JPH07287954A - 磁気ヘッド、磁気記録再生装置及び磁気ヘッド製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド、磁気記録再生装置及び磁気ヘッド製造方法

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JPH07287954A
JPH07287954A JP6077031A JP7703194A JPH07287954A JP H07287954 A JPH07287954 A JP H07287954A JP 6077031 A JP6077031 A JP 6077031A JP 7703194 A JP7703194 A JP 7703194A JP H07287954 A JPH07287954 A JP H07287954A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規な形状の空気ベアリング面を有する磁気ヘ
ッドを提供する。 【構成】スライダ1は、レール部101、102の媒体
対向面側に空気ベアリング面103と、凹部104、1
05とを有する。凹部104、105は空気ベアリング
面103の幅方向の両端縁に、空気ベアリング面103
との間に段差dを有して長さ方向Lに沿って設けられ、
かつ、長さ方向Lの両端の外側に、空気ベアリング面1
03が残るように、空気ベアリング面103よりも短く
形成されている。長さ方向の両端の外側に残った空気ベ
アリング面103の長さL1、L2は、スライダ全長L
0に対する比が3%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド、この磁気
ヘッドを組み込んだ磁気記録再生装置及び磁気ヘッド製
造方法に関し、更に詳しくは、空気ベアリング面がある
形状を有するように加工された磁気ヘッドに係る。
【0002】
【従来の技術】ロータリ・アクチュエータ方式磁気記録
再生装置において、磁気ヘッドのスキュー角依存性を小
さくし、磁気ディスクの内周から外周にかけて、浮上量
を一定化するとともに、浮上姿勢を安定化する技術は、
浮上量を低下させてスペーシングロスを減少させる必要
のある高密度記録において、信頼性を高める上に極めて
重要である。微小浮上量では、磁気記録の読み出しまた
は書き込み時に磁気ヘッドの浮上量がごく僅か変動した
だけで、磁気ヘッドが磁気ディスクに容易に衝突し、磁
気ディスク上のデータを破壊する等の問題を引き起こす
からである。
【0003】また、磁気ディスクの内周から外周にかけ
て、浮上量を一定化するとともに、浮上姿勢を安定化す
る技術は、ゾーンビット記録技術を使用し、それによっ
て高容量磁気ディスク.ドライブを実現するために必須
の技術でもある。ゾーンビット記録技術は、例えば、特
開平4ー30328号公報、米国特許第4,894,7
34号明細書及び、米国特許第5,087,992号明
細書に記載されている。
【0004】上述のような要求に応える一つの手段とし
て、空気ベアリング面に特有の形状を付与した磁気ヘッ
ドが種々提案されている。例えば、特開昭60ー101
781号公報はスライダーレールの長手方向中央部のレ
ール幅を、その両端のレール幅よりも狭くすることによ
り、スキュー角依存性を少なくした磁気ヘッド用スライ
ダを開示している。
【0005】特開平4ー356765号公報は、レール
部の表面に内側エッジ及び外側エッジを備えた空気ベア
リング面を形成し、内側エッジ及び外側エッジをスライ
ダの先端エッジから変曲点に向かって収斂させ、変曲点
からスライダの後端エッジに向かって発散させることに
より、スキュー角に対する浮上特性の変動を抑えるよう
にした磁気ヘッドを開示している。
【0006】特開平2ー246067号公報は、空気流
入端から、流出端側に向かってレール幅が狭くなるよう
に形成した磁気ディスク装置用スライダを開示してい
る。
【0007】また、上述した先行技術とは別の技術とし
て、TPC(TransversePressuriz
ation Contour 横方向加圧形状)型スラ
イダが知られている。TPC型スライダは特開昭61ー
278087号公報、実開昭57ー122063号(実
願昭56ー5818号)、米国特許第4,673,99
6号明細書、米国特許第4、870、519号明細書等
に開示されている。TPC型スライダは、レール部の側
部に、その全長にわたって、微小な凹部を設けたもの
で、ロータリ・アクチュエータ方式磁気記録再生装置に
組み込んだ場合、スキュー角の大きい位置において、横
方向から流入する空気流により、凹部に揚力動圧を発生
させ、これによってスキュー角の大きい位置での浮上量
低下を防ぎ、磁気ディスクの内周から外周にかけて一定
の浮上量を確保すると共に、浮上姿勢を安定化できるよ
うにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術
は、レール部の全長にわたって加工を施して空気ベアリ
ング面に所望の形状を付与する。この場合の形状付与
は、微細加工によって行なう必要があり、例えばイオン
ミリング等のドライエッチング等が採用される。このた
め、レール部の全長にわたって加工を施す必要のある従
来技術において、ドライエッチングに必要なマスクの開
口部は、レール部の全長より長くせざるを得ず、必然的
に、ドライエッチングによってスライダから生じた微粒
子が、スライダの両側面に再付着する。スライダに対す
る再付着物の付着力は低い。このため、磁気記録再生装
置において磁気ヘッドを使用している時に、磁気ヘッド
の側面に付着している付着物が磁気ディスクと磁気ヘッ
ドとの間の微小浮上隙間に介在し、磁気ディスクに回復
不可能なダメージを与えることがある。
【0009】しかも、スライダの長さ方向の一端側に
は、磁気変換素子のための取り出し電極(バンプ)が設
けられている。取り出し電極は、硬質のセラミック構造
体でなるスライダと異なって、軟質の金属材料、例え
ば、金によって構成されている。このため、取り出し電
極がスライダよりも過分にドライエッチングされてしま
い、取り出し電極の表面がスライダの表面から落ち込む
結果となる。これは、取り出し電極に対するするリード
線接続作業を困難にする。
【0010】更に、空気ベアリング面及び凹部の面積比
や凹部の深さ等が浮上量の一定化及び浮上姿勢の安定化
に密接に関与し、その最適値が存在する。しかし、上述
した公知文献には、このような最適値は開示されていな
い。
【0011】本発明の課題は、新規な形状の空気ベアリ
ング面を有する磁気ヘッド及びこれを用いた磁気記録再
生装置を提供することである。
【0012】本発明のもう一つの課題は、浮上量の一定
化及び浮上姿勢の安定化のためにとり得るパラメータを
増やし、広いスキュー角の範囲で、浮上量を一定化でき
ると共に、浮上姿勢を安定化できる新規な磁気ヘッド及
びこれを用いた磁気記録再生装置を提供することであ
る。
【0013】本発明のもう一つの課題は、磁気ディスク
または磁気ヘッドに対し磁気ヘッド付着物によるダメー
ジを与えることのない磁気ヘッド及び磁気記録再生装置
を提供することである。
【0014】本発明のもう一つの課題は、磁気変換素子
のための取り出し電極の表面がスライダの表面から落ち
込むことのない磁気ヘッド及び磁気記録再生装置を提供
することである。
【0015】本発明のもう一つの課題は、ゾーンビット
記録技術を使用し、それによって高容量磁気ディスク.
ドライブを実現するのに好適な磁気ヘッド及び磁気記録
再生装置を提供することである。
【0016】本発明のもう一つの課題は、浮上量を低下
させてスペーシングロスを減少させる必要のある高密度
記録において、信頼性を高める上に極めて有効な磁気ヘ
ッド及び磁気記録再生装置を提供することである。
【0017】本発明のもう一つの課題は、最大スキュー
角が大きくとも、浮上量の一定化及び浮上姿勢の安定化
が達成できる小型のロータリ・アクチュエータ方式磁気
記録再生装置を提供することである。
【0018】本発明のもう一つの課題は、上述した磁気
ヘッドを製造するのに好適な製造方法を提供することで
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る磁気ヘッドは、スライダと、磁気変換
素子とを含んでいる。前記スライダは、前記媒体対向面
に長さ方向及び幅方向を仮想したとき、媒体対向面側に
長さ方向に延びる少なくとも1つのレール部を有し、前
記レール部が空気ベアリング面から落ち込む凹部を有し
ている。前記凹部は、長さ方向の両端の外側に、前記空
気ベアリング面が残るように、前記空気ベアリング面よ
りも短く形成されている。長さ方向の両端の外側に残っ
た前記空気ベアリング面の長さが、前記スライダ全長に
対する比が3%以下に選定されている。前記磁気変換素
子は前記スライダの長さ方向の一端側に位置する側面で
あって、前記レール部の延長上に設けられている。
【0020】本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気デ
ィスクと、磁気ヘッドと、ヘッド支持装置と、位置決め
装置とを含んでいる。前記磁気ディスクは回転駆動され
るものであり、前記磁気ヘッドは上述した本発明に係る
磁気ヘッドである。前記ヘッド支持装置は、一端側で前
記磁気ヘッドを支持しており、前記位置決め装置は、前
記ヘッド支持装置の他端側を支持し前記磁気ヘッドを前
記磁気ディスクの面上で所定角度で面回転させる。
【0021】本発明に係る製造方法は、上記した磁気ヘ
ッドの製造に当たり、 次の複数の工程を含む。第1の
工程は、磁気ヘッド集合体を支持体上に配置する工程で
あって、前記磁気ヘッド集合体は、複数の磁気ヘッド要
素を一方向に配列して構成されると共に、前記磁気ヘッ
ド要素の媒体対向面となるべき面を表にして支持体上に
配置されており、前記磁気ヘッド要素のそれぞれは、前
記配列方向を長さ方向としたとき、幅方向の一端側に磁
気変換素子が位置するように配列されている。
【0022】第2の工程は、第1の工程によって配置さ
れた前記磁気ヘッド集合体の表面上にマスクを配置する
工程であって、前記マスクは少なくとも前記第1の凹部
及び第2の凹部に対応する部分に開口部を有し、前記開
口部が前記磁気ヘッド集合体の前記表面の面内でのみ開
口する大きさ及び位置決めがなされている。
【0023】第3の工程は、第2の工程後、前記開口部
を通して、前記磁気ヘッド集合体の表面に、前記第1の
凹部及び前記第2の凹部のためのドライエッチングを施
す工程である。
【0024】第4の工程は、第3の工程後、前記第1の
凹部及び第2の凹部を形成するための部分を残し、磁気
ヘッドに必要な加工を施す工程を含む。
【0025】好ましくは、前記第1の工程は、複数の磁
気ヘッド集合体を、平行に配置する工程を含み、前記第
2の工程は、前記複数の磁気ヘッド集合体に対し、共通
のマスクを配置する工程を含む。
【0026】本発明は、空気ベアリング面の微細加工技
術として既に述べた先行技術に広く適用できる。
【0027】
【作用】スライダは媒体対向面側に長さ方向に延びる少
なくとも1つのレール部を有しており、レール部が媒体
対向面側に空気ベアリング面を有しており、空気ベアリ
ング面は長さ方向の全長にわたって形成されており、磁
気変換素子はスライダの長さ方向の一端側に位置する側
面であって、レール部の延長上に設けられているから、
磁気記録再生装置として用いた場合に、レール部により
浮上特性を安定化すると共に、磁気ディスクと空気ベア
リング面との間に揚力動圧を発生させ、磁気変換素子と
磁気ディスクとの間で磁気記録の書き込みまたは読み出
しを行う磁気ヘッドが実現できる。
【0028】レール部は空気ベアリング面から落ち込む
凹部を有しているから、凹部の形状選択による浮上特性
の制御が可能である。例えば、特開昭60ー10178
1号公報、特開平4ー356765号公報または特開平
2ー246067号公報に開示される如く、空気流入端
から、流出端側に向かってレール幅が狭くなるように、
凹部を形成し、磁気ヘッドのスキュー角依存性を少なく
することができるし、特開昭61ー278087号公
報、実開昭57ー122063号(実願昭56ー581
8号)、米国特許第4,673,996号明細書、米国
特許第4、870、519号明細書等に開示されている
TPC型磁気ヘッドを得ることもできる。
【0029】これらの先行技術と差別する本願発明の重
要な特徴は、凹部が、長さ方向の両端の外側に、空気ベ
アリング面が残るように、空気ベアリング面よりも短く
形成されていることである。この新規な構造を持つ磁気
ヘッドは、長さ方向の両端の外側に残った空気ベアリン
グ面の長さをコントロールすることにより、浮上量及び
浮上姿勢等の浮上特性を制御することができる。このた
め、浮上特性制御のためにとり得るパラメータが増え、
より一層広いスキュー角の範囲で、浮上量を一定化でき
ると共に、浮上姿勢を安定化できる新規な磁気ヘッドを
得ることができる。
【0030】しかも、スライダの媒体対向面に、凹部形
成に必要な開口部を有するマスクを配置し、開口部を通
して、ミリング等によるドライエッチングを施すことに
よって凹部を形成する場合、ドライエッチングに必要な
マスクの開口部を、レール部の全長より少し短くでき
る。このため、ドライエッチングによってスライダから
生じた微粒子が、スライダの両側面に再付着することが
なくなる。従って、磁気ディスクまたは磁気ヘッドに対
し磁気ヘッド付着物によるダメージを与えることのない
磁気ヘッド及び磁気記録再生装置を実現できる。
【0031】更に、取り出し電極がスライダよりも過分
にドライエッチングされてしまうことがないので、取り
出し電極の表面がスライダの表面から落ち込むこともな
くなり、取り出し電極に対するリード線接続作業の困難
性を招くこともない。
【0032】長さ方向の両端の外側に残った空気ベアリ
ング面の長さは、好ましくは、スライダ全長に対する比
が3%以下である。この範囲であれば、前述した本発明
による作用が確実に得ることができる。長さ方向の両端
の外側に残った空気ベアリング面の長さの、スライダ全
長に対する比が3%以上になると、凹部による作用が、
長さ方向の両端の外側に残った空気ベアリング面の長さ
のために減殺され、浮上量及び浮上姿勢等の浮上特性の
制御によい結果を与えない。
【0033】本発明に係る磁気ヘッド及び磁気記録再生
装置は、ロータリ・アクチュエータ方式位置決め装置に
よって駆動する。本発明によれば、スキュー角を大きく
しても、ほぼ一定した浮上量及び安定した浮上姿勢が得
られるので、スキュー角度範囲を大きくできる。このた
め、最大スキュー角が大きくなる傾向にある小型の磁気
記録再生装置に対応し得るようになる。
【0034】本発明に係る製造方法によれば、ドライエ
ッチングによってスライダから生じた微粒子が、スライ
ダの両側面に再付着するのを回避できる。従って、磁気
ディスクまたは磁気ヘッドに対し磁気ヘッド付着物によ
るダメージを与えることのない磁気ヘッド及び磁気記録
再生装置を製造できる。
【0035】また、本発明に係る製造方法によれば、取
り出し電極がスライダよりも過分にドライエッチングさ
れてしまうことがないので、取り出し電極の表面がスラ
イダの表面から落ち込むこともなくなり、取り出し電極
に対するリード線接続作業の困難性を招くこともない。
【0036】
【実施例】図1は本発明に係る磁気ヘッドの斜視図、図
2は図1に示した磁気ヘッドの側面図である。各図にお
いて、寸法は誇張されている。図を参照すると、本発明
に係る磁気ヘッドは、スライダ1と、磁気変換素子2と
を含んでいる。スライダ1は、媒体対向面に長さ方向L
及び幅方向Wを仮想したとき、媒体対向面側に長さ方向
Lに延びる少なくとも1つのレール部101、102を
有する。レール部101、102は媒体対向面側に、空
気ベアリング面103と、凹部104、105とを有し
ている。空気ベアリング面103は長さ方向Lの全長に
わたって形成されている。凹部104、105は、空気
ベアリング面103との間に段差dを有して長さ方向L
に沿って設けられ、かつ、長さ方向Lの両端の外側に、
空気ベアリング面103が残るように、空気ベアリング
面103よりも短く形成されている。 長さ方向の両端
の外側に残った空気ベアリング面の長さL1、L2は、
好ましくは、スライダ全長L0(図2参照)に対して3
%以下である。例えば、スライダ1の全長L0が2.8
mmである場合は長さL1及びL2は最大80μm程度
となる。
【0037】磁気変換素子2は、スライダ1の長さ方向
Lの一端側に位置する側面であって、レール部101、
102の延長上に設けられている。磁気変換素子2は一
般に薄膜素子で構成される。
【0038】一般的構成として、レール部101、10
2は、2本備えられ、それぞれが間隔を隔てて平行に設
けられていることが多い。このような場合、レール部1
01ー102間の間隔は、空気ベアリング面103及び
凹部104、105から落ち込む凹部106を構成す
る。また、スライダ1は、幅方向Wの両側に、空気ベア
リング面103、凹部104、105から落ち込む凹部
107を有する。更に、空気ベアリング面103は、磁
気変換素子2の位置する側面とは反対側の他端側にテー
パ面108を有する。レール部101、103は1本ま
たは3本以上設けられることもある。参照符号21、2
2は取り出し電極である。
【0039】上述したように、スライダ1は媒体対向面
側に長さ方向Lに延びる少なくとも1つのレール部10
1、102を有しており、レール部101、102が媒
体対向面側に空気ベアリング面103を有しており、空
気ベアリング面103は長さ方向Lの全長にわたって形
成されており、磁気変換素子2はスライダ1の長さ方向
Lの一端側に位置する側面であって、レール部101、
102の延長上に設けられているから、磁気記録再生装
置として用いた場合に、レール部101、102により
浮上特性を安定化すると共に、磁気ディスクと空気ベア
リング面103との間に揚力動圧を発生させ、磁気変換
素子2と磁気ディスクとの間で磁気記録の書き込みまた
は読み出しを行う磁気ヘッドが実現できる。
【0040】レール部101、102は空気ベアリング
面103から落ち込む凹部104、105を有している
から、凹部104、105の形状選択による浮上特性の
制御が可能である。例えば、特開昭60ー101781
号公報、特開平4ー356765号公報または特開平2
ー246067号公報に開示される如く、空気流入端か
ら、流出端側に向かってレール幅が狭くなるように、凹
部104、105を形成し、磁気ヘッドのスキュー角依
存性を少なくすることができるし、特開昭61ー278
087号公報、実開昭57ー122063号(実願昭5
6ー5818号)、米国特許第4,673,996号明
細書、米国特許第4、870、519号明細書等に開示
されているTPC型磁気ヘッドを得ることもできる。
【0041】本発明の重要な点は、これらの先行技術と
異なって、凹部104、105が、長さ方向Lの両端の
外側に、空気ベアリング面103が残るように、空気ベ
アリング面103よりも短く形成されていることであ
る。この新規な構造を持つ磁気ヘッドは、長さ方向Lの
両端の外側に残った空気ベアリング面103の長さL
1、L2をコントロールすることにより、浮上量及び浮
上姿勢等の浮上特性を制御することができる。このた
め、浮上特性制御のためにとり得るパラメータが増え、
より一層広いスキュー角の範囲で、浮上量を一定化でき
ると共に、浮上姿勢を安定化し得る新規な磁気ヘッドを
得ることができる。
【0042】しかも、スライダ1の媒体対向面に、凹部
104、105の形成に必要な開口部を有するマスクを
配置し、開口部を通して、ミリング等によるドライエッ
チングを施すことによって凹部104、105を形成す
る場合、ドライエッチングに必要なマスクの開口部を、
レール部101、102の全長より少し短くできる。こ
のため、ドライエッチングによってスライダ1から生じ
た微粒子が、スライダ1の両側面に再付着することがな
くなる。従って、磁気ディスクまたは磁気ヘッドに対し
磁気ヘッド付着物によるダメージを与えることのない磁
気ヘッド及び磁気記録再生装置を実現できる。
【0043】更に、取り出し電極21、22がスライダ
1よりも過分にドライエッチングされてしまうことがな
いので、取り出し電極21、22の表面がスライダ1の
表面から落ち込むこともなくなり、取り出し電極21、
22に対するリード線接続作業の困難性を招くこともな
い。
【0044】長さ方向Lの両端の外側に残った空気ベア
リング面103の長さL1、L2は、好ましくは、スラ
イダ1全長に対する比が3%以下である。この範囲であ
れば、前述した本発明による作用を確実に得ることがで
きる。長さ方向Lの両端の外側に残った空気ベアリング
面103の長さL1、L2の、スライダ全長L0に対す
る比が3%以上になると、凹部104、105よる作用
が、長さ方向Lの両端の外側に残った空気ベアリング面
103の長さL1、L2のために減殺され、浮上量及び
浮上姿勢等の浮上特性の制御によい結果を与えない。
【0045】図1及び図2に示した磁気ヘッドは、TP
C型磁気ヘッドの例を示している。TPC型磁気ヘッド
の場合、凹部104、105は、ステップ状の第1の凹
部104と、同じくステップ状の第2の凹部105とで
構成される。第1の凹部104は、空気ベアリング面1
03の幅方向Wの一端縁に、空気ベアリング面103と
の間に段差dを有して長さ方向Lに沿って設けられ、か
つ、長さ方向Lの両端の外側に、空気ベアリング面10
3が残るように、空気ベアリング面103よりも短く形
成されている。第2の凹部105も、空気ベアリング面
103の幅方向Wの他端縁に、空気ベアリング面103
との間に段差dを有して長さ方向Lに沿って設けられ、
かつ、長さ方向Lの両端の外側に、空気ベアリング面1
03が残るように、空気ベアリング面103よりも短く
形成されている。
【0046】TPC型スライダを有する磁気ヘッドによ
れば、ロータリ・アクチュエータ方式磁気記録再生装置
に組み込んだ場合、スキュー角の大きい位置において、
横方向から流入する空気流により、第1の凹部104ま
たは第2の凹部105に揚力動圧を発生させ、これによ
ってスキュー角の大きい位置での浮上量低下を防ぎ、磁
気ディスクの内周から外周にかけて一定の浮上量を確保
すると共に、浮上姿勢を安定化することができる。
【0047】重要な特徴として、第1の凹部104は長
さ方向Lの両端の外側に空気ベアリング面103が残る
ように、空気ベアリング面103よりも短く形成されて
おり、第2の凹部105は、空気ベアリング面103の
幅方向Wの他端縁に、空気ベアリング面103との間に
段差を有して長さ方向Lに沿って設けられ、かつ、長さ
方向Lの両端の外側に、空気ベアリング面103が残る
ように、空気ベアリング面103よりも短く形成されて
いる。この構造により、新規な形状の空気ベアリング面
103及び凹部を有するTPC型磁気ヘッドが得られ
る。この新規な磁気ヘッドによれば、長さ方向の両端の
外側に残った空気ベアリング面の長さL1、L2をコン
トロールすることにより、浮上量及び浮上姿勢を制御す
ることができること、浮上量の一定化及び浮上姿勢の安
定化のためにとり得るパラメータが増え、広いスキュー
角の範囲で、浮上量を一定化できると共に、浮上姿勢を
安定化できること、長さ方向の両端の外側に残った空気
ベアリング面の長さL1、L2のそれぞれを、スライダ
全長L0に対して3%以下に選定した場合には、特に優
れた浮上量の一定化及び浮上姿勢の安定化作用が得られ
ることは前述した通りである。
【0048】また、上述の新規なステップ構造を持つ磁
気ヘッドは、ドライエッチングによってスライダ1から
生じた微粒子が、スライダ1の両側面に再付着すること
がなくなること、従って、磁気ディスクまたは磁気ヘッ
ドに対し磁気ヘッド付着物によるダメージを与えること
のないTPC型磁気ヘッド及び磁気記録再生装置を実現
できること、取り出し電極21、22がスライダ1より
も過分にドライエッチングされてしまうことがないの
で、取り出し電極21、22の表面がスライダ1の表面
から落ち込むこともなくなり、取り出し電極に対するリ
ード線接続作業の困難性を招くことがないこと等も前述
したとおりである。
【0049】TPC型スライダにおいては、空気ベアリ
ング面103を上にして磁気変換素子2を設けたスライ
ダ1の側面を正面としたとき、第1の凹部104が空気
ベアリング面103の左側に現れ、第2の凹部105が
右側に現れる。この構造において、第1の凹部104及
び第2の凹部105は、好ましくは、深さdが1μm≧
d≧0.7μmを満たす。これにより、TPC型スライ
ダの有する作用を十分に確保することができる。
【0050】更に好ましくは、空気ベアリング面103
の幅W0、第1の凹部104の幅W1及び第2の凹部1
05の幅W2は、その和RW=W0+W1+W2を10
0%としたときの比率で、 50%<W0<70% 35%>W1>25% 15%>W2>5% を満たす。
【0051】空気ベアリング面103の幅W0、第1の
凹部104の幅W1及び第2の凹部105の幅W2を、
前述したような比率に選定すると、スキュー角10〜2
5度の範囲で、ほぼ一定した浮上量が得られると共に、
安定した浮上姿勢が得られることが確認された。
【0052】また、ロール角もしくはロールも上記スキ
ュー角の範囲でほぼ一定の値に保たれ、安定した浮上姿
勢が得られることが確認された。
【0053】磁気変換素子2は、誘導型、MR(磁気抵
抗効果)型もしくはそれらの組み合わせ等が用いられ
る。これらの素子は、IC製造テクノロジと同様のプロ
セスによって形成された薄膜素子によって構成できる。
また、面内記録方式に限らず、垂直記録方式のものであ
ってもよい。
【0054】図3は本発明に係る磁気記録再生装置を示
す図である。本発明に係る磁気記録再生装置は位置決め
装置3、磁気ディスク4、周知のヘッド支持装置5及び
本発明に係る磁気ヘッド6を含んでいる。磁気ディスク
4は、図示しない回転駆動機構により、矢印aの方向に
回転駆動される。位置決め装置3は、ロータリ・アクチ
ュエータ方式であり、ヘッド支持装置5の一端側を支持
し磁気ディスク4の面上で所定角度で、矢印b1または
b2の方向に駆動する。それによって、所定のトラック
において、磁気ディスク4への書き込み及び読み出しが
行なわれる。
【0055】図4は図3に示した磁気記録再生装置の動
作を説明する図である。読み書き動作において、磁気ヘ
ッド6を支持するヘッド支持装置5がロータリ・アクチ
ュエータ方式位置決め装置3によりピポット中心O1を
中心にして、矢印b1、b2の方向にスイングするごと
く駆動される。磁気ディスク4上の磁気ヘッド6の位置
は、通常、スキュー角によって表現される。
【0056】図5は磁気ヘッド装置の側面図、図6は同
じく底面図である。ヘッド支持装置5は、金属薄板でな
る支持体51の長手方向の一端にある自由端に、同じく
金属薄板でなる可撓体52を取付け、この可撓体52の
下面に磁気ヘッド6を取付けた構造となっていて、磁気
ディスク4に磁気ヘッド6を押付ける荷重力を与える。
図示の可撓体52は、支持体51の長手方向軸線と略平
行して伸びる2つの外側枠部521、522と、支持体
51から離れた端において外側枠部521、522を連
結する横枠523と、横枠523の略中央部から外側枠
部521、522に略平行するように延びていて先端を
自由端とした舌状片524とを有して構成され、横枠5
23のある方向とは反対側の一端を、支持体51の自由
端付近に溶接等の手段によって取付けてある。
【0057】可撓体52の舌状片524の上面には、例
えば半球状の荷重用突起525が設けられていて、この
荷重用突起525により、支持体51の自由端から舌状
片524へ荷重力を伝えるようにしてある。
【0058】舌状片524の下面に磁気ヘッド6を接着
等の手段によって取付けてある。磁気ヘッド6は、長さ
方向がヘッド支持装置5の長手方向に一致するように、
磁気ヘッド支持装置5に取付けられている。本発明に適
用可能なヘッド支持装置5は、上記実施例に限らない。
これまで提案され、またはこれから提案されることのあ
るヘッド支持装置を、広く適用できる。
【0059】次に、図7〜図22の実測データを参照し
て、本発明の効果を説明する。図2〜図22の実測デー
タは、図1及び図2に示された磁気ヘッドを用い、図3
〜図6に示した磁気記録再生装置を構成して得られたも
のである。磁気ディスクとして3.5インチのものを用
い、これを5400rpmの回転数で回転させた。周速
11.85[m/s]がスキュー角(−15.19度)
に対応し、周速24.93[m/s]がスキュー角(1
2.39度)に対応している。スライダ寸法は2×1.
6×0.43(mm)である。
【0060】まず、図7は浮上量(Flying He
ight)と周速(Velocity)との関係を示す
グラフ、図8はロール(Roll)と周速との関係を示
すグラフである。図7及び図8に示された各特性は、図
7において、グラフの下に図示されたテーブル中の特性
A1〜A3に従って解釈される。
【0061】空気ベアリング面の幅W0、第1の凹部の
幅W1及び第2の凹部の幅W2は、その和RW=W0+
W1+W2=350μm としたとき、特性A1では、 W0=210μm 、W1=87.5μm、W2=5
2.5μm 特性A2では、 W0=210μm 、W1=105μm、W2=35μ
m 特性A3では、 W0=210μm 、W1=122.5μm、W2=1
7.5μm となっている。RW=W0+W1+W2=350μmを
100%とした場合、空気ベアリング面の幅W0、第1
の凹部の幅W1及び第2の凹部の幅W2の各比率は次の
ようになる。
【0062】 特性A1では、W0:W1:W2=60:25:15 特性A2では、W0:W1:W2=60:30:10 特性A3では、W0:W1:W2=60:35:5 図7を参照すると、内側に位置する第1の凹部の幅が小
さくなり、外側に位置する第2の凹部の幅が大きくなる
と、浮上量が低周速領域で低下し、高周速領域で高くな
る(特性A1参照)。反対に、第1の凹部の幅が大きく
なり、外側に位置する第2の凹部の幅が小さくなると、
浮上量が低周速領域で増大し、高周速領域で低下する
(特性A3参照)。このことから、特性A1及び特性A
3の間に最適範囲が存在することが分かる。
【0063】特性A1及び特性A3の間の特性A2は、
W0=60%、W1=30%、W2=10%の比率に設
定して得られたものであり、50%<W0<70%、3
5%>W1>25%、15%>W2>5%を満たしてい
る。特性A2は11.85[m/s]の低周速領域から
24.93[m/s]の高速領域まで、0.015μm
以内という極めて変動幅の小さい浮上量特性を示してお
り、最適範囲であることが分かる。3.5インチの磁気
ディスクを用いた磁気記録再生装置では、浮上量変動幅
を0.02μm程度に保つことができればよいので、浮
上量変動幅を0.015μm以内に保つことができれ
ば、要望に充分に応えることができる。
【0064】特性A1及び特性A3は低周速側と高周速
側との間で、浮上量変動幅が特性A2よりも大きくな
る。しかし、この浮上量変動幅は、第1の凹部及び第2
の凹部の深さdを選択することにより、実用上要求され
る浮上量変動幅(3.5インチ磁気ディスクの場合には
0.02μm以内)に抑えることができる。または、ス
キュー角の大きさを制限することにより、許容された浮
上量変動幅内で用いることもできる。
【0065】次に、図8を参照すると、特性A1〜A3
の何れも、11.85[m/s]の低周速領域から2
4.93[m/s]の高速領域まで、極めて変動幅の小
さいロール特性を示しており、安定した浮上姿勢が得ら
れている。
【0066】図9はW0=210μm 、W1=87.
5μm、W2=52.5μmとし、段差の深さdをパラ
メータとした時の浮上量と周速との関係を示すグラフ、
図10は同じくロールと周速との関係を示すグラフであ
る。図9及び図10に示された各特性は、図9において
グラフの下に図示されたテーブル中の特性B1〜B8に
従って解釈される。W0=210μm 、W1=87.
5μm、W2=52.5μmは比率で表現すると前述し
たようにW0:W1:W2=60:25:15である。
【0067】図9に示されるように、上述の比率W0:
W1:W2=60:25:15では、深さdを0.7〜
1.1μmの範囲で調整しても、浮上量の一定化及びロ
ールの安定化作用が得られない。
【0068】図11はW0=210μm、W1=87.
5μm、W2=52.5μm、従って、比率W0:W
1:W2=60:25:15とし、段差深さdをパラメ
ータとした時の浮上量と周速との関係を示すグラフ、図
12は同じくロールと周速との関係を示すグラフであ
る。図11及び図12に示された各特性は、図1におい
てグラフの下に図示されたテーブル中の特性C1〜C4
に従って解釈される。
【0069】図11に示されるように、上述の比率W
0:W1:W2=60:25:15では、深さdを1.
1〜1.2μmの範囲で調整しても、浮上量一定化作用
が得られない。
【0070】図13はW0=210μm、W1=105
μm、W2=35μmとし、段差深さdをパラメータと
した時の浮上量と周速との関係を示すグラフ、図14は
同じくロールと周速との関係を示すグラフである。図1
3及び図14に示された各特性は、図13においてグラ
フの下に図示されたテーブル中の特性D1〜D7に従っ
て解釈される。W0=210μm、W1=105μm、
W2=35μmは比率で表現すると前述したようにW
0:W1:W2=60:30:10となる。この比率は
本発明の範囲内である。
【0071】図13に示されるように、上述の比率W
0:W1:W2=60:30:10では、深さdが0.
6μmになると、低周速側において浮上量が増大する。
深さdが0.7μm、0.8μmの範囲で、浮上量が一
定化されている。また、ロールも、図14に示される如
く、浮上量と同様の傾向となる。従って、第1の凹部及
び第2の凹部の深さdは0.7μm以上であることが好
ましい。
【0072】図15はW0=210μm 、W1=10
5μm、W2=35μmとし、段差深さdを1.0μm
とした時の浮上量と周速との関係を示すグラフ、図16
は同じくロールと周速との関係を示すグラフである。図
15及び図16に示された各特性は、図15においてグ
ラフの下に図示されたテーブル中の特性E1〜E3に従
って解釈される。
【0073】図15に示されるように、上述の比率で
は、深さdが1.0μmになると、低周速側において浮
上量が低下する。従って、第1の凹部及び第2の凹部の
深さdは1.0μm以下であることが好ましい。図13
及び図14のデータと組み合わせて考えると、深さdは
1μm≧d≧0.7μmを満たすように選定することが
好ましい。
【0074】図17はW0=210μm、W1=12
2.5μm、W2=17.5μmとし、段差深さdをパ
ラメータとした時の浮上量と周速との関係を示すグラ
フ、図18は同じくロールと周速との関係を示すグラフ
である。図17及び図18に示された各特性は、図17
においてグラフの下に図示されたテーブル中の特性F1
〜F8に従って解釈される。W0=210μm、W1=
122.5μm、W2=17.5μmは比率で表現する
と前述したようにW0:W1:W2=60:35:5と
なる。 図17に示されるように、上述の比率では、深
さdを0.6〜0.8μmの範囲で調整しても、浮上量
一定化作用が得られない。
【0075】図19はW0=210μm、W1=12
2.5μm、W2=17.5μm、従って、比率W0:
W1:W2=60:35:5とし、段差深さdをパラメ
ータとした時の浮上量と周速との関係を示すグラフ、図
20は同じくロールと周速との関係を示すグラフであ
る。図19及び図20に示された各特性は、図19にお
いてグラフの下に図示されたテーブル中の特性G1〜G
8に従って解釈される。
【0076】図19に示されるように、上述の比率で
は、深さdを0.3〜0.7μmの範囲で調整しても、
浮上量一定化作用が得られない。
【0077】図21はW0=210μm、W1=12
2.5μm、W2=17.5μm、従って、比率W0:
W1:W2=60:35:5とし、段差深さdをパラメ
ータとした時の浮上量と周速との関係を示すグラフ、図
22は同じくロールと周速との関係を示すグラフであ
る。図21及び図22に示された各特性は、図21にお
いてグラフの下に図示されたテーブル中の特性G1〜G
8に従って解釈される。
【0078】図21に示されるように、上述の比率で
は、深さdを0.9〜1.0μmの範囲で調整しても、
浮上量一定化作用が得られない。
【0079】次に、本発明に係る磁気ヘッド製造方法に
ついて、図23〜図33を参照して説明する。本発明に
係る磁気ヘッド製造方法は、上記した磁気ヘッドの製造
に当たり、次の複数の工程を含む。まず、第1の工程
は、図23及び図24に図示されるように、磁気ヘッド
集合体71、72を支持体82上に配置する工程であ
る。磁気ヘッド集合体71、72は、複数の磁気ヘッド
要素(M11〜M1n)、(M21〜M2n)を一方向
に配列して構成されると共に、磁気ヘッド要素(M11
〜M1n)、(M21〜M2n)の媒体対向面となるべ
き面を表にして支持体8上に配置されている。磁気ヘッ
ド要素(M11〜M1n)、(M21〜M2n)のそれ
ぞれは、配列方向を長さ方向としたとき、幅方向の一端
側に磁気変換素子2が位置するように配列されている。
図示とは異なって、平な支持体82上に磁気ヘッド集合
体71、72を接触するように並べててもよい。また、
第1の工程の前に、空気ベアリング面の研磨工程及び空
気ベアリング面に対するテーパ面(図1参照)の付与工
程を実行することが望ましい。
【0080】第1の工程に続く第2の工程は、図25及
び図26に図示されているように、第1の工程によって
配置された磁気ヘッド集合体71、72の表面上にマス
ク9を配置する工程である。マスク9は少なくとも第1
の凹部及び第2の凹部に対応する部分に開口部91、9
2を有する。開口部91、92が磁気ヘッド集合体7
1、72の表面の面内でのみ開口する大きさ及び位置決
めがなされている。
【0081】第3の工程は、特に、図27に図示するよ
うに、第2の工程後、開口部91、92を通して、磁気
ヘッド集合体71、72の表面に、第1の凹部及び第2
の凹部のためのドライエッチングを施す工程である。ド
ライエッチングはミリングがその代表例である。ここ
で、マスク9は少なくとも第1の凹部及び第2の凹部に
対応する部分に開口部91、92を有し、開口部91、
92が磁気ヘッド集合体71、72の表面の面内でのみ
開口する大きさ及び位置決めがなされているから、第3
の工程におけるドライエッチングによってスライダから
生じた微粒子が、スライダとなる磁気ヘッド集合体7
1、72の両側面に再付着するのを回避できる。従っ
て、磁気ディスクまたは磁気ヘッドに対し磁気ヘッド付
着物によるダメージを与えることのないTPC型磁気ヘ
ッド及び磁気記録再生装置を製造できる。
【0082】また、本発明に係る製造方法によれば、取
り出し電極がスライダよりも過分にドライエッチングさ
れてしまうことがないので、取り出し電極の表面がスラ
イダを構成する磁気ヘッド集合体71、72の表面から
落ち込むこともなくなり、取り出し電極に対するリード
線接続作業の困難性を招くこともない。
【0083】第3の工程を経ることにより、図28及び
図29に図示するように、第1の凹部及び第2の凹部を
形成するための部分110及び120が形成される。
【0084】第4の工程は、第3の工程後、第1の凹部
及び第2の凹部を形成するための部分を残し、磁気ヘッ
ドに必要な加工を施す工程を含む。第4の工程に含まれ
る主な工程は、第3のステップ及び第4の凹部(図1参
照)を機械加工によって形成する工程、磁気ヘッド要素
のそれぞれを個別的に取り出す切断加工工程等である。
図30及び図31は第4の工程に含まれる工程の内、第
3のステップ106及び第4の凹部107を機械加工に
よって形成する工程を示している。この機械加工によ
り、第1のステップ104及び第2のステップ105も
形成される。図32及び図33は磁気ヘッド要素のそれ
ぞれを個別的に取り出す切断加工工程を示している。各
磁気ヘッド要素は図31の切断線X1の位置で磁気ヘッ
ド集合体71、72を切断することによって得られる。
【0085】好ましくは、第1の工程は、複数の磁気ヘ
ッド集合体71、72を、平行に配置する工程を含む。
これにより、作業効率を向上させることができる。この
場合、第2の工程は、複数の磁気ヘッド集合体71、7
2に対し、共通のマスク9を配置する工程を含むことが
望ましい。マスク9はフィルム、レジスト等によって構
成される。マスク9の開口部91、92はフォトリソグ
ラフィ等の高精度パターン形成技術によって形成するこ
とができる。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。
【0087】(a)新規な形状の空気ベアリング面を有
する磁気ヘッド及びこれを用いた磁気記録再生装置を提
供することができる。
【0088】(b)浮上量の一定化及び浮上姿勢の安定
化のためにとり得るパラメータを増やし、広いスキュー
角の範囲で、浮上量を一定化できると共に、浮上姿勢を
安定化できる新規な磁気ヘッド及びこれを用いた磁気記
録再生装置を提供することができる。
【0089】(c)磁気ディスクまたは磁気ヘッドに対
し磁気ヘッド付着物によるダメージを与えることのない
磁気ヘッド及び磁気記録再生装置を提供することができ
る。
【0090】(d)磁気変換素子のための取り出し電極
の表面がスライダの表面から落ち込むことのない磁気ヘ
ッド及び磁気記録再生装置を提供することができる。
【0091】(e)ゾーンビット記録技術を使用し、そ
れによって高容量磁気ディスク.ドライブを実現するの
に好適な磁気ヘッド及び磁気記録再生装置を提供するこ
とができる。
【0092】(f)浮上量を低下させてスペーシングロ
スを減少させる必要のある高密度記録において、信頼性
を高める上に極めて有効な磁気ヘッド及び磁気記録再生
装置を提供することができる。
【0093】(g)最大スキュー角が大きくとも、浮上
量の一定化及び浮上姿勢の安定化が達成できる小型のロ
ータリ・アクチュエータ方式磁気記録再生装置を提供す
ることができる。
【0094】(h)上述した磁気ヘッドを製造するのに
好適な製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッドの斜視図である。
【図2】図1に示した磁気ヘッドの側面図である。
【図3】本発明に係る磁気記録再生装置を示す平面図で
ある。
【図4】図3に示した磁気記録再生装置の動作を説明す
る図である。
【図5】本発明に係る磁気記録再生装置を構成する磁気
ヘッド装置の側面図である。
【図6】本発明に係る磁気記録再生装置を構成する磁気
ヘッド装置の底面図である。
【図7】浮上量(Flying Height)と周速
(Velocity)との関係を示すグラフである。
【図8】ロール(Roll)と周速との関係を示すグラ
フである。
【図9】W0=210μm、W1=87.5μm、W2
=52.5μmとし、段差の深さdをパラメータとした
浮上量と周速との関係を示すグラフである。
【図10】W0=210μm、W1=87.5μm、W
2=52.5μmとし、段差の深さdをパラメータとし
たロールと周速との関係を示すグラフである。
【図11】W0=210μm、W1=87.5μm、W
2=52.5μmとし、段差深さdをパラメータとした
時の浮上量と周速との関係を示すグラフである。
【図12】W0=210μm、W1=87.5μm、W
2=52.5μmとし、段差の深さdをパラメータとし
たロールと周速との関係を示すグラフである。
【図13】W0=210μm、W1=105μm、W2
=35μmとし、段差深さdをパラメータとした時の浮
上量と周速との関係を示すグラフである。
【図14】W0=210μm、W1=105μm、W2
=35μmとし、段差深さdをパラメータとした時のロ
ールと周速との関係を示すグラフである。
【図15】W0=210μm、W1=105μm、W2
=35μmとし、段差深さdを1.0μmとした時の浮
上量と周速との関係を示すグラフである。
【図16】W0=210μm、W1=105μm、W2
=35μmとし、段差深さdを1.0μmとした時のロ
ールと周速との関係を示すグラフである。
【図17】W0=210μm、W1=122.5μm、
W2=17.5μmとし、段差深さdをパラメータとし
た時の浮上量と周速との関係を示すグラフである。
【図18】W0=210μm、W1=122.5μm、
W2=17.5μmとし、段差深さdをパラメータとし
た時のロールと周速との関係を示すグラフである。
【図19】W0=210μm、W1=122.5μm、
W2=17.5μmとし、段差深さdをパラメータとし
た時の浮上量と周速との関係を示すグラフである。
【図20】W0=210μm、W1=122.5μm、
W2=17.5μmとし、段差深さdをパラメータとし
た時のロールと周速との関係を示すグラフである。
【図21】W0=210μm、W1=122.5μm、
W2=17.5μmとし、段差深さdをパラメータとし
た時の浮上量と周速との関係を示すグラフである。
【図22】W0=210μm、W1=122.5μm、
W2=17.5μmとし、段差深さdをパラメータとし
た時のロールと周速との関係を示すグラフである。
【図23】本発明に係る磁気ヘッド製造方法に含まれる
第1の工程を示す平面図である。
【図24】図23のA24ーA24線上における断面図
である。
【図25】本発明に係る磁気ヘッド製造方法に含まれる
第2の工程を示す平面図である。
【図26】図25の部分拡大図である。
【図27】本発明に係る磁気ヘッド製造方法に含まれる
第3の工程を示す図25のA27ーA27線上断面図で
ある。
【図28】第2の工程及び第3の工程を経て得られた磁
気ヘッド集合体の断面図である。
【図29】図28に示した磁気ヘッド集合体の部分拡大
断面図である。
【図30】本発明に係る磁気ヘッド製造方法に含まれる
第4の工程を示す平面図である。
【図31】図30のA31ーA31線上における断面図
である。
【図32】本発明に係る磁気ヘッド製造方法に含まれる
第4の工程を示す平面図である。
【図33】図32のA33ーA33線上における断面図
である。
【符号の説明】
1 スライダ 101、102 レール部 103 空気ベアリング面 104 凹部 105 凹部 2 磁気変換素子 3 位置決め装置 4 磁気ディスク 5 ヘッド支持装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダと、磁気変換素子とを含む磁気
    ヘッドであって、 前記スライダは、前記媒体対向面に長さ方向及び幅方向
    を仮想したとき、媒体対向面側に長さ方向に延びる少な
    くとも1つのレール部を有し、前記レール部が空気ベア
    リング面から落ち込む凹部を有しており、 前記凹部は、長さ方向の両端の外側に、前記空気ベアリ
    ング面が残るように、前記空気ベアリング面よりも短く
    形成されており、 長さ方向の両端の外側に残った前記空気ベアリング面の
    長さは、前記スライダ全長に対する比が3%以下であ
    り、 前記磁気変換素子は、前記スライダの長さ方向の一端側
    に位置する側面であって、前記レール部の延長上に設け
    られている磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記凹部は、第1の凹部と、第2の凹
    部とを含んでおり、 前記第1の凹部はステップ状であって、前記空気ベアリ
    ング面の幅方向の一端縁に沿って設けられており、 前記第2の凹部はステップ状であって、前記空気ベアリ
    ング面の幅方向の他端縁に沿って設けられており、 前記第1の凹部及び前記第2の凹部は、浮上量及び浮上
    姿勢を制御する空気軸受けを構成する請求項1に記載の
    磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記空気ベアリング面を上にして前記磁
    気変換素子を設けた前記スライダの前記側面を正面とし
    たとき、前記第1の凹部が前記空気ベアリング面の左側
    に現れ、前記第2の凹部が右側に現れる請求項2に記載
    の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第1の凹部及び第2の凹部は、深
    さdが1μm≧d≧0.7μmを満たす請求項2または
    3に記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記空気ベアリング面の幅W0、前記
    第1の凹部の幅W1及び前記第2の凹部の幅W2は、そ
    の和RW=W0+W1+W2を100%としたときの比
    率で、 50%<W0<70% 35%>W1>25% 15%>W2>5% を満たす請求項4に記載の磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 磁気ディスクと、磁気ヘッドと、ヘッド
    支持装置と、位置決め装置とを含む磁気記録再生装置で
    あって、 前記磁気ディスクは、回転駆動されるものであり、 前記磁気ヘッドは、請求項1ないし4に記載された何れ
    かでなり、 前記ヘッド支持装置は、一端側で前記磁気ヘッドを支持
    しており、 前記位置決め装置は、前記ヘッド支持装置の他端側を支
    持し前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの面上で所定角
    度で面回転させる磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 複数の工程を含み、請求項1乃至5に記
    載された磁気ヘッドの何れかを製造する方法であって、 第1の工程は、磁気ヘッド集合体を支持体上に配置する
    工程であって、前記磁気ヘッド集合体は、複数の磁気ヘ
    ッド要素を一方向に配列して構成されると共に、前記磁
    気ヘッド要素の媒体対向面となるべき面を表にして支持
    体上に配置されており、前記磁気ヘッド要素のそれぞれ
    は、前記配列方向を長さ方向としたとき、幅方向の一端
    側に磁気変換素子が位置するように配列されており、 第2の工程は、第1の工程によって配置された前記磁気
    ヘッド集合体の表面上にマスクを配置する工程であっ
    て、前記マスクは少なくとも前記第1の凹部及び第2の
    凹部に対応する部分に開口部を有し、前記開口部が前記
    磁気ヘッド集合体の前記表面の面内でのみ開口する大き
    さ及び位置決めがなされており、 第3の工程は、第2の工程後、前記開口部を通して、前
    記磁気ヘッド集合体の表面に、前記第1の凹部及び前記
    第2の凹部のためのドライエッチングを施す工程であ
    り、 第4の工程は、第3の工程後、前記第1の凹部及び第2
    の凹部を形成するための部分を残し、磁気ヘッドに必要
    な加工を施す工程を含む磁気ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の工程は、複数の磁気ヘッド集
    合体を、平行に配置する工程を含み、 前記第2の工程は、前記複数の磁気ヘッド集合体に対
    し、共通のマスクを配置する工程を含む請求項7に記載
    の磁気ヘッドの製造方法。
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