JPH0728366Y2 - キャビネットシステムにおけるオールロック装置 - Google Patents

キャビネットシステムにおけるオールロック装置

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JPH0728366Y2
JPH0728366Y2 JP1988142503U JP14250388U JPH0728366Y2 JP H0728366 Y2 JPH0728366 Y2 JP H0728366Y2 JP 1988142503 U JP1988142503 U JP 1988142503U JP 14250388 U JP14250388 U JP 14250388U JP H0728366 Y2 JPH0728366 Y2 JP H0728366Y2
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成樹 土田
三郎 鷲見
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、左右に複数のキャビネット本体を並設する
か、若しくは上下一対に積み重ねたキャビネット本体の
うちいずれか一方に多段の抽斗を備え、他方に開閉扉を
備えるか、又はすべてのキャビネット本体に多段の抽斗
若しくは開閉扉を備えて成るキャビネットシステムのオ
ールロック装置の構造に関するものである。
〔従来の技術〕
本出願人等は、先に実開昭61-115468号公報において、
一つのキャビネット本体内に多段式抽斗及び/又は開閉
扉を備えたキャビネット本体が複数並設されて成るキャ
ビネットシステムにおいて、各抽斗、各開閉扉ごとにこ
れらを個別的に開閉できるロック手段を設け、キャビネ
ット本体内には前記複数のロック手段を一斉に係合解除
するように関連させた電磁ソレノイドを各々設け、これ
らの電磁ソレノイドを一斉に操作する制御装置をキャビ
ネット本体とは別個に外部に設ける考案を提案した。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、複数のキャビネット本体を一斉にロックする
ことが可能なものであって、そのオールロック作動を実
行するに際して、予め任意のキャビネット本体のロック
を禁止するように選択することができると便利である。
例えば、事務所等において、通常の就業時間帯内では全
てのキャビネット本体を非ロック状態にして、任意に抽
斗や開閉扉を開くことができるようにしておく一方、定
時を過ぎたて残業するときや休日出勤の人が事務を取る
場合、重要書類の入ったキャビネット本体はロック状態
に保持し、重要でないキャビネット本体は非ロック状態
となるようにセットしておけば、使い分けができて便利
であるが、従来ではそのような選択ができない構成であ
った。
そこで、前記先行技術のように電磁ソレノイドおよびそ
れを電気的に作動制御する装置において、複数のキャビ
ネット本体に対して一斉のロックを可能にするものであ
りながら、任意のキャビネット本体に対して選択的にロ
ックできないように制御することも考えられるが、その
場合には、制御装置にその選択を指令し、及びその選択
を取り消すための指令装置や読み書き可能な記憶装置を
必要とし、さらに配線も複雑になるので、装置のコスト
が高くなるという問題があった。
本考案は、複数のキャビネット本体から成るキャビネッ
トシステムのオールロック装置を、機械的な構成とする
ことにより、前記の従来の欠点を解消することを目的と
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、横方向に並設し、ま
たは上下一対に積み重ねた複数のキャビネット本体の各
々に多段の抽斗若しくは開閉扉を備え、且つ多段の抽斗
に対してそれらの引き出し動を阻止するオールロック機
構を設け、開閉扉にはその閉止位置にてキャビネット本
体に係脱するラッチ爪を設けて成るキャビネットシステ
ムにおいて、前記横方向に並設した複数のキャビネット
本体における下框若しくは上框の前面又は上下キャビネ
ット本体間に位置する中間ユニット又はキャビネット本
体の框の前面にてオールロック位置と非ロック位置とに
左右横移動可能に配設したシリンダ錠を、当該オールロ
ック位置及び非ロック位置において各々移動不能に係合
するように構成し、該シリンダ錠の横移動に連動する連
動機構とこれを介して左右横移動する作動杆とを、前記
中間ユニットまたは框内の前寄り部位に配置し、前記作
動杆には、前記各キャビネット本体箇所ごとの開閉扉に
対するラッチ爪を回動不能にする係脱連動機構又は多段
の抽斗のオールロック機構における解錠方向への作動を
阻止する係脱連動機構を設け、これらの係脱連動機構に
は、前記作動杆のロック方向への移動に拘わらずキャビ
ネット本体箇所ごとのラッチ爪またはオールロック機構
に対して係合させないロック禁止選択手段を設けたもの
である。
〔考案の作用及び効果〕
この構成によれば、左右に並設した複数のキャビネット
本体における上框若しくは下框の前面、又は上下一対の
キャビネット本体間に位置する中間ユニット又はキャビ
ネット本体の框の前面にて左右移動可能に設けたシリン
ダ錠をロック位置方向に横移動させることによって、こ
のシリンダ錠の動きに連動して横移動する作動杆を介し
て作動する係脱連動機構が、開閉扉に対するラッチ爪を
回動不能にしたり、多段の抽斗のオールロック機構にお
ける解錠方向への作動を阻止できる。
反対にシリンダ錠を非ロック位置方向に移動させると、
前記係脱連動機構がラッチ爪や抽斗のオールロック機構
から離れて、扉の開閉及び抽斗の前後動が可能になる。
そして、一つの作動杆に各キャビネット本体箇所ごとの
係脱連動機構を設けてあるから、シリンダ錠の横移動に
て作動杆を介して複数のキャビネット本体に対する係脱
連動機構一斉に作動させることができる。
さらに、前記シリンダ錠を前記ロック位置及び非ロック
位置にて各々移動不能に係合できるから、この1つのシ
リンダ錠の移動位置保持だけで、複数のキャビネット本
体における多段抽斗や開閉扉を一斉にロックした状態を
保持したり、反対にロック解除することがてきるのであ
る。
そして、前記作動杆のロック方向への移動に拘わらずキ
ャビネット本体箇所ごとのラッチ爪またはオールロック
機構に対して係合させないロック禁止選択手段を設けた
ものであるから、ロックさせないキャビネットに対して
は、このロック禁止選択手段を予め使用することによ
り、作動杆がロック方向に移動して、他の係脱連動機構
がロック方向に作動しても、そのロック禁止選択手段の
利いているキャビネット箇所ではロックされないのであ
る。
このように各係脱連動機構にロック禁止選択手段を設け
ることにより、すべてのキャビネットに対して一斉にロ
ックできるものでありながら、任意のキャビネットにつ
いてはロックしないように選択できるから、例えば、事
務所等において、通常の就業時間帯内では全てのキャビ
ネット本体を非ロック状態にして、任意に抽斗や開閉扉
を開くことができるようにしておく一方、定時を過ぎた
て残業するときや休日出勤の人が事務を取る場合、重要
書類の入ったキャビネット本体はロック状態に保持し、
重要でないキャビネット本体は非ロック状態となるよう
にセットしておけば、使い分けができて便利であり、キ
ャビネットシステムの利用態様を自在に変更できる効果
を有する。
さらに、ロック禁止選択手段を各々の係脱連動機構に設
けるという機械的構成であるから、電気的な制御の構成
に比べ安価にできるという利点も有するのである。
〔実施例〕
次に、実施例について説明すると、キャビネットシステ
ム1は、キャビネット本体3内に抽斗4を上下多段に配
設した下キャビネット2を複数並設し、その上方にキャ
ビネット本体6内に棚板(図示せず)等を多段に設け、
且つ左右一対の観音開き式の開閉扉7,7′を備え上キャ
ビネット5を複数並設して成るものである。
符号9は、前記上下キャビネット2,5間に配設した、つ
まり下キャビネット2におけるキャビネット本体3の天
板3aと上キャビネット5におけるキャビネット本体6の
下框6aとの間に配置された中空状の中間ユニットであ
り、本考案のオールロック装置10の主要部はこの中間ユ
ニット9内に配設されるものである。
下キャビネット2のキャビネット本体3内に多段に配設
された各抽斗4は図示しないサスペンションを介して前
後移動自在に懸架されている。
符号11は、前記下キャビネット2における多段の抽斗4
を一斉にオールロックするためのロック機構で、該ロッ
ク機構11はキャビネット本体3前面板に取付く錠前12
と、該錠前12をキーにて施錠・解錠するとき偏心的に回
動するクランク状の押圧部材13に連動して一斉に上下揺
動するようにピン18連結され且つ軸19,19支持された左
右一対のリンク部材14,14と、この左右両リンク部材14,
14の先端に係合する左右一対の縦杆15,15とから成る。
そして、キャビネット本体3の左右両側板3b,3bの内側
に沿って上下長手方向に配設した縦杆15が一定距離上昇
又は下降したとき、当該縦杆15に取付く係合片16が各々
の抽斗4の側面外向きに突設したストッパ片17の前面に
位置すると引き出し不能となり、係合片16がストッパ片
17の前面から上位置又は下位置に外れるときには引き出
し可能となるものであり、キャビネット本体3の天板3a
には前記押圧部材13の上方位置に孔20が穿設されてい
る。
他方、上キャビネット5の開閉扉7,7′のうちいずれか
一方の扉の裏面には、上下一対のラッチ杆21,21を軸線
廻りに回動自在となるように装着され、該上のラッチ杆
21の上端及び下ラッチ杆21の下端に各々のラッチ爪22,2
2を固着し、扉を閉じたとき両ラッチ爪22,22がキャビネ
ット本体6の上下框6a,6a前面に穿設された係合孔23,23
に係合して、扉が開き不能に係合するように構成してあ
る。
また、前記上ラッチ杆21の下端と下ラッチ杆21の上端と
を引手片24にて連結し、該引手片24を扉7の表面板に設
けた引手枠25内に臨ませ、この引手片24を付勢ばね26力
に抗して前向き回動させることにより、前記ラッチ爪22
が係合孔23から外れるようになっている。
なお、錠前27の閂杆28がラッチ杆21に取付く係止片29に
当接することにより、ラッチ杆21を回動不能にしてロッ
クするものである。
前記中間ユニット19内に設けるオールロック装置10は、
上下両キャビネット2,5における抽斗4及び扉7を同時
に(一斉に)ロックし、および一斉にロック解除するた
めの装置で、中間ユニット9の前板9aに穿設された横長
孔に嵌まる横長の操作枠31内に内挿して横往復移動可能
なシリンダ錠32と、該シリンダ錠32とリンク式等の連動
機構33を介して左右移動可能に設けられた横長の作動杆
34と、前記上キャビネット5におけるラッチ爪22に関連
する上係脱連動機構35及び下キャビネット2におけるロ
ック機構11のリンク部材14に関連する下係脱連動機構36
とから成る。
この上下両係脱連動機構35,36は前記作動杆34に取付
き、上下両キャビネット2,5が複数横並びに配設された
ものにおいては、前記横長の中間ユニット9内の作動杆
34を連結片37及び止めねじ38を介して長手方向に継ぎ足
し連接し(第9図及び第23図参照)、各作動杆34に前記
上下両係脱連動機構35,36を設けるものである。
次に前記シリンダ錠32と作動杆34とに対する連動機構33
の部材の構造を説明すると、シリンダ錠32から後向きに
延びる取付け片39を介して支軸40連結された連動アーム
41は、その後端を長溝42に嵌合する支持軸43を介して中
間ユニット9内の支持部材44に装着され、前記支軸40が
取付くスライダ45は前記作動杆34の前側に固定され、作
動杆34と平行に配設されたガイド体46に往復移動できる
ように摺動自在に載置される一方、連動アーム41の前後
中途部に穿設された長溝47に摺動自在に係合する案内ピ
ン48を介して作動杆34をロック方向(矢印A方向)と非
ロック方向(矢印B方向)とに往復移動させるものであ
る。
また、前記ガイド体46には、長溝50c内に左右一定距離
隔てて係止凹所50a,50bを切欠き形成してあり、シリン
ダ錠32が左右に一定距離移動したとき、このシリンダ錠
32に対する錠の操作にて略左右両側に各々90度回動する
ロック軸49に取付くリランク状の係合片51が前記左右係
止凹所50a又は50bのいずれか一方に嵌まり込み係止する
ことにより、当該シリンダ錠32の位置を固定し、ひいて
は後述する上下両係脱連動機構35,36をロック状態又は
非ロック状態に保持できる構成である。
なお、前方向への立ち上がりばね付勢されたカバー板52
は、シリンダ錠32がロック位置(第8図の実線で示す左
側の位置)に移動したとき前記操作枠31の長溝内側部分
を塞ぐもので、カバー板52は、その上端が中間ユニット
9内に向かって倒れるように下端を枢着してあり、該カ
バー板の左端には、シリンダ錠32が右方向に移動すると
き、当該カバー板52が後向きに倒れるように案内傾斜面
52aを備えている(第14図参照)。
次に上キャビネット5に対する上係脱連動機構35の構造
について説明すると、第9図における符号53は作動杆34
から前向きに突出する軸54に固着された上カムで、該上
カム53は起立状態で後述の上作動体56をロック方向(矢
印A方向)に押圧移動することにより、ラッチ爪22をロ
ック状態に保持するものである。
符号56は、上キャビネット5における開閉扉7のラッチ
爪22の背面を押圧して回動不能にする上作動体であり、
該上作動体56は中間ユニット9内の案内片57に沿って左
右両摺動自在に配設され、作動杆34が非ロック方向(矢
印B方向)に移動した場合に、当該作動杆34と作動体と
に装架されたばね58力にて、上作動体56における上向き
突出した押圧部56aが前記ラッチ爪22の背面から離れる
方向に付勢されている。
この場合、前記上作動体56における押圧部56aは中間ユ
ニット9の天板および上キャビネット5における下框6a
に各々穿設された抜き孔59を貫通してラッチ爪22の背面
に臨むようになっている。
また、前記作動杆34に軸54を介して取付く上カム53と、
これによって移動する上作動体56とには、複数の上キャ
ビネットが並設されたもののうちいずれか一つまたは複
数のものの開閉扉7のロックを禁止するように選択す
る、いわゆる上ロック禁止選択手段55を設けるものであ
る。
即ち、作動杆34に回動自在に装着された軸54は90回動可
能にして上カラム53が起立状態と横方向に倒伏する状態
とに選択できるように、軸54の基部をボール60aとばね
板60b等による位置決め手段にて押圧されている。
また、上作動体56には、前記軸54における上カム53が起
立状態でその側面に接当する接触片56bを設ける一方
(第20図参照)、その接触片56bの下側に切欠き形成さ
れた通過溝56cを形成し、任意のキャビネット箇所にお
ける前記上カム53が横方向に倒伏状態にあって作動杆34
がロック方向に移動するとき(矢印A方向)、当該上カ
ム53が接触片56bの下辺に沿って通過溝56c内に嵌まり込
み可能となるように構成するものである。
この構成のロック禁止選択手段55を働かせて、上カム53
を横向きに倒伏させように予めセットしておけば、その
箇所のキャビネットにおいては、作動杆34がロック方向
に移動しても、その上カム53箇所に対応する上作動体56
をロック方向に移動させることがなく、その箇所の開閉
扉7のロックを禁止できるのである(第21図一点鎖線参
照)。
なお、前記上カム53が起立状態で上作動体56における接
触片56bを押圧するとき、軸54廻りのモーメントのため
にこの上カム53が前記押圧方向とは逆向きに勝手に回動
するのを阻止するため、前記軸54に取付く正面斜U字状
の鍔片61の側面が作動杆34の正面におけるストッパ部62
に接当し、軸54の回動を防止できるように構成するもの
である。
また、第9図及び第22図に示すように軸54を非ロック方
向に移動した状態において、該軸54の前端が中間ユニッ
ト9における前板9aに穿設された操作孔63の内方に位置
することにより、該操作孔63から差し込むドライバー工
具等にて軸54を軸線廻りに右又は左に回動させてその上
カム53が起立してロック可能にする位置と、上カム53が
横向きに倒伏してロック禁止する位置とに切換えできる
と共に、ロック可能にする位置の軸54の姿勢を作動杆34
のロック方向(矢印A方向)移動時に切換え変更不能に
し、当該キャビネット本体箇所でのロック状態の開閉扉
7,7′の開き操作をできなくし、万一の盗難予防に備え
ている。
次に、第9図及び第24図〜第27図に示す下キャビネット
2に対する下係脱連動機構36について説明する。
符号64は作動杆34から前向きに突出する軸65に固着され
た下カムで、該下カム64は起立状態で後述の下作動体66
をロック方向(矢印C方向)に押圧回動することによ
り、リンク部材14,14をロックする状態に保持するもの
である。
即ち、下作動体66は、下キャビネットにおけるキャビネ
ット本体3の天板3aなどに支持された枢軸67に回動自在
に取付く。また、該下作動体66は、任意のキャビネット
本体3に対して着脱自在に装着可能なものであり、中間
ユニット9下面には、天板3aに跨って下作動体66が装着
できるように対応する箇所に通過孔71が穿設されている
のである。
そして前記作動杆34のロック方向(矢印A方向)移動時
に、前記下カム64に接当押圧される該下作動体66におけ
る上端接当部66aが矢印C方向に回動すると、当該下作
動体66における押圧部66bは前記一方のリンク部材14の
上面中途部を下向きに押圧して縦杆15を引き上げるから
(第25図一点鎖線参照)、下キャビネット2におけるす
べての抽斗4を引き出し不能にオールロックすることが
できるのである。
なお、下作動体66は上端接当部66aが矢印Cと反対方向
に復帰できるように、ばね付勢されている。
また、前記作動杆34において下カム64が取付く軸65等に
は、該当する箇所の下作動体66に対して接当することが
可能か否かの選択により、複数の下キャビネットが並設
されたもののうちいずれか一つまたは複数のものに対す
るオールロック装置10のロックを禁止するように選択す
る、いわゆる下ロック禁止選択手段70を設けるものであ
る(第24図及び第27図参照)。
即ち、作動杆34に回動自在に装着された軸65は90回動可
能して下カム64が下向きの起立状態と横方向に倒伏する
状態とに選択できるように、軸65の基部をボール68aと
ばね板68b等による位置決め手段を設ける(第27図参
照)。
他方、前記下キム64が横向きに倒伏した状態では、当該
下カム64が前記下作動体66における上端接当部66aの上
方を横方向に通過でき(第27図一点鎖線参照)、反対に
下カム64が下向きに長くなるような起立状態のときに
は、下カム64が上端接当部66aの側面に接当できる程度
に、下カム64および下作動体65を形成配置するものであ
る。
このように構成した下ロック禁止選択手段70を任意のキ
ャビネットにおける下係脱連動機構36に対して予め働か
せることにより、作動杆34がロック方向に移動して他の
キャビネットについてロック作動が働いても、下カム64
を横向きに倒伏させた箇所のキャビネットについてはロ
ック作用が働くことがないので、自由に抽斗を開けるこ
とができるのである。
なお、前記下カム64が起立状態で下作動体66における上
端接当部66aを押圧するとき、この下カム64が前記押圧
方向とは逆向きに勝手に回動するのを阻止するため、前
記軸65に取付く正面視U字状の鍔片72の側面が作動杆34
の正面におけるストッパ部73に接当し、軸65の回動を防
止できるように構成するものである。
さらに、前記上ロック禁止選択手段55におけると同様
に、下ロック禁止選択手段70においても、軸65を非ロッ
ク方向に移動した状態において、該軸65の前端が中間ユ
ニット9における前板9aに穿設された操作孔69の内方に
位置することにより(第22図参照)、該操作孔69から差
し込むドライバー工具等にて軸65を軸線廻りに右又は左
に回動させてその下カム64が下向きに起立してロック可
能にする位置と、下カム64が横向きに倒伏してロック禁
止する位置とに切換えできると共に、ロック可能にする
位置の軸65の姿勢を作動杆34のロック方向(矢印A方
向)移動時に切換え変更不能にし、オールロック状態で
の当該キャビネット本体箇所での抽斗4の引き出し操作
をできなくし、万一の盗難予防に備えているのである。
なお、下キャビネット2を開閉扉式に構成するときに
は、当該下キャビネットにおける上框に対するラッチ爪
22の背面に接当押圧して回動不能にするように、作動杆
34のロック方向への横移動につれて横移動する下係脱連
動機構における下作動体の下向き突出する押圧部を設け
れば良いし、上キャビネット5を多段の抽斗式にすると
きには、上キャビネット5における抽斗のオールロック
機構のリンク部材14を下から押圧して回動させるときに
オールロック作用できるように構成して、作動杆のロッ
ク方向への横移動につれて回動する上係脱連動機構にお
ける回動形の作動体の押圧部をリンク部材14の下面に押
し付けるように構成すれば良いのであり、これらの係脱
連動機構に対して前記と同様構成のロック禁止選択手段
55,70を設ければ良いのである。
従って上下両キャビネット2,5をすべて開閉扉式若しく
は多段抽斗式に構成した場合にも、前記の構成を利用す
れば良いのである。
また、キャビネット本体内に前後動自在に設けた前面開
放型抽斗の前面部に跳ね上げ回動式の開閉扉を設け、こ
の開閉扉をロックする場合についても本考案を適用でき
ることは言うまでもない。
さらに、本考案のオールロック装置10及びロック禁止選
択手段は、抽斗式若しくは開閉扉式のキャビネット本体
を横一列状に並設したキャビネットシステムにおけるキ
ャビネット本体の上框内若しくは下框内に設けても良い
が、中間ユニット9等の別体のユニット内に設ける場合
には、キャビネット本体の框部分の高さ寸法を通常のシ
ステム(オールロック装置10を設けないシステム)と同
じものに形成できるから、キャビネットシステムの形態
を統一できる効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はキャビネットシ
ステムの一部切欠き正面図、第2図は第1図の要部拡大
正面図、第3図は多段抽斗のロック機構を示す斜視図、
第4図は開閉扉の裏面図、第5図は第4図のV−V視断
面図、第6図は第4図のVI-VI視断面図、第7図は第4
図のVII-VII視断面図、第8図は第2図のVIII-VIII視拡
大平面図、第9図は第2図のIX-IX視拡大平面図、第10
図は第8図のX−X視断面図、第11図は第8図のXI-XI
視断面図、第12図は第8図のXII-XII視断面図、第13図
は第8図のXIII-XIII視断面図、第14図はカバー板を裏
面から見た斜視図、第15図は上係脱連動機構の斜視図、
第16図は第9図のXVI-XVI視断面図、第17図は第9図のX
VII-XVII視断面図、第18図は第9図のXVIII-XVIII視断
面図、第19図は第9図のXIX-XIX視断面図、第20図は上
カムを起立状態にしたときの作用説明図、第21図は上カ
ムを倒伏状態にしたときの作用説明図、第22図は第9図
のXXII-XXII視断面図、第23図は第9図のXXIII-XXIII視
断面図、第24図は下係脱連動機構の斜視図、第25図は第
9図のXXV-XXV視断面図、第26図は第25図のXXVI-XXVI視
断面図、第27図は下カムを倒伏状態にしたときの作用説
明図である。 1……キャビネットシステム、2……下キャビネット、
4……抽斗、5……上キャビネット、3,6……キャビネ
ット本体、6a、6a……上下框、7,7′……扉、9……中
間ユニット、10……オールロック装置、11……ロック機
構、13……押圧部材、14,14……リンク部材、15……縦
杆、20……孔、21……ラッチ杆、22……ラッチ爪、23…
…係合孔、31……操作枠、32……シリンダ錠、33……連
動機構、34……作動杆、35……上係脱連動機構、36……
下係脱連動機構、37……連結片、40……支軸、41……連
動アーム、42……長溝、43……支持軸、44……支持部
材、54……スライダ、46……ガイド体、48……案内ピ
ン、49……ロック軸50a,50b……係合凹所、51……係合
片、52……カバー板、52a……案内傾斜面、53……上カ
ム、54,65……軸、55……上ロック禁止選択手段、56…
…作動体、56a……押圧部、56b……接触部、56c……通
過溝、58……ばね、59……抜き孔、60a,68a……ボー
ル、60b,68b……ばね板、61,72……鍔片、62,73……ス
トッパ部、63,69……操作孔、64……下カム、66……下
作動体、66a……上端接当部、66b……押圧部、70……下
ロック禁止選択手段、67……枢軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】横方向に並設し、または上下一対に積み重
    ねた複数のキャビネット本体の各々に多段の抽斗若しく
    は開閉扉を備え、且つ多段の抽斗に対してそれらの引き
    出し動を阻止するオールロック機構を設け、開閉扉には
    その閉止位置にてキャビネット本体に係脱するラッチ爪
    を設けて成るキャビネットシステムにおいて、前記横方
    向に並設した複数のキャビネット本体における下框若し
    くは上框の前面又は上下キャビネット本体間に位置する
    中間ユニット又はキャビネット本体の框の前面にてオー
    ルロック位置と非ロック位置とに左右横移動可能に配置
    したシリンダ錠を、当該オールロック位置及び非ロック
    位置において各々移動不能に係合するように構成し、該
    シリンダ錠の横移動に連動する連動機構とこれを介して
    左右横移動する作動杆とを、前記中間ユニットまたは框
    内の前寄り部位に配置し、前記作動杆には、前記各キャ
    ビネット本体箇所ごとの開閉扉に対するラッチ爪を回動
    不能にする係脱連動機構又は多段の抽斗のオールロック
    機構における解錠方向への作動を阻止する係脱連動機構
    を設け、これらの係脱連動機構には、前記作動杆のロッ
    ク方向への移動に拘わらずキャビネット本体箇所ごとの
    ラッチ爪またはオールロック機構に対して係合させない
    ロック禁止選択手段を設けたことを特徴とするキャビネ
    ットシステムにおけるオールロック装置。
JP1988142503U 1988-10-31 1988-10-31 キャビネットシステムにおけるオールロック装置 Expired - Lifetime JPH0728366Y2 (ja)

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