】図15に示すように、左シェード40Aの
水平部307によって形成されるカットラインは、ビー
ム光(矢印M)の照射領域300内に形成される車両幅
方向右の対向車線側カットライン328として現れ、右
シェード42Aの傾斜部309によって形成されるカッ
トラインは、車両幅方向左の自車線側カットライン33
0として現れる。左右のシェード40A、42Aが図示
しないモーターにより軸44で回動されることで、カッ
トライン328、330の位置は、最上位の位置U(カ
ットライン328、330として実線で示す位置、ハイ
ビームの光軸以下の位置)と、最下位の位置D(カット
ラインとして一点鎖線で示す位置、通常のロービームの
位置)に平行移動する。
【0028】図11は、左右シェードのカットライン形
成線の組合せを示した組合せ表である。これについて説
明すると、左右のシェードには図8で示した「イ」から
「チ」のカットライン形成線があり、他車両の位置認識
を受けて左右シェード駆動部の制御信号G1 、G2 がそ
れぞれ最上位Uまたは最下位Dに設定されたら、左右の
制御信号条件を満たす組合せをみつける。例えば、制御
信号G1 と制御信号G 2 が両方ともDの場合、両条件に
よるカットライン形成線の組合せは、左シェードが
「イ」で右シェードが「ホ」であり、その制御信号が左
右のシェード駆動部に伝えられる。なお、組合せ表の各
カットライン形成線の組合せは、事前にシェード形状に
よって決められている。
【0029】ここまで、ヘッドランプ18の構成につい
て説明したが、もう一つのヘッドランプ20に関して
も、ヘッドランプ18と同様の構成であるので、詳細な
説明を省略する。ヘッドランプ20には、図4に示すよ
うにシェード駆動部41、43が取り付けられており、
左右シェード駆動部41、43の作動に伴ってビーム光
の照射領域の自車線側カットライン及び対向車線側カッ
トラインが常に連続するように移動する。
【0030】次に、シェード駆動部を制御し、カットラ
イン形成線が常に連続となる作用について、図9から図
15に基づいて説明する。図9は、前述のTVカメラに
よる他車両の位置認識からヘッドランプのシェードを移
動させるまでの流れを示した流れ図である。ステップ1
00では、TVカメラによって自車線側、対向車線側に
存在する他車両の光量を検出し、画像処理を施して、位
置を特定する位置認識処理を行う。ステップ102で
は、ステップ100で得られた他車両の位置情報に基づ
いて、左右シェードの移動位置の制御信号を設定する。
【0031】前述の制御信号を設定する流れを図10に
示す。図10ではカットラインを最上位Uと最下位Dの
二段階で制御した一例である。ステップ200では、前
述のステップ100で得られた他車両の位置情報のう
ち、自車線側に他車両が存在するかを判断し、ステップ
202及びステップ204では、対向車線側に他車両が
存在するかを判断する。二つの条件の結果によって、左
シェード40Aの制御信号G1 と右シェード42Aの制
御信号G2 をステップ206から212で、最上位信号
Uまたは最下位信号Dのどちらかに設定する。
【0032】そして、ステップ104では、制御信号G
1 と制御信号G2 の設定された信号と、図11のカット
ライン形成線の組合せ表に基づいて、左右のシェードが
常に他車両の位置に対応して移動し、かつカットライン
形成線がシェードの分割位置で連続するようにシェード
駆動部を制御する。以後、この流れを繰り返すことによ
って、車両走行中にドライバーが、最適な前方視認性を
得ることができる。
【0033】次に、各カットライン形成線の組合せによ
るシェードの移動位置とビーム光の照射領域の関係の一
例を図12から図14に基づいて説明する。なお、図中
(a)の記号Vは、シェードの分割位置306に対応し
た線であり、記号Hは、車両前方の水平線に近似した線
である。
【0034】対向車線側(左シェード)、自車線側(右
シェード)の両方に他車両が存在した場合、制御信号G
1 は最下位信号Dとなり、制御信号G2 にも最下位信号
Dが設定される。そして、図11の組合せ表によって、
左右シェードのカットライン形成線は、左シェードが
「イ」で、右シェードが「ホ」の位置になるように設定
される。図12(b)に示すように左シェード40Aと
右シェード42Aは、図示しない左右のモーターにより
軸44で回動し、前述のカットライン形成線となるよう
に移動する。最終的にカットライン形成線は、図中の破
線で表され、左右の分割位置306で連続となる。
【0035】上記位置に移動したシェードにビーム光
(矢印M)を照射すると、車両前方ののビーム光の照射
領域300は、図12(a)に示すように、左シェード
40Aのカットライン形成線に対応した対向車線側カッ
トライン302と、右シェード42Aに対応した自車線
側カットライン304によって、照射領域308と未照
射領域310に分けられる。
【0036】次に、自車線側に他車両が存在せず、対向
車線側に他車両が存在した場合、制御信号G1 は最上位
信号Uとなり、制御信号G2 は最下位信号Dが設定され
る。そして、図11の組合せ表によって、左右シェード
のカットライン形成線は、左シェードが「ハ」で、右シ
ェードが「チ」の位置になるように設定される。カット
ライン形成線は、図13(b)に示すように、左右の分
割位置306で連続な破線となる。このシェードにビー
ム光(矢印M)を照射すると、図13(a)に示す照射
領域300で対向車線側カットライン312と自車線側
カットライン314となる。ここで、左シェード40A
の切り欠き部318に対応するカットラインは図中の照
射領域の一部316に対応している。
【0037】以下、同様に、自車線側に他車両が存在
し、対向車線側に他車両が存在しない場合、制御信号G
1 は最下位信号Dとなり、制御信号G2 は最上位信号U
が設定される。そして、図11の組合せ表によって、左
右シェードのカットライン形成線は、左シェードが
「ニ」で、右シェードが「ト」の位置になるように設定
される。カットライン形成線は図14(b)に示す破線
となり、ビーム光の照射領域300は、図14(a)の
ように対向車線側カットライン320と自車線側カット
ライン322となる。右シェード42Aの切り欠き部3
26に対応するカットラインは図中の照射領域の一部3
24に対応している。
【0038】以上説明した実施例は、カットライン制御
用のシェードを最上位と最下位の二段階で移動させた
が、三段階以上の移動でカットライン形成線を常に連続
するようにしてもよい。例えば、三段階の場合、TVカ
メラの画像情報に基づき左右のシェードの制御信号
1 、G2 を最上位U、中間位値M、最下位Dのいずれ
かに設定して、シェードを移動させてもよい。
【0039】また、上記実施例で、シェードの形状の一
例を説明したが、これに限定する物ではない。基本的
に、分割されたシェードがそれぞれ独立して移動する際
に、シェードの分割位置におけるカットライン形成線が
常に連続となる形状であればよい。また、シェードを中
央で左右に分割し、カットラインを自車線側カットライ
ンと対向車線側カットラインとしたが、カットラインの
分割数及び分割位置はこれに限定されるものではない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における車
両用前照灯では、カメラ等で他車両を認識し、それに応
じてヘッドランプのビーム光の照射される領域と照射さ
れない領域との境界の位置を変更させる際に、左右に分
割されたシェードのカットライン形成線が常に連続にな
る形状であるので、ヘッドランプのカットラインは常に
連続となる。その結果、ドライバーはカットラインに違
和感を感じることなく運転することができ、しかも最適
な配光が得られるので、車両前方の視認性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に利用した車両の前部を示す斜
視図。
【図2】本発明の実施例におけるヘッドランプの概略構
成を示す斜視図。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図。
【図4】本発明の実施例における制御装置の概略構成を
示すブロック図。
【図5】本発明の実施例におけるシェード全体を示す斜
視図。
【図6】本発明の実施例における左シェードの(a)底
面の形状を示す正面図、(b)左シェードを右シェード
側から見た正面図。
【図7】本発明の実施例における(a)左シェードの切
り欠き部の形状を示す側面図、(b)右シェードの切り
欠き部の形状を示す側面図。
【図8】本発明の実施例におけるシェードのカットライ
ン形成線の位置を示す(a)シェードの斜視図、(b)
左右シェードの正面図。
【図9】本発明の実施例における制御メインルーチンを
説明するフローチャート。
【図10】シェード駆動部の制御信号の設定を説明する
フローチャート。
【図11】本発明の実施例におけるカットライン形成線
の組合せを示す組合せ表。
【図12】本発明の実施例における(a)ビーム光の照
射領域を示す概略図、(b)その時のシェードの移動位
置を示す概略図。
【図13】本発明の実施例における(a)ビーム光の照
射領域を示す概略図、(b)その時のシェードの移動位
置を示す概略図。
【図14】本発明の実施例における(a)ビーム光の照
射領域を示す概略図、(b)その時のシェードの移動位
置を示す概略図。
【図15】本発明の実施例における(a)ビーム光の照
射領域を示す概略図、(b)その時のシェードの移動位
置を示す概略図。
【図16】従来の分割され、独立移動するシェードを備
えたヘッドランプにおける(a)ビーム光の照射領域を
示すイメージ図、(b)その時の左右シェードの位置を
示すシェードの光源側から見た正面図。
【図17】従来のヘッドランプのシェード形状とビーム
光の照射領域の関係を示す概略図。
【符号の説明】
18、20・・・ ヘッドランプ 22 ・・・ TVカメラ(車両位置検出手段) 40、41、42、43・・・ シェード駆動部(位置
変更手段) 40A ・・・ 左シェード 42A ・・・ 右シェード 48 ・・・ 画像処理装置(車両位置検出手段) 50 ・・・ 制御装置(制御手段) 74、88・・・ 切り欠き部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他車両の位置を検出する車両位置検出手
    段と、ヘッドランプ内に設置されビーム光の照射領域と
    未照射領域の境界を形成するカットライン形成線を有し
    車両幅方向に分割されて同一の軸で回動するシェード
    と、前記車両位置検出手段の情報に基づき前記シェード
    の位置を独立して回動させる位置変更手段と、を備えた
    車両用前照灯において、前記シェードは、複数のカット
    ライン形成線から所定の組合せのカットライン形成線が
    選択されて前記位置変更手段により所定の位置に回動
    し、前記シェードの分割位置で前記軸から選択されたカ
    ットライン形成線までの長さが分割したシェード間で常
    に同一となることを特徴とする車両用前照灯。
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