JPH07290990A - 運転注意力判別方法 - Google Patents

運転注意力判別方法

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JPH07290990A
JPH07290990A JP6088456A JP8845694A JPH07290990A JP H07290990 A JPH07290990 A JP H07290990A JP 6088456 A JP6088456 A JP 6088456A JP 8845694 A JP8845694 A JP 8845694A JP H07290990 A JPH07290990 A JP H07290990A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両運転におけるドライバの注意力レベルを
的確に判別する。 【構成】 操舵角センサ10及び車速センサ20から夫
々送出される操舵角データXi及び車速データViが操舵
角データ抽出部31及び車速データ抽出部32によりサ
ンプリングされる。操舵角データ処理部34は、操舵角
データの道路形状成分、視覚操舵成分および修正操舵成
分のレベルA、B及びCを検出し、ファジィ推論部35
は、ファジィルールと操舵成分レベルA、B、Cとに基
づいて運転注意力レベルを表すファジィ推論出力G’を
求める。そして、表示出力部38は、車速補正部37で
求められた車速補正後のファジィ推論出力Gに応じて、
表示装置40に警告マークおよび運転注意力レベルを表
示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両運転におけるドラ
イバの注意力レベルを判別するための運転注意力判別方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、制動力を適正にするためのア
ンチスキッドブレーキシステムなどが搭載され、これに
より車両の安全性向上が図られている。しかしながら、
車両自体の安全性に問題がなくとも、ドライバが居眠り
運転したり脇見運転をした場合には、安全性が損なわれ
ることがある。即ち、安全運転のためには、人−車系全
体としての安全性向上を図る必要がある。
【0003】そこで、居眠り運転を検出したときにドラ
イバに刺激を与えてドライバを居眠りから目覚めさせる
ための装置や、ステアリングハンドル操作パターンなど
に基づいてドライバの疲労状態が増大したことを判別し
たときに休憩を促したり、運転注意力の低下を判別した
ときに警告を与えるシステムなどが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、居眠り
度合、疲労度合や注意力低下度合を数量化することは困
難であり、また、注意力低下時などでのステアリングハ
ンドル操作パターンは、同一状況下にあっても個々のド
ライバによって異なる。従って、同操作パターンから運
転注意力低下などを高精度で判別することは困難であ
る。
【0005】そこで、本発明は、車両運転におけるドラ
イバの注意力レベルを的確に判別可能な運転注意力判別
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の運転注意力判別
方法は、操舵周波数成分レベルと運転注意力との関連を
夫々表す複数のファジィルールを予め設定し、操舵角デ
ータから複数の操舵周波数成分のレベルを検出し、複数
の操舵周波数成分のレベルと複数のファジィルールとに
基づくファジィ推論により運転注意力レベルを判別する
ことを特徴とする。
【0007】好ましくは、複数の操舵周波数成分は、車
両が走行している道路の形状に対応する第1操舵周波数
成分と、該第1操舵周波数成分よりも高周波数側にあり
ドライバによる視覚操舵に対応する第2操舵周波数成分
と、該第2操舵周波数成分よりも高周波数側にありドラ
イバによる修正操舵に対応する第3操舵周波数成分とを
含む。
【0008】好ましくは、操舵行動上の予測度、努力度
および丁寧度に夫々対応する第1、第2および第3操舵
行動要素を求め、第1、第2および第3操舵行動要素か
ら運転注意力レベルを求める。より好ましくは、第1お
よび第2操舵周波数成分のレベルから第1操舵行動要素
を求め、第2および第3操舵周波数成分のレベルから第
2操舵行動要素を求め、第3操舵周波数成分のレベルか
ら第3操舵行動要素を求める。
【0009】
【作用】車両運転中に周期的に検出される操舵角データ
から、複数の操舵周波数成分、好ましくは、道路形状、
視覚操舵および修正操舵に夫々対応する第1、第2およ
び第3操舵周波数成分のレベルが検出される。次に、斯
く検出した複数の操舵周波数成分のレベルと、予め設定
され操舵周波数成分レベルと運転注意力との関連を夫々
表す複数のファジィルールとに基づいてファジィ推論が
行われる。好ましくは、操舵行動上の予測度に対応する
第1操舵行動要素が第1及び第2操舵周波数成分のレベ
ルから求められ、操舵行動上の努力度に対応する第2操
舵行動要素が第2及び第3操舵周波数成分のレベルから
求められ、更に、操舵行動上の丁寧度に対応する第3操
舵行動要素が第3操舵周波数成分のレベルから求められ
る。そして、第1ないし第3操舵行動要素から運転注意
力レベルが求められる。
【0010】
【実施例】図1を参照すると、本発明の一実施例による
運転注意力判別方法を実施するための装置は、操舵角セ
ンサ10、車速センサ20、コンピュータ30、表示装
置40および表示告示音発生器50を備えている。本実
施例の運転注意力判別装置において、操舵角センサ10
は、詳細な図示を省略するが、例えば、ステアリングシ
ャフトに一体回転自在に取り付けたスリットディスク
と、ステアリングコラムに固定された2つのフォトイン
タラプタとを有している。各フォトインタラプタは、発
光ダイオードと、スリットディスクに関して発光ダイオ
ードと反対側においてこれに対向して配されたフォトト
ランジスタとからなり、ドライバによるステアリングハ
ンドル操作に伴うスリットディスクによる光の通過、遮
断に応じて、所定操舵角ごとにパルス信号を発生するよ
うになっている。
【0011】また、車速センサ20は、詳細な図示を省
略するが、例えば、車両に搭載されたトランスミッショ
ンの出力軸にスピードメータケーブルを介して連結され
た永久磁石と、これに対向して配されたリードスイッチ
とを有し、トランスミッション出力軸の回転に伴う永久
磁石の回転中に永久磁石の磁極がリードスイッチに近
接、離反する度にリードスイッチ接点が開閉して、車速
に応じた周波数のパルス信号を発生するようになってい
る。
【0012】コンピュータ30は、中央処理装置、メモ
リ、入出力装置、タイマなど(いずれも図示略)からな
り、操舵角センサ10及び車速センサ20からのパルス
信号、すなわち操舵角データ及び車速データに基づいて
運転注意力を後述のように判別し、この判別結果に応じ
て表示装置40にて警告表示などを行うと共に、表示に
際して表示告示音発生器50にて表示告示音を発生する
ようになっている。
【0013】表示装置40は、例えば、デジタル車速値
または警告マークのいずれか一方をフロントウィンドシ
ールドの奥に虚像として表示するためのヘッドアップデ
ィスプレイ(図示略)からなる。このディスプレイは、
インストルメントパネル内に設置されたディスプレイユ
ニットと、ウィンドシールドの製造過程でガラス層の一
部としてウィンドシールドの所定部位の室内側に形成さ
れる薄膜状の反射膜からなるコンバイナとを有してい
る。ディスプレイユニットは、デジタル車速値または警
告マークの像を表示するための高揮度蛍光表示管と、デ
ジタル像などをコンバイナに向けて反射させるための反
射鏡とを有している。
【0014】表示告示音発生器50は、例えば、インス
トルメントパネルに設けたブザーからなる。図1を参照
して更に説明すると、機能的には、コンピュータ30
は、操舵角センサ10からの操舵角データを所定周期た
とえば0.1秒毎にサンプリングするための操舵角デー
タ抽出部31と、車速センサ20からの車速データを所
定周期でサンプリングするための車速データ抽出部32
と、車両が運転注意力判定に適した運転状態で走行して
いるか否かを操舵角及び車速データに基づいて判別する
ための運転状態判別部33とを備えている。
【0015】また、コンピュータ30は、操舵角データ
抽出部31によりサンプリングされた操舵角データから
複数の操舵周波数成分のレベルを検出するための操舵角
データ処理部34と、複数の操舵周波数成分のレベルと
複数のファジィルールとに基づいてファジィ推論を行う
ためのファジィ推論部35とを備えている。本実施例の
操舵角データ処理部34では、車両が走行している道路
の形状に対応する第1操舵周波数成分のレベルAと、ド
ライバによる視覚操舵に対応する第2操舵周波数成分の
レベルBと、ドライバによる修正操舵に対応する第3操
舵周波数成分のレベルCとが求められる。
【0016】この第1操舵周波数成分は、道路形状に応
じたドライバによる比較的大きいハンドル操作を反映す
るもので、典型的には0.1〜0.25Hzの周波数域
に入る。ここで、0.1Hzの操舵周波数成分は10秒
間に1回のハンドル操作に対応し、0.25Hzの操舵
周波数成分は4秒間に1回のハンドル操作に対応する。
また、第2操舵周波数成分は、日本機械学会「スポーツ
とヒューマン・ダイナミクス」シンポジウム講演論文集
の論文「運転者の操作性に関する基礎研究(第一報)」
に記載の視覚操舵成分に対応するもので、車両の直ぐ前
方の道路状況に応じたハンドル操作を反映し、典型的に
は0.25〜0.67Hzの周波数域に入る。そして、
第3操舵周波数成分は、道路上の車両位置を細かく修正
しようとするハンドル操作を反映するもので、典型的に
は0.67〜1.4Hzの周波数域に入る。
【0017】本発明者等は、視覚操舵成分レベルがドラ
イバの運転注意力を表すことを確認済みであると共に、
同一走行条件下でのハンドル操作においても、視覚操舵
成分レベルがドライバにより相当に異なることを確認し
ている。即ち、個人差の影響を相当に受ける視覚操舵成
分のみを利用して運転注意力を精度良く判別するには、
個々のドライバに適合した判定基準値を設定しなければ
ならず、不都合である。
【0018】そこで、本実施例の運転注意力判別では、
視覚操舵成分としての第2操舵周波数成分のみならず、
道路形状に応じた操舵を表す第1操舵周波数成分および
修正操舵を表す第3操舵周波数成分を利用して、斯かる
不都合を回避するようにしている。更に、本実施例で
は、第1〜第3操舵周波数成分レベルと判定基準値とを
単に比較して運転注意力レベルを判別すると云った手法
をとらずに、第1、第2および第3操舵周波数成分レベ
ルA、B及びC(図2)の対応する一つ以上に基づい
て、ドライバの操舵行動上の予測度P、努力度Qおよび
丁寧度の逆数Rをファジィ変数として夫々求め、更に、
ファジィ変数とファジィルールとに基づくファジィ推論
により、予測度、努力度および丁寧度の割合を表すファ
ジィ推論出力を求めるようにしている。ここで、予測度
は道路形状に対する予測度合を、努力度は予測に対する
修正度合を、また、丁寧度はハンドル操作の滑らかさを
指す。
【0019】一般に、運転注意力が高い場合には、予測
度および丁寧度の割合が大きくかつ努力度の割合は小さ
くなる。一方、運転注意力が低い場合は、予測度および
丁寧度の割合が小さくかつ努力度の割合が大きくなる。
従って、予測度P、努力度Qおよび丁寧度の逆数Rをフ
ァジィ変数とするファジィ推論によれば、運転注意力レ
ベルの数量化が可能になり、運転注意力レベルを適正に
評価可能になる。
【0020】本実施例では、操舵角データ処理部34に
おいて、第1及び第2操舵周波数成分レベルA、Bから
予測度(第1操舵行動要素)Pを、第2及び第3操舵周
波数成分レベルB、Cから努力度(第2操舵行動要素)
Qを、また、第3操舵周波数成分レベルCから丁寧度の
逆数(第3操舵行動要素)Rを求めるようにしている。
より具体的には、予測度P、努力度Qおよび丁寧度の逆
数Rは下式により算出される。
【0021】 P=log(200A)/log(200B) Q=log(200C)/log(200B) R=10log(200C) そして、ファジィ推論部35には、予測度P、努力度Q
及び丁寧度の逆数Rの夫々に関連するファジィ部分集合
が設定されている。図3において、記号SSP、MSP、
MLPおよびLLPは、予測度Pに関連する台集合におけ
る第1〜第4ファジィ部分集合を表すラベルであり、記
号hSSP、hMSP、hMLPおよびhLLPは、第1〜第4ファ
ジィ集合SSP、MSP、MLPおよびLLPを定義する第
1〜第4メンバシップ関数である。
【0022】第1メンバシップ関数hSSPは、予測度P
が「0.5」から「0.7」までであれば適合度が
「1.0」をとり、予測度Pが「0.7」から「0.
9」まで増大するにつれて適合度が「1.0」から
「0」まで減少し、予測度Pが「0.9」を上回ると適
合度が「0.0」になるように設定されている。第2メ
ンバシップ関数hMSPは、予測度Pが「0.6」から
「0.95」に増大するにつれて適合度が「0.0」か
ら「1.0」に増大し、予測度Pが「0.95」から
「1.2」に増大するにつれて適合度が「1.0」から
「0.0」に減少し、それ以外の予測度Pでは適合度が
「0.0」になるように設定されている。 また、第3
メンバシップ関数hMLPは、予測度Pが「0.9」から
「1.25」に増大するにつれて適合度が「0.0」か
ら「1.0」に増大し、予測度Pが「1.25」から
「1.6」に増大するにつれて適合度が「1.0」から
「0.0」に減少し、それ以外の予測度Pでは適合度が
「0.0」になるように設定されている。
【0023】そして、第4メンバシップ関数hLLPは、
予測度Pが「1.2」を下回れば「0.0」をとり、予
測度Pが「1.2」から「1.6」まで増大するにつれ
て適合度が「0.0」から「1.0」まで増大し、予測
度Pが「1.6」を上回れば「1.0」をとるように設
定されている。詳細な説明を省略するが、努力度Qに関
しても、図4に示すように、第1〜第4ファジィ集合S
SQ、MSQ、MLQ及びLLQを夫々定義する第1〜第4
メンバシップ関数hSSQ、hMSQ、hMLQおよびhLLQが、
図3に示す予測度Pの場合と同様に定義されている。丁
寧度の逆数Rに関しても、図5に示すように、第1〜第
4ファジィ集合SSR、MSR、MLR及びLLRを夫々定
義する第1〜第4メンバシップ関数hSSR、hMSR、hML
RおよびhLLRが定義されている。
【0024】そして、ファジィ推論部35には、以下に
示す8つのファジィルールが設定されている。 [第1ルール]予測度Pに係る第4ファジィ集合LLP
に対する予測度Pの適合度、努力度Qに係る第4ファジ
ィ集合LLQに対する努力度Qの適合度、および丁寧度
の逆数Rに係る第1ファジィ集合SSRに対する丁寧度
の逆数Rの適合度の最小値を第1ファジィ推論出力h1
とする。
【0025】[第2ルール]予測度Pに係る第2ファジ
ィ集合MSPに対する予測度Pの適合度、努力度Qに係
る第4ファジィ集合LLQに対する努力度Qの適合度、
および丁寧度の逆数Rに係る第1ファジィ集合SSRに
対する丁寧度の逆数Rの適合度の最小値を第2ファジィ
推論出力h2とする。 [第3ルール]予測度Pに係る第3ファジィ集合MLP
に対する予測度Pの適合度、努力度Qに係る第2ファジ
ィ集合MSQに対する努力度Qの適合度、および丁寧度
の逆数Rに係る第2ファジィ集合MSRに対する丁寧度
の逆数Rの適合度の最小値を第3ファジィ推論出力h3
とする。
【0026】[第4ルール]予測度Pに係る第2ファジ
ィ集合MSPに対する予測度Pの適合度、努力度Qに係
る第2ファジィ集合MSQに対する努力度Qの適合度、
および丁寧度の逆数Rに係る第2ファジィ集合MSRに
対する丁寧度の逆数Rの適合度の最小値を第4ファジィ
推論出力h4とする。 [第5ルール]予測度Pに係る第2ファジィ集合MSP
に対する予測度Pの適合度、努力度Qに係る第2ファジ
ィ集合MSQに対する努力度Qの適合度、および丁寧度
の逆数Rに係る第3ファジィ集合MLRに対する丁寧度
の逆数Rの適合度の最小値を第5ファジィ推論出力h5
とする。
【0027】[第6ルール]予測度Pに係る第2ファジ
ィ集合MSPに対する予測度Pの適合度、努力度Qに係
る第3ファジィ集合MLQに対する努力度Qの適合度、
および丁寧度の逆数Rに係る第3ファジィ集合MLRに
対する丁寧度の逆数Rの適合度の最小値を第6ファジィ
推論出力h6とする。 [第7ルール]予測度Pに係る第1ファジィ集合SSP
に対する予測度Pの適合度、努力度Qに係る第3ファジ
ィ集合MLQに対する努力度Qの適合度、および丁寧度
の逆数Rに係る第4ファジィ集合LLRに対する丁寧度
の逆数Rの適合度の最小値を第7ファジィ推論出力h7
とする。
【0028】[第8ルール]予測度Pに係る第1ファジ
ィ集合SSPに対する予測度Pの適合度、努力度Qに係
る第1ファジィ集合SSQに対する努力度Qの適合度、
および丁寧度の逆数Rに係る第4ファジィ集合LLRに
対する丁寧度の逆数Rの適合度の最小値を第8ファジィ
推論出力h8とする。 上記第1〜第8ルールは、運転注意力レベルが高い順序
で並んでいる。詳しくは、第1〜第8ルールは、運転注
意力が高くなるほど、上記のルール順でみて第1ルール
側に位置するルールに係るファジィ推論出力が大きくな
るように、また、運転注意力が低下するほど第8ルール
側に位置するルールに係るファジィ推論出力が大きくな
るように、設定されている。
【0029】ファジィ推論部35では、第1〜第7ファ
ジィ推論出力h1〜h7の各々と第1〜第7係数1.0、
0.8、0.6、0.5、0.4、0.3及び0.2の
対応する一つとの積の和「1.0h1+0.8h2+0.
6h3+0.5h4+0.4h5+0.3h6+0.2h
7」が求められ、この積和を第1〜第8ファジィ推論出
力h1〜h8の和で除すことにより、車速補正前のファジ
ィ推論出力G’が求められる。
【0030】更に、コンピュータ30は、車速データ抽
出部32にてサンプリングされた車速データから車速を
演算するための車速演算部36と、車速補正部37とを
備えている。車速補正部37では、ファジィ推論部35
で得たファジィ推論出力G’が、車速演算部36で演算
された車速Vに応じて補正され、これにより、運転注意
力レベルを表す車速補正後のファジィ推論出力Gが求め
られる。
【0031】詳しくは、この車速補正において、車速補
正部37は、図6に示す車速V・基準値KVマップを参
照して、車速Vに応じた基準値KV(0≦KV≦1)を求
める。即ち、図6のマップに従い、基準値KVは、車速
Vが第1所定車速V1(例えば50km/h)を下回れば値
「1」に、車速Vが第1所定車速VREF1から第2所定車
速VREF2(例えば100km/h)までの範囲内にあれば車
速Vの増大につれて値「1」から値「0」まで減少する
値に、車速Vが第2所定車速を上回れば値「0」に設定
されることになる。
【0032】次に、車速補正部37は、図7に示すファ
ジィ推論出力補正マップを参照して、車速補正前のファ
ジィ推論出力G’と基準値KVとに基づき車速補正後の
ファジィ推論出力Gを求める。図7の補正マップから明
らかなように、基準値KVが「0」であれば車速補正は
実質的には行われず、基準値KVが大きいほど車速補正
前のファジィ推論出力G’が増大補正される。しかも、
この増大補正量は、ファジィ推論出力G’の大きさに依
存して変化し、ファジィ推論出力G’が約0.2の付近
で最大になる一方で、約0.2の値よりも小さく或いは
大きくなるほど小さくなる。
【0033】図6および図7のマップは、主に低車速域
での運転注意力低下を過大評価することを防止するもの
で、例えば、この運転注意力判別装置を搭載した車両の
実際走行において決定される。そして、コンピュータ3
0の表示出力部38は、車速補正部37で求めた運転注
意力と判別基準値との比較結果に応じて、表示装置40
及び表示告示音発生器50を作動させるようになってい
る。
【0034】以下、上述の構成の運転注意力判別装置の
作動を説明する。車両走行中、本装置のコンピュータ3
0は、図8〜図11に示す運転注意力判別処理ルーチン
を実行する。この処理ルーチンにおいて、操舵角データ
抽出部31及び車速データ抽出部32としてのコンピュ
ータ30は、サンプリング開始時点からの経過時間tを
計時するためのタイマ(図示略)をスタートさせ(ステ
ップS1)、操舵角センサ10からの操舵角データXi
および車速センサ20からの車速データViのサンプリ
ングを開始する(ステップS2)。このサンプリング
は、例えば0.1秒の周期で行われる。
【0035】次に、運転状態判別部33としてのコンピ
ュータ30は、今回サンプリングされた車速Viが所定
値VREF3(例えば40km/h)を上回るか否かを判別し
(ステップS3)、この判別結果が肯定であれば、今回
サンプリングされた操舵角Xiの絶対値|Xi|が所定値
XREF(例えば10度)を下回るか否かを判別する(ス
テップS3)。そして、ステップS3又はS4のいずれ
か一方での判別結果が否定、即ち、Vi<VREF3または
|Xi|>XREFであれば、この様な車両走行状態下で運
転注意力を判定することは不適切であると判別され、サ
ンプリング開始時点からの経過時間tを計時するタイマ
がリセットされ(ステップS5)、本処理ルーチンはス
テップS1に戻る。
【0036】一方、ステップS3及びS4の双方の判別
結果が肯定であれば、サンプリング開始時点からの経過
時間tが所定時間tREF(例えば14秒)を上回ったか
否かが判別され(ステップS6)、この判別結果が否定
であれば本処理ルーチンはステップS1に戻る。従っ
て、Vi>VREF3かつ|Xi|<XREFである限り、操舵
角データXi及び車速データViのサンプリングが継続し
て行われ、サンプリングデータはコンピュータ30の図
示しないメモリの所定記憶領域に順次格納される。
【0037】その後、サンプリング開始時点から所定時
間tREFが経過してステップS6での判別結果が肯定に
なり、従って、操舵角データX1〜X140および車速デー
タV1〜V140のサンプリングが終了すると、操舵角デー
タ処理部34としてのコンピュータ30は、指標j(=
1,・・・,134)についての7点移動平均操舵角X
7j(=(Xj+・・・+Xj+6)/7)を順次求める
(ステップS7)。この7点移動平均操舵角X7jの算
出周期0.7秒は、操舵角データの修正成分の上限周波
数1.4Hzに対応している。そして、この様に操舵角
データから7点移動平均操舵角X7jを算出すること
は、操舵角データを遮断周波数1.4Hzのローパスフ
ィルタに通すこととほぼ等価である。
【0038】この7点移動平均操舵角算出において、詳
しくは、指標jを初期値「1」にセットして最初の7点
移動平均操舵角X71(=(X1+・・・+X7)/7)
を求め、次に、現在の指標jを「1」づつ更新しつつ2
番目以降の7点移動平均操舵角X7jを順次求め、最後
に、指標jを最終値「134」にセットして最後の7点
移動平均操舵角X7134(=(X134+・・・+X140)
/7)を求める。この様にして求めた134個の7点移
動平均操舵角X71〜X7134はメモリに格納される。
【0039】ステップS8では、7点移動平均操舵角X
7jの場合と同様に、指標k(=1,・・・,126)
についての15点移動平均操舵角X15k(=(Xk+・
・・+Xk+14)/15)を順次求めてメモリに格納し、
ステップS9では、指標m(=1,・・・、100)に
ついての41点移動平均操舵角X41m(=(Xm+・・
・+Xm+40)/41)を順次求めてメモリに格納する。
15点移動平均操舵角X15kの算出周期1.5秒は、
操舵角データの修正成分の下限周波数(視覚成分の上限
周波数)0.67Hzに対応し、また、41点移動平均
操舵角X41mの算出周期4.1秒は、操舵角データの
視覚成分の下限周波数(道路形状成分の上限周波数)
0.25Hzに対応している。
【0040】また、ステップS10では、サンプリング
期間の中央部10秒間における平均操舵角X100(=
(X21+・・・+X120)/100)を求めてメモリに
格納し、ステップS10では、サンプリング期間の中央
部10秒間における平均車速V100(=(V21+・・
・+V120)/100)を求めてメモリに格納する。平
均操舵角X100の算出周期10秒間は、操舵角データ
の道路形状成分の下限周波数0.1Hzに対応してい
る。
【0041】ステップS12において、操舵角データ処
理部34としてのコンピュータ30は、指標m(=1,
・・・,100)についての41点移動平均操舵角X4
1mの各々から平均操舵角X100を減じて得た値の絶
対値を順次求め、次いで、夫々の絶対値の和を100で
除すことにより、道路形状に応じた操舵に対応して操舵
角データに現れる第1操舵周波数成分のレベルA(=
(|X411−X100|+・・・+|X41100−X1
00|)/100)を算出する。但し、算出値Aが値
0.05を下回る場合は、第1操舵周波数成分レベルA
として値0.05を設定する。
【0042】ステップS13では、指標k(=14,・
・・,113)についての15点移動平均操舵角X15
kの各々から、指標m(=1,・・・,100)につい
ての41点移動平均操舵角X41mの対応する一つを減
じて得た値の絶対値を順次求め、次いで、夫々の絶対値
の和を100で除すことにより、視覚操舵に対応する第
2操舵周波数成分のレベルB(=(|X1514−X41
1|+・・・+|X15113−X41100|)/100)
を算出する。但し、算出値Bが値0.05を下回る場合
は、第2操舵周波数成分レベルBとして値0.05を設
定する。
【0043】ステップS14では、指標j(=18,・
・・,117)についての7点移動平均操舵角X7jの
各々から、指標k(=14,・・・,113)について
の15点移動平均操舵角X15kの対応する一つを減じ
て得た値の絶対値を順次求め、次いで、夫々の絶対値の
和を100で除すことにより、修正操舵に対応する第3
操舵周波数成分のレベルC(=(|X718−X1514|
+・・・+|X7117−X15113|)/100)を算出
する。但し、算出値Cが値0.05を下回る場合は、第
3操舵周波数成分レベルCとして値0.05を設定す
る。
【0044】ステップS15では、上述の算出式P=l
og(200A)/log(200B)に従って第1及
び第2操舵周波数成分レベルA、Bに基づきドライバの
操舵行動上の予測度Pを算出し、算出式Q=log(2
00C)/log(200B)に従って第2及び第3操
舵周波数成分レベルB、Cに基づき努力度Qを算出し、
更に、算出式R=10log(200C)に従って第3
操舵周波数成分レベルCに基づき丁寧度の逆数Rを求め
る。算出値P、Q、Rはメモリに格納される。
【0045】ステップS16において、ファジィ推論部
35としてのコンピュータ30は、予測度P、努力度Q
および丁寧度の逆数Rと上述の8つのルールに基づき第
1〜第8ファジィ推論出力h1〜h8を順次求める。例え
ば、第1ファジィ推論出力h1の算出では、ファジィ集
合SSPに対する予測度Pの適合度、ファジィ集合SSQ
に対する努力度Qの適合度、およびファジィ集合LLR
に対する丁寧度の逆数Rの適合度を順次求め、次に、3
つの適合度の最小値を求めて、これを第1ファジィ推論
出力h1としてメモリに記憶する。その他のファジィ推
論出力h2〜h8の算出についての説明は省略する。
【0046】ステップS17では、第1〜第7ファジィ
推論出力h1〜h7の各々と第1〜第7係数1.0、0.
8、0.6、0.5、0.4、0.3及び0.2の対応
する一つとの積の和「1.0h1+0.8h2+0.6h
3+0.5h4+0.4h5+0.3h6+0.2h7」が
求められ、この積和を第1〜第8ファジィ推論出力h1
〜h8の和で除すことにより、車速補正前の運転注意力
G’を表すファジィ推論出力が求められる。算出値G’
はメモリに格納される。
【0047】ステップS18では、車速補正部37とし
てのコンピュータ30は、図6に示す車速V・基準値K
Vマップを参照して、平均車速V100に応じた基準値
KV(0<KV<1)を求め、次に、図7に示す補正マッ
プを参照して、車速補正前のファジィ推論出力G’と基
準値KVとに基づき車速補正後のファジィ推論出力Gを
求め、算出値Gをメモリに格納する。
【0048】ステップS19では、表示出力部38とし
てのコンピュータ30は、車速補正後の運転注意力レベ
ルGが第1判別基準値GREF1(例えば0.08)を下回
っているか否かを判別し、この判別結果が肯定であれ
ば、ブザー50を鳴動させて表示告示音を発生させた後
で、図12に示す警告マークを所定時間たとえば2秒間
にわたってヘッドアップディスプレイ40によりウィン
ドシールド上に表示させ(ステップS20、S21)、
次いで、運転注意力が極度に低下していることを表す
「R」レベルマークを例えば2秒間にわたってウィンド
シールド上に図13に示すように表示させる(ステップ
S22)。
【0049】運転注意力レベルGが第1基準値GREF1を
下回っていないとステップS19で判別されると、運転
注意力レベルGが第2基準値GREF2(例えば0.21)
を下回っているか否かが判別される(ステップS2
3)。この判別結果が肯定であれば、運転注意力が低下
していることを表す「低」レベルマークを表示させる
(ステップS24)。
【0050】また、運転注意力レベルGが第2基準値G
REF2を下回っていないとステップS23で判別される
と、運転注意力レベルGが第3基準値GREF3例えば0.
6を下回っているか否かが判別される(ステップS2
5)。この判別結果が肯定であれば、運転注意力レベル
が中程度であることを表す「中」レベルマークが表示さ
れる(ステップS26)。更に、運転注意力レベルGが
第3基準値GREF3を下回っていないとステップS25で
判別されると、運転注意力レベルが高いことを表す
「高」レベルマークが表示される(ステップS27)。
【0051】ステップS22、S24、S26又はS2
7での運転注意力レベル表示が終了すると、本処理ルー
チンはステップS1に戻る。本発明は、上記実施例に限
定されず、種々に変形可能である。上記実施例では、操
舵角データの第1〜第3操舵周波数成分としての道路形
状成分、視覚成分および修正成分を用いて運転注意力レ
ベルを判別したが、この判別において第1〜第3操舵周
波数成分の全てを用いることは必須ではなく、例えば、
道路形状成分および視覚成分のみを用いるようにしても
良い。
【0052】また、実施例では、第1〜第3操舵行動要
素としての予測度P、努力度Qおよび丁寧度の逆数Rを
用いて運転注意力レベルを判別したが、これらのパラメ
ータP、Q及びRを用いることは必須ではない。パラメ
ータP、Q及びRを用いて運転注意力レベル判別を行う
場合にあっても、パラメータ算出式、ファジィルールな
どは実施例で例示したものに限定されない。
【0053】実施例では、警告マークおよび運転注意力
レベルをヘッドアップディスプレイを用いて表示するよ
うにしたが、その他のディスプレイを使用可能である。
また、警告マークおよび運転注意力レベルの表示態様は
図12および図13に示すものに限定されない。更に、
実施例では、警告マーク表示に先だってのみ表示告示音
を発生させるようにしたが、運転注意力レベル「R」、
「低」、「中」及び「高」の表示に際しても表示告示音
を発生させても良い。
【0054】
【発明の効果】上述のように、本発明の運転注意力判別
方法は、操舵周波数成分レベルと運転注意力との関連を
夫々表す複数のファジィルールを予め設定し、操舵角デ
ータから複数の操舵周波数成分のレベルを検出し、複数
の操舵周波数成分のレベルと複数のファジィルールとに
基づくファジィ推論により運転注意力レベルを判別する
ので、車両運転におけるドライバの注意力レベルを的確
に判別できる。従って、例えば、単調運転時の運転者の
無意識のぼんやり、あるいは脇見運転などによるハンド
ル操作の乱れを的確に検出できる。また、運転注意力低
下を判別可能であるので、運転者に注意力低下を警告す
ることにより安全運転を促し、予防安全性を向上でき
る。
【0055】道路形状に対応する第1操舵周波数成分
と、視覚操舵に対応する第2操舵周波数成分と、修正操
舵に対応する第3操舵周波数成分とを含む複数の操舵周
波数成分のレベルを検出する本発明の好適な実施例によ
れば、視覚操舵成分のみに基づいて運転注意力を判別す
る場合と異なり、個人差の影響を受けるおそれが少なく
なる。このため、運転注意力判別に用いる各種設定値を
個々のドライバの運転操作特性に応じて設定する必要が
ない。
【0056】また、操舵行動上の予測度、努力度および
丁寧度に夫々対応する第1、第2および第3操舵行動要
素から運転注意力レベルを求める本発明の好適な実施例
によれば、ドライバの操舵行動を良好に反映する運転注
意力レベルが求まり、運転注意力判別を適正に行える。
更に、第1ないし第3操舵周波数成分のレベルの対応す
るものから第1〜第3操舵行動要素を求める本発明の好
適な実施例によれば、ドライバの操舵行動ひいては運転
注意力レベルを的確に求めることができ、運転注意力判
別をより適正に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による運転注意力判別方法を
実施するための装置を示す概略ブロック図である。
【図2】操舵角データの道路形状成分、視覚成分及び修
正成分と周波数との関係を示すグラフである。
【図3】予測度Pに関連するファジィ部分集合及びこれ
を定義するメンバシップ関数を示すグラフである。
【図4】努力度Qに関連するファジィ部分集合及びこれ
を定義するメンバシップ関数を示すグラフである。
【図5】丁寧度の逆数Rに関連するファジィ部分集合及
びこれを定義するメンバシップ関数を示すグラフであ
る。
【図6】ファジィ推論出力の車速補正に用いる車速V・
基準値KVマップを示すグラフである。
【図7】ファジィ推論出力の車速補正に用いるファジィ
推論出力補正マップを示すグラフである。
【図8】図1に示すコンピュータにより実行される運転
注意力判別処理ルーチンの一部を示すフローチャートで
ある。
【図9】運転注意力判別処理ルーチンの、図8に続く別
の一部を示すフローチャートである。
【図10】運転注意力判別処理ルーチンの、図9に続く
別の一部を示すフローチャートである。
【図11】運転注意力判別処理ルーチンの、図10に続
く残部を示すフローチャートである。
【図12】運転注意力低下時にディスプレイに表示され
る警告マークを示す図である。
【図13】運転注意力レベル表示を示す図である。
【符号の説明】
10 操舵角センサ 20 車速センサ 30 コンピュータ 31 操舵角データ抽出部 32 車速データ抽出部 33 運転状態判別部 34 操舵角データ処理部 35 ファジィ推論部 36 車速演算部 37 車速補正部 38 表示出力部 40 表示装置 50 表示告示音発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古市 哲也 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵周波数成分レベルと運転注意力との
    関連を夫々表す複数のファジィルールを予め設定し、操
    舵角データから複数の操舵周波数成分のレベルを検出
    し、前記複数の操舵周波数成分のレベルと前記複数のフ
    ァジィルールとに基づくファジィ推論により運転注意力
    レベルを判別することを特徴とする運転注意力判別方
    法。
  2. 【請求項2】 前記複数の操舵周波数成分は、車両が走
    行している道路の形状に対応する第1操舵周波数成分
    と、該第1操舵周波数成分よりも高周波数側にありドラ
    イバによる視覚操舵に対応する第2操舵周波数成分と、
    該第2操舵周波数成分よりも高周波数側にありドライバ
    による修正操舵に対応する第3操舵周波数成分とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の運転注意力判別方
    法。
  3. 【請求項3】 操舵行動上の予測度、努力度および丁寧
    度に夫々対応する第1、第2および第3操舵行動要素を
    求め、前記第1、第2および第3操舵行動要素から前記
    運転注意力レベルを求めることを特徴とする請求項2に
    記載の運転注意力判別方法。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2操舵周波数成分のレベ
    ルから前記第1操舵行動要素を求め、前記第2及び第3
    操舵周波数成分のレベルから前記第2操舵行動要素を求
    め、前記第3操舵周波数成分のレベルから前記第3操舵
    行動要素を求めることを特徴とする請求項3に記載の運
    転注意力判別方法。
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