JP3043844B2 - D/a変換装置 - Google Patents

D/a変換装置

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JP3043844B2
JP3043844B2 JP3187391A JP18739191A JP3043844B2 JP 3043844 B2 JP3043844 B2 JP 3043844B2 JP 3187391 A JP3187391 A JP 3187391A JP 18739191 A JP18739191 A JP 18739191A JP 3043844 B2 JP3043844 B2 JP 3043844B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2極性ディジタル信号
をアナログ信号に変換するD/A変換装置に関し、詳し
くは、ゼロクロス点で生じるゼロクロス歪の影響を聴感
上減少させるD/A変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、楽音をディジタル信号として
記憶しておき、もしくは楽音を表わすディジタル信号を
発生させ、このディジタル信号をディジタル・アナログ
変換(以下、D/A変換と呼ぶ)してアナログ信号を生
成し、このアナログ信号に基づいてスピーカ等から楽音
を発音させる電子楽器が知られている。このような電子
楽器では2極性のディジタル信号をアナログ信号に変換
するD/A変換器が必要となるが、このD/A変換器
は、2極性ディジタル信号をアナログ信号に変換する
際、入力ディジタル信号が零を横切る場合にゼロクロス
歪を発生させる性質があり、これによりアナログ信号の
S/N比や歪率が悪化してしまっていた。そのため、ゼ
ロクロス歪を減少させる技術が開発されおり、例えば、
特開昭60−83423号公報や、特開平2−3124
09号公報にその技術が開示されている。
【0003】特開昭60−83423号公報に記載され
た方式は、D/A変換器の入力部にディジタル加算回
路、出力部に加算されたディジタル量に対応するアナロ
グ量を減算するアナログ減算回路を設け、一定オフセッ
トをディジタル的に加算した後D/A変換し、変換後加
算されたオフセット値に見合ったアナログ量を減算する
ものである。
【0004】また、特開平2−312409号公報に記
載された方式は、入力されたディジタルデータに予め決
められた高周波のバイアスデータを加減算し、D/A変
換後アナログデータとバイアスデータのスイッチング波
形との合成波からローパスフィルタを介して入力ディジ
タルデータに応じたアナログ出力を得るものである。ま
た、D/A変換器の出力をバイアスデータのスイッチン
グ波形を打消すキャンセル回路を介した後ローパスフィ
ルタを設ける技術も紹介されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の、特開昭60−
83423号公報、特開平2−312409号公報に示
された従来例では、次のような問題があった。すなわ
ち、D/A変換前に加算したデータの値に見合ったアナ
ログ量を減算するため、アナログ回路部が複雑になる欠
点がある。また、D/A変換前に加えるデータを一定値
(DCオフセット)にすると、高周波のバイアスを加え
る場合と比べアナログ回路部は比較的に簡単に構成でき
るが、入力信号が低レベルの時はよいが一定レベル以上
となると急にゼロクロス歪が増大し、聴感上不自然であ
るという欠点もある。
【0006】本発明はこれらの問題点を解決して、ゼロ
クロス歪の影響を入力レベルに無関係に減少させると共
に、アナログ回路も従来技術に比べて極めて簡単で済む
D/A変換装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するものであり、次の技術手段を採った。すなわ
ち、 (1)可聴周波数帯域のディジタル信号に可聴周波数帯
域の最低周波数よりも低い周波数のディジタル周期信号
を加算してディジタル加算信号を生成する加算器と、 (2)該ディジタル加算信号を可聴音再生用のアナログ
信号に変換するD/A変換器とを備えたことを特徴とす
るD/A変換装置である。ここで、上記D/A変換器で
得られたアナログ信号は、可聴周波数よりも低い周波数
のディジタル周期信号をカットして可聴音として再生す
るものであってもよく、そのディジタル周期信号をカッ
トすることなく可聴音として再生するものであってもよ
い。
【0008】
【作用】本発明では、変換前に加える低周波数のディジ
タル周期信号を、変換後のオーディオ用のアナログ回路
で再生されない程度に低周波の信号、或は可聴周波数以
下の低周波の信号とすることを特徴とするものである。
図1は周期信号として正弦波信号を用いた例を示した
が、可聴周波数帯域のディジタル信号2とさらに低周波
のディジタル正弦波信号1とを加算してディジタル加算
信号を生成すると、このディジタル加算信号は零を横切
る回数が減少し、したがって単位時間あたりのゼロクロ
ス歪量が減少する。なお、図1は理解を容易にするため
にアナログ的に示したものである。
【0009】すなわち、ディジタル加算信号が零を横切
る機会はディジタル正弦波信号1のゼロクロス点1aの
近傍に限定されるので、低周波のディジタル正弦波信号
1を加算しないときに比較し単位時間あたりのゼロクロ
ス歪量は大幅に減少することとなる。D/A変換器の出
力側のアナログ回路に必要なフィルタは例えばコンデン
サ等簡単なハイパスフィルタでよく、もしくは増幅器等
のアナログオーディオ回路自体が上記ディジタル正弦波
信号が担持する程度の低周波の信号を伝達しない回路構
成となっている場合、もしくは変換前に加えるディジタ
ル正弦波1の周波数が可聴周波数以下である場合は、特
にハイパスフィルタを備えることも不要であり、したが
って、回路構成が簡単であると共に聴覚上S/N比のよ
い低歪率のD/A変換装置を構成することができる。
【0010】さらに、従来例のように、ある音量レベル
を境として急激にディジタル入力信号が零を横切る回数
が増加することもないため、聴覚上不自然な感じを与え
ることもない。また、D/A変換器に入力される可聴周
波数帯域のディジタル信号の平均振幅が大きくなるにし
たがって加算するディジタルの低周波正弦波信号の振幅
を小さくすることにより、回路のサチレーションを防止
すると共に楽音の大きさに拘らずS/N比の平坦化を図
ることができる。
【0011】
【実施例】本発明を、電子楽器に適用した実施例を図面
によって説明する。図2は、電子楽器におけるディジタ
ル楽音発生装置の例である。鍵盤装置3の鍵を打鍵し、
その演奏情報を波形発生装置4に入力し、波形発生装置
4では演奏情報に応じたディジタル楽音波形を発生す
る。正弦波発生装置5によって低周波数ディジタル正弦
波を発生させ、波形発生装置4の出力と互いに加算し
て、D/A変換器6に入力する。このD/A変換器6に
より、アナログの音声信号に変換された後、ハイパスフ
ィルタ7を介してアンプ、スピーカ等の音響装置8を作
動させるよう構成されている。
【0012】なお、ハイパスフィルタ7は、変換前に加
えるディジタル正弦波信号の周波数が可聴周波数より低
い場合や、音響装置8の通過周波数帯域より低い場合は
省略することができる。さらに、波形発生装置4が発生
するディジタル楽音波形の振幅が大きいときは正弦波発
生装置5の出力波形の振幅を小さく、逆にディジタル楽
音波形の振幅が小さいときは正弦波発生装置5の出力波
形の振幅を大きくするように、ディジタル楽音波形の振
幅によって正弦波発生装置5の出力波形の振幅を制御す
れば、楽音波形の振幅が大きい場合の回路サチレーショ
ンが防止されると共に楽音の大きさによらず、楽音の大
きさに対するゼロクロス歪量の比をほぼ一定に保つこと
ができることとなる。
【0013】すなわち、ディジタル楽音波形の振幅が小
さいときは、正弦波発生装置5の出力波形の振幅を大き
くし、ゼロクロス点における正弦波の横軸との交差角度
を大きくすることによってディジタル楽音波形の単位時
間あたりのゼロクロス回数を減少させてS/N比を改善
し、ディジタル楽音波形の振幅が大きい(Sが大きい)
ときは、正弦波発生装置5の出力波形の振幅を小さくし
てアナログ回路の直線歪の発生、サチレーションの発生
を防止することができる。この場合、正弦波の振幅を小
さくしてもSが大きいのでS/N比の低下の問題はな
い。
【0014】なお、本実施例では正弦波発生装置5の正
弦波の周波数は10Hz前後が好適である。また、正弦
波発生装置5は波形発生装置4と別に備える必要はなく
波形発生装置4の空チャンネルを利用し、そこに低周波
の正弦波を格納しておくこともできる。
【0015】本実施例では、ディジタル周期信号として
ディジタル正弦波信号を用いたが、正弦波発生装置5
は、三角波や複数の正弦波が合成されたもの等、聴感上
気にならない程度の高調波を含んだ波形も使用すること
ができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、次のような優れた効果を奏す
る。 (1)ゼロクロス歪の影響を、どの入力レベルにおいて
も減少させると共に、聴感上S/N比が良好な低歪率の
D/A変換装置が構成できる。 (2)D/A変換器の出力側のフィルタが簡単で済み、
あるいはこのフィルタを省略することができ、したがっ
て回路構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用説明図である。
【図2】本発明を電子楽器に適用した一実施例の構成の
説明図である。
【符号の説明】
1 正弦波 1a 正弦波のゼロクロス点 2 入力信号 3 鍵盤装置 4 波形発生装置 5 正弦波発生装置 6 D/A変換器 7 ハイパスフィルタ 8 音響装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/00 - 1/88 G01R 19/00 - 19/32 G10H 1/00,5/07

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可聴周波数帯域のディジタル信号に可聴
    周波数帯域の最低周波数よりも低い周波数のディジタル
    周期信号を加算してディジタル加算信号を生成する加算
    器と、該ディジタル加算信号を可聴音再生用のアナログ
    信号に変換するD/A変換器とを備えたことを特徴とす
    るD/A変換装置。
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