JP3037008B2 - スクロ−ル型圧縮機 - Google Patents

スクロ−ル型圧縮機

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JP3037008B2
JP3037008B2 JP4354897A JP35489792A JP3037008B2 JP 3037008 B2 JP3037008 B2 JP 3037008B2 JP 4354897 A JP4354897 A JP 4354897A JP 35489792 A JP35489792 A JP 35489792A JP 3037008 B2 JP3037008 B2 JP 3037008B2
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compression
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良明 小池
浅見  勉
秀樹 和田山
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
    • F04C28/28Safety arrangements; Monitoring

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空調機,冷凍機等に使
用されるスクロ−ル型圧縮機に係り,特に,スクロ−ル
型圧縮機の保護機能に適切な,計測特性の優れた温度検
出手段を備えたスクロ−ル型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロ−ル型圧縮機は例えば,図
5ないし図7に示すように構成されている。各図におい
て,図5はスクロ−ル型圧縮機の縦断正面図,図6は図
5におけるスクロ−ル部分の横断面図,図7は図5の要
部拡大図である。図5において,1は密閉容器であっ
て,密閉容器1の中には上方に圧縮要素2と下方に圧縮
要素2を駆動する駆動要素(電動要素)3とがそれぞれ
収納されており,密閉容器1の内部の圧縮要素2の駆動
要素3の反対側の空間は圧力室4を形成している。5B
は圧力室4内の後述する吐出ポ−ト15と吐出管6の中
間位置に設けられている温度センサである。7はフレ−
ムで,フレ−ム7には軸受部8が設けられていて駆動要
素3に結合する回転軸9を回転自在に軸支している。圧
縮要素2は固定スクロ−ル10と揺動スクロ−ル11と
によって構成されている。固定スクロ−ル10は,円盤
状の鏡板12と,鏡板12に圧力室4とは反対方向に向
け面周辺に突出させた環状壁13と,この環状壁13に
囲まれて立設させた渦巻状の所定形状,例えばインボリ
ュ−ト状,または類似曲線に形成したラップ14等によ
って構成されている。固定スクロ−ル10は環状壁13
の鏡板12の反対側がフレ−ム7に固定されている。ま
た,固定スクロ−ル10における鏡板12の中央部には
吐出ポ−ト15が設けられていて,吐出ポ−ト15の圧
力室側にはリ−ド弁16がボルト17によって鏡板12
に固定されている。
【0003】揺動スクロ−ル11は,円盤状の鏡板18
と,鏡板18の一方の面に立設させた渦巻状の所定形
状,例えばインボリュ−ト状,または類似曲線に形成し
たラップ19と,鏡板18に立設させたラップ19の反
対面中央部に設けた突出部20等によって構成され,突
出部20の内部はボス部21を形成している。ボス部2
1は駆動要素3に結合する回転軸9の先端に形成したピ
ン部22に嵌合され,回転軸9の軸心と揺動スクロ−ル
11の鏡板18の中心とは所定寸法偏心するように形成
されている。即ち,例えば,回転軸9の先端に形成した
ピン部22は回転軸9の軸心に対して所定寸法偏心して
形成されている。揺動スクロ−ル11の鏡板18とフレ
−ム7とは,オルダム継手23等によって結合し,固定
スクロ−ル10に対して揺動スクロ−ル11が自転しな
いで公転するように構成されている。従って,固定スク
ロ−ル10に立設させたラップ14と揺動スクロ−ル1
1に立設させたラップ19とは一部において完全に接触
することによって複数個の圧縮室空間24を形成してい
る。この圧縮室空間24は,図6に示すように,揺動ス
クロ−ル11の回転に伴い,外方から内方に向けて螺旋
状に回りながら断面積を次第に縮小させている。即ち,
圧縮対象の被圧縮ガス(図示せず)を外方から内方に向
けて圧縮してゆき最後に固定スクロ−ル10の鏡板12
に設けた吐出ポ−ト15から圧力室4に向けて吐出し,
さらに吐出管6から外部に結合した所定設備(図示せ
ず)に吐出される。フレ−ム7の外周には上述した構成
の圧縮要素2に被圧縮ガス(図示せず)を導く通路25
が形成されている。
【0004】駆動要素3は電動機によって構成されてい
る。26は駆動要素3の固定子,27は回転子であっ
て,固定子26は密閉容器1の側壁1aに固定され,回
転子27は回転軸9に固定されている。回転軸9は前述
したようにフレ−ム7に設けた軸受部8によって軸支さ
れている。密閉容器1における駆動要素3の圧縮要素2
と反対側になる空間28の側壁1aには吸込管29が設
けられている。
【0005】圧力室4に設けた温度センサ5Bは,図7
に示すように,高温高圧になる被圧縮ガス(図示せず)
に対する保護用の保護パイプ30の内部にはサ−ミスタ
等の感熱素子31を内装して構成している。なお,感熱
素子31による温度検出信号はリ−ド線32によってこ
のスクロ−ル型圧縮機の制御装置(図示せず)に導かれ
ている。温度センサ5Bによって検出された被圧縮ガス
(図示せず)の温度の異常温度上昇信号は,高温による
固定スクロ−ル,揺動スクロ−ル等を構成する各部材の
焼き付きやかじりを防止するために,所定の保護機能を
作動させ,また,警報を報知する等に利用される。な
お,従来の温度検出手段としては,上記の圧力室4内に
設けられる温度センサ5Bの他,密閉容器の外壁に設け
られる温度センサ,駆動要素である電動機の巻線に設け
られる温度センサ等もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上述したよ
うなスクロ−ル型圧縮機における温度検出手段による
と,例えば,配管リ−クによって被圧縮ガス量が減少し
たり,被圧縮ガス量の少ない使用条件,例えば,このス
クロ−ル型圧縮機が冷凍機に使用されていて冷媒循環量
の少ない使用条件等の場合においては,被圧縮ガス温度
と,保護パイプ内部に装着した温度センサによる検出温
度値との間に大きな温度差が発生するという問題点があ
った。また,密閉容器の外壁に温度センサを装着する手
段や電動機の巻線に温度センサを装着する手段による
と,被圧縮ガスの温度上昇から遅れて温度を検出すると
いう問題点があった。従って,従来の温度検出手段によ
ると,温度センサによる高温検知によって保護機能が働
く前に圧縮機が破損する恐れがあった。本発明は上記従
来のものの課題(問題点)を解決するようにしたスクロ
−ル型圧縮機を提供することを目的とするもので,被圧
縮ガスの条件に関係せず応答性の良い温度検出手段を備
えることによって信頼性の高いスクロ−ル型圧縮機を得
るようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明に基づくスクロ−ル型圧縮機においては,密
閉容器内の圧力室内の所定位置に配設する温度センサに
所定形状の集熱板を取り付けるように構成した。この場
合,集熱板は被圧縮ガスの吐出流と直交する方向に取り
付けるようにすることが望ましい。
【0008】
【作用】本発明は,上述のように,圧力室内に設けられ
る温度センサに所定形状の集熱板を取り付けるようにし
たので,吐出管側へ排出される被圧縮ガスと温度センサ
本体(サ−ミスタ等)との間の伝熱特性が向上し,被圧
縮ガス量の少ない場合等においても,被圧縮ガスの温度
を遅滞なく正確に検出できる。従って,温度上昇によっ
て機能する保護機能が遅滞なく作動する。なお,この集
熱板を被圧縮ガスの吐出流と直交する方向に取り付けた
場合には被圧縮ガスと温度センサ本体(サ−ミスタ等)
との間の伝熱特性をより向上できる。
【0009】
【実施例】本発明に基づくスクロ−ル型圧縮機の構造を
図1ないし図4に示す一実施例によって説明する。な
お,図面上における機能要素類の配設位置は,図面上の
上下方向を示す用語を用いて説明している。図1はスク
ロ−ル型圧縮機の縦断正面図,図2は図1における各ス
ロ−ル部分の横断面図,図3は図1に示した要部の拡大
図,図4は温度センサの斜視図をそれぞれ示している。
各図において,従来の技術の説明で図5ないし図7に記
した機能要素,部材と同一または相当の機能要素,部材
の符号は,図5ないし図7と同一の符号を使用してい
る。図1において,1は密閉容器であって,密閉容器1
の上部には圧縮要素2が,下部には圧縮要素2を駆動す
る駆動要素3がそれぞれ収納されており,密閉容器1の
内部における圧縮要素2の上部の空間は圧力室4を形成
している。5Aは本発明の温度センサ,6は圧力室4に
おける密閉容器1の側壁1aに設けられる吐出管で,温
度センサ5Aは圧力室4内の吐出管6と後述する吐出ポ
−ト15の中間位置に設けられる。なお,温度センサ5
Aの詳細構造については後述する。
【0010】7はフレ−ムで,このフレ−ム7には軸受
部8が設けられていて駆動要素3に結合する回転軸9を
回転自在に軸支している。圧縮要素2は固定スクロ−ル
10と揺動スクロ−ル11とによって構成されている。
固定スクロ−ル10は,円盤状の鏡板12と,鏡板12
の圧力室4とは反対方向に向け面周辺に突出させた環状
壁13と,この環状壁13に囲まれて立設させた渦巻状
の所定形状,例えばインボリュ−ト状,または類似曲線
に形成したラップ14等とによって構成されている。固
定スクロ−ル10は環状壁13の鏡板12の反対側がフ
レ−ム7に固定されている。また,固定スクロ−ル10
における鏡板12の中央部には吐出ポ−ト15が設けら
れていて,吐出ポ−ト15の圧力室側にはリ−ド弁16
がボルト17によって鏡板12に固定されている。
【0011】揺動スクロ−ル11は,円盤状の鏡板18
と,鏡板18の一方の面に立設させた渦巻状の所定形
状,例えばインボリュ−ト状,または類似曲線に形成し
たラップ19と,鏡板18に立設させたラップ19の反
対側面中央部に設けた突出部20等によって構成され,
突出部20の内部はボス部21を形成している。ボス部
21は駆動要素3に結合する回転軸9の先端に形成した
ピン部22に嵌合され,回転軸9の軸心と揺動スクロ−
ル11の鏡板18の中心とは所定寸法偏心するように形
成されている。即ち,例えば,回転軸9の先端に形成し
たピン部22は回転軸9の軸心に対して所定寸法偏心し
て形成されている。揺動スクロ−ル11の鏡板18とフ
レ−ム7とは,オルダム継手23等によって結合し,固
定スクロ−ル10に対して揺動スクロ−ル11が自転し
ないで公転するように構成されている。従って,固定ス
クロ−ル10に立設させたラップ14と揺動スクロ−ル
11に立設させたラップ19とは一部において完全に接
触することによって複数個の圧縮室空間24を形成して
いる。この圧縮室空間24は,図2に示すように揺動ス
クロ−ル11の回転に伴い,外方から内方に向けて螺旋
状に回りながら断面積を次第に縮小させている。即ち,
圧縮対象の被圧縮ガス(図示せず)を外方から内方に向
けて圧縮してゆき最後に固定スクロ−ル10の鏡板12
に設けた吐出ポ−ト15から圧力室4に向けて吐出し,
さらに吐出管6から外部に結合した所定設備(図示せ
ず)に吐出される。フレ−ム7の外周には上述した構成
の圧縮要素2に被圧縮ガス(図示せず)を導く通路25
が形成されている。
【0012】駆動要素3は,例えば,電動機によって構
成されており,26は駆動要素3の固定子,27は回転
子である。固定子26は密閉容器1の側壁1aに固定さ
れ,回転子27は回転軸9に固定されている。回転軸9
は前述したようにフレ−ム7に設けた軸受部8によって
軸支されている。密閉容器1の駆動要素3の下側の空間
28における側壁1aには吸込管29が設けられてい
る。
【0013】次に,本発明の温度センサ5Aの詳細構造
を説明する。即ち,本発明の温度センサ5Aは,図3及
び図4に示すように高温高圧になる被圧縮ガス(図示せ
ず)に対する保護用の,被圧縮ガスの特性に対応した耐
腐食性が高く伝熱特性の良い所定の材質,例えば銅製の
保護パイプ30内にサ−ミスタ等の感熱素子31を内装
し,さらに,保護パイプ30に,例えば導電性材料より
成る集熱板5Aaを取り付けて構成した点にその構成上
の特徴がある。なお,集熱板5Aaは圧力室4内を流れ
る被圧縮ガスの流量とその流れる方向や流速等に対応し
た所定方向(実施例のものでは垂直方向)に向けて取り
付けられ,また,保護パイプ30と同様,被圧縮ガスの
特性に対応した耐腐食性が高くて伝熱特性が良く,その
取り付け方向及び被圧縮ガスの流量と流れる方向や流速
等に対応した適切な表面仕上げをすることが望ましい。
なお,感熱素子31による温度検出信号はリ−ド線32
によってこのスクロ−ル型圧縮機の制御装置(図示せ
ず)に導かれている。上述した図1ないし図4において
は,圧縮要素の機能を向上させるのに必要な補助機能そ
の他の構成要素,駆動要素の回転子の位置を固定する構
成要素や配線類等,本発明を説明するに特に必要のない
構成要素類の図示,説明については省略している。
【0014】次に,上述の構成における働きを詳細に説
明する。駆動要素3を構成する電動機に図示しない配線
を介して電力が供給されると,回転子27が回転して回
転軸9を回転させる。回転軸9が回転すると回転軸9の
軸心に対して偏心し結合される揺動スクロ−ル11の鏡
板18はこの鏡板面上を固定スクロ−ル10に対して円
周方向に揺動しながら公転する。従って,固定スクロ−
ル10の鏡板12の内面と鏡板12に立設させたラップ
14及び揺動スクロ−ル11の鏡板18の内面と鏡板1
8に立設させたラップ19とが形成する複数個の圧縮室
空間24が,それぞれ,揺動スクロ−ル11の揺動回転
に従って,外方から内方に向けて螺旋状に回りながら容
積を次第に縮小させる。即ち,圧縮要素2の主要機能で
ある被圧縮ガスの圧縮機能部としての作用を実行する。
従って,密閉容器1の側壁1aに設けた吸込管29に接
続される図示しない配管から所定の被圧縮ガス(図示せ
ず),例えば,この圧縮装置が冷凍機に使用されている
場合は冷凍用の冷媒が吸入される。
【0015】吸入された被圧縮ガス(図示せず)は,駆
動要素3を構成する電動機の固定子,回転子間の空隙を
流れて駆動要素3の発熱を奪い,フレ−ム7に設けた通
路25を経由して圧縮要素2の上述した圧縮機能部に導
かれる。圧縮機能部に導かれた被圧縮ガス(図示せず)
は上述したように,各複数個の圧縮室空間24に順次吸
引され,揺動スクロ−ル11の揺動回転に従って,外方
から内方に向けて螺旋状に回りながら圧縮室空間24の
容積が次第に縮小されるに従って圧縮される。圧縮作用
によって高圧高温になった被圧縮ガス(図示せず)は最
後に固定スクロ−ル10の鏡板12に設けた吐出ポ−ト
15から圧力室4に向けて吐出される。圧力室4に吐出
された被圧縮ガス(図示せず)は,圧力室4内をリ−ド
弁16の条件と流量及び吐出圧に伴う流速等によって密
閉容器1の側壁1aに設けた吐出管6の方向に流れ,吐
出管6に結合される図示しない配管を経由して所定の機
能装置(図示せず)に供給される。
【0016】ところで,本発明の温度センサ5Aはその
下端部に集熱板5Aaを備えているから,吐出ポ−ト1
5から吐出管6に向けて吐出される被圧縮ガス(図示せ
ず)の内の所定量のものが集熱板5Aaに接触して通過
する。即ち,従来の集熱板5Aaを有しないものでは,
温度センサ5Bの本体との接触に過ぎなかったから通過
する被圧縮ガスの量が少ないときには,その温度検出精
度が低下していたが,本発明のものでは,この集熱板5
Aaの面積分だけ被圧縮ガスとの接触面積を拡大し,被
圧縮ガスの量が少ないときにも温度検出精度の低下を補
償するようにしたものである。従って,温度センサ5A
は,たとえ,通過する被圧縮ガスの量が少ない場合に
も,集熱板5Aaの部分で高精度に被圧縮ガス(図示せ
ず)の温度を検知して温度センサ5A内の感熱素子31
に伝熱する。このように本発明の温度センサ5Aは集熱
板5Aaの存在のため周囲温度が変化すると精度良く,
その温度変化に追随して温度センサ5Aに設けた感熱素
子31はこの感熱素子31の特性に対応した温度信号を
リ−ド線32を経由して図示しない所定の制御装置に伝
送する。従って,温度センサ5Aによって検出された被
圧縮ガス(図示せず)の温度を示す信号から,図示しな
い制御装置に設けた検知機能によって被圧縮ガス(図示
せず)の異常温度上昇を検知すると,所定の保護機能を
作動させ,また,警報を報知する。なお,集熱板5Aa
を本実施例の場合のように,被圧縮ガス(図示せず)の
流れ方向に対して直交する垂直方向に配置している場合
は,被圧縮ガス(図示せず)の流量が少ない場合におい
ても被圧縮ガス(図示せず)の温度に対して追随する温
度変化の速度は向上する。集熱板5Aaの面積とその面
積を有効に活用できる形状及び表面処理等は,圧力室4
の形状と容積及び吐出ポ−ト15と吐出管6との相対位
置並びにそれぞれの開孔方向,被圧縮ガス(図示せず)
の性質と流量,流速(動圧力)等に対応して適切に設定
すれば良い。また,集熱板5Aaの装着角度はこの圧縮
機の運転条件,例えば,被圧縮ガス(図示せず)の質や
量,或いは,揺動スクロ−ルの回転速度等の運転モ−ド
に対応して,例えば,適切な特性のバネで集熱板を保持
する,適切な駆動機能を揺動スクロ−ルの回転速度等の
運転条件に対応して自動調整する手段によって回転可能
に圧力室内に構成・配置させても良い。また,温度セン
サ5Aに使用する感熱素子31も,サ−ミスタ以外の適
切な温度検出性能を備えた,熱電対,半導体熱センサ
等,適切任意な感熱素子を使用し,この感熱素子の特性
等に対応して,非導電性で適切な伝熱特性を備えた材質
の物質を感熱素子と保護パイプの中間に充填する等,温
度センサの構成はその必要特性と条件に対応して適切に
構成させれば良いことは当然である。
【0017】また,上述の説明は本発明の技術思想を実
現するための基本手法と構成を示したものであって,上
述した以外に種々応用改変することができる。例えば,
実施例におけるスクロ−ル型圧縮機は密閉容器内に圧縮
要素と駆動要素を組み込んだ縦型の構造について説明し
たが,駆動要素が外づけとなる場合等,実施例に示した
以外の構造のスクロ−ル型圧縮機に対しても,その圧力
室相当箇所の被圧縮ガスの流れに対応した適切な位置と
方向に上述したような集熱板を装着した温度センサを配
設することによって,本発明の技術思想を活用できるこ
とも当然である。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述したように構成したので次
に示すような優れた効果を有する。 簡単な構造の温度センサによって被圧縮ガスと温度セ
ンサ本体(感熱素子)との間の伝熱特性が向上する。 被圧縮ガス量の少ない場合等においても,被圧縮ガス
の温度を遅滞なく正確に検出できる。 温度検出遅れ時間が短くできるので温度上昇によって
機能する保護機能が遅滞なく作動し,このスクロ−ル型
圧縮機の信頼性が向上できる。 集熱板を吐出流と直交する方向に取り付けた場合は上
述した本発明の効果がより高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく一実施例を示すスクロ−ル型圧
縮機の縦断正面図である。
【図2】図1に示す各スクロ−ル部分の横断面図であ
る。
【図3】図1における要部の拡大図である。
【図4】本発明に基づく温度センサの斜視図である。
【図5】従来例のスクロ−ル型圧縮機を示す縦断正面図
である。
【図6】図5に示すスクロ−ル部分の横断面図である。
【図7】図5における要部の拡大図である。
【符号の説明】
1:密閉容器 1a:密閉容器側壁 2:圧縮要素 3:駆動要素 4:圧力室 5A:温度センサ 5Aa:集熱板 6:吐出管 10:固定スクロ−ル 11:揺動スクロ−ル 12:固定スクロ−ルの鏡板 14:固定スクロ−ルのラップ 15:吐出ポ−ト 18:揺動スクロ−ルの鏡板 19:揺動スクロ−ルのラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田山 秀樹 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に少なくとも圧縮要素を収納
    し,前記圧縮要素は鏡板に渦巻状のラップを立設させた
    固定スクロ−ルと鏡板に渦巻状のラップを立設させた揺
    動スクロ−ルとを設け,この揺動スクロ−ルと固定スク
    ロ−ルとにより外方から内方へ向かって次第に縮小させ
    た複数の圧縮室を形成し,前記揺動スクロ−ルは結合し
    た所定の駆動要素によって固定スクロ−ルに対し自転し
    ないように公転させ,前記固定スクロ−ルの鏡板には前
    記圧縮室と当該密閉容器内における該圧縮要素の吐出側
    に形成した圧力室との間に吐出ポ−トを設けるとともに
    前記圧力室の密閉容器壁部に吐出管を設けたスクロ−ル
    型圧縮機において,前記圧力室内の所定位置に温度セン
    サを配設し,該温度センサには所定形状の集熱板を取り
    付けたことを特徴とするスクロ−ル型圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集熱板は吐出ポ−トから
    吐出される吐出流と直交する方向に取り付けられている
    スクロ−ル型圧縮機。
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