JP2008267526A - オイル漏出防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイル供給部材で掻き上げられたオイルの流れを充分に整流でき、オイルが連通部材から外部に漏出せず、変速機内部の潤滑要素が円滑に潤滑されるオイル漏出防止構造を提供すること。
【解決手段】トランスアクスルケース12と、トランスアクスルハウジング13と、リングギヤ11と、ブリーザ32と、オイルポンプ14とを有し、空気流通路E1〜E3を通してブリーザ32からトランスアクスルケース12内の空気を排出するように構成された変速機に設けられ、オイルLがブリーザ32から外部に漏出するのを防止するようにしたオイル漏出防止構造であって、リングギヤ11に対向するオイルポンプ14の外周部17cに、リングギヤ11によって掻き上げられたオイルLがオイル溜まり21に還流するようにオイルLを整流するオイル整流部材15を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、オイル漏出防止構造に関し、詳しくは、変速機のリングギヤなどのオイル供給部材により掻き上げられたオイルがブリーザなどの連通部材から外部に漏出するのを防止するオイル漏出防止構造に関する。
従来、この種のオイル漏出防止構造として、変速機のリングギヤにより掻き上げられて飛散したオイルをオイルセパレータでオイルの飛散量を減少させるとともに、ブリーザの近傍にオイルプレートを設けることにより、変速機内で飛散したオイルがブリーザに接近するのを遮断してブリーザから漏出するのを防止したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−140321号公報
しかしながら、従来のオイル漏出防止構造においては、オイルセパレータがリングギヤの下部に設けられているため、変速機のハウジング内の各部から戻るオイルがリングギヤの下部に滞留し、オイルセパレータにオイルが溜まるので、オイルセパレータによるオイルの飛散抑制が充分になされないという問題があった。そのため、ブリーザの近傍に、変速機のリングギヤの回転により掻き上げられて飛散し泡状になったオイルが到達し、オイルプレートの隙間を通過してブリーザから外部に漏出してしまい、オイルプレートのオイル漏出防止機能が充分ではない。このように変速機内部のオイルが外部に漏出すると、オイルが減少してしまい、変速機内部を円滑に潤滑することができなくなるという問題があった。
本発明は、前述のような従来の諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明は、リングギヤなどのオイル供給部材で掻き上げられたオイルの流れを充分に整流でき、オイルがブリーザなどの連通部材から外部に漏出されることがなく、変速機内部のギヤなどの潤滑要素が円滑に潤滑されるオイル漏出防止構造を提供することを目的とする。
本発明に係るオイル漏出防止構造は、上記目的達成のため、(1)オイル溜まりが形成されたハウジングと、前記ハウジング内に回転自在に設けられ、前記オイル溜まりのオイルを掻き上げて所定の潤滑要素に供給するオイル供給部材と、前記ハウジングに設けられ、前記ハウジングの内部と前記ハウジングの外部とを連通する連通部材と、前記オイル供給部材と前記連通部材の間に設けられた変速機の所定の構成要素とを有し、前記構成要素の外周部と前記ハウジングの内周部によって画成される空気流通路を通して前記連通部材から前記ハウジング内の空気を排出するように構成された変速機に設けられ、前記オイル供給部材によって掻き上げられたオイルが前記連通部材から外部に漏出するのを防止するようにしたオイル漏出防止構造であって、前記オイル供給部材に対向する前記構成要素の外周部に、前記オイル供給部材によって掻き上げられたオイルが前記オイル溜まりに還流するようにオイルを整流するオイル整流部材を設けたことを特徴とする。
この構成により、オイル供給部材により、ハウジング内のオイル溜まりから掻き上げられたオイルは、所定の潤滑要素に供給されて所定の潤滑要素が潤滑される。また、掻き上げられ潤滑要素に供給された残りのオイルおよび潤滑要素から戻るオイルは、変速機の所定の構成要素の外周部に設けられたオイル整流部材により整流されて、その大部分がオイル溜まりに還流される。大部分のオイルがオイル溜まりに還流されると、従来のように、オイル供給部材に対向して配置された構成要素の外周部に沿って下方に流動し、泡状になったオイルが、空気流通路を通して連通部材から漏出してしまうということがなくなり、変速機内部の潤滑要素が円滑に潤滑される。
上記(1)に記載の構成を有するオイル漏出防止構造は、(2)前記オイル供給部材がリングギヤから構成され、前記潤滑要素が前記リングギヤおよび前記リングギヤに直接または間接的に噛合する少なくとも1つ以上のギヤからなるよう構成する。
この構成により、リングギヤが回転するとリングギヤの歯先部により、オイルがオイル溜まりからハウジングの上部に掻き上げられる。オイルがオイル溜まりから掻き上げられると、オイルはリングギヤに直接または間接的に噛合する少なくとも1つ以上のギヤに供給されてこれらのギヤが潤滑される。また、オイル溜まりから掻き上げられ潤滑要素に供給された残りのオイルおよび潤滑要素から戻るオイルは、変速機の所定の構成要素の外周部に設けられたオイル整流部材により整流されて、その大部分がオイル溜まりに還流される。
上記(1)または(2)に記載の構成を有するオイル漏出防止構造は、(3)前記構成要素が、前記変速機の制御対象にオイルを供給するオイルポンプからなり、前記オイル整流部材が、前記オイル供給部材に対向するよう前記オイルポンプの外周部に設けてもよい。
この構成により、オイル整流部材が、オイル供給部材に対向するようオイルポンプの外周部に設けられていると、オイル供給部材によりオイル溜まりから掻き上げられたオイルは、オイルポンプの外周部に設けられたオイル整流部材により整流されて、その大部分がオイル溜まりに還流される。
上記(2)または(3)に記載の構成を有するオイル漏出防止構造は、(4)前記オイル整流部材が、前記リングギヤに対向して配置される第1整流部と、前記第1整流部から延在し前記リングギヤに対向して配置される第2整流部とを有し、前記第1整流部および前記第2整流部の少なくともいずれか一方が、所定の曲率半径を有し前記リングギヤに対向するよう形成された湾曲面および前記リングギヤに対向するよう形成された平坦面のいずれかを有するよう構成する。
この構成により、例えば、オイル整流部材が、第1整流部で所定の曲率半径を有しリングギヤに対向するよう形成された湾曲面と、第2整流部でリングギヤに対向するよう形成された平坦面とを備えていると、リングギヤの回転によりオイル溜まりから掻き上げられ各潤滑要素に供給された残りのオイルおよび各潤滑要素から戻るオイルは、第1整流部の湾曲面に沿って下方に流動し、さらに第2整流部の平坦面に沿って下方に流動するので、その大部分がオイル溜まりに還流される。
本発明によれば、リングギヤなどのオイル供給部材で掻き上げられたオイルの流れを充分に整流でき、オイルがブリーザなどの連通部材から外部に漏出されることがなく、変速機内部のギヤなどの潤滑要素が円滑に潤滑される。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
以下、本発明のオイル漏出防止構造を自動車のトランスアクスルに適用した例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造の斜視図であり、リングギヤおよびトランスアクスルハウジングを分解した状態を示し、図2は、本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造の正面図であり、(a)は、トランスアクスルハウジングを取り外した状態を示し、(b)は、(a)の側面図である。
まず、その構成について説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造10は、リングギヤ11と、トランスアクスルケース12と、トランスアクスルハウジング13と、オイルポンプ14と、オイル整流部材15と、により構成される。
リングギヤ11は、ディファレンシャルケース22に固定されたディファレンシャルリングギヤから構成されており、このディファレンシャルケース22は、ドライブシャフト23に保持されている。このドライブシャフト23は、トランスアクスルケース12に回転可能に保持されている。また、このリングギヤ11は、オイル溜まり21に滞留しているオイルLをその回転により上部に掻き上げるようになっている。このオイル溜まり21は、トランスアクスルケース12の下部内壁面12aと、トランスアクスルハウジング13の内周部13cとで画成されており、このオイル溜まり21には、オイル整流部材15により整流され還流されたオイルLが溜まるようになっている。なお、このオイル溜まり21に溜まるオイルLの量が多いと、リングギヤ11の回転の抵抗になってしまうので、適宜潤滑に必要な量が溜まるようになっている。
トランスアクスルケース12は、例えば、アルミダイキャストからなり、公知のトランスアクスルの一部を構成している。このトランスアクスルは、トランスミッションおよび前輪側のディファレンシャルが一体化されたものでトルクコンバータ含んで構成されており、エンジンの動力は、トルクコンバータを介してトランスミッションに伝達され、このトランスミッションで前輪側および後輪側に動力が分配されるとともに、前輪側のディファレンシャルを介して前輪に動力が伝達されるようになっている。このトランスアクスルケース12の内部には、オイルポンプ14と、図示しない1対のプーリと金属ベルトから構成される無段変速機構(CVT)と、リダクションギヤと、ファイナルギヤと、ディファレンシャル機構などの動力伝達装置とが収容されるようになっている。
このトランスアクスルケース12は、側壁部16を有しており、この側壁部16は、トランスアクスルケース12内でオイルポンプ14が収容される側の空間38と変速機の制御対象となる無段変速機などが収容されブリーザ32が形成されている側の空間39の両空間を隔するよう形成され、ドライブシャフト23などの各シャフトを軸受を介して保持するようになっている。また、この側壁部16には、空間38と空間39とを連通する連通孔12bが複数個形成されており、空間38内および空間39内の空気の流通を図っている。この空間38は、トランスアクスルケース12の内部の一部とトランスアクスルハウジング13の内部とで画成されており、空間39は、トランスアクスルケース12の内部の一部とトランスアクスルリヤケース33とで画成されている。
このトランスアクスルケース12の側壁部16は、トランスアクスルケース12の下部でドライブシャフト23を保持しており、このドライブシャフト23にはディファレンシャルケース22を介してリングギヤ11が連結されている。また、トランスアクスルケース12の側壁部16は、このリングギヤ11の上方で、カウンタシャフト25を保持しており、このカウンタシャフト25にリダクションドリブンギヤ27およびデフドライブピニオンギヤ26が連結され、このリダクションドリブンギヤ27は、リダクションドライブギヤ31と噛み合っており、このデフドライブピニオンギヤ26は、リングギヤ11と噛み合っている。また、トランスアクスルケース12の側壁部16は、デフドライブピニオンギヤ26に対向する位置でセカンダリシャフト29を保持しており、このセカンダリシャフト29にリダクションドライブギヤ31が連結され、このリダクションドライブギヤ31がデフドライブピニオンギヤ26と噛み合っている。
また、トランスアクスルケース12の側壁部16は、このリングギヤ11に対向する位置で、インプットシャフト24を保持しており、このインプットシャフト24は、前述の無段変速機構に連結されている。この無段変速機構においては、自動車の走行状態に合わせて、インプットシャフト24に連結されたプライマリプーリとセカンダリシャフト29に連結されたセカンダリプーリとの1対のプーリを金属ベルトで連結し、プライマリプーリとセカンダリプーリの溝幅を調節することでプライマリプーリおよびセカンダリプーリと金属ベルトとが接する有効半径を変化させ、無段階にプライマリプーリとセカンダリプーリの回転数を変化させることにより、すなわち、変速を実行することにより、セカンダリシャフト29が所定の回転数になるようにしている。
また、このトランスアクスルケース12の上面部12cには、ブリーザ32が、トランスアクスルケース12の上面部12cを貫通して形成されており、トランスアクスルケース12内およびトランスアクスルハウジング13内で高温、高圧になった空気を、外部に排出することによりトランスアクスルケース12内およびトランスアクスルハウジング13内の圧力と外気圧との圧力差を生じないようにしている。
このトランスアクスルケース12の一端部の周囲には、フランジ12dが形成されており、このフランジ12dには、貫通孔12eが形成されている。この貫通孔12eに、固定ボルト35が挿入されるようになっている。このトランスアクスルケース12のフランジ12dには、トランスアクスルハウジング13が取り付けられており、前述のようにこのトランスアクスルケース12とトランスアクスルハウジング13とで空間38が画成されている。
図2(b)に示すように、トランスアクスルケース12の背面部には、トランスアクスルリヤケース33が、図示しない固定ボルトにより取り付けられており、このトランスアクスルリヤケース33には、インプットシャフト24の端部およびセカンダリシャフトの端部が軸受を介して回転可能に支持されている。
トランスアクスルハウジング13は、トランスアクスルケース12と同じアルミダイキャストからなり、このトランスアクスルハウジング13の側面部13aの周囲にはフランジ13bが形成されており、このフランジ13bには、貫通孔13dが形成されている。この貫通孔13dに、固定ボルト35が挿入されるようになっており、この固定ボルト35によりトランスアクスルハウジング13がトランスアクスルケース12に固定されるようになっている。
オイルポンプ14は、ポンプケース17と、ポンプカバー18と、ポンプボディ19とで構成されている。
ポンプケース17は、側壁部16から所定の高さで円筒状に突出して形成された環状壁17aを有しており、この環状壁17aの端部には、ポンプケース17を固定するための取付穴が複数個形成されている。
ポンプカバー18は、円盤状に形成されており、一端部に貫通孔18aを有するフランジ18bが形成されている。この貫通孔18aに図示しない取付ねじが挿入され、ポンプケース17の取付孔にねじ結合され、ポンプカバー18がポンプケース17に固定されるようになっている。また、ポンプカバー18の側面部には、ポンプボディ19を装着するための図示しない凹部が形成され、この凹部にポンプボディ19が収容されるようになっている。
ポンプボディ19は、ギヤポンプ、トロコイドポンプなどのオイルを吸入し吐出するポンプからなり、ポンプカバー18の凹部に収容されるとともに、インプットシャフト24に固定され、インプットシャフト24と一緒に回転するようになっている。このインプットシャフト24は、内燃機関、例えばエンジンの出力軸に連結されているので、ポンプボディ19は、エンジンの回転と同期して駆動され、ポンプカバー18内で回転するようになっている。
また、トランスアクスルハウジング13とトランスアクスルケース12との間に画成された空間38内において、環状壁17aの外周部17cと、トランスアクスルケース12の内周部12fと、トランスアクスルハウジング13の内周部13cとで、空気流通路E1、E2、E3が画成されている。
この空気流通路E1は、リングギヤ11の歯先面部11aとその歯先面部11aと対向して配置されたポンプケース17の環状壁17aの外周部17cとトランスアクスルハウジング13の内周部13cとの間で画成された空間41と空気流通路との境界部分、すなわち、空気流通路の入口部を含み、トランスアクスルケース12の内周部12fと環状壁17aの下方外周部17dとトランスアクスルハウジング13の内周部13cとの間で画成されている。この入口部は、トランスアクスルケース12のリブ12iと外周部17cとの間の隙間からなり、この入口部から空間41内の空気が空気流通路E1に流入するようになっている。
また、空気流通路E2は、環状壁17aの外周部17cと内周部12gとトランスアクスルハウジング13の内周部13cとの間で画成され、空気流通路E3は、環状壁17aの外周部17cと内周部12hとトランスアクスルハウジング13の内周部13cとの間で画成されている。この空気流通路E1〜E3を経由して前述の空間38および41内の空気がブリーザ32から排出されるので、空気流通路E1〜E3が閉鎖されてしまうと、空間38および41内の空気は別の経路を通ってブリーザ32から排出されることになり、内部のオイルLがブリーザ32から漏出するおそれがあるので、空気流通路E1〜E3においては、常に空気が流通するようになっている。
このオイルポンプ14には、図示しない吸入口が形成されており、一端部がオイルパン36のオイル貯蔵室と連通した吸入油路と接続されている。また、このオイルポンプ14には、図示しない排出口が形成されており、一端部が変速機の制御対象としてのバルブボディ34のオイル供給口と連通した排出油路と接続されている。この構成により、オイルポンプ14は、オイル貯蔵室内のオイルLを吸入して、バルブボディ34のオイル供給口に、吸入したオイルLを供給するようになっている。バルブボディ34に供給されたオイルLは、さらにバルブボディ34を経由して、トランスアクスルケース12内の空間39内に収容されているシャフト、軸受およびギヤなどの潤滑要素に供給されるようになっている。また、潤滑要素に供給されたオイルLは、その後、オイルパン36やトランスアクスルケース12のオイル溜まり21に戻るようになっている。
ブリーザ32は、トランスアクスルケース12の上面部12cを貫通した貫通孔からなり、トランスアクスルケース12内およびトランスアクスルハウジング13内とそれらの外部とを連通している。このブリーザ32により、トランスアクスルケース12内およびトランスアクスルハウジング13内で高温、高圧になった空気を外部に排出することにより、トランスアクスルケース12内およびトランスアクスルハウジング13内の圧力と外気圧とで圧力差が生じないようにしている。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造におけるオイル整流部材の斜視図であり、(a)は、整流部が湾曲面で形成された状態を示し、(b)は、整流部が切欠を有する湾曲面で形成された状態を示す。
図3(a)に示すように、オイル整流部材15は、金属またはプラスチックなどからなり、整流部15aと取付部15bとにより構成されており、ポンプケース17の環状壁17aの外周部17cに固定されている。この整流部15aは、Pを中心とする曲率半径rで形成され表面が滑らかな湾曲面15cと、この湾曲面15cに延在し平坦な面で形成され表面が滑らかな平坦面15dとを有している。この湾曲面15cに流入したオイルLは、矢印B方向に円滑に流れるよう平坦面15dに案内され、さらに平坦面15dの下方に案内されるようになっている。ここで、曲率半径とは、曲線における局所的な曲がり具合を円に近似した場合、この近似した円の半径をいう。
このPの位置および曲率半径rの大きさは、車種やエンジンその他の条件、例えば、トランスアクスルケース12内のオイルLの流量などに対応して任意に選択することができる。このPの位置は、例えば、ドライブシャフト23の軸心と同一の位置であってもよい。
また、取付部15bは、Pを中心とする曲率半径rを有する湾曲面で形成されており、この取付部15bが、環状壁17aの外周部17cに当接し固定されるようになっている。この中心Pの位置は、インプットシャフト24の中心位置と一致することが好ましく、曲率半径rは、環状壁17aの外周部17cの半径と同一であることが好ましい。このように、中心Pの位置が、ポンプボディ19の中心位置と一致し、曲率半径rが、外周部17cの半径と同一であると、取付部15bの内壁面と外周部17cの形状が一致するのでオイル整流部材15のポンプケース17への取り付けを容易にすることができ、広い取付面積で安定して固定することができる。
このオイル整流部材15の高さHは、環状壁17aの高さHと同一またはそれより僅かに低く形成されている。また、オイル整流部材15の中央部の厚みtは、車種やエンジンその他の条件、例えば、トランスアクスルケース12内のオイルLの流量などに対応して任意に選択することができる。
また、図3(b)に示すように、取付部15bに、切欠部15eを形成し、取付部15bの上部と下部の2箇所を環状壁17aの外周部17cに当接させることにより、取付部15bと外周部17cとを接合し易くするとともに軽量化してもよい。
以下、本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造10の作用について説明する。
図1および図2(a)に示すように、エンジンの出力軸から回転トルクがインプットシャフト24に伝達されると、インプットシャフト24は、反時計廻りに回転し、インプットシャフト24に連結されている無段変速機構に回転トルクが伝達される。すなわち、インプットシャフト24に連結されたプライマリプーリに回転トルクが伝達され、このプライマプーリに伝達された回転トルクは金属ベルトを介してセカンダリシャフト29に連結されたセカンダリプーリに伝達され、セカンダリシャフト29が所定の回転数で時計廻りに回転する。この無段変速機構においては、自動車の走行状態に合わせて、適宜、変速が自動的かつ無段階に実行される。
セカンダリシャフト29が時計廻りに回転すると、セカンダリシャフト29に連結されているリダクションドライブギヤ31が時計廻りに回転し、このリダクションドライブギヤ31に噛み合っているリダクションドリブンギヤ27が反時計廻りに回転すると同時に、デフドライブピニオンギヤ26が反時計廻りに回転し、さらにこのデフドライブピニオンギヤ26に噛み合っているリングギヤ11が矢印A方向に回転する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造の斜視図であり、(a)は、トランスアクスルハウジングを取り外した状態でのオイルの流動を示し、(b)は、(a)のC矢視部分の拡大図である。
図4(a)、(b)に示すように、リングギヤ11が矢印A方向に回転すると、オイル溜まり21に滞留しているオイルLがリングギヤ11の歯先面部11aで掻き上げられ、カウンタシャフト25、デフドライブピニオンギヤ26、リダクションドリブンギヤ27、セカンダリシャフト29およびリダクションドライブギヤ31に供給され、潤滑が行われる。これらの潤滑要素に供給された残りのオイルLおよびこの潤滑要素を経てトランスアクスルケース12の下部方向に流動するオイルLは、環状壁17aとリングギヤ11との間に画成された空間41内に流動する。空間41内に流動したオイルLは、オイル整流部材15の湾曲面15cに沿って下流に案内され、さらに平坦面15dに沿ってその大部分がリングギヤ11の下部のオイル溜まり21に還流される。大部分のオイルLがオイル溜まり21に還流されると、従来のように、空間41から空気流通路E1、E2およびE3を通ってブリーザ32に導かれてブリーザ32からオイルLが漏出して減少してしまうということがなくなり、必要量のオイルLにより変速機内部が円滑に潤滑される。
本実施の形態におけるリングギヤ11は、本発明におけるオイル供給部材を構成し、とトランスアクスルケース12およびトランスアクスルハウジング13は、本発明におけるハウジングを構成し、オイルポンプ14は、本発明における変速機の所定の構成要素を構成し、デフドライブピニオンギヤ26、リダクションドリブンギヤ27およびリダクションドライブギヤ31は、本発明における所定の潤滑要素を構成し、ブリーザ32は、本発明における連通部材を構成している。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るオイル漏出防止構造におけるオイル整流部材の斜視図であり、(a)は、整流部が湾曲面で形成された状態を示し、(b)は、整流部が切欠を有する湾曲面で形成された状態を示す。
なお、第2の実施の形態に係るオイル漏出防止構造50においては、第1の実施の形態におけるオイル整流部材15が異なっているが、他の構成は、同様に構成されている。したがって、同一の構成については、図1から図4(a)、(b)に示した第1の実施の形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
まず、その構成について説明する。図1および図2(a)、(b)に示す第1の実施の形態におけるオイル漏出防止構造10と同様に、本発明の第2の実施の形態に係るオイル漏出防止構造50は、オイル供給部材11と、トランスアクスルケース12と、トランスアクスルハウジング13と、オイルポンプ14と、オイル整流部材51とにより構成される。
図5(a)、(b)に示すように、オイル整流部材51は、金属またはプラスチックなどからなり、整流部51aと取付部51bとにより構成されており、ポンプケース17の環状壁17aの外周部17cに固定されている。この整流部51aは、環状壁17aの外周部17cから突出し、平坦な面で形成され表面が滑らかな第1の平坦面51cと、この第1の平坦面51cに延在し、平坦な面で形成され第1の平坦面51cに対して角度θで傾斜した表面が滑らかな第2の平坦面51dとを有している。この第1の平坦面51cに流入したオイルLは、矢印D方向に円滑に流れるよう第2の平坦面51dに案内され、さらに第2の平坦面51dの下方に案内されるようになっている。この第1の平坦面51cおよび第2の平坦面51dの位置および大きさと角度θの大きさは、車種やエンジンその他の条件、例えば、トランスアクスルケース12内のオイルLの流量などに対応して任意に選択することができる。
また、取付部51bは、第1の実施の形態と同様に、Pを中心とする曲率半径rを有する湾曲面で形成されており、この取付部51bが、ポンプケース17の環状壁17aの外周部17cに当接し固定されるようになっている。
このオイル整流部材51の高さHは、環状壁17aの高さHと同一またはそれより僅かに低く形成されている。また、オイル整流部材51の中央部の厚みtは、車種やエンジンその他の条件、例えば、トランスアクスルケース12内のオイルLの流量などに対応して任意に選択することができる。
また、図5(b)に示すように、取付部51bに、切欠部51eを形成し、取付部51bの上部と下部の2箇所を環状壁17aの外周部17cに当接させることにより、取付部51bと外周部17cとを接合し易くするとともに軽量化してもよい。
本発明の第2の実施の形態に係るオイル漏出防止構造50は、第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造10の作用と同様に作用する。すなわち、空間41内に供給されたオイルLは、オイル整流部材51の第1の平坦面51cに沿って下流に案内され、さらに第2の平坦面51dに沿ってその大部分がリングギヤ11の下部のオイル溜まり21に還流される。大部分のオイルLがオイル溜まり21に還流されると、従来のように、空間41から空気流通路E1、E2およびE3を通ってブリーザ32に導かれてブリーザ32からオイルLが漏出して減少してしまうということがなくなり、必要量のオイルLにより変速機内部が円滑に潤滑される。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るオイル漏出防止構造におけるオイル整流部材の斜視図であり、(a)は、整流部が平坦面で形成された状態を示し、(b)は、整流部が切欠を有する平坦面で形成された状態を示す。
なお、第3の実施の形態に係るオイル漏出防止構造60においては、第1の実施の形態におけるオイル整流部材15が異なっているが、他の構成は同様に構成されている。したがって、同一の構成については、図1から図4(a)、(b)に示した第1の実施の形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
まず、その構成について説明する。図1および図2(a)、(b)に示す第1の実施の形態におけるオイル漏出防止構造10と同様に、本発明の第3の実施の形態に係るオイル漏出防止構造60は、オイル供給部材11と、トランスアクスルケース12と、トランスアクスルハウジング13と、オイルポンプ14と、オイル整流部材61とにより構成される。
図6(a)、(b)に示すように、オイル整流部材61は、金属またはプラスチックなどからなり、整流部61aと取付部61bとにより構成されており、ポンプケース17の環状壁17aの外周部17cに固定されている。この整流部61aは、環状壁17aの外周部17cから突出し、平坦な面で形成され表面が滑らかな平坦面61cと、この平坦面61cに延在し、Pを中心とする曲率半径rで形成され表面が滑らかな湾曲面61dとを有している。この平坦面61cに流入したオイルLは、矢印E方向に円滑に流れるよう湾曲面61dに案内され、さらに湾曲面61dの下方に案内されるようになっている。
この中心Pの位置および曲率半径rの大きさは、車種やエンジンその他の条件、例えば、トランスアクスルケース12内のオイルLの流量などに対応して任意に選択することができる。
また、取付部61bは、第1の実施の形態と同様に、Pを中心とする曲率半径rを有する湾曲面で形成されており、この取付部61bが、ポンプケース17の環状壁17aの外周部17cに当接し固定されるようになっている。
このオイル整流部材51の高さHは、環状壁17aの高さHと同一またはそれより僅かに低く形成されている。また、オイル整流部材51の中央部の厚みtは、車種やエンジンその他の条件、例えば、トランスアクスルケース12内のオイルLの流量などに対応して任意に選択することができる。
また、図6(b)に示すように、第1の実施の形態と同様に、取付部61bに、切欠部61eを形成し、取付部61bの上部と下部の2箇所を環状壁17aの外周部17cに当接させることにより、取付部61bと外周部17cとを接合し易くするとともに軽量化してもよい。
本発明の第3の実施の形態に係るオイル漏出防止構造60は、第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造10の作用と同様に作用する。すなわち、空間41内に供給されたオイルLは、オイル整流部材61の平坦面61cに沿って下流に案内され、さらに湾曲面61dに沿ってその大部分がリングギヤ11の下部のオイル溜まり21に還流される。大部分のオイルLがオイル溜まり21に還流されると、従来のように、空間41から空気流通路E1、E2およびE3を通ってブリーザ32に導かれてブリーザ32からオイルLが漏出して減少してしまうということがなくなり、必要量のオイルLにより変速機内部が円滑に潤滑される。
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の第4の実施の形態に係るオイル漏出防止構造におけるオイル整流部材の斜視図であり、(a)は、整流部がオイルポンプケースと一体的に形成された状態を示し、(b)は、整流部が溝を有する湾曲面で形成された状態を示す。
なお、第4の実施の形態に係るオイル漏出防止構造70においては、第1の実施の形態におけるオイル整流部材15が異なっているが、他の構成は同様に構成されている。したがって、同一の構成については、図1から図4(a)、(b)に示した第1の実施の形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
まず、その構成について説明する。図1および図2(a)、(b)に示す第1の実施の形態におけるオイル漏出防止構造10と同様に、本発明の第4の実施の形態に係るオイル漏出防止構造70は、オイル供給部材11と、トランスアクスルケース12と、トランスアクスルハウジング13と、オイルポンプ14と、オイル整流部材71とにより構成される。
図7(a)、(b)に示すように、オイル整流部材71は、ポンプケース17の環状壁17aと一体的に形成されており、環状壁17aから突出して形成された整流部71aを有している。この整流部71aは、Pを中心とする曲率半径rで形成され表面が滑らかな湾曲面71bを有している。この湾曲面71bの上部に流入したオイルLは、矢印F方向に円滑に流れるよう湾曲面71bの下部に案内されるようになっている。この中心Pの位置および曲率半径rの大きさは、車種やエンジンその他の条件、例えば、トランスアクスルケース12内のオイルLの流量などに対応して任意に選択することができる。
このオイル整流部材71の背面部71cは、オイル整流部材71が環状壁17aと一体的に形成されているので、環状壁17aの内壁部を構成している。
このオイル整流部材71の高さHは、環状壁17aの高さHと同一の高さで形成されている。また、オイル整流部材71の中央部の厚みtは、車種やエンジンその他の条件、例えば、トランスアクスルケース12内のオイルLの流量などに対応して任意に選択することができる。
また、図7(b)に示すように、第1の実施の形態と同様に、オイル整流部材71の下部に、溝71dを形成し肉厚を均一化することにより、成形性を向上させるとともに軽量化してもよい。
本発明の第4の実施の形態に係るオイル漏出防止構造70は、第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造10の作用と同様に作用する。すなわち、空間41内に供給されたオイルLは、オイル整流部材71の湾曲面71bの上部に沿って下流に案内され、さらに湾曲面71bの下部に沿ってその大部分がリングギヤ11の下部のオイル溜まり21に還流される。大部分のオイルLがオイル溜まり21に還流されると、従来のように、空間41から空気流通路E1、E2およびE3を通ってブリーザ32に導かれてブリーザ32からオイルLが漏出して減少してしまうということがなくなり、必要量のオイルLにより変速機内部が円滑に潤滑される。
本実施の形態においては、オイル漏出防止構造を自動車のトランスアクスルに適用した場合について説明したが、本発明においては、オイル漏出防止構造を内燃機関に用いられる自動または手動の変速機、ディファレンシャル装置などの潤滑オイルにより潤滑する動力伝達装置に適用することができる。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明に係るオイル漏出防止構造は、ディファレンシャルリングギヤで掻き上げられたオイルの流れを充分に整流でき、オイルがブリーザから外部に漏出されることがなく、変速機内部が円滑に潤滑されるという効果を奏し、自動変速機、手動変速機、無段変速機(CVT)およびトランスアクスルなどの変速機に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造の斜視図であり、リングギヤおよびトランスアクスルハウジングを分解した状態を示す。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造の正面図であり、(a)は、トランスアクスルハウジングを取り外した状態を示し、(b)は、(a)の側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造におけるオイル整流部材の斜視図であり、(a)は、整流部が湾曲面で形成された状態を示し、(b)は、整流部が切欠を有する湾曲面で形成された状態を示す。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル漏出防止構造の斜視図であり、(a)は、トランスアクスルハウジングを取り外した状態でのオイルの流動を示し、(b)は、(a)のC矢視部分の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係るオイル漏出防止構造におけるオイル整流部材の斜視図であり、(a)は、整流部が湾曲面で形成された状態を示し、(b)は、整流部が切欠を有する湾曲面で形成された状態を示す。 本発明の第3の実施の形態に係るオイル漏出防止構造におけるオイル整流部材の斜視図であり、(a)は、整流部が平坦面で形成された状態を示し、(b)は、整流部が切欠を有する平坦面で形成された状態を示す。 本発明の第4の実施の形態に係るオイル漏出防止構造におけるオイル整流部材の斜視図であり、(a)は、整流部がオイルポンプケースと一体的に形成された状態を示し、(b)は、整流部が溝を有する湾曲面で形成された状態を示す。
符号の説明
10、50、60、70 オイル漏出防止構造
11 リングギヤ(オイル供給部材)
12 トランスアクスルケース(ハウジング)
12f、13c 内周部
13 トランスアクスルハウジング(ハウジング)
14 オイルポンプ(構成要素)
15、51、61、71 オイル整流部材
15c、61d 湾曲面(第1整流部)
15d、61c 平坦面(第2整流部)
16 側壁部
17 ポンプケース
17c 外周部
18 ポンプカバー
19 ポンプボディ
21 オイル溜まり
22 ディファレンシャルケース
23 ドライブシャフト
24 インプットシャフト
25 カウンタシャフト
26 デフドライブピニオンギヤ(潤滑要素)
27 リダクションドリブンギヤ(潤滑要素)
29 セカンダリシャフト
31 リダクションドライブギヤ(潤滑要素)
32 ブリーザ(連通部材)
51c 第1の平坦面(第1整流部)
51d 第2の平坦面(第2整流部)
E1〜E3 空気流通路

Claims (4)

  1. オイル溜まりが形成されたハウジングと、前記ハウジング内に回転自在に設けられ、前記オイル溜まりのオイルを掻き上げて所定の潤滑要素に供給するオイル供給部材と、前記ハウジングに設けられ、前記ハウジングの内部と前記ハウジングの外部とを連通する連通部材と、前記オイル供給部材と前記連通部材の間に設けられた変速機の所定の構成要素とを有し、前記構成要素の外周部と前記ハウジングの内周部によって画成される空気流通路を通して前記連通部材から前記ハウジング内の空気を排出するように構成された変速機に設けられ、前記オイル供給部材によって掻き上げられたオイルが前記連通部材から外部に漏出するのを防止するようにしたオイル漏出防止構造であって、
    前記オイル供給部材に対向する前記構成要素の外周部に、前記オイル供給部材によって掻き上げられたオイルが前記オイル溜まりに還流するようにオイルを整流するオイル整流部材を設けたことを特徴とするオイル漏出防止構造。
  2. 前記オイル供給部材がリングギヤから構成され、前記潤滑要素が前記リングギヤおよび前記リングギヤに直接または間接的に噛合する少なくとも1つ以上のギヤからなることを特徴とする請求項1に記載のオイル漏出防止構造。
  3. 前記構成要素が、前記変速機の制御対象にオイルを供給するオイルポンプからなり、前記オイル整流部材が、前記オイル供給部材に対向するよう前記オイルポンプの外周部に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のオイル漏出防止構造。
  4. 前記オイル整流部材が、前記リングギヤに対向して配置される第1整流部と、前記第1整流部から延在し前記リングギヤに対向して配置される第2整流部とを有し、前記第1整流部および前記第2整流部の少なくともいずれか一方が、所定の曲率半径を有し前記リングギヤに対向するよう形成された湾曲面および前記リングギヤに対向するよう形成された平坦面のいずれかを有することを特徴とする請求項2または3に記載のオイル漏出防止構造。
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