JPH0728786B2 - 寝具用敷物 - Google Patents

寝具用敷物

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JPH0728786B2
JPH0728786B2 JP4238518A JP23851892A JPH0728786B2 JP H0728786 B2 JPH0728786 B2 JP H0728786B2 JP 4238518 A JP4238518 A JP 4238518A JP 23851892 A JP23851892 A JP 23851892A JP H0728786 B2 JPH0728786 B2 JP H0728786B2
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paulownia
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勉 森崎
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森崎工芸株式会社
勉 森崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、桐材の特性を利用した
寝具用敷物いわゆる敷蒲団の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、専ら冬季に使用するための暖房機
能付きの敷蒲団として、蒲団や毛布等に線状発熱体や面
状発熱体を内蔵させたものがある。
【0003】線状発熱体を内蔵させたものは、長い細線
の発熱体を面内で折り返して布状体で被覆したものを蒲
団や毛布のなかに取り付けたものであり、面状発熱体を
内蔵させたものは、厚さ20mm程度の面状発熱体を蒲
団や毛布のなかに取り付けたものである。この内蔵発熱
体に電流を通し、抵抗熱により蒲団や毛布の内部を適当
な温度に上昇させるようになっている。
【0004】上記従来の発熱体を内蔵した寝具用敷物
は、蒲団床内の温度を一応所定温度に保つことができ、
暖房の点に関しては一応の効果は得られている。しか
し、蒲団内の湿度を調節する機能がない。すなわち、通
常の蒲団や毛布では、床内の空気対流ができないため
に、人体の発汗による湿気が床内に留まり湿度が高くな
って、快適な睡眠の妨げになる。
【0005】また、この種の寝具用敷物のなかには−
(マイナス)イオンを発生させるものもあるが、床内の
湿度が高い状態では、この湿気にイオンが溶け込んでそ
の効果が発揮されない。
【0006】一方、桐材は木材のなかでバルサ材に次い
で軽くて柔らかく、また、桐材の道管構成は他の木材と
比較して少なく全体の17.8%に過ぎず、吸湿しにく
い。とくに春材部道管にはチロースが良く発達して連通
することが少なく、保温性が良く、しかも吸湿性が低
く、寝具材として好適なものである。
【0007】本発明は、かかる桐材の蒲団用途の特性を
発熱体を内蔵した寝具用敷物に利用しようとするもので
ある。
【0008】従来、発熱体を内蔵した木質保温敷物とし
て、実開昭63−194217号公報に記載されたもの
がある。この木質保温敷物は、上面に屈曲溝を形成し、
発熱体との間に発泡材のような絶縁材を配置したもので
ある。
【0009】しかし、これは敷物表面へのごみ類の堆積
を防止するもので、木材、とくに、桐材の寝具としての
特性は何等活かされておらず、また、発熱体は単に敷物
の保温源として利用されているもので、木質とくに桐材
の寝具材としての優れた機能を発熱体内蔵の寝具に適用
してより快適な寝具としては、十分にその目的は達して
はいない。
【0010】本願出願人は、この桐材の寝具用敷物構成
材としての機能を活かすために、桐材小片の桐材の側面
の一部を接して千鳥状平面に編み、各桐材小片の相互の
間に周囲を桐材により囲まれた空間を形成した桐材小片
の編組体の敷物を、特願平1−127498号出願にお
いて開示した。
【0011】これは、桐材の高い温度伝導性と低い吸湿
性を活かし、かつ桐材小片によって形成される空間が温
度と湿度の調整機能を有し、このために快適な睡眠が得
られるという利点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本願出願人は、この桐
材小片の編組体の寝具としての優れた機能を発熱体内蔵
式の寝具用敷物に適用してより快適な寝具用敷物とする
ことを思いついた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の寝具用敷物は、
蒲団本体の内部に面状発熱体を配列し、同面状発熱体の
上面に、下面を通気性の良い布地を介して、多数の桐材
小片をそれぞれの桐材小片の側面の一部を接して千鳥状
平面に編み、各桐材小片の相互の間に周囲を桐材により
囲まれた平面空間を形成した編組体を取り付け、さら
に、同編組体の上面に敷布のような通気性布地を配し
て、人体の皮膚面と接するようにし、前記桐材により囲
まれた平面空間を閉塞空間としたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の寝具用敷物においては、千鳥状に編組
みされた各桐材小片の間に形成された平面空間は、下面
を通気性の良い布地によって閉塞し、上面を敷布等を介
して人体の皮膚面と接する閉塞空間を形成する。この閉
塞空間の存在が湿度の調整機能を果たし、床内の湿度を
45〜55%の範囲に保つことができる。このため、面
状発熱体による床内の温度調節と併せて寝具内を常に睡
眠に快適な温度と湿度に維持することができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明実施例の敷蒲団を示す斜視図、
図2は図1のI−I線縦断面図を示す。
【0016】同図において、敷蒲団1は、布地2で綿3
を包皮した蒲団本体4のほぼ中央部にヒータユニット5
を取り付けるとともに、蒲団本体4の上面に桐材小片6
の編組体7を取り付けている。
【0017】ヒータユニット5は、単一の面状ヒーター
でもよいが、図3の斜視図と同図3のII−II線断面図の
図4に示すように、厚さ約2mmの6枚の面状ヒータ5
1を適宜な間隔をおいて配列し、通気性のある絶縁性布
地52で包皮した構造であってもよい。そして、隣合う面
状ヒータ51の隙間に布地52の上下を貫通する空気流
通孔53を設けている。なお、面状ヒータ51は、安全
面を考慮して、電源電圧を24ボルトとし、さらに面状
ヒータ51が折れ曲がらないように、蒲団本体4内の綿
3として固綿を用い、蒲団本体4が全体として折れ曲が
らないようにしている。
【0018】図5は桐材小片の編組の態様を示す平面
図、図6は図5のIII −III 線断面図である。
【0019】同図に示すように、桐材小片6からなる編
組体7は、両端上面部を丸めた長い六面体状の桐材小片
6の多数個を、丈夫な糸,紐等の線材71を用いて隣合
う桐材小片6,6の長面側側面の一部を相接して相互に
ずらせて千鳥状に平面的に編み組みしたものである。図
中、72は桐材小片6に囲まれて形成された平面空間を
示す。同空間72の大きさはとくに限定されるものでは
ないが、この空間72は敷蒲団1にとって重要な機能を
果たす。
【0020】この編組体7は、ヒータユニット5上に厚
み0.5mm程度の綿布等のような、ヒータユニット5
からの熱を効果的に伝える通気性の布材8を介して配置
され、その上面は図示しない敷布のような通気性の薄地
の布を介して人体と接し、これによって、編組体7を構
成する各桐材小片6の間の平面空間72は、下面を通気
性の布材8、上面を敷布を介しての人体に囲まれた閉塞
空間を形成する。
【0021】すなわち、この敷蒲団1の上に横たわった
人体からの熱が桐材小片6の表面を伝わって空間72内
に伝わるとともに、人体からの発汗による水分が空間7
2内に入る。これと下面のヒータユニット5からの熱に
よって空間72内の空気は暖められ、その蒸気圧が高く
なる。その蒸気の一部は桐材に吸収されるが、大部分は
通気性のある布材8を通して、さらに下面の蒲団本体4
から、畳の内部に逃げる。このとき空間72内の気化熱
が奪われ、空間72内の温度が低下し、人体の熱と発汗
による水分の空間72内への進入が促進されることにな
る。かくして、床内の湿度を睡眠に快適な範囲に保つこ
とができる。
【0022】図7は、外気温10℃の場合の上記本発明
の寝具用敷物のヒータユニット5の電源をONとしたの
ちの効果を説明するための図である。
【0023】同図に示すように、就寝前30分に電源を
ONとしたところ、A及びBに示す本発明の場合は、略
15分後に床内温度は33〜34℃に達した。そして、
90分後電源をOFFとして、桐材の温度コントロール
に任せたところ、就寝経過時間に関係なく、快適床内温
度の域内の33〜34℃で、湿度が同じく快適床内湿度
の域内の53%以下に維持できた。
【0024】同様の構造のものを、桐材の代わりにブナ
材を用いたときはCに示すとおりであって、特に、就寝
経過時間が5時間を経過したのちの湿度は60%を超
え、快適度に問題があった。
【0025】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏する。
【0026】(1) 桐材の低い吸湿性と高い温度伝導
性を有する桐材自体の特性を活かした快適な睡眠性を有
する寝具用敷物とすることができる。
【0027】(2) 桐材小片によって形成される空間
が湿度調整機能を有し、季節を問わず快適な睡眠を得る
ことができる。
【0028】(3) 下部の布材を通して湿気が蒲団本
体内部から外部に逃げるので、蒲団本体内に湿気が留ま
ることがなく、桐材小片による湿度調節機能とあいまっ
て床内の湿度を快適な範囲に保つことができる。
【0029】(4) 床内が高湿度になることがないの
で、従来の寝具のように発熱体から発生したイオンが湿
気に溶け込むことがない。
【0030】(5) 桐材小片として種々の形状のもの
を組み合わせることによって、人体に部分刺激を与える
健康寝具としての機能を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例の敷蒲団を示す斜視図。
【図2】 図1のI−I線縦断面図。
【図3】 ヒータユニットを示す斜視図。
【図4】 図3のII−II線断面図。
【図5】 桐材小片の編組の態様を示す平面図。
【図6】 図5のIII −III 線断面図である。
【図7】 本発明の効果を示す図である。
【符号の説明】
1 敷蒲団 2 布地 3 綿 4 蒲団本体 5 ヒータユニット 51 面状ヒータ 52 絶縁性布地 53 空気流通孔 6 桐材小片 7 桐材小片の編組体 71 線材 72 空間 8 下方布材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒲団本体の内部に面状発熱体を配列し、 同面状発熱体の上面に、下面を通気性の良い布地を介し
    て、多数の桐材小片をそれぞれの桐材小片の側面の一部
    を接して千鳥状平面に編み、各桐材小片の相互の間に周
    囲を桐材により囲まれた平面空間を形成した編組体を取
    り付け、 さらに、同編組体の上面に敷布のような通気性布地を配
    して、人体の皮膚面と接するようにし、 前記桐材により囲まれた平面空間を閉塞空間とした寝具
    用敷物。
JP4238518A 1992-09-07 1992-09-07 寝具用敷物 Expired - Fee Related JPH0728786B2 (ja)

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