JPH07287790A - スーパー等のレジの合理化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スーパーマーケット等のレジ作業を顧客が代
替し、レジ要員の合理化と店舗スペースの有効活用を実
現する。 【構成】 従来のＰＯＳシステムに各商品の重量情報を
入力しておき、売上の集計に併せて重量の集計も行なう
ようにして、顧客が自ら購入商品をスキャナーに読ませ
て袋詰めをし、別途設置した秤量器でこの袋を秤量しそ
の実秤値とＰＯＳシステムで集計した重量集計値との一
致を確認して代金決済をする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ＰＯＳシステムを導
入しているスーパーマーケット等のレジの合理化方法に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来スーパーマーケット等に於いては、
顧客が店舗に備え付けの篭を携帯して商品陳列棚から購
入したい商品をその篭に移していき、次ぎにレジにおい
て店舗の従業員がその篭から商品を一つずつ取り出しス
キャナーに読ませて別の篭に移し売上の集計をする。顧
客は作業の完了を待って代金決済をし、更に別の場所に
移動してその篭から商品を持ち帰り用の袋に移し替える
と云う方式で合計三度の商品移し替えが行われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】三度の商品移し替えの
うち、二度目と三度目の移し替えはスキャナーに読ませ
る作業を除けば作業が重複しており、このために時間と
人件費と店舗のスペースが無駄になっている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この二度目と三度目の重
複作業を除くためには、店舗の従業員に替わって顧客自
身がスキャナーへの読み込み作業を行い、同時に袋詰め
作業を行うことが出来ればよい。このためにはスキャナ
ーで登録した商品の累計と袋詰した商品の一致を確認す
る必要があるが、この手段としてＰＯＳシステムに各商
品の重量情報を入力しておき商品の売上集計値に併せて
重量集計値が得られるようにし、又代金支払場所に秤量
器を設置して、袋詰めした商品を秤量し、この実秤値と
ＰＯＳシステムの重量集計値とを比較することにより確
認が得られるようにした。各商品の重量情報はバラツキ
も含めた形で与えておき、実秤値との比較は秤量精度も
含めて行なう。この方法により、売上集計した商品と袋
詰めした商品との不一致は代金支払時に確認が出来るよ
うになるが、万一不一致が発生したとき、この時点で袋
詰めした中身を調べるのは作業的にも問題があり、不正
行為でない場合は顧客に不愉快な思いをさせることにも
なるので、不一致の発生頻度によってはスキャニング作
業の時点でチェック出来ることが必要となる。この対策
として、スキャナーの出側に秤量器を設置してＰＯＳシ
ステムとつなぎ、袋に移した商品の実重量がその都度把
握できるようにして、スキャニング作業で商品を登録し
たとき、その商品のＰＯＳシステムに入力されている重
量情報と実重量とを比較して、登録した商品と袋に入れ
た商品との一致の確認が出来るようにした。またこの対
策により、スキャナーからの信号と袋の重量変化の関係
の整合性を調べることによって、スキャニング作業が正
しく行なわれたかどうか、或いはスキャナー系または秤
量器系の動作不良などをチェックすることが出来る。

【０００５】

【作用】この発明により、スキャナーで売上集計した商
品と袋詰めした商品の一致が第三者確認できるので、店
舗従業員に代わって顧客にスキャニング作業を任せるこ
とが出来る。また請求項２により、スキャナー系の動作
不良、故意もしくは無意識による不正作業がスキャニン
グ作業の段階でチェック出来る。チェック出来る内容は
次の通り。 （Ａ）スキャナーからの信号が無いのに袋の重量が増加
した場合 ＊スキャナー系の動作不良 又は ＊スキャナーに読ませずに商品を袋に入れた （Ｂ）スキャナーで読み込んだ商品のＰＯＳシステムに
入力されている重量情報と袋の重量増加量が不一致の場
合 ＊スキャナーに読ませた商品とは異なる商品を袋に入れ
た 又は ＊スキャナーに読ませた商品と併せて別の商品を一緒に
袋に入れた （Ｃ）スキャナーから信号があるのに袋の重量が変化し
ない場合 ＊スキャナーの二度読み 又は ＊秤量器系の動作不良

【０００６】

【実施例】この発明を実用化するためにはＰＯＳシステ
ムによる重量集計値と秤量器による実秤値との正量、迅
速な照合手段が必要であるが、図１の実施例はカードを
活用した方法で、複数のＰＯＳターミナルと一個の代金
支払カウンターで構成されている場合である。使用する
カードの性格によって色々のケースが考えられる。 （イ）ＩＤ番号つきリードオンリーカードを使用したケ
ース。各ＰＯＳターミナルにカードリーダー（７）を設
置しターミナルプロセッサー（４）と接続する。又代金
支払カウンターにもカードリーダー（８）を設置し、秤
量器（１０）と共にターミナルプロッセサー（９）に接
続する。顧客は店舗から貸与されたＩＤ番号つきリード
オンリーカードを、カードリーダー（７）にセットして
篭（１）から商品を取り出してスキャナー（５）に読ま
せて袋（２）に移す。全商品のスキャニングが終了する
と、売上集計値及び重量集計値がＩＤ番号と対応づけさ
れてストアープロセッサー（３）に記憶される。次に顧
客は代金支払カウンターで、同じカードをカードリーダ
ー（８）にセットして袋（２）を秤量器（１０）で秤量
する。ターミナルプロセッサー（９）は実秤値とカード
のＩＤ番号を読んでストアープロセッサー（３）に送信
する。ストアープロセッサー（３）はＩＤ番号をキーと
して先に記憶している重量集計値とこの実秤値を照合す
る。一致すれば顧客は代金決済をし、カードを店舗に返
却する。 （ロ）リード／ライトの出来るカードを使用したケー
ス。全体の構成は（イ）のケースに準ずるが、カードリ
ーダー（７）の代わりにカードリーダー／ライターを設
置する。顧客の動作も（イ）の場合と同じであるがター
ミナルプセッサー（４）は売上集計値及び重量集計値を
カードに直接出力することが可能であり、ターミナルプ
ロセッサー（９）はカードリーダー（８）からこの情報
を得ることが出来るので、ストアープロセッサー（３）
との接続及びＩＤ番号の使用は必ずしも必要でない。 （ハ）個人カードを使用したケース。色々なケースが考
えられるが、ここでは各顧客がユニークなＩＤ番号と代
金決済機能のあるカードを所持している場合を考える。
カードはリードオンリー、又はリード／ライト可能のい
ずれでもよいが、ストアープロセッサー（３）に代金決
済の仕方に応じた処理プログラムを用意する事が必要で
ある。顧客の動作は自分のカードを用いるという点を除
けば、（イ）（ロ）の場合と基本的に同じであるが代金
支払カウンターでの代金決済が自動化される。又店舗出
口にゲートを設けその開閉指示をターミナルプロセッサ
ー（９）に行わせれば、代金支払カウンターの無人化が
可能となる。更にこの方式では各顧客の売上情報の蓄積
が可能なため、月間の売上高に応じたポイントサービ
ス、家計簿作成サービスなどが出来るようになる。また
店舗にとっては重要な販売戦略用の情報となる。

【０００７】

【発明の効果】スーパーマーケット等に於いて、スキャ
ニング作業を顧客が代替し、同時に袋詰めも行う方式で
あるので、店舗にとってはレジ要員の省力化と顧客用袋
詰めカウンターが不要となり、相当のコストダウンが可
能となる。また代金支払がレジレーンから独立するた
め、顧客にとっては従来のようなレジ待ちの時間が減少
しまた今までの袋詰めの時間が節約される。代金決済機
能付きの個人カードを採用すれば、代金支払業務の省力
化が実現でき、更に出口ゲートを設けて自動開閉装置と
連動させれば無人化が可能となる。又顧客情報の収集蓄
積が可能となるので、これを用いて新しい顧客サービ
ス、顧客管理など戦略的店舗経営が出来るようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の説明図

【符号の説明】

１ 篭（顧客が売場で購入商品を入れた篭） ２ 袋（顧客が持ち帰りのために篭から商品を移す袋） ３ ストアープロセッサー ４ ターミナルプロセッサー ５ スキャナー（バーコードリーダー） ６ 売上明細表 ７ カードリーダー（ＰＯＳターミナルに設置） ８ カードリーダー（代金支払カウンターに設置） ９ ターミナルプロセッサー（代金支払カウンターに設
置） １０ 秤量器 １１ レシート

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 従来のＰＯＳシステムに各商品の重量情
   報を入力しておき、売上の集計に併せて重量の集計も行
   なうようにして、顧客が自ら購入商品をスキャナーに読
   ませて袋詰めをし、別途設置した秤量器でこの袋を秤量
   し、その実秤値とＰＯＳシステムで集計した重量集計値
   との一致を確認して代金決済をするスーパー等のレジの
   合理化方法。袋は風袋の値が分かっている他の容器でも
   可。
2. 【請求項２】 請求項１に対し、スキャナーの出側に秤
   量器を設置してＰＯＳシステムとつなぎ、袋に移した商
   品の実重量がその都度把握出来るようにしてスキャニン
   グ作業で商品を登録したとき、その商品のＰＯＳシステ
   ムに入力されている重量情報と実重量とを比較して、登
   録した商品と袋に入れた商品との一致を確認する方法。