JPH07291817A - 歯科用複合材料 - Google Patents
歯科用複合材料Info
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- JPH07291817A JPH07291817A JP10744794A JP10744794A JPH07291817A JP H07291817 A JPH07291817 A JP H07291817A JP 10744794 A JP10744794 A JP 10744794A JP 10744794 A JP10744794 A JP 10744794A JP H07291817 A JPH07291817 A JP H07291817A
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Abstract
歯科用複合材料を開発する。 【構成】 (a)単官能(メタ)アクリレートに、
(b)平均粒子径が1〜100nmであるコロイダルシ
リカの存在下で特定のシラン化合物を加水分解、縮重合
させて得られるシリカ系縮重合体を分散し、さらに、
(c)重合開始剤を配合した組成物を重合せしめる。 【効果】 装着、違和感がなく、長期間にわたって優れ
た寸法安定性を有する義歯床、人工歯等を得ることがで
きる。
Description
より詳しくは剛性および耐摩耗性に優れ、義歯床用レジ
ン、人工歯等に有用な歯科用複合材料に関する。
に、(メタ)アクリレート系の材料はその優れた透明
性、表面光沢および成形加工性に優れていることから歯
科材料として広く用いられている。しかし、機械的強度
に劣るため、例えば義歯床とした場合、床の厚みを薄く
することが出来ず、口腔内への装着時に異物感があると
いう問題があった。また、耐摩耗性に劣るため、摩耗に
より経時的に材料の寸法安定性が劣ってくるという問題
があった。さらに、(メタ)アクリレート系材料は、例
えばメチルメタクリレートでは重合収縮率が21%と大
きく成形時の寸法安定性に劣っていた。
て、無機物との複合化がこれまで多く検討されている。
例えば、特開昭60−11505号公報においては、ビ
ニルモノマーに特定の粒子系を有する球状の無機酸化物
を配合させた後、重合させることにより耐摩耗性に優れ
た歯科用修復剤が得られることを開示している。しか
し、この方法において用いる無機酸化物の粒子径が0.
1〜10μmであるために耐摩耗性は十分満足いくもの
ではなく、摩耗面も粒子径に依存し粗造となってくると
いう問題があった。また、この方法によれば、無機酸化
物の粒子径が0.1μmより小さい場合にはモノマーと
混合した際に粘度上昇が著しく、その硬化物は実用に供
する材料となり得るものではなく、そのため無機酸化物
の配合割合を高くできないという問題があった。
を用いてラジカル重合性ビニル化合物に均一に分散させ
ることにより、透明性と剛性に優れた複合体組成物が得
られることが特開平5−209027号公報に開示され
ている。しかし、この方法はアクリル系樹脂に剛性およ
び耐熱性を付与したシート材に関するものであり、具体
的に、歯科材料にこれを用いることについては何ら開示
されていない。また耐摩耗性に関しても何ら言及されて
いない。
如き現状に鑑み、(メタ)アクリレート系材料が本来有
する優れた透明性、表面光沢、成形加工性を損なうこと
なく、剛性および耐摩耗性が付与された(メタ)アクリ
レート系歯科用複合材料を得るべく鋭意検討した結果、
単官能(メタ)アクリレートに、特定の粒子径を有する
コロイダルシリカを分散させた複合体が所期の目的を達
成し得ることを見い出し本発明に到達した。すなわち、
本発明は、(a)単官能(メタ)アクリレート100重
量部に、(b)平均粒子径が1〜100nmであるコロ
イダルシリカの存在下で下記一般式(I) SiR1 a R2 b (OR3 )c (I) (式中、R1 ,R2 は、エーテル結合、エステル結合ま
たは炭素−炭素二重結合を有していてもよい炭素数1〜
10の炭化水素残基、R3 は、水素原子またはエーテル
結合、エステル結合もしくは炭素−炭素二重結合を有し
ていてもよい炭素数1〜10の炭化水素残基、a,bは
0〜3の整数、cは4−a−bであって、1〜4の整数
を表わす。)で表わされる少なくとも1種のシラン化合
物を加水分解、縮重合させて得られるシリカ系縮重合体
1〜300重量部を分散し、さらに、(c)重合開始剤
を配合した組成物を重合せしめてなる歯科用複合材料に
ある。
ることによって従来困難とされていた平均粒子径が0.
1μmより小さい領域にシリカを分散させることが可能
となり、その結果、微粒子のシリカを配合することによ
る(メタ)アクリレート系材料への剛性および耐摩耗性
の付与を可能とならしめたことにある。さらに、本発明
の他の特徴は、コロイダルシリカの平均粒子径が1〜1
00nmと極微粒子であるため(メタ)アクリレート系
材料の有する優れた透明性、表面光沢をも発現せしめる
ことができた点にある。
細に説明する。
レート(a)としては、公知の単官能(メタ)アクリレ
ートが使用される。例えば、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート等が例示できる。これらは1種ま
たは2種以上を用いて使用することができる。好ましく
は、メチルメタクリレートを50重量%以上含有する単
官能(メタ)アクリレート混合物である。さらに、メチ
ルメタクリレートを70重量%以上含有する場合には、
得られた歯科用複合材料が破損などした場合に(メタ)
アクリレート系の歯科用修復剤での修復が容易にできる
ために特に好ましい。
クリレート(a)に、単官能(メタ)アクリレートと共
重合可能な多官能(メタ)アクリレートを必要に応じて
配合することもできる。好ましくは一般に歯科材料とし
て用いられる多官能(メタ)アクリレートが配合でき
る。具体的には、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、エチレングリコールユニットが2〜20のポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、下記一般式(II)で示され
る化合物(以下、NF−201と略称する)。下記一般
式(III) で示される化合物(以下、Bis−GMAと略
称する。)、下記一般式(IV)で示される化合物(以下、
Bis−MEPPと略称する。)等を好ましい多官能
(メタ)アクリレートとして例示できる。
(メタ)アクリレート100重量部に対して、0〜40
重量部の範囲で配合でき、好ましくは0〜25重量部の
範囲である。多官能(メタ)アクリレートが40重量部
より多いと、重合した際の重合収縮率が大きくなり、重
合前後での重合物の寸法安定性が劣ってくるという問題
が生じる。
(b)は、コロイダルシリカ分散系中で下記一般式
(I) SiR1 a R2 b (OR3 )c (I) (式中、R1 ,R2 は、エーテル結合、エステル結合ま
たは炭素−炭素二重結合を有していてもよい炭素数1〜
10の炭化水素残基、R3 は、水素原子またはエーテル
結合、エステル結合もしくは炭素−炭素二重結合を有し
ていてもよい炭素数1〜10の炭化水素残基、a,bは
0〜3の整数、cは4−a−bであって、1〜4の整数
を表わす。)で表わされるシラン化合物の1種以上を、
そのOR3 基の大部分を加水分解、縮重合させて得られ
る縮重合体であり、その外表面にはOR3 基、またはO
R3 基とOH基とが存在する。したがって単官能(メ
タ)アクリレート中に分散する。
ダルシリカのみを単官能(メタ)アクリレート(a)に
分散させようとした場合にゲル化してしまうようなシリ
カ濃度においても、(メタ)アクリレート中に均一に分
散することが可能となり、歯科用複合材料に目的とする
物性を付与することが可能になる。
カは、各種の市販品が使用できる。コロイダルシリカの
好ましい粒子径は1〜100nmである。コロイダルシ
リカの分散媒は特に限定されないが、通常、水、メタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、セロ
ソルブ類、ジメチルアセトアミド等が使用される。特に
好ましい分散媒は、アルコール類、セロソルブ類および
水である。
るシラン化合物の中でも、下記一般式(I−1)〜(I
−6)で表わされるシラン化合物を好ましいものとして
挙げることができる。
エステル結合を有してもよい炭素数1〜10の炭化水素
残基、R6 は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素
残基、R7 は水素原子またはメチル基、R8 は炭素数1
〜3のアルキル基またはフェニル基、a,bは0〜3の
整数、cは4−a−bであって、1〜4の整数、nは0
〜2の整数、pは1〜6の整数を表わす。)
化合物としては、例えばテトラメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメ
トキシシラン、エチルトリエトキシシラン、フェニルト
リメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、
メチルエチルジエトキシシラン、メチルフェニルジメト
キシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエ
トキシシラン、メトキシエチルトリエトキシシラン、ア
セトキシエチルトリエトキシシラン、テトラアセトキシ
シラン、メチルトリアセトキシシラン、テトラキス(2
−メトキシエトキシ)シランおよびこれらの部分加水分
解物が挙げられる。中でもテトラエトキシシラン、テト
ラメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシランが好ましい。
化合物としては、例えばテトラキス(アクリロキシエト
キシ)シラン、テトラキス(メタクリロキシエトキシ)
シラン、メチルトリス(アクリロキシエトキシ)シラ
ン、メチルトリス(メタクリロキシエトキシ)シランが
挙げられる。中でもテトラキス(アクリロキシエトキ
シ)シラン、テトラキス(メタクリロキシエトキシ)シ
ランが好ましく、これらは例えばテトラクロルシランと
3−ヒドロキシエチルアクリレートまたは2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートから合成される。
化合物としては、例えばβ−アクリロキシエチルジメト
キシメチルシラン、γ−アクリロキシプロピルメトキシ
ジメチルシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、β−メタクリロキシエチルジメトキシメチル
シラン、γ−メタクリロキシプロピルメトキシジメチル
シラン、γ−メタクリロキシプロピルジメトキシメチル
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン等が挙げられる。
化合物としては、例えばビニルメチルジメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ランが挙げられる。
としては、例えばγ−メルカプトプロピルジメトキシメ
チルシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ンが挙げられる。
としては、例えばp−ビニルフェニルメチルジメトキシ
シラン、p−ビニルフェニルトリメトキシシランが挙げ
られる。
(I−6)で表わされるシラン化合物の好ましい使用方
法として、以下の5態様が例示される。
わされるシラン化合物の1種以上を用いる態様である。
前記一般式(I−1)において、R4 ,R5 ,R6 の炭
素数が1〜4の炭化水素残基であるシラン化合物を用い
るのが好ましい。R4 ,R5,R6 の炭素数が4以下の
炭化水素残基であると、立体的な障害が小さいため、加
水分解、縮重合速度が速くなり、コロイダルシリカ粒子
同士を結合させ、シリカ骨格を形成させることが容易と
なる。
わされるシラン化合物の1種以上を用いる態様である。
一般式(I−2)で表わされるシラン化合物を加水分
解、縮重合した際、加水分解されずにシリカ系縮重合体
(b)中に残ったアクリロキシエトキシ基またはメタク
リロキシエトキシ基は、重合時に単官能(メタ)アクリ
レート(a)と共重合し、化学的に結合する。このため
単官能(メタ)アクリレート(a)の重合体とシリカ系
縮重合体(b)との界面の補強に寄与することとなる。
また、加水分解されずに残ったアクリロキシエトキシ基
またはメタクリロキシエトキシ基が単官能(メタ)アク
リレート(a)との重合の際に、さらに縮重合のために
脱離した場合でも、脱離基は単官能(メタ)アクリレー
ト(a)と共重合するので揮発分とはならず、得られる
複合材料は発泡、クラック、割れを生じない。
わされるシラン化合物の1種以上と前記一般式(I−
2)で表わされるシラン化合物の1種以上とを併用する
態様である。これら2種のシラン化合物を併用した場合
には、前述のそれぞれのシラン化合物を単独で使用した
場合の効果に加え、一般式(I−2)で表わされるシラ
ン化合物が、そのケイ素原子の周りが立体的に込み合っ
ているので加水分解されにくく、シリカ系縮重合体
(b)を後述する重合操作まで安定に保つという効果が
発揮される。
−6)で表わされるシラン化合物の1種以上を用いる態
様である。これらシラン化合物およびその加水分解生成
物は、単官能(メタ)アクリレート(a)の重合時に共
重合性単量体あるいは連鎖移動剤としても働くので、単
官能(メタ)アクリレート(a)の重合体とシリカ系縮
重合体(b)との界面の補強に寄与し、本発明の複合材
料の物性を良好なものにする。
わされるシラン化合物の1種以上と前記一般式(I−
3)〜(I−6)で表わされるシラン化合物の1種以上
とを併用する態様である。これら2種のシラン化合物を
併用した場合には、第1の態様で説明した一般式(I−
1)で表わされるシラン化合物から生成するシリカ骨格
中に一般式 (I−3)〜(I−6)で表わされるシラ
ン化合物が共に組み込まれる形となるので、単官能(メ
タ)アクリレート(a)の重合体とシリカ系縮重合体
(b)との間に強固な縮合を生じさせ、得られる複合材
料の物性を良好なものにする。
しては、反応系中に水を存在させることが必要である。
反応系中における水の存在割合が反応速度に及ぼす影響
は特に著しいものではないが、極端に少ない場合には加
水分解が緩慢すぎて縮重合体が得られない。
して、無機酸または有機酸を使用することが可能であ
る。無機酸としては、例えば塩酸、フッ化水素酸、臭化
水素酸等のハロゲン化水素酸や硫酸、硝酸、リン酸等が
用いられる。有機酸としてはギ酸、酢酸、シュウ酸、ア
クリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。
を温和に、かつ、均一に行うために溶媒を用いることが
できる。溶媒としては、反応物であるシランアルコキシ
ドと水、触媒を相溶させ得るものが望ましい。かかる溶
媒としては、水、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類を挙げることがで
きる。これら溶媒は、前述したコロイダルシリカの分散
媒をそのまま用いてもよいし、新たに必要量加えてもよ
い。溶媒の使用量は反応物を均一に溶解できる量であれ
ば特に制限はないが、反応物の濃度が希薄になりすぎる
と、反応速度が著しく遅くなるおそれがある。シラン化
合物の加水分解と縮重合反応は、室温〜120℃程度の
温度で30分〜24時間の条件下で、好ましくは室温溶
媒の沸点程度で1〜10時間程度の条件下で行われる。
カと、一般式(1)で表されるシラン化合物の配合量は
特に限定されないが、コロイダルシリカ固形分100重
量部に対し、シラン化合物0.1〜200重量部が好ま
しく、1〜100重量部がより好ましい。
わされる化合物の1種以上を用いる場合には、コロイダ
ルシリカ固形分100重量部に対して、シラン化合物1
〜200重量部が好ましく、5〜100重量部がより好
ましい。
わされる化合物の1種以上を用いる場合には、コロイダ
ルシリカ固形分100重量部に対して、シラン化合物1
〜200重量部が好ましく、5〜100重量部がより好
ましい。
わされる化合物の1種以上と一般式(I−2)で表わさ
れる化合物の1種以上とを併用する場合には、コロイダ
ルシリカ固形分100重量部に対し、一般式(I−1)
で表わされるシラン化合物は1〜200重量部が好まし
く、5〜100重量部がより好ましく、一般式(I−
2)で表わされるシラン化合物は0.1〜200重量部
が好ましく、1〜100重量部がより好ましい。
(I−6)で表わされる化合物の1種以上を用いる場合
には、コロイダルシリカ固形分100重量部に対し、シ
ラン化合物1〜200重量部が好ましく、5〜100重
量部がより好ましい。
わされる化合物の1種以上と一般式(I−3)〜(I−
6)で表わされる化合物の1種以上とを併用する場合に
は、コロイダルシリカ固形分100重量部に対し、一般
式(I−1)で表わされるシラン化合物は1〜200重
量部が好ましく、5〜100重量部がより好ましく、一
般式(I−3)〜(I−6)で表わされるシラン化合物
は0.1〜200重量部が好ましく、1〜100重量部
がより好ましい。
リカの分散系中でシラン化合物を加水分解、縮重合させ
て得られたシリカ系縮重合体(b)と単官能(メタ)ア
クリレート(a)の重合体を配合している。単官能(メ
タ)アクリレート(a)とシリカ系縮重合体(b)との
配合比率は、(a)100重量部に対し、(b)1〜3
00重量部の範囲内で用いることが好ましく、さらには
(a)100重量部に対し、(b)5〜200重量部の
範囲で用いることがより好ましい。シリカ系縮重合体
(b)が5〜200重量部の場合に、本発明の目的とす
る物性が十分発現する。
アクリレート(a)に分散させる方法は、特に限定され
るものではないが、例えば、コロイダルシリカの分散液
にシラン化合物および必要ならば水や触媒を混合し、前
述した反応条件で反応させ、この反応後の液中に単官能
(メタ)アクリレート(a)を混合し、次いでコロイダ
ルシリカの分散媒およびシラン化合物の加水分解反応で
生成した揮発分を除去する方法が特に好ましい。
開始剤は、歯科用複合部材としての目的に適した重合形
式に応じて任意に選択される。熱重合の場合には、各種
の過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等の過酸化物、
2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレ
ロニトリル)等のアゾ化合物等を用いて鋳込み重合法等
の塊状重合や懸濁重合に供することができる。特に懸濁
重合では、コロイダルシリカが均一に分散したポリマー
ビーズが得られる。可視光や紫外線による光重合の場合
には、ベンゾフェノン類、ベンゾインアルキルエーテル
類、アントラキノン類、チオキサントン類、アシルホス
フィンオキサイド類およびα−ジケトン類等を用いるこ
とができる。また、光重合の場合には、第3級アミン等
の還元剤を併用してもよい。重合開始剤(c)の通常の
添加量は、成分(a)100重量部に対して、0.01
〜10重量部の範囲が好ましい。
タ)アクリレート(a)とシリカ系縮重合体(b)と重
合開始剤(c)とを所望の状態に混合して同時に重合さ
せることにより複合化することが好ましい。その際に前
述の(a)〜(c)成分に、さらに(d)成分として
(メタ)アクリレート系(共)重合体を配合したものを
重合して目的とする複合材料を得ることも好ましい。
(メタ)アクリレート系(共)重合体(d)の配合割合
は(メタ)アクリレート系(共)重合体の組成等により
適宜選択され、(a)〜(c)成分の混合物100重量
部に対し、(d)成分を1〜400重量部の割合で配合
できる。この(メタ)アクリレート系(共)重合体
(d)を配合することによって、重合前後の重合収縮率
をさらに低減することが可能となる。
系(共)重合体(d)は、公知の(メタ)アクリレート
系単量体を重合することによって得られる。重合する方
法は特に限定されないが、各種過酸化物、アゾ化合物を
用いた懸濁重合や塊状重合等がある。これら(メタ)ア
クリレート系(共)重合体(d)は平均粒子径1〜50
0μmの粉体であることが好ましく、(a)〜(c)成
分への配合性の点から10〜200μmが最適である。
特に塊状重合により得られた重合体は粉砕機により必要
な粒子径に粉砕して用いるのが好ましい。
(d)は、目的の複合材料に応じて適宜選択される。す
なわち、本発明に用いられる(メタ)アクリレート系
(共)重合体(d)は、その1成分が(メタ)アクリロ
キシ基を分子中に1個を有する単官能(メタ)アクリレ
ートである共重合体であることが好ましい。(メタ)ア
クリロキシ基を分子内に1個を有する単官能(メタ)ア
クリレートとして、具体的にはメチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等が例
示できる。好ましくはメチルメタクリレート単位を50
重量%以上有する共重合体であり、さらに好ましくはメ
チルメタクリレート単位を70重量%以上の有する共重
合体である。前記1成分と組み合わせて用いられる共重
合可能な不飽和モノマーとしては、単官能不飽和モノマ
ーおよび多官能不飽和モノマーである。単官能不飽和モ
ノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)ア
クリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、酢酸ビニ
ル、スチレン、アクリロニトリル、グリシジルメタクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート等を例示できるが、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレートおよび2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートを好ましいモノマーの例として挙げることができ
る。
グリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコー
ルユニットが2〜20のポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アク
リレート、1、6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、NF−201,Bis−GMA,Bis−MEPP
を具体的に好ましいものとして示すことができる。
(メタ)アクリレート(a)とシリカ系縮重合体(b)
と重合開始剤(c)とを所望の状態に混合して同時に重
合させて得られるが、その際にこれら混合物の一部が部
分的に重合しているものを製造し、次いで、それを重合
させて複合材料を得る方法も好ましい。部分重合体は
(a)〜(c)成分からなる組成物の1〜80重量%の
割合で組成物中に含まれる。混合物の一部が部分的に重
合していることにより、混合物の粘度が上昇する。これ
により成形型への充填に際する混合物の取扱いが容易と
なる。また、部分重合しているため、その後の重合を行
った際に重合前後の重合収縮率がさらに低く抑えられ
る。
的に重合している混合物を得る方法はとくに限定されな
いが、単官能(メタ)アクリレート(a)を構成する成
分の1成分あるいは複数成分の部分重合体と残る(a)
成分と(b)および(c)成分を混合する方法、(a)
および(b)成分の混合物を沸点熟成等の方法で重合さ
せた後、さらに(c)成分の混合物を条件選択すること
により所望の重合率で反応を停止させ、部分的に重合し
た混合物を得る方法等が挙げられる。
は、材料としての目的に応じて無機フィラーを配合する
こともできる。また、必要に応じて本発明の効果を損な
わない範囲で顔料、着色剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、
離型剤等の添加剤を混合して用いることもできる。
に具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限
されるものではない。例中の「部」は「重量部」を示
す。
カ含量30重量%、平均粒子径15nm,触媒化成工業
(株)製、商品名OSCAL−1432)200部にト
リメチルメトキシシラン5.2部、0.01規定の塩酸
水溶液5.0部を加え、50℃に昇温した。1時間後、
メチルメタクリレート(以下、MMAと略記する。)を
加え、ロータリエバポレーターで減圧下40℃で揮発分
を留去しながらMMAを揮発分の留去と同じ速度で加
え、最後に溶媒をMMAで完全に置換し、濃縮し全量を
120部としてシリカ分散溶液(以下SM−1と略記す
る。)を得た。これをるつぼで焼成した後の灰分から算
出した固形分(SiO2 分)は50重量%であった。
産化学工業(株)製、平均粒子径45nm、商品名スノ
ーテックス−0)300部にイソプロピルアルコール3
00部を加えた。ロータリーエバポレーターで減圧下5
0℃で揮発分を留去しながらイソプロピルアルコールを
揮発分の留去と同じ速度で加え、最後の溶媒をイソプロ
ピルアルコールで完全に置換し、濃縮して全量を200
部とした。γ−メタクリロキシプロピルトリメチルメト
キシシラン5.0部、0.01規定塩酸水溶液2.5部
を加え、ロータリーエバポレーターで減圧下40℃で揮
発分を留去しながらMMAを揮発分の留去と同じ速度で
加え、最後に溶媒をMMAで完全に置換し、全量を20
0部とした。さらに2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト10部を添加し、シリカ分散溶液(以下、SM−2と
略記する。)を得た。これをるつぼ中で焼成した後の灰
分から算出した固形分(SiO2 分)は28重量%であ
った。
×4mmの直方体の陰型を置き成形型とした。参考例1
で得られたシリカ分散溶液SM−1 30部に重合開始
剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)0.03部を溶解したものを成形型に充填
し、50℃温水中、4kg/cm2 加圧下で1時間予備
重合を行い、その後100℃に保たれた温水中で1時間
重合した。次いで20分間空冷した後、重合硬化物を取
り出して70mm×12mm×3mmの大きさに切断、
研磨した。透明性を積分球式ヘイズメーター(日本精密
光学製、SEP−H−SS)を使用してASTMD10
03に準じて測定したところ、全光線透過率は93%で
あった。また、ASTMD790に準じて曲げ試験を行
った結果、曲げ弾性係数は72000kg/cm2 であ
った。さらに重合硬化物について、歯科で汎用な評価方
法である歯ブラシ摩耗試験(条件:ブラシは「プロスペ
ック」(ジーシー(株)製)、荷重100gr、水中5
万回ストローク)を実施し、摩耗深さを測定したところ
5μmの耐摩耗性を示した。また摩耗面の光沢度(村上
色彩技術研究所製、デジタル光度計GM−3Dを用い、
ハロゲン光源(6V,20W)、測定角度60°で測定
した。)は67%の良好な値を示した。
考例2で得られたシリカ分散溶液SM−2 15部を用
いた以外は実施例1と同様に重合を行い、重合硬化物を
得た。重合硬化物の全光線透過率は93%であり、曲げ
弾性係数は50100kg/cm2 であった。 さらに
重合硬化物について、歯ブラシ摩耗試験を実施し、摩耗
深さを測定したところ、8μmの耐摩耗性を示した。ま
た摩耗面の光沢度を測定したところ、60%の良好な値
を示した。
×4mmの直方体の陰型を置き成形型とした。参考例1
で得られたシリカ分散溶液SM−1 9部、MMA6部
とPMMA粒子(三菱レイヨン(株)製、商品名;アク
リコンC、平均粒子径70μm、過酸化ベンゾイル1重
量%含有、以下、F−1と略記する。)15部を混合
し、餅状になったものを陰型中に隙間ができないように
充填した。このフラスコを70℃に保たれた蒸気乾燥機
中に入れ30分間予備重合を行い、その後100℃に保
たれた蒸気乾燥機中で1時間重合した。次いで20分間
空冷した後、重合硬化物を取り出して70mm×12m
m×4mmの大きさに切断、研磨した。硬化物の全光線
透過率は92%であり、曲げ弾性係数は38600kg
/cm2 であった。さらに重合硬化物について、歯ブラ
シ摩耗試験を実施し、摩耗深さを測定したところ、8μ
mの耐摩耗性を示した。また摩耗面の光沢度を測定した
ところ、58%であった。
1に示した多官能(メタ)アクリレートを種々の割合で
混合して用いた以外は実施例3と同様に重合を行い、重
合硬化物を得た。組成および評価結果を表1に示した。
(三菱レイヨン(株)製、商品名VHSK、平均粒子径
120μm)15部を用い、さらに重合開始剤として過
酸化ベンゾイル(以下、BPOと略記する。)0.1部
を用いた以外は実施例3と同様に重合を行い、重合硬化
物を得た。硬化物の全光線透過率は92%であり、曲げ
弾性係数は38500kg/cm2 であった。さらに重
合硬化物について、歯ブラシ摩耗試験を実施し、摩耗深
さを測定したところ、8μmの耐摩耗性を示した。また
摩耗面の光沢度は60%であった。
(三菱レイヨン(株)製、商品名BR−568、平均粒
子径130μm)15部を用い、さらにBPO0.1部
を用いた以外は実施例3と同様に重合を行い、重合硬化
物を得た。重合硬化物の全光線透過率は91%であり、
曲げ弾性係数は37900kg/cm2 であった。さら
にこの重合硬化物について歯ブラシ摩耗試験を実施し、
摩耗深さを測定したところ9μmの耐摩耗性を示し、摩
耗面の光沢度は59%であった。
に2,2’−アゾビス−(2,4ジメチルバレロニトリ
ル)0.1部を溶解させた後、65℃において2時間、
次いで130℃において2時間加熱しシリカ分散溶液を
重合硬化させた。25℃における重合前の組成物の比重
および重合硬化物の比重から求めた重合による体積収縮
率は7.4%であった。また、得られた重合硬化物を凍
結粉砕機により粉砕し、平均粒子径100μmのシリカ
の分散した重合体粉(以下、F−2と略記する。)を得
た。さらにPMMA粒子F−1にかえてこの得られたシ
リカの分散した重合体粉F−2 15部とBPO 0.
1部を用いた以外は実施例3と同様に重合を行い、重合
硬化物を得た。重合硬化物の全光線透過率は89%であ
り、曲げ弾性係数は60000kg/cm2 であった。
さらにこの重合硬化物について、歯ブラシ摩耗試験を実
施し、摩耗深さを測定したところ、6μmの耐摩耗性を
示した。また摩耗面の光沢度は60%であった。
部、MMA150部、BPO 0.5部を500mlの
セパラブルフラスコに仕込み、窒素雰囲気下、撹拌数1
00rpm、内温65℃として重合を行った。30分
後、氷冷により内温を下げ重合を停止させた。これによ
りMMA換算の重合率が20重量%の部分重合体を得
た。この部分重合体50部にPBO 0.25部を溶解
した後、減圧にして溶存空気を除去した。実施例1と同
様にこの溶液をFRPフラスコに充填、重合し硬化物を
得た。この重合硬化物の全光線透過率は90%であり、
曲げ弾性係数は43000kg/cm2 であった。さら
に重合硬化物について、歯ブラシ摩耗試験を実施し、摩
耗深さを測定したところ、7μmの耐摩耗性を示した。
またこの摩耗面の光沢度は63%であった。 また、得
られた溶液を実施例15と同様の方法で重合硬化させて
体積収縮率を測定したところ体積収縮率は11.5%で
あった。
に、予め予備重合を行い重合率20重量%としたMMA
の部分重合体100部を混合し、部分重合体を10重量
%含有した溶液を得た。この部分重合体50部にPBO
0.25部を溶解した後、減圧にして溶存空気を除去
した。実施例1と同様にこの溶液をFRPフラスコに充
填、重合し重合硬化物を得た。重合硬化物の全光線透過
率は、90%であり、曲げ弾性係数は45000kg/
cm2 であった。さらにこの重合硬化物について歯ブラ
シ摩耗試験を実施し、摩耗深さを測定したところ、8m
mの耐摩耗性を示した。また摩耗面の光沢度は60%で
あった。また得られた溶液を実施例15と同様の方法で
重合硬化させて体積収縮率を測定したところ体積収縮率
は11%であった。
2,4,6−トリメチルベンゾイルホスフィンオキサイ
ド0.3部を溶解させた後、溶存空気を除去し、ガスケ
ットおよび2枚の強化ガラス(130mm×130m
m)により形成され、予め厚さ3mmになるよう設定さ
れたセル中に注いだ。その後、光重合装置(ウシオ電気
(株)製、500W超高圧水銀ランプ)により、60分
間光照射を行い、重合硬化物を得た。得られた重合硬化
物について、歯ブラシ摩耗試験を実施し、摩耗深さを測
定したところ、11μmの耐摩耗性を示した。また摩耗
面の光沢度を測定したところ、53%であった。
外は実施例1と同様にFRPフラスコに充填、重合し重
合硬化物を得た。重合硬化物の全光線透過率は93%で
あり、曲げ弾性係数は32500kg/cm2 であっ
た。さらに重合硬化物について歯ブラシ摩耗試験を実施
し、摩耗深さを測定したところ23μmの耐摩耗性を示
した。また摩耗面の光沢度は63%であった。
いた以外は実施例15と同様の重合を行った。重合にお
ける体積収縮率は21.0%であった。
(株)製、商品名アエロジルOX−50)60部にトリ
メチルメトキシシラン5.2部を加えて乳鉢で混合し
た。その後、MMA140部を配合して、さらに乳鉢で
混合撹拌し、シリカ分散溶液を得た。得られた溶液はシ
リカ微粉が高次凝集しているため分散性が不均質であっ
た。このシリカ溶液15部とPMMA粒子F−1 15
部を用いた以外は実施例3と同様にFPRフラスコに充
填、重合し重合硬化物を得た。重合硬化物の全光線透過
率は45%であり、曲げ弾性係数は36500kg/c
m2 であった。さらに重合硬化物について、歯ブラシ摩
耗試験を実施し、摩耗深さを測定したところ15μmの
耐摩耗性を示し、摩耗面の光沢度は51%であった。
科用複合材料は、優れた透明性、剛性および耐摩耗性を
有し、例えば義歯床用レジン、人工歯等に極めて有用で
ある。
産化学工業(株)製、平均粒子径45nm、商品名スノ
ーテックス−0)300部にイソプロピルアルコール3
00部を加えた。ロータリーエバポレーターで減圧下5
0℃で揮発分を留去しながらイソプロピルアルコールを
揮発分の留去と同じ速度で加え、最後の溶媒をイソプロ
ピルアルコールで完全に置換し、濃縮して全量を200
部とした。γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン5.0部、0.01規定塩酸水溶液2・5部を加
え、ロータリーエバポレーターで減圧下40℃で揮発分
を留去しながらMMAを揮発分の留去と同じ速度で加
え、最後に溶媒をMMAで完全に置換し、全量を200
部とした。さらに2−ヒドロキシエチルメタクリレート
10部を添加し、シリカ分散溶液(以下、SM−2と略
記する。)を得た。これをるつぼ中で焼成した後の灰分
から算出した固形分(SiO2分)は28重量%であっ
た。
×4mmの直方体の陰型を置き成形型とした。参考例1
で得られたシリカ分散溶液SM−1 9部、MMA6部
とPMMA粒子(三菱レイヨン(株)製、商品名;アク
リコンAC、平均粒子径70μm、過酸化ベンゾイル1
重量%含有、以下、F−1と略記する。)15部を混合
し、餅状になったものを陰型中に隙間ができないように
充填した。このフラスコを70℃に保たれた蒸気乾燥機
中に入れ30分間予備重合を行い、その後100℃に保
たれた蒸気乾燥機中で1時間重合した。次いで20分間
空冷した後、重合硬化物を取り出して70mm×12m
m×4mmの大きさに切断、研磨した。硬化物の全光線
透過率は92%であり、曲げ弾性係数は38600kg
/cm2であった。さらに重合硬化物について、歯ブラ
シ摩耗試験を実施し、摩耗深さを測定したところ、8μ
mの耐摩耗性を示した。また摩耗面の光沢度を測定した
ところ、58%であった。
Claims (4)
- 【請求項1】 (a)単官能(メタ)アクリレート10
0重量部に、(b)平均粒子径が1〜100nmである
コロイダルシリカの存在下で下記一般式(I) SiR1 a R2 b (OR3 )c (I) (式中、R1 ,R2 は、エーテル結合、エステル結合ま
たは炭素−炭素二重結合を有していてもよい炭素数1〜
10の炭化水素残基、R3 は、水素原子またはエーテル
結合、エステル結合もしくは炭素−炭素二重結合を有し
ていてもよい炭素数1〜10の炭化水素残基、a,bは
0〜3の整数、cは4−a−bであって、1〜4の整数
を表わす。)で表わされる少なくとも1種のシラン化合
物を加水分解、縮重合させて得られるシリカ系縮重合体
1〜300重量部を分散し、さらに、(c)重合開始剤
を配合した組成物を重合せしめてなる歯科用複合材料。 - 【請求項2】 単官能(メタ)アクリレート(a)がメ
チルメタクリレートである請求項1記載の歯科用複合材
料。 - 【請求項3】 (a)成分、(b)成分および(c)成
分からなる組成物100重量部に、さらに(d)成分と
して(メタ)アクリレート系(共)重合体が1〜400
重量部配合されてなる請求項1記載の歯科用複合材料。 - 【請求項4】 (a)成分、(b)成分および(c)成
分からなる組成物の1〜80重量%が部分的に重合して
おり、さらにそれらを重合させることにより得られる請
求項1記載の歯科用複合材料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10744794A JP3859737B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 歯科用複合材料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10744794A JP3859737B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 歯科用複合材料 |
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JPH07291817A true JPH07291817A (ja) | 1995-11-07 |
JP3859737B2 JP3859737B2 (ja) | 2006-12-20 |
Family
ID=14459390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10744794A Expired - Lifetime JP3859737B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 歯科用複合材料 |
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-
1994
- 1994-04-25 JP JP10744794A patent/JP3859737B2/ja not_active Expired - Lifetime
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