JPH07290470A - 加飾成形品の成形方法 - Google Patents

加飾成形品の成形方法

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JPH07290470A
JPH07290470A JP8631194A JP8631194A JPH07290470A JP H07290470 A JPH07290470 A JP H07290470A JP 8631194 A JP8631194 A JP 8631194A JP 8631194 A JP8631194 A JP 8631194A JP H07290470 A JPH07290470 A JP H07290470A
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JP
Japan
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molding
decorative
sheet
molded product
mold
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JP8631194A
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Takushi Murakami
卓志 村上
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石目模様等の加飾模様を所定の部分に確実に
形成出来ると共に、生産性が高く製造コストも安い加飾
成形品の簡便な成形方法を提供することを目的とする。 【構成】 石目模様などの加飾模様が施された加飾成形
品の成形方法であって、加飾模様が施され、Bステージ
化された加飾成形用シート1(1a)の成形型に当接す
る方の面を、型面に吸引孔3が穿孔されている成形型2
(2a)からの吸引により成形型2(2a)に密着させ
た後、もしくは、型面に凹凸部が設けられている成形型
の凹凸部と、加飾模様が施され、成形型に当接する面に
凹凸部を有するBステージ化された加飾成形用シートの
凹凸部とを嵌合して成形型に密着させた後、該加飾成形
用シート1(1a)の他方の面に成形材料4を積層して
プレス成形することを特徴とする加飾成形品の成形方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部分的に石目模様など
の加飾模様が施された加飾成形品の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表面に加飾模様が施された付加価
値の高い各種形状の加飾成形品が開発されてきている。
例えば、繊維強化樹脂製の浴室、洗面台、トイレット等
の水廻りの場所の一体成形品において、部分的に御影石
模様や砕石模様等の加飾模様を形成して、製品の付加価
値を高めている。
【0003】従来、このような加飾成形品の成形方法と
しては、プレス成形法とハンドレイアップ法とがある。
プレス成形法は、SMC(シートモールディングコンパ
ウンド)やBMC(バルクモールディングコンパウン
ド)と称される成形材料内に粒状の石や樹脂など石目模
様形成用の粒状物を混合し、直圧もしくはインジェクシ
ョン方式で成形を行う方法である。一方、ハンドレイア
ップ法は、成形型の表面にクリヤー樹脂を塗布してゲル
化させ、この上に石目模様形成用の粒状物と樹脂成形材
料との混合物をスプレーガン等で吹き付け、さらにこの
上にガラス繊維等の補強繊維と樹脂成形材料との混合物
をバック層として積層し成形硬化させる方法である。
【0004】上記成形法のうち、プレス成形法は一度の
成形で成形品を得ることが出来るので、ハンドレイアッ
プ法に比較し、生産性が良く製造コスト面でも有利であ
るが、石目模様はSMCやBMCに混合された石目模様
形成用の粒状物で形成されるため、成形品表面の全面に
形成されることになり、表面の一部にのみ石目模様を形
成させることは困難であるという意匠面の制約があると
共に、成形品の全体に石目模様形成用の粒状物が混在す
るため、成形品の強度が影響を受け易い等の問題点があ
る。
【0005】又、ハンドレイアップ法は、石目模様形成
用の粒状物と樹脂成形材料との混合物をスプレーガン等
で吹き付けて石目模様を形成するので、成形品表面の一
部にのみ石目模様を形成することが容易であり意匠面の
自由度が高いと共に、石目模様形成用の粒状物は成形品
の表層のみに存在するので成形品の強度が影響を受け難
いという利点があるが、プレス成形法に比較し、成形の
工数が多く生産性が約1/10、製造コストが約2倍に
なるという問題点があり大量生産には不適当である。
【0006】上記問題点に対応するため、離型紙やポリ
エステルシート、ナイロンシート等の離型シートの表面
に不飽和ポリエステル樹脂のようなクリヤー樹脂のコン
パウンドを塗布し、この表面に石目模様形成用の粒状物
を付着させると共に、さらにこの表面に着色剤を塗布し
て石シートを作成した後、所望の形状に裁断したこの石
シートをシート側が成形型側を向くように成形型の表面
にセットし、次いで石シートに重ねてSMC等の成形材
料を成形型にセットして硬化させ、こののちに硬化され
た成形品から離型シートを剥がして部分的に石目模様が
形成された成形品を得るプレス成形法が提案されている
(特開昭63−151416号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案によ
るプレス成形法の場合、プレス成形時にSMC等の成形
材料が流動する時、石目シートも同時に流動し、石目シ
ートの位置ぎめが困難になったり、形成される石目模様
等が所定の部分からずれたりするという問題点がある。
【0008】本発明は、上記の点に鑑み、石目模様等の
加飾模様を所定の部分に確実に形成出来ると共に、生産
性が高く製造コストも安い加飾成形品の簡便な成形方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(以
下、「第1発明」と記す)による加飾成形品の成形方法
は、石目模様などの加飾模様が施された加飾成形品の成
形方法であって、加飾模様が施され、Bステージ化され
た加飾成形用シートの成形型に当接する方の面を、型面
に吸引孔が穿孔されている成形型からの吸引により成形
型に密着させた後、該加飾成形用シートの他方の面に成
形材料を積層してプレス成形することを特徴とし、その
ことにより上記目的が達成される。
【0010】又、請求項2記載の発明(以下、「第2発
明」と記す)による加飾成形品の成形方法は、石目模様
などの加飾模様が施された加飾成形品の成形方法であっ
て、型面に凹凸部が設けられている成形型の凹凸部と、
加飾模様が施され、成形型に当接する方の面に凹凸部を
有するBステージ化された加飾成形用シートの凹凸部と
を嵌合して成形型に密着させた後、該加飾成形用シート
の他方の面に成形材料を積層してプレス成形することを
特徴とし、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】以下、第1発明による加飾成形品の成形方
法(以下、単に「成形方法」と記す)を図面に基づいて
具体的に説明する。図1(イ)及び(ロ)は第1発明に
よる成形方法に用いる加飾成形用シートの二つの例を表
す断面図であり、図2(イ)は第1発明による成形方法
に用いる成形型(コア型のみを示し、キャビティ型は省
略)の一例を表す断面図であり、図2(ロ)は同成形型
の平面図であり、又、図3は第1発明による成形方法の
態様の一例を表す断面図である。
【0012】第1発明による成形方法に用いる加飾成形
用シートは、例えば、図1(イ)に示されるように、支
持シート11の表面にクリヤー樹脂コンパウンド12を
塗布し、この表面に石目模様形成用の粒状物13を均一
に散布して付着させると共に、さらにこの表面に着色剤
14を塗布して作成される加飾成形用シート1(1a)
であっても良いし、又、図1(ロ)に示されるように、
支持シートを用いることなく作成される加飾成形用シー
ト1(1b)であっても良い。
【0013】上記支持シート11としては、クリヤー樹
脂コンパウンド12に対して剥離性を有する剥離紙や厚
み50〜100μm程度のポリエステルシート、ナイロ
ンシート等の剥離性樹脂シート等が挙げられ好適に用い
られるが、これらに限定されるものではなく、成形時に
成形材料中の樹脂が浸透せず、剥離時に破れ難いもので
あれば何でも良い。
【0014】又、上記クリヤー樹脂コンパウンド12と
しては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル(エ
ポキシアクリレート)樹脂、ウレタンアクリレート樹脂
等の透明な熱硬化性樹脂の組成物を一般的に用いること
が出来、例えば、不飽和ポリエステル樹脂100重量
部、硬化剤1重量部、透明性充填剤20〜30重量部程
度の配合組成のコンパウンドを用いることが出来る。上
記配合組成において、透明性充填剤の量はクリヤー樹脂
コンパウンド12の透明性の程度に応じて決定されれば
良い。
【0015】さらに、上記着色剤14としては、クリヤ
ー樹脂コンパウンド12に着色トナーを適当量添加した
ものを用いても良いし、又、微粉砕された着色メラミン
樹脂等の粉体を用い、これをクリヤー樹脂コンパウンド
12の表面に均一に散布して塗布しても良い。
【0016】第1発明においては、上記により作成され
る加飾成形用シート1(1a、1b)は、予めBステー
ジ化されていることが必要である。ここで言うBステー
ジ化とは、加飾成形用シート1中の上記クリヤー樹脂コ
ンパウンド12が、常温では流動しないが、加熱圧縮さ
れれば流動する程度に半硬化状態にされていることを言
い、クリヤー樹脂コンパウンド12の層全体が半硬化状
態にされていても良いし、又、適当な厚みの表面層のみ
が半硬化状態にされていても良い。
【0017】上記Bステージ化する条件は、クリヤー樹
脂コンパウンドの種類や配合組成によっても異なり特に
限定されるものではないが、例えば、通常の配合組成の
不飽和ポリエステル樹脂系コンパウンドを用いた加飾成
形用シート1の場合、該加飾成形用シート1を予め50
〜200℃程度の温度で30分間程度加熱することによ
り、所望のBステージ化された加飾成形用シート1を得
ることが出来る。
【0018】加飾成形用シート1を予めBステージ化し
ておくことにより、該加飾成形用シート1を吸引により
成形型に密着させる時に起こりがちな、クリヤー樹脂コ
ンパウンド12の主成分として用いられている不飽和ポ
リエステル樹脂中の反応性希釈剤であるスチレンの吸引
による揮散を防止することが出来ると共に、プレス成形
時の熱圧による加飾成形用シート1の位置ずれを防止す
ることも出来る。
【0019】又、上記加飾成形用シート1の厚みは、特
に限定されるものではないが、1〜3mm程度であるこ
とが好ましい。加飾成形用シート1の厚みが1mm程度
未満であると、吸引により成形型2(2a)に密着させ
る時、加飾成形用シート1が破損することがあり、逆に
3mm程度を超えると、得られる加飾成形品の厚み中に
占めるSMC、BMC等成形材料部の厚みが相対的に薄
くなるので強度面で好ましくない。
【0020】第1発明による成形方法は、図2に示され
るように、成形品に加飾模様を施すべき所定の部分の型
面に吸引孔3が穿孔されている成形型(コア型)2(2
a)を用い、図3に示されるように、先ず、上記加飾成
形用シート1が支持シート11を用いて作成された加飾
成形用シート1(1a)の場合は、該加飾成形用シート
1(1a)の支持シート11側の面を、又、上記加飾成
形用シート1が支持シートを用いることなく作成された
加飾成形用シート1(1b)の場合は、該加飾成形用シ
ート1(1b)のクリヤー樹脂コンパウンド12側の面
を、上記成形型2(2a)の成形品に加飾模様を施すべ
き所定の部分にセットした後、吸引孔3からの吸引によ
り加飾成形用シート1を成形型2(2a)の所定の部分
に密着させる。次いで、加飾成形用シート1の加飾模様
が施されている方の面の上にSMCやBMCのようなシ
ート状の成形材料4を成形型2(2a)上に必要枚数積
層した後、成形型2(2a)のキャビティ型をあてが
い、加熱圧縮して成形する。
【0021】次いで、成形材料4及び加飾成形用シート
1が硬化されて形成された成形品を成形型2(2a)か
ら脱型し、さらに加飾成形用シート1が支持シート11
を用いて作成された加飾成形用シート1(1a)の場合
は、加飾成形用シート1(1a)から支持シート11を
剥離する。このことにより、着色された石目模様形成用
粒状物13は、成形品表面の所定の部分に固着された状
態で残留し、所望の加飾成形品を得ることが出来る。
【0022】上記成形方法に用いられる成形型2(2
a)の型面に穿孔されている吸引孔3の数は、1個以上
あれば良く特に限定されるものではないが、加飾成形用
シート1をバランス良く均等に密着させるためには複数
個であることが好ましく、なかでも4個以上であること
がより好ましい。又、上記吸引孔3の直径は、特に限定
されるものではないが、2〜20mm程度であることが
好ましい。さらに、加飾成形用シート1に対する吸引孔
3からの吸引圧力は、特に限定されるものではないが、
−300〜−600mmHg程度であることが好まし
い。
【0023】次に、第2発明による加飾成形品の成形方
法(以下、単に「成形方法」と記す)を図面に基づいて
具体的に説明する。図4(イ)及び(ロ)は第2発明に
よる成形方法に用いる加飾成形用シートの二つの例を表
す断面図であり、図5は第2発明による成形方法に用い
る成形型(コア型のみを示し、キャビティ型は省略)の
一例を表す断面図であり、図6は第2発明による成形方
法の態様の一例を表す断面図である。
【0024】第2発明による成形方法に用いる加飾成形
用シート1は、例えば、図4(イ)に示されるように、
成形型に当接する側の表面に凹凸部5(5a)が設けら
れている支持シート11(11b)を用いて作成される
加飾成形用シート1(1c)であるか、又は、図4
(ロ)に示されるように、支持シートを用いることなく
作成され、成形型に当接する側の表面に凹凸部5(5
b)が設けられている加飾成形用シート1(1d)であ
ることが必要である。前者の加飾成形用シート(1c)
は、予め凹凸部5(5a)が設けられた支持シート11
を用いる事により作成され、又、後者の加飾成形用シー
ト1(1d)は、凹凸部を有する加飾成形用シート作成
のための凹凸部が設けられた成形型を用いる事により作
成される。
【0025】上記の点以外は、前記第1発明による成形
方法に用いる加飾成形用シート1(1a、1b)の場合
と同様の構成で同様に作成され、同様にBステージ化さ
れている。
【0026】又、図5に示されるように、第2発明によ
る成形方法に用いる成形型2(2b)においては、成形
型2(2b)の型面に上記加飾成形用シート1(1c、
1d)に設けられている凹凸部5(5a、5b)と嵌合
可能な凹凸部6が設けられていることが必要である。上
記成形型2(2b)に設けられている凹凸部6は、前記
加飾成形用シート1(1c、1d)に設けられている凹
凸部5(5a、5b)の全てと嵌合可能なものであって
も良いし、部分的に嵌合可能なものであっても良いが前
者の方がより好ましい。又、上記成形型2(2b)に設
けられている凹凸部6及び前記加飾成形用シート1(1
c、1d)に設けられている凹凸部5(5a、5b)の
数、高低、間隔(ピッチ)等は、嵌合可能でさえあれば
特に限定されるものではなく、必要とされる密着度に応
じて適宜設定されれば良い。又、上記凹凸部5(5a、
5b)は、得られる加飾成形品の表面にタイル模様や目
地模様等の凹凸模様を形成させるようなものであっても
良い。
【0027】第2発明による成形方法においては、図5
に示されるように、成形品に加飾模様を施すべき所定の
部分の型面に凹凸部6が設けられている成形型2(2
b)を用い、図6に示されるように、先ず、該成形型2
(2b)の凹凸部6と上記加飾成形用シート1(1c、
1d)の凹凸部5とを嵌合させ、加飾成形用シート1
(1c、1d)を成形型2(2b)の所定の位置に密着
させる。次いで、第1発明による成形方法の場合と同様
の操作を行い、所望の加飾成形品を得ることが出来る。
【0028】本発明による加飾成形品の成形方法におい
ては、前記第1発明による成形方法と上記第2発明によ
る成形方法を組合わせた成形方法を採ってもよいことは
言うまでもない。
【0029】
【作用】第1発明による加飾成形品の成形方法によれ
ば、予めBステージ化された加飾成形用シートを用い、
該成形シートを吸引により成形型の所定部分に密着させ
た後、プレス成形を行うので、加飾成形シート中の有効
成分の揮散による成形品強度への悪影響が無く、成形時
の加飾成形シートの位置ずれも無いので、所定部分に所
望の加飾模様が施された高品質の加飾成形品を簡便に得
ることが出来る。
【0030】又、第2発明による加飾成形品の成形方法
によれば、予めBステージ化された加飾成形用シートを
用い、該成形シートの成形型に当接する方の面に設けら
れた凹凸部と成形型の表面に設けられた凹凸部とを嵌合
させて該成形シートを成形型の所定部分に密着させた
後、プレス成形を行うので、成形時の加飾成形シートの
位置ずれが無く、所定部分に所望の加飾模様が施された
高品質の加飾成形品を簡便に得ることが出来る。
【0031】
【実施例】本発明をさらに詳しく説明するため、以下に
実施例を挙げる。実施例中、「部」は「重量部」を意味
する。尚、実施例1は第1発明に関するものであり、実
施例2及び実施例3は第2発明に関するものである。
【0032】(実施例1)
【0033】(1)加飾成形用シートの作成 図1に示すように、厚み50μmのポリエステルフィル
ムを支持シート11として用い、この一方の面に、不飽
和ポリエステル樹脂(商品名「N−14B」、日本触媒
化学社製)100部、硬化剤(商品名「PBZ」、日本
油脂社製)1部及び透明性充填材(商品名「ハイジライ
ト」、昭和電工社製)25部を混合して成るクリヤー樹
脂コンパウンド12を厚み0.2〜0.3mmとなるよ
うに塗布し、この上に、石目模様形成用の粒状物13と
して直径1〜3mmの御影石粒を300〜500g/m
2 程度の散布量で均一に散布した後、上記クリヤー樹脂
コンパウンド12の100部に4部の着色トナーを混合
して成る着色剤14を塗布厚が0.1〜0.2mm程度
となるようにスプレー塗布した。次いで、この塗布シー
トを加熱してBステージ化し、厚み2mmの加飾成形用
シート1(1a)を作成した。この加飾成形用シート1
(1a)は連続して長尺に作成され、所望のサイズや形
状に打抜いて用いられる。
【0034】(2)加飾成形品の成形 図2に示されるように、成形品に加飾模様を施すべき所
定の部分の型面に直径5mmの吸引孔3が4箇所穿孔さ
れている成形型(コア型)2(2a)を用い、図3に示
されるように、先ず、上記で得られた加飾成形用シート
1(1a)の支持シート11側の面を上記成形型2(2
a)の所定の位置にセットした後、吸引孔3から−50
0mmHgの吸引圧力で吸引し、該加飾成形用シート1
(1a)を成形型2(2a)の所定の位置に密着させ
た。次いで、成形型2(2a)上の上記加飾成形用シー
ト1(1a)を密着させた部分の上、及び加飾成形用シ
ートがセットされていない部分の上に厚み1.5mmの
SMC(商品名「2531GBR」、日本触媒化学社
製)を5枚積層し、成形型2の温度をコア型145℃、
キャビティ型140℃に設定して、70kg/cm2
加圧圧力で5分間プレス成形を行った後、成形型2から
脱型し、バリ取りなどの後加工を行い、さらに成形品の
表面から支持シート11を剥離して平均厚み4mmの加
飾成形品を得た。
【0035】(3)評価 上記により得られた加飾成形品は、加飾成形シートの位
置ずれが無く、所定の洗い場部分に美麗な御影石模様が
施された浴室ユニット用防水床パンであった。
【0036】(実施例2)
【0037】加飾成形用シートの作成において、図4
(イ)に示されるように、支持シート11(11a)と
して、成形型に当接する側の表面に凹凸部5(5a)が
設けられている厚み100μmのポリエステルフィルム
を用いたこと以外は実施例1と同様にして御影石模様が
施され、Bステージ化された厚み2mmの加飾成形用シ
ート1(1c)を得た。
【0038】加飾成形品の成形において、図5に示され
るように、上記で得られた加飾成形用シート1(1c)
の支持シート11表面の凹凸部5(5a)と嵌合可能な
凹凸部6が型面に設けられている成形型(コア型)2
(2b)を用い、図6に示されるように、先ず、該成形
型2(2b)の凹凸部6と上記加飾成形用シート1(1
c)の支持シート11表面の凹凸部5(5a)とを嵌合
させて、成形型2(2b)に加飾成形用シート1(1
c)を密着させた。次いで、実施例1と同様にして加飾
成形品を得た。得られた加飾成形品は、加飾成形用シー
トの位置ずれが無く、所定の洗い場部分に美麗な御影石
模様が施された浴室ユニット用防水パンであった。
【0039】(実施例3)
【0040】加飾成形用シートの作成において、支持シ
ートを用いることなく、凹凸部が設けられた加飾成形用
シート作成のための成形型を用いたこと以外は実施例1
と同様にして、図4(ロ)に示されるように、御影石模
様が施され、成形型(コア型)に当接する側の表面に凹
凸部5(5b)を有するBステージ化された厚み2mm
の加飾成形用シート1(1d)を得た。
【0041】加飾成形品の成形において、上記で得られ
た加飾成形用シート1(1d)を用いたこと以外は実施
例2と同様にして加飾成形品を得た。得られた加飾成形
品は、加飾成形用シートの位置ずれが無く、所定の洗い
場部分に美麗な御影石模様が施された浴室ユニット用防
水パンであった。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、第1発明及び第2発
明による加飾成形品の成形方法によれば、成形型(コア
型)表面に加飾成形用シートを予め密着させた後にプレ
ス成形するので、加飾成形用シートの位置ずれが無く、
所定の部分に美麗な加飾模様を確実に施された加飾成形
品を生産性高く安価な製造コストで簡便に成形すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(イ)は第1発明による加飾成形品の成形
方法に用いる加飾成形用シートの一例を表す断面図であ
り、図1(ロ)は同加飾成形用シートの別の例を表す断
面図である。
【図2】図2(イ)は第1発明による加飾成形品の成形
方法に用いる成形型(コア型)の一例を表す断面図であ
り、図2(ロ)は同成形型の平面図である。
【図3】第1発明による加飾成形品の成形方法の態様の
一例を表す断面図である。
【図4】図4(イ)は第2発明による加飾成形品の成形
方法に用いる加飾成形用シートの一例を表す断面図であ
り、図4(ロ)は同加飾成形用シートの別の例を表す断
面図である。
【図5】第2発明による加飾成形品の成形方法に用いる
成形型(コア型)の一例を表す断面図である。
【図6】第2発明による加飾成形品の成形方法の態様の
一例を表す断面図である。
【符号の説明】
1(1a、1b、1c、1d) 加飾成形用シート 11(11a、11b) 支持シート 12 クリヤー樹脂コンパ
ウンド 13 石目模様形成用粒状
物 14 着色剤 2(2a、2b) 成形型(コア型) 3 吸引孔 4 成形材料 5(5a、5b) 加飾成形用シートの
凹凸部 6 成形型(コア型)の
凹凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:06 105:22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石目模様などの加飾模様が施された加飾
    成形品の成形方法であって、加飾模様が施され、Bステ
    ージ化された加飾成形用シートの成形型に当接する方の
    面を、型面に吸引孔が穿孔されている成形型からの吸引
    により成形型に密着させた後、該加飾成形用シートの他
    方の面に成形材料を積層してプレス成形することを特徴
    とする加飾成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 石目模様などの加飾模様が施された加飾
    成形品の成形方法であって、型面に凹凸部が設けられて
    いる成形型の凹凸部と、加飾模様が施され、成形型に当
    接する方の面に凹凸部を有するBステージ化された加飾
    成形用シートの凹凸部とを嵌合して成形型に密着させた
    後、該加飾成形用シートの他方の面に成形材料を積層し
    てプレス成形することを特徴とする加飾成形品の成形方
    法。
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