JP3006109B2 - 紙送り装置 - Google Patents

紙送り装置

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JP3006109B2
JP3006109B2 JP3034248A JP3424891A JP3006109B2 JP 3006109 B2 JP3006109 B2 JP 3006109B2 JP 3034248 A JP3034248 A JP 3034248A JP 3424891 A JP3424891 A JP 3424891A JP 3006109 B2 JP3006109 B2 JP 3006109B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2601/00Problem to be solved or advantage achieved
    • B65H2601/20Avoiding or preventing undesirable effects
    • B65H2601/25Damages to handled material

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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙送り装置に関し、更に
詳細には用紙トレイに積層状態で収納された単票用紙を
重送することなく紙送りする構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の紙送り装置は、給紙ロー
ラの回転により単票用紙を送出するものが知られてい
る。この給紙ローラは、回転により単票用紙との間で生
じる摩擦力により単票用紙を送出するものであるため、
その摩擦力が大きい程良好な給紙性能を有する。このた
めこの給紙ローラはゴム等の弾性部材により形成され
ローラを単票用紙に押圧して弾性変形させることによ
り単票用紙との接触面積あるいは摩擦力を増大させてい
た。
【0003】また給紙経路を挟んで給紙ローラの逆方向
には単票用紙を反給紙方向に押戻す方向に回転する重送
防止ローラが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の給紙ロー
ラは、ゴム等の弾性部材のみから形成されていたため、
その弾性変形に限界があり、単票用紙への押圧力を増大
し過ぎると、給紙ローラと単票用紙との摩擦力に対し
て、送出すべき単票用紙とその下方の単票用紙との間の
摩擦力の方が大きくなる。従って、単票用紙の重送が生
じてしまうといった問題があった。また給紙ローラを長
期間使用すると、ローラ表面が摩耗して摩擦力不足にな
り、当初の給紙性能が得られなくなってしまうといった
問題もある。
【0005】また給紙ローラと単票用紙との接触面積を
大きくするために接触圧を増大させると重送防止ローラ
に対して単票用紙が強く押し付けられるので、単票用紙
に傷が生じることがあった。
【0006】一方こうした問題を解決するために、2つ
の回転軸の間にゴム等の弾性部材からなるベルトをか
け、このベルトを回転させることにより単票用紙を送出
するようにしたベルト方式の給紙ローラも考えられてい
る。このベルト方式の給紙ローラにおいては、単票用紙
とローラ表面とを面接触させることができるので、上記
従来の給紙ローラに比べてきわめて良好な給紙性能が得
られるものの、構造が複雑になり、従来より使用されて
いる給紙ローラ用の駆動軸の他に従動軸を設ける必要が
あるといった問題点があった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、構造が簡単で良好な紙送り特性
を有する紙送り装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、単票用紙の紙面に接触する給紙ローラと、
前記給紙ローラと用紙搬送経路を挟んで逆の位置に設け
られた重送防止部材と によって、用紙トレイに積層状態
で収納された単票用紙を一枚ずつ分離して送り出す紙送
り装置であって、前記給紙ローラは、 単票用紙の紙面に
接触し、回転により生ずる摩擦力によって単票用紙を分
離送出する円筒状に形成された外壁部と、 軸部と、弾性
を有し、該軸部周囲に放射状に設けられて前記外壁部を
円筒状に配設保持する板状体とから構成され、該外壁部
が単票用紙と接触したときにその接触圧により板状体が
弾性変形して該外壁部の単票用紙との接触部を平面状と
する保持部とにより構成されたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明の紙送り装置では、
給紙ローラを構成する保持部の板状体が軸部周囲に放射
状に設けられているので、各板状体間が空間となる。こ
のため、板状体が非常に弾性変形しやすくなり、保持部
自体の弾性は外壁部の弾性に対し著しく弱いものとな
る。そして、給紙ローラが単票用紙に接触すると、その
保持部の板状体及び外壁部が変形して該単票用紙と面接
触する。つまり、小さい接触圧で大きな接触面積を持つ
ことができる。このためこの給紙ローラに接触している
単票用紙が搬送方向に確実に送られる。一方この単票用
紙と重なって送られた単票用紙は重送防止部材により搬
送されない。このとき給紙ローラの接触圧と同様に前記
単票用紙と重送防止部材との接触圧も小さい。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0011】プリンタ本体10は、内部幅方向に延びる
円筒状のプラテンローラ2を備える。このプラテンロー
ラ2は公知の駆動モータにより回転する。このプラテン
ローラ2の前方には該プラテンローラ2に沿って移動可
能な印字ヘッド3が保持される。またプラテンローラ2
の下方にはペーパーパン4が設けられ、プラテンローラ
2と協働して用紙経路を形成するとともに、該ペーパー
パン4にはプラテンローラ2に連動して回転するローラ
5が取り付けられている。また給紙経路の要所にはガイ
ド板7が設けられている。
【0012】図1に示すごとく、プリンタ10の上面後
部には、印字前の単票用紙Pを積層保持するための用紙
幅方向に並んだ一対の給紙トレイ12を備えたオートカ
ットシートフィーダー(以下ACSFと称す)14がプ
リンタ本体10と着脱可能に取り付けられている。また
プリンタ10の上面中央には印字後の単票用紙Pが排出
される一対の排紙トレイ16を備えた排紙スタッカ18
が同様に着脱可能に取り付けられている。この排紙トレ
イ16における下端の上方には排紙ローラ16aが設け
られ、該排紙ローラ16aに対して排紙された単票用紙
Pを押し付ける板ばね16bが、排紙スタッカ18のフ
レーム内面に取り付けられている。
【0013】またプリンタ10の上面前部には、外部か
らの各種指令を入力するための操作部が設けられてい
る。
【0014】次にACSF14について説明する。前記
給紙トレイ12の下辺上方には、駆動軸20が設けられ
ている。この駆動軸20には、上記給紙トレイ12と連
動して移動可能な左右一対の給紙ローラユニット22が
設けられている。この給紙ローラユニット22には、上
記給紙トレイ12に積層配置された単票用紙Pの上部に
接触する給紙ローラ24が前記駆動軸20に設けられ、
給紙ローラ24の中央側横には図2に示す様にL字型の
保持部26が取り付けられている。
【0015】この保持部26は前記駆動軸20とは連動
せず、絶えず用紙経路側を向いている。この保持部26
の用紙経路と対向する面には摩擦係数の低い金属の押え
板28が取り付けられ、該押え板28は経路を通過する
単票用紙Pに対して接触する。給紙ローラ24は駆動軸
20に対して偏心して設けられており、通常時には前記
積層された単票用紙Pから離隔した位相に保持される。
そして前記駆動軸20の回転により給紙ローラ24表面
が積層された単票用紙Pと接触して単票用紙Pの最上位
の一枚を分離送出する。
【0016】次に上記給紙ローラ24の構成を図1を参
照して説明する。この給紙ローラ24は図から明かなよ
うに表面に凹凸が形成され、その凹凸面が単票用紙Pに
直接接触される外壁部40と、駆動軸20に嵌合される
回転軸42と、外壁部40を回転軸42周囲に円筒状に
配置保持する保持部44とから構成される。
【0017】この保持部44は、回転軸42に嵌合され
る円筒状の軸部44aと該軸部44a周囲に放射状に設
けられた板状体44bから構成され、外壁部40ととも
に弾性変形可能なゴム材により一体成形される。
【0018】この様に構成された給紙ローラ24におい
ては、保持部44の各板状体44b間が空間となるた
め、保持部44自体の弾性は外壁部40の弾性に対し著
しく弱いものとなる。このため駆動軸20が回転して外
壁部40が単票用紙Pと接触すると図1に示すごとくそ
の接触圧により保持部44の板状体44bが弾性変形し
て外壁部40の単票用紙Pとの接触部が平面状となる。
【0019】上記用紙経路における給紙ローラとの作用
位置下面には、図3に示すように単票用紙Pを給紙経路
に沿って案内するための案内板30が取り付けられてい
るが、この案内板30は、上記給紙ローラ24と対向す
る位置には図3に示す様に貫通孔30aが設けられてい
る。そしてこの貫通孔30aを介して給紙ローラ24及
び押え板28は重送防止ローラ34(特許請求の範囲の
重層防止部材に対応する)に接触している。また押え板
28と対向する位置にも同様に重送防止ローラ34が設
けられている。この重送防止ローラ34は、表面が円滑
な樹脂により構成されている。この重送防止ローラ34
は下部駆動軸36に嵌入されており、この下部駆動軸3
6は重送防止ローラ34が搬送される単票用紙Pに、そ
の搬送方向に対して逆方向(図1における時計方向)に
付勢するように回転する。この下部駆動軸36は前記プ
ラテンローラ2に取り付けられたプラテン歯車より動力
が伝達されている。
【0020】そしてその給紙ローラ12及び前記重送防
止ローラの給紙経路下流には上記ローラから給紙された
単票用紙Pをプリンタ1内に送出する大小一対の送りロ
ーラ35a及び該送りローラ35aに連動紙手回転する
従動ローラ35bが備えられている。この送りローラ3
5aは駆動軸37に嵌入され、該駆動軸37と連動して
回転する。
【0021】前記重送防止ローラ34は給紙ローラ12
の回転により、前記最上位の単票用紙Pのみならずその
単票用紙Pとの摩擦によりその下位の単票用紙Pが重送
された場合に、その重送された単票用紙Pを給紙トレイ
12側に戻すためのものである。この重送防止ローラ3
4の単票用紙Pに対する摩擦係数は、前記給紙ローラ2
4の単票用紙Pに対する摩擦係数及び送りローラ35a
の単票用紙Pに対する摩擦係数よりも小さく、単票用紙
P同士の摩擦係数よりも大きくしている。このため最上
位の単票用紙Pは前記給紙ローラ24によりプリンタ側
に付勢を受けても、下位のものについては逆方向に付勢
を受けるため、両単票用紙Pは分離する。このとき給紙
ローラ24により重送されず一枚のみが送出された場合
には前記重送防止ローラ34の摩擦力が前記送りローラ
35a及び従動ローラ35bの摩擦力よりも小さいた
め、問題なく送られる。
【0022】給紙ローラ24の駆動軸20及び送りロー
ラ35aの駆動軸37にはACSF14のサイドケース
に設けられた周知のギヤ機構を介してプリンタ10の前
記プラテン歯車側から動力が伝達される。この給紙ロー
ラ24に至る動力伝達経路には、一回転クラッチが介在
している。
【0023】上記構成を有する本装置の作用を以下に説
明する。通常時には前記給紙ローラ24は前記外壁部4
0が単票用紙Pより離間した位相に保持されている。給
紙動作時にはまず駆動軸20が一回転することにより給
紙ローラ24により単票用紙Pをプリンタ1内に送出さ
せる。この動作は前記一回転クラッチの作用により行わ
れる。この給紙ローラ24が一回転することにより、積
層された単票用紙Pの最上位の一枚が案内板30に沿っ
て送られ、その先端が停止状態にある前記送りローラ3
5a及び従動ローラ35bの間に至り、僅かにたわんだ
状態になる。
【0024】このとき前記重送防止ローラ34は図1に
おける時計方向に回転し、上記最上位の単票用紙Pに連
れて送られてきた単票用紙Pを、反給紙方向に戻す。な
お上記の様に給紙ローラ24に比してこの重送防止ロー
ラ34はその摩擦係数が低いため、最上位の単票用紙P
についてはこの重送防止ローラ34に戻されることなく
送られる。
【0025】そしてこの給紙ローラ24は再びその外壁
部40が前記単票用紙Pより離間した状態で停止する。
前記送りローラ35aは前記給紙ローラ24の外壁部4
0が単票用紙Pの表面より離間する直前に回転を始め、
それ以降については単票用紙Pはこの送りローラ35a
及び従動ローラ35bの回転により搬送される。
【0026】前記給紙ローラ24が離間した後は、図4
に示す様に搬送される単票用紙Pの上面は前記押え板2
8により押圧されるため、単票用紙Pはその後も裏面に
おいて重送防止ローラ34適度な圧力で接触している。
このため給紙ローラ24離間後も、重送は確実に防止さ
れる。
【0027】このACSF14から送出された単票用紙
Pは、ガイド板7によりプリンタ10内のプラテンロー
ラ2まで案内される。すると単票用紙Pは、プラテンロ
ーラ2の回転と、ガイド板18及びローラ5の作用とに
より、プラテンローラ2に巻き付き、印字ヘッド4によ
って印字される。その後単票用紙Pは板ばね16bを湾
曲させて該板ばね16bと排紙ローラ16a間に進入
し、それらの作用によって排紙スタッカ16側に排出さ
れる。
【0028】上記のように本発明を具体化した本実施例
の装置では、保持部を備えず、単にゴム等の弾性材のみ
によって成形した従来の給紙ローラと比し弱い押圧力で
ローラ表面と単票用紙表面との接触面積を大きくし、摩
擦力を強くする。従って極めて良好な給紙性能が得られ
るようになる。また従来の給紙ローラに比し、弱い押圧
力で単票用紙との接触面積を大きくすることができるた
めに、ローラ表面の摩耗が少なく、また同時に重送防止
ローラと単票用紙との接触圧も小さくできるために、単
票用紙に傷がつくこともすくない。
【0029】また給紙ローラにより単票用紙との摩擦力
を増大して給紙性能を向上できるだけでなく、摩擦分離
ローラ及び逆送ローラにより単票用紙の分離性能をも向
上できるので、半紙のような極めて薄い単票用紙からハ
ガキのような極めて厚い単票用紙まで、単票用紙の種類
を問わず良好に給紙できるようになる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明の紙送り装置では、給紙ローラを構成する保持部の板
状体が軸部周囲に放射状に設けられているので、各板状
体間が空間となって、板状体が非常に弾性変形しやす
く、保持部自体の弾性が外壁部の弾性に対し著しく弱い
ものとなる。よって、給紙ローラが単票用紙に接触する
と、その保持部の板状体及び外壁部が変形するので、該
単票用紙と面接触する、つまり、小さい接触圧で大きな
接触面積を持つことができる。このためこの給紙ローラ
に接触している単票用紙が搬送方向に確実に送ることが
できる。また、給紙ローラの接触圧が小さいため、前記
単票用紙と重送防止部材との接触圧も小さくなるので、
給紙ローラによって送られる単票用紙の裏面に傷等をつ
けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の装置の主要部分の断面の構成を示す
説明図である。
【図2】一方の給紙ユニットを示す正面図である。
【図3】給紙ユニットの給紙ローラを取り外した状態で
を示す上面図である。
【図4】保持部の側面図である。
【符号の説明】
24 給紙ローラ 34 重送防止ローラ 40 外壁部 42 保持部 P 単票用紙

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単票用紙の紙面に接触する給紙ローラ
    と、前記給紙ローラと用紙搬送経路を挟んで逆の位置に
    設けられた重送防止部材とによって、用紙トレイに積層
    状態で収納された単票用紙を一枚ずつ分離して送り出す
    紙送り装置であって、前記給紙ローラは、 単票用紙の紙面に接触し、回転により生ずる摩擦力によ
    って単票用紙を分離送出する円筒状に形成された外壁部
    と、 軸部と、弾性を有し、該軸部周囲に放射状に設けられて
    前記外壁部を円筒状に配設保持する板状体とから構成さ
    れ、該外壁部が単票用紙と接触したときにその接触圧に
    より板状体が弾性変形して該外壁部の単票用紙との接触
    部を平面状とする保持部とにより構成された ことを特徴
    とする紙送り装置。
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