JPH07290649A - せんい包装用フィルム - Google Patents

せんい包装用フィルム

Info

Publication number
JPH07290649A
JPH07290649A JP11180394A JP11180394A JPH07290649A JP H07290649 A JPH07290649 A JP H07290649A JP 11180394 A JP11180394 A JP 11180394A JP 11180394 A JP11180394 A JP 11180394A JP H07290649 A JPH07290649 A JP H07290649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
aromatic compound
block
vinyl aromatic
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11180394A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kuroki
潤一 黒木
Atsushi Yamamoto
篤 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP11180394A priority Critical patent/JPH07290649A/ja
Publication of JPH07290649A publication Critical patent/JPH07290649A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性があり、風合いが柔らかく、低温時の
耐衝撃性に優れ、しわの発生が少ないせんい包装用フィ
ルムを提供する。 【構成】 ランダムポリプロピレンより形成される外層
1、全体の50〜90%の厚さを占める水添ジエン系共
重合体を10〜50%とランダムポリプロピレンよりな
る中間層2、及びランダムポリプロピレンよりなる内層
3とを順に積層したフィルムで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、せんい製品の包装用フ
ィルムに係わるものであり、更に詳しくは、高い透明性
と、折り曲げたときの白化が少ないせんい製品の包装用
ポリプロピレンフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、せんい製品包装用フィルムは、
透明性がよく、帯電性が少なく、粉塵が付着し難い、ポ
リビニールアルコールフィルム、セロファンや、ポリプ
ロピレンフィルムが広く用いられている。
【0003】しかしながら、ポリビニールアルコールフ
ィルムは、透明性、帯電防止効果、風合いの良さからせ
んい包装用フィルムとしての主流をなすものであるが、
価格面から高く、また、セロファンは、透明性、帯電防
止効果はよいが、製袋適性が悪く、裂けやすいのみなら
ず、価格が高い点からも他のフィルムに変更されてき
た。価格面から、より安価なポリプロピレンフィルムに
よるせんい包装が着目されて、そして、着実に需要を延
ばしつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリプロピレンフィル
ムによる、せんい包装は、ポリビニールアルコールフィ
ルムと比較した場合、風合いが固く、低温時の耐衝撃性
が劣り、また、しわを発生し易いという問題点があっ
た。特に、試着を行う洋服等は、試着時の開封、再封作
業のときに、包装袋にしわを発生したり、破れたりして
商品性の低下につながるという問題点があった。
【0005】ポリプロピレンフィルムのしわ発生を少な
くするために、低結晶性、又は、非結晶性のポリマーで
あるEPR(エチレンープロピレンゴム)、エチレンー
ブテン共重合体、SBR(スチレンーブタジエンゴ
ム)、SBS(スチレンーブタジエンースチレンブロッ
ク共重合体)等を添加する方法が挙げられる。しかし、
EPR、エチレンーブテン共重合体、SBR、SBS等
は、ポリプロピレンに対する分散が悪く、数百nm〜数
千nmの大きさで分散するため、透明性が低下し、内容
物であるせんい製品の色彩等を視認することが必要な商
品の使用には適さないものであった。本発明は、透明性
があり、風合いが柔らかく、低温時の耐衝撃性に優れ、
しわの発生が少ないせんい包装用に適したフィルムの提
供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のせんい包装用フィルムにおいては、ランダ
ムポリプロピレンより形成された外層、全体の50〜9
0%の厚さを占める水添ジエン系共重合体を10〜50
%とランダムポリプロピレンよりなる中間層、及びラン
ダムポリプロピレンよりなる内層とを順に積層して、3
0μm換算の霞度が5%未満であることを特徴とする厚
さが15〜100μmに構成したフィルムである。そし
て、前記フィルムの全ての層、又は少なくとも一層に帯
電防止剤を含ませたものである。
【0007】また、前記の水添ジエン系共重合体が、
(本発明に記載の水添は、全て水素添加の意味であ
る。)ビニル芳香族化合物重合体ブロック(A)、共役
ジエン重合体もしくはビニル芳香族化合物と共役ジエン
のランダム共重合ブロック(B)、ビニル系芳香族化合
物と共役ジエンのうちビニル芳香族化合物が漸増するテ
ーパーブロック(C)、の少なくともブロック(A)と
ブロック(B)とを含む(A)−(B)ブロック共重合
体、(A)−(B)−(A)ブロック共重合体、(A)
−(B)−(C)ブロック共重合体、〔(A)−
(B)〕n −X、〔(A)−(B)−(A)〕n X、又
は、〔(A)−(B)−(C)〕n −Xで表される〔式
中のnは2〜4の整数、Xはカップリング剤の残基を示
す。〕のブロック共重合体から、選択したブロック共重
合体に水素添加して、共役ジエンの二重結合の80%以
上を飽和した水添ジエン系共重合体を用いたものであ
る。上記ブロック共重合体のビニル芳香族化合物/共役
ジエンの割合が(5〜60)/(95〜40)の重量比
であり、(A)成分、及び必要に応じて構成される
(C)成分中のビニル芳香族化合物の結合含量が、全モ
ノマーの3〜50重量%、且つ(A)成分中のビニル芳
香族化合物の結合含量が3重量%以上、そして(B)成
分の共役ジエン部分の結合含量が60重量%以上であ
る。また、ビニル芳香族化合物が、スチレン、又はα−
メチルスチレンであり、共役ジエンが1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、又は1,3−ペンタジエンに構成した
ものである。
【0008】本発明のせんい包装用フィルムは、図1に
示すとおりの、袋の外面となるランダムポリプロピレン
層1、中間層2として水添ジエン系共重合体を含むラン
ダムポリプロピレン層、及び内容商品と接する袋の内面
となるランダムポリプロピレン層3との三層積層物より
構成されるフィルムである。
【0009】フィルムの内外面に使用する、ランダムポ
リプロピレンは、ポリプロピレンと、他のα−オレフィ
ンとの共重合物を使用することができる。α−オレフィ
ンの含有量は、20重量%以下、好ましくは15重量%
以下であり、α−オレフィンの種類は、炭素数が2及び
4〜10の直鎖状あるいは分岐状のα−オレフィンが好
適に使用できる。具体的に使用されるα−オレフィン
は、エチレン、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテ
ン、3−メチル−1ブテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、ネオヘキセン、1−ヘプテン、1−オ
クテン、1−デセン等を挙げることができる。中でも、
エチレン、1−ブテンが好ましく使用される。また、ラ
ンダムポリプロピレンは、上記の1種、又は2種以上の
α−オレフィンとプロピレンとの共重合体、あるいは、
このような共重合体が2種以上の混合体であってもよ
い。
【0010】本発明の水添ジエン系共重合体に用いられ
るビニル芳香族化合物は、スチレン、t−ブチルスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニ
ルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N−ジ
エチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジン等
が挙げられ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好ま
しい。
【0011】共役ジエンは、1,3−ブタジエン、イソ
プレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,
3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエ
ン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3
−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、
クロロプレン等が挙げられるが、物性面で優れた水添ジ
エン系共重合体を得るためには、1,3−ブタジエン、
イソプレン、1,3−ペンタジエンが好ましい。
【0012】本発明の、水添ジエン系共重合体は、上記
ビニル芳香族化合物重合体ブロック(A)、共役ジエン
重合体、又はビニル芳香族化合物と共役ジエンとのラン
ダム共重合体ブロック(B)、ビニル芳香族化合物と共
役ジエンのうちビニル芳香族化合物が漸増するテーパー
ブロック(C)の少なくとも(A)と(B)とを含むジ
エン系ブロック共重合体に水素添加をして得られるもの
である。ここで、ジエン系ブロック共重合体は、(A)
−(B)、(A)−(B)−(A)、あるいは、(A)
−(B)−(C)の構成が好ましい。また、ブロック
(A)とブロック(B)とは、必ずしも明確に区別され
る必要はなく、ブロック(A)からブロック(B)に移
行するにしたがい、ビニル芳香族化合物が漸減するよう
なテーパー部分をもつ構成でもよい。
【0013】全モノマー中の、ビニル芳香族化合物/共
役ジエンの割合は、重量比で(5〜60)/(95〜4
0)、好ましくは、(7〜40)/(93〜60)であ
る。ビニル芳香族化合物の含有量が5重量%未満の場合
は、水添ジエン系共重合体をペレット化したときにブロ
ッキングし易く、加工上好ましくない。また、中間層2
に含ませた際に剛性が不足し、製袋工程で支障を起こす
ばかりでなく、得られたフィルムの透明性を低下するこ
とになる。また、ビニル芳香族化合物の含有量が60重
量%を越える場合は、中間層に含有させた際の風合いが
低下し、しわを発生しやすくなるばかりでなく、耐衝撃
性、耐寒性が低下する原因となり、好ましいものではな
い。
【0014】ビニル芳香族化合物ブロック(A)とテー
パーブロック(C)中のビニル芳香族化合物の結合含量
は、全モノマーの3〜50重量%、好ましくは、5〜4
0重量%である。且つ、(A)成分中のビニル芳香族化
合物の結合含量は、少なくとも3重量%、好ましくは3
〜20重量%である。(A)成分、又は(A)成分と
(C)成分との芳香族化合物の結合含量が、全モノマー
の3重量%未満では、得られる水添ジエン系共重合体の
ペレットがブロッキングしやすいものとなり加工上好ま
しくない。また、(A)成分と(C)成分のビニル芳香
族化合物の結合含量が、全モノマーの50重量%を越す
と、中間層に含ませた際に風合いが不足し、しわを発生
するばかりでなく、耐衝撃性、及び耐寒性が低下するよ
うになり好ましくない。更に、共役ジエン重合体、若し
くはビニル芳香族化合物と共役ジエンとのランダム共重
合体(B)中の共役ジエンのビニル結合含量は60%以
上、好ましくは70%以上である。このビニル結合含量
が60%未満では、中間層に含ませた際の風合いの改善
効果が低下する。
【0015】本発明で記載のビニル結合とは、共役ジエ
ン化合物が、1,2−若しくは3,4−結合位の二重結
合で重合したモノマーユニットを表す。更に、本発明の
水添ジエン系共重合体は、ブロック(B)の共役ジエン
部分の80%以上、好ましくは90%以上が水添されて
飽和されていることが必要である。ここで、80%以下
の水添率では耐熱性、耐候性、耐オゾン性に劣るものと
なる。
【0016】本発明の水添ジエン系共重合体は、従来よ
り公知の方法(例えば、有機溶媒中で有機アルカリ金属
化合物を開始剤としてリビングアニオン重合する方法)
によりブロック共重合体である、(A)−(B)、
(A)−(B)−(A)、又は、(A)−(B)−
(C)を得た後、更に、このブロック共重合体に水素添
加をして得られるものである。また、(A)−(B)ブ
ロック共重合体、(A)−(B)−(A)ブロック共重
合体、(A)−(B)−(C)ブロック共重合体は、重
合体分子鎖が延長、又は分岐した下記一般式で表される
ようなブロック共重合体でもよい。 〔(A)−(B)〕n −X、 〔(A)−(B)−(A)〕n −X、 〔(A)−(B)−(C)〕n −X、 この際のカップリング剤は、従来公知のアジピン酸ジエ
チル、ジビニルベンゼン、テトラクロロけい素、ブチル
トリクロロけい素、テトラクロロ錫、ジメチルクロロけ
い素、テトラクロロゲルマニウム、1,2−ジブロムエ
タン、1,4−クロロメチルベンゼン、ビス(トリクロ
ルシリル)エタン、エポキシ化あまに油、トリレンジイ
ソシアネート、1,2,4−ベンゼントリイソシアネー
ト等を用いることができる。
【0017】本発明の水添ジエン系共重合体は、前述の
ようにして得られるブロック共重合体を、不活性溶媒中
に溶解し、20〜150℃、1〜1000Kg/cm2
の加圧水素下で水素添加することで得ることができる。
水素添加に用いられる触媒は、従来より公知のジシクロ
ペンタジエニルチタンハライド、有機カルボン酸ニッケ
ル、有機カルボン酸ニッケルと周期律表の第I−III 族
の有機金属化合物からなる水素添加触媒、カーボン、ケ
イソウ土で担持されたニッケル、白金、パラジウム、ル
テニウム、レニウム、コバルト等があり特に限定される
ものではない。
【0018】本発明では、水添ジエン系共重合体に官能
基を導入した、変性水添ジエン系共重合体を用いること
もできる。官能基を導入するための不飽和化合物には、
酸無水物基や、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミ
ノ基、及びエポキシ基等をもつ不飽和化合物が好まし
い。酸無水物基やカルボキシル基をもつ不飽和化合物と
しては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、無水イタコン酸、ハイミック酸等のα、β−不飽
和カルボン酸、又は、その無水物を例示することができ
る。これらの、不飽和化合物の水添ジエン系共重合体へ
の添加量は、該共重合体が100重量部に対して、0.
01〜20重量部、好ましくは0.2〜5重量部であ
る。0.01重量部以下では官能基の導入による耐衝撃
性改善の効果が充分でなく、20重量部を越えると耐湿
性の低下を招くことになる。
【0019】水添ジエン系共重合体は、プロピレン系樹
脂への分散が良好であり、可視波長以下の領域である、
数nm〜数十nmの大きさで分散するために透明性を阻
害することがない。すなわち、従来よりポリプロピレン
の改質剤として用いられてきた、EPR、エチレン−ブ
テン共重合体、SBR、SBS等と比較して、ポリプロ
ピレン中に超微粒子で分散するため、商品を視認する必
要性が高い、せんい包装用フィルムとして適したフィル
ムを得ることができる。また、中間層に含有させる、水
添ジエン系共重合体の含有率は、10〜50%が望まし
い。水添ジエン系共重合体の含有率が、10%未満であ
ると風合いの改善効果が乏しく、また、50%以上添加
しても、添加量に応じた風合いの改善効果が乏しく、単
にコストアップの原因となるのみで好ましくはない。
【0020】中間層の厚さは、総厚みの50〜80%が
望ましく、総厚みの50%以下であると、風合いは改善
されず、ポリプロピレンの性質が顕著にあらわれるため
しわを発生し易いものとなる。また、80%以上にして
も、風合いの改善効果が飽和した形となり、コスト面か
らも不利になるだけである。
【0021】本発明のせんい包装用フィルムは、三層よ
り構成され、外装、中間層、内装のいずれかの層、ある
いは、全ての層に帯電防止剤を加えてフィルムの粉塵付
着を防止することができる。帯電防止剤としては、従来
より公知の各種の界面活性剤等を使用することができ
る。そして、その添加量は、帯電防止効果(粉塵がフィ
ルムに付着しない程度の効果)を具現できればよく、好
ましい添加量は、フィルム全体に対して500〜300
0ppm程度である。
【0022】帯電防止剤には、非イオン系界面活性剤、
陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、両イオ
ン系界面活性剤等の中から、一種、又は二種以上のもの
が使用できる。
【0023】非イオン系界面活性剤としては、例えば、
グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸(C8
22)エステル、プロピレングリコール脂肪酸(C8
22)エステル、ショ糖脂肪酸(C8 〜C22)エステ
ル、クエン酸モノステアリルエステル、クエン酸ジステ
アリルエステル、クエン酸トリステアリルエステル、ペ
ンタエリスリトール脂肪酸(C8 〜C22)エステル、ト
リメチロールプロパン脂肪酸(C8 〜C22)エステル、
ポリグリセリン脂肪酸(C8 〜C22)エステル、ポリオ
キシエチレングリセリン脂肪酸(C8 〜C22)エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪族アルコール(C12
20)エーテル、ポリオキシエチレンアルコール(C7
以上)フェニルエーテル、N,Nビス(2−ヒドロキシ
エチル)脂肪(C8 〜C18)アミン、脂肪酸(C12〜C
18)とジエタノールアミンによる縮合生成物、ポリオキ
シプロピレンポリオキシエチレンブロックポリマー、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、オ
クタデカン酸2−〔2−(ヒドロキシエチル)オクタデ
シルアミノ〕エチルエステル(オクタデシルイミノ)ジ
エチレンジステアレートとオクタデシルビス(ヒドロキ
シエチル)アミンとの混合物等が挙げられる。
【0024】陽イオン系界面活性剤としては、C8 〜C
18の飽和脂肪酸を主体とする天然直鎖脂肪酸のコリンエ
ステル塩化物が挙げられる。
【0025】陰イオン系界面活性剤としては、アルキル
(C10〜C20)スルホン酸塩(Na、K、NH 4 + )、
アルキル(C10〜C20)ベンゼンスルホン酸塩(Na、
K、NH 4 + )、アルキルナフタリンスルホン酸塩(N
a)ソジウムアルキル(C4〜C16)スルホサクシネー
ト、アルキル(C8 〜C20)サルフェート(Na、K、
NH 4 + )、脂肪酸(C8 〜C22)塩(Na、K、NH
4 + )等が挙げられる。
【0026】両イオン界面活性剤としては、N−アシル
(C8 〜C18)ザルコシネートが挙げられる。
【0027】
【作用】上記のように構成されたせんい包装用フィルム
は、三層フィルムの中間層に、水添ジエン共重合体を1
0〜50%を含むものであり、該水添ジエン共重合体
は、プロピレン系樹脂への分散が良好であり、可視波長
以下の領域である数nm〜数十nmの大きさで分散する
ため、透明性を阻害しない改質剤として作用する。そし
て、風合いを柔らかく、耐寒性、耐衝撃性、及びしわの
発生を防ぐように作用する。
【0028】
〔中間層混合物 1〕
・帯電防止マスターバッチ 5重量部 但し,『帯電マスターバッチの組成』 ポリオキシエチレンアルキルアミン 5重量部 (花王(株)製 アミート105) ポリプロピレンF409CE 95重量部 ・ ポリプロピレンF409CE 70重量部 ・水添ジエン系共重合体 DYNARON1320P 25重量部 (日本合成ゴム(株)製) スチレン含量10%のスチレン−ブタジエン共重合体の
98%以上の水添化物
【0029】(比較例 1)下記の三層構成のフィルム
を、多層共押出しTダイ法により40μmの厚さで成膜
して、本発明の比較となるせんい包装用フィルムを得
た。 ・外層1 ポリプロピレンF409CE 東燃化学(株)製 4μm ・中間層2 ポリプロピレンF409CE 東燃化学(株)製 30μm (帯電防止マスターバッチを5重量部含む) ・内層3 ポリプロピレンF409CE 東燃化学(株)製 6μm
【0030】(比較例 2)下記の三層構成のフィルム
を、多層共押出しTダイ法により40μmの厚さで成膜
して、本発明の比較例となるせんい包装用フィルムを得
た。 ・外層1 ポリプロピレンF409CE 東燃化学(株)製 4μm ・中間層2 下記の〔中間層混合物 2〕 30μm (帯電防止マスターバッチを5重量部含む) ・内層3 ポリプロピレンF409CE 東燃化学(株)製 6μm 〔中間層混合物 2〕 ・ ポリプロピレンF409CE 70重量部 ・エチレン−1−ブテン共重合体 タフマーA4085 25重量部 (三井石油化学工業(株)製) ・帯電防止マスターバッチ 5重量部
【0031】上記の、実施例、及び比較例の特性値を測
定した結果は、表1に示すとおりである。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。水
添ジエン系共重合体を添加したポリプロピレンより,構
成されるフィルムは、透明性、しわの発生に関係する復
元性、風合い、耐寒性、耐衝撃性に優れたものであり、
せんい製品、特に、店頭での開封.再封に支障のない優
れたフィルムである。
【図面の簡単な説明】
【図1】せんい包装用フィルムの層構成の断面を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 外層 2 中間層 3 内層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムポリプロピレンより形成された
    外層、全体の50〜90%の厚さを占める水添ジエン系
    共重合体を10〜50%とランダムポリプロピレンより
    なる中間層、及びランダムポリプロピレンよりなる内層
    とを順に積層して、30μm換算の霞度が5%未満であ
    ることを特徴とする厚さが15〜100μmのせんい包
    装用フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の全ての層、又は少なくと
    も一層に帯電防止剤を含むせんい包装用フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の水添ジエン系共重合体
    が、ビニル芳香族化合物重合体ブロック(A)、共役ジ
    エン重合体もしくはビニル芳香族化合物と共役ジエンの
    ランダム共重合ブロック(B)、ビニル系芳香族化合物
    と共役ジエンのうちビニル芳香族化合物が漸増するテー
    パーブロック(C)、の少なくともブロック(A)とブ
    ロック(B)とを含む(A)−(B)ブロック共重合
    体、(A)−(B)−(A)ブロック共重合体、(A)
    −(B)−(C)ブロック共重合体、〔(A)−
    (B)〕n −X、〔(A)−(B)−(A)〕n X、又
    は、〔(A)−(B)−(C)〕n −Xで表される〔式
    中のnは2〜4の整数、Xはカップリング剤の残基を示
    す。〕のブロック共重合体から、選択したブロック共重
    合体に水素添加して、共役ジエンの二重結合の80%以
    上を飽和した水添ジエン系共重合体であることを特徴と
    するせんい包装用フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のブロック共重合体のビニ
    ル芳香族化合物/共役ジエンの割合が(5〜60)/
    (95〜40)の重量比であり、(A)成分、及び必要
    に応じて構成される(C)成分中のビニル芳香族化合物
    の結合含量が、全モノマーの3〜50重量%、かつ
    (A)成分中のビニル芳香族化合物の結合含量が3重量
    %以上、そして、(B)成分の共役ジエン部分の結合含
    量が60重量%以上であることを特徴とするせんい包装
    用フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項3及び4記載のビニル芳香族化合
    物が、スチレン、又はα−メチルスチレンであり、共役
    ジエンが1,3−ブタジエン、イソプレン、又は1,3
    −ペンタジエンであるせんい包装用フィルム。
JP11180394A 1994-04-28 1994-04-28 せんい包装用フィルム Pending JPH07290649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11180394A JPH07290649A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 せんい包装用フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11180394A JPH07290649A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 せんい包装用フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07290649A true JPH07290649A (ja) 1995-11-07

Family

ID=14570559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11180394A Pending JPH07290649A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 せんい包装用フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07290649A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001030425A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Gunze Kobunshi Corp 樹脂積層体
JP2002370312A (ja) * 2001-06-14 2002-12-24 Kuraray Co Ltd 複合成形体
JP2005186320A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 熱可塑性樹脂系積層フィルムの製造方法及び熱可塑性樹脂系積層フィルム
JP2007313737A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Toray Advanced Film Co Ltd ラミネート用シーラントフィルム及びその製造方法
WO2009145586A2 (ko) * 2008-05-30 2009-12-03 율촌화학 주식회사 보호 필름 및 그 제조 방법
KR101142748B1 (ko) * 2011-02-23 2012-05-04 율촌화학 주식회사 보호 필름 및 그 제조 방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001030425A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Gunze Kobunshi Corp 樹脂積層体
JP2002370312A (ja) * 2001-06-14 2002-12-24 Kuraray Co Ltd 複合成形体
JP2005186320A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 熱可塑性樹脂系積層フィルムの製造方法及び熱可塑性樹脂系積層フィルム
JP2007313737A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Toray Advanced Film Co Ltd ラミネート用シーラントフィルム及びその製造方法
WO2009145586A2 (ko) * 2008-05-30 2009-12-03 율촌화학 주식회사 보호 필름 및 그 제조 방법
WO2009145586A3 (ko) * 2008-05-30 2010-03-04 율촌화학 주식회사 보호 필름 및 그 제조 방법
CN102007003A (zh) * 2008-05-30 2011-04-06 栗村化学株式会社 保护膜及其制造方法
KR101142748B1 (ko) * 2011-02-23 2012-05-04 율촌화학 주식회사 보호 필름 및 그 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4530669B2 (ja) ブロック共重合体及びその組成物
KR100909394B1 (ko) 에틸렌 공중합체 조성물 및 이를 사용한 개봉 용이성 시일재료
TWI321571B (ja)
TWI287561B (en) Block copolymer and composition containing the copolymer
RU2722160C2 (ru) Гидрированный блок-сополимер, композиция полипропиленовой смолы и формованное изделие
JPH07290649A (ja) せんい包装用フィルム
JP5224634B2 (ja) 樹脂組成物
JP4617666B2 (ja) 粘着性フィルム
JP5158151B2 (ja) 粘着性フィルム
WO2013011561A1 (ja) 粘着剤組成物、粘着シート及び粘着シートの製造方法
JPH09327893A (ja) 多層積層体
JP4489445B2 (ja) 熱収縮性フィルム
JP2022178443A (ja) 粘着剤組成物、及び、表面保護フィルム
JP3731256B2 (ja) 多層積層体
JP5035546B2 (ja) 積層体
JP6039693B2 (ja) 粘着剤組成物、粘着シート及び粘着シートの製造方法
JP5057753B2 (ja) 熱収縮性フィルム
JP4029467B2 (ja) 多層フィルム
JP3804100B2 (ja) 多層積層体
JP4443186B2 (ja) 多層フィルム・シート
EP3816199B1 (en) Hydrogenated block copolymer
JP2020001800A (ja) 液体包装容器用フィルム
JP4363203B2 (ja) 多層積層体及びその製造方法
JPH073218A (ja) 粘着テープおよびその製造法
JP2016172838A (ja) 粘接着剤組成物及び粘接着性テープ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020305