JPH0479644B2 - - Google Patents

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JPH0479644B2
JPH0479644B2 JP1127498A JP12749889A JPH0479644B2 JP H0479644 B2 JPH0479644 B2 JP H0479644B2 JP 1127498 A JP1127498 A JP 1127498A JP 12749889 A JP12749889 A JP 12749889A JP H0479644 B2 JPH0479644 B2 JP H0479644B2
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JP
Japan
Prior art keywords
paulownia wood
temperature
small
bedding
braided
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1127498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0217012A (ja
Inventor
Tsutomu Morizaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORISAKI KOGEI KK
Original Assignee
MORISAKI KOGEI KK
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Publication date
Application filed by MORISAKI KOGEI KK filed Critical MORISAKI KOGEI KK
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、桐材の特性を最大に発揮できる敷ぶ
とん、寝具マツト等として使用される寝具用敷物
に関する。
〔従来の技術〕
従来から、寝具用敷物の構成材として陶器類と
共に、竹材、木材等を利用することは、例えば実
開昭49−144976号公報に開示されているように公
知である。
とくにかかる構成材を桐材に特定したものとし
て、布、プラスチツク上に上方四辺を傾斜切削し
た桐材片を貼着した構造のものが実公昭51−
42580号公報に開示されている。
そして、同公報には使用した桐材片を下面の敷
物の弾力によつて身体の曲面になじませ、桐材小
片のわずかな動きによつて血行を良くし、また、
適度の熱バランスによつて安静な睡眠が得られる
ことが開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる構造はある程度桐材の特
長を利用したものではあつても、桐材が有する熱
伝導性と温度伝導性、さらには湿分吸収性等の寝
具材としての優れた特性を充分に利用した構造と
は言えない。
本発明において解決すべき課題は、桐材が有す
る寝具としての優れた特性を最大限に有効に利用
できる寝具構造の提供にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の敷蒲団は、敷布からなる上層と、折畳
み可能な桐材小片の編組体からなる中間層と、ク
ツシヨン等の基布からなる下層とからなる敷蒲団
であつて、前記中間層が上方から見て長方形をな
す六面体で且つ長側面の両端部近くに貫通孔を設
けた複数個の桐材小片のそれぞれの貫通孔に紐材
を通して千鳥状平面に編組した桐材小片編組体か
らなり、同各桐材小片間に空室を形成してなるこ
とを特徴とする。
〔作用〕 桐材の導管構成は木材と比較して著しく少なく
全体の17.8%に過ぎず、吸湿しにくい。とくに春
材部導管にはチロースが良く発達して連通するこ
とが少なく、保温性が良く、しかも吸湿性が低
い。
第7図および第8図は桐材の熱伝導性、温度伝
導性を示す。
第7図は、綿、桐材それに陶板製のマツト上に
人が横臥した状態で15分間接触して、その後解放
したときの表面温度の時間経過を示す熱伝導性図
である。マツトは人体と接触後、蓄熱によつて表
面温度が上昇し、解放後、放熱によつて表面温度
は低下する。
寝具に適した材料は、蓄熱域すなわち人体と接
している間は、温度上昇が急激であつて、しか
も、到達温度が皮膚表面の程度に保持されるのが
良い。また、放熱域すなわち寝返りによつて、敷
物が人体から離れた場合には、ただちにその表面
温度が低下し常温よりも僅かに高い温度に保持さ
れるのが理想的である。この点から言つて、桐材
の場合には温度伝導性は良く、陶板より遥かに良
好であることが判る。
また、第8図は木材の種類による温度伝導性を
示し、外面を0℃から25℃まで加熱したときの内
部の温度上昇を示している。同図から、木材中で
桐材は最も綿に近い性質を有し、温度伝導性の点
からも寝具構成材として最も適した材料であるこ
とが判る。
本発明の寝具用敷物は、千鳥状に編組された桐
材小片によつて形成された空室は、上下面が通気
性の良い布地によつて閉塞された空室を形成して
いる。この閉塞空室における空間の存在が前述の
熱伝導性と温度伝導性と更に低い湿分吸収性を有
する桐材の特性を充分に発揮して、表面温度の調
整機能を果たし、人間が横臥したとき、強力な紐
材で編上げたネツト効果により敷物が体圧にてへ
こみ体に巾広く密着することを防ぐ効果を生み出
し、その表面温度を睡眠に最も快適な状態と言わ
れる31℃〜33℃の温度と45〜55%の湿度に常に維
持することができる。
加えて、編組体が睡眠ネツトとしての働きを果
たし、編組体において強力な紐材で編込まれたネ
ツト効果により体圧変形による空室のずれを防止
し、就寝中も絶えず安定した空室形状を作り出
す。
〔実施例〕
第1図は本発明の寝具用敷物に布製カバーを覆
つた状態を示す。
同図を参照して、本発明の寝具用敷物は、千鳥
状で且つ面状に配列した多数の小片3の編組体1
からなり、その小片編組体1の端部にはその端部
形状にあつたL字形小片3fと端部において線材
を挿通する筒状小片3gが配置される。その使用
に際しては、通気性布地2で覆つて使用される。
第2図は本発明の寝具用敷物を構成する桐材小
片3の形状を示す。
同図に示すように、編組体1を形成する桐材か
らなる小片3は両端上部面が丸められた大人の親
指の幅程度の長さを有する六面体状をなし、長面
側の側面には端部に近く貫通孔4,4が設けられ
ている。
第3図は桐材小片3の編組の態様を示し、第4
図は第3図の−線による断面を示す。
これらの図を参照して、この桐材小片3を編組
するに際しては、例えば丈夫な糸、綱、紐等の線
材6を用いて、相隣り合う桐材小片3,3の長面
側側面の一部を相接して相互にずらせて千鳥状で
しかも平面に編組みする。図中、7は桐材小片3
に囲まれて形成された空室を示す。
同空室7の大きさはとくに限定されるものでは
ないが、この空室7は、第4図中、一点鎖線で示
す通気性布地により温湿調整機能用空室としてな
る。また、同図中、一点鎖線で示す8はふとん等
のクツシヨン材を示す。この空室7は、本発明の
寝具として極めて重要な機能を果たす。
第5図はこの空室7の機能を示す図であり、本
発明の寝具を通気性の布地2で覆い、その上に人
体が横臥した状態を示す。
同図を参照して、寝具の上に横たわつた人体か
らの熱Hは、矢印で示すように、桐材小片3の表
面を伝わつて空室7内に伝わると共に、人体から
の発汗による水分が空室7内に入る。これによつ
て空室7内の温度が上がり、その蒸気圧が高くな
る。その蒸気の一部は桐材に吸収されるが、大部
分は通気性のある布地2を通して、さらに下面の
ふとん等のクツシヨン材8や畳の内部に逃げる。
この際、空室7内の気化熱が奪われ、空室7内の
温度が低下し、人体の熱と発汗による水分の空室
7内への進入が促進されることになる。
第6図は、第5図に示す本発明の敷蒲団を使用
して睡眠したときの蒲団の状態と人の睡眠状態を
通常の綿蒲団(比較例1)と比較して示す図であ
る。
本発明の空室を備えた敷蒲団は、睡眠の快適さ
を示す寝床材内絶対湿度、温度ともに最適範囲内
にあり、また、睡眠者の心拍、体動、脳波による
睡眠経過もきわめて良好であることが判る。
さらに、第7図は第5図に示す敷蒲団に人が臥
寝したときの寝床温度と絶対湿度を、桐材小片を
ビニール布に貼付して桐材小片間に連通空間を形
成した敷蒲団(比較例2)と比較したものであ
る。
本発明の敷蒲団においては、略20分で快適寝床
温度である31℃に達し、その後快適寝床温度範囲
にあつた。また、寝床温度も略10分で快適湿度で
ある14g/m3に達し、その後快適寝床湿度範囲に
あつた。
これに対して、比較例の場合は、温度、湿度共
に、時間が経過しても快適寝床範囲に達すること
ができなかつた。
このように、桐材を使用したものではあつても
連通空間を形成したものにおいては快適な睡眠条
件を得ることができない。すなわち、冬期の外気
温度が低いときに使用した場合には寒く感じるこ
とになり、また、外気湿度が高い時に使用した場
合には、外気の湿度がそのまま身体に伝わり湿り
を感じるようになる。このように、桐材を使用し
たものにおいても、桐材小片の編組体中の空室の
存在が敷蒲団として最適条件を得るための要件と
して必須のものであることが判る。
〔発明の効果〕
本発明の敷蒲団によつて以下の効果を奏するこ
とができる。
(1) 桐材自体が有する睡眠のための最適な素材の
特性を充分に発揮できる構造としたもので、最
適な睡眠機能が発揮できる。
(2) 中間層に形成される桐材によつてその周囲を
囲まれ、上下を通気性布地によつて覆われた空
室による温度と湿度との調節機能によつて、季
節を問わず快適な睡眠状態を得ることができ
る。
(3) また、中間層はネツト状をなし、充分に体動
に対する変形対応性を有し、寝返りに際して全
く違和感を生じることがない。
(4) 上記の効果が総合されて、長期の臥床者に対
して床ずれを生じさせることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の寝具用敷物を布製カバーで覆
つた状態を示す。第2図は本発明の寝具用敷物を
構成する桐材小片の形状を示す。第3図は桐材小
片の編組の態様を示す。第4図は第3図の−
線による断面を示す。第5図は本発明における空
室の機能の説明図であり、第6図および第7図は
本発明の効果を示す図である。第6図は従来の綿
敷蒲団との対比であり、第7図は空室を設けない
ものとの比較を示す図である。第8図および第9
図は、桐材自体の寝具用素材としての特性を示す
図である。 1:編組体、2:通気性布地、3:桐材小片、
3m:磁石を取付けた桐材小片、4:貫通孔、
6:線材、7:空室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 敷布からなる上層と、折畳み可能な桐材小片
    の編組体からなる中間層と、クツシヨン等の基布
    からなる下層とからなる敷蒲団であつて、 前記中間層が上方から見て長方形をなす六面体
    で且つ長側面の両端部近くに貫通孔を設けた複数
    個の桐材小片のそれぞれの貫通孔に紐材を通して
    千鳥状平面に編組した桐材小片編組体からなり、
    同各桐材小片間に空室を形成してなる敷蒲団。
JP12749889A 1989-05-19 1989-05-19 寝具用敷物 Granted JPH0217012A (ja)

Priority Applications (1)

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JP12749889A JPH0217012A (ja) 1989-05-19 1989-05-19 寝具用敷物

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JP12749889A JPH0217012A (ja) 1989-05-19 1989-05-19 寝具用敷物

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JPH0217012A JPH0217012A (ja) 1990-01-22
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1057705C (zh) * 1993-11-09 2000-10-25 森崎勉 桐木材料制造的保健带

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