JPH0228436A - 印字用紙供給装置 - Google Patents

印字用紙供給装置

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JPH0228436A
JPH0228436A JP17746988A JP17746988A JPH0228436A JP H0228436 A JPH0228436 A JP H0228436A JP 17746988 A JP17746988 A JP 17746988A JP 17746988 A JP17746988 A JP 17746988A JP H0228436 A JPH0228436 A JP H0228436A
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JP
Japan
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printing paper
paper
gap
leaf spring
presser
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Pending
Application number
JP17746988A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yokoi
武志 横井
Hiroshi Yamanaka
浩 山中
Shigeo Nakamura
繁夫 中村
Tamotsu Kato
保 加藤
Kazuo Umemura
楳村 和男
Hiroyasu Kogairi
庫ケ入 弘康
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、送出し装置により用紙載置台上の最上の印字
用紙を押え部材と弾性部材との隙間から送り出した後、
その印字用紙を一対の送りローラで挟んでプリンタに送
る形式の印字用紙供給装置に関するものであり、特に、
印字用紙供給装置内で詰まった印字用紙を容易に取り除
き得るようにする技術に関するものである。
〔従来の技術〕
上記形式の印字用紙供給装置は一般に、(a)用紙ff
1l置台上に重ねて載置される多数枚の印字用紙の最上
の印字用紙の上面の前部に接触することにより、最上の
印字用紙を上方から押さえる押え部材と、押え部材にほ
ぼ接し、かつ、多数枚の印字用紙の前端面と当接可能に
配置されるとともに、印字用紙が当接した場合にはその
当接力に応じて前方に弾性変形する弾性部材と、最上の
印字用紙の上面に押え部材の後方において接触し、最上
の印字用紙に前進力を与える送出しローラとを備え、最
上の印字用紙を、弾性部材の弾性変形により弾性部材と
押え部材との間に生じた隙間を通過させて送り出す送出
し装置と、(b)上記隙間から送り出された印字用紙を
上下から挟んでプリンタに送る一対の送りローラとを含
むように構成される。
また、この形式の印字用紙供給装置においては、2つの
異なる形態で印字用紙が送り出されるようにすることも
行われている。すなわち、印字用紙の硬さに応じて印字
用紙の送出し形態が異なり、具体的には、印字用紙が硬
い場合には、上記と同様に、最上の印字用紙が、弾性部
材の弾性変形により弾性部材と押え部材との間に生じた
隙間から送り出されるのに対して、柔らかい場合には、
最上の印字用紙が押え部材と送出しローラとの間におい
て上方に湾曲させられて押え部材を乗り越えて送り出さ
れるのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
印字用紙供給装置は、押え部材と弾性部材と送出しロー
ラとの共同によって常に用紙載置台上の最上の印字用紙
のみが送り出され、しかも、正確に予め定められた方向
に送り出されるように設計されるのであるが、何らかの
原因で、押え部材と弾性部材との隙間を複数枚の印字用
紙が一度に通過し、それら印字用紙が上記隙間に詰まっ
たり、また、最上の印字用紙が上記隙間を通過する際に
、何らかの原因で予定の方向から外れた方向に送り出さ
れ、上記隙間から一対の送りローラに至るまでの送り通
路内で引っ掛かり、当該印字用紙の前端が送りローラに
挟まれて送られるにもかかわらず、上記送り通路内に詰
ったりするいわゆる紙詰まりが発生することがある。
この紙詰まりは普通、詰まった印字用紙を引っ張り出す
ことによって解消される。しかし、紙詰まりが押え部材
と弾性部材との隙間において発生した場合に、詰まった
印字用紙を送出し方向とは逆の方向に引っ張り出すと、
印字用紙が押え部材と弾性部材との隙間を送出し方向と
は逆の方向に通過させられることとなるから、弾性部材
が正規の変形方向(送出し方向)とは逆の方向に変形さ
せられ、印字用紙が押え部材と弾性部材との間に強く挾
まれて傷んだり破れたりしてその印字用紙を再び使用す
ることができなくなって無駄が生し、また、弾性部材が
弾性限度を越えて変形させられて塑性変形し、以後の送
出し作用に支障を来すことがある。また、詰まった印字
用紙が一対の送りローラに挟まれており、この状態で印
字用紙を送出し方向またはそれとは逆の方向に引っ張り
出す場合に、その印字用紙は無理に引っ張り出されるこ
ととなるから、引っ張り出しに大きな力が必要となり、
印字用紙の破れの原因になる。このように、上記形式の
印字用紙供給装置においては、詰まった印字用紙を取り
除くことが困難であるという問題がある。
そこで、本発明はこの問題を解決することを課題として
為されたものである。
〔課題を解決するための手段〕
そして、本発明の要旨は、(a)前記押え部材1弾性部
材および送出しローラを含む送出し装置と、(b)前記
一対の送りローラとを含む印字用紙供給装置に、(C)
押え部材と弾性部材とを相対的に離間させることにより
、前記隙間を拡大する隙間拡大機構と、(d)一対の送
りローラを相対的に離間させることにより、印字用紙を
挟み得る状態を解除する挟み解除機構とを設けることに
ある。
なお、隙間拡大機構の作動によって拡大される押え部材
と弾性部材との隙間、および挟み解除機構の作動によっ
て拡大される送りローラの隙間は、1枚の印字用紙が通
過し得る大きさであっても、詰まった印字用紙を掴むた
めに手や掴み手段が通過し得る大きさであってもよい。
〔作用〕
本発明に係る印字用紙供給装置においては、詰まった印
字用紙を引っ張り出すのに先立って、隙間拡大機構が作
動させら抗れば、押え部材ト弾性部材との隙間が拡大さ
れて、そこに詰まった印字用紙をそれら押え部材と弾性
部材とに強く挟まれることなく引っ張り出すことができ
、また、挟み解除機構が作動させられれば、一対の送り
ローラが離間させられる結果、詰まった印字用紙をそれ
ら送りローラの間から無理なく引っ張り出すことができ
る。
〔発明の効果〕
このように、本発明に従えば、詰まった印字用紙を傷め
たり破ったりすることなく取り出すことができるととも
に、詰まった印字用紙を取り出すことが原因で、弾性部
材のような送出し機能に関連する部品が損傷して送出し
が不良となることがなくなるという効果が得られる。
詰まった印字用紙を引っ張り出すのに先立って、隙間拡
大機構と挟み解除機構とが共に作動させられるのが普通
である。したがって、本発明装置に、オペレータの操作
に伴って、それら隙間拡大機構と挟み解除機構とを共に
作動させる2機構作動装置を設けることが望ましい。こ
のようにすれば、2機構作動装置を作動させるだけで、
押え部材と弾性部材との隙間拡大、および一対の送りロ
ーラの離間が一緒に行われて、紙詰まり解消に必要な操
作が簡易となるという効果が得られる。
また、印字用紙供給装置には一般に、用紙載置台と送出
しローラとを相対的に離間させる離間機構が設けられ、
用紙載置台上に印字用紙をセットしたり、印字用紙の種
類を換えるなどのために、用紙載置台上の印字用紙を取
り除くときに作動させられる。そして、この離間機構は
詰まった印字用紙を引っ張り出すときにも作動させられ
るのが普通である。したがって、本発明装置に、オペレ
ータの操作に伴って、離間機構と隙間拡大機構と挟み解
除機構とを共に作動させる機構作動装置を設けることが
望ましい。このようにすれば、この機構作動装置を作動
させるだけで、送出しローラと用紙載置台との離間、押
え部材と弾性部材との隙間拡大、および一対の送りロー
ラの離間が一緒に行われて、 紙詰まり解消のための操作が一層簡 易となるという効果が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の実施例である印字用紙供給装置は、プリンタと
組み合わせて使用される。プリンタは周知であり、第1
図に基づいて簡単に説明する。図において10が図面の
紙面に直角な方向に長い直方体状のハウジングであり、
その内部に、それの長手方向にプラテン12と2本のガ
イドバー14゜16とが配置されている。プラテン12
はそれの軸心の回りに回転可能とされている。プラテン
12に対向する印字ヘッド17はキャリッジ18に支持
され、キャリッジ18はガイドバー14.16に案内さ
れてプラテン12に沿って移動する。
プラテン12の前後にそれぞれ一対の送りローラ22.
24が配置され、それらローラ2224およびプラテン
12が、それらと歯車機構を介して連結された電動モー
タにより回転させられることにより、印字用紙が後方の
一対の送りローラ24から印字ヘッド17とプラテン1
2との隙間を経て前方の一対の送りローラ22に向がっ
て送られる。図において26は、連続の印字用紙をプリ
アタの外部から上記一対の送りローラ24に送り込むた
めのビントラクタであり、また、28は、オペレータに
よって外部から差し込まれた単票の印字用紙を前記一対
の送りローラ24に導く案内板である。
図において、30がプリンタに装着された印字用紙供給
装置(以下、単に供給装置30という。
)である。この装置30はプリンタに対して脱着可能と
されている。供給装置30も図面の紙面に直角な方向に
長い直方体状のものであり、具体的には、第2図に示す
ように、供給装置30の長手方向の両端部において、箱
状断面で前後に延びる左右機構箱32.34が形成され
、それら左右機構箱32.34の間に、第1図に示すよ
うに、各々が長手方向に延びる前フレーム36.中央フ
レーム38および後フレーム40が前後に互いに隙間を
おいて並んでいる。その結果、供給装置30の上部の前
後に、各々が長手方向に延びる第1開口部42と第2開
口部44が、下部の前後に、各々が長手方向に延びる第
3開口部46と第4開口部48とが形成されている。
中央フレーム38と後フレーム40とにそれぞれ、後方
にかつ斜め上方に延びる斜面50.52が形成されてお
り、これら斜面50.52上に第1スタツカ54と第2
スタツカ56とが装着されている。各スタッカ54.5
6は、第2図に第2スタツカ56を代表的に示すように
、印字用紙の左右端部をそれぞれ支持する左右支持部5
8.60と、印字用紙の中央を支持する中央支持部62
とを備えている。なお、第1スタツカ54と第2スタツ
カ56とは基本構造が同一であるため、第1スタツカ5
4については、第2スタツカ56を示す第2図を利用し
て説明することとする。
各支持部58.60.62は斜面50.52上に左右に
移動可能に支持されており、これから印字される印字用
紙の左右方向位置および印字用紙の幅寸法に合わせて各
支持部5B、60.62の左右方向位置が調節できる。
なお、中央支持部62は例えば印字用紙の幅が大きく、
左右支持部58.60だけでは印字用紙を平らに支持で
きない場合に補助的に使用するものであり、脱着可能と
なっている。
各左右支持部58.60は第2図に示すように、メイン
フレーム64と、前後に延びる平板状のものであって、
印字用紙を下方から支持する用紙載置台66とを備えて
いる。メインフレーム64は、斜めに前後方向に延びる
平板68と、その平板68の外側端部(左支持部58の
場合には左側端部、右支持部60の場合には右側端部)
から箱状断面で上方に延び出た機構箱70と、平板68
の上面の前端部に立設された前板72とを備えている。
また、用紙載置台66の後端部は、第1図に示すように
、左右に延びる軸74により、メインフレーム64の後
端部とその軸74の回りに回転可能に連結されている。
用紙載置台66上に重ねて載置された多数枚の印字用紙
は、上記前板72によって前端位置が規定されるととも
に、上記機構箱70の一対の側Fi76.78のうち内
側(中央寄り)の側板76の外面によって左右方向位置
が規定されるのである。
これに対して、中央支持部62は、第2図に示すように
、斜めに前後方向に延びる平板状メインフレーム80と
、印字用紙を下方から支持する平板状の用紙載置台82
とを備えている。用紙載置台82も左右支持部58.6
0の用紙載置台66と同様に、それの後端部は、左右に
延びる軸84により、メインフレーム80の後端部とそ
の軸84の回りに回転可能に連結されている。
各支持部58,60.62において、メインフレーム6
4.80の下端部は、第1図に示すように、背後に膨出
させられてその内側に凹陥部が形成されており、この凹
陥部内において、用紙載置台66.82の下端部の背面
にそれぞれ左右に延びる中空円筒状の筒状部材86が固
定されている。
そして、それら筒状部材86に共通のロッド88が挿通
されている。また、左右支持部58.60の筒状部材8
6の外周面には、第3図に示すように、それの、左右支
持部58.60の機構箱70に対応して位置する部分に
環状溝90が形成されている。この環状溝90の機能は
後に詳述する。
また、各左右支持部58.60の機構箱70内の後端部
には、第4図および第5図に示す回動フレーム92が取
り付けられている。回動フレーム92は、機構箱70の
両側板76.78の互いに対向する内面にそれぞれ摺接
する一対の側板94と、それら側板94を一方の端部に
おいて連結する連結軸96とを備えてC字状を成し、一
対の側板94の、連結軸96とは反対側の端部の外面に
、各対応する側板76.78を摺動可能に貫通する一対
の回動軸98,100を備えている。外側の回動軸10
0は外側の側板78から露出しており、その露出部分に
第6図にも示す引上げ力切換レバー102が固定されて
いる。
そして、前記筒状部材86の環状溝90と回動フレーム
92の連結軸96とに、第4図に示すように、スプリン
グ104が取り付けられており、用紙載置台66.82
が前記軸74.84の回りに、図において時計方向に付
勢されている。回動フレーム92は、図において実線で
示す第1位置、すなわち回動フレーム92の側板94の
上側の一端面が機構箱70の上板106の内面に当接す
る位置と、2点鎖線で、示す第2位置、すなわち、側F
i94の下側の端面が機構箱70の内側の側板76の内
面に形成された段付面108に当接する位置とを取り得
る。第1位置にあっては、スプリング104が回動フレ
ーム92を図において反時計方向に回動させる向きに付
勢することとなる一方、第2位置にあっては、回動フレ
ーム92を時計方向に回動させる向きに付勢することと
なるからである。回動フレーム92が第1位置にある場
合のほうが第2位置にある場合よりスプリング104が
長く伸長されるため、用紙載置台66.82を引き上げ
る引上げ力が、前者の場合のほうが後者の場合より大き
くなる。なお、この引上げ力の強弱切換えの目的につい
ては後に詳述する。また、図において110は、スプリ
ング104の伸縮がスプリング104の本体部全体に均
一に行われるために、機構箱70の内側の側板76の内
面に立設された軸111に回転可能かつ離脱不能に取り
付けられた案内ローラである。また、図において112
は、機構箱70の内側の側板76の内面に立設され、ス
プリング104の位置を規定することによりスプリング
104が機構箱70内の他の部品に接触することを防止
するためのガイドである。
各スタッカ54.56の前端部の上方には、第2図に示
すように、両端が左右機構箱32.34内に位置して左
右に延びる回転軸114が配置されている。これら回転
軸114には、左右支持部58.60に対向する位置に
それぞれローラ116.118が相対回転不能かつ軸方
向に摺動可能に嵌合されている。ローラ116,118
の一端面から円筒状の延出し軸120が同軸に一体的に
形成され、この延出し軸120の外周面に互いに軸方向
に離れた2つの環状突起122が形成されている。延出
し軸120の外周面の、2つの環状突起122に挟まれ
る部分が、左右支持部58゜60の機構箱70の内側の
側板76に上部が開口するように形成されたフランジ付
凹溝124に摺動可能に嵌合されており、左右支持部5
8.60とローラ116,118とがそれぞれ一体的に
左右に移動可能となっている。
第1スタツカ54においては、回転軸114の、右機構
箱34内における一端部に、第7図に示すように、ギヤ
134が1方向クラツチ136を介して連結され、その
ギヤ134に、同機構箱34内に収容された電動モータ
138のピニオン140が噛み合わされることにより、
ローラ116゜118が第1図において時計方向に回転
させられる。1方向クラツチ136は、ギヤ134の時
計方向の回転を回転軸114に伝達するとともに、回転
軸114がギヤ134に駆動されることなく単独で時計
方向に回転することを許容する機能を有する。したがっ
て、ローラ116,118と用紙載置台66.82上の
最上の印字用紙とが互いに接触する状態で、ローラ11
6,118が回転させられば、最上の印字用紙に前方(
送出し方向)への推進力が与えられるとともに、その他
の印字用紙にも互いに隣接する印字用紙の間に発生する
摩擦力によって、最上の印字用紙の前進力よりは小さい
が前進力が与えられることとなる。すなわち、本実施例
においては、ローラ116,118が各スタッカ54.
56における送出しローラとして機能しているのである
。なお、第2スタツカ56における回転軸114につい
ては、駆動形態が異なるので後に詳述する。
各スタッカ54.56の回転軸114の上方には、第2
図に示すように、両端が左右機構箱32゜34内に位置
して左右に延びる回動軸142が、左右支持部58.6
0の機構箱70の両側板76゜78を貫通して配置され
ている。この回動軸142の、各左右支持部58.60
の機構箱70内における位置にそれぞれ、第3図および
第4図に示す押下げカム144が取り付けられている。
押下げカム144にそれと一体的に運動可能なスリーブ
146が設けられ、そのスリーブ146が回動軸142
に相対回転不能かつ軸方向に摺動可能に嵌合されている
。スリーブ146の長さは機構箱70の両側板76.7
8の内面の間隔より僅かに小さくされており、左右支持
部58.60と押下げカム144とが一体的に左右に移
動させられるようになっている。
左機構箱32内における回動軸142の一端に、第8図
に示す用紙セットレバ−148が固定されている。用紙
セットレバ−148の操作部150が、左機構箱32の
上板152に形成された開口部154から露出している
。用紙セットレバ−148は常には原位置にあって、押
下げカム144も第9図に示す原位置に位置させられる
。そして、用紙セットレバ−148が第8図に2点鎖線
で示す位置に回動させられた場合には、押下げカム14
4も第9図に2点鎖線で示す位置に回動させられる。こ
のときの各押下げカム144の先端面は、各対応する用
紙載置台66の外側の端面から外側にその用紙載置台6
6と平行に延び出させられた延出し部156の上面と係
合し、用紙載置台66゜82がスプリング104の付勢
力に抗して押し下げられることとなる。その結果、最上
の印字用紙とローラ116,11Bとの接触状態が解除
され、用紙載置台66.82上から印字用紙を取り出し
たり、用紙載置台66.82上に印字用紙をセ・ン卜す
ることが可能となる。なお、第8図において158は、
用紙セットレバ−148を弱い力で図において反時計方
向に付勢することにより\用紙セットレバー148を原
位置(図において実線で示す位置)に維持するためのス
プリングである。
左右支持部58.60の機構箱70内にはさらに、第9
図に示すように、第10図に斜視図で示す板状の押え板
側リンク160と板ばね側リンク162とが配置されて
いる。押え板側リンク160の一端に後述の押え板16
4が一体的に運動可能に取り付けられ、また、仮ばね側
リンク162に、後述の板ばね166がそれと一体的に
運動可能に取り付けられている。それら2つのリンク1
60.162はビン170により、それらリンク160
.162の面に平行な面内で相対回動可能に連結されて
いる。板ばね側リンク162の、板ばね166の取付部
とは反対側の端部に貫通穴172が形成され、その貫通
穴172に前記押下げカム144のスリーブ146が回
動可能に挿通されている。それら2つのリンク160,
162も押下げカム144と同様に左右支持部58.6
0と一体的に左右に移動させられる。
板ばね側リンク162と押え板側リンク160とは、第
9図に示すように゛、スプリング174により押え板1
64と板ばね166とが互いに接近する向きに常時付勢
されている。そして、それらの接近限度が、押え板側リ
ンク160に一体的に形成された下向きのストッパ面1
76と、板ばね側リンク162に一体的に形成された上
向きのストッパ面178とが互いに当接することによっ
て規定されている。
押え板側リンク160と、機構箱70の内側の側板76
の内面に立設されたピン180との間にスプリング18
2が取り付けられ、押え板側リンク160が用紙載置台
66に向かって常時付勢されている。押え板側リンク1
60にはまた、前記押下げカム144と近接する位置に
その押下げカム144の前面と卦接する当接面184が
一体的に形成されている。押下げカム144が用紙セッ
ト位置(第9図に2点鎖線で示す位置)にあって、用紙
載置台66.82が押し下げられている状態では、押下
げカム144の前面が当接面184に僅かに当接するだ
けで押え側リンク160をほとんど回動させないが、押
下げカム144が第11図に示すようにさらに同じ方向
に回動させられた状態では、押下げカム144の回動に
より、押え板側リンク160と板ばね側リンク162と
が回動させられる。押下げカム144が当接した当初に
おいては、2つのリンク160,162がスプリング1
82の付勢力に抗して、回動軸142の回りに用紙載置
台66から離れる方向、すなわち、図において時計回り
に一体的に回動させられる。
2つのリンク160,162には第10図に示すように
それぞれ長穴186,188が形成され、第3図および
第9図に示すように、それら長穴186.188に前記
軸111が挿通されている。
2つのリンク160,162が一体的に回動させられる
状態では、押え板側リンク160の長穴186の内面が
軸111の外周面に当接する時期より、板ばね側リンク
162の長穴188の内面が軸111の外周面に当接す
る時期のほうが僅かに早くなるように長大186,18
8の位置が定められているから、それら2つのリンク1
60,162が一定角度だけ一体回動させられ、板ばね
側リンク162の長穴188の内面が軸111の外周面
に当接して上記一体回動が規制された後には、押え板側
リンク160がスプリング174および182の付勢力
に抗して単独でさらに回動させられることとなり、押え
板164と板ばね166との隙間が第11図に示すよう
に拡大される。そして、押え板側リンク160の長穴1
86が軸111に当接したときにそのリンク160の回
動が規制され、ひいては押下げカム144の回動も規制
される。すなわち、本実施例においては、用紙セットレ
バ−14B2回動軸142.押下げカム144、押え板
側リンク160.板ばね側リンク162、ピン170,
180.スプリング174゜182および軸111が隙
間拡大機構を構成しているのである。
押え板164は、左右の押え板側リンク160にそれぞ
れ取り付けられて、用紙載置台66.82上に載置され
た最上の印字用紙の上面の、前部の左右隅部分に接触す
る。押え板164は、合成樹脂製であって、最上の印字
用紙が押え板164と板ばね166との隙間を通過する
際にその印字用紙が接触する側の面に、第12図に示す
ように。
最上の印字用紙と平行な第1平面190と、その第1平
面190の後端からほぼ後方にかつ斜め上方に延びる第
2平面192とを備えている。また押え板164の中央
に左右に延びる穴194が形成され、その穴194に、
第10図に示すように押え板側リンク160に一体的に
形成されて左右に延びる平板状突起196が嵌合される
ことにより、押え板164と押え板側リンク160とが
離脱不能とされている。
これに対して、板ばね166は、左右の仮ばね側リンク
162に押え板164と対応する位置にそれぞれ取り付
けられ、第9図に示すように、各対応する板ばね166
と押え板164とが接近限度にある送出し可能状態にお
いては、板ばね166と押え板164とがほぼ直角にほ
ぼ接触するようにされている。板ばね166はまた、そ
れの基端部198が板ばね側リンク162にかしめられ
て固定され、その結果、板ばね166が基端部198に
おいて片持ち状に支持されている。したがって、板ばね
166は、ローラ116,118の回転に伴って前進さ
せられた印字用紙の前端面の左右端部分がそれに当接し
た場合には、その際の当接力に応じて前方に弾性変形す
る。この板ばね166の前記基端部198とは反対側の
自由端部200は前方に丸く曲げられて、最上の印字用
紙が押え板164と板ばね166との隙間を通過する際
の接触抵抗が小さくなるようにされている。
以上のように構成された押え板164と板ばね166と
によって用紙載置台66.82上の最上の印字用紙のみ
が用紙it台66.82から送り出される。具体的には
、最上の印字用紙が比較的硬い場合には、印字用紙がロ
ーラ116,118から与えられた前進力により板ばね
166に当接すれば、最上の印字用紙に他の印字用紙よ
りも大きな前進力が与えられて、最上の印字用紙の前端
面が板ばね166に強く当接する。最上の印字用紙は硬
いために、第12図に示すように、印字用紙が湾曲する
ことなく板ばね166を弾性変形させることとなり、板
ばね166と押え板164との隙間が1枚の印字用紙を
通過させ得る大きさに拡大されて、その隙間を最上の印
字用紙のみが通過する。
これに対して、最上の印字用紙が比較的柔らかい場合に
は、最上の印字用紙が板ばね166に当接すると、板ば
ね166と押え板164との間の隙間を1枚の印字用紙
を通過させ得る大きさに拡大するには至らず、第13図
に示すように、最上の印字用紙が押え板164とローラ
116,118との間において上方に湾曲させられて最
上の印字用紙のみが押え板164を乗り越えて用紙載置
台66.82上から送り出される。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
押え板164が押え部材、板ばね166が弾性部材なの
である。
以上のようにして用紙載置台66.82上から送り出さ
れた1枚の印字用紙は、第1図に示す前記第3開口部4
6を通過して前記一対の送りローラ24に送り込まれる
第2スタツカ56は第1スタツカ54にはない要素を備
えており、以下それを説明する。
第2スタツカ56においては、第2図に示すように、回
転軸114の下方にそれと近接してそれと平行に延びる
回転軸212が配置されている。
この回転軸212は、左右機構箱32.34の内側の側
板213に形成されたボス214に相対回転可能に嵌合
されている。そして、回転軸212の、ローラ116,
118に対向する位置にそれぞれローラ216,21B
が相対回転不能かつ軸方向に摺動可能に嵌合されている
ローラ116,118の延出し軸120の外周面に環状
溝222が形成され、また、ローラ216.218にも
ローラ116,118と同様に延出し軸224が形成さ
れ、しかも、その延出し軸224の外周面に環状溝22
6が形成されている。
そして、各対応する環状溝222と226とに連結板2
28の2つの凹溝229がそれぞれ嵌合されて、ローラ
216 218,116,118が左右支持部58.6
0の左右移動に伴って一体的に移動させられる。
回転軸212の下方に近接して、それと平行にフリーロ
ーラ230が配置されている。フリーローラ230の両
端部は小径軸232とされて、それら両小径軸232が
、第7図に示すように、左右機構箱32.34の内側の
側板213を貫通する長穴234に挿通されている。長
穴234の延びる方向が、回転軸212と小径軸232
とが互いに対向する方向とされ、しかも、回転軸212
と小径軸232とにそれぞれ案内ローラ236゜238
を介してスプリング240が引張方向に予荷重を与えら
れて取り付けられることにより、ローラ216,218
とフリーローラ230とが互いに接近する向きに常時付
勢されている。
回転軸212の左右機構箱32.34内の一端にギヤ2
42が1方向クラ・ンチ244を介して連結され、それ
らギヤ242のうち右機構箱34内のギヤ242が、同
機構箱34内に収容された電動モータ246のピニオン
248と噛み合わされて、回転軸212が図において時
計方向に回転させられる。この回転により、ローラ21
6,218とフリーローラ230とが接触状態にあれば
、フリーローラ230が反時計方向に回動させられ、そ
の結果、ローラ216,21Bとフリーローラ230と
に挟まれた印字用紙が送出し方向に送られることとなる
。すなわち、本実施例においては、ローラ216,21
8とフリーローラ230とが第2スタツカ56における
一対の送りローラとして機能するのである。
左右機構箱32.34内において、第7図に示すように
、回転軸114の両端にギヤ250が固定され、各ギヤ
250とそれに対応するギヤ242とが、左右機構箱3
j、34の内側の側板213の内面に立設された軸25
2に回転可能に取り付けられた小径の中間ギヤ254を
介して噛み合わされている。したがって、回転軸212
に回転が与えられれば、その回転が1方向クラツチ24
4、ギヤ242.中間ギヤ254およびギヤ250を経
て回転軸114に伝達され、回転軸114が回転軸21
2と同じ方向に回転させられる。
ボス214とフリーローラ230の小径軸232との互
いに対向する位置の外周面の間には、第14図に示すよ
うに、ローラ216,218とフリーローラ230とが
互いに接触する接触状態において隙間が設けられている
。そして、この隙間に、板状の細長いカム256が直角
に挿通されている。カム256は、第2図に示すように
、左右機構箱32.34の内側の側Fi、213の外面
に近接してそれと平行に配置されており、また、カム2
56は、第14図に示すように、前記回動軸142とそ
の回動軸142に固定のリンク板258を介して連結さ
れており、用紙セットレバ−148の操作に応じてボス
214および小径軸232に対するカム256の相対位
置が変化するようになっている。
そして、用紙セットレバ−148が原位置にある状態で
は、カム256の先端部260が、ボス214と小径軸
232との間にそれらの外周面と僅かに接触する状態で
位置することとなり、ローラ216,218とフリーロ
ーラ230とが第7図に示すスプリング240によって
互いに接触することが許容される。これに対して、用紙
セットレバ−148が、用紙セット位置(押下げカム1
44が用紙載置台66を押し下げることとなる位置)へ
操作された状態では、カム256がボス214と小径軸
232との隙間をさらに前進させられ、第15図に示す
ように、ボス214の外周面と小径軸232の外周面と
が、カム256の先[部260の後方にその先端部26
0より幅が広くなるように形成されたカム部262を介
して接触することとなって、フリーローラ230がスプ
リング240の付勢力に抗して長穴234に沿ってロー
ラ216,218がら離れる向きに移動させられ、その
結果、ローラ216,21Bとフリーローラ230との
接触状態が解除される。すなわち、本実施例においては
、用紙セットレバ−148、回動軸142.リンク板2
58およびカム256が挟み解除機構を構成するのであ
る。なお、第2図において264は、カム256の左右
の振れを防止するために、左右機構箱32.34の内側
の側板213の外面に取り付けられた案内部材である。
次に作動を説明する。
まず、第1スタツカ54を使用してプリンタに印字用紙
を供給する場合を説明する。
まず、第1スタ・2力54に印字用紙をセットする場合
には、用紙セットレバ−148を原位置から用紙セット
位W(押下げカム144が用紙載置台66の延出し部1
56と直角に接触する状態に対応する位置)に回動させ
て、用紙載置台66゜82をローラ116,118がら
離れる方向に押し下げる。そして、用紙載置台66.8
2上に適数枚の印字用紙を重ねて載置する。このとき、
必要があれば、使用する印字用紙に合わせて左右支持部
58.60および存在する場合には中央支持部62の左
右方向位置を調整する。左右支持部58.60を左右に
移動させれば、ローラ116゜118がそれら左右支持
部58.60と一体的に左右に移動させれる。
また、引上げ力切換レバー102は常には第6図に2点
鎖線で示す位置、すなわち、回動フレーキ92を第4図
に実線で示す位置に位置させることとなるように位置さ
せられ、用紙載置台66゜82の引上げ力が小さくなっ
ているが、例えば、印字用紙が厚くて硬い場合には、ロ
ーラ116゜118の回転力を有効に最上の印字用紙に
与えて、板ばね166を弾性変形させる必要があるから
、引上げ力切換レバー102を第1位置(第6図に実線
で示す位置)へ操作して用紙載置台66.82の引上げ
力を大きくし、印字用紙とローラ116.118との接
触力を大きくすることが望ましい この状態で、プリンタが作動を開始すれば、それに伴っ
て、第7図に示す電動モータ138が回転させられるこ
とによりローラ116,11Bが図において時計方向に
回転させられ、用紙蔵置台66.82上の印字用紙が送
出し方向に送り出されて、押え板164と板ばね166
とから用紙載置台66.82上の最上の印字用紙のみが
プリンタの一対の送りローラ24に送り込まれる。
上記のようにして送り出された印字用紙の前端が上記一
対の送りローラ24に達するのに伴って、上記電動モー
タ138が停止させられて回転軸114が静止する。こ
れにより、印字ヘッド17に既に印字用紙が送り込まれ
て印字中であるにもかかわらず、次の印字用紙がプリン
タに送り込まれることが防止され、今回の印字終了を待
って電動モータ138の回転が再び開始される。
なお、電動モータ138が停止させられたときに、今回
の印字用紙の後端部がローラ116,118と接触状態
にある場合には、印字を続けるためにそのローラ116
,118と接触している印字用紙を一対の送りローラ2
4が引き込む必要がある。そのため、ローラ116,1
18は電動モータ138のピニオン140に1方向クラ
ツチ136を介して連結され、電動モータ138が停止
させられている状態であっても、ローラ116゜118
は1方向、すなわち、印字用紙を送出し方向に送るため
の方向に回転することが許容されているのである。
そして、何からの原因で押え板164と板ばね166と
の間に印字用紙が詰まってしまい、正常の供給作動を為
し得なくなった場合には、プリンタの作動を停止させ、
用紙セットレバ−148を用紙セット位置へ操作すれば
、用紙載置台66゜82がローラ116,11Bから下
方に押し下げられ、そして、用紙セットレバ−148を
さらに同じ方向に回動させれば、押え板164と板ばね
166とが用紙載置台66から上方に一体的に遠ざけら
れ、用紙セットレバ−148をさらに回動させれば、押
え板164が単独で用紙載置台66から上方に遠ざけら
れることとなり、最終的に板ばね166と押え板164
との隙間が拡大される。
したがって、押え板164と板ばね166との隙間に詰
まった印字用紙を傷付けることなく、送出し方向とは逆
の方向に引っ張り出すことができる。
なお、詰まった印字用紙を逆の送出し方向に引っ張り出
す際に、ローラ116,11Bに強く接触しなくなるか
ら、ローラ116,11Bが1方向にのみ回転可能であ
っても支障はない。
次に、第2スタツカ56を使用して印字用紙をプリンタ
に送り込む場合について説明する。
第2スタツカ56についても印字用紙のセットは第1ス
タツカ54の場合と同様である。ただし、・第2スタツ
カ56においては、用紙セットレバ−148を用紙セッ
ト位置へ操作すれば、用紙載置台66.82がローラ1
16.118から遠ざけられることに加えて、フリーロ
ーラ230がローラ216,218から遠ざけられるこ
ととなり、左右支持台58.60を左右に移動させる場
合には、それらローラ116,118,216,218
が一体的に左右に移動させられる。
第2スタツカ56に印字用紙がセットされた状態で、プ
リンタが作動を開始すれば、それに伴って第7図に示す
電動モータ246が回転させられることによってローラ
116,11Bが回転させられ、第1スタツカ54の場
合と同様に、押え板164と板ばね166とから用紙載
置台66.82上の最上の印字用紙が送り出され、その
後、ローラ216,218とフリーローラ230とによ
ってプリンタの一対の送りローラ24に送り込まれる。
このとき、第1スタツカ54の場合と同様に、前記電動
モータ246の駆動が停止させられて回転軸212が静
止する。しかし、ローラ116゜118.216.21
8は電動モータ246のピニオン248に対して1方向
クラツチ244を介して連結されているから、印字用紙
の先端が一対の送りローラ24に達しているときにその
印字用紙の後端部がローラ216.218とフリーロー
ラ230とに挟まれるか、あるいはローラ116゜11
8に接触していても、そのために印字用紙が印字へラド
17に送り込むことができない事態が回避される。
そして、何らかの原因で押え板164と板ばね166と
の隙間に印字用紙が詰まってしまい、正常の供給作動を
為し得なくなった場合には、第1スタツカ54の場合と
同じようにして、用紙セットレバ−148を用紙セット
位置へ操作する。これにより、用紙載置台66.82が
押し下げられるとともに、カム256の前進によってフ
リーローラ230がローラ216,21Bから遠ざけら
れ、そして、用紙セットレバ−148をさらに同じ方向
に回動操作することにより、押え板164と板ばね16
6との隙間が拡大される。したがって、詰まった印字用
紙を押え板164と板ばね166とで傷めることなく送
出し方向とは逆の方向に引っ張り出すことができるとと
もに、送出し方向とは逆の方向に送るための方向には回
転不能なローラ216,218とフリーローラ230と
に上記詰まった印字用紙が挟まれていても、その印字用
紙がローラ216,218やフリーローラ230と強く
接触しないから、印字用紙を無理なく引っ張り出すこと
ができる。引っ張り出す際に印字用紙がローラ116,
118と強く接触しなくなるのは、第1スタツカ54の
場合と同様である。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
押え板164と板ばね166とに詰まった印字用紙を、
たとえ、その詰まった印字用紙がローラ216,218
とフリーローラ230とに挟まれていても、用紙セット
レバ−148を操作することにより、押え板164と仮
ばね166との隙間拡大、およびローラ216,218
とフリーローラ230との離間を自動的に行い得、詰ま
った印字用紙を傷めたり破ったりすることなく、しかも
、引っ張り出し時に押え板164に不当な力が作用され
て押え板164が損傷することがなくなるとともに、1
つの操作部材を操作するだけで、上記隙間拡大およびロ
ーラ離間という作動を共に為すことができ、紙詰まりを
解消するための作業が軽減されるという効果が得られる
また、本実施例においては、本来用紙載置台66.82
を押し下げるために回動させられる回動軸142の回動
を利用して、上記隙間拡大およびローラ離間が行われる
から、用紙載置台66.82の押下げ作動に連動して隙
間拡大およびローラ離間を行うための連動装置の構造が
簡素化されるとともに構成部品が少なくなって装置コス
トが節減できるという効果が得られる。
また、最上の印字用紙が封筒のように、糊付は等によっ
て折返し部を備えたものである場合がある。この場合、
折返し部を備えた印字用紙は普通硬く、そのため、この
印字用紙を用紙載置台6682上から送り出すためには
、板ばね166を弾性変形させることによって生じた板
ばね166と押え板164との隙間を通過させることが
必要である。この通過の際、その折返し部が押え板16
4と接触することとなるが、押え板164が薄いと、折
返し部において前方に開口して形成された隙間に押え板
164が入り込んだり、押え板64の厚さが、押え板1
64が折返し部の隙間に入り込め得ない大きさであるが
、その押え板164の印字用紙との接触する側の面に鋭
利なエツジがあったりすると、折返し部が押え板164
に引っ掛かって破れたり、押え板164と折返し部との
接触力が印字用紙の左右位置で異なり、印字用紙が斜め
になって押え板164および板ばね166の隙間を通過
させられて、その隙間からプリンタへ送られる途中の通
路で詰まったりするおそれがある。しかし、本実施例に
おいては、折返し部が押え板164と接触しつつ通過す
る場合には、折返し部の先端が、まず、押え板164の
、後方に斜め上方に延びる第2平面192と接触し、そ
の後、その第2千面192に沿って斜め下前力に移動し
、やがて、第1平面190に接触することとなり、折返
し部の破れ等のおそれがなくなり、印字用紙が折返し部
を備えたものであっても支障なく送ることができるとい
う効果が得られる。
マタ、各スタッカ54.56のメインフレーム64.8
0に対する板ばね166の傾きが固定されている場合に
は、用紙載置台66.82上に載置された印字用紙の枚
数が多いときと少ないとき、すなわち、載置された印字
用紙全体の厚さが厚いときと薄いときとで、用紙載置台
66.82のメインフレーム64.80に対する傾きが
異なる結果、最上の印字用紙が板ばね166に当接する
ときの角度も異なり、同一の硬さの印字用紙でも板ばね
166の変形量、ひいては板ばね166と押え板164
との隙間が一定でなくなり、送出し不良の原因となる。
しかし、本実施例においては、板ばね166が回動軸1
42の回りに回動可能とされ、しかも、通常は押え板1
64と板ばね166とがほぼ直角にほぼ接触しつつ(第
9図に示すスプリング174に付勢されつつ)一体回動
させられるから、押え板164の下面と実際の最上の印
字用紙とが平行に接触する限り、用紙載置台66.82
上の印字用紙の多少にかかわらず、それの最上の印−字
用紙と板ばね166との当接角度がほぼ直角に保たれる
こととなり、印字用紙の硬さと板ばね166の弾性変形
量との関係がほぼ一定に保たれるという効果が得られる
また、本実施例においては、用紙セットレバ−148が
用紙セット位置にある状態では未だ押え板164と板ば
ね166との隙間を拡大せず、用紙セットレバ−148
に追加的に回動操作が与えられてその回動量が一定量に
達したときに始めて、その隙間が拡大されるようになっ
ている。用紙セット状態で隙間を拡大するようにした場
合には、用紙セット時に最上の印字用紙の前部が上記拡
大された隙間からはみ出ることがあり、このままで、用
紙セットレバ−148を原位置に復帰させると、押え板
164と板ばね166とに最上の印字用紙が挟まれた状
態で、その印字用紙にローラ116゜118の回転力が
与えられることとなる。そして、その印字用紙が柔らか
い場合には、その印字用紙が押え板164とローラ11
6,118との間で上方に湾曲させられるのであるが、
印字用紙が、押え板164と板ばね166とにきつく挟
まれているから、その印字用紙を上記隙間から抜くこと
ができず、最上の印字用紙が押え仮164とローラ11
6,118との間でジャミングするという事態が起こり
得る。そこで、本実施例においては、用紙セット時には
押え板164と板ばね166との隙間を拡大せず、最上
の印字用紙が隙間からはみ出ないようにし、用紙セット
不良が起こらないようにしているのである。
また、本実施例においては、紙詰まりを解消するに当た
って、用紙セットレバ−148が用紙セット位置にある
状態、すなわち、未だ押え板164と板ばね166との
隙間が拡大されていない状態で、詰まった印字用紙を送
出し方向とは逆の方向に引っ張り出しても、押え板16
4と板ばね166と第9図に示すスプリング174によ
って弾性的に支持されているから、押え板164と板ば
ね166との間に存在する印字用紙が引っ張り出される
際に、その印字用紙から押え板164と板ばね166と
を互いに離間させる向きの力が発生し、その力がスプリ
ング174の付勢力に打ち勝てば、押え板164と板ば
ね166との隙間を印字用紙の引っ張り出しに伴って拡
大することができ、これにより、詰まった印字用紙を引
っ張り出す際に押え板164と板ばね166とによって
受ける印字用紙表面の傷を少なくすることができるとと
もに、引っ張り出す際に板ばね166が正規の変形方向
とは逆の方向に変形させられるがその変形量が小さくな
って、板ばね166に与えるダメージが少なくなるとい
う効果が得られる。
この板ばね166の変形防止に関連して、本実施例にお
いては、板ばね166の自由端部200が前方に小角度
で折り曲げられて、詰まった印字用紙を前記逆の方向に
、板ばね166の自由端部200と接触しつつ引っ張り
出す際に、板ばね166を後方に変形させるモーメント
が小さくなるようにされており、板ばね166に与える
ダメージが一層少なくなるという効果が得られる。
また、第2スタツカ56によれば、最上の印字用紙が、
一端が糊等によって綴じられた複数枚の紙から成るいわ
ゆる綴り用紙であっても、啜り用紙をそれの綴じ側を前
にして用紙載置台66.82上に載置すれば、その啜り
用紙をプリンタに送ることができる。啜り用紙を押え板
164と板ばね166とから送り出すためには、綴じ側
を板ばね166に当接させて板ばね166を弾性変形さ
せ、それによって生じた隙間を通過させるのであるが、
この通過の際、ローラ116,118によって啜り用紙
の各々の紙に与えられる前進力は、綴り用紙の最上の紙
から下方に向かって小さくなるから、押え板164と板
ばね166との隙間を通過する綴り用紙の各りの紙の速
度が、最上の紙から下に向かうにつれて小さくなり、そ
の結果、啜り用紙が全体的に、上方に凸なるループを形
成することとなる。この状態で、織り用紙がプリンタに
送られると、紙詰まりが生ずる。しかし、本実施例にお
いては、上記隙間を通過させられた綴り用紙は、プリン
タに送り込まれる前に、ローラ216 218とフリー
ローラ230とに緻じ倶1から後方に均一に挟まれるか
ら、ローラ216218とフリーローラ230との隙間
を通過した綴り用紙は平らとなる。このように、本実施
例における第2スタツカ56においては、最上の印字用
紙が綴り用紙であっても、紙詰まりが発生することなく
送出しを行うことができるという効果が得られる。
以上、本発明の一実施例を説明したが、本発明はその他
の態様で実施することができる。
例えば、本実施例においては、一対の送りローラの接触
状態の解除がカム256によって行われるが、このカム
256の代わりに、第16図に示す板ばね280を用い
ることができる。板ばね280は、カム256°に対応
する位置に、前後に延び、自身のほぼ中間部が、左右機
構箱32.34の内側の側板213の外面に立設された
ピン282に回動可能に支持されている。そして、板ば
ね280の一端部284がフリーローラ230の小径軸
232に、それをローラ216,218に向かって押し
付ける向きで係合させられ、また、他端部286が前記
回動軸142に固定のカム2・88に係合させられてい
る。用紙セットレバ−148が原位置にあれば、カム2
88が作用位置(第16図に示すように、カム288の
作用面290が板ばね280に接触する位置)にあって
、板ばね280の弾性力によってフリーローラ230を
ローラ216,218に弾性的に押し付ける一方、用紙
セットレバ−148が用紙セット泣面、あるいはその用
紙セット位置よりさらに時計方向に回動させられた位置
にある場合には、非作用位置(第17図に示すように、
カム288の非作用面292が板ばね280に接触する
位置)にあって、板ばね280をほとんど撓ませず、フ
リーローラ230の自重によって小径軸232が長穴2
34に沿って降下し、その結果、ローラ216,218
とフリーローラ230との接触状態が解除される。すな
わち、本実施例においては、用紙セットレバ−14B1
回動軸142.カム288.板ばね280およびピン2
82が挟み解除機構を構成しているのである。、なお、
本実施例においては、前記実施例のように、ローラ21
6,218とフリーローラ230とを常時互いに接近す
る向きに常時付勢するスプリング240(第7図に示す
)が不要となる。
その他、当業者の知識に基づいて種々の変更。
改良等を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例である印字用紙供給装置とそれ
と組み合わせて使用されるプリンタとの側面断面図であ
り、第2図は上記印字用紙供給装置のうち、第2スタツ
カおよびそれに関連する部分を示す平面図であり、第3
図は上記印字用紙供給装置の第1および第2スタツカの
左支持部を示す部分断面平面図であり、第4図はその左
支持部の機構箱内の機構を機構箱の外側の側板を取り外
した状態で示す側面断面図であり、第5図は第4図のv
−v断面図であり、第6図は上記印字用紙供給装置の引
上げ力切換レバーおよびそれの周辺部を示す側面図であ
り、第7図は上記印字用紙供給装置の右機構箱内のギヤ
機構を示す部分断面側面図であり、第8図は上記印字用
紙供給装置の用紙セットレバ−およびそれの周辺部を示
す部分断面側面図であり、第9図は上記印字用紙供給装
置の押え板側リンクと板ばね側リンクとの、印字用紙の
送出し可能状態における位置関係を示す部分断面側面図
であり、第10図は上記押え板側リンクと板ばね側リン
クとを示す斜視図であり、第11図は上記用紙セットレ
バ−が用紙セット位置からさらに回動させられた場合に
おける押え板側リンクと仮ばね側リンクとの位置関係を
示す部分断面断面図であり、第12図は上記印字用紙供
給装置の用紙載置台上の最上の印字用紙が硬い場合にお
ける送出しの様子を説明するための側面断面図であり、
第13はその最上の印字用紙が柔らかい場合における送
出しの様子を説明するだめの側面断面図であり、第14
図および第15図は上記印字用紙供給装置の一対の送り
ローラをカムによって離間させる様子を説明するための
部分断面側面図であり、第16図および第17図は上記
一対の送りローラを板ばねによって離間させる上記実施
例とは異なる挟み解除機構を示す部分断面側面図である
。 印字用紙供給装置 56:第1および第2スタンカ 82:用紙載置台 118.216.218:ローラ :回動軸    144:押下げカム :用紙セットレバ− :押え板側リンク :板ばね側リンク :押え板    166:板ばね :回転軸    214:ポス :小径軸    230:フリーローラ:長穴    
 256:カム 30 : 54゜ 66゜ 116゜ 258 : リンク板 :板ばね 288:カム

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 プリンタに単票の印字用紙を1枚ずつ供給する装置であ
    って、 (a)用紙載置台上に重ねて載置される多数枚の印字用
    紙の最上の印字用紙の上面の前部に接触することにより
    、最上の印字用紙を上方から押さえる押え部材と、前記
    押え部材にほぼ接し、かつ、前記多数枚の印字用紙の前
    端面と当接可能に配置されるとともに、印字用紙が当接
    した場合にはその当接力に応じて前方に弾性変形する弾
    性部材と、前記最上の印字用紙の上面に前記押え部材の
    後方において接触し、最上の印字用紙に前進力を与える
    送出しローラとを備え、最上の印字用紙を、前記弾性部
    材の弾性変形により弾性部材と押え部材との間に生じた
    隙間を通過させて送り出す送出し装置と、 (b)前記隙間から送り出された印字用紙を上下から挟
    んで前記プリンタに送る一対の送りローラとを含む印字
    用紙供給装置において、 前記押え部材と弾性部材とを相対的に離間させることに
    より、前記隙間を拡大する隙間拡大機構と、 前記一対の送りローラを相対的に離間させることにより
    、印字用紙を挟み得る状態を解除する挟み解除機構と を設けたことを特徴とする印字用紙供給装置。
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