JPH07284189A - スピーカ用振動板の成形金型 - Google Patents

スピーカ用振動板の成形金型

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JPH07284189A
JPH07284189A JP6067118A JP6711894A JPH07284189A JP H07284189 A JPH07284189 A JP H07284189A JP 6067118 A JP6067118 A JP 6067118A JP 6711894 A JP6711894 A JP 6711894A JP H07284189 A JPH07284189 A JP H07284189A
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shape
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diaphragm
thermal conductivity
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JP6067118A
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Toshihiro Shimizu
俊宏 清水
Shinya Mizone
信也 溝根
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/38Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the material or the manufacturing process
    • B29C33/3828Moulds made of at least two different materials having different thermal conductivities

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種音響機器に使用されるスピーカの振動板
を製造する成形金型に関し、金型表面の各部位で温度ば
らつきがあるという課題を解決し、生産性と品質に優れ
た振動板を製造することができるスピーカ用振動板の成
形金型を提供することを目的とする。 【構成】 金型1の表面形状と同形状に形成された熱伝
導の良い金属からなる金属層1aを埋設した構成とする
ことにより、温度分布が均一となって成形時間が短縮さ
れ、生産性の向上と品質の安定化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に使用され
るスピーカの振動板を製造する際に用いるスピーカ用振
動板の成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスピーカ用振動板の成形
金型について図面を用いて説明する。
【0003】図2(a),(b)は従来のスピーカ用振
動板の成形金型の構成を断面図で示したものであり、図
2(a)に示すように所望の振動板形状に形成された表
面部を有する断面逆凹型の上型4と、図2(b)に示す
ように同様に形成された断面凸型の下型5からなる一組
の成形金型で構成されている。
【0004】この上型4ならびに下型5は鉄またはステ
ンレス合金を切削加工して形成され、また金型の取り付
け面近傍にはカートリッジタイプの棒状のヒーター6を
埋設し、このヒーター6によって上型4、下型5を加熱
し、抄紙後の振動板を加熱プレス成形して所望の形状・
寸法のスピーカ用振動板を得るように構成されたもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、上型4、下型5ともに金型の表面からヒー
ター6迄の距離が各部分で違うために、熱の伝わりやす
い部分と熱の伝わりが悪い部分ができ、金型の表面温度
が位置によって異なるという現象が発生するものであっ
た。たとえば、図2(b)において下型5の頂部5aで
はヒーター6からの距離が長く熱が伝わりにくいうえに
回りを空気に囲まれて熱が逃げやすくなっているので温
度が低い。しかしながら基部5bではヒーター6からの
距離が近いために温度が高くなり、この温度を測定した
ところ設定温度200℃に対して頂部5aでは195
℃、基部5bでは201℃であり、6℃の温度差を有し
たものであった。
【0006】このように金型の場所によって温度むらが
発生することにより、抄紙後の水を含んだ振動板を金型
で加熱プレスする際に水分を均一に発散して成形を終え
るまでに時間がかかり生産効率が悪いばかりでなく、金
型の表面温度が高い基部5bでは加熱プレス成形時間が
長すぎることから振動板を構成するパルプ繊維が熱によ
ってダメージを受けたり、最悪の場合には焦げたりして
内部損失(E/ρ)が低下し、特性を悪化させるという
課題を有したものであった。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決し、
生産性に優れると共に振動板の特性を悪化させることな
く安定した品質の振動板を得ることが可能なスピーカ用
振動板の成形金型を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるスピーカ用振動板の成形金型は、熱伝導
率の高い金属を用いて金型の表面形状と同形状に形成し
た金属層を金型内に少なくとも1層以上埋設した多層構
造の成形金型としたものである。
【0009】
【作用】この構成により熱源から伝わった熱はまず熱伝
導の良い金属層に到達し、この金属層に到達した熱はこ
の金属層よりも表面側の金属に伝わるよりも早く金属層
内で横に広がり均一化する。また、金属層が複数あれば
これを複数回くり返して金型表面に一番近い熱伝導の良
い金属層に到達し、この金属層から金型表面までの距離
は等距離であるので、金型表面はどの部分も表面温度が
一定となり、振動板の成形時間を早くしても安定した品
質の振動板を得ることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるスピーカ用振
動板の成形金型について図面を用いて説明する。
【0011】図1(a),(b)は同実施例によるスピ
ーカ用振動板の成形金型の構成を示す断面図であり、図
1(a)において1は所望の振動板形状に形成された表
面部を有する断面逆凹型の上型であり、この上型1はス
テンレス鋼からなる基材層1b,1cの間に熱伝導率の
高いベリリウム銅からなる金属層1aを挟み込む形の積
層構造に形成され、上記金属層1aは上型1の表面部と
同形状に形成され、また上型1の取り付け面近傍にはカ
ートリッジタイプの棒状のヒーター3を埋設している。
【0012】図1(b)において2は所望の振動板形状
に形成された表面部を有する断面凸型の下型であり、こ
の下型2はステンレス鋼からなる基材層2c,2d,2
eの間に熱伝導率の高いベリリウム銅からなる金属層2
a,2bを挟み込む形の積層構造に形成され、上記金属
層2a,2bは下型2の表面部と同形状に形成され、ま
た下型2の取り付け面近傍にはカートリッジタイプの棒
状のヒーター3を埋設している。
【0013】このように構成された本発明のスピーカ用
振動板の成形金型は、下型2を例にすると熱源であるヒ
ーター3で発生した熱はまず基材層2cを介して熱伝導
の良い金属層2aに到達し、この金属層2aに到達した
熱がその上部の基材層2dに伝わるよりも早く金属層2
a内に均一に伝わる。金属層2a内に均一に伝わった熱
は、この上部の基材層2dを介して熱伝導の良い金属層
2bに到達し、この金属層2bに到達した熱がその上部
の下型2の表面となる基材層2eに伝わるよりも早く金
属層2b内に均一に伝わり、その後基材層2eに熱が伝
わり、この基材層2eでは上記金属層2bから金型表面
までの距離がどの場所でも等しいために下型2の表面温
度を均一に保つことができるものである。
【0014】このように構成された本発明のスピーカ用
振動板の成形金型の性能は、金型の設定温度を200℃
にした際に、頂部2fでは199.5℃、基部2gでは
199.7℃であり、その温度差は0.2℃と極めて小
さく、従来の同金型の温度差6℃に比較すると優れた性
能を有していることが明確である。
【0015】従って本発明によるスピーカ用振動板の成
形金型を用いてスピーカ用振動板の成形を行うと、抄紙
後の水を含んだ振動板を同金型で加熱プレス成形する際
に、金型のどの場所においても温度分布が均一であるた
めに振動板の水分の発散が均一に行われ、従来と同仕様
の振動板で成形時間を比較すると約2/3の成形時間で
成形を行うことができ、生産性を大きく向上させること
ができる。
【0016】さらに、短時間で均一な成形を行うことが
できることから、従来のように加熱時間が長すぎて振動
板を構成するパルプ繊維が熱によってダメージを受けた
り、最悪の場合には焦げたりして内部損失(E/ρ)が
低下し、特性を悪化させるという問題が発生せず、均一
に成形されると共に品質の安定した優れたスピーカ用振
動板を効率良く生産することができるものである。
【0017】なお、上記実施例において成形金型を構成
する基材層はステンレス鋼を用い、熱伝導率の高い金属
層はベリリウム銅を用いた構成としたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、基材層は鉄、金属層は銅や
銅合金(アルミニウム青銅、青銅、りん青銅、鉛青銅、
黄銅、高力黄銅などが適している)であっても良いこと
は言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカ用振
動板の成形金型は、金型の表面形状と同形状に形成され
た熱伝導率の高い金属からなる金属層を埋設した構成と
することにより、金型の表面温度ばらつきを無くし、均
一な温度分布と管理が行えるようになるため、成形時間
の短縮を図って生産性を向上し、しかも品質の安定した
スピーカ用振動板を効率良く生産することができるとい
う優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスピーカ用振動板の成
形金型の構成を示す断面図
【図2】従来例におけるスピーカ用振動板の成形金型の
構成を示す断面図
【符号の説明】
1 上型 1a 金属層 1b,1c 基材層 2 下型 2a,2b 金属層 2c,2d,2e 基材層 2f 頂部 2g 基部 3 ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の振動板形状に形成された表面部を
    有する断面逆凹型の上型ならびに同凸型の下型からなる
    一組の成形金型であって、上記上型と下型のそれぞれ
    に、熱伝導率の高い金属を用いて金型の表面形状と同形
    状に形成された金属層を少なくとも1層以上埋設すると
    共に、金型取り付け面の近傍に熱源を埋設したスピーカ
    用振動板の成形金型。
  2. 【請求項2】 金属層として用いる熱伝導率の高い金属
    が、銅もしくは銅合金である請求項1記載のスピーカ用
    振動板の成形金型。
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