JPH07283772A - 無線基地局間の同期確立方法及びこれを用いた移動体通信システム - Google Patents

無線基地局間の同期確立方法及びこれを用いた移動体通信システム

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JPH07283772A
JPH07283772A JP5271286A JP27128693A JPH07283772A JP H07283772 A JPH07283772 A JP H07283772A JP 5271286 A JP5271286 A JP 5271286A JP 27128693 A JP27128693 A JP 27128693A JP H07283772 A JPH07283772 A JP H07283772A
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base station
radio base
station
mobile communication
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JP5271286A
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Takashi Matsuno
敬司 松野
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 多重ゾーンを形成する多数の無線基地局間の
同期化を、上位局の制御によらずに各無線基地局間の自
立的制御によって実現できる簡易・安価な同期確立方法
とこれを用いた移動体通信システムを提供する。 〔構成〕 各無線基地局は、間欠的に送信する制御信号
にその無線基地局が他の無線基地局との間で同期確立済
みか否かを示す同期確立情報を含め、同期未確立状態に
おいて他の無線基地局が送信した制御信号を受信すると
(ステップ2)、この受信した制御信号に含まれる同期
確立情報に基づき当該他の無線基地局が同期確立済みで
あるか否かを判定し(ステップ4)、同期確立済みであ
れば当該他の無線基地局との同期確立を行う(ステップ
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TDMA( Time Division
Multiple Access)方式や、CDMA ( Code Div-ision Mult
iple Access)方式によって運用される移動体通信システ
ムを構成する複数の無線基地局間の同期確立方法及びこ
の方法を用いた移動体通信システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システムにおいては、離間し
た各セルをカバーする複数の無線基地局に同一の周波数
を割当てるセルラー方式を採用することにより、周波数
の有効利用が図られる。また、信号の圧縮・変復調技術
を用いた狭帯域伝送のための各種の方式も検討され、デ
ィジタル方式では音声コーデックのハーフレート化の検
討へと進展中である。
【0003】このような状況下、移動体通信システム、
特に自動車用の移動電話システムにおいては、従来の大
ゾーンや中ゾーンを形成する各無線基地局のサービスエ
リアを徐々に縮小することにより、例えば半径5Km〜
3Kmへと縮小することにより、トラヒックの増大への
対応が図られてきている。この小ゾーン化による周波数
の有効利用は、実用化が計画されているパーソナル無線
通信システムにおいてその利点が最大限に発揮される。
このパーソナル無線通信システムでは、いわゆるマイク
ロセルやピコセルと称される半径数百メートル乃至数十
メートルの小ゾーン方式が検討されている。
【0004】このような小ゾーン方式では無線基地局の
数が膨大なものとなることもあり、これらの無線基地局
を電柱やビルの壁面などに設置することが計画されてい
る。この場合、無線基地局の低廉化は勿論のこと、大幅
な小型化・軽量化も必要とされている。このような小ゾ
ーン方式では、とりわけ無線基地局を含む端末(移動
局)の自由販売環境のもとでは、高トラヒックに対応す
るため多数の無線基地局が次々と増設されていくことに
なるが、これに伴い次のような問題が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、多数の無線
基地局を次々に増設してゆくと、隣接する無線基地局の
一方の送信電波を他方において直接受信できる程度に隣
接無線基地局のゾーンどうしが重なり合うという、いわ
ゆる多重ゾーンの形成が予想される。このような多重ゾ
ーンのもとでは、隣接無線基地局からの干渉の増大に伴
い呼損率が増大し、甚だしい場合には発呼が不能にな
る。このような多重ゾーンのもとでTDMA方式を採用
しようとすれば、干渉の検出機能や回避機能を確保する
うえで、隣接無線基地局が使用するフレーム間の同期
化、すなわち、多重ゾーンを形成する隣接無線基地局に
同一のフレームタイミングで一斉に自ゾーン内の移動局
との送受信を行わせることが必要になる。この無線基地
局間の同期化の必要性の根拠として、非同期状態のスロ
ット使用効率が同期状態に比べて25%〜30%低下す
ることが報告されている。
【0006】上述の隣接無線基地局どうしの同期化を、
自動車用電話システムのように上位の交換局からの制御
に基づき実現しようとすると、次のような問題がある。
第1に、各無線基地局と交換局との間を接続するための
多数の制御信号線が必要になり、設備費用の高騰を招
く。第2に、交換局側では同期制御のための大負荷に対
応できる大型のコンピュータが必要になると共に、各無
線基地局側では同期確立のためのハードウエアが必要に
なり、同様に設備費用の高騰を招く。第3に、いわゆる
簡易型携帯電話(パーソナル・ハンディ・ホーン:「P
HP」)システムの場合には、次のような問題が生じ
る。
【0007】すなわち、PHPは、事務所内や家庭内な
ど屋内の移動端末や公衆電話などの屋外の移動端末を対
象としているが、事務所用としてはビハインドPBXな
どと称される事業所コードレス電話システムが導入され
PBXからの指令に基づき各無線基地局間の同期が確立
されるものも含まれる。この場合、事業所コードレス電
話と家庭用PHPとの間で無線基地局間の同期のために
制御信号を共通化することが必要になり、無線基地局の
増設のたびに複雑な対応が必要になるという問題があ
る。
【0008】また、駅や空港などでは、複数の通信事業
者が異なる仕様の交換局を使用している場合もあるの
で、各交換局間で同期制御に関する仕様を統一するため
の時間と労力のかかる煩雑な調整作業が必要になる。従
って、本発明の一つの目的は、上述のような多重ゾーン
を形成する多数の無線基地局によって構成される移動体
通信システム内の無線基地局間の同期に関する各種の問
題を解決するために、無線基地局間の同期を上位局の制
御になんら依存することなく、各無線基地局の自律的制
御のみによって確立するようにした簡易・安価な同期確
立方法とこの方法を用いた移動体通信システムを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる無線基地
局間の同期確立方法によれば、各無線基地局が間欠的に
送信する制御信号にその無線基地局が他の無線基地局と
の間で同期確立済みか否かを示す同期確立情報が含めら
れる。他の無線基地局が送信した制御信号を受信した無
線基地局のうち同期未確立のものは、受信した制御信号
に含まれる同期確立情報に基づきこの制御信号を送信し
た他の無線基地局が同期確立済みか否かを判定し、同期
確立済みであればこの制御信号を送信した同期確立済み
の無線基地局への同期を確立する。本発明の移動体通信
システムによれば、上記同期確立方法を適用するための
各種の手段が各無線基地局に備えられる。
【0010】
【作用】一般に、移動体通信システムは、各無線基地局
が報知信号( broadcast signal) によって代表される制
御信号を、自局がカバーするゾーン内に所定の周期で間
欠的に送信するように構成されている。この報知信号
は、例えば、各ゾーン内の移動局がどのゾーン内に存在
するのかを識別できるように、このゾーンをカバーする
無線基地局を特定するための発識別信号(transmitter i
dentification signal) と、このゾーン内で使用する各
種の仕様を示す信号などを含んでいる。本発明によれ
ば、各無線基地局は、自局が他の無線基地局との同期を
確立済みであるか否かを示す同期確立情報を上述した報
知信号などの制御信号に含めて送信する。この制御信号
を受信した無線基地局のうち同期未確立のものは、受信
した制御信号に含まれる同期確立情報からこの制御信号
を送信した他の無線基地局が同期確立済みか否かを判定
し、同期確立済みであれば、当該他の無線基地局への同
期を確立する。このようにして、各無線基地局は、上位
局による制御になんら依存することなく、自律的制御の
みによって相互の同期を確立することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例の移動体通信システ
ムを図面を参照して説明する。この実施例の移動体通信
システムにおいては、図10に例示するように、多重ゾー
ンが形成されている。すなわち、複数の無線基地局201
〜205 がカバーするサービスゾーンが、互いにオーバー
ラップして一つの多重ゾーンを形成している。同様に、
複数の無線基地局207 〜213 のカバーするサービスゾー
ンも互いにオーバーラップして一つの多重ゾーンを形成
している。上記無線基地局 201〜205 は、一つの交換局
または移動通信制御局301 に有線伝送路26で接続され、
異なる無線基地局のサービスゾーン内に存在する移動局
間の通信は移動通信制御局301 を介して行われる。同様
に、無線基地局207 〜213 も一つの交換局または移動通
信制御局302 に有線伝送路26で接続され、異なる基地局
のサービスゾーン内に存在する移動局間の通信は移動通
信制御局302 を介して行われる。移動通信制御局301 と
302 は、更に上位の交換局110 に接続され、例えば無線
基地局 201のサービスゾーン内に存在する移動局と無線
基地局207 のサービスゾーン内に存在する移動局との間
の通信は、移動通信制御局 301、302 と、更に上位の交
換局110 とを介して行われる。
【0012】図4は、図10に例示したような多重ゾーン
構成の移動体通信システム内の各無線基地局201 〜205
などと、その上位の移動通信制御局301 などの構成を一
つの無線基地局20とその上位の一つの移動通信制御局
30とによって代表して示すブロック図である。この移
動体通信システムは、上記無線基地局(BS)20と、
その上位の移動通信制御局(MCC)30とに加えて、
無線基地局20がカバーするゾーン内に存在する複数の
移動局(MS)41,42・・・とを含んでいる。移動
局41、42・・・と無線基地局20との間には、移動
局41,42・・・に備えられたアンテナ61,62・
・・と、無線基地局20に備えられたアンテナ70とを
介して無線回線が設定される。移動通信制御局30は、
例えば構内交換機の一部として設置され、有線伝送路2
6,29を介して無線基地局20に接続されている。
【0013】移動局41,42・・・のアンテナ61,
62・・・から送信され、無線基地局20のアンテナ7
0に受信された受信信号は、共通増幅器(AMP)21
と変復調装置(MDE)22とを介して多重化装置(M
UX)23に入力される。信号線26と制御信号線29
とを複数図示しているのは、この移動通信制御局30に
無線基地局20の他に多数の無線基地局が接続されてい
ることを示すためである。一つの多重ゾーンに含まれる
複数の無線基地局と上位の移動通信制御局30との間の
通信は、伝送路26の効率的使用のため、例えばTDMA
方式により行われる。すなわち、各無線基地局と移動通
信制御局30との間の通信のために、デジタル形式の所
定の通信信号中に設けられた複数のタイムスロットが各
無線基地局に割当てられる。各無線基地局と移動通信制
御局との間の通信は、通信しようとする情報を各無線基
地局に割り当てられたタイムスロットに書き込んだ多重
化信号を用いて行われる。
【0014】多重化装置23は、無線基地局20がそのサ
ービスゾーン内に存在する移動局41,42・・・から
受信した信号を一旦記憶し、これらをこの無線基地局2
0に割当てられたタイムスロットに書き込むことにより
多重化信号に変換する。この変換された多重化信号は、
伝送路26を介して移動通信制御局30内の多重化装置
(MUX)32に転送される。この多重化装置32に転
送された多重化信号は、多重化前の状態に逆変換され、
音声処理装置(SPE)31を介して移動通信交換機
(MCX)33に転送される。移動通信交換機(MC
X)33の出力信号線34は公衆網(PSTN)へ接続
される。
【0015】公衆網から移動通信制御局30に転送され
てきた移動局への送信信号は、上述した各部内を逆向き
に無線基地局20に転送され、上述した各部による同様
な変換や逆変換を受けてアンテナ70から移動局41、
42・・・に向けて送信される。上記変復調装置22と
移動通信交換機33は、それぞれ双方向のディジタル信
号線27、29を介して基地局制御装置(BCE)24
から同期化を含む各種の制御を受けており、保守・監視
等に不可欠な各種信号もこれらのディジタル信号線2
7、29を通して収集され、必要に応じて保守・監視信
号線35を介して公衆網のデータベースなどに双方向伝
送される。基地局制御装置(BCE)24は、同期確立
制御装置を含んでおり、受信した制御信号や報知信号に
基づき、この受信した報知信号のタイミングと自局から
送信する報知信号のタイミングとを一致させる同期化処
理を行う。この同期化処理については、後に図4を参照
して詳細に説明する。
【0016】図5は、上記実施例の移動体通信システム
に含まれる無線基地局20とその上位の移動通信制御局
30の他の構成例を示すブロック図である。この構成例
は、小規模の無線基地局に適しており、移動通信制御局
30は、公衆電気通信網を構成する加入者交換機の加入
者回路内などに設置されている。図5において、図4と
同一の参照符号を付した構成要素は、図4に関し既に説
明した構成要素と同一のものであり、これらについては
重複する説明を省略する。
【0017】図5の移動体通信システムでは、図4の基
地局制御装置(BCE)24のうち同期確立制御に関す
る部分のみを分離し、同期確立制御装置(SC)25と
して無線基地局20内に設置し、その他の部分を基地局
制御装置(BCE)36として移動通信制御局30内に
設置したものである。これに伴い、基地局制御装置36
と同期確立制御装置25との間を接続する制御信号線2
8が新たに必要となるが、マイクロゾーン方式の課題で
ある無線基地局の簡易化、小型化、低廉化が可能とな
り、実用化が容易となる。信号線26と制御信号線28
とを複数図示しているのは、複数の無線基地局を想定し
ているためである。
【0018】図6は、図5の同期確立制御装置25の構
成の一例を示すブロック図であり、51は制御部、52
はディジタル相関器、53は比較判定回路、54は自局
送信タイミング管理メモリ、55は同期ずれ時間補正回
路、56はデータ配列回路である。この同期確立制御装
置25は、図5の変復調装置22から信号線27上に出
力される同期確立済みの他の無線基地局から受信した受
信報知信号に基づき、この受信報知信号の送信元の無線
基地局における送信タイミングと、自局から送信する送
信報知信号の送信タイミングとを一致させる同期確立制
御を実行する。制御部51は、また、同期確立情報の送
信報知信号への書き込みや変更を行い、さらに上記同期
確立に際し他の無線基地局との間の電波の伝播所要時間
に関するデータを内蔵のメモリ51─2に記憶する。
【0019】上記無線基地局間の同期確立に利用される
報知信号は、各無線基地局が自ゾーン内の全ての移動局
に自ゾーンである旨を報知するために数秒程度の一定周
期で間欠的に送信する所定フォーマットのディジタル制
御信号である。図7は、この報知信号の構成の一例を示
す信号フォーマット図である。SSはこの報知信号の先
頭を示すスタートシンボルのビット、Rはスタートシン
ボルのビットSSを確実に受信するための余裕を与える
ための応答用ランプタイムのビット、PRはこの報知信
号のデータビットの同期に用いるプリアンブルのビッ
ト、UWはフレーム同期の検出に用いるユニークワード
ビットである。
【0020】更に、CIはこの報知信号の通信に用いら
れるチャンネルを示すビット、SIはこの報知信号の送
信元の無線基地局を特定するための発識別符号を示すビ
ット、BCCHは各種報知メッセージを表すビット、C
RCは誤りチェックに用いる巡回符号のビット、Gはス
ロット間のタイミングずれを補正するためのガードビッ
トである。上記各ビットは、全て公知のものである。上
述の発識別符号SIは更に、この報知記号が関連するシ
ステムを識別するためのシステム呼出し符号または事業
者呼出し符号EIDと、付加IDとを含んでいる。同期
確立済みか、同期未確立かを示すビットSEは、付加I
Dの中に含まれている。
【0021】図6の同期確立制御装置25が実行する受
信報知信号を利用した同期確立制御処理を図1のフロー
チャートによって説明する。この同期確立制御処理は、
図6の制御部51内に組み込まれたマイクロコンピュー
タによって実行される。
【0022】この同期確立制御装置25は、電源投入に
伴うシステムの立上げ時、あるいは後述するように運用
中に他の無線基地局への同期外れを比較判定回路53に
よって検出した時に、図1のフローチャートに示す同期
確立制御処理を開始する。この処理を開始した制御部5
1は、まず、自局が他の無線基地局に対して同期確立状
態にあるか否かを示す1ビットの同期確立情報を保持す
る内蔵のフリップフロップを“1”(同期確立状態)か
ら“0”(同期未確立状態)に反転し(ステップ1)、
他の無線基地局が送信する報知信号の受信待ち状態に移
行する(ステップ2,8)。
【0023】他の無線基地局が送信した報知信号が受信
されると、ディジタル相関器52と比較判定化53とに
よって、制御部51から設定されたユニークワードと、
図5の変復調装置22から双方向の制御信号線27上に
出力されたディジタル受信信号に含まれるユニークワー
ドとの比較判定が行われる。すなわち、比較判定回路5
3は、不一致のビット数が所定値以下であれば一致と判
定し、不一致のビット数が所定値より大きければ不一致
と判定する。比較判定の結果が一致の場合には、比較判
定回路53から制御部51に報知信号を受信した旨の通
知が行われる。
【0024】この報知信号を受信した旨の通知を受けた
制御部51は、受信報知信号に含まれる発識別符号の内
容を識別し(ステップ3)、その中に含まれる同期確立
情報を判別する(ステップ4)。この同期確立情報は、
この受信報知信号を送信した無線基地局が他の無線基地
局に対して同期確立済みであればオン(“1”)に設定
されており、他の無線基地局に対して同期未確立であれ
ばオフ(“0”)に設定されている。制御部51は、上
記同期確立情報が“1”に設定されていることを判定す
ると(ステップ5)、この同期確立済みの送信元の無線
基地局への同期化を実行する(ステップ6)。
【0025】上記ステップ6における同期化は、図6の
自局送信タイミング管理メモリ54で管理中の自局から
の送信報知信号の送信タイミングと、受信した報知信号
の受信タイミングとのずれ時間を算定し、このずれ時間
の補正値を同期ずれ時間補正回路55に設定すると共
に、自局送信タイミング管理メモリ54内の管理データ
を受信報知信号の送信元の無線基地局における送信タイ
ミングにほぼ一致するように変更することにより実行さ
れる。
【0026】ここで、受信報知信号の受信タイミングか
らその送信元の無線基地局における送信タイミングを正
確に割り出すには、この報知信号を送信した他の無線基
地局との間の電波の伝播遅延時間、すなわち当該他の無
線基地局との正確な距離が必要になる。一例として、こ
の距離をPHPの平均的なゾーン半径(例えば100メ
ートル)と見做し、その伝播遅延時間に等しい0.33μs
を補正することにより、自局送信タイミングを受信報知
信号の送信元の送信タイミングにほぼ一致させる。制御
部51は、上記同期化の実行が終了すると、内蔵のフリ
ップフロップで管理中の同期確立情報をオフ(“0”)
からオン(“1”)に反転して同期確立処理を終了す
る。(ステップ7)
【0027】上記伝播遅延時間の補正方法の他の一例と
して、次のような方法を採用することもできる。すなわ
ち、各無線基地局の設置時に各無線基地局と他の各既設
無線基地局との間の電波の伝播遅延時間を両者の既知の
距離から算定して、この伝播遅延時間の算定値を制御部
51内のメモリ51─2に格納しておき、上記ステップ
6で同期化処理を実行する際に、受信報知信号の送信元
の無線基地局に関する伝播遅延時間の算定値をメモリ5
1ー2から読み出して補正に使用するようにしてもよ
い。この場合、自局や他の無線基地局が設置後に移動し
た場合には、メモリ51─2の内容を修正することが必
要である。
【0028】制御部51は、ステップ2とステップ8の
反復中に受信報知信号が所定時間にわたって出現しなけ
れば、自局との間で多重ゾーン状態となった他の無線基
地局が存在しないものと判定し、ステップ10に移行す
る。同様に、制御部51は、ステップ2からステップ9
までを反復した結果、自局との多重ゾーン状態となった
他の無線基地局が存在するものの当該他の無線基地局も
自局以外の無線基地局に対して同期未確立状態であるこ
とを検出すると、ステップ10に移行する。
【0029】制御部51は、ステップ10において、自
局が同期化のためのキー局(「同期化キー局」と称す
る)に指定されているか否かを判定し、そのような同期
化キー局に指定されていればステップ7に移行し、同期
確立情報をオン(“1”)に変更し、同期確立制御処理
を終了する。これに対して、制御部51は、ステップ1
0において、自局が同期化キー局に指定されていないと
判定すると、ステップ7に移行することなく、すなわち
同期確立情報をオフ(“0”)状態に保ったまま同期確
立制御処理を終了する。
【0030】各無線基地局を同期化キー局に指定するか
否かは、各無線基地局の設置時に上位局によって決定さ
れる。また、二つ以上の無線基地局を優先度を付して同
期化キー局に指定することもできる。各無線基地局が同
期化キー局に指定されているか否かに関し、指定されて
いるときはその優先度を示す情報が、図7に示すよう
に、報知信号中の付加IDの特定ビットKRに書き込ま
れる。同期化キー局の指定、指定の取消し、優先度の変
更は、その無線基地局の設置後に上位局の制御により行
うことも可能であり、この場合は上記優先度を示すKR
の情報も上位局の制御などにより書換えられる。
【0031】このように同期化キー局の指定を併用した
場合、同期化キー局に指定されていない無線基地局(無
線基地局Bとする)は、自局との多重ゾーン状態にあり
かつ同期化キー局に指定されている他の無線基地局(無
線基地局Aとする)からの報知信号を受信すると、この
同期化キー局Aへの同期化を実行する。この同期化キー
局Aに同期化した無線基地局Bと多重ゾーン状態となっ
た他の非同期化キー局(無線基地局Cとする)は、無線
基地局Bから報知信号を受信するとこの無線基地局Bへ
の同期を確立する。このようにして、同期化キー局に指
定された無線基地局Aに対して連鎖反応的、あるいは将
棋倒し状に周辺の無線基地局の同期化が進行してゆく。
【0032】上述した実施例においては、同期化ずれ時
間の補正は、多重ゾーンを形成する複数の基地局間の平
均的距離に対する電波の伝播遅延時間や、他の無線基地
局との実際の距離から算定しメモリに格納済みの電波の
伝播遅延時間に基づいて行われる。しかしながら、無線
基地局間の正確な同期化を実現するには、無線基地局間
の電波の伝播遅延時間を実測によって正確に求めること
が必要となる。従って、本発明の他の実施例は、複数の
無線基地局間の平均的距離や実際の距離から算定した電
波の伝播遅延時間に代えて、実測によって基地局間の電
波の伝播遅延時間を正確に求めるように構成されてい
る。まず、この実施例の説明に先立って、無線基地局間
の電波の伝播遅延時間の実情とこれを正確に実測する際
の問題点について説明する。
【0033】マイクロセル移動体通信システムにおいて
は、半径数百メートル乃至数十メートルの小ゾーン構成
となるため、ある無線基地局から放射された電波が隣接
の無線基地局に到達するまでの伝播遅延時間は、通常数
百nsから数μsとなる。この程度の伝播遅延時間は、
典型的な移動体通信システムの制御データの伝送速度に
比較して無視できるほど小さくなる。例えば、実用化が
期待されているPHP(Persnol Handy Phone)では、制
御信号の伝送速度は384Kbps(周期約2.6 μs)となる
が、この場合セルの半径として100メートル〜200
メートルが想定されているため、隣接基地局間の伝播遅
延時間は約0.33μs〜0.66μsとなる。
【0034】1991年電子情報通信学会春季全国大会B34
4 、同秋季大会B251 に記載された赤岩らによる自律的
な基地局間の相互同期方式においても、次のような問題
がある。すなわち、最近の移動体通信システムでは、1
992年電子情報通信学会春季大会Bー319などに記
載されたように、トラヒックの増減に応じて基地局の送
信電力を増減する方式が提案されているが、この場合各
無線基地局の送信電力の増減に伴いフレーム位相が偏位
して信号タイミングの測定値に誤差が生じそのぶん同期
化が不正確になる。さらに、平均的な送信電力を増減し
ない場合であっても、TDMA方式では各スロット内に
バースト状の電波を放射することから急激な電力の変動
に伴いフレーム位相が偏位し、同期化が不正確になると
いう問題もある。
【0035】一般に、移動体通信システムでは、周波数
の有効利用とハンドオーバー機能の高速移動体への対応
などを考慮して、基地局の送信電力の制御は一層複雑に
なる傾向にあり、マイクロセルのセル半径(換言すれば
電波の平均受信レベル)はトラヒックや場所率、さらに
は利用周波数の選定などの条件ににより動的に変化し一
定ではない。特に、TDMA方式による将来の移動体通
信システムでは、既存の自動車電話システムに相当する
セル半径1km〜15kmの大ゾーン(マクロセル)と
マイクロセルとが混在(オーバーレイ)した構成のシス
テムが提案されている。
【0036】このようなオバーレイ・システムにおける
無線基地局の同期化については、各無線基地局内の水晶
発振器の周波数偏差によって無線基地局間のフレーム長
がばらつくことによって生ずる同期化誤差よりも、伝播
遅延時間などを補償し切れないことによって生ずる同期
化誤差の方が大きくなる。なお、受信レベルから無線基
地局間の距離を算定することは原理的にも困難であり、
多重反射によって生じた遅延波(干渉波)を受信する場
合を考慮すればなおさら困難である。
【0037】次に、この実施例において用いられる無線
基地局間の電波の伝播遅延時間を正確に測定する方法の
一例を図8を参照して説明する。まず、互いに多重ゾー
ンを形成するに至った隣接基地局AとBとは、共通の制
御チャネルf1 を使用して伝播遅延時間の測定を行う。
図中f1 に付加した記号TとRはそれぞれ送信用、受信
用を示している。隣接無線基地局AとBは、この伝播遅
延時間の測定の開始に先立って、適宜な制御チャネル、
例えば報知信号の所定のスロットを用いて上記無線基地
局間の伝播遅延時間の測定に使用する制御チャネルの周
波数f1 や通信手順について打合せておく。図8の例で
は、無線基地局Aが同期確立中であり、この無線基地局
Aに対して無線基地局Bが同期化を実行するものとす
る。
【0038】無線基地局AとB間の電波の伝播遅延時間
をτ1 とすれば、基地局Aから送信された報知信号に含
まれるユニークワード(UW)がτ1 遅れて無線基地局
Bで検出される。無線基地局Bでは、無線基地局Aから
受信したユニークワードを検出してから所定時間τ2
過後に、ユニークワードを含む報知信号の送信が開始さ
れ、これが伝播遅延時間τ1 遅れて無線基地局Aで検出
される。このユニークワードを検出した無線基地局Aは
所定時間経過後にユニークワードを含む報知信号を再度
無線基地局Bに送信する。ここで、無線基地局AとBが
同一のハードウエアとソフトウェアで動作するものとす
る。この場合、各無線基地局において受信した報知信号
からユニークワードを検出してから次の報知信号の送信
を開始するまでの時間τ2 と、報知信号の送信を開始し
てからユニークワードの送信を終了するまでの時間τ3
はそれぞれ等しくなる。
【0039】従って、図8を参照すれば、無線基地局B
が無線基地局Aから送信されたユニークワードを検出し
てからこれを再度検出するまでの時間TB は、 TB =τ2 +τ3 +τ1 +τ2 +τ3 +τ1 =2τ1 +2(τ2 +τ3 ) ・・・(1) となる。(1)式から、伝播遅延時間τ1 は、 τ1 =TB /2 −(τ2 +τ3 ) ・・・(2) となる。上述のように、τ2 +τ3 はジッタなどを無視
すれば一定値と見做すことができる。
【0040】上記伝播遅延時間を、無線基地局Bの代わ
りに無線基地局Aで測定し、適宜な制御チャネルを利用
して測定結果を無線基地局Bに通知するようにしてもよ
い。この場合、無線基地局Aがユニークワードの送信を
終了してから無線基地局Bから送信されたユニークワー
ドを検出するまでの所要時間をTA とすれば、 τ1 =TA /2 −(τ2 +τ3 )/2 ・・・(3) となる。
【0041】さらに、上記ユニークワードを含む報知信
号の通信シーケンスを連続して多数回反復することによ
ってTB やTA の多数フレームにわたる平均値を測定
し、これらの平均値と(2)式や(3)式とから伝播遅
延時間τ1 の平均値を算定する構成とすれば、ジッタな
どによるτ2 +τ3 の揺らぎの影響が軽減された一層正
確な伝播遅延時間が測定できる。
【0042】また、上記τ2 が各無線基地局内で実行す
るソフトウェアの相違や各無線基地局内のハードウエア
構成の相違などに起因して各無線基地局ごとに異なる場
合には、自局内のτ2 の値を制御信号などに含めて隣接
無線基地局に通知する構成とすることもできる。
【0043】図9は電波の伝播遅延時間の実測方法の他
の例を示す。図9においては、伝播遅延時間を測定する
ための通信シーケンスに適宜な周波数f1 ,f2 の二つ
の制御チャネルを割当てておき、これらの制御チャネル
を交番させて使用する。この方法では、制御チャネルの
切替えに時間がかかるが、この切替えに必要な時間を含
めて上記τ2 の値を設定しておくことにより、図8の場
合と同様にして伝播遅延時間の測定を行うことができ
る。
【0044】ところで、同期確立済みの無線基地局が電
源の切断などによって一旦同期未確立の状態に移行した
のち、電源の再投入などによってシステム内に組み入れ
られるたびに、図1のステップ6の同期化処理において
上述したような電波の伝播所要時間の実測を反復するも
のとすれば、周波数の利用効率が低下する。これを回避
するために、図2に示すように、図1のスップ5とステ
ップ6との間に新たな処理ステップ14,16,18を
追加すると共に、図1のステップ6における処理を若干
変更する。
【0045】まず、制御部51は、図2のステップ6に
おいて、他の無線基地局との間の電波の伝播遅延時間の
実測が終了すると、その実測値を当該他の無線基地局の
識別コードと共に内蔵のメモリ51─2に履歴情報とし
て記憶する。次に、制御部51は、図2の判定ステップ
5において送信元の無線基地局の同期確立情報がON状態
にあると判定した場合には、追加されたステップ14に
移行し、この送信元の無線基地局への同期の確立が以前
行われたことがあるか否かを、内蔵のメモリ51─2の
履歴情報を読み出すことにより検査する。メモリ51─
2に送信元の無線基地局の履歴情報が記憶されていない
場合には、制御51は、上述した同期化実行ステップ6
において伝播遅延時間の実測を含む同期化を実行する。
【0046】制御部51は、内蔵のメモリ51─2に送
信元の無線基地局の履歴情報が記憶済みであれば、この
送信元の無線基地局との間の測定済みの電波の伝播遅延
時間をメモリ51─2から読出し(ステップ16)、こ
の伝播遅延時間だけ送信タイミングをずらして自局の報
知信号を送信することにより、送信元の無線基地局への
同期化を実行する(ステップ18)。そして、新たな伝
播遅延時間の実測を行うことなくステップ7に移行して
同期確立情報をONとする。以上の処理により、図1のス
テップ6において同期確立のたびに電波の伝播遅延時間
の測定を反復する無駄を省くことができる。これは、無
線基地局の設置位置が一旦定まると、電源がON、OFF さ
れることはあってもその設置位置が変更されることは稀
なことから、伝播所要時間は一定に保たれると考えられ
るからである。
【0047】上記実施例の移動体通信システムと無線基
地局間の同期確立方法について、再び図10を参照して補
足する。図10において、PBXや末端交換局などの下位
交換局301や移動通信制御局302,303は、通信
回線341,342,343を介して上位交換局110
に接続されている。上位交換局110は、信号線340
によって更に上位の交換網に接続されている。下位交換
局301に信号線26(図4の信号線29や図3の信号
線28も含む)を介して収容される各戸所有の電話機や
公衆電話機などの無線基地局201〜205は、それぞ
れのサービスゾーン201a〜205a内に他の無線基
地局を含み合うような多重ゾーンを形成しながら配置さ
れている。ただし、この下位交換局301に収容される
無線基地局206は、そのサービスゾーン206内に他
の無線基地局を含んでいない。
【0048】一方、移動通信制御局302に信号線26
を介して収容される無線基地局207〜213は、それ
ぞれのサービスゾーン207a〜213a内に他の無線
基地局を含み合うような多重ゾーンを形成しながら配置
されている。ただし、この移動通信制御局302に接続
される無線基地局214と215は、それぞれのサービ
スゾーン214aと215a内に他の無線基地局を含ん
でいない。サービスゾーン216aは、後から設置され
移動通信制御局302に収容される無線基地局216の
サービスゾーンである。
【0049】また、移動通信制御局303に信号線26
を介して収容される無線基地局220〜222は、それ
ぞれのサービスゾーン220a〜222a内に他の無線
基地局を含み合うような多重ゾーンを形成しながら配置
されている。特に、無線基地局222は、そのサービス
ゾーン222a内に他の下位交換局301に収容される
無線基地局205を含む状態で配置されている。なお、
無線基地局223のサービスゾーン223a内には他の
無線基地局が含まれていない。
【0050】図10に例示する移動体通信システムでは、
隣接ゾーンと多重ゾーン状態にある無線基地局201〜
205と無線基地局222とは、これらの中に適宜含ま
れる同期化キー局に同期化される。また、互いに多重ゾ
ーン状態にある無線基地局220と221どうしも同期
化され、互いに多重ゾーン状態にある無線基地局207
〜213どうしも同期化される。そして、隣接無線基地
局のいずれとも多重ゾーン状態にない無線基地局20
6,214,215,223は、他の無線基地局とは非
同期の状態で動作する。
【0051】この状態で、子機(PHP)付きの電話機
が移動通信制御局302に収容される無線基地局216
として新たに設置されたものとする。この新たに設置さ
れた無線基地局216は、既に同期確立済みの隣接無線
基地局213と多重ゾーンの状態となり、この無線基地
局213から報知信号を受信するとこの無線基地局21
3への同期化状態に移行する。無線基地局214は、こ
の新たな同期化状態に移行した無線基地局216から報
知信号を受信するとこの無線基地局216への同期化状
態に移行する。このように、無線基地局216が新たに
追加されたことに伴い、これと多重ゾーン状態となった
周辺の無線基地局が連鎖反応的あるいは将棋倒し状に同
期化状態に移行する。
【0052】同期化キー局であっても、電源投入時や何
らかの原因による同期外れ時に、他の同期化キー局から
直接、あるいはこの同期化キー局に同期化した非同期化
キー局から同期確立中である旨の同期確立情報を含む報
知信号を受信すると、上記他の同期化キー局に対して直
接、あるいはこれに同期化した非同期化キー局を介して
間接的に同期確立状態に移行する。
【0053】これまでは、同期化キー局の指定に関し、
同期化キー局に指定されているか否かの2段階の優先度
が与えられた場合の処理について説明した。しかしなが
ら、同期化キー局から離れて多重ゾーン状態となった複
数の非同期化キー局間では、いつまでも同期化が行われ
ないという不都合がある。このような不都合を回避する
ため、前述のように、複数の同期化キー局についてその
優先度が指定される。この優先度の導入に伴い、図3の
フローチャートに示すように、図1のステップ10の処
理を若干変更すると共に、ステップ12の処理を追加す
る。
【0054】すなわち、同期確立制御装置25の制御部
51は、図3のステップ10において、同期確立済みの
同期化情報を含む報知信号を送信した無線基地局(「送
信基地局」と称する)と、自局が共に同期化キー局であ
ると判定すると、ステップ12に進み、自局の優先度が
送信基地局の優先度よりも高いか否かを判定する。制御
部51は、自局の優先度が送信基地局の優先度よりも高
いと判定した場合にはステップ7に進み、自局の同期確
立情報をオン状態にする。制御部51は、自局のの優先
度が送信基地局の優先度以下であれば、ステップ6に進
んで、この送信基地局への同期を確立する。このよう
に、多段階の優先度のもとでより多くの無線基地局を同
期化基地局に指定することにより、非同期化キー局どう
しがいつまでも同期化されないという不都合が回避され
る。
【0055】上述の例のように永久に同期化できない場
合とは異なり、マイクロセルのサービスゾーンが次第に
拡大していった結果それまで独立していたサービスゾー
ンが拡大されたサービスゾーンに併合される事態も想定
される。このような事態に対処するため、上位の移動通
信制御局や更に上位の交換局などからの制御に基づき、
独立したサービスゾーン内の同期化キー局をこの移動体
通信システムの同期化キー局に予め同期させておくなど
の対策を講じることができる。あるいは、併合された時
点で、それまで独立していたサービスゾーン内の全ての
無線基地局の同期確立情報をオン(“1”)からオフ
(“0”)に反転させることにより、一定時間経過後に
相互にかつ拡大されたサービスゾーン内の無線基地局に
同期化させることもできる。また、各無線基地局が送信
する報知信号に含まれる同期確立情報中にその同期化し
たキー局の優先度を含ませて送信させ、ステップ4でこ
の優先度も同時に判定するように構成してもよい。
【0056】また、無線基地局間の同期確立までの時間
を短縮するうえで、以下の種々の構成を適用できる。す
なわち、通常の報知信号には複数のキャリアが割当てら
れているが、同期確立に利用する報知信号にはこれらの
キャリアのうち特定のものを割当てることにより、受信
側の無線基地局が受信報知信号の検出に要する時間を短
縮する構成。同期キー局などの特定の無線基地局のみ
が、同期確立用の報知信号を送信する構成。いくつかの
フレームごとに送信される報知信号の繰り返し周期を最
小繰り返し周期(例えばPHPにおけるスーパーフレー
ムに相当する周期)に設定する構成。
【0057】更に、TDMA方式の場合を説明したが、
ディジタル方式による小ゾーン構成における基地局間の
同期という点では、TDMA方式に限らずCDMA方式
においても本発明が応用できることは明らかである。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、多重ゾーン状態となった無線基地局間の同期を
上位局の制御に依存することなく無線基地局どうしで自
律的に確立する構成であるから、干渉検出機能、干渉回
避機能を効率化し、ひいては周波数の有効利用を図った
パーソナル無線通信システムなどを含む経済的な移動体
通信システムを実現することができるという効果が奏さ
れる。
【0059】また、本発明によれば、マイクロセルの連
鎖的同期化が可能となるため、マイクロセル方式のサー
ビス領域の拡大と共に自動的に同期化が進行してゆき、
最終的には全てのサービスゾーンを同期確立したマイク
ロセルで覆うことができるという顕著な効果を奏する。
【0060】さらに、ハンドオフ等においても無線基地
局間の同期化によりゾーン切替のための制御が容易とな
るという効果がある。特に、本発明によればマイクロセ
ル方式の無線基地局が端末売り切りとなって順次増設さ
れる場合においても、特別の回路追加を必要とすること
なく自律的・自動的に無線基地局間の同期が確立される
ため、複数の事業者間或いは高トラヒックエリアの周辺
に位置する無線基地局等においても確実に同期がとれ、
家庭・事業所・屋外(公衆)にわたる同一端末の使用に
おける無線回線制御が容易化かつ効率化されるという顕
著な効果が奏される。
【0061】更に、本発明の一実施例によれば、無線基
地局間の電波の伝播所要時間を実測し、この実測値に基
づき同期を確立する構成であるから、各無線基地局内の
送受信装置のジッタに起因する変動誤差程度の極めて高
い精度のもとに各無線基地局間の同期化を実現できると
いう効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の同期確立方法を説明するフ
ローチャートである。
【図2】本発明の他の実施例の同期確立方法を説明する
フローチャートである。
【図3】本発明の更に他の実施例の同期確立方法を説明
するフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例の移動体通信システムの無線
基地局と移動通信制御局の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例の移動体通信システムの無
線基地局と移動通信制御局の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】図5の同期確立制御装置25の構成の一例を示
すブロック図である。
【図7】本発明の一実施例で使用する報知信号の構成の
一例を示す信号フオーマット図である。
【図8】本発明の一実施例において同期確立時に行われ
る電波の伝播時間の実測方法の一例を説明する図面であ
る。
【図9】本発明の一実施例において同期確立時に行われ
る電波の伝播時間の実測方法の他の一例を説明する図面
である。
【図10】本発明の一実施例の移動体通信システムの構成
の一例を示す図面である。
【符号の説明】
20 無線基地局 25 同期確立制御装置 30 移動通信制御局 41,42 移動局 110 上位の交換局 201 〜205 無線基地局 207 〜213 無線基地局 220 〜223 無線基地局 301 下位交換局 302 〜303 移動通信制御局
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項16
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項21
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】すなわち、同期確立制御装置25の制御部
51は、図3のステップ10において、同期確立済みの
同期化情報を含む報知信号を送信した無線基地局(「送
信基地局」と称する)と、自局が共に同期化キー局であ
ると判定すると、ステップ12に進み、自局の優先度が
送信基地局の優先度よりも高いか否かを判定する。制御
部51は、自局の優先度が送信基地局の優先度よりも高
いと判定した場合にはステップ7に進み、自局の同期確
立情報をオン状態にする。制御部51は、自局優先度
が送信基地局の優先度以下であれば、ステップ6に進ん
で、この送信基地局への同期を確立する。このように、
多段階の優先度のもとでより多くの無線基地局を同期化
基地局に指定することにより、非同期化キー局どうしが
いつまでも同期化されないという不都合が回避される。

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体通信システムを構成する複数の無線
    基地局間の同期を確立する方法であって、 前記各無線基地局は、 送信する制御信号に自局が他の無線基地局との間で同期
    確立中か、同期未確立かを示す同期確立情報を含め、 同期未確立状態において他の無線基地局が送信した制御
    信号を受信すると、この受信した制御信号に含まれる同
    期確立情報に基づきこの制御信号を送信した他の無線基
    地局が同期確立中か同期未確立かを判定し、同期確立中
    であればこの制御信号を送信した同期確立中の他の無線
    基地局(「送信基地局」と称する)との同期を確立する
    ことを特徴とする無線基地局間の同期確立方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同期確立方法において、 前記各無線基地局は、前記送信基地局との同期確立に際
    し、この送信基地局との間の電波の伝播遅延時間に基づ
    き、この送信基地局が送信した信号の送信開始時点を補
    正することを特徴とする無線基地局間の同期確立方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の同期確立方法において、 前記補正のための電波の伝播遅延時間は、前記各無線基
    地局がカバーするゾーンの大きさに基づき予め定められ
    た時間から決定されることを特徴とする無線基地局間の
    同期確立方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の同期確立方法において、 前記補正のための電波の伝播遅延時間は、予め求められ
    前記各無線基地局に記憶中の電波の伝播遅延時間から決
    定されることを特徴とする無線基地局間の同期確立方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の同期確立方法において、 前記補正のための電波の伝播遅延時間は、前記各無線基
    地局と送信基地局との間で所定の信号を所定の時間間隔
    で反復的に送受信し、前記所定の信号の往復に要した時
    間に基づき決定されることを特徴とする無線基地局間の
    同期確立方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の同期確立方法において、 前記各無線基地局のうちのいくつかを同期化キー局に指
    定することを更に含むと共に、 この同期化キー局に指定された無線基地局は、 前記同期未確立の場合において、前記送信基地局から所
    定期間にわたって制御信号を受信しないときは、送信制
    御信号に含める前記同期確立情報を同期確立中を示す状
    態に変更することを特徴とする無線基地局間の同期確立
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の同期確立方法において、 前記同期化キー局の指定は、指定対象の無線基地局の設
    置時に行われることを特徴とする無線基地局間の同期確
    立方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の同期確立方法において、 前記同期化キー局の指定に際し同期確立に関する優先度
    が指定され、 この同期化キー局に指定された無線基地局は、送信制御
    信号に前記指定された優先度を示す優先度情報を含める
    こと、 前記各無線基地局は、前記送信基地局から受信した制御
    信号に含まれる前記優先度情報が自局の同期確立に関す
    る優先度以下である場合に、この送信基地局との同期確
    立を行うことを特徴とする無線基地局間の同期確立方
    法。
  9. 【請求項9】複数の無線基地局から構成される移動体通
    信システムであって、 前記各無線基地局は、 送信する制御信号にその無線基地局が他の無線基地局と
    の間で同期確立中か同期未確立かを示す同期確立情報を
    含める手段と、 同期未確立状態において他の無線基地局が送信した制御
    信号を受信すると、この受信した制御信号に含まれる同
    期確立情報に基づきこの制御信号を送信した他の無線基
    地局が同期確立中か同期未確立かを判定し、同期確立中
    であればこの制御信号を送信した同期確立中の無線基地
    局(「送信基地局」と称する)との同期を確立する同期
    確立手段とを備えたことを特徴とする移動体通信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記各無線基地局の同期確立手段は、前記送信基地局と
    の同期確立に際し、この送信基地局との間の電波の伝播
    遅延時間に基づき、この送信基地局が送信する信号の送
    信開始時点を補正する補正手段を備えたこと特徴とする
    移動体通信システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記補正手段は、前記補正のための電波の伝播遅延時間
    を、前記受信基地局がカバーするゾーンの大きさに基づ
    き予め定められた時間から決定することを特徴とする移
    動体通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記補正手段は、前記補正のための電波の伝播遅延時間
    を、予め求められ前記受信基地局に記憶中の電波の伝播
    遅延時間から決定することを特徴とする移動体通信シス
    テム。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記補正手段は、前記補正のための電波の伝播遅延時間
    を、前記受信基地局と送信基地局との間で、所定の信号
    を所定の時間間隔で反復的に送受信し、前記所定の信号
    の往復に要した時間に基づき決定することを特徴とする
    移動体通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項9記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記各無線基地局のうちのいくつかを同期化キー局に指
    定する手段を備え、 この同期化キー局に指定された無線基地局は、 前記同期未確立の場合において、前記送信基地局から所
    定期間にわたって制御信号を受信しないときは、送信制
    御信号に含める前記同期確立情報を同期確立中を示すの
    状態に変更する状態変更手段を更に備えたことを特徴と
    する移動体通信システム。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記同期化キー局の指定を、指定対象の無線基地局の設
    置時に行う手段を備えたことを特徴とする移動体通信シ
    ステム。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記同期化キー局の指定と共に同期化に関する優先度を
    指定する手段を備え、 この同期化キー局に指定された無線基地局は、前記指定
    された優先度を示す優先度情報を送信制御信号に含める
    手段を備え、 前記各無線基地局の同期確立手段は、前記送信基地局か
    ら受信した制御信号に含まれる優先度情報が自局の同期
    確立に関する優先度以下である場合には、この送信基地
    局との同期確立を行う手段を備えたことを特徴とする移
    動体通信システム。
  17. 【請求項17】 複数の無線基地局で構成される移動体通
    信システムであって、前記複数の無線基地局は、 その無線基地局から送信される無線信号が既に同期確立
    されていることを示す同期確立情報を含んだ第1の無線
    信号を所定の時間間隔で送信する第1の無線基地局と、 この第1の無線基地局から前記第1の無線信号を受け
    て、前記第1の無線基地局がその後に送信される第1の
    無線信号と同期した第2の無線信号を送信する第2の無
    線基地局と、 を有することを特徴とする移動体通信システム。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記第2の無線基地局は、前記第1の無線基地局と自局
    との間の電波の伝播時間にもとづき自局より送信する前
    記第2の無線信号の送信開始時点を補正する補正手段を
    有することを特徴とする移動体通信システム。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記補正手段は、前記補正のための時間を前記第2の無
    線基地局が担当する領域の大きさにもとづいてあらかじ
    め定められた時間から決定することを特徴とする移動体
    通信システム。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記補正手段は、前記補正のための時間を、予め求めら
    れて所望の記憶手段に記憶されている電波の伝播遅延時
    間から決定することを特徴とする移動体通信システム。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記補正手段は、前記補正のための時間を、前記第1の
    無線基地局と前記第2の無線基地局との間で所定の信号
    を所定の時間間隔で反射的に送受信し、前記所定の信号
    の往復に要した時間を測定することにより決定すること
    を特徴とする移動体通信システム。
  22. 【請求項22】 請求項8記載の同期確立方法において、 同期確立した受信基地局が送信する送信制御信号には、
    前記同期化キー局の優先度情報を含んでいることを特徴
    とする無線基地局間の同期確立方法。
  23. 【請求項23】 請求項16記載の移動体通信システムにお
    いて、 同期確立した受信基地局が送信する送信制御信号には、
    前記同期化キー局の優先度情報を含んでいることを特徴
    とする移動体通信システム。
  24. 【請求項24】複数の無線基地局を有する移動体通信シス
    テムにおいて、 各無線基地局は、 自局が送信する制御信号に自局が他の無線基地局に対し
    同期確立中であるか否かを示す同期確立情報を含める手
    段と、 他の無線基地局に対する同期未確立状態において前記他
    の無線基地局から受信した制御信号に含まれる同期確立
    情報が同期確立中であることを示している場合には当該
    他の無線基地局への同期化を実行する手段とを備えたこ
    とを特徴とする移動体通信システム。
  25. 【請求項25】 請求項24において、 前記各無線基地局は、他の無線基地局に対する同期未確
    立状態で他の無線基地局から前記制御信号を所定期間に
    わたって受信しないか又は受信した前記制御信号に含ま
    れる同期確立情報が同期未確立状態であることを示して
    いる場合において自局が同期化のためのキー局に指定さ
    れていれば、自局の同期確立情報を同期確立中であるこ
    とを示す状態に移行させ、前記キー局に指定されていな
    ければ、自局の同期確立情報を同期未確立であることを
    示す状態に保持する手段を備えたことを特徴とする移動
    体通信システム。
  26. 【請求項26】 請求項24又は25において、 前記制御信号には同期確立に関する自局の優先度を示す
    優先度情報が含まれると共に、前記各無線基地局は前記
    受信した前記制御信号に含まれる同期確立情報が同期未
    確立を示している場合において、この制御信号に含まれ
    る送信元の優先度情報が自局の優先度よりも高い時には
    この受信した制御信号への同期化を実行する手段を備え
    たことを特徴とする移動体通信システム。
  27. 【請求項27】 請求項24乃至26のいずれかにおいて、 前記キー局に関する指定は、無線基地局の設置時点に行
    われることを特徴とする移動体通信システム。
  28. 【請求項28】 請求項27において、 前記キー局に関する指定は、各無線基地局の設置後に上
    位の装置の制御に基づき指定の変更が可能であることを
    特徴とする移動体通信システム。
  29. 【請求項29】 請求項24又は26において、 前記制御信号は、各無線基地局が自ゾーン内の移動局に
    向けて送信する報知信号であることを特徴とする移動体
    通信システム。
  30. 【請求項30】複数の無線基地局を有する移動体通信シス
    テムであって、 各無線基地局は、 自局が他の無線基地局に対して同期確立中であるか否か
    を示す同期確立情報を含む制御信号を送信する送信手段
    と、 他の無線基地局の送信手段が送信した前記制御情報を受
    信する受信手段と、 この受信手段が受信した前記制御受信に含まれる前記同
    期確立情報が同期確立中であることを示している場合に
    は、当該他の無線基地局に対する同期を確立する同期確
    立手段とを備えたことを特徴とする移動体通信システ
    ム。
  31. 【請求項31】 請求項30において、 前記無線基地局間の通信方式は、TDMA通信方式又は
    CDMA通信方式を含むことを特徴とする移動体通信シ
    ステム。
  32. 【請求項32】 請求項30において、 前記送信手段は、制御信号を間欠的に送信することを特
    徴とする移動体通信システム。
  33. 【請求項33】 請求項30において、 前記各無線基地局は、他の無線基地局に対する同期未確
    立状態において他の無線基地局から前記制御信号を所定
    期間にわたって受信しないか又は受信した前記制御信号
    に含まれる同期確立状態が未同期確立を示している場合
    において自局が同期化のためのキー局に指定されている
    ときは、自局の同期確立状態を同期確立中であることを
    示す状態に移行させ、自局が前記キー局に指定されてい
    ないときは自局の同期確立状態を同期未確立であること
    を示す状態に保持する手段を更に備えたことを特徴とす
    る移動体通信システム。
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