JPH06182415A - 圧延材の冷却制御方法 - Google Patents
圧延材の冷却制御方法Info
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- JPH06182415A JPH06182415A JP4354632A JP35463292A JPH06182415A JP H06182415 A JPH06182415 A JP H06182415A JP 4354632 A JP4354632 A JP 4354632A JP 35463292 A JP35463292 A JP 35463292A JP H06182415 A JPH06182415 A JP H06182415A
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- winding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧延材の先端部分も所要の巻取り温度に維持
できるようにし、巻取り温度制御の精度を高める。 【構成】 圧延材1を冷却制御するためのモデル式を予
め用意しておく。最終仕上げされた圧延機2の出側及び
巻取り機4の入側での圧延材1の先端部分の温度を仕上
げ出側温度計9及び巻取り温度計10で検出する。ま
た、圧延材1の搬送速度を速度計7,11で検出する。
これらの検出値に基づいてモデル式における加速度、先
進率等を修正し、圧延材1の巻取り温度を所要温度に制
御する。
できるようにし、巻取り温度制御の精度を高める。 【構成】 圧延材1を冷却制御するためのモデル式を予
め用意しておく。最終仕上げされた圧延機2の出側及び
巻取り機4の入側での圧延材1の先端部分の温度を仕上
げ出側温度計9及び巻取り温度計10で検出する。ま
た、圧延材1の搬送速度を速度計7,11で検出する。
これらの検出値に基づいてモデル式における加速度、先
進率等を修正し、圧延材1の巻取り温度を所要温度に制
御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は熱間圧延における圧延
材に対する仕上げ圧延後の冷却制御方法に関するもので
ある。
材に対する仕上げ圧延後の冷却制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の冷却装置の構成図である。
図6において、圧延材1は仕上げ圧延機2で圧延された
後、ランアウトテーブル3を経て巻取り機4に巻取られ
る。この間、圧延材1は複数個の冷却バンク5a及び微
調整用冷却バンク5bによって冷却される。仕上げ圧延
機2には仕上げ出側速度計7,厚み計8及び仕上げ出側
温度計9が設置されている。仕上げ出側速度計7、厚み
計8及び仕上げ出側温度計9の各検出信号は、冷却制御
装置6に与えられる。冷却バンク5a及び微調整用冷却
バンク5bは、圧延材1の搬送路にわたって図示しない
複数個の注水バンクを配置したものであり、各注水バン
クには圧延材1に対して上下から注水する冷却スプレー
を備え、注水動作は各注水バンク毎に制御される。使用
する注水バンクのスプレーパターン及び注水量は冷却制
御装置6から出力される注水指令に基づいてそれぞれ制
御される。ランアウトテーブル3の出側には巻取り側温
度計10が設置され、巻取り機4には巻取り側速度計1
1が設置されている。巻取り側温度計10及び巻取り側
速度計11の各検出信号は冷却制御装置6に与えられ
る。
図6において、圧延材1は仕上げ圧延機2で圧延された
後、ランアウトテーブル3を経て巻取り機4に巻取られ
る。この間、圧延材1は複数個の冷却バンク5a及び微
調整用冷却バンク5bによって冷却される。仕上げ圧延
機2には仕上げ出側速度計7,厚み計8及び仕上げ出側
温度計9が設置されている。仕上げ出側速度計7、厚み
計8及び仕上げ出側温度計9の各検出信号は、冷却制御
装置6に与えられる。冷却バンク5a及び微調整用冷却
バンク5bは、圧延材1の搬送路にわたって図示しない
複数個の注水バンクを配置したものであり、各注水バン
クには圧延材1に対して上下から注水する冷却スプレー
を備え、注水動作は各注水バンク毎に制御される。使用
する注水バンクのスプレーパターン及び注水量は冷却制
御装置6から出力される注水指令に基づいてそれぞれ制
御される。ランアウトテーブル3の出側には巻取り側温
度計10が設置され、巻取り機4には巻取り側速度計1
1が設置されている。巻取り側温度計10及び巻取り側
速度計11の各検出信号は冷却制御装置6に与えられ
る。
【0003】次に動作について説明する。冷却制御装置
6は、熱間圧延後の圧延材1の全域にわたって所要の巻
取温度を維持するために、次のように冷却バンク5及び
微調整用冷却バンク5bを操作する。まず、仕上げ圧延
後の圧延材1の速度、温度及び厚みをそれぞれ仕上げ出
側速度計7、厚み計8及び仕上げ出側温度計9から入力
し、これらの入力値から所要の巻取り温度にするために
必要な注水量を計算し、スプレーパターンを決定し、冷
却バンク5a,5bに注水指令を出力する。この演算は
一定時間、あるいは一定距離毎に行われる。なお、圧延
材1の移動速度は、圧延材1の後端が仕上げ圧延機2か
ら搬送された後は、巻取り側速度計11により検出され
る。以上のような予測に基づいたフィールドフォワード
制御だけでは圧延材1の全域にわたって所要の巻取り温
度を達成することは困難なため、巻取り側温度計10に
よる巻取り温度の実績値と巻取り目標温度とを比較し、
その差を補正するように微調整用冷却バンク5bに注水
指令を行うバー内フィードバック制御が行われている。
6は、熱間圧延後の圧延材1の全域にわたって所要の巻
取温度を維持するために、次のように冷却バンク5及び
微調整用冷却バンク5bを操作する。まず、仕上げ圧延
後の圧延材1の速度、温度及び厚みをそれぞれ仕上げ出
側速度計7、厚み計8及び仕上げ出側温度計9から入力
し、これらの入力値から所要の巻取り温度にするために
必要な注水量を計算し、スプレーパターンを決定し、冷
却バンク5a,5bに注水指令を出力する。この演算は
一定時間、あるいは一定距離毎に行われる。なお、圧延
材1の移動速度は、圧延材1の後端が仕上げ圧延機2か
ら搬送された後は、巻取り側速度計11により検出され
る。以上のような予測に基づいたフィールドフォワード
制御だけでは圧延材1の全域にわたって所要の巻取り温
度を達成することは困難なため、巻取り側温度計10に
よる巻取り温度の実績値と巻取り目標温度とを比較し、
その差を補正するように微調整用冷却バンク5bに注水
指令を行うバー内フィードバック制御が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
にフィードフォワード制御とフィードバック制御を併用
しても、圧延材の先端部分の温度は中間温度と比較し
て、目標巻取り温度からはずれ易いという問題がある。
これには、圧延材の先端部分の圧延速度が加速変化する
ため注水指令に対して応答遅れが生じる、ランアウトテ
ーブルの搬送ローラとの接触により熱伝達が急変する、
あるいは所要の板幅からはずれやすい等、種々の原因が
考えられる。そこで、熱伝達係数を用いた補正を行った
り、先端部分についてのみ注水量あるいは目標巻取り温
度を変化させる等の調整が行われているが、何れも巻取
り温度の実績値と目標値との偏差のみに注目した固定的
な補正であるため、圧延材の先端部分を安定的に精度良
く冷却制御することは困難であった。
にフィードフォワード制御とフィードバック制御を併用
しても、圧延材の先端部分の温度は中間温度と比較し
て、目標巻取り温度からはずれ易いという問題がある。
これには、圧延材の先端部分の圧延速度が加速変化する
ため注水指令に対して応答遅れが生じる、ランアウトテ
ーブルの搬送ローラとの接触により熱伝達が急変する、
あるいは所要の板幅からはずれやすい等、種々の原因が
考えられる。そこで、熱伝達係数を用いた補正を行った
り、先端部分についてのみ注水量あるいは目標巻取り温
度を変化させる等の調整が行われているが、何れも巻取
り温度の実績値と目標値との偏差のみに注目した固定的
な補正であるため、圧延材の先端部分を安定的に精度良
く冷却制御することは困難であった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、圧延材の先端部分も所要の巻取り
温度に維持できる圧延材の冷却制御方法を提供すること
を目的とするものである。
なされたものであり、圧延材の先端部分も所要の巻取り
温度に維持できる圧延材の冷却制御方法を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る冷
却制御方法は、圧延材1の圧延条件や実績値等を用いて
冷却制御を行なうためのモデル式を予め用意しておき、
最終仕上げされた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り
部(巻取り機4)の入側での当該圧延材1の先端部分の
温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に基づき、
次に冷却される圧延材の上記モデル式における加速率及
び先進率を修正し、次の圧延材を上記巻取り部で巻取る
時点の巻取り温度を所要の目標温度に制御するものであ
る。
却制御方法は、圧延材1の圧延条件や実績値等を用いて
冷却制御を行なうためのモデル式を予め用意しておき、
最終仕上げされた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り
部(巻取り機4)の入側での当該圧延材1の先端部分の
温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に基づき、
次に冷却される圧延材の上記モデル式における加速率及
び先進率を修正し、次の圧延材を上記巻取り部で巻取る
時点の巻取り温度を所要の目標温度に制御するものであ
る。
【0007】請求項2の発明に係る冷却制御方法は、圧
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の上
記モデル式における加速率及び先進率を修正し、当該圧
延材1の全域にわたって巻取り温度を所要の目標温度に
制御するものである。
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の上
記モデル式における加速率及び先進率を修正し、当該圧
延材1の全域にわたって巻取り温度を所要の目標温度に
制御するものである。
【0008】請求項3の発明に係る冷却制御方法は、圧
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の上
記モデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係数
を修正し、次の圧延材の巻取り温度を所要の目標温度に
制御するものである。
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の上
記モデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係数
を修正し、次の圧延材の巻取り温度を所要の目標温度に
制御するものである。
【0009】請求項4の発明に係る冷却制御方法は、圧
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の中
間部分以降の上記モデル式における加速率、先進率及び
冷却能修正係数を修正し、当該圧延材1の全域にわたっ
て巻取り温度を所要の目標温度に制御するものである。
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の中
間部分以降の上記モデル式における加速率、先進率及び
冷却能修正係数を修正し、当該圧延材1の全域にわたっ
て巻取り温度を所要の目標温度に制御するものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
が検出され、これらの検出値に基づいて次に冷却される
圧延材のモデル式における加速率及び先進率が修正さ
れ、次の圧延材を上記巻取り部で巻取る時点の巻取り温
度が所要の目標温度に制御される。
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
が検出され、これらの検出値に基づいて次に冷却される
圧延材のモデル式における加速率及び先進率が修正さ
れ、次の圧延材を上記巻取り部で巻取る時点の巻取り温
度が所要の目標温度に制御される。
【0011】請求項2の発明においては、最終仕上げさ
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率及び先進率が修正され、当
該圧延材1の全域にわたって巻取り温度が所要の目標温
度に制御される。
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率及び先進率が修正され、当
該圧延材1の全域にわたって巻取り温度が所要の目標温
度に制御される。
【0012】請求項3の発明においては、最終仕上げさ
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係
数が修正され、次の圧延材の巻取り温度が所要の目標温
度に制御される。
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係
数が修正され、次の圧延材の巻取り温度が所要の目標温
度に制御される。
【0013】請求項4の発明においては、最終仕上げさ
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係
数が修正され、当該圧延材1の全域にわたって巻取り温
度が所要の目標温度に制御される。
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係
数が修正され、当該圧延材1の全域にわたって巻取り温
度が所要の目標温度に制御される。
【0014】
実施例1(請求項1対応).図1は本発明の一実施例を
示す冷却装置の構成図である。図1において、圧延材1
は仕上げ圧延機(圧延部)2で圧延された後、ランアウ
トテーブル3を経て巻取り機(巻取り部4)に巻取られ
る。この間、圧延材1は冷却部である複数個の冷却バン
ク5a及び微調整用冷却バンク5bによって冷却され
る。仕上げ圧延機2には仕上げ出側速度計7,仕上げ出
側厚み計8及び仕上げ出側温度計9が設置されている。
また、ランアウトテーブル3の出側には巻取り温度計1
0が設置され、巻取り機4には巻取り側速度計11が設
置されている。速度修正演算装置12には、仕上げ出側
速度計7及び巻取り側速度計11の各検出信号が入力さ
れ、圧延材速度の加速率及び先進率が計算される。この
加速率及び先進率は、仕上げ出側厚み計8、仕上げ出側
温度計9及び巻取り側温度計10の各検出信号と共に温
度演算装置13に与えられる。使用する注水バンクのス
プレーパターン及び注水量は、温度演算装置13の出力
結果をもとに冷却パターン決定装置14で決定される。
注水は、冷却パターン決定装置14から出力される注水
指令に基づいてバルブ開閉装置15により実行される。
速度修正演算装置12、温度演算装置13及び冷却パタ
ーン決定装置14の各演算装置は、圧延材のサイズ、成
分等の圧延材諸元による層別という概念により、圧延条
件、実績値等を用いてモデル計算を行う。なお、モデル
計算は、一定周期毎に行われるものとする。
示す冷却装置の構成図である。図1において、圧延材1
は仕上げ圧延機(圧延部)2で圧延された後、ランアウ
トテーブル3を経て巻取り機(巻取り部4)に巻取られ
る。この間、圧延材1は冷却部である複数個の冷却バン
ク5a及び微調整用冷却バンク5bによって冷却され
る。仕上げ圧延機2には仕上げ出側速度計7,仕上げ出
側厚み計8及び仕上げ出側温度計9が設置されている。
また、ランアウトテーブル3の出側には巻取り温度計1
0が設置され、巻取り機4には巻取り側速度計11が設
置されている。速度修正演算装置12には、仕上げ出側
速度計7及び巻取り側速度計11の各検出信号が入力さ
れ、圧延材速度の加速率及び先進率が計算される。この
加速率及び先進率は、仕上げ出側厚み計8、仕上げ出側
温度計9及び巻取り側温度計10の各検出信号と共に温
度演算装置13に与えられる。使用する注水バンクのス
プレーパターン及び注水量は、温度演算装置13の出力
結果をもとに冷却パターン決定装置14で決定される。
注水は、冷却パターン決定装置14から出力される注水
指令に基づいてバルブ開閉装置15により実行される。
速度修正演算装置12、温度演算装置13及び冷却パタ
ーン決定装置14の各演算装置は、圧延材のサイズ、成
分等の圧延材諸元による層別という概念により、圧延条
件、実績値等を用いてモデル計算を行う。なお、モデル
計算は、一定周期毎に行われるものとする。
【0015】冷却制御に用いられるモデル式には、以下
のようなものがある。冷却能モデル式は(1)式で示
す。
のようなものがある。冷却能モデル式は(1)式で示
す。
【0016】
【数1】
【0017】温度モデル計は(2)式で示す。
【0018】
【数2】
【0019】搬送時間モデル式は(3)式で示す。
【0020】
【数3】
【0021】板速度モデル式は(4)式で示す。
【0022】
【数4】
【0023】Q;冷却能 α,β;定数 FT;仕上げ圧延機出側温度 K; 冷却能修正係数 T1;予測巻取り温度 ε;輻射率 σ;ステファン・ボルツマン定数 t;搬送時間 c;比熱 ρ;比重 h;板厚 Tf;大気温度 v0;初期板速度 a;加速率 L;搬送距離 vR;ロール回転速度 f;先進率 C;先進率修正係数
【0024】図2に本発明の実施例1の制御状態のブロ
ック線図を示す。まず、速度修正装置12、温度演算装
置13及び冷却パターン決定装置14の各演算装置には
モデル式の計算に必要な物性値、モデル常数、変数の初
期値等があらかじめ記憶されているものとする。この
時、比熱、比重等の物性値は、圧延材のサイズ、成分等
により値が異なる層別データとして記憶されている。圧
延材先端部分が巻取り機4に到達すると、仕上げ圧延機
出側速度及び巻取り速度が速度修正演算装置12への入
力値として与えられ、上記(3)式の搬送時間モデル式
より加速率が、上記(4)式の板速度モデル式より先進
率が求められる。求められた値は次に冷却される圧延材
のセットアップ制御の初期値として用いられる。温度演
算装置13では、速度修正演算装置12で求められた板
速度及び搬送時間と目標巻取り温度、仕上げ圧延機出側
温度、仕上げ圧延機出側板厚及び巻取り温度が入力さ
れ、これらの値から、温度降下量が計算される。冷却パ
ターン決定装置14では、予測巻取り温度が目標巻取り
温度と一致するよう各注水バンクの注水量及び注水パタ
ーンが決定される。
ック線図を示す。まず、速度修正装置12、温度演算装
置13及び冷却パターン決定装置14の各演算装置には
モデル式の計算に必要な物性値、モデル常数、変数の初
期値等があらかじめ記憶されているものとする。この
時、比熱、比重等の物性値は、圧延材のサイズ、成分等
により値が異なる層別データとして記憶されている。圧
延材先端部分が巻取り機4に到達すると、仕上げ圧延機
出側速度及び巻取り速度が速度修正演算装置12への入
力値として与えられ、上記(3)式の搬送時間モデル式
より加速率が、上記(4)式の板速度モデル式より先進
率が求められる。求められた値は次に冷却される圧延材
のセットアップ制御の初期値として用いられる。温度演
算装置13では、速度修正演算装置12で求められた板
速度及び搬送時間と目標巻取り温度、仕上げ圧延機出側
温度、仕上げ圧延機出側板厚及び巻取り温度が入力さ
れ、これらの値から、温度降下量が計算される。冷却パ
ターン決定装置14では、予測巻取り温度が目標巻取り
温度と一致するよう各注水バンクの注水量及び注水パタ
ーンが決定される。
【0025】以上のように、本実施例1によれば、加速
されながら冷却される圧延材の先端部分についても、前
回の圧延材の巻取り速度の実績値に基づいて加速率及び
先進率を修正する学習計算を行うので、長時間にわたっ
て巻取り温度制御精度を向上させることができる。
されながら冷却される圧延材の先端部分についても、前
回の圧延材の巻取り速度の実績値に基づいて加速率及び
先進率を修正する学習計算を行うので、長時間にわたっ
て巻取り温度制御精度を向上させることができる。
【0026】実施例2(請求項2対応).図3に本発明
の実施例2の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。求められた値は該圧延材の中間部分以降の温
度計算及び冷却パターン決定計算に用いられる。温度演
算装置13では、速度修正演算装置12で求められた板
速度及び搬送時間と目標巻取り温度、仕上げ圧延機出側
温度、仕上げ圧延機出側板厚及び巻取り温度が入力さ
れ、これらの値から、温度降下量が計算される。冷却パ
ターン決定装置14では、予測巻取り温度が目標巻取り
温度と一致するよう各注水バンクの注水量及び注水パタ
ーンが決定される。
の実施例2の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。求められた値は該圧延材の中間部分以降の温
度計算及び冷却パターン決定計算に用いられる。温度演
算装置13では、速度修正演算装置12で求められた板
速度及び搬送時間と目標巻取り温度、仕上げ圧延機出側
温度、仕上げ圧延機出側板厚及び巻取り温度が入力さ
れ、これらの値から、温度降下量が計算される。冷却パ
ターン決定装置14では、予測巻取り温度が目標巻取り
温度と一致するよう各注水バンクの注水量及び注水パタ
ーンが決定される。
【0027】以上のように、本実施例2によれば、前回
の周期的な計算時の巻取り速度の実績値に基づいて加速
率及び先進率を修正する学習計算を行うので、圧延材の
全域にわたって巻取り温度制御精度を向上させることが
できる。
の周期的な計算時の巻取り速度の実績値に基づいて加速
率及び先進率を修正する学習計算を行うので、圧延材の
全域にわたって巻取り温度制御精度を向上させることが
できる。
【0028】実施例3(請求項3対応).図4に本発明
の実施例3の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。求められた値は次に冷却される圧延材のセッ
トアップ制御の初期値として用いられる。温度演算装置
13では、速度修正演算装置12で求められた板速度及
び搬送時間と目標巻取り温度、仕上げ圧延機出側温度、
仕上げ圧延機出側板厚及び巻取り温度が入力され、これ
らの値から、温度降下量が計算される。冷却パターン決
定装置14では、予測巻取り温度が目標巻取り温度と一
致するよう各注水バンクの注水量及び注水パターンが決
定される。この時、予測巻取り温度と巻取り機入り側温
度計10により検出された実績値を比較して、冷却能修
正係数Kを修正する。求められた値は次に冷却される圧
延材のセットアップ制御の初期値として用いられる。
の実施例3の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。求められた値は次に冷却される圧延材のセッ
トアップ制御の初期値として用いられる。温度演算装置
13では、速度修正演算装置12で求められた板速度及
び搬送時間と目標巻取り温度、仕上げ圧延機出側温度、
仕上げ圧延機出側板厚及び巻取り温度が入力され、これ
らの値から、温度降下量が計算される。冷却パターン決
定装置14では、予測巻取り温度が目標巻取り温度と一
致するよう各注水バンクの注水量及び注水パターンが決
定される。この時、予測巻取り温度と巻取り機入り側温
度計10により検出された実績値を比較して、冷却能修
正係数Kを修正する。求められた値は次に冷却される圧
延材のセットアップ制御の初期値として用いられる。
【0029】以上のように、本実施例3によれば、加速
されながら冷却される圧延材の先端部分についても、前
回の圧延材の巻取り速度及び巻取り温度の実績値に基づ
いて加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正する学習
計算を行うので、長期間にわたって巻取り温度制御精度
を向上させることができる。
されながら冷却される圧延材の先端部分についても、前
回の圧延材の巻取り速度及び巻取り温度の実績値に基づ
いて加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正する学習
計算を行うので、長期間にわたって巻取り温度制御精度
を向上させることができる。
【0030】実施例4(請求項4対応).図5に本発明
の実施例4の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。求められた値は該圧延材の中間部分以降の温
度計算及び冷却パターン決定計算に用いられる。温度演
算装置13では、速度修正演算装置12で求められた板
速度及び搬送時間と目標巻取り温度、仕上げ圧延機出側
温度、仕上げ圧延機出側板厚及び巻取り温度が入力さ
れ、これらの値から、温度降下量が計算される。冷却パ
ターン決定装置14では、予測巻取り温度が目標巻取り
温度と一致するよう各注水バンクの注水量及び注水パタ
ーンが決定される。この時、予測巻取り温度と巻取り機
入れ側温度計10により検出された実績値を比較して、
冷却能修正係数Kを修正する。求められた値は該圧延材
の中間部分以降の冷却パターン決定計算に用いられる。
の実施例4の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。求められた値は該圧延材の中間部分以降の温
度計算及び冷却パターン決定計算に用いられる。温度演
算装置13では、速度修正演算装置12で求められた板
速度及び搬送時間と目標巻取り温度、仕上げ圧延機出側
温度、仕上げ圧延機出側板厚及び巻取り温度が入力さ
れ、これらの値から、温度降下量が計算される。冷却パ
ターン決定装置14では、予測巻取り温度が目標巻取り
温度と一致するよう各注水バンクの注水量及び注水パタ
ーンが決定される。この時、予測巻取り温度と巻取り機
入れ側温度計10により検出された実績値を比較して、
冷却能修正係数Kを修正する。求められた値は該圧延材
の中間部分以降の冷却パターン決定計算に用いられる。
【0031】以上のように、本実施例4によれば、前回
の周期的な計算時の巻取り速度及び巻取り温度の実績値
に基づいて加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正す
る学習計算を行うので、圧延材の全域にわたって巻取り
温度制御精度を向上させることができる。
の周期的な計算時の巻取り速度及び巻取り温度の実績値
に基づいて加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正す
る学習計算を行うので、圧延材の全域にわたって巻取り
温度制御精度を向上させることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
冷却制御を行なうためのモデル式を予め用意しておき、
最終仕上げされた圧延部の出側及び巻取り部の入側での
当該圧延材の先端部分の温度及び搬送速度を検出し、こ
れらの検出値に基づき次に冷却される圧延材の上記モデ
ル式における加速率及び先進率を修正し、次の圧延材を
巻取り部で巻取る時点の巻取り温度を所要の目標温度に
制御するようにしたので、加速されながら冷却される圧
延材の先端部分についても、前回の圧延材の巻取り速度
の実績値に基づいて加速率及び先進率を修正する学習計
算が可能となり、これにより長期間にわたって巻取り温
度制御精度が向上するという効果が得られる。
冷却制御を行なうためのモデル式を予め用意しておき、
最終仕上げされた圧延部の出側及び巻取り部の入側での
当該圧延材の先端部分の温度及び搬送速度を検出し、こ
れらの検出値に基づき次に冷却される圧延材の上記モデ
ル式における加速率及び先進率を修正し、次の圧延材を
巻取り部で巻取る時点の巻取り温度を所要の目標温度に
制御するようにしたので、加速されながら冷却される圧
延材の先端部分についても、前回の圧延材の巻取り速度
の実績値に基づいて加速率及び先進率を修正する学習計
算が可能となり、これにより長期間にわたって巻取り温
度制御精度が向上するという効果が得られる。
【0033】請求項2の発明によれば、冷却制御を行な
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の上記モデル式における加速率及び先
進率を修正し、当該圧延材の全域にわたって巻取り温度
を所要の目標温度に制御するようにしたので、前回の周
期的な計算時の巻取り速度の実績値に基づいて加速率及
び先進率を修正する学習計算が可能となり、これにより
圧延材の全域にわたって巻取り温度制御精度が向上する
という効果が得られる。
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の上記モデル式における加速率及び先
進率を修正し、当該圧延材の全域にわたって巻取り温度
を所要の目標温度に制御するようにしたので、前回の周
期的な計算時の巻取り速度の実績値に基づいて加速率及
び先進率を修正する学習計算が可能となり、これにより
圧延材の全域にわたって巻取り温度制御精度が向上する
という効果が得られる。
【0034】請求項3の発明によれば、冷却制御を行な
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の上記モデル式における加速率、先進
率及び冷却能修正係数を修正し、次の圧延材の巻取り温
度を所要の目標温度に制御するようにしたので、加速さ
れながら冷却される圧延材の先端部分についても、前回
の圧延材の巻取り速度及び巻取り温度の実績値に基づい
て加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正する学習計
算が可能となり、これにより長期間にわたって巻取り温
度制御精度が向上するという効果が得られる。
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の上記モデル式における加速率、先進
率及び冷却能修正係数を修正し、次の圧延材の巻取り温
度を所要の目標温度に制御するようにしたので、加速さ
れながら冷却される圧延材の先端部分についても、前回
の圧延材の巻取り速度及び巻取り温度の実績値に基づい
て加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正する学習計
算が可能となり、これにより長期間にわたって巻取り温
度制御精度が向上するという効果が得られる。
【0035】請求項4の発明によれば、冷却制御を行な
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の中間部分以降の上記モデル式におけ
る加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正し、当該圧
延材の全域にわたって巻取り温度を所要の目標温度に制
御するようにしたので、前回の周期的な計算時の巻取り
速度及び巻取り温度の実績値に基づいて加速率、先進率
及び冷却能修正係数を修正する学習計算が可能となり、
これにより圧延材の全域にわたって巻取り温度制御精度
が向上するという効果が得られる。
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の中間部分以降の上記モデル式におけ
る加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正し、当該圧
延材の全域にわたって巻取り温度を所要の目標温度に制
御するようにしたので、前回の周期的な計算時の巻取り
速度及び巻取り温度の実績値に基づいて加速率、先進率
及び冷却能修正係数を修正する学習計算が可能となり、
これにより圧延材の全域にわたって巻取り温度制御精度
が向上するという効果が得られる。
【図1】この発明の一実施例による冷却装置の構成図で
ある。
ある。
【図2】この発明の実施例1における冷却装置の制御状
態を示すブロック線図である。
態を示すブロック線図である。
【図3】この発明の実施例2における冷却装置の制御状
態を示すブロック線図である。
態を示すブロック線図である。
【図4】この発明の実施例3における冷却装置の制御状
態を示すブロック線図である。
態を示すブロック線図である。
【図5】この発明の実施例4における冷却装置の制御状
態を示すブロック線図である。
態を示すブロック線図である。
【図6】従来の冷却装置の構成図である。
1 圧延材 2 仕上げ圧延機(圧延部) 3 ランアウトテーブル 4 巻取り機(巻取り部) 5a 冷却バンク(冷却部) 5b 微調整用冷却バンク(冷却部) 6 冷却制御装置 7 仕上げ出側速度計 8 厚み計 9 仕上げ出側温度計 10 巻取り側温度計 11 巻取り側速度計 12 速度修正演算装置 13 温度演算装置 14 冷却パターン決定装置 15 バルブ開閉装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 圧延材の冷却制御方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は熱間圧延における圧延
材に対する仕上げ圧延後の冷却制御方法に関するもので
ある。
材に対する仕上げ圧延後の冷却制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の冷却装置の構成図である。
図6において、圧延材1は仕上げ圧延機2で圧延された
後、ランアウトテーブル3を経て巻取り機4に巻取られ
る。この間、圧延材1は複数個の冷却バンク5a及び微
調整用冷却バンク5bによって冷却される。仕上げ圧延
機2には仕上げ出側速度計7,厚み計8及び仕上げ出側
温度計9が設置されている。仕上げ出側速度計7、厚み
計8及び仕上げ出側温度計9の各検出信号は、冷却制御
装置6に与えられる。冷却バンク5a及び微調整用冷却
バンク5bは、圧延材1の搬送路にわたって図示しない
複数個の注水バンクを配置したものであり、各注水バン
クには圧延材1に対して上下から注水する冷却スプレー
を備え、注水動作は各注水バンク毎に制御される。使用
する注水バンクのスプレーパターン及び注水量は冷却制
御装置6から出力される注水指令に基づいてそれぞれ制
御される。ランアウトテーブル3の出側には巻取り側温
度計10が設置され、巻取り機4には巻取り側速度計1
1が設置されている。巻取り側温度計10及び巻取り側
速度計11の各検出信号は冷却制御装置6に与えられ
る。
図6において、圧延材1は仕上げ圧延機2で圧延された
後、ランアウトテーブル3を経て巻取り機4に巻取られ
る。この間、圧延材1は複数個の冷却バンク5a及び微
調整用冷却バンク5bによって冷却される。仕上げ圧延
機2には仕上げ出側速度計7,厚み計8及び仕上げ出側
温度計9が設置されている。仕上げ出側速度計7、厚み
計8及び仕上げ出側温度計9の各検出信号は、冷却制御
装置6に与えられる。冷却バンク5a及び微調整用冷却
バンク5bは、圧延材1の搬送路にわたって図示しない
複数個の注水バンクを配置したものであり、各注水バン
クには圧延材1に対して上下から注水する冷却スプレー
を備え、注水動作は各注水バンク毎に制御される。使用
する注水バンクのスプレーパターン及び注水量は冷却制
御装置6から出力される注水指令に基づいてそれぞれ制
御される。ランアウトテーブル3の出側には巻取り側温
度計10が設置され、巻取り機4には巻取り側速度計1
1が設置されている。巻取り側温度計10及び巻取り側
速度計11の各検出信号は冷却制御装置6に与えられ
る。
【0003】次に動作について説明する。冷却制御装置
6は、熱間圧延後の圧延材1の全域にわたって所要の巻
取温度を維持するために、次のように冷却バンク5及び
微調整用冷却バンク5bを操作する。まず、仕上げ圧延
後の圧延材1の速度、温度及び厚みをそれぞれ仕上げ出
側速度計7、厚み計8及び仕上げ出側温度計9から入力
し、これらの入力値から所要の巻取り温度にするために
必要な注水量を計算し、スプレーパターンを決定し、冷
却バンク5a,5bに注水指令を出力する。この演算は
一定時間、あるいは一定距離毎に行われる。なお、圧延
材1の移動速度は、圧延材1の後端が仕上げ圧延機2か
ら搬送された後は、巻取り側速度計11により検出され
る。以上のような予測に基づいたフィールドフォワード
制御だけでは圧延材1の全域にわたって所要の巻取り温
度を達成することは困難なため、巻取り側温度計10に
よる巻取り温度の実績値と巻取り目標温度とを比較し、
その差を補正するように微調整用冷却バンク5bに注水
指令を行うバー内フィードバック制御が行われている。
6は、熱間圧延後の圧延材1の全域にわたって所要の巻
取温度を維持するために、次のように冷却バンク5及び
微調整用冷却バンク5bを操作する。まず、仕上げ圧延
後の圧延材1の速度、温度及び厚みをそれぞれ仕上げ出
側速度計7、厚み計8及び仕上げ出側温度計9から入力
し、これらの入力値から所要の巻取り温度にするために
必要な注水量を計算し、スプレーパターンを決定し、冷
却バンク5a,5bに注水指令を出力する。この演算は
一定時間、あるいは一定距離毎に行われる。なお、圧延
材1の移動速度は、圧延材1の後端が仕上げ圧延機2か
ら搬送された後は、巻取り側速度計11により検出され
る。以上のような予測に基づいたフィールドフォワード
制御だけでは圧延材1の全域にわたって所要の巻取り温
度を達成することは困難なため、巻取り側温度計10に
よる巻取り温度の実績値と巻取り目標温度とを比較し、
その差を補正するように微調整用冷却バンク5bに注水
指令を行うバー内フィードバック制御が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
にフィードフォワード制御とフィードバック制御を併用
しても、圧延材の先端部分の温度は中間温度と比較し
て、目標巻取り温度からはずれ易いという問題がある。
これには、圧延材の先端部分の圧延速度が加速変化する
ため注水指令に対して応答遅れが生じる、ランアウトテ
ーブルの搬送ローラとの接触により熱伝達が急変する、
あるいは所要の板幅からはずれやすい等、種々の原因が
考えられる。そこで、熱伝達係数を用いた補正を行った
り、先端部分についてのみ注水量あるいは目標巻取り温
度を変化させる等の調整が行われているが、何れも巻取
り温度の実績値と目標値との偏差のみに注目した固定的
な補正であるため、圧延材の先端部分を安定的に精度良
く冷却制御することは困難であった。
にフィードフォワード制御とフィードバック制御を併用
しても、圧延材の先端部分の温度は中間温度と比較し
て、目標巻取り温度からはずれ易いという問題がある。
これには、圧延材の先端部分の圧延速度が加速変化する
ため注水指令に対して応答遅れが生じる、ランアウトテ
ーブルの搬送ローラとの接触により熱伝達が急変する、
あるいは所要の板幅からはずれやすい等、種々の原因が
考えられる。そこで、熱伝達係数を用いた補正を行った
り、先端部分についてのみ注水量あるいは目標巻取り温
度を変化させる等の調整が行われているが、何れも巻取
り温度の実績値と目標値との偏差のみに注目した固定的
な補正であるため、圧延材の先端部分を安定的に精度良
く冷却制御することは困難であった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、圧延材の先端部分も所要の巻取り
温度に維持できる圧延材の冷却制御方法を提供すること
を目的とするものである。
なされたものであり、圧延材の先端部分も所要の巻取り
温度に維持できる圧延材の冷却制御方法を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る冷
却制御方法は、圧延材1の圧延条件や実績値等を用いて
冷却制御を行なうためのモデル式を予め用意しておき、
最終仕上げされた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り
部(巻取り機4)の入側での当該圧延材1の先端部分の
温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に基づき、
次に冷却される圧延材の上記モデル式における加速率及
び先進率を修正し、次の圧延材を上記巻取り部で巻取る
時点の巻取り温度を所要の目標温度に制御するものであ
る。
却制御方法は、圧延材1の圧延条件や実績値等を用いて
冷却制御を行なうためのモデル式を予め用意しておき、
最終仕上げされた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り
部(巻取り機4)の入側での当該圧延材1の先端部分の
温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に基づき、
次に冷却される圧延材の上記モデル式における加速率及
び先進率を修正し、次の圧延材を上記巻取り部で巻取る
時点の巻取り温度を所要の目標温度に制御するものであ
る。
【0007】請求項2の発明に係る冷却制御方法は、圧
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の上
記モデル式における加速率及び先進率を修正し、当該圧
延材1の全域にわたって巻取り温度を所要の目標温度に
制御するものである。
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の上
記モデル式における加速率及び先進率を修正し、当該圧
延材1の全域にわたって巻取り温度を所要の目標温度に
制御するものである。
【0008】請求項3の発明に係る冷却制御方法は、圧
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の上
記モデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係数
を修正し、次の圧延材の巻取り温度を所要の目標温度に
制御するものである。
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の上
記モデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係数
を修正し、次の圧延材の巻取り温度を所要の目標温度に
制御するものである。
【0009】請求項4の発明に係る冷却制御方法は、圧
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の中
間部分以降の上記モデル式における加速率、先進率及び
冷却能修正係数を修正し、当該圧延材1の全域にわたっ
て巻取り温度を所要の目標温度に制御するものである。
延材1の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行なう
ためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
を検出し、これらの検出値に基づき、当該圧延材1の中
間部分以降の上記モデル式における加速率、先進率及び
冷却能修正係数を修正し、当該圧延材1の全域にわたっ
て巻取り温度を所要の目標温度に制御するものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、最終仕上げされた
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
が検出され、これらの検出値に基づいて次に冷却される
圧延材のモデル式における加速率及び先進率が修正さ
れ、次の圧延材を上記巻取り部で巻取る時点の巻取り温
度が所要の目標温度に制御される。
圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機4)
の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送速度
が検出され、これらの検出値に基づいて次に冷却される
圧延材のモデル式における加速率及び先進率が修正さ
れ、次の圧延材を上記巻取り部で巻取る時点の巻取り温
度が所要の目標温度に制御される。
【0011】請求項2の発明においては、最終仕上げさ
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率及び先進率が修正され、当
該圧延材1の全域にわたって巻取り温度が所要の目標温
度に制御される。
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率及び先進率が修正され、当
該圧延材1の全域にわたって巻取り温度が所要の目標温
度に制御される。
【0012】請求項3の発明においては、最終仕上げさ
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係
数が修正され、次の圧延材の巻取り温度が所要の目標温
度に制御される。
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係
数が修正され、次の圧延材の巻取り温度が所要の目標温
度に制御される。
【0013】請求項4の発明においては、最終仕上げさ
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係
数が修正され、当該圧延材1の全域にわたって巻取り温
度が所要の目標温度に制御される。
れた圧延部(圧延機2)の出側及び巻取り部(巻取り機
4)の入側での当該圧延材1の先端部分の温度及び搬送
速度が検出され、これらの検出値に基づいて当該圧延材
1のモデル式における加速率、先進率及び冷却能修正係
数が修正され、当該圧延材1の全域にわたって巻取り温
度が所要の目標温度に制御される。
【0014】
【実施例】 実施例1(請求項1対応).図1は本発明の一実施例を
示す冷却装置の構成図である。図1において、圧延材1
は仕上げ圧延機(圧延部)2で圧延された後、ランアウ
トテーブル3を経て巻取り機(巻取り部4)に巻取られ
る。この間、圧延材1は冷却部である複数個の冷却バン
ク5a及び微調整用冷却バンク5bによって冷却され
る。仕上げ圧延機2には仕上げ出側速度計7,仕上げ出
側厚み計8及び仕上げ出側温度計9が設置されている。
また、ランアウトテーブル3の出側には巻取り温度計1
0が設置され、巻取り機4には巻取り側速度計11が設
置されている。速度修正演算装置12には、仕上げ出側
速度計7及び巻取り側速度計11の各検出信号が入力さ
れ、圧延材速度の加速率及び先進率が計算される。この
加速率及び先進率は、仕上げ出側厚み計8、仕上げ出側
温度計9及び巻取り側温度計10の各検出信号と共に温
度演算装置13に与えられる。使用する注水バンクのス
プレーパターン及び注水量は、温度演算装置13の出力
結果をもとに冷却パターン決定装置14で決定される。
注水は、冷却パターン決定装置14から出力される注水
指令に基づいてバルブ開閉装置15により実行される。
速度修正演算装置12、温度演算装置13及び冷却パタ
ーン決定装置14の各演算装置は、圧延材のサイズ、成
分等の圧延材諸元による層別という概念により、圧延条
件、実績値等を用いてモデル計算を行う。なお、モデル
計算は、一定周期毎に行われるものとする。
示す冷却装置の構成図である。図1において、圧延材1
は仕上げ圧延機(圧延部)2で圧延された後、ランアウ
トテーブル3を経て巻取り機(巻取り部4)に巻取られ
る。この間、圧延材1は冷却部である複数個の冷却バン
ク5a及び微調整用冷却バンク5bによって冷却され
る。仕上げ圧延機2には仕上げ出側速度計7,仕上げ出
側厚み計8及び仕上げ出側温度計9が設置されている。
また、ランアウトテーブル3の出側には巻取り温度計1
0が設置され、巻取り機4には巻取り側速度計11が設
置されている。速度修正演算装置12には、仕上げ出側
速度計7及び巻取り側速度計11の各検出信号が入力さ
れ、圧延材速度の加速率及び先進率が計算される。この
加速率及び先進率は、仕上げ出側厚み計8、仕上げ出側
温度計9及び巻取り側温度計10の各検出信号と共に温
度演算装置13に与えられる。使用する注水バンクのス
プレーパターン及び注水量は、温度演算装置13の出力
結果をもとに冷却パターン決定装置14で決定される。
注水は、冷却パターン決定装置14から出力される注水
指令に基づいてバルブ開閉装置15により実行される。
速度修正演算装置12、温度演算装置13及び冷却パタ
ーン決定装置14の各演算装置は、圧延材のサイズ、成
分等の圧延材諸元による層別という概念により、圧延条
件、実績値等を用いてモデル計算を行う。なお、モデル
計算は、一定周期毎に行われるものとする。
【0015】冷却制御に用いられるモデル式には、以下
のようなものがある。温度モデル式は、空冷時を式
(1)で、水冷時を式(2)で示す。
のようなものがある。温度モデル式は、空冷時を式
(1)で、水冷時を式(2)で示す。
【0016】
【数1】
【0017】搬送時間モデル式は式(3)で示す。
【0018】
【数2】
【0019】板速度モデル式は式(4)で示す。
【0020】
【数3】
【0021】FT;仕上げ圧延機出側温度 K; 冷却能修正係数 Tin;ゾーン入側温度 Tout;ゾーン出側温度 ε;輻射率 σ;ステファン・ボルツマン定数 t;搬送時間 c;比熱 ρ;比重 h;板厚 Tw;冷却水温度 v0;初期板速度 a;加速率 L;搬送距離 vR;ロール回転速度 f;先進率 C;先進率修正係数 α;水冷熱伝達率
【0022】図2に本発明の実施例1の制御状態のブロ
ック線図を示す。まず、速度修正装置12、温度演算装
置13及び冷却パターン決定装置14の各演算装置には
モデル式の計算に必要な物性値、モデル常数、変数の初
期値等があらかじめ記憶されているものとする。この
時、比熱、比重等の物性値は、圧延材のサイズ、成分等
により値が異なる層別データとして記憶されている。圧
延材先端部分が巻取り機4に到達すると、仕上げ圧延機
出側速度及び巻取り速度が速度修正演算装置12への入
力値として与えられ、上記(3)式の搬送時間モデル式
より加速率が、上記(4)式の板速度モデル式より先進
率が求められる。先進率より求められた先進率修正係数
は次に冷却される圧延材のセットアップ制御の初期値と
して用いられる。温度演算装置13では、速度修正演算
装置12で求められた板速度及び搬送時間と目標巻取り
温度、仕上げ圧延機出側温度、仕上げ圧延機出側板厚及
び巻取り温度が入力され、これらの値から、温度降下量
が計算される。冷却パターン決定装置14では、予測巻
取り温度が目標巻取り温度と一致するよう各注水バンク
の注水量及び注水パターンが決定される。
ック線図を示す。まず、速度修正装置12、温度演算装
置13及び冷却パターン決定装置14の各演算装置には
モデル式の計算に必要な物性値、モデル常数、変数の初
期値等があらかじめ記憶されているものとする。この
時、比熱、比重等の物性値は、圧延材のサイズ、成分等
により値が異なる層別データとして記憶されている。圧
延材先端部分が巻取り機4に到達すると、仕上げ圧延機
出側速度及び巻取り速度が速度修正演算装置12への入
力値として与えられ、上記(3)式の搬送時間モデル式
より加速率が、上記(4)式の板速度モデル式より先進
率が求められる。先進率より求められた先進率修正係数
は次に冷却される圧延材のセットアップ制御の初期値と
して用いられる。温度演算装置13では、速度修正演算
装置12で求められた板速度及び搬送時間と目標巻取り
温度、仕上げ圧延機出側温度、仕上げ圧延機出側板厚及
び巻取り温度が入力され、これらの値から、温度降下量
が計算される。冷却パターン決定装置14では、予測巻
取り温度が目標巻取り温度と一致するよう各注水バンク
の注水量及び注水パターンが決定される。
【0023】以上のように、本実施例1によれば、加速
されながら冷却される圧延材の先端部分についても、前
回の圧延材の巻取り速度の実績値に基づいて加速率及び
先進率を修正する学習計算を行うので、長時間にわたっ
て巻取り温度制御精度を向上させることができる。
されながら冷却される圧延材の先端部分についても、前
回の圧延材の巻取り速度の実績値に基づいて加速率及び
先進率を修正する学習計算を行うので、長時間にわたっ
て巻取り温度制御精度を向上させることができる。
【0024】実施例2(請求項2対応).図3に本発明
の実施例2の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。先進率より求められた先進率修正係数は該圧
延材の中間部分以降の温度計算及び冷却パターン決定計
算に用いられる。温度演算装置13では、速度修正演算
装置12で求められた板速度及び搬送時間と目標巻取り
温度、仕上げ圧延機出側温度、仕上げ圧延機出側板厚及
び巻取り温度が入力され、これらの値から、温度降下量
が計算される。冷却パターン決定装置14では、予測巻
取り温度が目標巻取り温度と一致するよう各注水バンク
の注水量及び注水パターンが決定される。
の実施例2の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。先進率より求められた先進率修正係数は該圧
延材の中間部分以降の温度計算及び冷却パターン決定計
算に用いられる。温度演算装置13では、速度修正演算
装置12で求められた板速度及び搬送時間と目標巻取り
温度、仕上げ圧延機出側温度、仕上げ圧延機出側板厚及
び巻取り温度が入力され、これらの値から、温度降下量
が計算される。冷却パターン決定装置14では、予測巻
取り温度が目標巻取り温度と一致するよう各注水バンク
の注水量及び注水パターンが決定される。
【0025】以上のように、本実施例2によれば、前回
の周期的な計算時の巻取り速度の実績値に基づいて加速
率及び先進率を修正する学習計算を行うので、圧延材の
全域にわたって巻取り温度制御精度を向上させることが
できる。
の周期的な計算時の巻取り速度の実績値に基づいて加速
率及び先進率を修正する学習計算を行うので、圧延材の
全域にわたって巻取り温度制御精度を向上させることが
できる。
【0026】実施例3(請求項3対応).図4に本発明
の実施例3の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。先進率より求められた先進率修正係数は次に
冷却される圧延材のセットアップ制御の初期値として用
いられる。温度演算装置13では、速度修正演算装置1
2で求められた板速度及び搬送時間と目標巻取り温度、
仕上げ圧延機出側温度、仕上げ圧延機出側板厚及び巻取
り温度が入力され、これらの値から、温度降下量が計算
される。冷却パターン決定装置14では、予測巻取り温
度が目標巻取り温度と一致するよう各注水バンクの注水
量及び注水パターンが決定される。この時、予測巻取り
温度と巻取り機入り側温度計10により検出された実績
値を比較して、冷却能修正係数Kを修正する。求められ
た値は次に冷却される圧延材のセットアップ制御の初期
値として用いられる。
の実施例3の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。先進率より求められた先進率修正係数は次に
冷却される圧延材のセットアップ制御の初期値として用
いられる。温度演算装置13では、速度修正演算装置1
2で求められた板速度及び搬送時間と目標巻取り温度、
仕上げ圧延機出側温度、仕上げ圧延機出側板厚及び巻取
り温度が入力され、これらの値から、温度降下量が計算
される。冷却パターン決定装置14では、予測巻取り温
度が目標巻取り温度と一致するよう各注水バンクの注水
量及び注水パターンが決定される。この時、予測巻取り
温度と巻取り機入り側温度計10により検出された実績
値を比較して、冷却能修正係数Kを修正する。求められ
た値は次に冷却される圧延材のセットアップ制御の初期
値として用いられる。
【0027】以上のように、本実施例3によれば、加速
されながら冷却される圧延材の先端部分についても、前
回の圧延材の巻取り速度及び巻取り温度の実績値に基づ
いて加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正する学習
計算を行うので、長期間にわたって巻取り温度制御精度
を向上させることができる。
されながら冷却される圧延材の先端部分についても、前
回の圧延材の巻取り速度及び巻取り温度の実績値に基づ
いて加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正する学習
計算を行うので、長期間にわたって巻取り温度制御精度
を向上させることができる。
【0028】実施例4(請求項4対応).図5に本発明
の実施例4の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。先進率より求められた先進率修正係数は該圧
延材の中間部分以降の温度計算及び冷却パターン決定計
算に用いられる。温度演算装置13では、速度修正演算
装置12で求められた板速度及び搬送時間と目標巻取り
温度、仕上げ圧延機出側温度、仕上げ圧延機出側板厚及
び巻取り温度が入力され、これらの値から、温度降下量
が計算される。冷却パターン決定装置14では、予測巻
取り温度が目標巻取り温度と一致するよう各注水バンク
の注水量及び注水パターンが決定される。この時、予測
巻取り温度と巻取り機入れ側温度計10により検出され
た実績値を比較して、冷却能修正係数Kを修正する。求
められた値は該圧延材の中間部分以降の冷却パターン決
定計算に用いられる。
の実施例4の制御状態のブロック線図を示す。まず、速
度修正装置12、温度演算装置13及び冷却パターン決
定装置14の各演算装置にはモデル式の計算に必要な物
性値、モデル常数、変数の初期値等があらかじめ記憶さ
れているものとする。この時、比熱、比重等の物性値
は、圧延材のサイズ、成分等により値が異なる層別デー
タとして記憶されている。圧延材先端部分が巻取り機4
に到達すると、仕上げ圧延機出側速度及び巻取り速度が
速度修正装置12への入力値として与えられ、搬送時間
モデル式より加速率が、板速度モデル式より先進率が求
められる。先進率より求められた先進率修正係数は該圧
延材の中間部分以降の温度計算及び冷却パターン決定計
算に用いられる。温度演算装置13では、速度修正演算
装置12で求められた板速度及び搬送時間と目標巻取り
温度、仕上げ圧延機出側温度、仕上げ圧延機出側板厚及
び巻取り温度が入力され、これらの値から、温度降下量
が計算される。冷却パターン決定装置14では、予測巻
取り温度が目標巻取り温度と一致するよう各注水バンク
の注水量及び注水パターンが決定される。この時、予測
巻取り温度と巻取り機入れ側温度計10により検出され
た実績値を比較して、冷却能修正係数Kを修正する。求
められた値は該圧延材の中間部分以降の冷却パターン決
定計算に用いられる。
【0029】以上のように、本実施例4によれば、前回
の周期的な計算時の巻取り速度及び巻取り温度の実績値
に基づいて加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正す
る学習計算を行うので、圧延材の全域にわたって巻取り
温度制御精度を向上させることができる。
の周期的な計算時の巻取り速度及び巻取り温度の実績値
に基づいて加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正す
る学習計算を行うので、圧延材の全域にわたって巻取り
温度制御精度を向上させることができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
冷却制御を行なうためのモデル式を予め用意しておき、
最終仕上げされた圧延部の出側及び巻取り部の入側での
当該圧延材の先端部分の温度及び搬送速度を検出し、こ
れらの検出値に基づき次に冷却される圧延材の上記モデ
ル式における加速率及び先進率を修正し、次の圧延材を
巻取り部で巻取る時点の巻取り温度を所要の目標温度に
制御するようにしたので、加速されながら冷却される圧
延材の先端部分についても、前回の圧延材の巻取り速度
の実績値に基づいて加速率及び先進率を修正する学習計
算が可能となり、これにより長期間にわたって巻取り温
度制御精度が向上するという効果が得られる。
冷却制御を行なうためのモデル式を予め用意しておき、
最終仕上げされた圧延部の出側及び巻取り部の入側での
当該圧延材の先端部分の温度及び搬送速度を検出し、こ
れらの検出値に基づき次に冷却される圧延材の上記モデ
ル式における加速率及び先進率を修正し、次の圧延材を
巻取り部で巻取る時点の巻取り温度を所要の目標温度に
制御するようにしたので、加速されながら冷却される圧
延材の先端部分についても、前回の圧延材の巻取り速度
の実績値に基づいて加速率及び先進率を修正する学習計
算が可能となり、これにより長期間にわたって巻取り温
度制御精度が向上するという効果が得られる。
【0031】請求項2の発明によれば、冷却制御を行な
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の上記モデル式における加速率及び先
進率を修正し、当該圧延材の全域にわたって巻取り温度
を所要の目標温度に制御するようにしたので、前回の周
期的な計算時の巻取り速度の実績値に基づいて加速率及
び先進率を修正する学習計算が可能となり、これにより
圧延材の全域にわたって巻取り温度制御精度が向上する
という効果が得られる。
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の上記モデル式における加速率及び先
進率を修正し、当該圧延材の全域にわたって巻取り温度
を所要の目標温度に制御するようにしたので、前回の周
期的な計算時の巻取り速度の実績値に基づいて加速率及
び先進率を修正する学習計算が可能となり、これにより
圧延材の全域にわたって巻取り温度制御精度が向上する
という効果が得られる。
【0032】請求項3の発明によれば、冷却制御を行な
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の上記モデル式における加速率、先進
率及び冷却能修正係数を修正し、次の圧延材の巻取り温
度を所要の目標温度に制御するようにしたので、加速さ
れながら冷却される圧延材の先端部分についても、前回
の圧延材の巻取り速度及び巻取り温度の実績値に基づい
て加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正する学習計
算が可能となり、これにより長期間にわたって巻取り温
度制御精度が向上するという効果が得られる。
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の上記モデル式における加速率、先進
率及び冷却能修正係数を修正し、次の圧延材の巻取り温
度を所要の目標温度に制御するようにしたので、加速さ
れながら冷却される圧延材の先端部分についても、前回
の圧延材の巻取り速度及び巻取り温度の実績値に基づい
て加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正する学習計
算が可能となり、これにより長期間にわたって巻取り温
度制御精度が向上するという効果が得られる。
【0033】請求項4の発明によれば、冷却制御を行な
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の中間部分以降の上記モデル式におけ
る加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正し、当該圧
延材の全域にわたって巻取り温度を所要の目標温度に制
御するようにしたので、前回の周期的な計算時の巻取り
速度及び巻取り温度の実績値に基づいて加速率、先進率
及び冷却能修正係数を修正する学習計算が可能となり、
これにより圧延材の全域にわたって巻取り温度制御精度
が向上するという効果が得られる。
うためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げされ
た圧延部の出側及び巻取り部の入側での当該圧延材の先
端部分の温度及び搬送速度を検出し、これらの検出値に
基づき当該圧延材の中間部分以降の上記モデル式におけ
る加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正し、当該圧
延材の全域にわたって巻取り温度を所要の目標温度に制
御するようにしたので、前回の周期的な計算時の巻取り
速度及び巻取り温度の実績値に基づいて加速率、先進率
及び冷却能修正係数を修正する学習計算が可能となり、
これにより圧延材の全域にわたって巻取り温度制御精度
が向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による冷却装置の構成図で
ある。
ある。
【図2】この発明の実施例1における冷却装置の制御状
態を示すブロック線図である。
態を示すブロック線図である。
【図3】この発明の実施例2における冷却装置の制御状
態を示すブロック線図である。
態を示すブロック線図である。
【図4】この発明の実施例3における冷却装置の制御状
態を示すブロック線図である。
態を示すブロック線図である。
【図5】この発明の実施例4における冷却装置の制御状
態を示すブロック線図である。
態を示すブロック線図である。
【図6】従来の冷却装置の構成図である。
【符号の説明】 1 圧延材 2 仕上げ圧延機(圧延部) 3 ランアウトテーブル 4 巻取り機(巻取り部) 5a 冷却バンク(冷却部) 5b 微調整用冷却バンク(冷却部) 6 冷却制御装置 7 仕上げ出側速度計 8 厚み計 9 仕上げ出側温度計 10 巻取り側温度計 11 巻取り側速度計 12 速度修正演算装置 13 温度演算装置 14 冷却パターン決定装置 15 バルブ開閉装置
Claims (4)
- 【請求項1】 熱間仕上げされた圧延材を最終的に圧延
する圧延部と、この圧延部から送出された圧延材を先端
部分から冷却していく冷却部と、この冷却部で冷却され
た圧延材を巻取る巻取り部とから成る冷却装置におい
て、圧延材の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行
なうためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げさ
れた上記圧延部の出側及び上記巻取り部の入側での当該
圧延材の先端部分の温度及び搬送速度を検出し、これら
の検出値に基づき、次に冷却される圧延材の上記モデル
式における加速率及び先進率を修正し、次の圧延材を上
記巻取り部で巻取る時点の巻取り温度を所要の目標温度
に制御するようにしたことを特徴とする圧延材の冷却制
御方法。 - 【請求項2】 熱間仕上げされた圧延材を最終的に圧延
する圧延部と、この圧延部から送出された圧延材を先端
部分から冷却していく冷却部と、この冷却部で冷却され
た圧延材を巻取る巻取り部とから成る冷却装置におい
て、圧延材の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行
なうためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げさ
れた上記圧延部の出側及び上記巻取り部の入側での当該
圧延材の先端部分の温度及び搬送速度を検出し、これら
の検出値に基づき、当該圧延材の上記モデル式における
加速率及び先進率を修正し、当該圧延材の全域にわたっ
て巻取り温度を所要の目標温度に制御するようにしたこ
とを特徴とする圧延材の冷却制御方法。 - 【請求項3】 熱間仕上げされた圧延材を最終的に圧延
する圧延部と、この圧延部から送出された圧延材を先端
部分から冷却していく冷却部と、この冷却部で冷却され
た圧延材を巻取る巻取り部とから成る冷却装置におい
て、圧延材の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行
なうためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げさ
れた上記圧延部の出側及び上記巻取り部の入側での当該
圧延材の先端部分の温度及び搬送速度を検出し、これら
の検出値に基づき、当該圧延材の上記モデル式における
加速率、先進率及び冷却能修正係数を修正し、次の圧延
材の巻取り温度を所要の目標温度に制御するようにした
ことを特徴とする圧延材の冷却制御方法。 - 【請求項4】 熱間仕上げされた圧延材を最終的に圧延
する圧延部と、この圧延部から送出された圧延材を先端
部分から冷却していく冷却部と、この冷却部で冷却され
た圧延材を巻取る巻取り部とから成る冷却装置におい
て、圧延材の圧延条件や実績値等を用いて冷却制御を行
なうためのモデル式を予め用意しておき、最終仕上げさ
れた上記圧延部の出側及び上記巻取り部の入側での当該
圧延材の先端部分の温度及び搬送速度を検出し、これら
の検出値に基づき、当該圧延材の中間部分以降の上記モ
デル式における加速率、先進率及び冷却能修正係数を修
正し、当該圧延材の全域にわたって巻取り温度を所要の
目標温度に制御するようにしたことを特徴とする圧延材
の冷却制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35463292A JP3194447B2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 圧延材の冷却制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35463292A JP3194447B2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 圧延材の冷却制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182415A true JPH06182415A (ja) | 1994-07-05 |
JP3194447B2 JP3194447B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=18438868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35463292A Expired - Fee Related JP3194447B2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 圧延材の冷却制御方法 |
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JP (1) | JP3194447B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5787746A (en) * | 1994-07-25 | 1998-08-04 | Alcan Aluminum Corporation | Multi-stand hot rolling mill tension and strip temperature multivariable controller |
CN112207137A (zh) * | 2020-08-24 | 2021-01-12 | 河钢股份有限公司承德分公司 | 带钢卷曲温度控制方法、终端设备及可读性存储介质 |
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1992
- 1992-12-16 JP JP35463292A patent/JP3194447B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5787746A (en) * | 1994-07-25 | 1998-08-04 | Alcan Aluminum Corporation | Multi-stand hot rolling mill tension and strip temperature multivariable controller |
CN112207137A (zh) * | 2020-08-24 | 2021-01-12 | 河钢股份有限公司承德分公司 | 带钢卷曲温度控制方法、终端设备及可读性存储介质 |
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Publication number | Publication date |
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JP3194447B2 (ja) | 2001-07-30 |
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