JPH0729352U - 自動車用トランスミッションのブリーザ装置 - Google Patents

自動車用トランスミッションのブリーザ装置

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JPH0729352U JP6521993U JP6521993U JPH0729352U JP H0729352 U JPH0729352 U JP H0729352U JP 6521993 U JP6521993 U JP 6521993U JP 6521993 U JP6521993 U JP 6521993U JP H0729352 U JPH0729352 U JP H0729352U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯車で掻き上げられて飛散する潤滑油が、ブ
リーザ孔を通してミッションケースの外部に洩れようと
することを、より確実に防止し、かつ、同上ミッション
ケース内のリバース用フォークが、簡単な構成で潤滑さ
れるようにする。 【構成】 ミッションケース2内にリバース用歯車29
を含む動力伝達用歯車25を設けると共に、上記リバー
ス用歯車29側に係合する係合部46を下部に備えたリ
バース用フォーク45を設ける。上記ミッションケース
2の上部にブリーザ孔70を形成する。上記動力伝達用
歯車25と、ブリーザ孔70との間に上記リバース用フ
ォーク45を位置させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、動力伝達用歯車を内有した自動車用トランスミッションのブリー ザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用トランスミッションは、通常、ミッションケースと、このミッション ケースに内有される多数の動力伝達用歯車を備えている。また、上記ミッション ケースの上部にはブリーザ孔が形成され、このブリーザ孔を通し、上記ミッショ ンケース内が外部に連通させられ、これによって、上記ミッションケース内の圧 力が外気に相応することとされている。
【0003】 上記構成において、ミッションケース内の潤滑油が歯車により掻き上げられて 飛散させられるとき、この潤滑油の飛沫が上記ブリーザ孔を通してミッションケ ースの外部に洩れるおそれがある。
【0004】 そこで、従来、上記歯車とブリーザ孔との間に邪魔板を配設し、上記歯車によ り飛散させられた潤滑油が上記ブリーザ孔に向うことを防止するようにしたもの がある(例えば、実公昭62‐46038号公報)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来構成では、邪魔板はほぼ水平に設けられているため、この 邪魔板に衝突した潤滑油の飛沫は上記邪魔板の下面に付着した後、同上歯車上に 落下して再び飛散するおそれがあり、この場合には、潤滑油の飛沫量が多くなっ て、上記ブリーザ孔を通しての潤滑油の洩れの防止が不十分になるおそれがある 。
【0006】
【考案の目的】 この考案は、上記のような事情に注目してなされたもので、歯車で掻き上げら れて飛散する潤滑油が、ブリーザ孔を通してミッションケースの外部に洩れよう とすることを、より確実に防止し、かつ、同上ミッションケース内のリバース用 フォークが、簡単な構成で潤滑されるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためのこの考案の自動車用トランスミッションのブリーザ 装置は、ミッションケース2内にリバース用歯車29を含む動力伝達用歯車25 を設けると共に、上記リバース用歯車29側に係合する係合部46を下部に備え たリバース用フォーク45を設け、上記ミッションケース2の上部にブリーザ孔 70を形成した自動車用トランスミッションにおいて、上記動力伝達用歯車25 と、ブリーザ孔70との間に上記リバース用フォーク45を位置させたものであ る。
【0008】
【作 用】
上記構成による作用は次の如くである。
【0009】 図1で示すように、ミッションケース2内の潤滑油79を動力伝達用歯車25 が掻き上げて飛散させ、この潤滑油79の飛沫がブリーザ孔70に向おうとする とき、この潤滑油79の飛沫はリバース用フォーク45に衝突して、上記ブリー ザ孔70に向うことが防止される。
【0010】 そして、上記リバース用フォーク45は上下に延びているため、上記したよう にこのリバース用フォーク45に衝突して付着した潤滑油79は、上記リバース 用フォーク45を伝ってその下端から落下し、ミッションケース2の底部に戻さ れる。
【0011】 よって、上記リバース用フォーク45を伝って落下する潤滑油79が、動力伝 達用歯車25上に落下して再び飛散させられるということは抑制される。
【0012】 しかも、上記リバース用フォーク45の下部はリバース用歯車29側に係合す る係合部46であるため、上記リバース用フォーク45を伝って流下した潤滑油 79は、上記リバース用歯車29側と係合部46との係合部分を潤滑させること となる。
【0013】 よって、リバース用フォーク45により、ブリーザ孔70に向うことを防止さ せられてミッションケース2の底部に戻される潤滑油79が、リバース用フォー ク45の潤滑に有効利用されることとなる。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面により説明する。
【0015】 図1から図3において、符号1は、自動車用トランスミッションで、図中矢印 Frは自動車の前方を示している。なお、下記する左右とは、上記前方に向って の方向をいうものとする。
【0016】 上記トランスミッション1は車体に支持されて前後に延びるミッションケース 2を有している。このミッションケース2はその前部がエクステンションケース 3、前後中途部がケース本体4、および後部が後部カバー5により構成されてい る。
【0017】 上記ケース本体4の前端に形成された外向きフランジ6が、上記エクステンシ ョンケース3の後端の開口縁7に複数のボルト8,9により着脱自在にねじ止め されている。一方、上記ケース本体4の後端に形成された外向きフランジ12に 、上記後部カバー5が複数のボルト13により着脱自在にねじ止めされている。
【0018】 上記エクステンションケース3の後端開口を閉じる前部壁14が上記エクステ ンションケース3に一体成形されている。また、上記ケース本体4の後端開口を 閉じる後部壁15が上記ケース本体4に一体成形されている。
【0019】 上記エクステンションケース3の前端はボルト18によりクラッチハウジング 19にねじ止めされ、このクラッチハウジング19はエンジンのクランクケース にねじ止めされている。
【0020】 上記ミッションケース2内には、互いに平行で、かつ、前後に延びる入力軸2 1と変速軸22とが設けられ、これら入力軸21と変速軸22とはそれぞれ上記 前部壁14と後部壁15とに両持状に支承されている。また、上記入力軸21と 平行にアイドル軸23が設けられ、このアイドル軸23は上記前部壁14と、上 記ケース本体4の中途部に形成された中間壁とに支承されている。上記変速軸2 2とアイドル軸23はミッションケース2内の下部で左右に配置され、これら変 速軸22とアイドル軸23との間の上方に上記入力軸21が配置されている。上 記入力軸21と同軸上で、この入力軸21の後方に出力軸24が設けられ、この 出力軸24は上記後部壁15と後部カバー5とに両持状に支承されている。
【0021】 そして、上記入力軸21はエンジンのクランク軸側に連結され、出力軸24は 後輪側に連結されている。
【0022】 上記入力軸21、変速軸22、およびアイドル軸23には、互いに噛合する多 数の動力伝達用歯車25が支持され、これら動力伝達用歯車25は、上記入力軸 21に支持される複数の第1変速歯車26と、変速軸22に支持される第2、第 3変速歯車27,28と、アイドル軸23に軸方向摺動自在に支持されるリバー ス用歯車29とを備えている。この場合、上記第3変速歯車28は第2変速歯車 27に係脱自在とされ、リバース用歯車29は第1変速歯車26と第3変速歯車 28とに係脱自在とされている。
【0023】 上記各動力伝達用歯車25の互いの噛合状態を変更操作すれば、エンジン側か ら与えられた入力軸21側の動力が、所望の変速状態にて出力軸24側に伝えら れ、更に、後輪側に伝えられるようになっている。
【0024】 全図において、上記動力伝達用歯車25の操作用の変速操作装置31が設けら れている。
【0025】 上記変速操作装置31は、上記前部壁14と後部壁15とに跨って支承される 第1〜第3変速操作軸32〜34を備えている。これら変速操作軸32〜34は ミッションケース2内の左側上部に位置し、上記変速軸22の上方で、この変速 軸22と平行に延びている。
【0026】 上記第1変速操作軸32や第2変速操作軸33にはそれぞれフォーク35が支 持されて、これらフォーク35は上記第1変速歯車26や第2変速歯車27に係 合している。
【0027】 37は支持板で、この支持板37は上記前部壁14の後面にボルト38により 着脱自在にねじ止めされる基板39と、この基板39の右端から後方に折れ曲が って突出する支持片40とで構成されている。
【0028】 上記基板39の左端には半円状の切り欠き42が形成され、この切り欠き42 を上記第1変速操作軸32が貫通している。また、上記基板39には左右一対の 貫通孔43,43が形成され、これら各貫通孔43,43を上記第2変速操作軸 33と第3変速操作軸34が貫通している。
【0029】 上記支持片40に対し、枢支軸44により、上下に延びる縦向きのリバース用 フォーク45の上端が枢支され、このリバース用フォーク45の下端側が係合部 46とされて、この係合部46が前後回動自在とされている。この係合部46は 前記リバース用歯車29に係合している。
【0030】 上記リバース用フォーク45は前後に平坦な板材で成形され、このリバース用 フォーク45の上半分は上記支持片40の左側面に面接触し、前後摺動自在とさ れている。上記リバース用フォーク45の上下中途部にガイドピン47が取り付 けられ、このガイドピン47は上記リバース用フォーク45を上記支持片40に 接触させるよう、これら両者40,45を互いに連結している。
【0031】 前記第3変速操作軸34にはリバースアーム49が突設され、このリバースア ーム49の突出端は上記ガイドピン47に係合している。また、上記リバース用 フォーク45の係合部46が常時前方に向って回動するよう上記リバース用フォ ーク45を付勢するばね50が設けられている。
【0032】 特に図3中実線で示すように、上記ばね50の付勢による上記係合部46の前 方回動に伴って、リバース用歯車29が前方移動させられ、この場合、上記リバ ース用歯車29は第1変速歯車26と第3変速歯車28のいずれにも噛合しない 。
【0033】 図2において、前記ケース本体4の左側後部には第1操作アーム53と第2操 作アーム54とが、第1枢支軸55と第2枢支軸56により前後回動自在に枢支 され、上記第1操作アーム53と第2操作アーム54とはドライバーの変速操作 レバー側にワイヤーで連結されている。
【0034】 全図において、自動車を前進させようとして、上記変速操作レバーを操作すれ ば、これに応じて上記第1操作アーム53と第2操作アーム54が回動する。す ると、この回動に連動して上記第1変速操作軸32もしくは第2変速操作軸33 が軸方向移動し、これに連動するフォーク35が第1〜第3変速歯車26〜28 の噛合状態を変化させて、所望の変速状態が得られる。
【0035】 なお、この際、図3中実線で示すように、上記ばね50の付勢により上記係合 部46は前方回動させられており、これに伴って、リバース用歯車29が前方移 動させられ、このリバース用歯車29が第1変速歯車26と第3変速歯車28の いずれにも噛合しない状態に保たれる。また、第1変速歯車26と第2変速歯車 27は、エンジンからの動力を受けて常時図1中実線矢印で示す方向に回転する 。また、第3変速歯車28は第2変速歯車27に係合させられたときのみ、上記 第2変速歯車27と共に回転する。
【0036】 自動車を後退させようとするときには、同上変速操作レバーの操作を通じて、 まず、第2変速歯車27に対する第3変速歯車28の係合を解除させる。次に、 第3変速操作軸34を軸方向移動させ、これに連動するリバースアーム49によ り、前記ばね50に抗して、リバース用フォーク45の係合部46を図3中仮想 線で示すように後方回動させる。すると、この回動に伴ってリバース用歯車29 が後方移動させられ、このリバース用歯車29が第1変速歯車26と第3変速歯 車28とに噛合して、この第3変速歯車28とリバース用歯車29が図1中仮想 線矢印で示す方向に回転し、後進可能な状態が得られる。
【0037】 図4から図6において、上記各変速操作軸32〜34をいずれも中立位置に位 置させた状態から、上記変速操作により、これら変速操作軸32〜34のうちい ずれかを軸方向移動させたとき、他のものを、上記中立位置のままにロックする インタロック機構58が設けられている。そして、このインタロック機構58に よって、変速操作軸32〜34の誤動作が防止されている。
【0038】 上記インタロック機構58は左右一対のインタロックプレート59,59を有 している。これら各インタロックプレート59は左右に隣り合う第1変速操作軸 32と第2変速操作軸33の間、および第2変速操作軸33と第3変速操作軸3 4の間に設けられている。一方、上記前部壁14の後面には後方に向って開口す る溝60が形成され、この溝60は左右に延び少し左下がり状となっている。こ の溝60の開口は上記基板39によって閉じられ、これにより、左右に延びる嵌 入孔61が形成されている。そして、上記嵌入孔61に上記各インタロックプレ ート59が左右摺動自在に嵌入されている。
【0039】 上記各変速操作軸32〜34の側面には係止切り欠き62が形成され、この係 止切り欠き62に上記インタロックプレート59の左右各側縁が嵌脱自在とされ ている。そして、上記各変速操作軸32〜34を中立位置に位置させたときは、 上記各インタロックプレート59の側縁と各係止切り欠き62とが左右で互いに 対向して嵌脱可能な状態になっている。
【0040】 上記状態から、図5と図6とで示すように、例えば、第2変速操作軸33を後 方移動させると、この第2変速操作軸33の側面にインタロックプレート59, 59が押されて、上記嵌入孔61内を摺動する。そして、このインタロックプレ ート59,59は、上記第1変速操作軸32と第3変速操作軸34の各係止切り 欠き62に係合し、これら第1変速操作軸32と第3変速操作軸34を中立位置 にロックさせる。
【0041】 これと同じように、図示しないが、第2変速操作軸33を中立位置とし、第1 変速操作軸32および/もしくは第3変速操作軸34を軸方向移動させたとする と、第1変速操作軸32および/もしくは第3変速操作軸34の各係止切り欠き 62に係合していたインタロックプレート59,59が、上記係止切り欠き62 から押し出されて上記第2変速操作軸33の各係止切り欠き62に係合し、この 第2変速操作軸33を中立位置にロックさせる。
【0042】 図5と図6において、64は位置決め機構で、この位置決め機構64は上記各 変速操作軸32〜34の上面に軸方向等間隔に形成される係止凹部65を有して いる。一方、前記前部壁14には位置決め孔66が形成され、この位置決め孔6 6内に上記係止凹部65に向ってばね67によりボール68が付勢され、このボ ール68は上記係止凹部65のいずれかに嵌脱自在に嵌入されている。69はボ ルトである。
【0043】 そして、上記各変速操作軸32〜34が所定寸法だけ軸方向移動したとき、上 記係止凹部65のいずれかに上記ボール68がばね67の付勢力により弾性的に 嵌り込んで、各変速操作軸32〜34をその位置に位置決めする。
【0044】 図1から図3において、前記ミッションケース2の前上部には、このミッショ ンケース2の内外を連通させるブリーザ孔70が形成され、このブリーザ孔70 は次のように構成されている。
【0045】 即ち、前記エクステンションケース3の開口縁7の右側の後端面には第1凹所 71が形成されている。また、前記ケース本体4の外向きフランジ6の右側前端 面には第2凹所72が形成されている。そして、上記第1凹所71と第2凹所7 2とは互い連通して、これによりブリーザ室73が形成されている。
【0046】 上記第2凹所72の底壁に切り欠き74が形成され、この切り欠き74を通し 、ケース本体4内がブリーザ室73に連通している。また、上記第1凹所71の 天井壁の前端にこの天井壁を貫通するねじ孔75が形成され、このねじ孔75に エレメント76が着脱自在にねじ止めされている。
【0047】 そして、ミッションケース2内の圧力が外部に比べて高く(もしくは低く)な ったときには、ミッションケース2内のガス77が上記切り欠き74、ブリーザ 室73、ねじ孔75、およびエレメント76を通ってミッションケース2の外部 に放出され(もしくは、ミッションケース2内に外気が吸入され)、このように してミッションケース2内の圧力が外気の圧力に相応させられる。
【0048】 上記の場合、動力伝達用歯車25のうち、特にエンジンからの動力を受けて常 時回転する第1変速歯車26およびこの第1変速歯車26と常時噛合して常時回 転する第2変速歯車27と、ブリーザ孔70との間に、前記リバース用フォーク 45が位置させられている。
【0049】 このため、ミッションケース2内の潤滑油79を、動力伝達用歯車25の第1 変速歯車26と第2変速歯車27とが掻き上げて飛散させ、この潤滑油79の飛 沫がブリーザ孔70に向おうとするとき、この潤滑油79の飛沫は上記リバース 用フォーク45に衝突して、上記ブリーザ孔70に向うことが防止される。
【0050】 また、上記リバース用フォーク45は上下に延びているため、上記したように このリバース用フォーク45に衝突して付着した潤滑油79は、上記リバース用 フォーク45を伝ってその下端から落下し、ミッションケース2の底部に戻され る。
【0051】 この場合、上記リバース用フォーク45を伝って落下する潤滑油79は動力伝 達用歯車25を避けてミッションケース2の底部に戻されるようになっていて、 同上動力伝達用歯車25上に直接的に落下してこの動力伝達用歯車25により、 再び飛散させられるということは抑制される。
【0052】 また、上記リバース用フォーク45の下部はリバース用歯車29側に係合する 係合部46であるため、上記リバース用フォーク45を伝って流下した潤滑油7 9は、上記リバース用歯車29側と係合部46との係合部分を潤滑させることと なる。
【0053】
【考案の効果】
この考案によれば、ミッションケース内にリバース用歯車を含む動力伝達用歯 車を設けると共に、上記リバース用歯車側に係合する係合部を下部に備えたリバ ース用フォークを設け、上記ミッションケースの上部にブリーザ孔を形成した場 合において、上記動力伝達用歯車と、ブリーザ孔との間に上記リバース用フォー クを位置させてある。
【0054】 このため、ミッションケース内の潤滑油を動力伝達用歯車が掻き上げて飛散さ せ、この潤滑油の飛沫がブリーザ孔に向おうとするとき、この潤滑油の飛沫は上 記リバース用フォークに衝突して、上記ブリーザ孔に向うことが防止される。
【0055】 よって、潤滑油の飛沫が上記ブリーザ孔を通してミッションケースの外部に洩 れることが防止される。
【0056】 そして、上記リバース用フォークは上下に延びているため、上記したようにこ のリバース用フォークに衝突して付着した潤滑油は、上記リバース用フォークを 伝ってその下端から落下し、ミッションケースの底部に戻される。
【0057】 よって、上記リバース用フォークを伝って落下する潤滑油が、動力伝達用歯車 上に落下して再び飛散させられるということが抑制されることから、上記ブリー ザ孔を通しての潤滑油の洩れは、より確実に防止される。
【0058】 しかも、上記リバース用フォークの下部はリバース用歯車側に係合する係合部 であるため、上記リバース用フォークを伝って流下した潤滑油は、上記リバース 用歯車側と係合部との係合部分を潤滑させることとなる。
【0059】 よって、リバース用フォークにより、ブリーザ孔に向うことを防止させられて ミッションケースの底部に戻される潤滑油がリバース用フォークの潤滑に有効利 用されることから、その分、上記リバース用フォークが、簡単な構成で潤滑され ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1‐1線矢視図である。
【図2】トランスミッションの平面図である。
【図3】図2の3‐3線矢視断面図である。
【図4】図1の部分拡大図である。
【図5】図4の5‐5線矢視断面図である。
【図6】図4の6‐6線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 トランスミッション 2 ミッションケース 25 動力伝達用歯車 26 第1変速歯車 27 第2変速歯車 29 リバース用歯車 45 リバース用フォーク 46 係合部 70 ブリーザ孔 79 潤滑油

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケース内にリバース用歯車を
    含む動力伝達用歯車を設けると共に、上記リバース用歯
    車側に係合する係合部を下部に備えたリバース用フォー
    クを設け、上記ミッションケースの上部にブリーザ孔を
    形成した自動車用トランスミッションにおいて、 上記動力伝達用歯車と、ブリーザ孔との間に上記リバー
    ス用フォークを位置させた自動車用トランスミッション
    のブリーザ装置。
JP6521993U 1993-11-10 1993-11-10 自動車用トランスミッションのブリーザ装置 Expired - Lifetime JP2587591Y2 (ja)

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