JPH07290127A - 熱間圧延におけるミルペーシング制御方法 - Google Patents

熱間圧延におけるミルペーシング制御方法

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JPH07290127A
JPH07290127A JP6090829A JP9082994A JPH07290127A JP H07290127 A JPH07290127 A JP H07290127A JP 6090829 A JP6090829 A JP 6090829A JP 9082994 A JP9082994 A JP 9082994A JP H07290127 A JPH07290127 A JP H07290127A
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rolled material
mill
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Kimiharu Yanagino
公治 柳野
Akira Kariya
晃 假谷
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱間圧延におけるミルペーシング制御方法を
提供する。 【構成】 加熱炉1在炉中において各圧延材の抽出から
粗ミル、仕上ミルを含む各圧延設備での各パスをオンま
たはオフするまでの搬送時間を予測計算し、その後連続
して圧延される2本の圧延材の間で干渉が生じないよう
に圧延材の抽出時刻を決定し、加熱炉から自動的に抽出
して圧延を行う際に、粗ミルライン8において先行する
圧延材13の搬送実績時間を測定し、この搬送実績時間と
あらかじめ求められている搬送予測時間との誤差時間を
求め、この誤差時間に当該圧延材13の粗ミルライン8で
の位置に応じて重み付けをした後、次回抽出が予定され
る圧延材の抽出予定時刻を修正することにより、次回抽
出予定時刻に反映させることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延におけるミル
ペーシング制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延ラインでは、加熱炉から抽出さ
れた圧延材は、ミルラインにおいて順次粗ミルおよび仕
上ミルで圧延されて、コイラに巻き取られる。このと
き、先行材とこの先行材に連続して送り出される後行材
の2本の圧延材が、ミルライン上で衝突などの干渉を起
こさないように、各圧延材を最適な時間間隔で加熱炉か
ら抽出する必要がある。
【0003】ところで、従来においては、例えば特開昭
62− 30812号や同62−289308号などの公報に記載された
方法で実施されていた。すなわち、特開昭62− 30812号
では、加熱炉在炉中に各材料の圧延スケジュール計算を
行い、材料の抽出時点から各設備・各パスをオンまたは
オフする時点までの時間を予測計算し、先行材と後行材
の間で干渉が生じないように材料の抽出時刻を決定し、
加熱炉から自動的に材料を抽出する方法において、先行
する複数の材料の各設備・各パスのオンまたはオフ時刻
の実績を用いてそれらの予測値との差でもって、次抽出
材の抽出時刻を修正するようにしたものである。
【0004】また、特開昭62−289308号では、ライン全
体を粗圧延ゾーン、バッファゾーン、仕上圧延ゾーンに
分割し、予め設定された搬送パターンに基づいて先行圧
延材、対象圧延材の搬送時間予測を行うとともに、この
予測された搬送時間に応じて粗圧延ゾーンでは圧延材の
加熱炉からの抽出ピッチを制御し、仕上圧延ゾーンでは
圧延時の仕上スタンドへの噛み込みピッチを制御し、粗
圧延ゾーンと仕上圧延ゾーンとの中間部を搬送時間予測
誤差修正のためのバッファとして取り扱うようにしたも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のミルペーシング方法では、搬送実績時間を用い
て時刻を調整する機能としては、直前に加熱炉から抽出
された先行材(次回抽出される材料の1本前の材料)の
搬送実績時間を用いる。この場合、次回加熱炉抽出を行
うときは先行材は粗ミルラインの途中までしか搬送され
ておらず、実績補正機能はミルペーシング機能がコント
ロールすべき対象である加熱炉抽出から仕上ミルにオン
するまでの搬送の半分も考慮されていない。したがっ
て、圧延材が粗ミルラインの下流において、搬送予測と
異なって大きく遅れても、ペーシングの修正は行われな
い。このため、粗ミルラインの下流で圧延材が滞留する
現象が発生することになる。
【0006】この状況下では、予定していたミルペーシ
ングとはかけ離れたものとなり、手動介入による抽出を
せざるを得なくなるが、この手動介入による抽出は、そ
れ自体非常にバラツキの大きいものである。また、手動
介入による抽出を行う際にも、粗ミルライン下流におい
て先行材の搬送状況を考慮するのは困難なことである。
【0007】さらに、仕上ミルでのオン時の温度規制が
厳格に要求される圧延材に関しては、粗ミルライン下流
で先行材の遅れにより滞留したために、過大な温度降下
を生じて、品質上悪影響を及ぼすことになる。本発明
は、上記のような従来技術の有する課題を解決すべくな
されたものであって、粗ミルライン上流,下流のペーシ
ング状況を加熱炉の抽出時刻に反映させるようにした熱
間圧延におけるミルペーシング制御方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
加熱炉在炉中において各圧延材の加熱炉抽出から粗ミ
ル、仕上ミルを含む各圧延設備での各パスをオンまたは
オフするまでの搬送時間を予測計算し、その後連続して
圧延される2本の圧延材の間で干渉が生じないように圧
延材の抽出時刻を決定し、加熱炉から自動的に抽出して
圧延を行うミルペーシング制御方法において、粗ミルラ
インにおいて先行する圧延材の搬送実績時間を測定し、
この搬送実績時間とあらかじめ求められている搬送予測
時間との誤差時間を求め、この誤差時間に当該圧延材の
粗ミルラインでの位置に応じて重み付けをした後、次回
抽出が予定される圧延材の抽出予定時刻を修正すること
を特徴とする熱間圧延におけるミルペーシング制御方法
である。
【0009】また、本発明の第2の態様は、前記粗ミル
ライン上流側と下流側の2箇所にチェックポイントを設
け、各チェックポイントにおいて先行する圧延材の搬送
実績時間を測定し、この搬送実績時間とあらかじめ求め
られている搬送予測時間との誤差を求めて重み付けした
後、次回抽出が予定される圧延材の抽出予定時刻を修正
することを特徴とする熱間圧延におけるミルペーシング
制御方法である。
【0010】
【作 用】本発明の第1の態様によれば、粗ミルライン
で先行する圧延材に注目して、この圧延材が各圧延設備
を通過する時点での搬送予測時間と搬送実績時間との誤
差を用いて、当該圧延材の位置に応じて重み付けした
後、次回抽出予定の圧延材の抽出予定時刻を修正するよ
うにしたので、粗ミルラインの上流側、下流側のいずれ
で搬送予測上の誤差が発生しても、すみやかに次回抽出
予定の圧延材の抽出タイミングに反映させることができ
る。
【0011】また、本発明の第2の態様によれば、粗ミ
ルラインの上流側に第1チェックポイントを、そのの下
流側に第2チェックポイントを設けるようにしたので、
粗ミルラインの上流側で発生した誤差は第1チェックポ
イント通過時にすみやかに反映させることができ、また
粗ミルライン下流側で発生した誤差については第2チェ
ックポイント通過時に反映させることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して詳しく説明する。図1は、本発明法を実施する熱間
圧延ラインの一例を示す概要図である。図示のように、
熱間圧延ラインは加熱炉1、幅圧下プレス2、5基の粗
ミル3〜7からなる粗ミルライン8、タンデム式の仕上
ミル9、図示しないコイラの順に配設される。そして、
圧延材10は加熱炉1内で加熱されている間に、その厚み
や幅、長さのサイズ等に基づいて、各粗ミル3〜7での
圧延スケジュールと仕上ミル9での圧延スケジュールが
計算されて、圧延材10ごとの加熱炉1抽出後から各圧延
設備2〜7,9でのオンおよびオフの時間が計算され
る。
【0013】さらに、連続して圧延される先行材と後行
材の2本の材料を対象にして、先行材の尾端および後行
材の先端が各圧延設備2〜7,9を通過するのに要する
通過時間およびそれらの設備における制約条件をもと
に、後行材の加熱炉抽出時刻が算出される。ここで、設
備における制約条件とは、先行材が各圧延設備2〜7,
9を通過後、後行材を通過させてはならない時間を指す
ものであって、具体的には、例えば圧延機においてはロ
ール圧下開度、回転数、サイドガイドの幅等の設定替え
に要する時間のことである。
【0014】このようにして、各圧延材10について加熱
炉1から抽出時刻と各圧延設備2〜7,9でのオンする
時刻が在炉中に算出されるが、これを“搬送予測”と呼
ぶことにする。なお、図1に示しているように、すでに
抽出されている圧延材11〜13に対しても、在炉中に同様
の計算が行われており、各圧延設備2〜7,9でオンす
る時刻が計算されている。したがって、ミルペーシング
制御機能は、これらの時刻を利用することにより行われ
るのである。 〔実施例1〕 以下に、本発明の第1の態様に係る実施
例について説明する。一例として、前出図1に示すよう
に粗ミルライン8に3本の圧延材11〜13が流れており、
それらの搬送予測が在炉中に行われていて、各圧延設備
2〜7,9でオンする予定時刻が求められているものと
する。
【0015】そこで、圧延材をi(ただし、i=11〜1
3)とし、圧延設備をj(ただし、j=2〜7,9)と
し、圧延材iが圧延設備jに到達する予定時刻をTp
i,j とする。なお、次回抽出予定の圧延材14に対しても
搬送予測が行われており、次回抽出予定時間Tout14
計算されているものとする。また、圧延材iが圧延設備
jに到達した実績時刻をTri,j とし、圧延材iが圧延
設備jに到達した際に発生した誤差時間をΔTi,j とす
る。さらに、各圧延材の各圧延設備の位置による重み係
数をWj とする。この重み係数Wj は、図2にその一例
を示すように、加熱炉1での抽出開始点を1とし、仕上
ミル9の1スタンドオン時をほぼ0として、加熱炉1か
ら離れるに従ってそれぞれの圧延設備での重み係数が小
さくなるように設定するものとする。
【0016】いま、圧延材13が仕上ミル9の1スタンド
目に噛み込まれて仕上ミル9がオンしたとする。このと
き、圧延材13に対して、その一つ前の設備である第5粗
ミル7がオンした実績時刻Tr13,7 から仕上ミル9がオ
ンした現在時刻Tr13,9 までの搬送実績時間Tr(7-9)
を下記(1) 式で求める。 Tr(7-9) =Tr13,9 −Tr13,7 ……………(1) 一方、加熱炉1に在炉中に計算してある第5粗ミル7オ
ンから仕上ミル9オンまでの搬送予定時間Tp(7-9)
下記(2) 式で表されるから、 Tp(7-9) =Tp13,9 −Tp13,7 ……………(2) これら、搬送実績時間Tr(7-9) と搬送予定時間Tp
(7-9) とを比較して、誤差時間ΔT13,9を下記(3) 式で
検出する。
【0017】 ΔT13,9=Tr(7-9) −Tp(7-9) ……………(3) さらに、いま求められた誤差時間ΔT13,9に、圧延材位
置による重み係数W9を掛けて、次回抽出予定の圧延材1
4の抽出予定時間Tout14 に加算し、下記(4)式によって
新しい抽出予定時間Tout14 * に修正する。 Tout14 * =Tout14 +ΔT13,9×W9 ……………(4) このように、粗ミルライン8の上流側、下流側で発生し
た誤差を、その誤差の発生した位置に応じて決められた
重み係数を用いて次回抽出予定の圧延材の抽出予定時刻
を修正するようにすることにより、正確なミルペーシン
グ制御を実現することが可能となる。
【0018】なお、上記実施例においては、圧延材13が
仕上ミル9にオンした場合を例にして説明したが、例え
ば後続する圧延材11が第1粗ミル3にオンした場合にも
同様の計算を行って、逐次、次回抽出予定時刻の修正を
行う。そして、修正された次回抽出予定時刻に到達した
時点で次回抽出予定の圧延材14を加熱炉1から抽出す
る。そして、このあとで発生した誤差時間については、
次回の抽出予定の圧延材14の次に抽出が予定されている
圧延材の抽出予定時刻に反映させるようにする。
【0019】また、重み係数については、粗ミルライン
8の下流側での誤差を重視しようとすれば、図3に示す
ように、加熱炉1での抽出開始点を1より小さくし、か
つ仕上ミル9の1スタンドオン時の重みを増して緩い勾
配の配分とすることも可能である。 〔実施例2〕 次に、本発明の第2の態様に係る実施例
について説明する。この実施例における粗ミルライン8
の操業条件は前記した実施例1と同様であるとし、第1
チェックポイントを第1粗ミル3がオンする時点とし、
第2チェックポイントを仕上ミル9の第1スタンドがオ
ンする時点とする。
【0020】そして、実施例1と同様にして、圧延材11
〜13は加熱炉1在炉中に搬送予測が行われていて、圧延
材iの第1チェックポイント通過予定時刻Tpi,1 およ
び第2チェックポイント通過予定時刻Tpi,2 はあらか
じめ求められているものとする。また、圧延材iの第1
チェックポイント通過実績時刻をTri,1 とし、第2チ
ェックポイント通過実績時刻をTri,2 とする。
【0021】いま、圧延材11が第1チェックポイントで
ある第1粗ミル3を通過して、第1粗ミル3がオンした
とする。このときの現在時刻すなわち第1チェックポイ
ント通過実績時刻をTr11,1 とし、この時刻Tr11,1
あらかじめ求めてある第1チェックポイント通過予定時
刻Tp11,1 とを比較して誤差時間ΔT11,1を下記(5)式
で求める。
【0022】 ΔT11,1=Tr11,1 −Tp11,1 ……………(5) また、圧延材11の位置より上流側に圧延材が存在するか
どうかをサーチし(図1の状態では0本である)、その
本数および発生した誤差の符号の方向(遅れ/早め)に
より、第1チェックポイントでの重み係数W1 を求め
る。ここで、遅れとはΔT11,1>0のときのことを指
し、早めとはΔT11,1<0のときのことを指す。
【0023】遅れの場合は、図4(a) に示すように、圧
延材本数が大きいほど重み係数を大きくする。これは圧
延材が時間的に詰まっているほど、発生した誤差が上流
側に及ぼす影響が大きいからである。たとえば、圧延材
が2本存在する場合に、圧延材11で遅れが発生するとそ
の後続材も遅れ、さらにその後続材も遅れるといった現
象が発生する。すなわち、加熱炉抽出も遅らせる方がよ
いことになる。逆に図1のように0本の場合は、圧延材
11で遅れが発生しても元々の抽出時刻は遅らせなくても
よい場合がある(遅らせればそれだけ圧延能率が低下す
る)。
【0024】また、早めの場合は、図4(b) に示すよう
に、圧延材本数が少ないほど重み係数を大きくする。こ
れは圧延材11が早く第1チェックポイントに到達して
も、ミルラインに存在する次の後続材が早いか遅いか判
断できないためである(もし、後続材が遅いならば、加
熱炉抽出時刻を早めてはいけない)。ミルラインに後続
材が存在しない場合は、圧延材11が早く到達した時間分
だけ加熱炉抽出時刻を早めることができる。
【0025】なお、遅れの場合も早めの場合も、圧延材
の本数が2本以上のときの重み係数が変わらないのは、
第1チェックポイントの位置が第1粗ミルであることか
ら、通常の操業において圧延材が3本以上存在すること
はあり得ないからである。この重み係数W1 と誤差時間
ΔT11,1とにより、次回の抽出予定の圧延材14の抽出予
定時刻修正量ΔTout14 を下記式(6) により求める。
【0026】 ΔTout14 =ΔT11,1×W1 ……………(6) この次回抽出予定時刻修正量ΔTout14 を用いて下記
(7) 式によって新しい次回抽出予定時刻Tout14 * を求
め、次回抽出予定時刻を修正する。 Tout14 * =Tout14 +ΔTout14 ……………(7) 一方、圧延材13が第2チェックポイントである仕上ミル
9の第1スタンドに噛み込んでオンしたとする。このと
きの時刻すなわち第2チェックポイント通過実績時刻を
Tr13,2 とし、第1チェックポイント通過からの搬送実
績時間Tr(1-2) を下記(8) 式を用いて求める。
【0027】 Tr(1-2) =Tr13,2 −Tr13,1 ……………(8) また、第1チェックポイント通過から第2チェックポイ
ントまでの搬送予測時間Tp(1-2) も下記(9) 式で同様
に求められる。 Tp(1-2) =Tp13,2 −Tp13,1 ……………(9) そこで、これらの搬送実績時間Tr(1-2) と搬送予定時
間Tp(1-2) とを比較することにより、圧延材13が第1
チェックポイント通過から第2チェックポイントに到着
するまでの間に発生した誤差時間ΔT13,2を下記(10)式
で算出する。
【0028】 ΔT13,2=Tr(1-2) −Tp(1-2) ……………(10) また、同時に圧延材13の位置より上流側に圧延材が存在
するかどうかをサーチし(図1の状態では2本であ
る)、その本数および発生した誤差の符号の方向(遅れ
/早め)により、第2チェックポイントでの重み係数W
2 を求める。ここで、遅れとはΔT13,2>0のときのこ
とを指し、早めとはΔT13,2<0のときのことを指す。
【0029】重み係数W2 の決定方法は、前記した第1
チェックポイントでの決定方法と同様であり、遅れの場
合は図5(a) のように本数が増加するに従って大きくし
ていき、早めの場合は図5(b) に示すように本数が増加
するに従って小さくするようにする。なお、これらの重
み係数は、第1チェックポイントに比較して低い値に設
定するものとする。これは、下流側で発生した誤差より
も上流側で発生した誤差を優先的に次回加熱炉抽出時刻
に反映させるためである。
【0030】この重み係数W2 と誤差時間ΔT13,2とに
より、次回抽出予定の圧延材14の抽出予定時刻修正量Δ
Tout14 ′を下記式(11)により求める。 ΔTout14 ′=ΔT13,2×W2 ……………(11) この次回抽出予定時刻修正量ΔTout14 ′を用いて下記
(12)式によって新しい次回抽出予定時刻Tout14 **を求
め、次回抽出予定時刻を修正する。
【0031】 Tout14 **=Tout14 +ΔTout14 ′ ……………(12) この(12)式のTout14 **と前記(7) 式でのTout14 * とを
比較して、次回抽出時刻を修正するのではなく、誤差を
検出するたびにその都度次回抽出時刻の修正を行う。た
とえば、第1チェックポイントで誤差を検出した後、第
2チェックポイントで誤差を検出した場合については、
第2チェックポイントの誤差による修正は、第1チェッ
クポイントの誤差を反映したのちの時刻に対して行う。
【0032】このようにして、圧延材が第1チェックポ
イントおよび第2チェックポイントを通過するたびに次
回抽出予定の圧延材14の抽出予定時刻を修正する。そし
て、修正された次回抽出予定時刻となったときに、抽出
予定の圧延材14を加熱炉1から抽出を行う。なお、この
後に発生した誤差については、抽出予定の圧延材14の次
に抽出が予定されている圧延材の抽出予定時刻に反映さ
せるようにする。
【0033】上記実施例はいずれも、圧延材が圧延設備
にオンしたときのタイミングの場合について説明したも
のであるが、本発明はこれに限るものではなく、圧延材
が圧延設備からオフするタイミングの場合であっても同
様の作用効果を有することはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1およ
び第2の態様によれば、粗ミルラインの上流側はもちろ
んのこと、下流側で搬送実績誤差が生じてもそれを次回
抽出予定時刻に反映させることができ、これによって自
動抽出の実施率を高めることができるから、圧延能率の
向上およびオペレータの省力化を達成することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法を実施する熱間圧延ラインの一例を示
す概要図である。
【図2】第1実施例における重み係数の一例を示す特性
図である。
【図3】第1実施例における重み係数の他の例を示す特
性図である。
【図4】第2実施例における重み係数の一例を示す特性
図である。
【図5】第2実施例における重み係数の他の例を示す特
性図である。
【符号の説明】
1 加熱炉 2 幅圧下プレス 3 第1粗ミル 4 第2粗ミル 5 第3粗ミル 6 第4粗ミル 7 第5粗ミル 8 粗ミルライン 9 仕上ミル 10〜14 圧延材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C21D 9/00 101 V 9352−4K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱炉在炉中において各圧延材の加熱
    炉抽出から粗ミル、仕上ミルを含む各圧延設備での各パ
    スをオンまたはオフするまでの搬送時間を予測計算し、
    その後連続して圧延される2本の圧延材の間で干渉が生
    じないように圧延材の抽出時刻を決定し、加熱炉から自
    動的に抽出して圧延を行うミルペーシング制御方法にお
    いて、粗ミルラインにおいて先行する圧延材の搬送実績
    時間を測定し、この搬送実績時間とあらかじめ求められ
    ている搬送予測時間との誤差時間を求め、この誤差時間
    に当該圧延材の粗ミルラインでの位置に応じて重み付け
    をした後、次回抽出が予定される圧延材の抽出予定時刻
    を修正することを特徴とする熱間圧延におけるミルペー
    シング制御方法。
  2. 【請求項2】 前記粗ミルライン上流側と下流側の2
    箇所にチェックポイントを設け、各チェックポイントに
    おいて先行する圧延材の搬送実績時間を測定し、この搬
    送実績時間とあらかじめ求められている搬送予測時間と
    の誤差を求めて重み付けした後、次回抽出が予定される
    圧延材の抽出予定時刻を修正することを特徴とする請求
    項1記載の熱間圧延におけるミルペーシング制御方法。
JP6090829A 1994-04-28 1994-04-28 熱間圧延におけるミルペーシング制御方法 Pending JPH07290127A (ja)

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Cited By (6)

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