JPH0728781U - フロントサイドパネル取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 フロントサイドパネルの取付けが容易で、フ
ロントサイドパネルのみの取付け取外しが可能で、しか
も、ドアの建付け調整及び、フロントパネル及びドアと
フロントサイドパネルとのクリアランスの調整が容易な
フロントサイドパネルの取付け構造を提供する。 【構成】 車両のフロントピラー５の外側面に固設され
たフックブラケット４と、フックブラケット４に係合す
るフック２を、その上端部の裏側に固設されたフロント
サイドパネル１とを備し、フックブラケット４にフック
２を係合させたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両のフロントサイドパネルの取付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図５、６に符号５１で示すフロントサイドパネルは、その上端部に２つの耳片 ５２、５３を有し、この耳片５２、５３には、ネジ５７が挿入される孔５９がそ れぞれ穿たれている。フロントサイドパネル５１の上方には、車両の側方の後方 を映し出すサイドミラー５４がステー５５で支持され、ステー５５がミラーブラ ケット５６に回動自在に支持されている。フロントサイドパネル５１とミラーブ ラケット５６とは、ネジ５７でフロントピラー５８に共締めされている。なお、 図中符号６０は、ドアを示す。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述のフロントサイドパネル取付け構造には、ドアの建付け調整を行う際に、 ミラーブラケットを取り外す必要があり、ドアの建付け調整の工数が増加すると いう問題がある。さらに、フロントパネルとフロントサイドパネル及び、ドアと フロントサイドパネルとのクリアランスは、最後の取付けであるミラーブラケッ トの取付けで決まるので、クリアランスの調整が困難であるという問題がある。

【０００４】 従って、本考案は、上述の問題点に鑑みなされたものであり、フロントサイド パネルの取付けが容易で、フロントサイドパネルのみの取付け取外しが可能で、 しかも、ドアの建付け調整及び、フロントパネルとフロントサイドパネル及び、 ドアとフロントサイドパネルとのクリアランスの調整が容易なフロントサイドパ ネルの取付け構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、車両のフロントピラーの外側面に固設されたフックブラケットと、 フックブラケットに係合するフックを、その上端部の裏側に固設されたフロント サイドパネルとを備し、フックブラケットにフックを係合させたことを特徴とす る。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、フロントサイドパネルは、その上端部の裏側に設けられたフ ックを、車両のフロントピラーの外側面に固設されたフックブラケットに係合さ れ、車両に取付けられる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。図１乃至図４において、符 号１は、フロントサイドパネルを示す。フロントサイドパネル１の上端部１ａの 裏側には、フロントサイドパネル１をフロントピラー５に係止するフック２の上 端部２ａがスポット溶接等で固着されている。フック２は、その断面形状が図３ に示すような形状に鉄板を折り曲げて形成されている。フック２の下端側２ｂの 中央部には、フロントサイドパネル１側に突出した突起２ｃが形成されている。 下端側２ｂには、緩衝用のゴム等で形成されたキャップ３が挿入されている。こ れは、後述するフックブラケット４にフック２を係合させる場合に、両者に傷が 着くのを防止している。

【０００８】 フロントピラー５の外側面には、図２、図３、図４に示すように、フック２と 係合するフックブラケット４の下端部４ａと側端部４ｂとがスポット溶接等で固 着されている。フックブラケット４の一つの角隅部４ｃは、フックブラケット４ にフック２を係合し易くするために、車両の前方へ向けて僅かに曲げられている 。なお、符号１０は、フロントパネルを示す。

【０００９】 図１において、フロントサイドパネル１の上方には、車両の側方の後方を映し 出すサイドミラー６が配置されている。サイドミラー６は、ステー７を介してミ ラーブラケット８に回動自在に支持されている。ミラーブラケット８は、ネジ９ で、直接フロントピラーに螺着されている。

【００１０】 フロントサイドパネル１の取付けについて説明する。 フロントサイドパネル１は、そのフック２の下端側２ｂをフックブラケット４の 角隅部４ｃとフロントピラー５との間に挿入され、矢印Ｘ（図４参照）方向に向 かって力を加えられ、フックブラケット４にフック２が係合する。フック２の突 起２ｃにより、確実にフックブラケット４とフロントピラー５との間にフック２ が係合され、この両者の係合状態が保たれる。次に、フロントサイドパネル１の 適宜の位置をネジ等でフロントピラー５に螺着してフロントサイドパネル１が車 体に取り付けられる。

【００１１】 フロントパネルとフロントサイドパネル及び、ドアとフロントサイドパネルの クリアランスの調整を行う場合には、ネジをゆるめ、フック２とフックブラケッ ト４との位置をずらして、フロントサイドパネル１とフロントピラー５との相対 位置をずらしてクリアランス調整を行えば良い。また、ドアの建付け調整は、ミ ラーブラケット９を外すことなく、フロントサイドパネルのみを外せば良いので その工数が低減される。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、フロントサイドパネルが、その上端部 の裏側に設けられたフックを、フロントピラーのフックブラケットに係合され車 両に取付けられるので、フロントサイドパネルの取付けが容易で、フロントサイ ドパネルのみの取付け取外しが可能で、しかも、ドアの建付け調整及び、フロン トパネルとフロントサイドパネル及び、ドアとフロントサイドパネルとのクリア ランスの調整が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一の実施例を示すフロントサイドパネ
ルを適用した車両の要部の斜視図である。

【図２】図１に示すフロントサイドパネルの要部の拡大
正面図である。

【図３】図２に示すフロントサイドパネルのＩＩＩ−Ｉ
ＩＩの断面図である。

【図４】図２に示すフロントサイドパネルのＩＶ−ＩＶ
の断面図である。

【図５】従来のフロントサイドパネルの取付け構造を示
す斜視図である。

【図６】図３に示すフロントサイドパネルのＶＩ−ＶＩ
の断面図である。

【符号の説明】

１‥‥‥‥‥‥フロントサイドパネル ２‥‥‥‥‥‥フック ３‥‥‥‥‥‥キャップ ４‥‥‥‥‥‥フックブラケット ５‥‥‥‥‥‥フロントピラー ６‥‥‥‥‥‥サイドミラー ７‥‥‥‥‥‥ステー ８‥‥‥‥‥‥ミラーブラケット ９‥‥‥‥‥‥ネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車両のフロントピラーの外側面に固設され
   たフックブラケットと、 上記フックブラケットに係合するフックを、その上端部
   の裏側に固設されたフロントサイドパネルとを有し、上
   記フックブラケットに上記フックを係合させたことを特
   徴とするフロントサイドパネル取付け構造。