JPH07293529A - 物品の固定方法および固定具 - Google Patents

物品の固定方法および固定具

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JPH07293529A
JPH07293529A JP10752394A JP10752394A JPH07293529A JP H07293529 A JPH07293529 A JP H07293529A JP 10752394 A JP10752394 A JP 10752394A JP 10752394 A JP10752394 A JP 10752394A JP H07293529 A JPH07293529 A JP H07293529A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸の僅かの引き抜きによって抜け止め部を強
制的に下地層の中にくい込ませるようにし、引き抜き強
度に優れた物品の固定方法および固定具を提供する。 【構成】 筒状本体の先端付近に座屈により外方へ変形
する抜け止め部を持つ外筒と、外筒の内側に挿入された
棒状本体の末端に頭、先端付近に雄ネジを持つ軸と、軸
の先端付近で雄ネジに螺合し、かつ、外筒抜け止め部の
先端方に固定された雌ネジ部材とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品の固定方法および
部材固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の一例として、たとえば図1
に示すように、コンクリート建造物の屋上に防水シート
を張る場合の固定具は次のようにされていた。ALC板
(軽量発泡コンクリート板)の下地Aに第1シートB1
を敷き、その上に第2シートB2を敷く。そしてこれら
のシートを固定するために多数の固定具Pが用いられ
る。まず下穴Hがドリルであけられ、次に図2に示すよ
うな固定具Pが穴の中に挿入される。このとき、あらか
じめ円板Cの中心にねじ軸P2を通して、その後ねじ軸
P2を外筒P1の中に差し込んだ状態としておく。そし
てこれらの組となったものを前記穴Hに挿入する。そし
てねじ軸P2をドライバなどでねじ込めば、外筒の先端
部P3が楕円状または卵形状に開く。これによって固定
具Pが抜け止めされた状態となる。その後にねじ軸の上
面に補強用の円板シートEを敷き、それを接着などで固
定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、ネジ軸P2をねじ込んでいくと、外
筒の先端部P3が楕円状または卵形状(仮想線示)に開
くだけである。したがって、引き上げ力が加わると、下
地の柔軟性とあいまって引き抜き易く、引き抜き強度が
強くできない。そのため極めて多数の固定具がシートの
全面にわたり配置されなければならなかった。またネジ
軸P2のねじ込みにより外筒の先端部P3を押し広げて
行くので、押し広げ力があまり大きなものが得られず、
下地Aにくい込む部分の量も少なかった。従って、接着
剤注入などの作業を要していた。
【0004】本発明は上記課題を解決し、軸の僅かの引
き抜きによって抜け止め部材を強制的に下地層の中にく
い込ませるようにし、引き抜き強度に優れた物品の固定
方法および固定具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の構成は次のとおりとする。第1構成は、筒
状本体の先端付近に座屈により外方へ変形する抜け止め
部を持つ外筒と、末端に頭、先端付近に雄ネジを持つ軸
と、前記外筒抜け止め部の先端方内側に固定された雌ネ
ジ部材とを用い、前記軸を外筒に挿入し、前記雌ネジ部
材に前記軸の先端部雄ネジをねじ込み、この状態で、被
固定物および下地材の下穴に挿入し、次に、突出してい
る前記軸頭の下に引き抜き手段を挿入し、前記外筒の末
端を押え付けた状態で、前記引き抜き手段で軸を引き抜
き、前記外筒抜け止め部を外方へ変形させて前記下地材
の層内にくい込ませ、次に前記軸を先端方にねじ込み、
前記軸頭を前記被固定物に押し付けることである。
【0006】第2構成は、筒状本体の先端付近に座屈に
より外方へ変形する抜け止め部を持ち、それより末端方
に接着剤進入孔を持つ外筒と、該外筒に挿入され、末端
に頭、先端付近に雄ネジを持つ軸と、前記外筒抜け止め
部の先端方内側に固定された雌ネジ部材と、前記抜け止
め部の先端付近に嵌まったシールリングと、前記接着剤
孔から外筒の先端部および前記、抜け止め部を覆って付
着された袋とを用い、前記袋付きのものを接着剤槽の中
に浸漬し、前記接着剤進入孔から接着剤を外筒内に進入
させて外筒内に溜め、その後に槽から取り出し、これら
組付けられたものを被固定物および下地材の下穴に挿入
し、次に、突出している前記軸頭の下に引き抜き手段を
挿入し、前記外筒の末端を押え付けた状態で、前記引き
抜き手段で軸を引き抜き、前記外筒抜け止め部を外方へ
変形させて前記下地材の層内にくい込ませ、同時に前記
袋を破って接着剤を流出させ、次に前記軸を先端方にね
じ込み、前記軸頭を前記被固定物に押し付けることであ
る。
【0007】第3構成は、筒状本体の先端付近にスリッ
トをもって座屈により外方へ変形する抜け止め部を持つ
外筒と、該外筒の内側に挿入された棒状本体の末端に
頭、先端付近に雄ネジを持つ軸と、該軸の先端付近で前
記雄ネジに螺合し、かつ、前記外筒抜け止め部の先端方
に固定された雌ネジ部材とを含むことである。
【0008】第4構成は、円筒状本体の先端付近にスリ
ットをもって座屈により外方へ変形する抜け止め部を持
つ外筒と、該外筒の内側に挿入された棒状本体の末端付
近に雄ネジ、先端付近に頭を持ち、該頭が前記抜け止め
部の先端方に固定された軸と、該軸の雄ネジに螺合した
雌ネジ部材とを含むことである。
【0009】第5構成は、第3構成または第4構成に加
え、前記抜け止め部は、前記外筒の軸方向に沿って長
く、円周方向に複数のスリットと細帯板部が設けられて
なることである。
【0010】第6構成は、第5構成に加え、前記細帯板
部の軸方向のほぼ中央部には、半径方向外側へ拡がる屈
曲部が設けられていることである。
【0011】第7構成は、第3構成または第4構成に加
え、前記抜け止め部は、前記外筒の軸方向に沿って長
く、円周方向に複数の先端縮小の細三角状スリットと末
端縮小の細台形板部が設けられてなることである。
【0012】第8構成は、第3構成または第4構成に加
え、前記外筒の軸方向に傾斜して長く、円周方向に複数
のスリットと細帯板部が設けられてなることである。
【0013】第9構成は、第3構成または第4構成に加
え、前記抜け止め部は、前記外筒の軸方向に沿って進む
螺旋スリットと螺旋板部が設けられてなることである。
【0014】第10構成は、第3構成ないし第9構成の
いずれか1構成に加え、前記外筒の末端より先端側およ
び前記抜け止め部を覆って付着された袋とを含むことで
ある。
【0015】第11構成は、第3構成ないし第9構成の
いずれか1構成に加え、前記外筒の中途部に接着剤進入
孔が設けられ、該接着剤進入孔より先端側および前記抜
け止め部を覆って袋が付着されたことである。
【0016】第12構成は、第10構成または第11構
成に加え、前記袋の内側には、前記抜け止め部の先端方
の外周にシールリングが嵌まっていることである。
【0017】第13構成は、筒状本体の先端付近にスリ
ットをもって座屈により外方へ変形する抜け止め部を持
つ外筒と、該外筒の内側に挿入された棒状本体の末端に
頭、先端付近に雄ネジを持つ軸と、該軸の先端付近で前
記雄ネジに螺合し、かつ、前記外筒抜け止め部の先端方
に固定された雌ネジ部材と、前記軸の先端に取り付けら
れた尖端キャップとを含むことである。
【0018】第14構成は、円筒状本体の先端付近にス
リットをもって座屈により外方へ変形する抜け止め部を
持つ外筒と、該外筒の内側に挿入された棒状本体の末端
付近に雄ネジ、先端付近に頭を持ち、該頭が前記抜け止
め部の先端方に固定された軸と、該軸の雄ネジに螺合し
た雌ネジ部材と、前記軸の先端に取り付けられた尖端キ
ャップとを含むことである。
【0019】
【作用】固定具の軸に被固定物の孔を通した状態で下穴
に挿入する。次に突出している軸の頭の下に引き抜き手
段を挿入し、軸を強力に末端方に引き上げる。このと
き、抜け止め部は強制的に押し上げられて、半径方向外
側へ座屈し、下地の層内に食い込んでゆく。次に軸を先
端方にねじ込んでいくと、雌ネジ部材は固定された状態
であるので、軸のみが先端方に進み、軸頭が被固定物を
押し付けて固定する。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施態様を図面に示す一実施
例にもとづき説明する。図3,4,5において、外筒1
は鋼からなり、円筒状本体1aの先端(下端)付近に座
屈により外方へ変形する抜け止め部11を持つ。前記抜
け止め部11は、前記外筒の軸方向に沿って長く、円周
方向に複数(図示6)のスリット11aと細帯板部11
bが設けられてなる。前記細帯板部の軸方向のほぼ中央
部には、半径方向外側へ拡がる屈曲部11cが設けられ
ている。
【0021】軸2は鋼からなり、該外筒1の内側に挿入
された棒状本体2aの末端(上端)にドライバ溝付きの
皿頭2b、先端(下端)付近に雄ネジ2cを持つ。該軸
の先端付近で前記雄ネジ2cに雌ネジ部材3が螺合す
る。該雌ネジ部材3は前記外筒抜け止め部11の下方に
固定される。
【0022】以上において、コンクリート建物の屋上に
防水シートをALC下地材の表面に敷いて固定する場合
を説明する。下地材Aに第1、第2シートB1,B2を
敷き、次にドリルで下穴Hをあける。また固定具の軸2
に押え板たる円板Cの中心を通した状態で、軸2を外筒
1に挿入し、雌ネジ部材3にねじ込む。この状態で下穴
Hに挿入する。このとき、外筒の末端がシートB2の上
面にほぼ臨んだ状態で、軸2の先端と下穴Hの底との間
には、軸2のねじ込み分だけあいている。
【0023】次に突出している軸の頭2bの下にバール
Dの二股部を挿入し、バール支点部D0で円板Cを介し
て外筒1の末端を押さえ付ける。そして、バールDの柄
を先端方に押し下げると、外筒1はそのままの状態で、
軸2は強力に末端方に引き上げられる。このとき図4の
仮想線のように、抜け止め部11は強制的に押し上げら
れて、半径方向外側へ座屈し、下地の層内にくい込んで
ゆく。
【0024】次に軸2を先端方にねじ込んでいくと、雌
ネジ部材3は固定された状態であるので、軸2のみが先
端方に進み、軸頭2bが円板Cの上面を押し付けてシー
トB2を固定する。次いで補強円板シートEを軸頭2b
の上を覆って接着剤で張り付けられる。
【0025】次に本発明の他の実施態様を図面に示す一
実施例にもとづき説明する。図5において、軸2は鋼か
らなり、該外筒1の内側に挿入された棒状本体2aの末
端付近に雄ネジ2c、先端に六角頭2bを持つ。該軸の
末端付近で前記雄ネジ2cに雌ネジ部材3が螺合する。
軸の頭2bに抜け止め部11の下部が塑性変形してが嵌
合固定される。その他の部分は前記図3,4のものと同
様である。
【0026】そして、外筒1の末端から突出した雄ネジ
部2cに円板Cの中心を通した状態で、雄ネジ部2cに
雌ネジ部材3をねじ込む。次に突出している雌ネジ部材
3の下にバールDの二股部を挿入し、バールの柄を先端
方に押し下げると、軸2は強力に末端方に引き上げられ
る。そして前記と同様に、抜け止め部11は下地材Aの
層内にくい込んでいく。
【0027】次に雌ネジ部材3を先端方にねじ込んでい
くと、軸2は固定された状態であるので、雌ネジ部材3
のみが先端方に進み、円板Cの上面を押し付けてシート
B2を固定する。次いで、軸2の突出した部分を切断
し、補強円板シートEを軸2の末端を覆って接着剤で張
り付けられる。邪魔にならない場所では、軸2を切断せ
ず、突出したままとしておく。
【0028】図6において、他の実施態様の抜け止め部
12は、前記外筒の軸方向に沿って長く、円周方向に複
数(図示8)の先端尖状の細三角スリット12aと末端
縮小の細台形板部12bが設けられてなる。
【0029】図7において、他の実施態様の抜け止め部
13は前記外筒の軸方向に傾斜して長く、円周方向に複
数(図示8)のスリット13aと細帯板部13bが設け
られてなる。
【0030】前記細帯板部11b,12b、細台形板部
13bは外筒1の太さにもよるが、約2〜16枚、また
は、約3〜12枚が適当ある。枚数が少なすぎると、下
地層にくい込みにくいし、多すぎると抜け止め部が弱く
なる。
【0031】図8において、他の実施態様の抜け止め部
14は、前記外筒の軸方向に沿って進む螺旋スリット1
4aと螺旋板部14bが設けられてなる。前記螺旋板部
14bのリード角は1〜80度の範囲で定められる。
【0032】更に強力な引き抜き強度が要求される個所
では、下地の下穴内に接着剤を注入する。この場合、注
入器による注入作業は手間を要するので、本発明では注
入作業時間を大幅に短縮させたものも以下に提供する。
【0033】即ち、図4で仮想線示のごとく、前記外筒
1の中途部に接着剤進入孔1bが設けられ、該接着剤進
入孔より先端側および前記抜け止め部を覆って、ポリエ
チレン、塩化ビニル等のプラスチックフィルム袋6がか
ぶせられる。そして、これらが熱湯中に浸され、袋が加
熱収縮して付着される。また、この袋の付着に先立っ
て、前記抜け止め部11,12,13,14の下方の外
周にゴム,プラスチック等の伸縮性シールリング7が嵌
められる。
【0034】作業にあたり、軸2を外筒1から抜き出し
て円板Cを挿入し、次に軸2を外筒1に挿入し、雌ネジ
部材3にねじ込む。この状態の袋付きのものを接着剤
(水硬セメント類やエポキシ樹脂など)槽の中に浸漬
し、前記接着剤孔から接着剤を外筒1内に進入させて溜
め、その後に槽から取り出す。
【0035】次に、これら組付けられたものを被固定物
たるシートB1,B2および下地材Aの下穴Hに挿入す
る。次に、前記と同様に、軸2を引き上げ、前記抜け止
め部を前記下地材の層内にくい込ませる。このとき、前
記袋6を破って接着剤が流出し、抜け止め部の周辺組織
に速やかに浸透する。シールリング7のため、接着剤が
下穴Hの先端付近の空洞に逃れるのが阻止できる。次に
前記軸2を先端方にねじ込む。このように、抜け止め部
とその周辺組織が接着剤により一体固化し、引き抜き強
度が大幅に増加する。
【0036】なお、前記外筒1に接着剤進入孔を設けず
に、その末端(上端)より先端(下端)側および前記抜
け止め部を覆って、袋6を付着すれば、外筒1の末端近
くまで、大量に接着剤を溜めることができる。また、抜
け止め部の直上付近の外筒1に接着剤流出孔1c(図
4)を設ければ、抜け止め部の拡張による袋の破れや剥
離により、この孔から接着剤が流れ出て、抜け止め部よ
り上方の下地にも浸透して固化し、更に抜け止め強度が
増す。
【0037】図9は他の実施態様を示し、前記下穴Hを
あけないで、固定具自体をハンマなどで打込むようにし
たものである。即ち、軸2の先端部に尖端キャップ5が
嵌合される。このキャップは下側にテーパ面5aを持つ
鋼製の逆円錐状部材からなる。この態様のものは、比較
的細い外筒のもので、下地層も割れが生じないような個
所に使用される。
【0038】本発明では、軸2を通して外筒1の末端の
被固定物と、外筒直径より相当大きく(例えば2倍以
上)広がった抜け止め部との間に、下地(例えば、軽量
発泡コンクリート)を挟み込むようなかたちで固定す
る。従って、抜け止め部から軸2を挟んで例えば45度
−45度合計90度より上方の部分(図2の仮想線示の
ような、抜け止め部を頂点とする逆円錐体)の、この組
織が破壊するに等しい引き抜き強度を持つ。または逆
に、抜け止め部が破断する剪断強度に等しい引き抜き強
度を持つ。
【0039】従来工法の抜け止め部(拡張部)は引き抜
き方向に流線形に変形するので、強力な引き抜き外力が
加わると、上方組織を拡張圧縮しながら抜け出してしま
う。また、防水シート固定化のために使用した場合は、
施工後10〜20年の長期間にわたり、風の負圧により
抜け止め部を保持する軸には、数十万回を越える大小さ
まざまな引き抜き外力が加わる。その度に抜け止め部の
周辺に微振動が生じ、少しずつ周辺組織が破壊される恐
れがある。本発明では長期間の微振動または引き抜き外
力にも全く、または、ほとんど影響を受けないと予想さ
れる。
【0040】本発明は前記シート類のほか、板材、器具
類、その他の物の下地材への固定具として、屋上面,床
面等の上向き面,天井等の下向き面,壁面等の鉛直面,
その他に広く使用される。また、下地は前記ALCの他
に、木材、木毛セメント、砂壁、土壁などの比較的軟質
のもののほか、通常のコンクリートなどの硬質のものに
も適用される。固定具の材料は金属、プラスチック及び
セラミックなどが用いられる。
【0041】本発明は前記した実施例や実施態様に限定
されず、特許請求の精神および範囲を逸脱せずに種々の
変形を含む。
【0042】
【発明の効果】本発明の第1構成により、引き抜き手段
により軸が強力に引き抜かれることにより、抜け止め部
は強力に層の中に食い込んでいく。したがって引き抜き
強力が極めて大となる。
【0043】第2構成により、第1構成の効果に加え、
接着剤の注入作業の手間が大幅に短縮される。
【0044】第3構成により、引き抜き手段により軸が
強力に引き抜かれることにより、抜け止め部は強力に層
の中に食い込んでいく。したがって引き抜き強度が極め
て大となる。また、抜け止め部は外筒の軸方向部分が半
径方向外側に座屈変形するので、半径方向へ拡張の度合
いが大きくできる。
【0045】第4構成により、第3構成の効果に加え、
押え板を使用する場合は、それを軸に挿入する手間が少
ない。
【0046】第5構成により、第3構成または第4構成
の効果に加え、加工が容易である。第6構成により、第
5構成の効果に加え、抜け止め部が座屈し易い。
【0047】第7構成により、第3構成または第4構成
の効果に加え、細台形板部の末端側が曲がり易く、先端
側は強度に優れる。
【0048】第8構成により、第3構成または第4構成
の効果に加え、抜け止め部の座屈変形が比較的容易であ
る。
【0049】第9構成により、第3構成または第4構成
の効果に加え、抜け止め部の座屈変形が比較的容易であ
る。
【0050】第10および第11構成により、第3ない
し9構成のいずれか1の効果に加え、接着剤の注入作業
が大幅に短縮されると共に、引き抜き強度が増大する。
【0051】第12構成により、第10または11構成
の効果に加え、袋が破れた後に接着剤が下穴下部に流入
することが阻止でき、抜け止め部材の周囲の下地層内に
浸透し、更に強力なる引き抜き強度が得られる。
【0052】第13,14構成により、第3,4構成の
効果に加え、下穴をあける工程が省略される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の縦断面図である。
【図2】従来技術の固定具の縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例の正面図である。
【図4】本発明の一実施例の縦断面図である。
【図5】本発明の使用状態の説明図である。
【図6】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【図7】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【図8】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【図9】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 外筒 1a 本体 1b 接着剤進入孔 1c 接着剤流出孔 2 軸 2a 本体 2b 頭 2c 雄ネジ 3 雌ネジ部材 5 尖端キャップ 5a 傾斜面 11,12,13,14 抜け止め部 11a,12a,13a,14a スリット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状本体の先端付近に座屈により外方へ
    変形する抜け止め部を持つ外筒と、末端に頭、先端付近
    に雄ネジを持つ軸と、前記外筒抜け止め部の先端方内側
    に固定された雌ネジ部材とを用い、 前記軸を外筒に挿入し、前記雌ネジ部材に前記軸の先端
    部雄ネジをねじ込み、この状態で、被固定物および下地
    材の下穴に挿入し、 次に、突出している前記軸頭の下に引き抜き手段を挿入
    し、前記外筒の末端を押え付けた状態で、前記引き抜き
    手段で軸を引き抜き、前記外筒抜け止め部を外方へ変形
    させて前記下地材の層内にくい込ませ、 次に前記軸を先端方にねじ込み、前記軸頭を前記被固定
    物に押し付けることを特徴とする物品の固定方法。
  2. 【請求項2】 筒状本体の先端付近に座屈により外方へ
    変形する抜け止め部を持ち、それより末端方に接着剤進
    入孔を持つ外筒と、該外筒に挿入され、末端に頭、先端
    付近に雄ネジを持つ軸と、前記外筒抜け止め部の先端方
    内側に固定された雌ネジ部材と、前記抜け止め部の先端
    付近に嵌まったシールリングと、前記接着剤孔から外筒
    の先端部および前記、抜け止め部を覆って付着された袋
    とを用い、 前記袋付きのものを接着剤槽の中に浸漬し、前記接着剤
    進入孔から接着剤を外筒内に進入させて外筒内に溜め、
    その後に槽から取り出し、 これら組付けられたものを被固定物および下地材の下穴
    に挿入し、 次に、突出している前記軸頭の下に引き抜き手段を挿入
    し、前記外筒の末端を押え付けた状態で、前記引き抜き
    手段で軸を引き抜き、前記外筒抜け止め部を外方へ変形
    させて前記下地材の層内にくい込ませ、同時に前記袋を
    破って接着剤を流出させ、 次に前記軸を先端方にねじ込み、前記軸頭を前記被固定
    物に押し付けることを特徴とする物品の固定方法。
  3. 【請求項3】 筒状本体の先端付近に座屈により外方へ
    変形する抜け止め部を持つ外筒と、該外筒の内側に挿入
    された棒状本体の末端に頭、先端付近に雄ネジを持つ軸
    と、該軸の先端付近で前記雄ネジに螺合し、かつ、前記
    外筒抜け止め部の先端方に固定された雌ネジ部材とを含
    むことを特徴とする物品の固定具。
  4. 【請求項4】 円筒状本体の先端付近に座屈により外方
    へ変形する抜け止め部を持つ外筒と、該外筒の内側に挿
    入された棒状本体の末端付近に雄ネジ、先端付近に頭を
    持ち、該頭が前記抜け止め部の先端方に固定された軸
    と、該軸の雄ネジに螺合した雌ネジ部材とを含むことを
    特徴とする物品の固定具。
  5. 【請求項5】 前記抜け止め部は、前記外筒の軸方向に
    沿って長く、円周方向に複数のスリットと細帯板部が設
    けられてなることを特徴とする請求項3または4記載の
    物品の固定具。
  6. 【請求項6】 前記細帯板部の軸方向のほぼ中央部に
    は、半径方向外側へ拡がる屈曲部が設けられていること
    を特徴とする請求項5記載の物品の固定具。
  7. 【請求項7】 前記抜け止め部は、前記外筒の軸方向に
    沿って長く、円周方向に複数の先端縮小の細三角状スリ
    ットと末端縮小の細台形板部が設けられてなることを特
    徴とする請求項3または4記載の物品の固定具。
  8. 【請求項8】 前記外筒の軸方向に傾斜して長く、円周
    方向に複数のスリットと細帯板部が設けられてなること
    を特徴とする請求項3または4記載の物品の固定具。
  9. 【請求項9】 前記抜け止め部は、前記外筒の軸方向に
    沿って進む螺旋スリットと螺旋板部が設けられてなるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載の物品の固定具。
  10. 【請求項10】 前記外筒の末端より先端側および前記
    抜け止め部を覆って付着された袋とを含むことを特徴と
    する請求項3ないし9のいずれか1記載の物品の固定
    具。
  11. 【請求項11】 前記外筒の中途部に接着剤進入孔が設
    けられ、該接着剤進入孔より先端側および前記抜け止め
    部を覆って袋が付着されたことを特徴とする請求項3な
    いし9のいずれか1記載の物品の固定具。
  12. 【請求項12】 前記袋の内側には、前記抜け止め部の
    先端方の外周にシールリングが嵌まっていることを特徴
    とする請求項10または11記載の物品の固定具。
  13. 【請求項13】 筒状本体の先端付近に座屈により外方
    へ変形する抜け止め部を持つ外筒と、該外筒の内側に挿
    入された棒状本体の末端に頭、先端付近に雄ネジを持つ
    軸と、該軸の先端付近で前記雄ネジに螺合し、かつ、前
    記外筒抜け止め部の先端方に固定された雌ネジ部材と、
    前記軸の先端に取り付けられた尖端キャップとを含むこ
    とを特徴とする物品の固定具。
  14. 【請求項14】 円筒状本体の先端付近に座屈により外
    方へ変形する抜け止め部を持つ外筒と、該外筒の内側に
    挿入された棒状本体の末端付近に雄ネジ、先端付近に頭
    を持ち、該頭が前記抜け止め部の先端方に固定された軸
    と、該軸の雄ネジに螺合した雌ネジ部材と、前記軸の先
    端に取り付けられた尖端キャップとを含むことを特徴と
    する物品の固定具。
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