JPH07286485A - 開閉式外囲体 - Google Patents

開閉式外囲体

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JPH07286485A
JPH07286485A JP10207094A JP10207094A JPH07286485A JP H07286485 A JPH07286485 A JP H07286485A JP 10207094 A JP10207094 A JP 10207094A JP 10207094 A JP10207094 A JP 10207094A JP H07286485 A JPH07286485 A JP H07286485A
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利孝 仲井
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B7/00Roofs; Roof construction with regard to insulation
    • E04B7/16Roof structures with movable roof parts
    • E04B7/163Roof structures with movable roof parts characterised by a pivoting movement of the movable roof parts

Abstract

(57)【要約】 【目的】屋根や外壁を構成する外囲体を、必要に応じて
全面的に開放できるようにすることで、より自然に近い
良好な通気性や採光性を得られるようにすること。 【構成】複数枚の長尺の板材5…を互いの幅方向端縁部
が重合するように幅方向に連設して、固定部7上に装着
する外囲体であって、板材5…の下面側における幅方向
中間位置を中心に、幅方向で回動可能に固定部7上に枢
着支持するとともに、板材5…の下面側における幅方向
後端位置に、支持アーム19を回動可能に連結し、この
支持アーム19の下端を、固定部7上を摺動するスライ
ド板23の上に固定し、このスライド板23を所定量移
動する操作手段を設けた開閉式外囲体1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、住宅や工
場、体育館、美術館、廊下、物置、倉庫、畜舎、簡易建
物等における屋根や外壁を形成するための外囲体に関
し、より詳しくは、必要に応じて換気や採光を行なうこ
とができる開閉式外囲体に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根や外壁等の外囲体は、通常、長尺の
板材を幅方向の端縁部同士が相互に重合するように幅方
向に連設して、梁材や胴縁上に装着され、形成されてい
る。
【0003】しかし、このような外囲体では、常に閉じ
たままであるので、空気の流通は窓や扉を解さなければ
行なわれず、通気性が悪い。このため、所定箇所、例え
ば外囲体が屋根であれば棟部分に、内部の通気性を良く
するための装置を形成しなければならない。
【0004】そしてもし、この装置を形成したとして
も、棟以外の部分が閉めっきりであることに変りはない
ので、空気の流通は外囲体を開放した場合と異なり、自
然のそれとはほど遠いものであった。
【0005】また、板材は通常、金属製の不透明な板材
(折板など)で形成されているので、外囲体を介して内
部に外の光を取り入れるようにしたい場合には、外囲体
に対してあらかじめ、その全部または一部を採光部で形
成しなければならない。そして、このような採光部を形
成した場合には、採光部が透明や半透明、乳白色等の部
材を板材として用いて形成されているものであるため、
常時採光が行なわれる状態となっているので、遮光も必
要な外囲体では、別途にカーテン等の遮光手段を設けな
ければならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、外
囲体を開閉可能にすることで、必要に応じて、自然に近
い良好な通気性を得ることができるとともに、採光も容
易に行なえるような開閉式外囲体の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明は、通常閉めっきりであった外囲体を手
動、電動、あるいは自動で、全面的に開閉できるように
したことを特徴とする。
【0008】すなわち、実施例の図1を用いて説明する
と、その構成は、複数枚の長尺の板材5…を互いの幅方
向端縁部が重合するように幅方向に連設して、固定部7
上に装着する外囲体1であって、前記各板材5…を、固
定部7上の所定位置に、幅方向で回動可能に枢着支持
し、上記板材5…の下面側に、上記枢着部とは板材5…
の幅方向において異なる位置に、支持アーム19の上端
を回動可能に連結し、該支持アーム19の下端を、前記
固定部7上を摺動するスライド板23上に回動可能に連
結し、該スライド板23を固定部7の長さ方向に沿って
所定量移動し、上記支持アーム19を牽引して板材5…
を傾斜する操作手段を設けた開閉式外囲体1であること
を特徴とする。
【0009】なお、任意の開閉度において強固に固定で
きるようにすべく、前記操作手段を、一端を前記スライ
ド板に回動可能に固定する操作アームと、該操作アーム
の他端に対し回動可能に連結するとともに基端部を軸に
して揺動する揺動アームと、該揺動アームに揺動力を入
力するウォームギヤと、該ウォームギヤに噛合するウォ
ームと、該ウォームを回動操作する操作部とで構成する
もよい。
【0010】また、自動的に開閉できるようにすべく、
前記操作手段の駆動源として正逆転モータを設け、内外
少なくとも一方の雰囲気の状態を検知するセンサを設
け、前記センサの検知信号に基づいて設定される調整状
態になるように前記モータを駆動制御する制御手段を設
けて構成するもよい。
【0011】
【作用】すなわち、上述の構成によれば、外囲体の開閉
を行なうには、操作手段を操作してスライド板を固定部
上で摺動させ、支持アームを移動する。すると、固定部
上の一点で枢着支持されている板材は、装着部を支点と
して支持アームにより牽引され、支持アームの移動量に
応じて傾斜し、外囲体の全面的な開閉が行なわれる。
【0012】なお外囲体の開閉は、外囲体を構成するす
べての板材によらずとも、支持アームを連結した板材の
みで行なえる。また、支持アームをすべての板材に連結
したとしても、スライド板と操作手段との数によっては
全板材の開閉が、1枚おきの板材の開閉など、適宜選択
して行なうようにすることもできる。
【0013】また、請求項3の開閉式外囲体では、例え
ば外部に設けた風力センサや雨水センサ、室内に設けた
温度センサや湿度センサ、煙センサ、ガスセンサ、照度
センサ等の各センサの検知により、またこれら総合の検
知により、この検知信号に基づいて設定される最適の調
整状態になるように正逆転モータが作動するので、外囲
体の開閉が環境条件に応じて自動的に行なえる。
【0014】
【発明の効果】上述の結果、この発明によると、外囲体
を全面的に開閉することができるので、従来にない良好
な、より自然に近い空気の流通が必要に応じて得られ
る。このため、例えば外囲体が住宅や工場、体育館に用
いたものであれば快適な生活空間や作業空間を、また倉
庫に用いたものであれば、より良好な保管空間を得るこ
とができる。
【0015】また同時に、外囲体が開閉するので、板材
が不透明な部材で形成されていても、外の光を取り入れ
ることができる。したがって、従来のように遮光手段を
別途設ける必要がなく便利である。
【0016】請求項2の開閉式外囲体によると、上述の
効果に加えて、スライド板を移動するための操作手段
に、相互に噛合するウォームギヤとウォームとを用いた
ので、例えば外囲体の開放中に板材に対し負荷が掛かっ
た場合、この力はスライド板から操作アーム、揺動アー
ムへと伝達するも、上述のウォームギヤとウォームとの
部分でさらなる伝達が強固に阻止される。このため、所
望の開閉度が確実に維持でき、最適な通気性および採光
性を選択することができる。
【0017】また、操作部とスライド板との間は、揺動
アームと操作アームとを連結して構成したので、スライ
ド板の移動が軽い力で行なえるとともに、揺動アームや
操作アームが上方へ極端に突出することがなく、板材の
傾斜動作への影響をなくすことができる。
【0018】請求項3の開閉式外囲体によると、請求項
1の開閉式外囲体が達成する効果に加えて、外囲体の開
閉が環境条件に応じて最適な状態になるように自動的に
行なえるので便利である。殊に、例えば工場の外囲体に
採用すると、有毒ガスの充満等による危険な状態になる
ことを阻止できる。また、倉庫の外囲体に採用すると、
内部の物品に応じて所望の保管環境を保つこともでき
る。さらに、外囲体がバルコニーや屋上の屋根である場
合には、雨が降ると閉じるように設定しておくことで、
洗濯物の良好な乾燥環境を作ることもできる。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)図2は、この発明の開閉式外囲体1を用
いる構造体の一例として住宅2を示した斜視図であり、
この図に示すように、この開閉式外囲体は、例えば住宅
2の一角に設けるサンルーム3を構成するための屋根3
aや外壁3b,3c、ルーフウィンドウの如く屋根4の
一部に設ける屋根材4aとして使用することができる。
【0020】まず、開閉式外囲体1の構成を説明して、
各部位における開閉式外囲体1について説明することに
する。
【0021】図1は、開閉式外囲体1の要部を示す構造
説明図であり、この図に示すようにこの開閉式外囲体1
は、複数枚の長尺の板材5…を、梁材6aや胴縁6b等
の第1固定部6(図15参照)に対して固定する第2固
定部7上に枢着支持して構成している。そして上述の板
材5…は、図5に示したようなリンク機構8と図9およ
び図10に示すような操作部9とからなる操作手段10
により傾斜して開閉が行なわれるようにしている。
【0022】すなわち、上述の板材5…は、金属や合成
樹脂の板材で所定幅に形成され、幅方向の端縁部に、そ
れぞれ異なる方向に湾曲する湾曲部5a,5aを形成し
ている。そして閉じたときには図1に実線で示すように
端縁部同士が重合するとともに、湾曲部5a,5a間に
水切り空間11ができるようにしている。なお、図4に
示すように、この板材5の両端縁には、開閉が静かに行
なわれるようにする緩衝のため、また水漏れをなくす止
水のために、ゴム12を嵌着あるいは被覆形成するもよ
い。
【0023】この板材5を上述の第2固定部7上に枢着
支持するには、板材5の内側面に固定する固定金具13
を介して行なう。固定金具13は、図3に示すように板
材5の内側面に対応する形の当接面14を有するととも
に、板材5の幅方向の中間に対応する位置には、枢着片
15を垂設して断面L字状に形成している。板材5に対
する固定は、両端の係止と適宜位置のビス止め(図示せ
ず)や溶接等によって行なえばよい。また、この固定金
具13を固定する位置は、前述の第2固定部7対応位置
である。すなわち、第2固定部7,7が板材5…の長さ
方向両端側の2か所であるため、この固定金具13も板
材5…の長さ方向両端側の2か所である。
【0024】上述した枢着片15の中間位置には、第1
枢着孔16を形成し、後端には、第2枢着孔17を形成
している。第1枢着孔16は2本の支持片18,18を
相対回動可能に連結するためのもので、第2枢着孔17
は支持アーム19を相対回動可能に連結するためのもの
である。
【0025】支持片18,18は上端に枢着孔18aを
形成し、枢着片15を両側から挟むように段付きボルト
20とワッシャ21,21、ナット22で連結する。リ
ベットで連結するもよい。そして、枢着孔18aよりも
下側位置に形成した折曲部18bを介して外側に開く下
端は、第2固定部7の両側面に固定する(図6参照)。
この固定は、ビス止め(図示せず)や溶接等で行なえば
よい。なおこの支持片18,18は、閉じた状態の板材
5との間に90度の角度差を有するよう、後方に向けて
若干傾斜して取付けており、その長さは、板材5が開い
たときにその後端が第2固定部7に接触しない長さであ
る。
【0026】上述の支持アーム19は、枢着片15のい
ずれか一側面に、同じく段付きボルト20とワッシャ2
1,21、ナット22などで枢着する。そして、この支
持アーム19の下端は、スライド板23に対して回動可
能に連結する。
【0027】スライド板23は、第2固定部7の上面を
長さ方向に沿って摺動するもので、図7に示したように
複数枚のスライド板担体24…で構成している。スライ
ド板担体24は、板材5の幅寸法に対応する長さであ
り、両端に相互間で重合する段部24a,24bを形成
し、この段部24a,24bには装着孔24cを形成し
ている。そして、支持アーム19の連結は、この装着孔
24cに下側から装着する連結金具25に行なえばよ
い。連結金具25は、下端に係止片25aを有し、第2
固定部7内の溝7aを走行するように形成され、この係
止片25aの上面に、連結孔25bを有する連結片25
cを立設している。連結は、段付きボルト20とワッシ
ャ21…、ナット22などによって行なえばよい(図6
参照)。
【0028】このようにスライド板23をスライド板担
体24…で構成した場合には、第2固定部7の長さに応
じ、施工時に適宜対応できるので便利である。
【0029】なお、すべての板材5…に支持アーム19
を連結せずに、例えば幅方向に連設する板材5…のう
ち、一枚おきの板材5…のみ、二枚おきの板材5…のみ
などと支持アーム19を連結すれば、支持アーム19を
有する板材5のみを開閉することができる。このときに
は、スライド板担体24の長さが先の説明と異なり、一
枚おきの場合であれば板材52枚対応分、二枚おきの場
合であれば板材3枚対応分の長さとなる。
【0030】また、スライド板23の一部、すなわち適
宜位置に位置する1つのスライド板担体24には、図7
に示したように操作アーム固定片26を連設している。
この操作アーム固定片26は、前述したリンク機構8を
連結するため第2固定部7の内側面あるいは外側面のい
ずれか一方から適宜間隔を隔てて位置するもので、枢着
孔26aを形成している。
【0031】前述のリンク機構8は、図5に示すよう
に、2本の第2固定部7,7の下に回動可能にかけわた
される断面四角形状の回動軸27と、この回動軸27の
回動により揺動する揺動アーム28と、この揺動アーム
28の揺動により前述のスライド板23を第2固定部
7,7の長さ方向に沿って所定量移動する操作アーム2
9とで構成している。
【0032】回動軸27の第2固定部7,7に対する固
定は、第2固定部7,7の下面に形成される溝7bを利
用して、固定金具30で軸支して行なえばよい。なお、
固定位置は、上述した操作アーム固定片26の位置に応
じて設定される。このため、上述のように溝7bを利用
しての固定であれば、固定位置の変更が容易であるので
便利である。また、各部材の回動可能な連結は、前述の
如く段付きボルトとワッシャ、ナットなどで行なえばよ
い。
【0033】上述のリンク機構8と板材5…とは、次の
ような関係になるよう設定する。操作アーム固定片26
が支持片18の前側に位置し、揺動アーム28と操作ア
ーム29とが鋭角をなすときには板材5が閉じた状態に
なり、また、回動軸27の90度の回転に伴う揺動アー
ム28の揺動、そして操作アーム29によるスライド板
23の押出しがあって揺動アーム28と操作アーム29
とが鈍角をなすときには、板材5が閉じた状態から90
度傾斜して開いた状態になる。
【0034】なお、回動軸27を軸支するときに90度
の回動角度を得られるようにあらかじめ設定しておくも
よいが、構造が複雑になるので、操作アーム固定片26
が第2固定部7の長さ方向に沿って隣り合う支持片1
8,18間を端から端まで移動することで回動軸27の
90度の回動が得られるようにしておくとよい。
【0035】このような板材5…の開閉操作を行なうた
めの操作部9は、開閉式外囲体1の取付け位置等によっ
て異なる。例えば図2に示したサンルーム3の場合、屋
根3aと外壁3b,3cとでは図8に示すようにそれぞ
れ操作しやすい操作部9を採用すればよい。屋根3aで
は、図9に示したように、回動軸27の長さ方向の適宜
位置に、これを中心として回転する梃部材31を一体的
に固定し、この梃部材31の両端から所定長さの操作紐
32,32を吊設するとよい。梃部材31であるため小
さい力で開閉操作が行なえる。
【0036】また外壁3b,3cでは、図10に示した
ように回動軸27の長さ方向の適宜位置に、操作レバー
33を一体的に固定し、この端部に、操作ハンドル34
を枢着しておくとよい。
【0037】図2に示したルーフウィンドウ状の屋根材
4aの場合には、上述の屋根3aの場合と同様に、梃部
材35と2本の操作紐36,36とで構成するとよい
(図11参照)。図中34は、フレーム38に一体形成
したカバーである。同様に、図2における39,40も
カバーである。
【0038】このように構成した開閉式外囲体1をサン
ルーム3の屋根3aや外壁3b,3c、また屋根材4a
として用いた場合には、これらの開閉は、操作紐32,
36や操作レバー33を引っ張るなり回動するなりして
回動軸27を適宜角度回動すればよい。
【0039】回動軸27が回動することによって揺動ア
ーム28が揺動し、これにともない操作アーム29が第
2固定部7,7に沿って移動する。すると、第2固定部
7,7上で摺動するスライド板23が移動して、板材5
…を枢着支持している支持アーム19…を牽引し、板材
5…を支持アーム19…の移動量に応じ支持片18,1
8の上端を支点として傾斜する。揺動アーム28と操作
アーム29とが鋭角をなし支持アーム19が支持片1
8,18よりも後方に位置するときには、板材5…は閉
じる状態となり、揺動アーム28と操作アーム29とが
鈍角をなし支持アーム19が支持片18,18よりも前
方に位置するときには、板材5…は開く状態になる。す
なわち、支持アーム19と支持片18,18とが並ぶと
きには、半分の開閉度が得られる。
【0040】なお、すべての板材5…に支持アーム19
を連結せず、例えば一枚おきに板材5…が開閉するよう
にした場合には、操作紐32,36や操作レバー33に
よる操作によって、その板材5…のみが開閉する。支持
アームを連結していた第2枢着孔17には、支持片1
8,18と同様の部材を回動不可に連結しておけばよ
い。
【0041】また、支持アーム19をすべての板材5…
に連結したとしても、第2固定部7,7やスライド板2
3、操作手段10の数によっては全板材5…の開閉が、
1枚おきの板材5…の開閉など、適宜選択して行なうよ
うにすることもできる。
【0042】このように、屋根3a,4aや外壁3b,
3cを全面的に開閉することができるので、より自然に
近い空気の流通が必要に応じて得られる。このため、例
えば外囲体が上述例のほか、工場や体育館に用いたもの
であれば快適な作業空間を、また倉庫に用いたものであ
れば、より良好な保管空間を得ることができる。
【0043】また同時に、外囲体が開閉するので、板材
5…が不透明な部材で形成されていても外の光を取り入
れることができる。したがって、採光が必要でないとき
のために遮光手段を別途設ける必要がなく便利であると
ともに、落下物による傷付きを心配する必要もない。
【0044】さらに、操作部9とスライド板23との間
は、揺動アーム28と操作アーム29とを連結して構成
したので、スライド板23の移動が軽い力で行なえると
ともに、揺動アーム28や操作アーム29が上方へ極端
に突出することがなく、板材5…の傾斜動作への影響を
なくすことができる。
【0045】なお、常時採光する必要のある場所では、
板材5…を透明体で構成すればよい。このときには、落
下物等に対抗できるよう、網入りガラスやアクリル樹脂
板、ポリカーボネート板などで形成するとよい。
【0046】また、形状の異なる板材5…を連設するこ
とで外囲体に意匠観を付与するもよく、個々の板材5…
にリブ(図示せず)を形成して意匠観付与と補強とを図
るもよい。
【0047】さらに、板材5…の枢着支持に当たっては
第2固定部7,7を介して行なったが、第1固定部6に
直接行なうもよく、また、同一の固定金具13で板材5
…の幅方向に沿って行なったが、固定部(6,7など)
の配設の仕方によっては、支持片18,18に相当する
部材と支持アーム19に相当する部材とを板材5…の長
さ方向において分けるもよい。
【0048】また、外囲体の用途によっては、支持片1
8,18の枢着位置を板材5…の幅方向中間部ではなく
適宜ずらすことによって異なった開閉態様が得られるの
で適宜設定するとよい。。例えば枢着位置を前端側にず
らすことによって板材5…開閉時の外側へ向けての移動
量(突出量)が小さくなる。
【0049】さらに、この開閉式外囲体1で住宅や工
場、体育館、倉庫などの屋根を構成する場合には、図1
2に示すように、山形になる棟部に、板材5…が開閉す
るための空間を形成しつつ棟包41を取付ければよい。
図中42,43は、ケラバ包であり、一方のケラバ包4
2には板材の前端縁部が上から、他方のケラバ包43に
は後端縁部が下から重合する。
【0050】もし開閉式外囲体の向きを図13に示すよ
うに、板材5…の長さ方向を屋根の幅方向とするなら
ば、棟包44を取付けるときに形成する空間が小さくて
よい。
【0051】また、物置や日除け、休憩所などの簡易建
物の場合には、図14に示すように、所定の空間をあけ
てずらして重ねることで棟部を形成するもよい。
【0052】さらに、屋根と外壁との連結は、図15に
示すようにケラバ包45を第2固定部7,7や、梁材6
aや胴縁6bなどの第1固定部6に固定することで行な
える。
【0053】(第2実施例)図16は、操作部9の他の
例を示している。すなわち、回動軸27にウォームギヤ
51を一体に設けるとともに、これに噛合するウォーム
52を設け、さらにこのウォーム52を回動操作する、
プーリ53と環状の操作紐54とによる操作部9を設け
ている。
【0054】このように構成した場合には、開放中の板
材5…に対して風などによる負荷が掛かっても、この力
は、支持アーム19を介してスライド板23、操作アー
ム29、揺動アーム28と順に伝達するも、上述のウォ
ームギヤ51とウォーム52との部分でさらなる伝達が
強固に阻止される。このため、所望の開閉度が確実に維
持でき、最適な通気性および採光性を選択することがで
きる。
【0055】(第3実施例)図17は、構成ブロック図
であり、この図に示すように、前述した操作手段10の
駆動源としてのパルスモータ61と、外囲体近傍の適宜
位置に取付けられその位置の雰囲気の状態を検知する各
種センサと、これら各センサ62,63,64,65の
検知信号に基づいて設定される調整状態になるように上
述のパルスモータ61を駆動制御するファジーコントロ
ーラ66とを設けている。
【0056】上述のパルスモータ61は、図18に示す
ように、第2固定部7下側の回動軸27対応位置に固定
され、先端の駆動ギヤ67を介して、回動軸27の一端
に固定された従動ギヤ68に正逆の回転力を入力できる
ようにしている。
【0057】前述したセンサ62〜65は、例えば図示
した風力センサ62と温度センサ63、湿度センサ6
4、雨水センサ65で、上述の風力センサ62と雨水セ
ンサ65とは、外囲体外部の適宜位置、例えば棟包やケ
ラバ包部分に取付けておく。また温度センサ63と湿度
センサ64は、外囲体内部の適宜位置に取付けておく。
なおセンサは一種類でもよい。
【0058】そしてこれらを駆動制御する制御手段とし
てのファジーコントローラ66は、各センサ62〜65
が検知した検知信号に基づきこれらの結果を総合して、
内部が最適な雰囲気状態になるように外囲体の開閉度を
調整する。
【0059】具体例として、外囲体が体育館や倉庫の屋
根や外壁である場合について説明する。この場合、例え
ば、雨水センサ65が雨水を検知するとパルスモータ6
1を検知信号に基づいて設定される適宜数正転するよう
に(外囲体が閉じるように)、また風力センサ62が所
定値以上の風力を検知するとパルスモータ61を検知信
号に基づいて設定される適宜数正転するように(外囲体
が閉じるように)、さらには、温度センサ63と湿度セ
ンサ64とが所定値以上の値を検知するとパルスモータ
61を検知信号に基づいて設定される適宜数逆転するよ
うに(外囲体が開くように)あらかじめ設定しておく。
【0060】そして、雨水センサ65が所定量以上の雨
水を検知した場合には、他のセンサ62〜64の検知結
果に関わりなくパルスモータ61を正転して外囲体を閉
じる。また雨水センサ65が雨水を検知していない状態
で、風力が余り強くなく、温度や湿度が所定値以上であ
る場合には、外囲体を開いて、内部の熱気や湿気を追い
出す。
【0061】なお、外囲体を開いた結果却って内部の温
度が上がってしまうようなことを未然に防止するため
に、温度センサ63や湿度センサ64は、内部だけでは
なく外部にも取付けておくとよい。
【0062】このように、外囲体の開閉が内外の雰囲気
状態、すなわち環境条件に応じて最適な状態になるよう
自動的に行なえるので便利である。
【0063】以上の各実施例に置ける構成と、この発明
の構成との対応関係を示すと、この発明の固定部は、実
施例における第2固定部7,7に対応し、以下同様に、
正逆転モータは、パルスモータ61に、センサは、風力
センサ62、温度センサ63、湿度センサ64、雨水セ
ンサ65に、制御手段は、ファジーコントローラ66
に、それぞれ対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部を示す構造説明図。
【図2】開閉式外囲体の使用例を示す斜視図。
【図3】板材の取付け状態を示す分解斜視図。
【図4】板材の他の例を示す断面図。
【図5】操作手段の一部を示す斜視図。
【図6】板材の取付け状態を示す断面図。
【図7】スライド板を示す斜視図。
【図8】使用状態の一例を示す断面図。
【図9】操作手段を示す一部断面側面図。
【図10】操作手段を示す一部断面側面図。
【図11】使用状態の一例を示す断面図。
【図12】他の使用状態を示す斜視図。
【図13】他の使用状態を示す断面図。
【図14】他の使用状態を示す斜視図。
【図15】他の使用状態を示す断面図。
【図16】操作手段の他の例を示す断面図。
【図17】構成ブロック図。
【図18】操作手段の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
1…開閉式外囲体 5…板材 7…第2固定部(固定部) 8…リンク機構 9…操作部 10…操作手段 18…支持片 19…支持アーム 23…スライド板 27…回動軸 28…揺動アーム 29…操作アーム 31…梃部材 32…操作紐 33…操作レバー 34…操作ハンドル 35…梃部材 36…操作紐 51…ウォームギヤ 52…ウォーム 53…プーリ 54…操作紐 61…パルスモータ(正逆転モータ) 62〜65…センサ 66…ファジーコントローラ(制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の長尺の板材を互いの幅方向端縁部
    が重合するように幅方向に連設して、固定部上に装着す
    る外囲体であって、前記各板材を、固定部上の所定位置
    に、幅方向で回動可能に枢着支持し、上記板材の下面側
    に、上記枢着部とは板材の幅方向において異なる位置
    に、支持アームの上端を回動可能に連結し、該支持アー
    ムの下端を、前記固定部上を摺動するスライド板上に回
    動可能に連結し、該スライド板を固定部の長さ方向に沿
    って所定量移動し、上記支持アームを牽引して板材を傾
    斜する操作手段を設けた開閉式外囲体。
  2. 【請求項2】前記操作手段を、一端を前記スライド板に
    回動可能に固定する操作アームと、該操作アームの他端
    に対し回動可能に連結するとともに基端部を軸にして揺
    動する揺動アームと、該揺動アームに揺動力を入力する
    ウォームギヤと、該ウォームギヤに噛合するウォーム
    と、該ウォームを回動操作する操作部とで構成した請求
    項1記載の開閉式外囲体。
  3. 【請求項3】前記操作手段の駆動源として正逆転モータ
    を設け、内外少なくとも一方の雰囲気の状態を検知する
    センサを設け、前記センサの検知信号に基づいて設定さ
    れる調整状態になるように前記モータを駆動制御する制
    御手段を設けた請求項1記載の開閉式外囲体。
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