JP2956555B2 - スクロール気体圧縮機 - Google Patents
スクロール気体圧縮機Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール気体圧縮
機のバイパス弁に関するものである。
機のバイパス弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低振動、低騒音特性を備えたスクロール
圧縮機は、吸入室が圧縮空間を形成する渦巻きの外周部
に有り、吐出口が渦巻きの中心部に設けられ、圧縮比が
一定で、往復動圧縮機や回転式圧縮機のような流体を圧
縮するための吐出弁を必要としないことが一般に知られ
ている。したがって、吸入圧力と吐出圧力がほぼ一定の
場合には高効率な圧縮ができる。このスクロール圧縮機
を空調用冷媒圧縮機として使用する場合は、可変速運転
や空調負荷変動によって冷媒の吸入圧力と吐出圧力が変
化する。そして、実際の圧縮比と設定圧縮比との間の差
によって、不足圧縮や過圧縮運転が生じる。不足圧縮時
には、吐出室の高圧冷媒ガスが吐出口から圧縮室に間欠
的に逆流し、圧縮入力の増加を招く。また、密閉空間と
なった圧縮室で液冷媒や多量の潤滑油を圧縮して液圧縮
が発生した場合には、過圧縮状態となり、圧縮入力の異
常上昇・過大な振動と騒音、圧縮機破損を招くことがあ
る。
圧縮機は、吸入室が圧縮空間を形成する渦巻きの外周部
に有り、吐出口が渦巻きの中心部に設けられ、圧縮比が
一定で、往復動圧縮機や回転式圧縮機のような流体を圧
縮するための吐出弁を必要としないことが一般に知られ
ている。したがって、吸入圧力と吐出圧力がほぼ一定の
場合には高効率な圧縮ができる。このスクロール圧縮機
を空調用冷媒圧縮機として使用する場合は、可変速運転
や空調負荷変動によって冷媒の吸入圧力と吐出圧力が変
化する。そして、実際の圧縮比と設定圧縮比との間の差
によって、不足圧縮や過圧縮運転が生じる。不足圧縮時
には、吐出室の高圧冷媒ガスが吐出口から圧縮室に間欠
的に逆流し、圧縮入力の増加を招く。また、密閉空間と
なった圧縮室で液冷媒や多量の潤滑油を圧縮して液圧縮
が発生した場合には、過圧縮状態となり、圧縮入力の異
常上昇・過大な振動と騒音、圧縮機破損を招くことがあ
る。
【0003】このような圧縮不足に起因する圧縮流体の
逆流を防ぐ方策として、吐出口の出口側に逆止弁を設け
ることもある。また、過圧縮を軽減する方策として、特
公平5−49830号公報に記載されているように、圧
縮途中の一対の圧縮室から吐出室に通じる対称位置に配
置されたバイパス穴を設け、バイパス穴の出口側に吐出
室への流体流出のみを許容するバイパス弁を設ける手段
が知られている。
逆流を防ぐ方策として、吐出口の出口側に逆止弁を設け
ることもある。また、過圧縮を軽減する方策として、特
公平5−49830号公報に記載されているように、圧
縮途中の一対の圧縮室から吐出室に通じる対称位置に配
置されたバイパス穴を設け、バイパス穴の出口側に吐出
室への流体流出のみを許容するバイパス弁を設ける手段
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吐出口
に逆止弁を設けた状態で吐出口に近い圧縮室にもバイパ
ス弁を設ける場合や、吐出口に近い圧縮室に多数のバイ
パス穴を設ける場合には、逆止弁とバイパス弁とが互い
に干渉しあい、吐出口に近い所要の位置にバイパス穴を
配置できなくなり、運転圧縮比によっては効果的な過圧
縮防止ができないという課題があった。
に逆止弁を設けた状態で吐出口に近い圧縮室にもバイパ
ス弁を設ける場合や、吐出口に近い圧縮室に多数のバイ
パス穴を設ける場合には、逆止弁とバイパス弁とが互い
に干渉しあい、吐出口に近い所要の位置にバイパス穴を
配置できなくなり、運転圧縮比によっては効果的な過圧
縮防止ができないという課題があった。
【0005】また、バイパス穴を個別に塞ぐバイパス弁
の数が多くなりコスト高になると共に、各バイパス弁作
動時の騒音が大きくなり、スクロール圧縮機の低騒音特
性を損なうという課題もあった。本発明は、上記従来の
課題に鑑み、吐出口を開閉する逆止弁装置に干渉するこ
となく、吐出口の近傍に配置したバイパス穴を開閉する
簡単なバイパス弁の提供と、過圧縮低減範囲の拡大およ
びバイパス穴に残留する圧縮気体量を少なくして圧縮効
率を向上することを目的とするものである。
の数が多くなりコスト高になると共に、各バイパス弁作
動時の騒音が大きくなり、スクロール圧縮機の低騒音特
性を損なうという課題もあった。本発明は、上記従来の
課題に鑑み、吐出口を開閉する逆止弁装置に干渉するこ
となく、吐出口の近傍に配置したバイパス穴を開閉する
簡単なバイパス弁の提供と、過圧縮低減範囲の拡大およ
びバイパス穴に残留する圧縮気体量を少なくして圧縮効
率を向上することを目的とするものである。
【0006】また本発明は、対称な圧縮室の圧力均衡を
図り、圧縮負荷トルク変動を少なくすることを目的とす
るものである。
図り、圧縮負荷トルク変動を少なくすることを目的とす
るものである。
【0007】また本発明は、バイパス穴を開閉するバイ
パス弁の応答性を圧縮機負荷に応じて変化させ、バイパ
ス穴開閉作動の信頼性を高めることを目的とするもので
ある。
パス弁の応答性を圧縮機負荷に応じて変化させ、バイパ
ス穴開閉作動の信頼性を高めることを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のスクロール気体圧縮機は、吐出口の出口側を
開閉する逆止弁装置と吐出口近傍の圧縮室との間に、圧
縮室からのバイパス穴が開口するバイパス吐出室を配置
し、バイパス穴を開閉する環状のバイパス弁をバイパス
吐出室に配置したものである。
に本発明のスクロール気体圧縮機は、吐出口の出口側を
開閉する逆止弁装置と吐出口近傍の圧縮室との間に、圧
縮室からのバイパス穴が開口するバイパス吐出室を配置
し、バイパス穴を開閉する環状のバイパス弁をバイパス
吐出室に配置したものである。
【0009】また本発明のスクロール気体圧縮機は、環
状薄板のバイパス弁がバイパス穴を同時に開閉すべくさ
せたものである。
状薄板のバイパス弁がバイパス穴を同時に開閉すべくさ
せたものである。
【0010】また本発明のスクロール気体圧縮機は、バ
イパス弁を付勢するバネ装置の付勢力に形状記憶特性を
備えさせたものである。
イパス弁を付勢するバネ装置の付勢力に形状記憶特性を
備えさせたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は上記構成によって、圧縮
最終行程途上の圧縮室圧力が吐出室圧力よりも設定値を
超えた時、環状のバイパス弁が吐出口を開閉する逆止弁
装置に干渉することなく後退して各バイパス穴が開き、
圧縮途中気体が吐出室に流出して圧縮室での過圧縮が少
なくなる。圧縮室圧力が正常復帰後は、環状のバイパス
弁が各バイパス穴を閉塞する。また、圧縮途中の気体が
通路短縮したバイパス穴を早く通過して吐出室に流出
し、圧縮室の圧力降下が速くなる。また、環状のバイパ
ス弁がバイパス穴を閉塞した後は、バイパス穴に残留す
る圧縮気体の容積が少なくなり、その気体の再膨張・再
圧縮作用が少なくなる。
最終行程途上の圧縮室圧力が吐出室圧力よりも設定値を
超えた時、環状のバイパス弁が吐出口を開閉する逆止弁
装置に干渉することなく後退して各バイパス穴が開き、
圧縮途中気体が吐出室に流出して圧縮室での過圧縮が少
なくなる。圧縮室圧力が正常復帰後は、環状のバイパス
弁が各バイパス穴を閉塞する。また、圧縮途中の気体が
通路短縮したバイパス穴を早く通過して吐出室に流出
し、圧縮室の圧力降下が速くなる。また、環状のバイパ
ス弁がバイパス穴を閉塞した後は、バイパス穴に残留す
る圧縮気体の容積が少なくなり、その気体の再膨張・再
圧縮作用が少なくなる。
【0012】また本発明は、環状薄板のバイパス弁がバ
イパス穴を同時に開閉して、バイパス穴が開口する圧縮
室は互いに同圧力に調整される。
イパス穴を同時に開閉して、バイパス穴が開口する圧縮
室は互いに同圧力に調整される。
【0013】また本発明は、実負荷圧縮比が設定圧縮比
よりも小さくて過圧縮が生じる低速・低負荷運転時に
は、バネ装置のバイパス弁への付勢力が弱まり、バイパ
ス弁を後退させてバイパス穴を開通させ易くなる。一
方、実負荷圧縮比が設定圧縮比よりも大きくてバイパス
穴の開通を必要としない高負荷・高速運転時には、バネ
装置のバイパス弁への付勢力が強まり、バイパス弁によ
るバイパス弁閉塞作用が高まり、吐出気体が圧縮室に漏
洩するのを防ぐ。
よりも小さくて過圧縮が生じる低速・低負荷運転時に
は、バネ装置のバイパス弁への付勢力が弱まり、バイパ
ス弁を後退させてバイパス穴を開通させ易くなる。一
方、実負荷圧縮比が設定圧縮比よりも大きくてバイパス
穴の開通を必要としない高負荷・高速運転時には、バネ
装置のバイパス弁への付勢力が強まり、バイパス弁によ
るバイパス弁閉塞作用が高まり、吐出気体が圧縮室に漏
洩するのを防ぐ。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例の横置形スクロール冷
媒圧縮機について、図面を参照しながら説明する。図1
において、1は鉄製の密閉容器で、その内部全体は吐出
管(図示なし)に連通する高圧雰囲気となり、その中央
部にモータ3、右部に圧縮部が配置され、モータ3の回
転子3aに固定された駆動軸4の一端を支承する圧縮部
の本体フレーム5が密閉容器1に固定されており、その
本体フレーム5に固定スクロール7が取り付けられてい
る。駆動軸4に設けられた主軸方向の油穴12は、その
一端が給油ポンプ装置(図示なし)に通じ、他端が最終
的に主軸受8に通じている。固定スクロール7と噛み合
って圧縮室2を形成する旋回スクロール13は、渦巻き
状の旋回スクロールラップ13aと旋回軸13cとを直
立させたラップ支持円板13bとから成り、固定スクロ
ール7と本体フレーム5との間に配置されている。固定
スクロール7は、鏡板7aと渦巻き状の固定スクロール
ラップ7bとから成り、固定スクロールラップ7aの中
央部に吐出口30、外周部に吸入室31が配置されてい
る。吐出口30は、隣接する吐出室32を介してモータ
3が配置された高圧空間に通じている。吸入室31は、
密閉容器1の端壁を貫通する吸入管33に通じている。
駆動軸4の主軸から偏芯して駆動軸4の右端穴部に配置
された旋回軸受14は、旋回スクロール13の旋回軸1
3cと係合摺動すべく構成されている。旋回スクロール
13のラップ支持円板13bと本体フレーム5に設けら
れたスラスト軸受19との間は、油膜形成可能な微小隙
間が設けられている。ラップ支持円板13bには旋回軸
13cとほぼ同芯の環状シール部材18が遊合状態で装
着されており、その環状シール部材18はその内側の背
面室A20と外側とを仕切っている。背面室A20は、
主軸受8および旋回軸受14の摺動面を介して駆動軸4
の油穴12にも通じている。旋回軸受14の底部の油室
15と、ラップ支持円板13bの外周部空間の背面室C
16との間は、ラップ支持円板13bに設けられた油通
路21を介して通じている。油通路21は、その両端に
絞り部A22と絞り部B23を、その中間にバイパス油
穴24を有している。バイパス油穴24は、旋回スクロ
ール13の旋回運動に伴って、スラスト軸受19面に設
けられた環状の油溝25に間欠的に通じるべく配置され
ている。環状の油溝25と背面室C16とは、環状の油
溝25の一部に設けられた排出油通路26を介して通じ
ている。スラスト軸受19の環状溝25は、自転阻止部
材27と係合する旋回スクロール13の係止溝(図示な
し)にも間欠的に連通すべく配置されている。背面室C
16と吸入室31との間は、ラップ支持円板13bと摺
接する鏡板7aの表面に設けられた油溝(図示なし)を
介して連通している。吐出口30の出口側を開閉する逆
止弁装置35が固定スクロール7の鏡板7aの平面上に
取り付けられており、その逆止弁装置35は薄鋼板製の
リード弁35aと弁押え35bとから成る。吐出口30
を囲むバイパス吐出室36が逆止弁装置35に隣接して
鏡板7aに凹設されている。バイパス吐出室36は、鏡
板7aに圧入固定された逆止弁座ケース37に設けたバ
イパス通路38を介して吐出室32に通じている。鏡板
7aの中央部には、吐出口30と間欠的に連通する第2
圧縮室2bとバイパス吐出室36とに開口する一対の第
2バイパス穴39b,第3バイパス穴39c,第4バイ
パス穴39dが圧縮進行に追従する形態で順次対称配置
されており、第2バイパス穴39b,第3バイパス穴3
9c,第4バイパス穴39dの出口側を開閉するバイパ
ス弁40とそれを付勢するコイルバネ41がバイパス吐
出室36に配置されている。図5に示す如く、バイパス
弁40の外観形状は逆止弁座ケース37との回転止め係
止穴40aを中央部に有し、第2バイパス穴39b,第
3バイパス穴39c,第4バイパス穴39dを開閉する
一対のリード部40bを外周部に有している。コイルバ
ネ41は、それ自身の温度が上昇するとバイパス弁40
への付勢力が増加し、それ自身の温度が下降するとバイ
パス弁40への付勢力が減少する形状記憶特性を有して
いる。また、鏡板7aには、吸入室31と間欠的に連通
する第1圧縮室2aと吐出室32とに開口する一対の第
1バイパス穴39aが対称配置されていると共に、第1
バイパス穴39aの出口側を開閉する補助バイパス弁装
置42が取り付けられている。図6は、横軸に圧縮機運
転速度を、縦軸に圧力と圧縮比を表し、空調装置運転時
の圧縮機運転速度と吸入圧力,吐出圧力,圧縮比の関係
を示す実負荷特性図である。図7は、横軸に圧縮室の容
積変化を、縦軸に圧縮室の圧力変化を表した従来スクロ
ール圧縮機のP−V線図である。
媒圧縮機について、図面を参照しながら説明する。図1
において、1は鉄製の密閉容器で、その内部全体は吐出
管(図示なし)に連通する高圧雰囲気となり、その中央
部にモータ3、右部に圧縮部が配置され、モータ3の回
転子3aに固定された駆動軸4の一端を支承する圧縮部
の本体フレーム5が密閉容器1に固定されており、その
本体フレーム5に固定スクロール7が取り付けられてい
る。駆動軸4に設けられた主軸方向の油穴12は、その
一端が給油ポンプ装置(図示なし)に通じ、他端が最終
的に主軸受8に通じている。固定スクロール7と噛み合
って圧縮室2を形成する旋回スクロール13は、渦巻き
状の旋回スクロールラップ13aと旋回軸13cとを直
立させたラップ支持円板13bとから成り、固定スクロ
ール7と本体フレーム5との間に配置されている。固定
スクロール7は、鏡板7aと渦巻き状の固定スクロール
ラップ7bとから成り、固定スクロールラップ7aの中
央部に吐出口30、外周部に吸入室31が配置されてい
る。吐出口30は、隣接する吐出室32を介してモータ
3が配置された高圧空間に通じている。吸入室31は、
密閉容器1の端壁を貫通する吸入管33に通じている。
駆動軸4の主軸から偏芯して駆動軸4の右端穴部に配置
された旋回軸受14は、旋回スクロール13の旋回軸1
3cと係合摺動すべく構成されている。旋回スクロール
13のラップ支持円板13bと本体フレーム5に設けら
れたスラスト軸受19との間は、油膜形成可能な微小隙
間が設けられている。ラップ支持円板13bには旋回軸
13cとほぼ同芯の環状シール部材18が遊合状態で装
着されており、その環状シール部材18はその内側の背
面室A20と外側とを仕切っている。背面室A20は、
主軸受8および旋回軸受14の摺動面を介して駆動軸4
の油穴12にも通じている。旋回軸受14の底部の油室
15と、ラップ支持円板13bの外周部空間の背面室C
16との間は、ラップ支持円板13bに設けられた油通
路21を介して通じている。油通路21は、その両端に
絞り部A22と絞り部B23を、その中間にバイパス油
穴24を有している。バイパス油穴24は、旋回スクロ
ール13の旋回運動に伴って、スラスト軸受19面に設
けられた環状の油溝25に間欠的に通じるべく配置され
ている。環状の油溝25と背面室C16とは、環状の油
溝25の一部に設けられた排出油通路26を介して通じ
ている。スラスト軸受19の環状溝25は、自転阻止部
材27と係合する旋回スクロール13の係止溝(図示な
し)にも間欠的に連通すべく配置されている。背面室C
16と吸入室31との間は、ラップ支持円板13bと摺
接する鏡板7aの表面に設けられた油溝(図示なし)を
介して連通している。吐出口30の出口側を開閉する逆
止弁装置35が固定スクロール7の鏡板7aの平面上に
取り付けられており、その逆止弁装置35は薄鋼板製の
リード弁35aと弁押え35bとから成る。吐出口30
を囲むバイパス吐出室36が逆止弁装置35に隣接して
鏡板7aに凹設されている。バイパス吐出室36は、鏡
板7aに圧入固定された逆止弁座ケース37に設けたバ
イパス通路38を介して吐出室32に通じている。鏡板
7aの中央部には、吐出口30と間欠的に連通する第2
圧縮室2bとバイパス吐出室36とに開口する一対の第
2バイパス穴39b,第3バイパス穴39c,第4バイ
パス穴39dが圧縮進行に追従する形態で順次対称配置
されており、第2バイパス穴39b,第3バイパス穴3
9c,第4バイパス穴39dの出口側を開閉するバイパ
ス弁40とそれを付勢するコイルバネ41がバイパス吐
出室36に配置されている。図5に示す如く、バイパス
弁40の外観形状は逆止弁座ケース37との回転止め係
止穴40aを中央部に有し、第2バイパス穴39b,第
3バイパス穴39c,第4バイパス穴39dを開閉する
一対のリード部40bを外周部に有している。コイルバ
ネ41は、それ自身の温度が上昇するとバイパス弁40
への付勢力が増加し、それ自身の温度が下降するとバイ
パス弁40への付勢力が減少する形状記憶特性を有して
いる。また、鏡板7aには、吸入室31と間欠的に連通
する第1圧縮室2aと吐出室32とに開口する一対の第
1バイパス穴39aが対称配置されていると共に、第1
バイパス穴39aの出口側を開閉する補助バイパス弁装
置42が取り付けられている。図6は、横軸に圧縮機運
転速度を、縦軸に圧力と圧縮比を表し、空調装置運転時
の圧縮機運転速度と吸入圧力,吐出圧力,圧縮比の関係
を示す実負荷特性図である。図7は、横軸に圧縮室の容
積変化を、縦軸に圧縮室の圧力変化を表した従来スクロ
ール圧縮機のP−V線図である。
【0015】以上のように構成されたスクロール冷媒圧
縮機について、その動作を説明する。図1〜図7におい
て、モータ3によって駆動軸4が回転駆動すると本体フ
レーム5のスラスト軸受19に支持された旋回スクロー
ル13が旋回運動をし、圧縮機に接続した冷凍サイクル
から潤滑油を含んだ吸入冷媒ガスが、吸入管33を経由
して吸入室31に流入し、旋回スクロール13と固定ス
クロール7との間に形成された圧縮室2へと圧縮移送さ
れ、中央部の吐出口30,吐出室32を経てモータ3を
冷却しながら吐出管(図示なし)から圧縮機外部に排出
される。潤滑油を含んだ吐出冷媒ガスは、吐出室32か
ら吐出管(図示なし)までの通路途中で分離され、油溜
11に収集する。吐出圧力が作用する潤滑油は、駆動軸
4の一端に連結された給油ポンプ装置(図示なし)によ
り、駆動軸4の油穴12を経由して油室15に送られ、
その大部分が主軸受8を経由して油溜11に帰還する一
方、残りの潤滑油が旋回スクロール13に設けられた油
通路21を経由して最終的に背面室C16に流入する。
油通路21を流れる潤滑油は、その入口部の絞り部A2
2で一次減圧され、その一部の潤滑油がバイパス穴24
を通じてスラスト軸受19に設けられた環状油溝25に
流入し、残りの潤滑油が絞り部B23で二次減圧された
後、両経路を経た潤滑油は吸入室31に通じている背面
室C16に流入する。油通路21の潤滑油は、旋回スク
ロール13の旋回運動に伴ってバイパス穴24が環状油
溝25に間欠的に連通する際の通路抵抗の影響を受け
る。すなわち、旋回速度が遅い時には油通路21の潤滑
油が環状油溝25に多く流入し、旋回速度が速い時には
油通路21の潤滑油が環状油溝25に少なく流入するよ
うに調整される。圧縮室2の冷媒ガス圧力は、駆動軸4
の主軸方向に旋回スクロール13を固定スクロール7か
ら離反させようと作用する。一方、旋回スクロール13
のラップ支持円板13bが吐出圧力の作用する背面室A
20(環状シール部材18で囲まれた内側部分)からの
背圧を受けている。したがって、旋回スクロール13を
固定スクロール7から離反させようとする力と背圧力と
が相殺される。その結果、旋回スクロール13の離反力
よりも背圧力が大きい場合には、ラップ支持円板13b
は固定スクロール7の鏡板7aに支持され、反対の場合
にはスラスト軸受19に支持される。上述のいずれの場
合にもラップ支持円板13bとその摺動面の間は微小隙
間が保持されて、その摺動面に供給された潤滑油によっ
て油膜形成されており、その摺動抵抗が軽減されてい
る。旋回スクロール13のラップ支持円板13bが固定
スクロール7の鏡板7aまたはスラスト軸受19のいず
れに支持される場合でも、圧縮室2の隙間は微小で、背
面室C16・吸入室31を順次経て圧縮室2に流入した
潤滑油の油膜で密封されている。一方、スクロール圧縮
機は圧縮比が一定なことから、圧縮機冷時始動初期には
多量の冷媒液が圧縮室2に流入して液圧縮が生じること
が有り、圧縮室2が異常圧力上昇して吐出室32の圧力
より高くなる。吸入室31と間欠的に連通する第1圧縮
室2aで液圧縮が生じた場合には、図3のように、鏡板
7aに設けた第1バイパス穴39aの出口側を閉塞する
補助バイパス弁装置42および第2バイパス穴39b,
第3バイパス穴39c,第4バイパス穴39dの出口側
を閉塞するバイパス弁40が順次開いて冷媒を吐出室3
2に流出させ、圧縮室圧力を降下させる。また、吐出口
30と間欠的に連通する第2圧縮室2bで液圧縮が生じ
た場合には、鏡板7aに設けた第2バイパス穴39b,
第3バイパス穴39c,第4バイパス穴39dの出口側
を閉塞するバイパス弁40の全体がコイルバネ41の付
勢力に抗して開き冷媒を吐出室32に流出させ、圧縮室
圧力を降下させる。なお、第2〜第4バイパス穴(39
b,39c,39d)は旋回スクロールラップ13aの
端面によって同時に閉塞されることが無いように配置さ
れているので、バイパス弁40が必ず開通作動する。ま
た、補助バイパス弁装置42およびバイパス弁40が開
通作動するのは、圧縮室2で液圧縮が生じる場合に限ら
ない。すなわち、図6に示す如く、通常の冷凍サイクル
運転における吸入圧力は、圧縮機が低速〜高速運転に変
化するのに追従して低下する。一方、吐出圧力は上昇し
て、圧縮比が上昇するのが一般的である。したがって、
補助バイパス弁装置42およびバイパス弁40が設置さ
れない場合の圧縮機低速運転時などの圧縮比は、定格負
荷運転状態で設定された圧縮比よりも小さくなって図7
の斜線部分で示す如く過圧縮状態となる。このような場
合には上述と同様に、第2バイパス穴39b,第3バイ
パス穴39c,第4バイパス穴39dの出口側を閉塞す
るバイパス弁40のリード部40bが開いて冷媒を吐出
室32に流出させ、2点鎖線99で示す如く、圧縮室圧
力が途中降下して圧縮負荷が軽減する。なお、一般的に
は、対称位置に配置された圧縮室2(圧縮室A,圧縮室
B)の各圧力は、圧縮室隙間密封程度の差から互いに相
違する。この圧縮室2の圧力差は旋回スクロール13に
自転力を与えて自転阻止部材27に回転力を与えること
になる。しかし、補助バイパス弁装置42およびバイパ
ス弁40が開通して圧縮負荷軽減する場合には、圧縮室
2(圧縮室A,圧縮室B)の圧力が吐出室32を介して
圧縮行程途中で瞬時的に均圧されて、圧縮室圧力差が小
さくなる。一方、圧縮機高速運転時は吸入室31の圧力
が低下、吐出室32の圧力が上昇する結果、実際の冷凍
サイクル運転圧縮比がスクロール圧縮機設定圧縮比より
も大きい圧縮状態となって、第2圧縮室2bの容積が拡
大する過程で、しかも逆止弁装置35が吐出口30を閉
塞するまでの間に吐出室32の冷媒ガスが吐出口30を
介して第2圧縮室2bに間欠的に逆流する。この逆流冷
媒ガスは第2圧縮室2bで再圧縮されて圧縮損失とな
る。バイパス吐出室36が鏡板7aに凹設されることに
よって第2バイパス穴39b,第3バイパス穴39c,
第4バイパス穴39dの通路が短くなった結果、これら
の通路内に残留する冷媒ガスの再膨張・再圧縮による圧
縮損失は低減されている。また、吸入圧力と吐出圧力と
の差圧が大きくて実負荷圧縮比が設定圧縮比(固定スク
ロールラップ7bと旋回スクロールラップ13aの巻数
によって定まる)よりも大きく、第2〜第4バイパス穴
(39b,39c,39d)とバイパス吐出室36との
開通を必要としない圧縮機高速・高負荷運転時には、吐
出ガス温度上昇によってコイルバネ41は温度上昇し、
バイパス弁40への付勢力を増加させて、バイパス吐出
室36の底面とバイパス弁40とのシール性能を向上し
ており、第2バイパス穴39b,第3バイパス穴39
c,第4バイパス穴39dを介して吐出室32から第2
圧縮室2bへの冷媒ガス漏洩流入を少なくしている。ま
た一方、吸入圧力と吐出圧力との差圧が小さくて実負荷
圧縮比が設定圧縮比よりも小さく、圧縮室2での過圧縮
状態を回避させるべく第2〜第4バイパス穴(39b,
39c,39d)とバイパス吐出室36との開通を必要
とする圧縮機低速・低負荷運転時には、コイルバネ41
の温度が低いのでバイパス弁40への付勢力が弱く、バ
イパス弁40が素早く後退して第2〜第4バイパス穴
(39b,39c,39d)の開通が容易になり、圧縮
室2での過圧縮回避が容易にでき、入力が低減する。
縮機について、その動作を説明する。図1〜図7におい
て、モータ3によって駆動軸4が回転駆動すると本体フ
レーム5のスラスト軸受19に支持された旋回スクロー
ル13が旋回運動をし、圧縮機に接続した冷凍サイクル
から潤滑油を含んだ吸入冷媒ガスが、吸入管33を経由
して吸入室31に流入し、旋回スクロール13と固定ス
クロール7との間に形成された圧縮室2へと圧縮移送さ
れ、中央部の吐出口30,吐出室32を経てモータ3を
冷却しながら吐出管(図示なし)から圧縮機外部に排出
される。潤滑油を含んだ吐出冷媒ガスは、吐出室32か
ら吐出管(図示なし)までの通路途中で分離され、油溜
11に収集する。吐出圧力が作用する潤滑油は、駆動軸
4の一端に連結された給油ポンプ装置(図示なし)によ
り、駆動軸4の油穴12を経由して油室15に送られ、
その大部分が主軸受8を経由して油溜11に帰還する一
方、残りの潤滑油が旋回スクロール13に設けられた油
通路21を経由して最終的に背面室C16に流入する。
油通路21を流れる潤滑油は、その入口部の絞り部A2
2で一次減圧され、その一部の潤滑油がバイパス穴24
を通じてスラスト軸受19に設けられた環状油溝25に
流入し、残りの潤滑油が絞り部B23で二次減圧された
後、両経路を経た潤滑油は吸入室31に通じている背面
室C16に流入する。油通路21の潤滑油は、旋回スク
ロール13の旋回運動に伴ってバイパス穴24が環状油
溝25に間欠的に連通する際の通路抵抗の影響を受け
る。すなわち、旋回速度が遅い時には油通路21の潤滑
油が環状油溝25に多く流入し、旋回速度が速い時には
油通路21の潤滑油が環状油溝25に少なく流入するよ
うに調整される。圧縮室2の冷媒ガス圧力は、駆動軸4
の主軸方向に旋回スクロール13を固定スクロール7か
ら離反させようと作用する。一方、旋回スクロール13
のラップ支持円板13bが吐出圧力の作用する背面室A
20(環状シール部材18で囲まれた内側部分)からの
背圧を受けている。したがって、旋回スクロール13を
固定スクロール7から離反させようとする力と背圧力と
が相殺される。その結果、旋回スクロール13の離反力
よりも背圧力が大きい場合には、ラップ支持円板13b
は固定スクロール7の鏡板7aに支持され、反対の場合
にはスラスト軸受19に支持される。上述のいずれの場
合にもラップ支持円板13bとその摺動面の間は微小隙
間が保持されて、その摺動面に供給された潤滑油によっ
て油膜形成されており、その摺動抵抗が軽減されてい
る。旋回スクロール13のラップ支持円板13bが固定
スクロール7の鏡板7aまたはスラスト軸受19のいず
れに支持される場合でも、圧縮室2の隙間は微小で、背
面室C16・吸入室31を順次経て圧縮室2に流入した
潤滑油の油膜で密封されている。一方、スクロール圧縮
機は圧縮比が一定なことから、圧縮機冷時始動初期には
多量の冷媒液が圧縮室2に流入して液圧縮が生じること
が有り、圧縮室2が異常圧力上昇して吐出室32の圧力
より高くなる。吸入室31と間欠的に連通する第1圧縮
室2aで液圧縮が生じた場合には、図3のように、鏡板
7aに設けた第1バイパス穴39aの出口側を閉塞する
補助バイパス弁装置42および第2バイパス穴39b,
第3バイパス穴39c,第4バイパス穴39dの出口側
を閉塞するバイパス弁40が順次開いて冷媒を吐出室3
2に流出させ、圧縮室圧力を降下させる。また、吐出口
30と間欠的に連通する第2圧縮室2bで液圧縮が生じ
た場合には、鏡板7aに設けた第2バイパス穴39b,
第3バイパス穴39c,第4バイパス穴39dの出口側
を閉塞するバイパス弁40の全体がコイルバネ41の付
勢力に抗して開き冷媒を吐出室32に流出させ、圧縮室
圧力を降下させる。なお、第2〜第4バイパス穴(39
b,39c,39d)は旋回スクロールラップ13aの
端面によって同時に閉塞されることが無いように配置さ
れているので、バイパス弁40が必ず開通作動する。ま
た、補助バイパス弁装置42およびバイパス弁40が開
通作動するのは、圧縮室2で液圧縮が生じる場合に限ら
ない。すなわち、図6に示す如く、通常の冷凍サイクル
運転における吸入圧力は、圧縮機が低速〜高速運転に変
化するのに追従して低下する。一方、吐出圧力は上昇し
て、圧縮比が上昇するのが一般的である。したがって、
補助バイパス弁装置42およびバイパス弁40が設置さ
れない場合の圧縮機低速運転時などの圧縮比は、定格負
荷運転状態で設定された圧縮比よりも小さくなって図7
の斜線部分で示す如く過圧縮状態となる。このような場
合には上述と同様に、第2バイパス穴39b,第3バイ
パス穴39c,第4バイパス穴39dの出口側を閉塞す
るバイパス弁40のリード部40bが開いて冷媒を吐出
室32に流出させ、2点鎖線99で示す如く、圧縮室圧
力が途中降下して圧縮負荷が軽減する。なお、一般的に
は、対称位置に配置された圧縮室2(圧縮室A,圧縮室
B)の各圧力は、圧縮室隙間密封程度の差から互いに相
違する。この圧縮室2の圧力差は旋回スクロール13に
自転力を与えて自転阻止部材27に回転力を与えること
になる。しかし、補助バイパス弁装置42およびバイパ
ス弁40が開通して圧縮負荷軽減する場合には、圧縮室
2(圧縮室A,圧縮室B)の圧力が吐出室32を介して
圧縮行程途中で瞬時的に均圧されて、圧縮室圧力差が小
さくなる。一方、圧縮機高速運転時は吸入室31の圧力
が低下、吐出室32の圧力が上昇する結果、実際の冷凍
サイクル運転圧縮比がスクロール圧縮機設定圧縮比より
も大きい圧縮状態となって、第2圧縮室2bの容積が拡
大する過程で、しかも逆止弁装置35が吐出口30を閉
塞するまでの間に吐出室32の冷媒ガスが吐出口30を
介して第2圧縮室2bに間欠的に逆流する。この逆流冷
媒ガスは第2圧縮室2bで再圧縮されて圧縮損失とな
る。バイパス吐出室36が鏡板7aに凹設されることに
よって第2バイパス穴39b,第3バイパス穴39c,
第4バイパス穴39dの通路が短くなった結果、これら
の通路内に残留する冷媒ガスの再膨張・再圧縮による圧
縮損失は低減されている。また、吸入圧力と吐出圧力と
の差圧が大きくて実負荷圧縮比が設定圧縮比(固定スク
ロールラップ7bと旋回スクロールラップ13aの巻数
によって定まる)よりも大きく、第2〜第4バイパス穴
(39b,39c,39d)とバイパス吐出室36との
開通を必要としない圧縮機高速・高負荷運転時には、吐
出ガス温度上昇によってコイルバネ41は温度上昇し、
バイパス弁40への付勢力を増加させて、バイパス吐出
室36の底面とバイパス弁40とのシール性能を向上し
ており、第2バイパス穴39b,第3バイパス穴39
c,第4バイパス穴39dを介して吐出室32から第2
圧縮室2bへの冷媒ガス漏洩流入を少なくしている。ま
た一方、吸入圧力と吐出圧力との差圧が小さくて実負荷
圧縮比が設定圧縮比よりも小さく、圧縮室2での過圧縮
状態を回避させるべく第2〜第4バイパス穴(39b,
39c,39d)とバイパス吐出室36との開通を必要
とする圧縮機低速・低負荷運転時には、コイルバネ41
の温度が低いのでバイパス弁40への付勢力が弱く、バ
イパス弁40が素早く後退して第2〜第4バイパス穴
(39b,39c,39d)の開通が容易になり、圧縮
室2での過圧縮回避が容易にでき、入力が低減する。
【0016】以上のように上記実施例によれば、固定ス
クロール7の一部をなす鏡板7aの一面に直立して形成
された渦巻き状の固定スクロールラップ7bに対して、
旋回スクロール13の一部をなすラップ支持円板上13
bに直立し且つ固定スクロールラップ7bに類似した形
状の旋回スクロールラップ13aを互いに噛み合わせ
て、両スクロール間に渦巻き形の一対の圧縮空間を形成
し、固定スクロールラップ7bの中心部に吐出室32に
通じる吐出口30を設け、固定スクロールラップ7bの
外側には吸入室31を設け、駆動軸4と係合するラップ
支持円板13bと駆動軸4を支持する本体フレーム5と
に係合する自転阻止部材27を介して旋回スクロール1
3が固定スクロール7に対し公転運動を行うことによっ
て、各圧縮空間が吸入側より吐出側に向けて連続移行す
る複数個の圧縮室2に区画されて流体を圧縮すべく容積
変化するスクロール圧縮機構を形成し、吐出口30の出
口側を開閉する逆止弁装置35を配置し、吐出口30の
近傍の圧縮途中の圧縮室(2a,2b)に開口し且つ他
端が吐出室32に通じる3対のバイパス穴(39b,3
9c,39d)を鏡板7aに対称配置して設け、吐出口
30を囲む環状のバイパス弁40が各バイパス穴(39
b,39c,39d)の出口側を開閉すべく配置された
構成において、その底面にバイパス穴(39b,39
c,39d)が開口し且つ他端が吐出室32に通じるバ
イパス吐出室36を鏡板7aに凹設して吐出口30を囲
む形態で設け、バイパス吐出室36にバイパス弁40を
配置したことにより、吐出口30を開閉する逆止弁装置
35に干渉することなく、圧縮最終行程途上の圧縮室
(2a,2b)に開通するバイパス穴(39b,39
c,39d)を開閉するバイパス弁40を簡易に設ける
ことができる。それによって、圧縮室(2a,2b)で
過圧縮が生じ始めた時に、速やかに圧縮冷媒ガスを吐出
室32に排出して過度な過圧縮を防止し、入力低減と耐
久性向上を図ることができる。また、バイパス吐出室3
6を鏡板7aに凹設しているので、バイパス穴(39
b,39c,39d)の通路長さが短くなり、過圧縮冷
媒ガスの吐出室32への排出時間を速めて過圧縮防止を
一層促進することができると共に、バイパス穴(39
b,39c,39d)に残溜する圧縮冷媒ガスの再膨張
・再圧縮による入力損失を少なくすることもできる。ま
た、上記実施例では、バイパス弁40が少なくとも一対
以上のバイパス穴(39b,39c,39d)を同時に
開閉すべくしたことにより、対称な圧縮室(2a,2
b)の圧力を吐出室32の圧力に近付け、それによって
両圧縮室(2a,2b)の圧力均衡を図り、自転阻止部
材27に作用する回転力変動を小さくして圧縮負荷トル
ク変動と振動を少なくすることができる。
クロール7の一部をなす鏡板7aの一面に直立して形成
された渦巻き状の固定スクロールラップ7bに対して、
旋回スクロール13の一部をなすラップ支持円板上13
bに直立し且つ固定スクロールラップ7bに類似した形
状の旋回スクロールラップ13aを互いに噛み合わせ
て、両スクロール間に渦巻き形の一対の圧縮空間を形成
し、固定スクロールラップ7bの中心部に吐出室32に
通じる吐出口30を設け、固定スクロールラップ7bの
外側には吸入室31を設け、駆動軸4と係合するラップ
支持円板13bと駆動軸4を支持する本体フレーム5と
に係合する自転阻止部材27を介して旋回スクロール1
3が固定スクロール7に対し公転運動を行うことによっ
て、各圧縮空間が吸入側より吐出側に向けて連続移行す
る複数個の圧縮室2に区画されて流体を圧縮すべく容積
変化するスクロール圧縮機構を形成し、吐出口30の出
口側を開閉する逆止弁装置35を配置し、吐出口30の
近傍の圧縮途中の圧縮室(2a,2b)に開口し且つ他
端が吐出室32に通じる3対のバイパス穴(39b,3
9c,39d)を鏡板7aに対称配置して設け、吐出口
30を囲む環状のバイパス弁40が各バイパス穴(39
b,39c,39d)の出口側を開閉すべく配置された
構成において、その底面にバイパス穴(39b,39
c,39d)が開口し且つ他端が吐出室32に通じるバ
イパス吐出室36を鏡板7aに凹設して吐出口30を囲
む形態で設け、バイパス吐出室36にバイパス弁40を
配置したことにより、吐出口30を開閉する逆止弁装置
35に干渉することなく、圧縮最終行程途上の圧縮室
(2a,2b)に開通するバイパス穴(39b,39
c,39d)を開閉するバイパス弁40を簡易に設ける
ことができる。それによって、圧縮室(2a,2b)で
過圧縮が生じ始めた時に、速やかに圧縮冷媒ガスを吐出
室32に排出して過度な過圧縮を防止し、入力低減と耐
久性向上を図ることができる。また、バイパス吐出室3
6を鏡板7aに凹設しているので、バイパス穴(39
b,39c,39d)の通路長さが短くなり、過圧縮冷
媒ガスの吐出室32への排出時間を速めて過圧縮防止を
一層促進することができると共に、バイパス穴(39
b,39c,39d)に残溜する圧縮冷媒ガスの再膨張
・再圧縮による入力損失を少なくすることもできる。ま
た、上記実施例では、バイパス弁40が少なくとも一対
以上のバイパス穴(39b,39c,39d)を同時に
開閉すべくしたことにより、対称な圧縮室(2a,2
b)の圧力を吐出室32の圧力に近付け、それによって
両圧縮室(2a,2b)の圧力均衡を図り、自転阻止部
材27に作用する回転力変動を小さくして圧縮負荷トル
ク変動と振動を少なくすることができる。
【0017】また、上記実施例では、バイパス穴(39
b,39c,39d)を塞ぐべくバイパス弁40を付勢
するコイルバネ41が、それ自身の温度が上昇すると付
勢力を増し、それ自身の温度が下降すると付勢力を減じ
る形状記憶特性を有することにより、吸入冷媒圧力と吐
出冷媒圧力との差圧が大きい高負荷圧縮状態、いわゆ
る、吐出冷媒温度が高くて、実負荷圧縮比が設定圧縮比
よりも高くなり、バイパス穴(39b,39c,39
d)とバイパス吐出室36との開通を必要としない圧縮
機高速運転時には、バイパス弁40へのコイルバネ41
の付勢力が増して、バイパス穴(39b,39c,39
d)閉塞の信頼性を高める。また一方、吸入冷媒圧力と
吐出冷媒圧力との差圧が小さい低負荷圧縮状態、いわゆ
る、吐出冷媒温度が低くて、実負荷圧縮比が設定圧縮比
よりも小さくなり、圧縮室2での過圧縮状態を回避すべ
くバイパス穴(39b,39c,39d)とバイパス吐
出室36との開通を必要とする圧縮機低速運転時には、
バイパス弁40へのコイルバネ41の付勢力が弱まり、
バイパス穴(39b,39c,39d)開通が容易とな
り、圧縮室2での過圧縮を回避して入力低減効果を高め
る。
b,39c,39d)を塞ぐべくバイパス弁40を付勢
するコイルバネ41が、それ自身の温度が上昇すると付
勢力を増し、それ自身の温度が下降すると付勢力を減じ
る形状記憶特性を有することにより、吸入冷媒圧力と吐
出冷媒圧力との差圧が大きい高負荷圧縮状態、いわゆ
る、吐出冷媒温度が高くて、実負荷圧縮比が設定圧縮比
よりも高くなり、バイパス穴(39b,39c,39
d)とバイパス吐出室36との開通を必要としない圧縮
機高速運転時には、バイパス弁40へのコイルバネ41
の付勢力が増して、バイパス穴(39b,39c,39
d)閉塞の信頼性を高める。また一方、吸入冷媒圧力と
吐出冷媒圧力との差圧が小さい低負荷圧縮状態、いわゆ
る、吐出冷媒温度が低くて、実負荷圧縮比が設定圧縮比
よりも小さくなり、圧縮室2での過圧縮状態を回避すべ
くバイパス穴(39b,39c,39d)とバイパス吐
出室36との開通を必要とする圧縮機低速運転時には、
バイパス弁40へのコイルバネ41の付勢力が弱まり、
バイパス穴(39b,39c,39d)開通が容易とな
り、圧縮室2での過圧縮を回避して入力低減効果を高め
る。
【0018】上記実施例では、図5の外観のように、リ
ード部40a,40bを有するバイパス弁40を配置し
たが、図8に示す外観形状のバイパス弁を用いても良
い。
ード部40a,40bを有するバイパス弁40を配置し
たが、図8に示す外観形状のバイパス弁を用いても良
い。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明のスクロール気体圧
縮機は、固定スクロール7の一部をなす鏡板の一面に直
立して形成された渦巻き状の固定スクロールラップに対
して、旋回スクロールの一部をなすラップ支持円板上に
直立し且つ固定スクロールラップに類似した形状の旋回
スクロールラップを互いに噛み合わせて、両スクロール
間に渦巻き形の一対の圧縮空間を形成し、固定スクロー
ルラップの中心部に吐出室に通じる吐出口を設け、固定
スクロールラップの外側には吸入室を設け、駆動軸と係
合するラップ支持円板と駆動軸を支持する本体フレーム
とに係合する自転阻止部材を介して旋回スクロールが固
定スクロールに対し公転運動を行うことによって、各圧
縮空間が吸入側より吐出側に向けて連続移行する複数個
の圧縮室に区画されて流体を圧縮すべく容積変化するス
クロール圧縮機構を形成し、吐出口の出口側を開閉する
逆止弁装置を配置し、吐出口の近傍の圧縮途中の圧縮室
に開口し且つ他端が吐出室に通じる少なくとも一対以上
のバイパス穴を鏡板に対称配置して設け、吐出口を囲む
環状のバイパス弁が各バイパス穴の出口側を開閉すべく
配置された構成で、その底面にバイパス穴が開口し且つ
他端が吐出室に通じるバイパス吐出室を鏡板に凹設して
吐出口を囲む形態で設け、バイパス吐出室にバイパス弁
を配置したことにより、吐出口を開閉する逆止弁装置に
干渉することなく、圧縮最終行程途上の圧縮室に開通す
るバイパス穴を開閉するバイパス弁を簡易に設けること
ができる。また、バイパス穴位置の選択の自由度が高く
なり、過圧縮低減の範囲を広くすることができる。その
結果、圧縮室で過圧縮が生じ始めた時に、圧縮最終行程
近くまでの間で、速やかに圧縮気体を吐出室に排出し続
けられるので、圧縮比の変動に幅広く対応して過度な過
圧縮を防止し、入力の低減と耐久性の向上を図ることが
できる。また、バイパス吐出室を鏡板に凹設しているの
で、バイパス穴の通路長さが短くなり、過圧縮気体の吐
出室への排出時間を速めて過圧縮防止を一層促進するこ
とができると共に、バイパス穴に残溜する圧縮気体の再
膨張・再圧縮による入力損失を少なくすることもでき
る。
縮機は、固定スクロール7の一部をなす鏡板の一面に直
立して形成された渦巻き状の固定スクロールラップに対
して、旋回スクロールの一部をなすラップ支持円板上に
直立し且つ固定スクロールラップに類似した形状の旋回
スクロールラップを互いに噛み合わせて、両スクロール
間に渦巻き形の一対の圧縮空間を形成し、固定スクロー
ルラップの中心部に吐出室に通じる吐出口を設け、固定
スクロールラップの外側には吸入室を設け、駆動軸と係
合するラップ支持円板と駆動軸を支持する本体フレーム
とに係合する自転阻止部材を介して旋回スクロールが固
定スクロールに対し公転運動を行うことによって、各圧
縮空間が吸入側より吐出側に向けて連続移行する複数個
の圧縮室に区画されて流体を圧縮すべく容積変化するス
クロール圧縮機構を形成し、吐出口の出口側を開閉する
逆止弁装置を配置し、吐出口の近傍の圧縮途中の圧縮室
に開口し且つ他端が吐出室に通じる少なくとも一対以上
のバイパス穴を鏡板に対称配置して設け、吐出口を囲む
環状のバイパス弁が各バイパス穴の出口側を開閉すべく
配置された構成で、その底面にバイパス穴が開口し且つ
他端が吐出室に通じるバイパス吐出室を鏡板に凹設して
吐出口を囲む形態で設け、バイパス吐出室にバイパス弁
を配置したことにより、吐出口を開閉する逆止弁装置に
干渉することなく、圧縮最終行程途上の圧縮室に開通す
るバイパス穴を開閉するバイパス弁を簡易に設けること
ができる。また、バイパス穴位置の選択の自由度が高く
なり、過圧縮低減の範囲を広くすることができる。その
結果、圧縮室で過圧縮が生じ始めた時に、圧縮最終行程
近くまでの間で、速やかに圧縮気体を吐出室に排出し続
けられるので、圧縮比の変動に幅広く対応して過度な過
圧縮を防止し、入力の低減と耐久性の向上を図ることが
できる。また、バイパス吐出室を鏡板に凹設しているの
で、バイパス穴の通路長さが短くなり、過圧縮気体の吐
出室への排出時間を速めて過圧縮防止を一層促進するこ
とができると共に、バイパス穴に残溜する圧縮気体の再
膨張・再圧縮による入力損失を少なくすることもでき
る。
【0020】また、本発明のスクロール気体圧縮機は、
バイパス弁が少なくとも一対以上のバイパス穴を同時に
開閉すべくしたことにより、対称な圧縮室の圧力を吐出
室の圧力に近付け、それによって両圧縮室の圧力均衡を
図り、自転阻止部材に作用する回転力変動を小さくして
圧縮負荷トルク変動と振動を少なくすることができる。
バイパス弁が少なくとも一対以上のバイパス穴を同時に
開閉すべくしたことにより、対称な圧縮室の圧力を吐出
室の圧力に近付け、それによって両圧縮室の圧力均衡を
図り、自転阻止部材に作用する回転力変動を小さくして
圧縮負荷トルク変動と振動を少なくすることができる。
【0021】また、本発明のスクロール気体圧縮機は、
バイパス穴を塞ぐべくバイパス弁を付勢するバネ装置を
設け、バネ装置自身の温度が上昇すると付勢力を増し、
バネ装置自身の温度が下降すると付勢力を減じる形状記
憶特性を有することにより、吸入圧力と吐出圧力との差
圧が大きい高負荷圧縮状態、いわゆる、吐出気体温度が
高くて、実負荷圧縮比が設定圧縮比よりも大きくなり、
バイパス穴とバイパス吐出室との開通を必要としない圧
縮機高速運転時には、バイパス弁へのバネ装置の付勢力
が増して、バイパス穴閉塞の信頼性を高めることができ
る。また一方、吸入圧力と吐出圧力との差圧が小さい低
負荷圧縮状態、いわゆる、吐出気体温度が低くて、実負
荷圧縮比が設定圧縮比よりも小さくなり、圧縮室での過
圧縮状態を回避すべくバイパス穴とバイパス吐出室との
開通を必要とする圧縮機低速運転時には、バイパス弁へ
のバネ装置の付勢力が弱まり、バイパス穴開通が容易と
なり、圧縮室での過圧縮を回避して入力低減効果を高め
ることができる。
バイパス穴を塞ぐべくバイパス弁を付勢するバネ装置を
設け、バネ装置自身の温度が上昇すると付勢力を増し、
バネ装置自身の温度が下降すると付勢力を減じる形状記
憶特性を有することにより、吸入圧力と吐出圧力との差
圧が大きい高負荷圧縮状態、いわゆる、吐出気体温度が
高くて、実負荷圧縮比が設定圧縮比よりも大きくなり、
バイパス穴とバイパス吐出室との開通を必要としない圧
縮機高速運転時には、バイパス弁へのバネ装置の付勢力
が増して、バイパス穴閉塞の信頼性を高めることができ
る。また一方、吸入圧力と吐出圧力との差圧が小さい低
負荷圧縮状態、いわゆる、吐出気体温度が低くて、実負
荷圧縮比が設定圧縮比よりも小さくなり、圧縮室での過
圧縮状態を回避すべくバイパス穴とバイパス吐出室との
開通を必要とする圧縮機低速運転時には、バイパス弁へ
のバネ装置の付勢力が弱まり、バイパス穴開通が容易と
なり、圧縮室での過圧縮を回避して入力低減効果を高め
ることができる。
【図1】本発明のスクロール気体圧縮機の一実施例の部
分縦断面図
分縦断面図
【図2】同要部拡大縦断面図
【図3】同要部拡大縦断面図
【図4】図1におけるA−A線に沿った断面図
【図5】バイパス弁の外観図
【図6】圧縮機運転速度と圧力の関係を示す特性図
【図7】圧縮室の容積変化と圧力変化状態を示す特性図
【図8】別の実施例のバイパス弁の外観図
1 密閉容器 2 圧縮室 2a 第1圧縮室 2b 第2圧縮室 3 モータ 3a 回転子 4 駆動軸 5 本体フレーム 7 固定スクロール 7a 鏡板 7b 固定スクロールラップ 8 主軸受 12 油穴 13 旋回スクロール 13a 旋回スクロールラップ 13b ラップ支持円板 13c 旋回軸 14 旋回軸受 15 油室 16 背面室C 18 環状シール部材 19 スラスト軸受 20 背面室A 21 油通路 22 絞り部A 23 絞り部B 24 バイパス油穴 25 環状油溝 26 排出油通路 27 自転阻止部材 30 吐出口 31 吸入室 32 吐出室 33 吸入管 35 逆止弁装置 35a リード弁 35b 弁押え 36 バイパス吐出室 37 逆止弁座ケース 38 バイパス通路 39a 第1バイパス穴 39b 第2バイパス穴 39c 第3バイパス穴 39d 第4バイパス穴 40 バイパス弁 40a 回転止め係止穴 40b リード部 41 コイルバネ 42 バイパス弁
Claims (3)
- 【請求項1】固定スクロールの一部をなす鏡板の一面に
直立して形成された渦巻き状の固定スクロールラップに
対して、旋回スクロールの一部をなすラップ支持円板上
に直立し且つ前記固定スクロールラップに類似した形状
の旋回スクロールラップを互いに噛み合わせて、両スク
ロール間に渦巻き形の一対の圧縮空間を形成し、前記固
定スクロールラップの中心部に吐出室に通じる吐出口を
設け、前記固定スクロールラップの外側には吸入室を設
け、駆動軸と係合する前記ラップ支持円板と静止部材と
に係合する自転阻止部材を介して前記旋回スクロールが
前記固定スクロールに対し公転運動を行うことによっ
て、前記各圧縮空間が吸入側より吐出側に向けて連続移
行する複数個の圧縮室に区画されて流体を圧縮すべく容
積変化するスクロール圧縮機構を形成し、前記吐出口の
出口側を開閉する逆止弁装置を配置し、前記吐出口の近
傍の圧縮途中の圧縮室に開口し且つ他端が前記吐出室に
通じる少なくとも一対以上のバイパス穴を前記鏡板に対
称配置して設け、前記吐出口を囲む環状のバイパス弁が
前記各バイパス穴の出口側を開閉すべく配置された構成
で、底面に前記バイパス穴が開口し且つ他端が前記吐出
室に通じるバイパス吐出室を前記鏡板に凹設して前記吐
出口を囲む形態で設け、前記バイパス吐出室に前記バイ
パス弁を配置したスクロール気体圧縮機。 - 【請求項2】バイパス弁が少なくとも一対以上のバイパ
ス穴を同時に開閉すべくした請求項1記載のスクロール
気体圧縮機。 - 【請求項3】バイパス穴を塞ぐべくバイパス弁を付勢す
るバネ装置を設け、前記バネ装置自身の温度が上昇する
と付勢力を増し、前記バネ装置自身の温度が下降すると
付勢力を減じる形状記憶特性を有する請求項1記載のス
クロール気体圧縮機。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
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KR1019960064063A KR100210230B1 (ko) | 1995-12-05 | 1996-12-05 | 바이패스밸브를 갖춘 스크로울 기체 압축기 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31625695A JP2956555B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | スクロール気体圧縮機 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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CN100424352C (zh) * | 2004-06-21 | 2008-10-08 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 容量可变型旋转式压缩机的旁通阀组件 |
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JP5786130B2 (ja) * | 2011-05-24 | 2015-09-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | スクロール圧縮機 |
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CN106168293A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-11-30 | 吴小艇 | 按压弹跳式水阀 |
-
1995
- 1995-12-05 JP JP31625695A patent/JP2956555B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09158856A (ja) | 1997-06-17 |
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