JPH07289973A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

塗布装置及び塗布方法

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JPH07289973A
JPH07289973A JP6083298A JP8329894A JPH07289973A JP H07289973 A JPH07289973 A JP H07289973A JP 6083298 A JP6083298 A JP 6083298A JP 8329894 A JP8329894 A JP 8329894A JP H07289973 A JPH07289973 A JP H07289973A
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JP
Japan
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substrate
coating
coating liquid
liquid
supplying
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Application number
JP6083298A
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English (en)
Inventor
Izuru Izeki
出 井関
Takeshi Fukuchi
毅 福地
Kazuo Kise
一夫 木瀬
Tadao Okamoto
伊雄 岡本
Satoru Tanaka
悟 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジスト液の消費量を少なくし、基板表面全
体にわたって均一で所望の膜厚を有する薄膜を形成する
こと。 【構成】 レジスト前塗布用のプレート6が、チャック
9に保持された基板2表面上で、この基板2表面の外周
形状に近似する形状を有する所定範囲に、レジスト液1
0をほぼ均一な厚さに供給する。レジスト液10が塗布
された基板2を回転させることによって、基板2表面の
レジスト液10をほぼ一様な速度で基板2表面の外周ま
で均一に広げることができる。したがって、レジスト液
10が基板2の周辺から飛散する量を減少させて、レジ
スト液10の無駄を抑えることができる。さらに、レジ
スト液10を所定範囲内にほぼ均一な厚さに供給するの
で、基板2の回転に伴って基板2表面全体に広がるレジ
スト液10の厚みもほぼ一定に保つことができ、基板2
表面全体にわたって均一な膜厚を有する薄膜を形成する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハ、ディス
クなどの円形基板、液晶用ガラス基板、フォトマスクな
どの角型基板等、各種基板の表面にフォトレジスト等の
所定の塗布液を塗布して薄膜を形成するための塗布装置
及び塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶用ガラス基板等の各種基板を
回転可能なチャック上に載置し、この基板の上方からレ
ジスト液を滴下し、その後この基板をチャックとともに
回転させてレジスト液を遠心力によって基板の表面全体
に広げ、基板の表面全体に塗布液の均一な膜厚を有する
薄膜を形成する塗布装置(スピンコータ)が種々知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塗布装置では、基板表面に滴下されるレジスト液の量に
比較して、レジスト膜の形成の段階で基板表面上に残存
するレジスト液の量が極めてわずかである。すなわち、
滴下されるレジスト液のうちのほとんどが遠心力によっ
て基板表面から飛散されレジスト膜の形成に寄与しなく
なり、レジスト液の多くが無駄に消費される。
【0004】このような問題を解決するため、例えば基
板表面に滴下するレジスト液の量を少なくすると、基板
表面全体にレジスト液が行き渡らず均一な薄膜を形成す
ることができないという別の問題が生じてしまう。
【0005】さらに、基板とともに回転するチャックの
回転数を小さくすると、遠心力によって基板表面から飛
散されるレジスト液の量を少なくすることができるもの
の、基板表面に形成されるレジスト膜の膜厚が大きくな
ったり不均一となってしまい、所望の品質のレジスト厚
を形成することができないというさらに別の問題が生じ
てしまう。
【0006】そこで、この発明は、レジスト液その他の
薄膜形成用として用いられる塗布液の消費量を少なくす
ることが可能であるとともに、基板表面全体にわたって
均一で、しかも所望の膜厚を有する薄膜を形成すること
が可能な塗布装置及び塗布方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の塗布装置は、
基板の表面に所定の塗布液を供給しこの基板を回転させ
て基板の表面に薄膜を形成する塗布装置において、基板
を水平に保って回転可能に保持する保持手段と、保持手
段に保持された基板の表面上においてその外周から等距
離の外周を有する所定領域に塗布液を供給する塗布液供
給手段とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項2の塗布装置は、塗布液供給手段
が、保持手段に保持された基板の表面上において、その
外周から保持手段の回転中心に向けて等距離の外周を有
する所定領域に塗布液を供給する手段からなる。
【0009】請求項3の塗布装置は、塗布液供給手段
が、基板表面上において所定領域内に塗布液を滴下する
塗布液滴下手段と、滴下された塗布液を基板表面上の所
定領域に広げる塗布液拡散手段とを有する。
【0010】請求項4の塗布装置は、塗布液拡散手段
が、保持手段に保持された基板の表面と平行に移動して
基板表面に滴下された塗布液を拡張する塗布液拡張機構
からなる。
【0011】請求項5の塗布装置は、塗布液拡張機構の
塗布液と接する部分を洗浄する洗浄手段をさらに設けて
いる。
【0012】請求項6の塗布方法は、基板の表面に所定
の塗布液を供給しこの基板を回転させて基板の表面に薄
膜を形成する塗布方法において、基板の表面上において
その外周から等距離の外周を有する所定領域に塗布液を
供給する塗布液供給工程と、塗布液が供給された基板を
水平面内で回転させることによって所定領域に供給され
た塗布液を基板の表面全体に広げる塗布液拡散工程とを
備える。
【0013】請求項7の塗布方法は、塗布液供給工程
は、基板の表面上において、その外周から塗布液拡散工
程における回転中心に向けて等距離の外周を有する所定
領域に塗布液を供給する工程からなる。
【0014】請求項8の塗布方法は、塗布液供給工程
は、基板表面上において所定領域内に塗布液を滴下する
塗布液滴下工程と、滴下された塗布液を基板表面上の所
定領域に広げる工程とを有する。
【0015】
【作用】請求項1の塗布装置では、塗布液供給手段が、
保持手段に保持された基板の表面上においてその外周か
ら等距離の外周を有する所定領域に塗布液を供給するの
で、塗布液が供給された基板を回転させることによっ
て、基板表面の所定領域に供給された塗布液を基板の縁
までほぼ一様に広げることができる。すなわち、基板の
回転に先立って、塗布液が基板表面上の上記所定領域に
供給されるため、塗布液供給後に基板が回転されると、
塗布液の存在する塗布領域の周縁がほぼ一様に広がる。
この結果、塗布液が基板の縁から飛散する量を減少させ
て、塗布液の無駄を抑えることができる。
【0016】請求項2の塗布装置では、塗布液供給手段
が保持手段に保持された基板の表面上において、その外
周から保持手段の回転中心に向けて等距離の外周を有す
る所定領域に塗布液を供給するので、塗布液供給後に基
板が回転されると、塗布液の存在する塗布領域の周縁が
ほぼ一様に広がり、基板の縁にほぼ同時に達するように
塗布液が基板表面の全体に広がる。この結果、塗布液が
基板の縁から飛散する量を減少させて、塗布液の無駄を
抑えることができる。
【0017】請求項3の塗布装置では、塗布液供給手段
が基板表面上において所定領域内に塗布液を滴下する塗
布液滴下手段と、滴下された塗布液を基板表面上の所定
領域に広げる塗布液拡散手段とを有するので、塗布液を
この所定領域内にほぼ均一な厚さで供給することがで
き、基板の回転に伴って基板表面全体に広がる塗布液の
厚みをほぼ一定に保ち、基板表面全体にわたって均一な
膜厚を有する薄膜を形成することができる。
【0018】請求項4の塗布装置では、塗布液拡散手段
が保持手段に保持された基板の表面と平行に移動して基
板表面に滴下された塗布液を拡張する塗布液拡張機構か
らなるので、塗布液をこの所定領域内により均一な厚さ
で供給することができ、基板の回転に伴って基板表面全
体に広がる塗布液の厚みを一定に保ち、基板表面全体に
わたって均一な膜厚を有する薄膜を形成することができ
る。
【0019】請求項5の塗布装置では、塗布液拡張機構
の塗布液と接する部分を洗浄する洗浄手段をさらに設け
ているので、常に清浄な塗布液を供給することができ
る。
【0020】請求項6の塗布方法では、基板の表面上に
おいてその外周から等距離の外周を有する所定領域に塗
布液を供給する塗布液供給工程と、塗布液が供給された
基板を水平面内で回転させることによって所定領域に供
給された塗布液を基板の表面全体に広げる塗布液拡散工
程とを備えるので、基板表面の所定領域に供給された塗
布液を基板の縁までほぼ一様に広げることができる。す
なわち、基板の回転に先立って塗布液が基板表面上の上
記所定領域に供給されるため、塗布液供給後に基板が回
転されると、塗布液の存在する塗布領域の周縁がほぼ一
様に広がる。この結果、塗布液が基板の縁から飛散する
量を減少させて、塗布液の無駄を抑えることができる。
【0021】請求項7の塗布方法では、塗布液供給工程
が基板の表面上においてその外周から塗布液拡散工程に
おける回転中心に向けて等距離の外周を有する所定領域
に塗布液を供給する工程からなるので、塗布液供給後に
基板が回転されると、塗布液の存在する塗布領域の周縁
がほぼ一様に広がり、基板の縁にほぼ同時に達するよう
に塗布液が基板表面の全体に広がる。この結果、塗布液
が基板の縁から飛散する量を減少させて、塗布液の無駄
を抑えることができる。
【0022】請求項8の塗布方法では、塗布液供給工程
が基板表面上において所定領域内に塗布液を滴下する塗
布液滴下工程と、滴下された塗布液を基板表面上の所定
領域に広げる工程とを有するので、塗布液をこの所定領
域内にほぼ均一な厚さで供給することができ、基板の回
転に伴って基板表面全体に広がる塗布液の厚みをほぼ一
定に保ち、基板表面全体にわたって均一な膜厚を有する
薄膜を形成することができる。
【0023】
【実施例】図1(a)及び図1(b)に示すように、第
1実施例の塗布装置は、液晶用ガラス基板2の短手方向
に延びる端辺2aに平行に移動するレジスト供給用のノ
ズル4と、この端辺2aに平行に延びるレジスト拡張用
のハケであるプレート6と、このプレート6を端辺2a
に直角な端辺2bに平行に移動させるプレート用ローダ
8と、液晶用ガラス基板2を保持し、レジストの供給・
拡張後に液晶用ガラス基板2とともに回転するチャック
9とを備える。
【0024】本実施例においては、保持される液晶用ガ
ラス基板2が角型であるのでチャックの上面もその形状
に対応した角型をなしており、基板2全体をできるだけ
水平に保持するように構成されている。なお、円形の半
導体ウエハを保持する場合には円形のチャックを用いれ
ば良い。さらに、基板全体をできるかぎり水平に保持す
るためには、その端縁近傍までチャックによって保持す
るのが好ましいことは言うまでもない。
【0025】ノズル4は、液晶用ガラス基板2の1つの
端辺2aの両端を除いた区間内でこの端辺2aに平行に
往復動可能となっている。ノズル4を一方向に移動させ
つつレジスト液10を吐出させることにより、端辺2a
に近接しこの端辺2aに沿って長細く延びる領域にレジ
スト液10を滴下する。
【0026】プレート6は、その下端が端辺2aに平行
になるように液晶用ガラス基板2と等間隔tを保って、
端辺2bの長手方向に往復動可能となっている。プレー
ト6を液晶用ガラス基板2の表面に近接させて端辺2b
の長手方向に移動させることにより、レジスト液10の
基板2への全面塗布に先立って、液晶用ガラス基板2の
表面の一定領域、つまり液晶用ガラス基板2上の周辺か
ら所定距離以上を保った表面領域(以下、「前塗布領
域」という)にレジスト液10を拡張する。なお、この
処理を、後述するようにしてレジスト液10を基板表面
全体に広げる処理と区別するため、この明細書では「前
塗布」と称する。
【0027】プレート用ローダ8は、プレート6を液晶
用ガラス基板2の端辺2bの長手方向に往復動させる。
図示していないが、このプレート用ローダ8は上下方向
にも往復動可能で、プレート6の下端と液晶用ガラス基
板2との間隔tを適宜調節可能になっている。
【0028】チャック9は、プレート用ローダ8が液晶
用ガラス基板2の近傍から待避した後、レジスト液10
を前塗布してある液晶用ガラス基板2とともに回転し、
レジスト液10を液晶用ガラス基板2の全面に広げる。
【0029】以下、図2に基づいて、第1実施例の塗布
装置の動作について説明する。
【0030】図2(a)に示すように、ノズル4を図面
の前後方向(紙面に対して垂直な方向)に走査しつつノ
ズル4からレジスト液10を吐出させる。これにより、
液晶用ガラス基板2の端辺2aに近接しこれに沿って長
細く延びる領域にレジスト液10が滴下される。
【0031】図2(b)に示すように、プレート6を液
晶用ガラス基板2に近接させて、液晶用ガラス基板2上
に滴下されたレジスト液10を図面左方向に掻き出し、
液晶用ガラス基板2上の前塗布領域にレジスト液10を
前塗布する。この際のプレート6のスキャンスピード
は、プレート6の下端と液晶用ガラス基板2との間隔t
に応じて適宜変更する必要がある。この間隔tは、レジ
スト液10を可能な限り薄く塗る必要から可能な限り小
さくする必要があるが、機構上ある程度以上小さくする
ことが困難である。したがって、間隔tが大きくなるほ
どプレート6のスキャンスピードを早くし、プレート6
の進行方向の前方に十分大きなレジスト溜まり10aを
作りつつレジスト液10を広げることで、間隔tより十
分薄くレジスト液10を広げることができる。なお、レ
ジスト液10の消費量を抑えるためには、例えばレジス
ト液10の厚みを約0.1mm以下にする必要がある
が、この場合には、プレート6の下端と液晶用ガラス基
板2との間隔tを0.2〜0.5mm程度に調整すれば
よい。
【0032】図2(c)に示すように、液晶用ガラス基
板2の図面左側端までプレート6を移動させ終わった後
は、プレート6を固定したままでレジスト液10をしば
らく放置し、レジスト液10の表面がその自重等によっ
て平坦になるのを待つ(以下、「レベリング処理」とい
う)。このレベリング処理により、プレート6の下端に
形成されたレジスト溜まり10aがならされ、次の反対
方向への再スキャン工程の準備ができる。
【0033】図2(d)に示すように、プレート6を図
面右側に逆スキャンして液晶用ガラス基板2上のレジス
ト液10をさらに平坦化する。なお、この処理及び図2
(c)のレベリング処理は必ずしも必要ではない。
【0034】図2(e)は、図2(c)のレベリング処
理の変形例を示した図である。レジスト溜まり10aを
越えるようにプレート6を移動させれば、迅速なレベリ
ング処理が可能になり、図2(d)の逆スキャンの処理
も効果的なものとなる。
【0035】図3(a)は、レジスト液10の前塗布が
施された液晶用ガラス基板2を模式的に表した平面図で
ある。前塗布領域に塗布されたレジスト液10の周縁1
0bは、液晶用ガラス基板2の端辺2a、2bから等間
隔aに保たれている。図示のような前塗布により、レジ
スト液10の周縁10bが液晶用ガラス基板2の端辺2
a、2bからほぼ等距離に位置することとなる。このよ
うな前塗布の工程と後に説明する液晶用ガラス基板2の
回転の工程とによって、レジスト液10を液晶用ガラス
基板2の端辺2a、2bまでほぼ一様に広げることがで
きる。なお、レジスト液10の消費量を抑えるためにレ
ジスト液10の滴下量を制限した場合、間隔aが増大す
るほどレジスト液10が均一に広がり難くなり、間隔a
が減少するほどレジスト液10を薄く塗る必要が生じる
ので、この間隔aは、レジスト液10の塗布後の膜厚の
精度等各種の規格に合わせて適宜設定する。
【0036】液晶用ガラス基板2の端辺2a、2bから
レジスト液10の周縁10bまでの間隔aは、液晶用ガ
ラス基板2の大きさ、縦横の比率等に応じて適宜変更す
る。例えば、320mm×400mmから750mm×
1000mmの液晶用ガラス基板2に前塗布の処理を施
す場合、以下に説明する第1条件では、aを0<a≦6
0mmの範囲とする。図4を参照して説明すると、この
第1条件では、加速スピン工程で加速度を11.7回転
/秒2程度以上とし、加速時間を2.9秒程度以下とす
る。また、本スピン工程で回転数を2000回転/分と
し、回転時間を4.0秒程度とする。また、減速スピン
工程で減速度を11.7回転/秒2程度以上とし、減速
時間を2.9秒程度以下とする。
【0037】一方、上記と別の第2条件では、加速スピ
ン工程で加速度を8.3回転/秒程度とし、加速時間
を4.0秒程度とする。また、本スピン工程で回転数を
2000回転/分とし、回転時間を4.0秒程度とす
る。また、減速スピン工程で減速度を8.3回転/秒
程度とし、減速時間を4.0秒程度とする。
【0038】以上のような前塗布を終了した状態で、液
晶用ガラス基板2をチャック9とともに高速で回転さ
せ、レジスト液10を液晶用ガラス基板2の全面に広げ
る。この状態で、液晶用ガラス基板2上のレジスト液1
0を硬化させて、液晶用ガラス基板2上にレジスト膜を
形成する。
【0039】図3(b)は、図3(a)と異なる前塗布
が施された液晶用ガラス基板2を模式的に表した平面図
である。この場合、前塗布領域に塗布されたレジスト液
10の周縁10bと、液晶用ガラス基板2の端辺2a、
2bとは、相似形となっている。図示のような前塗布に
より、レジスト液10の周縁10bが液晶用ガラス基板
2の端辺2a、2bからほぼ等距離に位置することとな
る。
【0040】また、液晶用ガラス基板2の回転中心2c
からの距離が短くなるほどレジスト液に働く遠心力は増
大するので、図示のように上下の未塗布領域の幅より左
右の未塗布領域の幅が広い方が、レジスト液10の消費
量を結果的に減少させることができる。
【0041】以上説明のように、第1実施例の塗布装置
によれば、液晶用ガラス基板2の端辺2a、2bから回
転中心2cに向けてほぼ等距離の位置を周縁10bとす
る前塗布領域にレジスト液10をほぼ均一な厚さに供給
している。したがって、液晶用ガラス基板2を回転させ
ることにより、液晶用ガラス基板2上に前塗布されたレ
ジスト液10を端辺2a、2bまで均一に広げ、周縁1
0bを液晶用ガラス基板2の外周にほとんど同時に到達
させることができる。したがって、周縁10bが液晶用
ガラス基板2の外周に到達した後迅速に液晶用ガラス基
板2の回転を停止させることで、レジスト液10が液晶
用ガラス基板2の端辺2a、2bから飛散する量を減少
させてレジスト液の無駄を抑えることができ、液晶用ガ
ラス基板2の表面全体にわたって均一な膜厚を有するレ
ジスト膜を形成することができる。具体的に説明する
と、320mm×400mmから750mm×1000
mmの範囲の液晶用ガラス基板2に使用するレジスト液
10は、従来方法で20cc程度であるが、実施例では
10cc程度に減少させることができる。
【0042】図5に示すように、第2実施例の塗布装置
は、レジストの供給及び拡張のための細長ノズル46を
備える。この細長ノズル46を液晶用ガラス基板2の端
辺2bに平行に移動させるローダと、液晶用ガラス基板
2を保持しこれとともに回転するチャックとについて
は、第1実施例と同様の構成を有しているため、ここで
は説明を省略する。
【0043】細長ノズル46は、レジスト液10を溜め
るキャビティ46aと、細長ノズル46の長手方向に沿
って形成されるとともにキャビティ46aに連通するス
リット46bとを備える。レジスト供給パイプ46cか
らレジスト液10を加圧供給すると、キャビティ46a
に溜まったレジスト液10がスリット46bの間から吐
出される。また、細長ノズル46は、その下端が液晶用
ガラス基板2の端辺2aに平行になるように液晶用ガラ
ス基板2と等間隔を保って、その端辺2bに沿った方向
に往復動可能となっている。
【0044】以下、第2実施例の塗布装置の動作につい
て説明する。まず、液晶用ガラス基板2をチャック上に
セットし、この液晶用ガラス基板2の端辺2aに細長ノ
ズル46を近接させる。次に、この細長ノズル46にレ
ジスト液10を供給しつつ、液晶用ガラス基板2上でそ
の端辺2bに平行な方向に移動させる。これにより、レ
ジスト液10を液晶用ガラス基板2上の前塗布領域に前
塗布する(図6参照)。この際の前塗布領域は、図3
(a)及び図3(b)と同様のものとなる。次に、細長
ノズル46を待避させて、液晶用ガラス基板2をチャッ
ク9とともに高速で回転させ、レジスト液10を液晶用
ガラス基板2の全面に広げる。その後、液晶用ガラス基
板2上のレジスト液10を硬化させて、液晶用ガラス基
板2上にレジスト膜を形成する。
【0045】この場合、細長ノズル46のスキャンスピ
ードは、図1のプレート6に比較して遅くする必要があ
る。その理由は、細長ノズル46の下端にレジスト液1
0のメニスカスが形成された状態を保持しつつ細長ノズ
ル46を移動させることにより、レジスト液10の供給
切れ、すなわちレジスト液10の供給されない部分が生
じないようにするためである。例えば、360mm×4
65mmの液晶用ガラス基板2の場合、細長ノズル46
と液晶用ガラス基板2との間隔を0.2mm〜0.5m
m程度に保ち、レジスト液10の供給量を1cc/秒程
度とし、スキャンスピードを42mm/秒程度とするこ
とで、0.1mm程度の厚みを有するレジスト液10の
均一な層を液晶用ガラス基板2上に前塗布することがで
きる。
【0046】図6のような細長ノズル46を用いた場
合、液晶用ガラス基板2上の前塗布領域の形状の任意性
が増す。細長ノズル46自体からレジスト液が供給され
ているので、細長ノズル46の移動に回転等の要素を付
加することによって、液晶用ガラス基板2の端辺2a、
2bからほぼ等距離の位置を周縁10bとし、必要に応
じて、液晶用ガラス基板2の回転中心2cから端辺2
a、2bまでの距離が長くなる部分で、遠心力を考慮し
て端辺2a、2bと周縁10bとの間隔をわずかに広く
してある様々な形状の前塗布領域にレジスト液10をほ
ぼ均一に供給することができる。
【0047】なお、図1−4図示の第1実施例において
は角型の液晶用ガラス基板2の短手方向の端辺2aに沿
ってレジスト液10を供給しプレート6を基板2の長手
方向にスキャンさせてレジスト液10を拡張しており、
図5及び6図示の第2実施例においても基板2の短手方
向の端辺2aに対応した長さの細長ノズル46を基板2
の長手方向にスキャンさせてレジスト液10を基板2に
供給しているが、本発明はこれに限定されない。すなわ
ち、プレート6及び細長ノズル46のスキャン距離を短
くしてレジスト液10を供給するのに要する時間を短縮
するためには、それらのスキャン方向を角型の基板2の
短手方向とした方が良い。
【0048】例えば、図7に示すような前塗布領域にレ
ジスト液10を供給した場合、レジスト液10の周縁1
0b、すなわち前塗布領域の外周は、液晶用ガラス基板
2の端辺2a、2bからその回転中心2cに向けて正確
に等距離に位置するようになっている。
【0049】図8に示すように、第3実施例の塗布装置
は、円形の半導体ウエハ等にレジスト液を塗布するため
のものである。この塗布装置は、半導体ウエハ82の動
径方向(半径方向)に移動するレジスト供給用のノズル
84と、半導体ウエハ8の動径(半径)に沿って延びる
レジスト拡張用のプレート6と、液晶用ガラス基板2を
保持してレジスト液の供給・拡張後に液晶用ガラス基板
2とともに回転するチャック(回転軸89のみ図示)と
を備える。
【0050】なお、本実施例は円形の半導体ウエハにレ
ジスト液を塗布する装置であるので、そのチャックの上
面は前述のように円形であり、ウエハの端縁近傍まで下
方から支持してウエハ全体を水平に保持するように構成
されている。
【0051】図9(a)に示すように、ノズル84を半
導体ウエハ82の縁に近接する位置から中心に向けて直
線的に移動させつつ、ノズル4からレジスト液10を吐
出させる。これにより、半導体ウエハ82の直径方向に
延びるほぼ長方形の長細領域にレジスト液10が滴下さ
れる。なお、ノズル84の移動方向は、半導体ウエハ8
2の中心から縁に向けてであってもよい。
【0052】図9(b)に示すように、プレート86を
半導体ウエハ82上に移動させ、その表面に近接させ
て、チャックごと半導体ウエハ82を低速回転させる。
半導体ウエハ82が一回転以上すると、半導体ウエハ2
上の円形の前塗布領域にレジスト液10がほぼ均一に前
塗布される。この際の半導体ウエハ82の回転は、0.
5秒程度の加速の後、5回転/分程度の回転速度を3.
0秒間維持する。なお、半導体ウエハ82の回転速度や
回転時間は、プレート86の下端と半導体ウエハ82と
の間隔、レジスト液10の滴下量等に応じて適宜変更す
る。
【0053】以上の図9(a)及び図9(b)の工程
は、同時に行うことができる。すなわち、プレート86
の代わりに図5に示すような細長ノズル46を用いて、
このスリット46bからレジスト液10を滴下しつつ半
導体ウエハ82または細長ノズル46自体を回転させる
ことにより、半導体ウエハ82上の円形の前塗布領域に
レジスト液10をほぼ平坦に前塗布する。この前塗布領
域は、半導体ウエハ82の端辺からその回転中心に向け
てほぼ等距離の位置を周縁とする。
【0054】最後に、プレート86を半導体ウエハ82
上方から待避させ、半導体ウエハ82を高速回転させ
る。この高速回転では、2.4秒程度加速し、1200
回転/分程度の回転速度を19.0秒間維持し、2.4
秒程度で減速して半導体ウエハ82の回転を停止させ
る。この高速回転によりレジスト液10を半導体ウエハ
82の全面に広げ回転塗布の工程を終了する。
【0055】図10は、図9に示すレジスト液の回転塗
布におけるチャックの回転数を示したグラフである。
【0056】以上説明した第1〜第3実施例の塗布装置
では、前塗布の工程でレジスト液10を拡張したプレー
ト6や細長ノズル46の下端にレジスト液10が残留し
てしまい、これが乾燥してパーティクル発生の原因とな
るおそれがある。したがって、これらのプレート6や細
長ノズル46付着したレジスト液10を洗浄する必要が
ある。以下、このようなレジスト液10の洗浄装置につ
いて説明する。
【0057】図11(a)及び図11(b)は、それぞ
れ第1実施例の塗布装置のプレート6とこれを洗浄する
洗浄装置100とを示した側面図及び平面図である。こ
の洗浄装置100は、前塗布の工程でプレート6の下端
部6bに付着したレジスト液10を除去してパーティク
ルの発生を防止するフェルト製の一対のローラ3、3
と、両ローラ3、3を洗浄する溶剤ポット5とを備え
る。なお、レジスト液10と接触するプレート6の下端
部6bの表面は、撥水性が高く平滑なフッ素系樹脂等で
形成されている。
【0058】洗浄装置100の動作について説明する。
まず、プレート6を互いに逆方向に回転する一対のフェ
ルト製のローラ3、3で挟み、プレート6の端から端ま
で移動させてレジスト液10を拭き取る。その後、両ロ
ーラ3、3を洗浄用の溶剤ポット5中で回転させてレジ
スト液をリンス溶剤中に溶出させ、溶剤ポット5外で回
転させてリンス溶剤を振り切ることにより、両ローラ
3、3を洗浄する。溶剤ポット5中のリンス溶剤が汚れ
た場合には、ドレンからリンス溶剤を排出して新たなリ
ンス溶剤を補充する。
【0059】ところが、このような洗浄方法では、プレ
ート6の完全な洗浄は困難である。プレート6をきれい
にするためには、溶剤ポット5中のリンス溶剤を何度も
交換しなければならず、多量のリンス溶剤を必要とす
る。
【0060】図12(a)及び図12(b)は、図11
の洗浄装置を改良した洗浄装置を示す側面図及び平面図
である。この洗浄装置200は、分割された多くの細孔
ノズルを有するミニノズル7と、このミニノズル7に洗
浄用のリンス溶剤やブロー用のN2を供給するステンレ
ス鋼製の間接加圧タンク17と、ミニノズル7をプレー
ト6に沿って移動させるノズル用ローダ37と、洗浄時
にプレート6の下端部6bから滴下するリンス溶剤を受
ける溶剤ポット47とを備える。
【0061】ミニノズル7は、プレート6を挟んで対向
する一対のノズル部7a、7bを備える。各ノズル部7
a、7bは、7本程度の細孔ノズルを備え、これらの細
孔ノズルは、その先端がプレート6の下端部6bに向く
ように斜めに傾斜した状態となっている。また、各ノズ
ル部7a、7bは、ノズル用ローダ37に接続された固
定アーム7cによって相互に固定されている。なお、各
ノズル部7a、7bに形成する細孔ノズルの数は、プレ
ート6の大きさ等に応じて1〜10本程度の範囲で適宜
変更して使用した。
【0062】間接加圧タンク17内には、リンス溶剤
(例えば、エチルラクテートEL)が充填されている。
この間接加圧タンク17は、レギュレータ57を介して
加圧N2源に接続されている。また、間接加圧タンク1
7は、N2用のバルブV1とEL用のバルブV2とを介
してミニノズル7に接続されている。
【0063】ノズル用ローダ37は、固定アーム7cを
介して一対のノズル部7a、7bをプレート6の長手方
向に往復動させる。
【0064】溶剤ポット47は、プレート6の下端部6
bから滴下するリンス溶剤を受けとる。この溶剤ポット
47に溜まったリンス溶剤は、ドレンから排出される。
【0065】以下、図12の洗浄装置の動作について説
明する。まず、プレート6よるレジスト液の拡張動作の
後、プレート用ローダ8を動作させてプレート6を溶剤
ポット47上に待避させる。次に、バルブV1を間接加
圧タンク17側に連通し、バルブV2を開状態にして、
間接加圧タンク17からミニノズル7にリンス溶剤を加
圧供給する。この状態で、ミニノズル7を一方向にスキ
ャンしてプレート6の下端部6bを両面から洗浄する。
すなわち、プレート6に付着したレジスト液は、ミニノ
ズル7の細孔ノズルから噴出するリンス溶剤によってき
れいに洗い落とされる。その後、バルブV1をミニノズ
ル7側に連通し、バルブV2を閉状態にして、ミニノズ
ル7にN2を加圧供給する。この状態で、ミニノズル7
を逆方向にスキャンしてプレート6の下端部6bを乾燥
させる。最後に、洗い落としたレジストとリンス溶剤を
溶剤ポット47に回収する。なお、リンス溶剤が乾燥し
易い場合、N2ブローの工程は不要である。
【0066】図12の洗浄装置によれば、リンス溶剤を
プレート6に直接噴出してこのプレート6を洗浄してい
るので、洗浄効果を高めかつリンス溶剤の使用量を少な
くすることができる。また、ローラ等の汚れが溜まる部
品が存在しないので、交換部品を少なくし、メンテナン
スフリー化を図ることができる。
【0067】図13(a)及び図13(b)は、それぞ
れ洗浄装置の別の改良例を示す平面図及び正面図であ
る。この洗浄装置は、洗浄・乾燥用ノズルと溶剤ポット
とを一体型としたもので、分割された多数の細孔ノズル
67aと、細孔ノズル67aからプレート6の下端部に
噴射されこの下端部から滴下するリンス溶剤を受ける溶
剤ポット部67bとを有する大型ノズル67から構成さ
れる。この大型ノズル67を例えばプレート6の下側か
らこのプレート6を包むように移動させる。その後、大
型ノズル67とプレート6を長手方向に相対的に揺動さ
せつつ、大型ノズル67にリンス溶剤を供給し、プレー
ト6に付着したレジスト液を洗い落とす。洗い落とされ
たレジスト液とリンス溶剤は、溶剤ポット部67bに溜
まってドレンから排出される。その後、大型ノズル67
とプレート6を相対的に揺動させつつ、大型ノズル67
にN2を加圧供給し、プレート6上のリンス溶剤を乾燥
させる。
【0068】この場合、リンス溶剤が飛散しないよう
に、大型ノズル67の溶剤ポット部67bの側壁等に適
当な間隔で排気管を接続することもできる。また、リン
ス溶剤が乾燥し易い場合、N2ブローの工程は不要であ
る。
【0069】図14は、洗浄装置のさらに別の改良例の
平面図及び正面図である。この洗浄装置は、洗浄用と乾
燥用のノズルを独立の系としたもので、洗浄用ノズル7
7aにリンス溶剤を供給するときは、排水排気管77c
でレジスト液を含むリンス溶剤を吸引し、洗浄用ノズル
77aにN2を供給するときは、排水排気管77cでリ
ンス溶剤を含むN2を吸引する。
【0070】図15は、第2実施例の塗布装置の細長ノ
ズル46とこれを洗浄する洗浄装置とを示した断面図で
ある。この洗浄装置では、発塵性の少ない糸巻き型ロー
ラ43で細長ノズル46の下端を洗浄する。
【0071】まず、糸巻き型ローラ43を回転させなが
ら細長ノズル46の下端に当接させる。この状態で、糸
巻き型ローラ43を細長ノズル46の長手方向に相対的
に移動させて細長ノズル46下端のレジスト液を拭き取
る。その後、糸巻き型ローラ43を適当なリンス溶剤が
入っている溶剤ポット中で回転させ、直後に溶剤ポット
外で回転させてリンス溶剤を振り切ることにより、糸巻
き型ローラ43を洗浄する。溶剤ポット5中のリンス溶
剤が汚れた場合には、新たなリンス溶剤に交換する。
【0072】ところが、このような洗浄方法では、細長
ノズル46の完全な洗浄は困難で、多量のリンス溶剤を
必要とする。また、細長ノズル46の下端にスリット4
6bが形成されているので、細長ノズル46の下端の汚
れは落ち難く、またスリット46b近傍のレジスト液が
汚染されてしまうおそれがある。
【0073】図16(a)及び図6(b)は、それぞれ
図15の洗浄装置を改良した洗浄装置の正面図及び側面
図である。この洗浄装置は、洗浄用ノズル87aと乾燥
用ノズル87bと排水排気管87cとを有する吸引ノズ
ル87を備える。この吸引ノズル87は、図示しない移
動機構によって、細長ノズル46の下端に近接して細長
ノズル46の長手方向に往復可能に移動する。
【0074】まず、細長ノズル46によるレジスト液の
前塗布終了の後、洗浄用ノズル87aにリンス溶剤を加
圧供給する。この状態で、吸引ノズル87を一方向にス
キャンして細長ノズル46の下端を洗浄しつつリンス溶
剤を吸引排水する。これにより、細長ノズル46に付着
したレジスト液は、リンス溶剤によってきれいに洗い落
とされる。その後、乾燥用ノズル87bにN2を加圧供
給する。この状態で、吸引ノズル87を逆方向にスキャ
ンして細長ノズル46の下端をN2ブローしつつN2を吸
引排気し、細長ノズル46の下端を乾燥させる。
【0075】なお、リンス溶剤は、一種類に限られるも
のではない。したがって、複数のリンス溶剤を切替えて
洗浄用ノズル87aに供給したり、洗浄用ノズル87a
を複数種設けてこれら複数のリンス溶剤を同時或いは個
別に供給することができる。また、乾燥用ノズル87b
からのN2ブローは、細長ノズル46の最下端の面だけ
であってもよい。他の部分は、リンス溶剤が溜まり難い
からである。
【0076】図16の洗浄装置によれば、リンス溶剤を
細長ノズル46に直接噴出して洗浄しているので、洗浄
効果を高めかつリンス溶剤の使用量を少なくすることが
できる。また、ローラ等の汚れが溜まる部品が存在しな
いので、交換部品を少なくし、メンテナンスフリー化を
図ることができる。
【0077】図14及び図16図示の洗浄装置において
は、洗浄用リンス液と乾燥用N2とはそれぞれ別系統の
配管を介して供給されるように構成されており、これに
よってリンス液とN2とを同時に供給しつつノズルを移
動させて洗浄と乾燥とを同時に行うことができる。しか
しながら、洗浄と乾燥とを同時に行う必要がない場合
は、リンス液用とN2用とのノズルを兼用しその配管中
に切替機構を設けてリンス液とN2とが選択的に供給さ
れるように構成することもできる。
【0078】
【発明の効果】請求項1の塗布装置では、塗布液供給手
段が保持手段に保持された基板の表面上においてその外
周から等距離の外周を有する所定領域に塗布液を供給す
るので、塗布液が供給された基板を回転させることによ
って、塗布液の存在する塗布領域の周縁がほぼ一様に広
がる。この結果、塗布液が基板の縁から飛散する量を減
少させて、塗布液の無駄を抑えることができる。
【0079】請求項2の塗布装置では、塗布液供給手段
が保持手段に保持された基板の表面上において、その外
周から保持手段の回転中心に向けて等距離の外周を有す
る所定領域に塗布液を供給するので、塗布液供給後に基
板が回転されると、塗布液の存在する塗布領域の周縁が
ほぼ一様に広がり、基板の縁にほぼ同時に達するように
塗布液が基板表面の全体に広がる。この結果、塗布液が
基板の縁から飛散する量を減少させて、塗布液の無駄を
抑えることができる。
【0080】請求項3の塗布装置では、塗布液供給手段
が基板表面上において所定領域内に塗布液を滴下する塗
布液滴下手段と、滴下された塗布液を基板表面上の所定
領域に広げる塗布液拡散手段とを有するので、塗布液を
この所定領域内にほぼ均一な厚さで供給することがで
き、基板の回転に伴って基板表面全体に広がる塗布液の
厚みをほぼ一定に保ち、基板表面全体にわたって均一な
膜厚を有する薄膜を形成することができる。
【0081】請求項4の塗布装置では、塗布液拡散手段
が保持手段に保持された基板の表面と平行に移動して基
板表面に滴下された塗布液を拡張する塗布液拡張機構か
らなるので、塗布液をこの所定領域内により均一な厚さ
で供給することができ、基板の回転に伴って基板表面全
体に広がる塗布液の厚みを一定に保ち、基板表面全体に
わたって均一な膜厚を有する薄膜を形成することができ
る。
【0082】請求項5の塗布装置では、塗布液拡張機構
の塗布液と接する部分を洗浄する洗浄手段をさらに設け
ているので、常に清浄な塗布液を供給することができ
る。
【0083】請求項6の塗布方法では、基板の表面上に
おいてその外周から等距離の外周を有する所定領域に塗
布液を供給する塗布液供給工程と、塗布液が供給された
基板を水平面内で回転させることによって所定領域に供
給された塗布液を基板の表面全体に広げる塗布液拡散工
程とを備えるので、塗布液供給後に基板が回転される
と、塗布液の存在する塗布領域の周縁がほぼ一様に広が
る。この結果、塗布液が基板の縁から飛散する量を減少
させて、塗布液の無駄を抑えることができる。
【0084】請求項7の塗布方法では、塗布液供給工程
が基板の表面上においてその外周から塗布液拡散工程に
おける回転中心に向けて等距離の外周を有する所定領域
に塗布液を供給する工程からなるので、塗布液供給後に
基板が回転されると、塗布液の存在する塗布領域の周縁
がほぼ一様に広がり、基板の縁にほぼ同時に達するよう
に塗布液が基板表面の全体に広がる。この結果、塗布液
が基板の縁から飛散する量を減少させて、塗布液の無駄
を抑えることができる。
【0085】請求項8の塗布方法では、塗布液供給工程
が基板表面上において所定領域内に塗布液を滴下する塗
布液滴下工程と、滴下された塗布液を基板表面上の所定
領域に広げる工程とを有するので、塗布液をこの所定領
域内にほぼ均一な厚さで供給することができ、基板の回
転に伴って基板表面全体に広がる塗布液の厚みをほぼ一
定に保ち、基板表面全体にわたって均一な膜厚を有する
薄膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の塗布装置の構成を示す図である。
【図2】図1の塗布装置の前塗布動作を説明する側面図
である。
【図3】図1の塗布装置によって前塗布される領域を示
す平面図である。
【図4】図1の塗布装置の動作を説明するグラフであ
る。
【図5】第2実施例の塗布装置の構成を説明する斜視図
である。
【図6】図5の塗布装置の前塗布動作を説明する部分拡
大図である。
【図7】図5の塗布装置によって前塗布される領域の変
形例を示す平面図である。
【図8】第3実施例の塗布装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図9】図8の塗布装置の前塗布動作を説明する斜視図
である。
【図10】図8の塗布装置の動作を説明するグラフであ
る。
【図11】図1のプレート6のための洗浄装置を示す側
面図及び平面図である。
【図12】図1のプレート6のための別の洗浄装置を示
す図である。
【図13】図1のプレート6のためのさらに別の洗浄装
置を示す図である。
【図14】図1のプレート6のためのさらに別の洗浄装
置を示す図である。
【図15】図5の細長ノズル46のための洗浄装置を示
す断面図である。
【図16】図5の細長ノズル46のための別の洗浄装置
を示す図である。
【符号の説明】
2 液晶用ガラス基板 4 ノズル 6 プレート 8 プレート用ローダ 9 チャック 82 半導体ウエハ 84 ノズル 86 プレート
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/26 7215−5D H01L 21/027 (72)発明者 木瀬 一夫 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 岡本 伊雄 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 田中 悟 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に所定の塗布液を供給しこの
    基板を回転させて基板の表面に薄膜を形成する塗布装置
    において、 基板を水平に保って回転可能に保持する保持手段と、 保持手段に保持された基板の表面上において、その外周
    から等距離の外周を有する所定領域に塗布液を供給する
    塗布液供給手段と、 を備えることを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 塗布液供給手段は、保持手段に保持され
    た基板の表面上において、その外周から保持手段の回転
    中心に向けて等距離の外周を有する所定領域に塗布液を
    供給する手段からなる請求項1記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 塗布液供給手段は、基板表面上において
    前記所定領域内に塗布液を滴下する塗布液滴下手段と、
    滴下された塗布液を基板表面上の前記所定領域に広げる
    塗布液拡散手段とを有する請求項1記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記塗布液拡散手段は、保持手段に保持
    された基板の表面と平行に移動して基板表面に滴下され
    た塗布液を拡張する塗布液拡張機構からなる請求項3記
    載の塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記塗布液拡張機構の塗布液と接する部
    分を洗浄する洗浄手段をさらに設けた請求項4記載の塗
    布装置。
  6. 【請求項6】 基板の表面に所定の塗布液を供給しこの
    基板を回転させて基板の表面に薄膜を形成する塗布方法
    において、 基板の表面上において、その外周から等距離の外周を有
    する所定領域に塗布液を供給する塗布液供給工程と、 塗布液が供給された基板を水平面内で回転させることに
    よって、所定領域に供給された塗布液を基板の表面全体
    に広げる塗布液拡散工程と、 を備えることを特徴とする塗布方法。
  7. 【請求項7】 塗布液供給工程は、基板の表面上におい
    て、その外周から塗布液拡散工程における回転中心に向
    けて等距離の外周を有する所定領域に塗布液を供給する
    工程からなる請求項6記載の塗布方法。
  8. 【請求項8】 塗布液供給工程は、基板表面上において
    前記所定領域内に塗布液を滴下する塗布液滴下工程と、
    滴下された塗布液を基板表面上の前記所定領域に広げる
    工程とを有する請求項6記載の塗布方法。
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