JPH08177764A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

Info

Publication number
JPH08177764A
JPH08177764A JP33480894A JP33480894A JPH08177764A JP H08177764 A JPH08177764 A JP H08177764A JP 33480894 A JP33480894 A JP 33480894A JP 33480894 A JP33480894 A JP 33480894A JP H08177764 A JPH08177764 A JP H08177764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge pipe
scroll
cooling
fixed scroll
cooling air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33480894A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Mihara
宏之 三原
Yuji Komai
裕二 駒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP33480894A priority Critical patent/JPH08177764A/ja
Publication of JPH08177764A publication Critical patent/JPH08177764A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/04Heating; Cooling; Heat insulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定スクロールの背面側と冷却風用のダクト
カバーの間に吐出配管を収納し、全体の長さ寸法を短縮
すると共に、吐出配管を冷却風で効率的に冷却できるよ
うにする。 【構成】 固定スクロール12の鏡板13背面側に形成
した各冷却フィン32のうち、各冷却フィン32間に吐
出配管35を配設し、吐出配管35を鏡板13の背面側
と冷却風用のダクトカバー34との間に収納する。これ
によって吐出配管35が、ダクトカバー34の外側へと
張出すのを確実に防止でき、スクロール式空気圧縮機の
全体の長さ寸法Lを短縮することができる。また、矢示
B方向に流れる冷却風で吐出配管35を冷却でき、吐出
配管35から外部に吐出される圧縮空気の温度を下げる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば真空ポンプや圧
縮機等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来技術によるスクロール式流体
機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて示す。
【0003】図において、1はスクロール式空気圧縮機
の本体を構成するケーシングで、該ケーシング1は、有
底の段付筒状に形成され、基端側が小径の軸受部1Aと
なり、先端側が大径の開口部1Bとなっている。
【0004】2は該ケーシング1の該軸受部1Aに軸受
3,4を介して回転可能に支持された駆動軸を示し、該
駆動軸2の先端側は該ケーシング1内へと伸長してクラ
ンク2Aとなり、該クランク2Aの軸線は駆動軸2の軸
線に対して所定寸法dだけ偏心している。また、該駆動
軸2の基端側はケーシング1外で電動モータ(図示せ
ず)等に連結され、この電動モータによって回転駆動さ
れる。
【0005】5はケーシング1内に位置して駆動軸2の
クランク2Aに旋回可能に設けられた旋回スクロールを
示し、該旋回スクロール5は、円板状に形成された鏡板
6と、該鏡板6の前面6Aから中心側が巻始め端とな
り、外周側が巻終り端となって立設されたうず巻き状の
ラップ部7と、鏡板6を背面側から冷却するために該鏡
板6の背面側に一体形成された複数枚の冷却フィン8
(1枚のみ図示)と、各冷却フィン8を介して鏡板6の
背面側に一体的に設けられた円板状の板状体9と、該板
状体9の背面9A側中央に設けられたボス部10とから
構成され、該ボス部10内にはクランク2Aが旋回軸受
11を介して取り付けられている。
【0006】ここで、前記板状体9の背面9A外周側と
ケーシング1の間には、自転防止機構としてのオルダム
継手(図示せず)等が配置されている。そして、旋回ス
クロール5は、オルダム継手によって自転が防止される
ことにより、駆動軸2の軸線を中心にして旋回(公転)
し続けるようになっている。また、旋回スクロール5の
各冷却フィン8は後述する固定スクロール12の各冷却
フィン15とほぼ同様に形成され、ケーシング1内を矢
示A方向に流通する冷却風により旋回スクロール5の鏡
板6を背面側から冷却するものである。
【0007】12はケーシング1の開口部1Bを施蓋す
るようにケーシング1の先端面に衝合して設けられた固
定スクロールを示し、該固定スクロール12は、その中
心が駆動軸2の軸線と一致するように中央部に配設され
た鏡板13と、該鏡板13の前面13Aから旋回スクロ
ール5のラップ部7と同様に、中心側が巻始め端とな
り、外周側が巻終り端となって立設されたうず巻き状の
ラップ部14と、鏡板13の背面側に一体成形された冷
却フィン15(1枚のみ図示)と、鏡板13の外周側を
取囲むように形成され、ケーシング1の先端面外周側と
衝合する筒部16とから構成されている。
【0008】ここで、固定スクロール12の各冷却フィ
ン15は、図2に例示する各冷却フィンとほぼ同様に、
互いに平行に伸び、後述する冷却風用のダクトカバー2
1との間で冷却風通路を形成している。そして、該固定
スクロール12のラップ部14には、旋回スクロール5
のラップ部7が所定角度(例えば180°程度)だけず
らした状態で重なり合っている。
【0009】17,17,…は旋回スクロール5のラッ
プ部7と固定スクロール12のラップ部14との間に形
成された複数の圧縮室を示し、該各圧縮室17は固定ス
クロール12に対して旋回スクロール5が旋回運動をす
るときに、ラップ部7,14間でその体積が順次縮小す
るように形成されている。そして、該各圧縮室17は、
旋回スクロール5が旋回運動することにより、後述の吸
入ポート18から空気を取込み、この空気を順次圧縮す
る。
【0010】18は固定スクロール12の筒部16に設
けられた吸込ポートを示し、該吸込ポート18は、筒部
16に穿設された径方向の吸込穴として形成され、前記
各圧縮室17のうち最外周側の圧縮室17と連通するよ
うになっている。
【0011】19は固定スクロール12の鏡板13中心
部に穿設された吐出ポートを示し、該吐出ポート19は
固定スクロール12の鏡板13背面側から筒状に一定長
さをもって吐出し、該吐出ポート19は各圧縮室17の
うち最中央側(高圧側)の圧縮室17と連通している。
【0012】20は一端側が吐出ポート19に接続され
た吐出配管を示し、該吐出配管20は他端側が冷却風用
のダクトカバー21を貫通して略L字状に屈曲し、冷却
風用のダクトカバー21に沿って、固定スクロール12
の径方向に導出されている。そして、該吐出配管20の
先端側は外部の空気タンク(図示せず)等に接続され、
吐出ポート19から吐出された圧縮空気を、この空気タ
ンク内に貯留させるものである。
【0013】21は固定スクロール12の鏡板13背面
側に各冷却フィン15を介して取付けられた冷却風用の
ダクトカバーを示し、該ダクトカバー21は一定の幅寸
法をもって鏡板13の径方向に延びる平板等によって形
成され、各冷却フィン15の先端側端面等に衝合状態で
固着されている。そして、該ダクトカバー21は各冷却
フィン15との間に各冷却風通路を画成し、この冷却風
通路に沿って冷却風を矢示B方向に流通させる。
【0014】22は駆動軸2に固着されたカウンタウェ
イトで、該カウンタウェイト22は駆動軸2の回転バラ
ンスをとるものである。
【0015】従来技術によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、駆動軸2を電動モータ
によって回転駆動すると、この回転はクランク2Aから
旋回軸受11を介して旋回スクロール5に伝えられる。
これにより、該旋回スクロール5は、駆動軸2の軸線を
中心として所定寸法dの旋回半径で旋回運動し、この旋
回運動によって、吸込ポート18から外部の空気が最外
周側の圧縮室17内に流入する。そして、各圧縮室17
は連続的に縮小し、吸込ポート18から取込んだ空気を
順次内周側の圧縮室17に送り込んで圧縮しつつ、この
圧縮空気を吐出ポート19から吐出配管20を介して外
部の空気タンク(図示せず)等に吐出する。
【0016】また、この圧縮運転時に各圧縮室16内に
発生する圧縮熱によって、各スクロール5、12の熱膨
張あるいは、温度不均一が生じることによる熱変形の発
生を防止するために、冷却フィン(図示せず)等により
ケーシング1内および固定スクロール12の背面側等に
向けて矢示A、B方向の冷却風を発生させ、各冷却フィ
ン8,15等により旋回スクロール5および固定スクロ
ール12等の冷却を行なっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、一端側を吐出ポート19に接続した吐出配
管20の他端側を、冷却風用のダクトカバー21を貫通
させ、ダクトカバー21外に張出させると共にともにし
て略L字状に屈曲させて、該ダクトカバー21の外側面
に沿って固定スクロール12の径方向に導出しているた
めに、図5に示す如くスクロール式空気圧縮機の全長L
2 に吐出配管20の張出し寸法L1 が加算され、全体の
長さ寸法Lが大きくなってしまい、パッケージ等に圧縮
機を収容する場合等に余分に大きなスペースを取るとい
う問題がある。
【0018】また、吐出配管20から吐出される圧縮空
気によって、高温に加熱された状態となっているため
に、吐出配管20が熱等で損傷、破損され易いという問
題がある。
【0019】さらに、圧縮機をパッケージ内に収容する
場合にも、吐出配管20がダクトカバー21の外側にあ
るため、吐出配管20からの熱がパッケージ内に放散さ
れ、該パッケージ内の温度が上がってしまうという問題
がある。
【0020】さらにまた、冷却風用のダクトカバー21
は吐出配管20を挿通すための挿通穴を特別に設ける必
要があり加工コストが上昇する上に、吐出配管20がダ
クトカバー21外に配置されるため、圧縮空気が吐出配
管20内を流れるときに大きな吐出音が生じ易いという
問題がある。
【0021】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は吐出配管を冷却風用のダクトカ
バー内に収納することができ、高温に加熱された吐出配
管を効率良く冷却できると共に、全体の長さ寸法を小さ
くして小型化を図ることができるようにしたスクロール
式流体機械を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、ケーシングと、先端
側が該ケーシング内に回転可能に設けられた駆動軸と、
該駆動軸の先端側に設けられた旋回スクロールと、該旋
回スクロールと対向して前記ケーシングの先端側を閉塞
するように設けられ該旋回スクロールとの間に複数の圧
縮室を画成する固定スクロールと、前記各圧縮室のうち
最外周側の圧縮室に連通する吸込ポートと、前記固定ス
クロールの中心部に設けられ前記圧縮室からの流体を外
部に吐出させる吐出ポートと、前記固定スクロールの背
面側に設けられた冷却風用のダクトカバーと、該ダクト
カバーと固定スクロールとの間に配設され、一端側が前
記吐出ポートに接続され他端側が前記固定スクロールの
背面側を径方向に伸長した吐出配管とからなる構成を採
用している。
【0023】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、前記固定スクロールの背面側には、前記冷却風の流
れ方向に沿って互いに平行に伸長し、前記ダクトカバー
との間に複数の冷却風通路を形成する複数の冷却フィン
を設け、該各冷却フィンの伸長方向に沿って前記吐出配
管を外部に導出する構成とするのが好ましい。
【0024】また、請求項3に記載の発明のように、前
記吐出配管を、前記冷却風の流れ方向に対し下流側から
上流側に向けて導出する構成としてもよい。
【0025】さらに、請求項4に記載の発明のように、
前記固定スクロールの背面側には、前記冷却風の流れ方
向に沿って互いに平行に伸長し、前記ダクトカバーとの
間に複数の冷却風通路を形成する複数の冷却フィンを設
け、前記吐出配管を、該各冷却フィンを横切る方向に伸
長する構成としてもよい。
【0026】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明では、
固定スクロールの背面側と、冷却風用のダクトカバーと
の間に吐出配管を収納でき、該吐出配管が冷却風用ダク
トカバーから外部に張出してしまうのを防止できる。そ
して、ダクトカバー内を流れる冷却風によって吐出配管
を効率的に冷却でき、吐出配管を介してタンク等に吐出
される圧縮流体の温度を確実に下げることができる。
【0027】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、固定スクロールの背面側に複数の冷却フィンを設
け、該各冷却フィンの伸長方向に沿って吐出配管を外部
に導出することにより、各冷却フィンによって固定スク
ロールを背面側から冷却できると共に、吐出配管をより
効率的に冷却することができる。
【0028】また、請求項3に記載の発明のように、冷
却風の下流側から上流側に向けて吐出配管を導出するこ
とにより、吐出配管を上流側のより低い温度の冷却風に
接触させることができ、吐出配管をさらに確実に冷却で
きる。
【0029】一方、請求項4に記載の発明のように、各
冷却フィンを横切る方向に吐出配管を伸長させることに
より、該吐出配管に接触する冷却風量を増大でき、これ
によっても吐出配管を効率的に冷却できる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4に基
づいて説明する。なお、実施例では前述した図5に示す
従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0031】図1および図2は本発明の第1の実施例を
示している。
【0032】図中、31は固定スクロール12の鏡板1
3に一体形成された吐出ポートを示し、該吐出ポート3
1は従来技術で述べた吐出ポート19とほぼ同様に、鏡
板13の背面側から小径の筒状に突出しているものの、
該吐出ポート31は突出端側の端面が閉塞端31Aとな
っている。そして、該突出ポート31には突出端側に位
置して径方向の接続口31Bが形成され、該接続口31
Bには後述の吐出配管35が接続されている。
【0033】32A〜32Eは固定スクロール12の鏡
板13に一体形成された複数本の冷却フィン(全体とし
て各冷却フィン32という)を示し、該各冷却フィン3
2は従来技術で述べた各冷却フィン15とほぼ同様に形
成されているものの、該各冷却フィン32は図2に示す
ように、その中央部に位置する冷却フィン32Aが突出
ポート31の近傍位置から鏡板13の径方向外側へと伸
長し、該冷却フィン32Aの長さ寸法は鏡板13の直径
に対して1/2以下の寸法となっている。そして、冷却
フィン32Aの左、右両側に位置する冷却フィン32
B、32Bは、冷却フィン32Aと平行に鏡板13の径
方向に伸長し、その両端側が鏡板13の外周側近傍まで
伸びている。
【0034】また、各冷却フィン32Bの左,右両側に
位置する冷却フィン32C、32C、32D、32D、
32E、32Eについても各冷却フィン32Bと同様に
鏡板13の径方向に伸長し、その両端側が鏡板13の外
周側近傍まで延びている。そして、各冷却フィン32は
後述のダクトカバー34との間で冷却風通路33、3
3、…を形成し、該各冷却風通路33内を矢示B方向に
流通する冷却風によって固定スクロール12の鏡板13
を背面側から冷却する構成となっている。
【0035】34は固定スクロール12の鏡板13背面
側に各冷却フィン32を介して取付けられた冷却風用の
ダクトカバーで、該ダクトカバー34は一定の幅寸法を
もって鏡板13の径方向に延びる平板等によって形成さ
れ、各冷却フィン32のうち、各冷却フィン32A〜3
2Dの先端側端面等に衝合状態で固着されている。そし
て、該ダクトカバー34は各冷却フィン32との間に各
冷却風通路33を画成し、該各冷却風通路33に沿って
冷却風を矢示B方向に流通させる。
【0036】35は吐出ポート31からの圧縮空気を外
部に導出する吐出配管を示し、該吐出配管35は一端側
が吐出ポート31の接続口31Bに接続され、他端側が
各冷却フィン32B間を鏡板13の背面側に沿って径方
向外側へと伸長している。そして、該吐出配管35は鏡
板13の背面側とダクトカバー34の間に配設され、該
ダクトカバー34内に実質的に収納される構成となって
いる。
【0037】本実施例によるスクロール式空気圧縮機
は、以上の如き構成を有するもので、その基本的作動に
ついては従来技術によるものと格別差異はない。
【0038】然るに、本実施例では、固定スクロール1
2の鏡板13背面側の形成した各冷却フィン32のう
ち、冷却フィン32B、32B間に吐出配管35を配設
し、該吐出配管35を鏡板13の背面側と冷却風用のダ
クトカバー34との間に収納する構成としたから、当該
スクロール式圧縮機の長さ方向に対して吐出配管35が
ダクトカバー34外に張出するのを確実に防止でき、図
5に示す従来技術に比較して、張出し寸法L1 分だけ当
該スクロール式空気圧縮機の全体の長さ寸法Lを短縮で
き、図1に示す如く全長L2 とすることができ、圧縮機
全体の小型化が可能となる。
【0039】また、各冷却フィン32によって固定スク
ロール12を背面側から冷却できると共に、吐出配管3
5を効率的に冷却でき、吐出配管35を介してタンク
(図示せず)等に吐出される圧縮空気の温度を確実に下
げることができる。
【0040】さらに、吐出配管35をダクトカバー34
内に収納しているから、該ダクトカバー34によって吐
出配管35を外側から効果的に保護することができ、吐
出配管35を損傷、破損する等の問題を解消できる上
に、吐出配管35内を流れる圧縮空気による吐出音等を
ダクトカバー34および各冷却フィン32等によって減
音でき、騒音を効果的に低減することができる。
【0041】また、冷却風用のダクトカバー34に吐出
配管35の挿通穴等を設ける必要がなくなり、加工コス
トを低減でき、組立て時の作業性を向上できる。
【0042】一方、該スクロール式圧縮機全体をパッケ
ージ内に収容する場合においても、冷却風用のダクトカ
バー34内に吐出配管35を収めることによって、スペ
ースを有効に活用でき、吐出配管35を冷却風で確実に
冷却できるから、従来技術のように吐出配管35からパ
ッケージ内に熱が放散されるようなことがなくなり、パ
ッケージ内部の温度を下げることができ、圧縮機の信頼
性を向上できる。
【0043】次に、図3は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、ダクトカバー内に収納した吐出
配管を、冷却風の流れ方向に対し下流側から上流側に向
けて伸長させる構成としたことにある。なお、本実施例
では前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略する。
【0044】図中、41は固定スクロール12の鏡板1
3に一体形成された吐出ポートを示し、該吐出ポート4
1は第1の実施例で述べた吐出ポート31とほぼ同様に
形成形しているものの、該吐出ポート41では閉塞端4
1A側に設けた接続口41Bが冷却風の流れ方向矢示B
方向に対して逆向きに開口し、該接続口41Bには後述
の吐出配管44が接続されている。
【0045】42A〜42Eは固定スクロール12の鏡
板13に一体形成された複数本の冷却フィン(全体とし
て各冷却フィン42という)を示し、該各冷却フィン4
2は第1の実施例で述べた各冷却フィン32とほぼ同様
に各冷却フィン42A〜42Eが形成されているもの
の、中央部の冷却フィン42Aは吐出ポート41の近傍
位置から冷却風の流れ方向(矢示B方向)に沿って鏡板
13の外周側近傍まで伸びている。
【0046】そして、各冷却フィン42はダクトカバー
34との間で冷却風通路43、43、…を形成し、該各
冷却風通路43内を矢示B方向に流通する冷却風によっ
て固定スクロール12の鏡板13を背面側から冷却する
構成となっている。
【0047】44は、一端側が吐出ポート41の接続口
41Bに接続された吐出配管で、該吐出配管44は他端
側が冷却風の流れ方向(矢示B方向)とは逆向きに伸長
し、各冷却フィン42B間を鏡板13の背面側に沿って
径方向外側へと導出されている。
【0048】かくして、このように構成される本実施例
のスクロール式空気圧縮機によっても、前記第1の実施
例とほぼ同様の作用効果を奏する。特に本実施例では、
吐出配管35を冷却風の流れ方向(矢示B方向)に対し
下流側から上流側に伸長させる構成としているから、冷
却風のうちより低い温度状態となった上流側の冷却風を
吐出配管35に接触させることができ、吐出配管35を
より効果的に冷却することができる。
【0049】次に、図4は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例の特徴は、固定スクロールの背面側に、各
冷却フィンを横切る方向に吐出配管を伸長させ、外部に
導出する構成としたことにある。なお、本実施例では前
記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0050】図中、51は固定スクロール12の鏡板1
3に一体形成された吐出ポートを示し、該吐出ポート5
1は前記第1の実施例で述べた吐出ポート31とほぼ同
様に形成されているものの、該吐出ポート51は閉塞端
51A側に設けた接続口51Bが冷却風の流れ方向(矢
示B方向)に対して略直角に横切る方向に開口し、該接
続口51Bには後述の吐出配管54が接続されている。
【0051】52A〜52Eは固定スクロール12の鏡
板13に一体形成された複数本の冷却フィン(全体とし
て各冷却フィン52という)を示し、冷却フィン52A
は吐出ポート51の近傍で冷却フィン52A1、52A
2に2分割され、それぞれ鏡板13の外周側まで延びて
いる。また、各冷却フィン52B〜52Eのうち、図4
中の右側に位置する冷却フィン52B〜52Eは第1の
実施例で述べた冷却フィン32B〜32Eと同様に形成
されているものの、左側の冷却フィン52B〜52Eは
冷却フィン52Aとほぼ同様に冷却フィン52B1、5
2B2、52C1、52C2、52D1、52D2、5
2E1、52E2に2分割されている。
【0052】そして、各冷却フィン52はダクトカバー
34との間で冷却風通路53、53、…を形成し、該各
冷却風通路53内を矢示B方向に流通する冷却風によっ
て固定スクロール12の鏡板13を背面側から冷却する
構成となっている。
【0053】54は一端側が吐出ポート51の接続口5
1Bに接続された吐出配管を示し、該吐出配管54は、
他端側が各冷却フィン52A1〜52E1、52A2〜
52E2間を通り、鏡板13の背面側に沿って径方向外
側へと導出されている。そして、該吐出配管54は鏡板
13の背面側とダクトカバー34の間に配設され、該ダ
クトカバー34内に実質的に収納される構成となってい
る。
【0054】かくして、このように構成される本実施例
のスクロール式空気圧縮機によっても、前記第1の実施
例とほぼ同様の作用効果を奏する。特に、本実施例で
は、各冷却フィン52を横切る方向に沿って吐出配管5
4を外部に導出する構成としているから、該吐出配管5
4に接触する冷却風量を増大でき、これによっても吐出
配管54を効率的に冷却できる。
【0055】なお、前記各実施例では、各冷却フィン3
2(42,52)間に吐出配管35(44,54)を配
設するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例
えば各冷却フィンのうち中央の冷却フィンを吐出ポート
と一体化して厚肉に形成し、この冷却フィン内に吐出配
管の一部を構成する吐出通路を穿設してもよい。この場
合には、冷却フィンと吐出配管とを一体化することによ
って、吐出配管の冷却効率を向上できる。
【0056】また、前記第3の実施例では、吐出配管5
4を吐出ポート51から図4中の左方向に伸長させるも
のとして述べたが、これに替えて、例えば右方向に吐出
配管を伸長させてもよく、また、吐出配管を吐出ポート
から斜めに伸長させるようにしてもよい。
【0057】さらに、前記各実施例では、スクロール式
空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限
らず、例えばスクロール式真空ポンプ等に用いてもよ
い。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、固定スクロールの背面側に設けた冷却風用
のダクトカバーと固定スクロールとの間に吐出配管を設
け、該吐出配管の一端側と吐出ポートに接続し他端側を
固定スクロールの背面側に沿って径方向に導出する構成
としたから、固定スクロールの背面側と冷却風用のダク
トカバーとの間に吐出配管を収納でき、該吐出配管がダ
クトカバーから外部に張出してしまうのを防止できる。
この結果、当該スクロール式流体機械の全長を確実に短
縮でき、小型化を図ることができる。
【0059】また、吐出配管は冷却風用のダクトカバー
内を伸長しているから、冷却風によって、吐出配管を効
率的に冷却でき、吐出配管を介してタンク等に吐出され
る流体の温度を確実に下げることができる上に、吐出配
管を圧縮流体が流れるときに生じる吐出騒音を低下させ
ることができる。
【0060】さらに、装置全体をパッケージ内に収容し
た場合には、吐出配管を冷却することによって、パッケ
ージ内の温度上昇を確実に防止でき、圧縮機本体の信頼
性を向上させることができる。
【0061】この場合、請求項2に記載の発明によれ
ば、固定スクロールの背面側に複数の冷却フィンを設
け、該各冷却フィンの伸長方向に沿って吐出配管を外部
に導出する構成としているから、各冷却フィンによって
固定スクロールを背面側から冷却できると共に、吐出配
管をより効率的に冷却することができる。
【0062】また、請求項3の記載の発明では、冷却風
の下流側から上流側に向けて吐出配管を導出することに
より、吐出配管を上流側のより低い温度の冷却風に接触
させることができ、吐出配管をさらに効果的に冷却でき
る。
【0063】さらに、請求項4に記載の発明では、各冷
却フィンを横切る方向に吐出配管を伸長させることによ
り、該吐出配管に接触する冷却風量を増大させて吐出配
管を確実に効率的に冷却でき、吐出流体の温度を効果的
に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるスクロール式空気圧
縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す第2図と同様の断
面図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す第2図と同様の断
面図である。
【図5】従来技術によるスクロール式空気圧縮機を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 駆動軸 5 旋回スクロール 12 固定スクロール 13 鏡板 17 圧縮室 18 吸込ポート 31,41,51 吐出ポート 32,42,52 冷却フィン 34 冷却風用のダクトカバー 35,44,54 吐出配管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、先端側が該ケーシング内
    に回転可能に設けられた駆動軸と、該駆動軸の先端側に
    設けられた旋回スクロールと、該旋回スクロールと対向
    して前記ケーシングの先端側を閉塞するように設けられ
    該旋回スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する固定
    スクロールと、前記各圧縮室のうち最外周側の圧縮室に
    連通する吸込ポートと、前記固定スクロールの中心部に
    設けられ前記圧縮室からの流体を外部に吐出させる吐出
    ポートと、前記固定スクロールの背面側に設けられた冷
    却風用のダクトカバーと、該ダクトカバーと固定スクロ
    ールとの間に配設され、一端側が前記吐出ポートに接続
    され他端側が前記固定スクロールの背面側を径方向に伸
    長した吐出配管とから構成してなるスクロール式流体機
    械。
  2. 【請求項2】 前記固定スクロールの背面側には、前記
    冷却風の流れ方向に沿って互いに平行に伸長し、前記ダ
    クトカバーとの間に複数の冷却風通路を形成する複数の
    冷却フィンを設け、該各冷却フィンの伸長方向に沿って
    前記吐出配管を外部に導出する構成としてなる請求項1
    に記載のスクロール式流体機械。
  3. 【請求項3】 前記吐出配管は、前記冷却風の流れ方向
    に対し下流側から上流側に向けて導出する構成としてな
    る請求項1または2に記載のスクロール式流体機械。
  4. 【請求項4】 前記固定スクロールの背面側には、前記
    冷却風の流れ方向に沿って互いに平行に伸長し、前記ダ
    クトカバーとの間に複数の冷却風通路を形成する複数の
    冷却フィンを設け、前記吐出配管は、該各冷却フィンを
    横切る方向に伸長する構成としてなる請求項1に記載の
    スクロール式流体機械。
JP33480894A 1994-12-20 1994-12-20 スクロール式流体機械 Pending JPH08177764A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33480894A JPH08177764A (ja) 1994-12-20 1994-12-20 スクロール式流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33480894A JPH08177764A (ja) 1994-12-20 1994-12-20 スクロール式流体機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08177764A true JPH08177764A (ja) 1996-07-12

Family

ID=18281460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33480894A Pending JPH08177764A (ja) 1994-12-20 1994-12-20 スクロール式流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08177764A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003129978A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Aisin Seiki Co Ltd 多段真空ポンプ
BE1015288A3 (nl) * 2001-09-19 2005-01-11 Anest Iwata Corp Stromingtoestel van het spiraaltype.
EP1707815A1 (en) * 2005-03-30 2006-10-04 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine with a silencer
EP1707814A1 (en) * 2005-03-30 2006-10-04 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine with a silencer
WO2017089745A1 (en) * 2015-11-26 2017-06-01 Edwards Limited Dry vacuum scroll pump

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1015288A3 (nl) * 2001-09-19 2005-01-11 Anest Iwata Corp Stromingtoestel van het spiraaltype.
US7004735B2 (en) * 2001-09-19 2006-02-28 Anest Iwata Corporation Scroll-type fluid machine having a path to pass and cool the fluid
US7074024B2 (en) * 2001-09-19 2006-07-11 Anest Iwata Corporation Scroll-type fluid machine having a path to pass and cool the fluid
JP2003129978A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Aisin Seiki Co Ltd 多段真空ポンプ
EP1707815A1 (en) * 2005-03-30 2006-10-04 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine with a silencer
EP1707814A1 (en) * 2005-03-30 2006-10-04 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine with a silencer
WO2017089745A1 (en) * 2015-11-26 2017-06-01 Edwards Limited Dry vacuum scroll pump

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003090291A (ja) スクロール流体機械
JP3424881B2 (ja) スクロール式流体機械
US7419371B2 (en) Scroll fluid machine
KR101011202B1 (ko) 베인 로터리형 공기펌프
JPH08177764A (ja) スクロール式流体機械
JPH03185287A (ja) スクロール型流体装置
JPH04342801A (ja) スクロール式流体機械
JP3124437B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2004116471A (ja) スクロール式流体機械
KR101886668B1 (ko) 스크롤식 유체 기계
JP4494885B2 (ja) スクロール式流体機械
JP2822070B2 (ja) 全系回転式スクロール圧縮機の冷却装置
JP2000054972A (ja) スクロール型圧縮機
JP4891416B2 (ja) スクロール式流体機械
JP4017094B2 (ja) インタークーラを有する多段式流体圧縮部を備えたスクロール流体機械
JP4444629B2 (ja) スクロール式流体機械
JP3653128B2 (ja) スクロール式流体機械
JPH02196182A (ja) スクロール型流体装置
JP4071459B2 (ja) スクロール流体機械
JP2009007992A (ja) 圧縮機
JP2005139977A (ja) スクロール式流体機械
JP3355740B2 (ja) 密閉型スクロール圧縮機
JPH0510278A (ja) スクロール型圧縮機
JP2000009065A (ja) スクロール型圧縮機
JPH04265481A (ja) 空気圧縮機