JPH0728467B2 - 騒音マスキング装置 - Google Patents

騒音マスキング装置

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JPH0728467B2
JPH0728467B2 JP63113863A JP11386388A JPH0728467B2 JP H0728467 B2 JPH0728467 B2 JP H0728467B2 JP 63113863 A JP63113863 A JP 63113863A JP 11386388 A JP11386388 A JP 11386388A JP H0728467 B2 JPH0728467 B2 JP H0728467B2
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    • H04KSECRET COMMUNICATION; JAMMING OF COMMUNICATION
    • H04K3/00Jamming of communication; Counter-measures
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    • H04K3/82Jamming or countermeasure characterized by its function related to preventing surveillance, interception or detection
    • H04K3/825Jamming or countermeasure characterized by its function related to preventing surveillance, interception or detection by jamming
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/16Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、自動車の走行音等の騒音をマスキングする
ための騒音マスキング装置に関する。
(従来の技術) 近年、自動車や電車の走行音等といった騒音による公害
が問題となっている。
従来は、この騒音公害に対処するために、住宅等の建造
物の遮音性を高めるようになっていた。
しかし、現在の遮音技術では充分な遮音効果が得られな
いため、都市等のように交通量の多い地域では、以前と
して騒音公害が残っているのが実状である。
一方、騒音は、人間に対して肉体的にも精神的にも悪影
響を与えることが多い。
したがって、一刻も速く騒音公害を無くすことが望まれ
る。
(発明の解決しようとする課題) 以上述べたように、従来は、建造物の遮音性を高めるこ
とにより、騒音公害に対処するようになっていたが、こ
の方法では、騒音が大きいと、充分な騒音公害防止効果
が得られないという問題があった。
そこで、この発明は、騒音が大きい場所でも、確実に騒
音公害を無くすことができる騒音マスキング装置を提供
することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためにこの発明は、騒音レベルを検
出し、この検出レベルに比例したレベルの被騒音を音響
空間に放つようにしたものである。
(作用) 上記構成によれば、騒音レベルの増大により被騒音レベ
ルが増大するので、被騒音によるマスキング効果によ
り、人間は騒音が聞こえているにもかかわらず、この騒
音をほとんど意識せず、被騒音のみを意識するようにな
る。これにより、騒音が大きい場合であっても、人間に
とって騒音がほとんど苦にならなくなり、騒音公害が解
消される。
(実施例) 以下、図面を参照しながらこの発明を詳細に説明する。
第1図はこの発明の概略構成を示す回路図である。
この第1図において、1は騒音レベルを検出する騒音レ
ベル検出部である。2はこの騒音レベル検出部で検出さ
れた騒音レベルにほぼ比例したレベルの被騒音を発生す
る被騒音発生部である。
この発明の概略構成は上述したようなものであるが、こ
こで、騒音とは、音響心理学を例にしていえば、人間に
不快感を与えるような音である。このような騒音として
は、音響心理学上では、上述したような自動車の走行音
や電車の走行音等がある。また、被騒音とは、上記騒音
以外の音で、音響心理学を例にしていえば、人間に快感
を与えるような音である。このような被騒音としては、
音響心理学上では、波の音、小鳥のさえずりの音、川の
せせらぎの音、楽音等がある。
上記構成によれば、騒音レベルが小さい場合は被騒音レ
ベルも小さく、騒音レベルが大きくなると、被騒音レベ
ルも大きくなる。したがって、騒音は被騒音によりマス
キングされ、人間は騒音をほとんど意識せず、被騒音の
みを意識するようになる。これにより、騒音が大きい場
合であっても、人間は、実質的に騒音を聞くことはな
く、被騒音のみを聞くことになるので、騒音公害から解
放される。
では、第2図を参照しながらこの発明の一実施例を詳細
に説明する。
この実施例は、被騒音として海の波の音を発生するよう
にしたものである。
すなわち、図中、11はホワイトノイズ発生回路である。
このホワイトノイズ発生回路から出力されるホワイトノ
イズ信号は、電圧制御型の低域通過フィルタ(以下、VC
Fと記す)12、電圧制御型増幅回路(以下、VCAと記す)
13およびイコライザ14により波の音を表わす信号に変換
される。この変換信号は、左チャンネルLの信号および
右チャンネルRの信号に分けられた後、増幅回路16で増
幅される。この場合、例えば、右チャンネルRの信号
は、ステレオ効果を出すために、位相反転回路15で位相
反転された後、増幅回路16に供給される。増幅回路16で
増幅された各チャンネルの信号は、スピーカ17,18に供
給され、波の音として出力される。このスピーカ17,18
は、例えば、臨場感を出すために、無指向性のスピーカ
となっている。
19は騒音を電気信号に変換するためのマイクロフォンで
ある。このマイクロフォン19の出力は増幅回路20で増幅
された後、リミッタ21で振幅制限される。このリミッタ
21は過大入力を阻止するためのものである。リミッタ21
の出力は、包絡線検波回路22で包絡線検波される。これ
により、騒音のレベルが検出される。
包絡線検波回路22の検波出力は積分回路23で積分され、
滑らかな変化をもつような信号に変換される。この積分
出力は位相反転回路24で位相反転される。この位相反転
出力は、電圧制御型発振回路(以下、VCOと記す)に制
御信号として供給され、その発振周波数を制御する。VC
O25の発振出力は、加算回路26において、上記位相反転
回路24の位相反転出力と加算される。この加算出力は上
記VCF12に制御信号として供給される。VCF12は、この制
御信号のレベルに応じてカットオフ周波数を変えられ
る。また、上記積分回路23の積分出力は、さらに、上記
VCA13に制御信号として供給される。このVCA13は、この
制御信号のレベルに応じて利得を変えられる。
上記構成において動作を説明する。
上記VCF12のカットオフ周波数は制御信号のレベルが小
さくなるにつれ、徐々に低くなる。これにより、波の音
は「シャー」という音から徐々に「ゴー」という音に変
化していく。逆に、制御信号のレベルが大きくなってい
くと、カットオフ周波数は徐々に高くなっていく。これ
により、波の音は、「ゴー」という音から「シャー」と
いう音に変化していく。
今、VCO25が一定の周波数で発振し、かつ、このVCO25の
発振出力でのみVCF12のカットオフ周波数を制御するも
のとすると、波の音は常に一定周期、つまり、VCO25の
発振周期で変化する。
これに対し、第2図に示すように、VCF12の制御信号の
レベルを騒音レベルに依存させると、波の音の繰返し周
期も騒音レベルの変化速度に応じて変化する。
すなわち、騒音レベルが小レベルから徐々に大きくなる
と、積分回路23の積分出力レベルも小レベルから徐々に
大きくなる。逆に、位相反転回路の24の位相反転出力レ
ベルは、大レベルから徐々に小さくなる。これにより、
VCO25の発振周波数が徐々に低くなり、かつ、加算回路2
6の出力直流レベルが徐々に小さくなる。その結果、波
の音は「シャー」という音から徐々に「ゴー」という音
に変化していく。そして、その変化速度は、騒音レベル
の変化速度によって決まる。同様に、騒音レベルが大レ
ベルから徐々に小さくなると、VCO25の発振周波数が徐
々に高くなり、かつ、加算回路26の出力直流レベルが大
きくなる。その結果、波の音は「ゴー」という音から徐
々に「シャー」という音に変化し、その変化速度は騒音
レベルの変化速度によって決まる。
上記VCA13の利得も騒音レベルの変化速度に応じて変化
する。すなわち、上記積分回路23の積分出力レベルが徐
々に大きくなると、VCA13の利得は徐々に大きくなる。
逆に、積分出力レベルが徐々に小さくなると、利得も徐
々に小さくなる。したがって、騒音レベルが徐々に大き
くなると、波の音のレベルも徐々に大きくなる。逆に、
騒音レベルが徐々に小さくなると、波の音のレベルも徐
々に小さくなる。
以上のVCF12とVCA13の作用により、騒音レベルが徐々に
大きくなると、波の音は徐々にレベルを上げながら、
「シャー」という音から「ゴー」という音に変化する。
逆に、騒音レベルが徐々に小さくなると、波の音は徐々
にレベルを下げながら、「ゴー」という音から「シャ
ー」という音に変化する。そして、騒音がほとんどない
状態では、VCA13の利得がほぼ0になり、波の音は出力
されない。
例えば、自動車が徐々に近づいてくる場合、波の音は徐
々にレベルを上げながら、「シャー」という音から徐々
に「ゴー」という音に変化していく。これにより、波が
押し寄せるときの音が得られる。逆に、自動車が徐々に
遠ざかる場合は、波の音は徐々にレベルを下げながら、
「ゴー」という音から徐々に「シャー」という音に変化
していく。これにより、波が引くときの音が得られる。
この場合、人間は自動車の走行音よりも波の音の方を好
むので、自然と、波の音の方に意識が集中し、不快な自
動車走行音を実質的に聞かないようになる。
なお、このような波の音を得るには、VCO25の中心周波
数を例えば0.2Hzに設定すればよい。
また、VCA13の後段に接続されるイコライザ14は、実際
の波の音により近い音を得るために、VCA13の出力を音
色補正するものである。
以上詳述したようにこの実施例によれば、騒音レベルを
検出し、検出された騒音レベルに応じて、波の音の出力
レベルと音色を制御するようにしたので、騒音レベルの
変化に応じたレベルと音色をもつ波の音を出力すること
ができる。これにより、人間に快感を与える波の音によ
り、騒音を確実にマスキングすることができる。
また、このような構成によれば、建造物の改良等といっ
た大掛りな手段を講じる必要がなく、簡単にかつ安価に
騒音公害を無くすことができる。
なお、先の実施例では、被騒音として波の音を用いる場
合を説明したが、上述したように、小鳥のさえずりの音
等を用いるようにしてもよいことは勿論である。小鳥の
さえずりの音を用いる場合は、VCOやVCFを使うことによ
りこれを簡単に作り出すことができる。楽音を用いる場
合は、積分回路23の時定数を比較的大きくすることによ
り、音楽の内容を損うことなく、良好なマスキング効果
を得ることができる。
また、先の実施例では、騒音がないときは、被騒音を出
さないようにする場合を説明したが、この場合でも被騒
音を出すようにすれば、継続的に被騒音を楽しむことが
できる。これは、楽音を用いる場合に特に有効である。
また、先の実施例では、人工的に作り出された被騒音を
用いる場合を説明したが、例えば、カセットテープ等の
記録媒体やIC化されたデジタルメモリに被騒音を記録
し、これを用いるようにしてもよい。この場合は、被騒
音発生部2として、カセットテープレコーダ等の通常の
音響装置を利用することができる利点がある。
また、先の実施例では、位相反転回路15を用いてステレ
オ効果を出す場合を説明したが、各チャンネルごとに被
騒音の発生部を設けるようにすれば、位相反転回路15が
不要になることは勿論である。
また、被騒音を発生するためのチャンネル数は、2チャ
ンネルに限らず、1チャンネルや4チャンネル等であっ
てもよいことは勿論である。
また、この発明は、室外の騒音レベルに応じたレベルの
被騒音を室内に出すような使い方だけでなく、例えば、
車道の騒音を検出して歩道に被騒音を出すといった種々
様々な使い方が可能である。
また、この発明でいうところの比例とは、必ずしも正比
例である必要はなく、騒音レベルの変化に応じて被騒音
レベルもこれと同一方向に変化する関係のものであれば
よい。
さらに、この発明でいうところの騒音、被騒音とは、か
ならずしも、音響心理学上の騒音、被騒音に限定される
ものではない。例えば、騒音とは不要な音、被騒音と
は、必要な音というように定義してもよい。この場合の
騒音、被騒音とは、例えば、マイクロフォンを使った会
議を考えると、前者は周囲の音、後者はマイクロフォン
でとられた会議の会話音とみることができる。また、電
話機を考えた場合は、前者は電話機の周囲音あるいは回
線中の雑音、後者は電話の相手からの受信音とみること
ができる。
この他にも、この発明はその要旨を逸脱しない範囲で種
々様々変形実施可能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上述べたようにこの発明によれば、騒音レベルが大き
いところでも確実に騒音公害を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の概略構成を示す回路図、第2図はこ
の発明の一実施例の構成を示す回路図である。 1……騒音レベル検出部、2……被騒音発生部、11……
ホワイトノイズ発生回路、12……VCF、13……VCA、14…
…イコライザ、15……位相反転回路、16……増幅回路、
17,18……スピーカ、19……マイクロフォン、20……増
幅回路、21……リミッタ、22……包絡線検波回路、23…
…積分回路、24……位相反転回路、25……VCO、26……
加算回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段
    と、 この騒音レベル検出手段により検出された騒音レベルが
    増大する場合は、その変化に応じて、波が押し寄せてく
    るような音を出力し、減少する場合は、その変化に応じ
    て、波が引いていくような音を出力する波音出力手段と を具備したことを特徴とする騒音マスキング装置。
  2. 【請求項2】前記波音出力手段は、 ホワイトノイズを出力するホワイトノイズ出力手段と、 このホワイトノイズ出力手段から出力されるホワイトノ
    イズの低減側成分を通すものであって、そのカットオフ
    周波数を制御可能なフィルタ手段と、 このフィルタ手段に直列接続され、前記ホワイトノイズ
    出力手段から出力されるホワイトノイズを増幅するもの
    であって、その利得を制御可能な増幅手段と、 前記騒音レベル検出手段により検出された騒音レベルに
    基づいて、前記フィルタ手段のカットオフ周波数を制御
    するカットオフ周波数制御手段と、 前記騒音レベル検出手段により検出された騒音レベルに
    基づいて、前記増幅手段の利得を制御する利得制御手段
    と を具備するように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の騒音マスキング装置。
  3. 【請求項3】車両の通行路の騒音レベルを検出する騒音
    レベル検出手段と、 この騒音レベル検出手段により検出された騒音レベルが
    増大する場合は、その変化に応じて、波が押し寄せてく
    るような音を、減少する場合は、その変化に応じて、波
    が引いていくような音を、前記車両の通行路に近接した
    人の通行路に出力する波音出力手段と を具備したことを特徴とする騒音マスキング装置。
JP63113863A 1988-05-11 1988-05-11 騒音マスキング装置 Expired - Lifetime JPH0728467B2 (ja)

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JPH02161896A JPH02161896A (ja) 1990-06-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4910765B2 (ja) * 2007-02-27 2012-04-04 ヤマハ株式会社 サウンドマスキングシステム及びマスキングサウンド生成装置
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US10065561B1 (en) * 2018-01-17 2018-09-04 Harman International Industries, Incorporated System and method for vehicle noise masking

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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