JPH0729069Y2 - 給紙装置における用紙分離機構 - Google Patents

給紙装置における用紙分離機構

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JPH0729069Y2
JPH0729069Y2 JP12024088U JP12024088U JPH0729069Y2 JP H0729069 Y2 JPH0729069 Y2 JP H0729069Y2 JP 12024088 U JP12024088 U JP 12024088U JP 12024088 U JP12024088 U JP 12024088U JP H0729069 Y2 JPH0729069 Y2 JP H0729069Y2
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sheets
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separating
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JP12024088U
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勉 星野
孝一郎 横山
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Seiko Epson Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は堆積した用紙を1枚ずつ順次供給する給紙装置
における用紙分離機構に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、給紙装置としては、第7図に示す、用紙を送り出
す給紙ローラ101と、用紙を分離する分離爪102と分離用
斜面103からなる用紙分離機構が知られている(例え
ば、実公昭58−6822号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、このような機構において、腰の強い用紙や、用
紙相互が摺動等により帯電してその静電力で付着してい
る場合や、用紙を切断した時にバリで端が荒れている場
合などには、分離爪による座屈を生じさせるために、よ
り大きな起動力を必要とする問題点を有していた。
本考案は、このような問題を解決するものであり、その
目的とするところは、より小さな起動力で確実に分離し
給送をする用紙分離機構を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案による給紙装置における用紙分離機構は、堆積さ
れた用紙の両端面を規制する一対の側壁部材と、用紙を
裏面より押圧する用紙圧板と、用紙の表面に当接してこ
の用紙を送出する給紙ローラと、用紙の下端面の位置を
規制し、最上部に位置する用紙の下端面が当接する位置
の近傍において下方に曲げられた分離用斜面が先端部に
設けられた受板と、分離用斜面の側端に隣接した箇所
に、排出方向へ変位しようとする用紙の下端両端部を規
制する位置と、これを規制しない位置とに変位可能に設
けられた一対の分離爪と、受板の表面に先端が分離用斜
面の前方に伸びた可撓性のフィルム状部材とを備えるこ
とを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
本考案の給紙装置を第1図に示す。給紙装置は、駆動歯
車3がプラテンPの軸に固定されたプラテン歯車Gと噛
み合うようにプリンタの上部に載置される。駆動歯車3
の駆動は、輪列機構4を介して、給紙ローラ5に伝達さ
れる。ホッパ部材6は、プラテンPに平行な案内軸9に
沿って軸方向に移動可能に取付けられており、堆積した
用紙を保持し1枚ずつ分離する用紙分離手段を備えてい
る。
第2図に上述したホッパ部材の断面図を示す。側壁板10
は、用紙Hの側部を規制する。側壁板10の下部には、用
紙Hの下端を支持する受板11が固定されている。この受
板11の給紙ローラ側の先端部には、前方かつ下方に傾斜
する分離用斜面12が設けられている。側壁板10と受板11
とで形成される空間の後方側には用紙圧板19が設けられ
ている。用紙圧板19は、ガイドピン15と溝16により案内
され、圧縮バネ17により用紙Hを常時給紙ローラ側に付
勢する。受板には、可撓性を有するフィルム状部材20の
一端が固着されている。フィルム状部材20の位置は、少
なくとも、用紙圧板19が最後方に位置した時の用紙圧板
19の前面よりも後ろから斜面12の上方で受板11の延長上
に任意の長さ張り出すようにし、斜面12の上方に張り出
した部分が湾曲する様にしてある。
また、このホッパー部材は、第3図に示す様に、分離爪
21は、軸32を介して側壁板10に回動可能に取付けられて
いる。レバー33は、軸34を介して、側壁板10に回動可能
に取り付けられ、一方を分離爪21の一部に係合してい
る。分離爪21は、レバー33を操作することにより、用紙
をおさえる位置と、図中一点鎖線で示す用紙おさえを解
除した位置に回動するように構成されている。
このような実施例において、用紙Hを給紙する場合、用
紙のセットは、側壁板10の内側表面が用紙の側部に当接
するように位置調整する。分離爪21は用紙をおさえる位
置にする。このような準備が終了した段階でプリンタ本
体を作動させると、プラテンPの回転が輪列3,4を介し
て給紙ローラ5に伝達され、最上層の用紙H1を下方に移
動させる力が働く。この時、第5図に示すように、フィ
ルム状部材20は用紙下端Hiの力により下方に湾曲する。
これにより用紙下端Hiの中央部は、下方に進み、分離爪
21に当接している両角部Hia,Hibとの間に用紙の進行方
向と直角の方向に力を受け座屈が容易に生じ、用紙両角
部Hia,Hibは分離爪21を乗り越え給紙方向に送り出され
る。
一方、第6図に示すように、2枚目以降の数枚の用紙
H2,H3には、前記の如く、下方に移動する力が働くが、
これらの送り出される力は小さいので、フィルム状部材
20を湾曲することなく、その進行を阻止されている。
すなわち、用紙H1の腰が、フィルム状部材20の弾性力よ
りも強ければ、用紙H1はフィルム状部材20を湾曲させ、
最上用紙H1と2枚目の用紙H2との摩擦力よりもフィルム
状部材20の弾性力が強ければ、2枚目の用紙H2はフィル
ム状部材20に突き当たりその位置に停止する。
以上の通り、給紙装置において使用される用紙を全て考
慮し、前記フィルム状部材20の厚さ及び張り出し長さを
決定することにより用紙の分離と重送防止が確実にでき
る。
また、葉書、封筒においては、腰の強さ、紙と紙の摩擦
力、用紙先端のソリなどのバラツキが大きくフィルム状
部材と分離爪で分離給紙させることは困難であるため、
従来のようにレバー33により分離爪21を前方側に移動さ
せて用紙の経路から退避させ、分離爪21と分離斜面12と
の間にすき間をつくる。これにより腰の弱いもの、紙と
紙との摩擦力の小さいものは、フィルム状部材20に用紙
先端が突き当たり、最上紙のみが分離し給紙され、また
腰の強いもの、紙と紙の摩擦力の大きいもの、用紙の先
端が前方に反っているものなどは、分離斜面2により分
離され給紙される。
〔考案の効果〕
以上説明した様に本考案は分離爪と分離用斜面とを併用
する用紙分離機構に新たに可撓性フィルム状部材を設け
たことにより、従来、大きな起動力を必要とした腰の強
い用紙や切断時のバリで荒れている用紙等をより小さな
起動力で分離給送出来るようになり、しかも単票紙の他
にハガキ、封筒等の印字媒体も分離給送することが可能
となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の給紙装置斜視図。 第2図は本考案のホッパ部材の側断面図。 第3図は本更新の分離爪の機構を示す側面図。 第4図,第5図,第6図は本考案により通常の印字用紙
を分離する過程を示す図。 第7図は従来例の分離機構説明図。 1……枠体 5……給紙ローラ 6……ホッパー部材 19……用紙圧板 21……分離爪 H……用紙 10……側壁部材 11……受板 12……斜面 20……フィルム部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−277146(JP,A) 実開 昭61−110651(JP,U) 実開 昭63−90639(JP,U) 実開 昭63−183138(JP,U) 実公 昭58−6822(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】堆積された用紙の両端面を規制する一対の
    側壁部材と、 前記用紙を裏面より押圧する用紙圧板と、 前記用紙の表面に当接して前記用紙を送出する給紙ロー
    ラと、 前記用紙の下端面の位置を規制し、最上部に位置する前
    記用紙の下端面が当接する位置の近傍において下方に曲
    げられた分離用斜面が先端部に設けられた受板と、 前記分離用斜面の側端に隣接した箇所に、排出方向へ変
    位しようとする前記用紙の下端両端部を規制する位置
    と、これを規制しない位置とに変位可能に設けられた一
    対の分離爪と、 前記受板の表面に先端が前記分離用斜面の前方に伸びた
    可撓性のフィルム状部材とを備えることを特徴とする給
    紙装置における用紙分離機構。
JP12024088U 1988-09-13 1988-09-13 給紙装置における用紙分離機構 Expired - Lifetime JPH0729069Y2 (ja)

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JPH0240739U JPH0240739U (ja) 1990-03-20
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JP2601210B2 (ja) * 1994-08-31 1997-04-16 日本電気株式会社 用紙給紙装置

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