JPH0614827U - 天井埋込型空気調和機の据え付け装置 - Google Patents

天井埋込型空気調和機の据え付け装置

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JPH0614827U
JPH0614827U JP058641U JP5864192U JPH0614827U JP H0614827 U JPH0614827 U JP H0614827U JP 058641 U JP058641 U JP 058641U JP 5864192 U JP5864192 U JP 5864192U JP H0614827 U JPH0614827 U JP H0614827U
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washer
hanging
bolt
air conditioner
metal fitting
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朗彦 坂下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 据え付け作業性を改善する。2方向に位
置調整可能とする。座金のはずれを防止する。 【構成】 本体側面に固定された吊り金具13には、X
方向に延びた孔14が設けられている。孔14の開口幅
は吊りボルト3の径より大きい。又、吊り金具13の両
側には曲げ部16が形成されている。上側ワッシャ10
はU字形であり、Y方向に延びたその開口部12の開口
幅も吊りボルト3の径より大きい。従って、吊りボルト
3を孔14に通した後、上側ワッシャ10を開口部12
を介して吊りボルト3に通すだけで、上側ワッシャ10
を吊り金具13上に配設することができる。その際、耳
部11が曲げ部13に引っ掛かる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、天井埋込型空気調和機の本体を吊りボルトに据え付けるための技 術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
天井埋込型空気調和機の据え付け装置の従来技術としては、実開平1−757 23号公報に開示されたものがある。当該技術は、天井埋込型空気調和機本体( 以後、本体と略称する)に固定された吊り金具に吊りボルトを通し、ワッシャを 介してナット締めにより本体を吊りボルトに取付けたものである。その際、吊り 金具には、本体の取付け位置微調整のために、一方向に長穴状となった貫通穴が 形成されている。
【0003】 ここに図3は、本体1が吊りボルト3に据付けられた状態を示す天井埋込型空 気調和機の縦断面図である。同図に於いて、2は吊り金具(縦断面がL字形)、 4は化粧パネル、5は天井スラブ、6は天井面である。図中、破線で囲まれた部 分が据え付け装置である。
【0004】 この様な据え付け装置を構成する方法を、縦断面図として描かれた図4に示す 。当該方法は、次の通りである。先ず上側ナット7aを吊りボルト3に通し、更 に上側ワッシャ8をテープ等で上側ナット7aに仮止めてしておく。これにより 、上側ワッシャ8の落下を防止できる。この状態で吊り金具2に吊りボルト8を 通し、下側ワッシャ9と下側ナット7bとを更に取付けた上で、両ナット7a, 7bを締め付けていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来技術では上側ワッシャの仮止め作業が不可欠であり、この作業は 据え付け作業全体の効率を低減せしめていた。
【0006】 又、上述した通り、従来の据え付け装置は一方向にしか固定の際の位置調整が できないため、この点においても据え付け作業性を悪化せしめていた。
【0007】 そこで本考案は、上記仮止め作業そのものを、据え付け装置の構造を改善する ことにより不要として、据え付け作業性に富んだ天井埋込型空気調和機の据え付 け装置を提供しようとするものである。しかも、2方向に位置調整可能とするも のである。更に、2方向へ位置調整可能としたことにより、吊りボルトに通した 座金がはずれたり、又は据え付け装置固定度が低減したりするのをも防止しよう とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る考案は、(a)本体の側面に固定されており、吊りボルトの径 よりも大きな寸法の孔が第1方向に形成された吊り金具と、(b)吊りボルトの 径よりも大きな寸法の開口部が第1方向と交差する第2方向に形成されたU字状 の座金と、(c)吊りボルトを吊り金具の孔に通し、更に座金を開口部を介して 吊りボルトに取り付けた後に、当該吊り金具と座金とを挟み固定するための1組 のナットとを備えたものである。
【0009】 又、請求項2に係る考案は、請求項1の考案に於いて、座金の端部には外側に 突出した耳部が設けられており、且つ座金を吊りボルトに取り付けた際に耳部を 引っ掛けるための曲げ部を吊り金具に設けたものである。
【0010】
【作用】
請求項1に係る考案では、吊り金具の孔の寸法が当該孔を貫く吊りボルトの径 よりも大きいため、吊り金具を吊りボルトに対して相対的に第1方向へ移動させ ることができる。一方、座金はU字状の形状をしているため、その開口部に吊り ボルトを通すだけで、当該座金を吊りボルトに据え付けることができる。しかも 、座金の開口部寸法は吊りボルトの径よりも大であるため、当該開口部が形成さ れた第2方向に対しても、吊りボルトと吊り金具の孔との相対位置を帰ることが できる。
【0011】 請求項2に係る考案では、座金をその開口部を介して吊りボルトに据え付け、 吊り金具上に配置した際に、座金の耳部と吊り金具の曲げ部とが引っ掛かり、座 金が第2方向横ズレしなくなる。
【0012】
【実施例】
図1は、この考案の一実施例である天井埋込型空気調和機用据え付け装置の構 成及び組立て手順を示した斜視図である。尚、本図は、便宜上、本体の図示を省 略しているが、本据え付け装置もまた図3と同様に本体1の側面に固定されてい る(厳密には、後述する吊り金具の一面が本体側面に固定されている)。
【0013】 同図に示す通り、本据え付け装置は、上側ワッシャ10、吊り金具13、下側 ワッシャ9及び1組のナット7a,7bより成る。特に本装置の特徴部分は、上 記上側ワッシャ10と吊り金具13との構造にある。そこで、先ずこれらの部品 10、13の構造について述べた上で、本装置の組立て手順(据え付け手順)に ついて述べることとする。
【0014】 A. 上側ワッシャ10の構造 上側ワッシャ10はU字形の形状をなしており、その両端部は外側へ突出する 様に耳部11が形成されている。又、開口部12(同じくU字形)の開口幅WY は、吊りボルト3の径dより大きくなる様に設定されている(WY >d)。これ により、後述する通り、Y方向への遊びをもたせようとするものである。
【0015】 B. 吊り金具13の構造 吊り金具13の面13aは、本体1の側面にビス止めされる。一方、吊り金具 13の他面13bには、孔14とガイド15とが形成されている。前者は、吊り ボルト3を通すためのものであり、後者は吊りボルト3を孔14へ導きくための ものである。
【0016】 孔14はX方向に延びた長穴となっており、その幅WX は同じくWX >dの関 係に設定されている。これにより、後述するX方向への遊びが生み出される。又 、吊り金具13の面13bの一部には曲げ部16が形成されている。この曲げ部 16は、前述の上側ワッシャ10を吊りボルト3に通した際に耳部11と引っ掛 かる位置に予め設けられている。
【0017】 C. 組立て(据え付け)手順 以上の構造より、本装置の組立ては次の通り行われる。
【0018】 先ず、吊りボルト3に上側ナット7aと下側ワッシャ9と下側ナット7b とを取り付けた上で、次に吊り金具13を吊りボルト3に取り付ける。即ち、吊 りボルト3をガイド15を介して孔14へ通す。これにより吊りボルト3は吊り 金具13を貫通する。
【0019】 次に、U字形の上側ワッシャ10をその開口部12を用いて吊りボルト3 に取り付け、吊り金具13の面13b上に配置する。その際、上側ワッシャ10 の耳部11が曲げ部16に引っ掛かる。これにより、上側ワッシャ10がはずれ 落ちるのを防止し得る。
【0020】 そこで上側ナット7aを上側ワッシャ10上にまで下げる。前述した通り 、幅WX 及び開口幅WY はWX >d、WY >dの関係にあるので、本体1(吊り 金具13)を吊りボルト3に対してX及びY方向に相対的に移動させることがで きる。この移動により本体1を適切な位置にまで微調整した上で、両ナット7a ,7bを締め付けることにより、本体1の据え付け作業が完了する。両ナット7 a,7bの締め付けの際にも、耳部11と曲げ部16とが引っ掛かった状態にあ るため、締め付け時の応力によって上側ワッシャ10がずれることはない。
【0021】 尚、図2に、本据え付け装置が組立てられた状態(据え付け完了状態)を示す 。
【0022】
【考案の効果】
請求項1に係る考案は、次の効果を奏する。
【0023】 i) 第1方向及びその交差方向(第2方向)に対して、本体据え付け位置を 調整することができる。
【0024】 ii) 吊りボルトを吊り金具の孔に通した後、座金を単に開口部を介して吊 りボルトに通すだけで、吊り金具上に座金を配置することができ、作業を簡易化 できる。その際、従来技術の様な座金の仮止めという作業を一切必要としない。
【0025】 i)及びii)より、本考案は、据え付け作業性の向上に十分に寄与し得るも のである。
【0026】 更に、請求項2に係る考案は、上記効果に加えて、次の効果をも発揮し得る。 即ち、ナットにより吊り金具と座金とを固定する際に、耳部が曲げ部によって係 止されているため、座金が吊り金具に対して位置ズレをするのを防止することが できる。又、ナットによる固定前に於いても、吊り金具に通した座金がはずれる のをも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である据え付け装置の構成
を示す斜視図である。
【図2】据え付け完了後の状態を示す斜視図である。
【図3】据え付けられた天井埋込型空気調和機の縦断面
図である。
【図4】従来の据え付け装置の組立て手順を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 本体 3 吊りボルト 6 天井面 7a 上側ナット 7b 下側ナット 10 U字形の上側ワッシャ 11 耳部 12 開口部 13 吊り金具 14 孔 15 ガイド 16 曲げ部 X 第1方向 Y 第2方向

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井埋込型空気調和機の本体を吊りボル
    トに据え付けるための装置であって、 (a) 前記本体の側面に固定されており、前記吊りボ
    ルトの径よりも大きな寸法の孔が第1方向に形成された
    吊り金具と、 (b) 前記吊りボルトの径よりも大きな寸法の開口部
    が前記第1方向と交差する第2方向に形成されたU字状
    の座金と、 (c) 前記吊りボルトを前記吊り金具の孔に通し、更
    に前記座金を前記開口部を介して前記吊りボルトに取り
    付けた後に、当該吊り金具と座金とを挟み固定するため
    の1組のナットとを、 備えたことを特徴とする天井埋込型空気調和機の据え付
    け装置。
  2. 【請求項2】 前記座金の端部には外側に突出した耳部
    が設けられており、且つ前記座金を前記吊りボルトに取
    り付けた際に前記耳部を引っ掛けるための曲げ部が前記
    吊り金具に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の天井埋込型空気調和機の据え付け装置。
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