JPH07293461A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH07293461A
JPH07293461A JP9227094A JP9227094A JPH07293461A JP H07293461 A JPH07293461 A JP H07293461A JP 9227094 A JP9227094 A JP 9227094A JP 9227094 A JP9227094 A JP 9227094A JP H07293461 A JPH07293461 A JP H07293461A
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Toshiyuki Ebara
俊行 江原
Kazuya Sato
里  和哉
Michio Yasuzuka
三千雄 安塚
Masatake Tsuchiya
勝毅 土屋
Jisuke Saito
治助 斎藤
Yoshinori Nobori
義典 登
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
    • F04C28/28Safety arrangements; Monitoring

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクロール圧縮機の吐出ガス温度の上がり過
ぎ及びスクロール噛み合い部の焼付きの防止装置につい
て、温度検知方法とそれによる温度の制御方法を改良
し、圧縮機の安全性及び信頼性の向上を図ることであ
る。 【構成】 第1に、吐出ガス温度の上がり過ぎ及びスク
ロール噛み合い部の焼付きの防止装置を構成する温度検
知装置の検知部を、固定スクロールの円盤状部分に中央
部の吐出ポートに連通し下側の圧縮室側に寄せて設けた
穴に挿入し、吐出ポートに近い位置で穴の下側内面に密
着させて固定した。第2に、固定スクロールの上面に固
定したカバーに、固定スクロールの吐出ポートに連通す
る吐出ガス通路と、固定スクロールのリキッドインジェ
クション用のポートに連通する冷媒液通路とを設け、そ
の吐出ガス通路と冷媒液通路とにまたがって圧縮室に供
給する冷媒液の流量制御装置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば冷凍機、空調
機等に搭載されるスクロール圧縮機に関し、特に、吐出
ガス温度の上がり過ぎ及びスクロール噛み合い部の焼付
きの防止装置について、温度検知の感度を高めるなど、
温度検知方法とそれによる温度の制御方法を改良し、圧
縮機の安全性及び信頼性の向上を図るようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】スクロール圧縮機の吐出ガス温度の上が
り過ぎ及びスクロール噛み合い部の焼付きの防止装置に
関する従来の技術としては、圧縮行程中間の圧縮室に圧
縮機外部から冷媒液を導入するリキッドインジェクショ
ン機構がある。
【0003】スクロール圧縮機の特性として、その圧縮
室の構造から高圧縮比運転が可能であり、そのためにフ
ルパワー運転が続いた場合には、吐出ガス温度が高くな
り過ぎ、オイルスラッジが生成したりする。
【0004】さらに、噛み合いあるいは摺動し合う、ス
クロール噛み合い部を構成する固定スクロールと揺動ス
クロールとのラップの側面同士、あるいはラップの先端
面と円盤状部分の底面とが、圧縮ガス温度の上昇及び摩
擦熱とによって、焼付きを起こす問題があり、圧縮機の
信頼性の低下を招く心配がある。
【0005】そこで、それらを防止する方法として、固
定スクロールと揺動スクロールとで形成され、かつ圧縮
行程中間の圧縮室に冷媒液を導入し、この気化熱により
吐出ガス温度の低減、及び、スクロール噛み合い部の冷
却を行うリキッドインジェクション機構が採用されてい
る。このリキッドインジェクション機構は、圧縮機外部
の冷媒回路中の凝縮冷媒液を配管を通して圧縮機の圧縮
室へ導入している。
【0006】また、前記のリキッドインジェクション機
構においては、圧縮室への冷媒液の導入をコントロール
する方法としては、吐出ガス温度を検知して、圧縮機外
部の配管系統に設けた流量制御装置を作動させ、冷媒液
の圧縮室への供給または停止を行っていた。
【0007】温度検知部の取付位置は、固定スクロール
の中央部の吐出ポートの出口に設けられた吐出バルブの
付近である。それを従来例の図8で示すと、固定スクロ
ール200の中央部に吐出ポート202があり、その吐
出ポート202の出口に吐出バルブ204が設けられて
いて、温度検知装置206は密閉容器のエンドキャップ
6を貫通して、その先端の温度検知部208は、吐出バ
ルブ204の直上に位置している。
【0008】また、流量制御装置としては、流量を絞る
ためのキャピラリチューブと、冷媒通路を開閉するため
の電磁弁等が用いられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第1に、従来のもので
は、吐出ポートの出口にある吐出バルブのところで、吐
出ガスの温度を測定しているが、これではスクロール噛
み合い部の焼付きを完全に防止することはできない。
【0010】これは、吐出ガスの温度と焼付きの箇所の
温度が違うこと、両方の温度上昇に時間的なずれがある
こと、焼付き箇所の温度上昇には、吐出ガス温度のみで
なく、摩擦熱の影響も加わることなどである。一般に、
吐出ガスの温度上昇が焼き付き箇所の温度上昇よりも遅
く、起動時では、焼付き部以外の箇所の温度が低いた
め、なおのこと吐出ガス温度は上昇しにくい。
【0011】焼付き防止のためには、焼付き箇所の温度
を直接検知するのが望ましい。スクロール噛み合い部で
の焼付きを起こしやすい場所は、経験から、冷媒ガスの
圧縮の終わりに近いスクロール中心部で、揺動スクロー
ルのラップの上端面で中心の渦の巻き角で360度以内
のところと、それと摺動する固定スクロールの円盤状部
分の底面とである。図3の斜線部Aが固定スクロールの
円盤状部分の底面の焼付きを起こしやすい範囲である。
したがって、この部分の焼付きを防止するためには、こ
の斜線部Aに温度検知部を当てて、ここの底面の温度を
計る必要がある。
【0012】第2に、固定スクロールの吐出ポートの出
口にある吐出バルブのところで吐出ガス温度を検知し
て、圧縮機外部の配管系統に設けた供給冷媒液の流量制
御装置を操作することは、部品点数の増加を招いて、多
くの部品が介在すればそれだけトラブルのチャンスが増
え、信頼性の低下を招く心配がある。また、コストが増
加する。
【0013】この発明の目的は、吐出ガス温度の上がり
過ぎ及びスクロール噛み合い部の焼付きの防止装置につ
いて、温度検知の感度を高めるなど、温度検知方法とそ
れによる温度の制御方法を改良し、圧縮機の安全性及び
信頼性の向上を図ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1に、吐出ガス温度の
上がり過ぎ及びスクロール噛み合い部の焼付きの防止装
置を構成する温度検知装置の検知部を、固定スクロール
の円盤状部分に中央部の吐出ポートに連通し下側の圧縮
室側に寄せて設けた穴に挿入し、吐出ポートに近い位置
(図3のAの範囲)で穴の下側内面に密着させて固定し
た。
【0015】第2に、固定スクロールの上面に固定した
カバーに、固定スクロールの吐出ポートに連通する吐出
ガス通路と、固定スクロールのリキッドインジェクショ
ン用のポートに連通する冷媒液通路とを設け、その吐出
ガス通路と冷媒液通路とにまたがって圧縮室に供給する
冷媒液の流量制御装置を設け、その流量制御装置は温度
検知部と弁とを連結したものであり、温度検知部は吐出
ガス通路内に設けられて吐出ガス温度により変形するも
のであり、弁は冷媒液通路の途中に設けられて温度検知
部の変形運動により冷媒液通路を開閉する構造とした。
【0016】
【作用】第1のものでは、吐出ガス温度の上がり過ぎ及
びスクロール噛み合い部の焼付きの防止装置を構成する
温度検知装置の検知部を、固定スクロールの円盤状部分
に中央部の吐出ポートに連通し下側の圧縮室側に寄せて
設けた穴に挿入し、吐出ポートに近い位置(図3のAの
範囲)で穴の下側内面に密着させて固定したものである
から、スクロール噛み合い部で周囲の環境温度(吐出ガ
ス温度)が厳しく焼付きの起こしやすい揺動スクロール
のラップの上端面と固定スクロールの円盤状部分の底面
との組み合わせの場所の壁面温度を、固定スクロール側
で直接検知することができるから、焼付きの進行をいち
早く予知し、素早い温度制御の処置をとることができ
る。焼付きに対しては、間接的な吐出ガス温度の検知よ
りはるかに感度がよい。
【0017】第2に、カバーに設けた吐出ガス通路と冷
媒液通路とにまたがって圧縮室に供給する冷媒液の流量
制御装置を設け、その流量制御装置は温度検知部と弁と
を連結して一つの装置にまとめたものであり、温度検知
部は吐出ガス通路内に設けられて吐出ガス温度により変
形するものであり、弁は冷媒液通路の途中に設けられて
温度検知部の変形運動により冷媒液通路を開閉する構造
としたから、部品点数が少なく、応答性も速く、トラブ
ルのチャンスが少なく、信頼性が高くなる。また、部品
点数が少ないから、コストも低下する。
【0018】
【実施例】以下、この発明の第1実施例を図1から図3
までの図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、この発明に係わるスクロール圧縮
機の全体構成を示すもので、この密閉容器2は、円筒状
の胴部4と、この胴部4の上下両端部に嵌着された上下
両エンドキャップ6、8とで構成されているとともに、
その内部には、胴部4に固定された支持フレーム10を
間に介して、電動要素12が下部側に、この電動要素1
2にて駆動されるスクロール圧縮要素14が上部側に、
それぞれ配置収納されている。
【0020】前記の電動要素12は、回転軸20と、こ
の回転軸20に圧入保持された回転子22と、この回転
子22に嵌装された固定子24とで構成されている。回
転軸20は、前記支持フレーム10と下部ボス18と
に、回転自在に保持されている。下部ボス18は、胴部
4に固着された下部フレーム16にボルト締めされてい
る。また、固定子24は胴部4に固定されている。
【0021】さらに、前記回転軸20の上端部には、ピ
ン部26が回転軸20の軸心と偏心させて形成され、こ
のピン部26には、後述するスクロール圧縮要素14の
揺動スクロール28の下面に設けたボス穴30が挿入さ
れて連結されるようになっている。
【0022】一方、前記のスクロール圧縮要素14は、
図1、図2に示すように、主要部品としては、固定スク
ロール32、カバー34と、揺動スクロール28とで構
成されている。固定スクロール32は、支持フレーム1
0の上にボルトにより固定されるが、その際、胴部4の
端部に密着して、密閉容器2内を高圧室36と低圧室3
8とに区切っている。カバー34は、固定スクロール3
2の上面にボルトにより固定されている。
【0023】また、揺動スクロール28は、回転軸20
の偏心したピン部26に嵌合しており、電動要素12の
駆動により、固定スクロール32に対して、自転せず、
前記の偏心量を半径とする円軌道上を公転する構造にな
っている。
【0024】そして、固定スクロール32の円盤状部分
33の下面即ち低圧室38側には、渦巻き状のラップ4
0が形成されているとともに、その中央部には、前記の
高圧室36側に連通する吐出ポート42が設けられてい
る。
【0025】揺動スクロール28の円盤状部分29の上
面には、同じように、180度ずらして、同じ大きさ、
同じ方向、同じ高さのラップ44が形成されている。
【0026】このラップ44は、固定スクロール32の
ラップ40に、ラップの先端面が相手の底面に接するよ
うに噛み合い、しかも、揺動スクロール28は、回転軸
20の偏心したピン部26に嵌合しているから、2つの
渦巻き状のラップは、互いに偏心して、その偏心の方向
線上で接して閉じこめられた複数の空間を作り、その閉
じこめられた空間の1つ、1つが圧縮室となる。
【0027】さらに、揺動スクロール28は、固定スク
ロール32に対して偏心して公転しているから、2つの
渦巻き状のラップの偏心の方向と接触位置は回転しなが
ら移動し、前記の圧縮室は外側から内側に向かって移り
ながら縮小して行く。最初、低圧室38から入り込んで
圧縮室に閉じこめられた低圧の冷媒ガスは、断熱圧縮さ
れながら内側に移動し、最後に、高圧高温の冷媒ガスと
なって、吐出ポート42を通って高圧室36へ送り出さ
れる。
【0028】さらに図1において、46は、密閉容器2
の中頃に設けた、低圧室38と連通する吸込管接続部で
ある。48は、密閉容器2の上部に設けた、高圧室36
と連通する吐出管接続部である。50は、密閉容器2の
中頃に設けた、電動要素12に電流を送るための電気配
線接続部である。
【0029】52が、リキッドインジェクションのため
の圧縮機の外部配管系統を接続する配管接続部であっ
て、密閉容器2の上部に貫通して設けられ、また、カバ
ー34に設けられた冷媒液通路56、固定スクロール3
2に設けられた2個のリキッドインジェクション用のポ
ート58、58、そして圧縮行程中間の圧縮室へと連通
接続されている。
【0030】54は、圧縮途中の冷媒ガスの一部を圧縮
室から低圧室へ逃がすためのパワーセーブ機構のための
圧縮機外部配管系統を接続する配管接続部であって、密
閉容器2の上部に貫通して設けられ、また、カバー34
に設けられた冷媒ガス通路60、そしてパワーセーブ弁
の背中側へと連通接続されている。
【0031】図2は、この発明の第1実施例のスクロー
ル圧縮要素14の要部の断面図である。この図で、42
が固定スクロール32の中央部に設けられている吐出ポ
ートであって、圧縮後の高圧冷媒ガスを高圧室36に送
り出す通路となるものである。
【0032】62は、吐出ガス温度の上がり過ぎ及びス
クロール噛み合い部の焼付きの防止装置を構成する温度
検知装置であって、銅パイプ64と、その温度検知部6
6となる先端部に内蔵したサーミスタから成る温度セン
サとで構成されている。銅パイプ64は、密閉容器2を
貫通して、固定スクロール32の横から横穴68の中に
挿入されている。
【0033】横穴68は、銅パイプ64の外径よりも大
きく、吐出ポート42に連通している。また、横穴68
は、固定スクロール32の円盤状部分33の厚さの中心
線より下側に即ちラップのある圧縮室側に寄せて設けて
あり、図2のように、銅パイプ64はその先端が吐出ポ
ート42に達する位置に横穴68の下側内面に密着させ
て固定される。
【0034】これを固定スクロール32の下側から見た
図が図3であり、温度検知部66が、経験から焼付きを
起こしやすい場所とされているスクロール中心部(図3
の斜線で示したAの範囲)に設置されている。
【0035】銅パイプ64の先端及び上側は吐出冷媒ガ
スに接していると同時に、固定スクロール32の圧縮室
側壁面にも密着しているから、吐出ガス温度だけでな
く、焼付きを起こすかもしれない圧縮室側底面の温度を
も感じとれて、この部分の温度が吐出ガス温度よりも早
く、高く上昇した場合にも逃がさず検知して、焼付き防
止のコントロールの処置につなげることができる。
【0036】そのために、温度検知装置62は、圧縮機
外部の配管系統に設けたリキッドインジェクション機構
のための冷媒液供給の流量制御装置(電磁弁など)、膨
張弁の過熱度絞り機構の片方または両方と連動させる。
【0037】リキッドインジェクション機構の電磁弁
は、設定温度以上で冷媒液通路を開くものである。膨張
弁は、設定温度以上で過熱度を増す方に絞る。
【0038】また、温度検知装置62はリレーに接続し
て、設定温度以上で圧縮機の運転を停止させることもで
きる。
【0039】次に、図4から図7に、この発明の第2実
施例を示す。第1実施例の図と同じ部品については同じ
番号を付す。圧縮機の基本構造は同じである。
【0040】スクロール圧縮要素14は、主要部品とし
ては、固定スクロール80、カバー82と、揺動スクロ
ール28とで構成されているのは同じである。
【0041】固定スクロール80の中央部には、上下に
貫通する吐出ポート84がある。カバー82には、吐出
ポート84に連通して吐出ガス通路86、87が設けら
れており、さらにこの吐出ガス通路86、87は、パイ
プ88で吐出管接続部48に接続されていて、高圧冷媒
ガスは圧縮機外部に送られる。吐出ガス通路86が大径
のドーム状をしているのは、後述のリキッドインジェク
ション機構の流量制御装置96を組み込みやすくするた
めである。
【0042】また、細い通路90が、固定スクロール8
0に設けられたリキッドインジェクション用のポートで
ある。通路92と94は、カバー82に横、縦と連通し
て設けられた冷媒液通路で、その前後で配管接続部52
とリキッドインジェクション用のポート90に接続連通
している。
【0043】96が、カバー82に設けられた、リキッ
ドインジェクション機構の供給冷媒液の流量制御装置で
ある。この流量制御装置96は、温度検知部98と、そ
の温度検知部98により開閉する弁100とから成る。
【0044】温度検知部98は、吐出ガス通路86内に
露出して設けられており、吐出ガス温度により変形する
バイメタル構造を有し、そのバイメタルの変形運動を冷
媒液通路92と94との間に設けた弁100に連結し
て、弁100を開閉させる構造としている。
【0045】吐出ガス温度が低いときは、図3に示すよ
うに、流量制御装置96の温度検知部98は、弁100
を閉じて、冷媒液通路92と94とを遮断し、冷媒液の
供給を絶つ。
【0046】吐出ガス温度が設定温度を超えて高くなる
と、図4に示すように、流量制御装置96の温度検知部
98は変形し、弁100を開く方向に作動させる。冷媒
液通路92と94とは連通し、圧縮機外部の冷媒回路中
の凝縮冷媒液が圧縮途中の圧縮室に供給される。凝縮冷
媒液は、吐出ガス温度に比べるとかなり低い温度である
から、圧縮室内で気化し、その気化熱で圧縮ガスを冷却
し、吐出ガス温度を下げ、また、固定スクロール80、
揺動スクロール28を冷却する。
【0047】温度検知部98は、吐出ガス温度により変
形するバイメタル構造のものに限らない。ガスなどの熱
膨張を利用する構造などでもよい。
【0048】
【発明の効果】第1実施例では、吐出ガス温度の上がり
過ぎ及びスクロール噛み合い部の焼付きの防止装置を構
成する温度検知装置の検知部を、固定スクロールの円盤
状部分に中央部の吐出ポートに連通し下側の圧縮室側に
寄せて設けた穴に挿入し、吐出ポートに近い位置(図3
のAの範囲)で穴の下側内面に密着させて固定したもの
であるから、スクロール噛み合い部で周囲の環境温度
(吐出ガス温度)が厳しく焼付きの起こしやすい揺動ス
クロールのラップの上端面と固定スクロールの円盤状部
分の底面との組み合わせの場所の壁面温度を、固定スク
ロール側で直接検知することができるから、焼付きの進
行をいち早く予知し、素早い温度制御の処置をとること
ができる。焼付きに対しては、間接的な吐出ガス温度の
検知よりはるかに感度がよくなり、スクロール噛み合い
部の焼付きをよく防止することができる。
【0049】第2実施例では、カバーに設けた吐出ガス
通路と冷媒液通路とにまたがって圧縮室に供給する冷媒
液の流量制御装置を設け、その流量制御装置は温度検知
部と弁とを連結して一つの装置にまとめたものであり、
温度検知部は吐出ガス通路内に設けられて吐出ガス温度
により変形するものであり、弁は冷媒液通路の途中に設
けられて温度検知部の変形運動により冷媒液通路を開閉
する構造としたから、部品点数が少なく、応答性も速
く、トラブルのチャンスが少なく、信頼性が高くなる。
また、部品点数が少ないから、コストも低下する。
【0050】2つとも、結果として、吐出ガス温度の上
がり過ぎ及びスクロール噛み合い部の焼付きの防止装置
について改良し、圧縮機の安全性及び信頼性の向上を図
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるスクロール圧縮機の第1実施
例を示す概略縦断側面図である。
【図2】第1実施例のスクロール圧縮要素の要部の縦断
面図である。
【図3】第1実施例の固定スクロールの要部の底面図で
ある。
【図4】この発明に係わるスクロール圧縮機の第2実施
例を示す概略縦断側面図である。
【図5】第2実施例のスクロール圧縮要素の要部の縦断
面図である。
【図6】第2実施例のリキッドインジェクション機構の
流量制御装置取付部の拡大断面図である。(閉弁の状
態)
【図7】第2実施例のリキッドインジェクション機構の
流量制御装置取付部の拡大断面図である。(開弁の状
態)
【図8】スクロール圧縮機の従来例を示す概略縦断側面
図である。
【符号の説明】
2 密閉容器 12 電動要素 14 スクロール圧縮要素 28 揺動スクロール 29 揺動スクロールの円盤状部分 32 固定スクロール(第1実施例) 33 固定スクロールの円盤状部分 40 固定スクロールの渦巻き状のラップ 42 吐出ポート(第1実施例) 44 揺動スクロールの渦巻き状のラップ 62 温度検知装置(第1実施例) 66 温度検知部(第1実施例) 68 固定スクロールに設けられた横穴(第1実施例) 80 固定スクロール(第2実施例) 82 カバー(第2実施例) 84 吐出ポート(第2実施例) 86、87 カバーに設けられた吐出ガス通路(第2実
施例) 92、94 カバーに設けられた冷媒液通路(第2実施
例) 96 流量制御装置(第2実施例) 98 温度検知部(第2実施例) 100 弁(第2実施例)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 勝毅 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 斎藤 治助 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 登 義典 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に収納される電動要素とスク
    ロール圧縮要素とを備え、 このスクロール圧縮要素は、密閉容器内に固定された固
    定スクロールと、その固定スクロールに対して公転する
    揺動スクロールとを有し、その固定スクロールと揺動ス
    クロールとにそれぞれ向かい合う円盤状部分に渦巻き状
    に形成したラップを互いに噛み合わせて複数の圧縮室を
    形成し、前記の電動要素の駆動により揺動スクロールを
    公転させて圧縮ガスを造るように構成するとともに、吐
    出ガス温度の上がり過ぎ及びスクロール噛み合い部の焼
    付きの防止装置を有するスクロール圧縮機において、 前記の防止装置を構成する温度検知装置の検知部を、固
    定スクロールの円盤状部分に中央部の吐出ポートに連通
    し下側の圧縮室側に寄せて設けた穴に挿入し、吐出ポー
    トに近い位置(図3のAの範囲)で穴の下側内面に密着
    させて固定したことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉容器内に収納される電動要素とスク
    ロール圧縮要素とを備え、 このスクロール圧縮要素は、密閉容器内に固定された固
    定スクロールと、その固定スクロールに対して公転する
    揺動スクロールとを有し、その固定スクロールと揺動ス
    クロールとにそれぞれ向かい合う円盤状部分に渦巻き状
    に形成したラップを互いに噛み合わせて複数の圧縮室を
    形成し、前記の電動要素の駆動により揺動スクロールを
    公転させて圧縮ガスを造るように構成するとともに、圧
    縮行程中間の圧縮室に圧縮機外部から冷媒液を供給する
    リキッドインジェクション機構を有するスクロール圧縮
    機において、 固定スクロールの上面に固定したカバーに、固定スクロ
    ールの吐出ポートに連通する吐出ガス通路と、固定スク
    ロールのリキッドインジェクション用のポートに連通す
    る冷媒液通路とを設け、その吐出ガス通路と冷媒液通路
    とにまたがって圧縮室に供給する冷媒液の流量制御装置
    を設け、その流量制御装置は温度検知部と弁とを連結し
    たものであり、温度検知部は吐出ガス通路内に設けられ
    て吐出ガス温度により変形するものであり、弁は冷媒液
    通路の途中に設けられて温度検知部の変形運動により冷
    媒液通路を開閉する構造としたことを特徴とするスクロ
    ール圧縮機。
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