JPH07285462A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JPH07285462A
JPH07285462A JP6241976A JP24197694A JPH07285462A JP H07285462 A JPH07285462 A JP H07285462A JP 6241976 A JP6241976 A JP 6241976A JP 24197694 A JP24197694 A JP 24197694A JP H07285462 A JPH07285462 A JP H07285462A
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Takuo Ishikawa
拓生 石川
Kazumasa Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両のエンジンルームの側壁に設けたサスペ
ンションタワーまわりの、車体構造部材との結合強度を
強化することである。 【構成】 サスペンションタワー1の上端を閉じてサス
ペンションからの入力を受けるサスペンションプレート
2の車外側の端縁を外方へ延出させてその先端部を断面
L字形に形成する一方、閉断面のエプロンメンバー5の
下面の幅方向中央部にフランジ53を形成し、上記先端
部の垂直面21をフランジ53の側面に溶接するととも
に、上記先端部の水平面22をエプロンメンバー5の下
面に溶接する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の前部車体構造、
特にエンジンルームの左右の側壁に設けたサスペンショ
ンタワーまわりの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、エンジンルームの左
右の側壁に形成したサスペンションタワー1の上端には
これを閉じるようにサスペンションプレート2が設けら
れ、サスペンションストラッド3まわりのコイルスプリ
ング4を下面で支持するようになっている。サスペンシ
ョンタワー1は筒状で縦壁10の下端がフロントサイド
メンバー6に支持固定され、縦壁10の前部および後部
がエプロン7ならびに側壁を補強するエプロンメンバー
5に溶接されている。サスペンションプレート2は、サ
スペンションタワー1の縦壁10の上縁に接合されると
ともに、エプロンメンバー5の内側面上端に溶接されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サスペンションプレー
ト2には、サスペンションからの大きな入力があり、入
力はエプロンメンバー5に伝わる。このとき、サスペン
ションプレート2はエプロンメンバー5の側面に接合さ
れていることからエプロンメンバー5には矢印W方向の
ねじれが生じ、しかも内倒れ方向のストラッド3に対応
してサスペンションプレート2が傾斜しているので、プ
レート2とエプロンメンバー5との接合部では両者が引
離される方向の力が作用し、溶接剥がれが生じるおそれ
がある。この溶接剥がれを防ぐためには、エプロンメン
バー5の断面を大きくしたり、あるいは板厚を大きくし
てねじれ剛性を強化しなければならない。
【0004】そこで本発明は、エプロンメンバーを大型
化することなく、エプロンメンバーとサスペンションタ
ワーとの結合部の剛性を強化することを課題としてなさ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は図1に示すよう
に自動車のエンジンルームの側壁にサスペンションタワ
ー1が設けられ、該タワー1の上端にサスペンションの
コイルスプリング4を受けるサスペンションプレート2
が設けられ、その端縁がエプロンメンバー5に接合され
た前部車体構造において、閉断面のエプロンメンバー5
の下面の幅方向中央部に下方へ突出するフランジ53を
形成する一方、サスペンションプレート2の端縁を先端
が下方へ屈曲する断面L字形に形成し、該端縁の垂直面
21を上記フランジ53の側面に接合するとともに、水
平面22をエプロンメンバー5の下面に接合する構造と
し、エプロンメンバー5とサスペンションタワー1との
結合部の剛性を強化したものである(請求項1)。
【0006】また、本発明は、図2に示すように、エプ
ロンメンバー5内には、サスペンションタワー1の縦壁
10の前後の上端が接合する位置にそれぞれ第1および
第2のバルクヘッド54、55を設ける(請求項2)。
また本発明は、エンジンルームの左右側壁間に架設した
カウル9の端部を、エプロンメンバー5の側面に上記第
2のバルクヘッド55を設けた位置で接合する(請求項
3)。さらに本発明は、図3に示すように、エプロンメ
ンバー5の車内側の側面とサスペンションプレート2と
を断面ほぼ直角三角形の補強部材90で接合する(請求
項4)。
【0007】
【作用】サスペンションプレート2はエプロンメンバー
5にその断面中心に近い位置で接合されているから、サ
スペンションプレート2からの入力に対してエプロンメ
ンバー5のねじれは少なく、主として入力を曲げ剛性で
受けることになる。しかもサスペンションからの入力の
上下、左右の分力に対し接合部の一方の接合面が剪断構
造となる。従って、本発明の構造では、サスペンション
プレート2とエプロンメンバー5との結合部の剛性およ
び接合強度が従来構造に比べ遙かに大きくなる。
【0008】また、エプロンメンバー5内に、特にサス
ペンションタワー1の縦壁10との結合位置にバルクヘ
ッド54、55を設けること、またカウル9をエプロン
メンバー5に第2のバルクヘッド55位置で結合するこ
と、さらにエプロンメンバー5とサスペンションタワー
1との間に補強部材90を設けることで、剛性が一層強
化される。
【0009】
【実施例】図1に示す実施例において、エンジンルーム
の側壁に設けた半筒状のサスペンションタワー1は、下
端部周縁がフロントサイドメンバー6に接合され、縦壁
10の前後縁がエプロン7に、前後縁の上端がエプロン
メンバー5に接合されている。サスペンションタワー1
の上端にはこれを閉じるようにサスペンションプレート
2が設けてある。サスペンションタワー1内にはフロン
トサスペンションのストラッド3が位置せしめられ、ス
トラッド3まわりのコイルスプリング4の上端をサスペ
ンションプレート2の下面で受けている。
【0010】コイルスプリング4を受けるサスペンショ
ンプレート2は、内倒れ方向のストラッド3とほぼ垂直
な傾斜面としてあり、外周は周縁を下方へ屈曲せしめて
断面L字形としてある。サスペンションタワー1の半筒
形の縦壁10の上端縁には内側へ突出するフランジ11
が形成してあって断面L字形としてあり、サスペンショ
ンプレート2の周縁と重ね合せて、スポット溶接してあ
る。
【0011】一方、フロントピラー8から前方へ延びる
エプロンメンバー5は、断面L字形のパネル51、52
を接合した閉断面で、サスペンションタワー1と対向す
る後部では下面の中央部で両パネル51、52が接合さ
れ、下方へ突出するフランジ53を形成している。な
お、上記フランジ53はエプロンメンバー5の前方へと
次第に位置が変化してエプロンメンバー内側面と合致
し、これにエプロン7の上縁が接合せしめてある。
【0012】サスペンションプレート2の車外側の端部
はエプロンメンバー5の下面に沿って外方へ延出せしめ
てあり、L字形の端縁の垂直面21がエプロンメンバー
5の上記フランジ53の内側面に、水平面22がエプロ
ンメンバー5の下面にそれぞれスポット溶接してある。
【0013】上記の結合構造において、サスペンション
プレート2をエプロンメンバー5にその下面中央位置で
結合したことにより、サスペンションからの入力のう
ち、特に大きい上下方向の入力はエプロンメンバー5
の、ねじれ剛性よりも大きい、曲げ剛性で受けられる。
また、左右方向の入力によりエプロンメンバー5には、
ねじれ力が作用するが、エプロンメンバー5の側端にサ
スペンションプレート2を接合した従来構造に比べて、
エプロンメンバー5の断面中心に近い位置でサスペンシ
ョンプレート2が接合されているからエプロンメンバー
5のねじれは少なくなる。しかも上下方向の入力に対し
ては、エプロンメンバー5のフランジ53とサスペンシ
ョンプレート2の垂直面21との接合面が、左右方向の
入力に対しては、エプロンメンバー5の下面とサスペン
ションプレート2の水平面22との接合面が、それぞれ
剪断結合となるから、溶接強度が大きい。
【0014】図2に示す実施例では、エプロンメンバー
5とサスペンションプレート2とを先の実施例の接合構
造とするとともに、エプロンメンバー5内には前後に第
1のバルクヘッド54および第2のバルクヘッド55が
設けてある。バルクヘッド54、55の設置位置はそれ
ぞれ、サスペンションタワー1の縦壁10の前端上部お
よび後端上部がエプロンメンバー5に接合された位置と
してある。
【0015】バルクヘッド54、55を設けることで、
エプロンメンバー5の曲げ剛性およびねじれ剛性はさら
に強化される。バルクヘッド54、55の設定位置は、
サスペンションタワー1の縦壁10との結合部、すなわ
ち、サスペンションタワー1からエプロンメンバー5へ
サスペンションの入力が伝達される個所とすることで、
入力に対する剛性向上の効果が特に発揮される。
【0016】さらに図2において、エンジンルームの左
右方向に架設するカウル9の前壁の端部は、エプロンメ
ンバー5の車内側の側面に、上記第2のバルクヘッド5
5設置位置で接合してある。左右のサスペンションタワ
ー1はやや内倒れ方向に設置されているから、エプロン
メンバー5への入力の左右方向(車両内外方向)の成分
は、内方向に特に強い。従って左右のエプロンメンバー
5のバルクヘッド55にて強化された部位間にカウル9
を架設することで、サスペンションタワー1の取付部全
体の内側方向への倒れ込みに対する強度が一層強化され
る。
【0017】図3に示す実施例では、エプロンメンバー
5の車内側の側面とサスペンションプレート2との間に
補強部材90が設けてある。補強部材90は板材よりな
る断面ほぼ直角三角形で、垂直壁がエプロンメンバー5
の車内側の側面に、底壁がサスペンションプレート2の
上面に接合してある。
【0018】上記実施例によりサスペンションタワー1
の取付部全体の剛性が強化される。本実施例はサスペン
ションタワー1自体の変形を防止しようとするものであ
る。すなわち、サスペンションプレート2は、サスペン
ションからのつき上げにより上方へ変形しようとする
が、上記補強部材90を設けることでその変形を防止す
ることができる。このサスペンションプレート2の変形
防止効果は、上記バルクヘッド54、55を設けなくて
も発揮されるが、バルクヘッド54、55を設け、かつ
カウル9をエプロンメンバー5にバルクヘッド55位置
で結合することと併せて、より有効に発揮される。
【0019】
【発明の効果】本発明の車体構造によれば、エプロンメ
ンバーとサスペンションプレートとの結合部において、
サスペンションからの入力に対するエプロンメンバーお
よびサスペンションプレートの剛性が大きく向上し、か
つ両者間の接合強度が強化されるから、上記結合部に剥
がれが生じるのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の一実施例を示す前部車体
構造の斜視図、図1(B)は図1(A)のIB−IB線
に沿う車体構造の縦断面図である。
【図2】図2は本発明の他の実施例を示す前部車体構造
の斜視図である。
【図3】図3は本発明のさらに他の実施例を示す前部車
体構造の斜視図である。
【図4】図4(A)は従来の前部車体構造の斜視図、図
4(B)は図4(A)のIVB−IVB線に沿う車体構
造の縦断面図である。
【符号の説明】
1 サスペンションタワー 2 サスペンションプレート 21 垂直面 22 水平面 3 サスペンションのストラッド 4 コイルスプリング 5 エプロンメンバー 53 フランジ 54、55 バルクヘッド 9 カウル 90 補強部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームの左右の側壁に筒状のサ
    スペンションタワーを設け、その上端を閉じてサスペン
    ションを下方から受けるサスペンションプレートの周縁
    の車外側の端縁部を、上記側壁の上端に沿って前後方向
    に設けた閉断面のエプロンメンバーに接合した自動車の
    前部車体構造において、エプロンメンバーの下面には幅
    方向中央部に下方へ突出するフランジを形成する一方、
    サスペンションプレートの上記車外側端縁部を先端が下
    方へ屈曲する断面L字形に形成し、該端縁部の垂直面を
    エプロンメンバーの上記フランジの側面に接合するとと
    もに、水平面をエプロンメンバーの下面に接合したこと
    を特徴とする自動車の前部車体構造。
  2. 【請求項2】 上記エプロンメンバー内には、上記サス
    ペンションタワーの前部上端および後部上端が上記エプ
    ロンメンバーと接合する位置にそれぞれ第1および第2
    のバルクヘッドを設けたことを特徴とする請求項1記載
    の自動車の前部車体構造。
  3. 【請求項3】 上記エプロンメンバーの、上記第2のバ
    ルクヘッドを内設した部位の車内側側面に、エンジンル
    ームの左右側壁間に架設したカウルの両端を接合したこ
    とを特徴とする請求項2記載の自動車の前部車体構造。
  4. 【請求項4】 上記エプロンメンバーの車内側の側面と
    上記サスペンションプレートの上面との間に、断面ほぼ
    直角三角形の補強部材を設け、該補強部材の垂直壁を上
    記エプロンメンバーの車内側の側面に接合するととも
    に、上記補強部材の底壁を上記サスペンションプレート
    の上面に接合したことを特徴とする請求項1ないし3記
    載の自動車の前部車体構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006327276A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Nissan Motor Co Ltd フードリッジの補強構造
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