JPH0542216Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0542216Y2
JPH0542216Y2 JP1988142502U JP14250288U JPH0542216Y2 JP H0542216 Y2 JPH0542216 Y2 JP H0542216Y2 JP 1988142502 U JP1988142502 U JP 1988142502U JP 14250288 U JP14250288 U JP 14250288U JP H0542216 Y2 JPH0542216 Y2 JP H0542216Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
cabinet
opening
closing door
moved
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988142502U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0262067U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1988142502U priority Critical patent/JPH0542216Y2/ja
Publication of JPH0262067U publication Critical patent/JPH0262067U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0542216Y2 publication Critical patent/JPH0542216Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drawers Of Furniture (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、上下に配設するキヤビネツト本体の
うちいずれか一方に多段の抽斗を備え、他方に開
閉扉を備えるか、又は上下両キヤビネツト本体に
多段の抽斗若しくは開閉扉を備えて成る上下一対
のキヤビネツトから成るキヤビネツトシステムの
オールロツク装置の構造に関するものである。
〔従来の技術〕
本出願人等は、先に実開昭61−115468号公報に
おいて、一つのキヤビネツト本体内に多段式抽斗
及び/又は開閉扉を備えたキヤビネツトが複数並
設されて成るキヤビネツトシステムおいて、各抽
斗、各開閉扉ごとにこれらを個別的に開閉できる
ロツク手段を設け、キヤビネツト本体内には前記
複数のロツク手段を一斉に係合解除するように関
連させた電磁ソレノイドを各々設け、これらの電
磁ソレノイドを一斉に操作する制御装置をキヤビ
ネツト本体とは別個に外部に設ける考案を提案し
た。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記先行技術のように電磁ソレ
ノイドおよびそれを電気的に作動制御する装置
は、電気配線にて制御装置から電磁ソレノイドに
操作命令を出せるから、ロツク・アンロツクの操
作は簡単であると共に、レイアウトにも自由度が
あるという利点はあるが、各部品が高価である
し、電池や外部電源などを必要とするから、電池
切れ、停電等により作動不能となる欠点があつ
た。
この欠点を解消するため、実公昭52−10598号
公報には、抽斗を上下2段に配置した下キヤビネ
ツト本体とビジブルレコーダの抽斗を上下多段に
配置した上キヤビネツト本体との間の框部にシリ
ンダ錠を設け、このシリンダ錠の回動に連動する
奥行き方向の連動杆の後端と、キヤビネツト本体
奥側に配置した横長連動杆とをL字状のベルクラ
ンクレバーを介して連動連結し、横長連動杆に連
結したT字状リンクを介して縦長のロツクシヤフ
トを上下動させて、全ての抽斗をロツクするオー
ルロツク状態と、非ロツク状態とに作動させる機
械的構成を開示している。
しかしながら、この構成では、キヤビネツト本
体の奥側に配置したT字状リンクに縦長のロツク
シヤフトを連結するので、分離した上下のキヤビ
ネツト本体を積み重ねて一体化した後の、前記ロ
ツクシヤフトの連結作業が至極面倒である。ま
た、上下の各キヤビネツト本体側でそれぞれ抽斗
をオールロツクしたり、ロツク解除することがで
きないという問題があつた。また、この技術で
は、開閉扉を設けたキヤビネツト本体についての
構成が存在しない。即ち、多段の抽斗付きのキヤ
ビネツト本体と開閉扉付きのキヤビネツト本体と
の組合せにて使用することができないという問題
があつた。
本考案は、前記の従来の欠点を解消することを
目的し、多段の抽斗付きのものと開閉扉付きのも
のとの上下一対のキヤビネツト本体の組合せが任
意にでき、また、各キヤビネツト本体側でのオー
ルロツクとその解除、及び上下一対のキヤビネツ
ト本体を同時にオールロツク状態にすることので
きるキヤビネツトシステムのオールロツク装置を
提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、上下に配設
するキヤビネツト本体のうちいずれか一方に多段
の抽斗を備え、他方に開閉扉を備えるか、又は上
下両キヤビネツト本体に多段の抽斗若しくは開閉
扉を備えてなり、且つ前記多段の抽斗に対してそ
れらの引き出し動を阻止するオールロツク機構を
設け、開閉扉には閉止位置にてキヤビネツト本体
に係脱するラツチ爪を設け、これらキヤビネツト
本体を上下に着脱自在に積み重ねて一対とするキ
ヤビネツトシステムにおいて、前記上下一対のキ
ヤビネツト本体間に位置する中間ユニツトまたは
キヤビネツト本体における框部材の前面にてオー
ルロツク位置と非ロツク位置とに左右横移動可能
に配設したシリンダ錠を、当該オールロツク位置
と非ロツク位置で各々移動不能に係合するように
構成し、該シリンダ錠の横移動に連動する連動機
構を介して作動杆を、中間ユニツト内または框部
材内の前寄り部位に配置して左右横移動するよう
に構成し、該作動杆に設けた係脱連動機構におけ
る作動体を、前記開閉扉に対するラツチ爪及び/
又は多段の抽斗のオールロツク機構に臨ませ、シ
リンダ錠をオールロツク位置に横移動させたと
き、ラツチ爪を回動不能とし、オールロツク機構
を解錠方向へ移動不能とするようにこれらに対し
て前記作動体が接近し、シリンダ錠を非ロツク位
置に横移動させたとき、ラツチ爪を回動可能とな
し、オールロツク機構を解錠方向へ移動可能とす
るようにこれらに対して前記作動体が離間するよ
うに構成したものである。
〔考案の作用及び効果〕
この構成によれば、開閉扉付きのキヤビネツト
本体と多段の抽斗付きのキヤビネツト本体とは、
それぞれ分離可能で着脱自在であるから、そのキ
ヤビネツト本体の上下の組合せは自由にできる。
上下一対のキヤビネツト本体間に位置する中間
ユニツトまたはキヤビネツト本体における框部材
の前面にてオールロツク位置と非ロツク位置とに
左右横移動可能に配設したシリンダ錠を、当該オ
ールロツク位置と非ロツク位置で各々移動不能に
係合するように構成し、該シリンダ錠の横移動に
連動する連動機構を介して作動杆を、中間ユニツ
ト内または框部材内の前寄り部位に配置して左右
横移動するように構成し、該作動杆に設けた係脱
連動機構における作動体を、前記開閉扉に対する
ラツチ爪及び/又は多段の抽斗のオールロツク機
構に臨ませるものであり、しかも、シリンダ錠を
オールロツク位置に横移動させたとき、ラツチ爪
を回動不能とし、オールロツク機構を解錠方向へ
移動不能とするようにこれらに対して前記作動体
が接近し、シリンダ錠を非ロツク位置に横移動さ
せたとき、ラツチ爪を回動可能となし、オールロ
ツク機構を解錠方向へ移動可能とするようにこれ
らに対して前記作動体が離間するように構成した
ものであるから、前記上下のキヤビネツト本体の
着脱に際して、作動体とラツチ爪及び/又は多段
の抽斗のオールロツク機構とを一々連結する必要
がなく、キヤビネツトシステムの組立作業が至極
容易となるという効果を奏する。
また、開閉扉のラツチ爪及び多段の抽斗のオー
ルロツク機構はそれぞれのキヤビネツト本体に対
して設けられているから、各キヤビネツト本体側
での操作により開閉扉の開閉及びその閉止位置の
保持や抽斗のオールロツク操作を個別に実行する
とができる上、シリンダ錠の操作位置の選択によ
り、上下のキヤビネツト本体の開閉扉のロツクと
抽斗のオールロツクとを同時にすることができる
という効果を奏する。
さらに、前記シリンダ錠に関連する連動機構、
作動杆、上下両係脱連動機構及び作動体である機
械的構成が、すべて上下一対のキヤビネツト本体
間に位置する中間ユニツトまたはキヤビネツト本
体における框部材内に配設されているので、装置
の製作も容易でコンパクトにできるという効果を
有するのである。
〔実施例〕
次に、実施例について説明すると、キヤビネツ
トシステム1は、キヤビネツト本体3内に抽斗4
を上下多段に配設した下キヤビネツト2を複数並
設し、その上方にキヤビネツト本体6内に棚板
(図示せず)等を多段に設け、且つ左右一対の観
音開き式の開閉扉7,7′を備えた上キヤビネツ
ト5を複数並設して成るものである。
符号9は、前記上下キヤビネツト2,5間に配
設した、つまり下キヤビネツト2におけるキヤビ
ネツト本体3の天板3aと上キヤビネツト5にお
けるキヤビネツト本体6の下框6aとの間に配置
された中空状の中間ユニツトであり、本考案のオ
ールロツク装置10の主要部はこの中間ユニツト
9内に配設されるものである。
下キヤビネツト2のキヤビネツト本体3内に多
段に配設された各抽斗4は図示しないサスペンシ
ヨンを介して前後移動自在に懸架されている。
符号11は、前記下キヤビネツト2における多
段の抽斗4を一斉にオールロツクするためのロツ
ク機構で、該ロツク機構11はキヤビネツト本体
3前面板に取付く錠前12と、該錠前12をキー
にて施錠・解錠するとき偏心的に回動するクラン
ク状の押圧部材13に連動して一斉に上下揺動す
るようにピン18連結され且つ軸19,19支持
された左右一対のリンク部材14,14と、この
左右両リンク部材14,14の先端に係合する左
右一対の縦杆15,15とから成る。
そして、キヤビネツト本体3の左右両側板3
b,3bの内側に沿つて上下長手方向に配設した
縦杆15が一定距離上昇又は下降したとき、当該
縦杆15に取付く係合片16が各々の抽斗4の側
面外向きに突設したストツパ片17の前面に位置
すると引き出し不能となり、係合片16がストツ
パ片17の前面から上位置又は下位置に外れると
きには引き出し可能となるものであり、キヤビネ
ツト本体3の天板3aには前記押圧部材13の上
方位置に孔20が穿設されている。
他方、上キヤビネツト5の開閉扉7,7′のう
ちいずれか一方の扉の裏面には、上下一対のラツ
チ杆21,21を軸線廻りに回動自在となるよう
に装着され、該上のラツチ杆21の上端及び下ラ
ツチ杆21の下端に各々ラツチ爪22,22を固
着し、扉を閉じたとき両ラツチ爪22,22がキ
ヤビネツト本体6の上下框6a,6a前面に穿設
された係合孔23,23に嵌合して、扉が開き不
能に係合するように構成してある。
また、前記上ラツチ杆21の下端と下ラツチ杆
21の上端とを引手片24にて連結し、該引手片
24を扉7の表面板に設けた引手枠25内に臨ま
せ、この引手片24を付勢ばね26力に抗して前
向き回動させることにより、前記ラツチ爪22が
係合孔23から外れるようになつている。
なお、錠前27の閂杆28がラツチ杆21に取
付く係止片29に接当することにより、ラツチ杆
21を回動不能にしてロツクするものである。
前記中間ユニツト9内に設けるオールロツク装
置10は、上下両キヤビネツト2,5における抽
斗4及び扉7を同時に(一斉に)ロツクし、およ
び一斉にロツク解除するための装置で、中間ユニ
ツト9の前板9aに穿設された横長孔に嵌まる横
長の操作枠31内に内挿して横往復移動可能なシ
リンダ錠32と、該シリンダ錠32とリンク式等
の連動機構33を介して左右移動可能に設けられ
た横長の作動杆34と、前記上キヤビネツト5に
おけるラツチ爪22に関連する上係脱連動機構3
5及び下キヤビネツト2におけるロツク機構11
のリンク部材14に関連する下係脱連動機構36
とから成る。
この上下両係脱連動機構35,36は前記作動
杆34に取付き、上下両キヤビネツト2,5が複
数横並びに配設されたものにおいては、前記横長
の中間ユニツト9内の作動杆34を連結片37及
び止めねじ38を介して長手方向に継ぎ足し連接
し(第9図及び第23図参照)、各作動杆34に
前記上下両係脱連動機構35,36を設けるもの
である。
次に前記シリンダ錠32と作動杆34とに対す
る連動機構33の部分の構造を説明すると、シリ
ンダ錠32から後向きに延びる取付け片39を介
して支軸40連結された連動アーム41は、その
後端を長溝42に嵌合する支持軸43を介して中
間ユニツト9内の支持部材44に装着され、前記
支軸40が取付くスライダ45は前記作動杆34
の前側に固定され、作動杆34と平行に配設され
たガイド体46に往復移動できるように摺動自在
に載置される一方、連動アーム41の前後中途部
に穿設された長溝47に摺動自在に係合する案内
ピン48を介して作動杆34をロツク方向(矢印
A方向)と非ロツク方向(矢印B方向)とに往復
移動させるものである。
また、前記ガイド体46には、長溝50c内に
左右一定距離隔てて係止凹所50a,50bを切
欠き形成してあり、シリンダ錠32が左右に一定
距離移動したとき、このシリンダ錠32に対する
鍵の操作にて略左右両側に各々90度回動するロツ
ク軸49に取付くクランク状の係合片51が前記
左右係止凹所50a又は50bのいずれか一方に
嵌まり込み係止することにより、当該シリンダ錠
32の位置を固定し、ひいては後述する上下両係
脱連動機構35,36をロツク状態又は非ロツク
状態に保持できる構成である。
なお、前方向への立ち上がりばね付勢されたカ
バー板52は、シリンダ錠32がロツク位置(第
8図の実線で示す左側の位置)に移動したとき前
記操作枠31の長溝内側部分を塞ぐもので、カバ
ー板52は、その上端が中間ユニツト9内に向か
つて倒れるように下端を枢着してあり、該カバー
板の左端には、シリンダ錠32が右方向に移動す
るとき、当該カバー板52が後向きに倒れるよう
に案内傾斜面52aを備えている(第14図参
照)。
次に上キヤビネツト5に対する上係脱連動機構
35の構造について説明すると、第9図における
符号53は作動杆34から前向きに突出する軸5
4に固着された上カムで、該上カム53は起立状
態で後述の上作動体56をロツク方向(矢印A方
向)に押圧移動することにより、ラツチ爪22を
ロツク状態に保持するものである。
符号56は、上キヤビネツト5における開閉扉
7のラツチ爪22の背面を押圧して回動不能にす
る上作動体であり、該上作動体56は中間ユニツ
ト9内の案内片57に沿つて左右両摺動自在に配
設され、作動杆34が非ロツク方向(矢印B方
向)に移動した場合に、当該作動杆34と作動体
とに装架されたばね58力にて、上作動体56に
おける上向き突出した押圧部56aが前記ラツチ
爪22の背面から離れる方向に付勢されている。
この場合、前記上作動体56における押圧部5
6aは中間ユニツト9の天板および上キヤビネツ
ト5における下框6aに各々穿設された抜き孔5
9を貫通してラツチ爪22の背面に臨むようにな
つている。
また、前記作動杆34に軸54を介して取付く
上カム53と、これによつて移動する上作動体5
6とには、複数の上キヤビネツトが並設されたも
ののうちいずれか一つまたは複数のものの開閉扉
7のロツクを禁止するように選択する、いわゆる
上ロツク禁止選択手段55を設けるものである。
即ち、作動杆34に回動自在に装着された軸5
4は90回動可能して上カム53が起立状態と横方
向に倒伏する状態とに選択できるように、軸54
の基部をボール60aとばね板60b等による位
置決め手段にて押圧されている。
また、上作動体56には、前記軸54における
上カム53が起立状態でその側面に接当する接触
片56bを設ける一方(第20図参照)、その接
触片56bの下側に切欠き形成された通過溝56
cを形成することにより、前記上カム53が横方
向に倒伏状態にあつて作動杆34がロツク方向に
移動するとき(矢印A方向)、当該上カム53が
接触片56bの下辺に沿つて通過溝56c内に嵌
まり込み可能となり、従って作動杆34がロツク
方向に移動しても、その上カム53箇所に対応す
る上作動体56をロツク方向に移動させることが
なく、その箇所の開閉扉7のロツクを禁止できる
ように構成されている(第21図一点鎖線参照)。
なお、前記上カム53が起立状態で上作動体5
6における接触片56bを押圧するとき、軸54
廻りのモーメントのためにこの上カム53が前記
押圧方向とは逆向きに勝手に回動するのを阻止す
るため、前記軸54に取付く正面視U字状の鍔片
61の側面が作動杆34の正面におけるストツパ
部62に接当し、軸54の回動を防止できるよう
に構成するものである。
また、第9図及び第22図に示すように軸54
を非ロツク方向に移動した状態において、該軸5
4の前端が中間ユニツト9における前板9aに穿
設された操作孔63の内方に位置することによ
り、該操作孔63から差し込むドライバー工具等
にて軸54を軸線廻りに右又は左に回動させてそ
の上カム53が起立してロツク可能にする位置
と、上カム53が横向きに倒伏してロツク禁止す
る位置とに切換えできると共に、ロツク可能にす
る位置の軸54の姿勢を作動杆34のロツク方向
(矢印A方向)移動時に切換え変更不能にし、当
該キヤビネツト本体箇所でのロツク状態の開閉扉
7,7′の開き操作をできなくし、万一の盗難予
防に備えている。
次に、第9図及び第24図〜第27図に示す下
キヤビネツト2に対する下係脱連動機構36につ
いて説明する。
符号64は作動杆34から前向きに突出する軸
65に固着された下カムで、該下カム64は起立
状態で後述の下作動体66をロツク方向(矢印C
方向)に押圧回動することにより、リンク部材1
4,14をロツク状態に保持するものである。
即ち、下作動体66は、下キヤビネツトにおけ
るキヤビネツト本体3の天板3aなどに支持され
た枢軸67に回動自在に取付く。また、該下作動
体66は、任意のキヤビネツト本体3に対して着
脱自在に装着可能なものであり、中間ユニツト9
下面には、天板3aに跨つて作動体66が装着で
きるように対応する箇所に通過孔71が穿設され
ているのである。
そして前記作動杆34のロツク方向(矢印A方
向)移動時に、前記下カム64に接当押圧される
該下作動体66における上端接当部66aが矢印
C方向に回動すると、当該下作動体66における
押圧部66bは前記一方のリンク部材14の上面
中途部を下向きに押圧して縦杆15を引き上げる
から(第25図一点鎖線参照)、下キヤビネツト
2におけるすべての抽斗4を引き出し不能にオー
ルロツクすることができるのである。
なお、下作動体66は上端接当部66aが矢印
Cと反対方向に復帰できるように、ばね付勢され
ている。
また、前記作動杆34において下カム64が取
付く軸65等には、該当する箇所の下作動体66
に対して接当することが可能か否かの選択によ
り、複数の下キヤビネツトが並設されたもののう
ちいずれか一つまたは複数のものに対するオール
ロツク装置10のロツクを禁止するように選択す
る、いわゆる下ロツク禁止選択手段70を設ける
ものである(第24図及び第27図参照)。
即ち、作動杆34に回動自在に装着された軸6
5は90回動可能して下カム64が下向きの起立状
態と横方向に倒伏する状態とに選択できるよう
に、軸65の基部をボール68aとばね板68b
等による位置決め手段にて押圧されている(第2
7図参照)。
他方、前記下カム64が横向きに倒伏した状態
では、当該下カム64が前記下作動体66におけ
る上端接当部66aの上方を横方向に通過でき
(第27図一点鎖線参照)、反対に下カム64が下
向きに長くなるような起立状態のときには、下カ
ム64が上端接当部66aの側面に接当できる程
度に、下カム64および下作動体66を形成配置
するものである。
なお、前記下カム64が起立状態で下作動体6
6における上端接当部66aを押圧するとき、こ
の下カム64が前記押圧方向とは逆向きに勝手に
回動するのを阻止するため、前記軸65に取付く
正面視U字状の鍔片72の側面が作動杆34の正
面におけるストツパ部73に接当し、軸65の回
動を防止できるように構成するものである。
さらに、前記上ロツク禁止選択手段55におけ
ると同様に、下ロツク禁止選択手段70において
も、軸65を非ロツク方向に移動した状態におい
て、該軸65の前端が中間ユニツト9における前
板9aに穿設された操作孔69の内方に位置する
ことにより(第22図参照)、該操作孔69から
差し込むドライバー工具等にて軸65を軸線廻り
に右又は左に回動させてその下カム64が下向き
に起立してロツク可能にする位置と、下カム64
が横向きに倒伏してロツク禁止する位置とに切換
えできると共に、ロツク可能にする位置の軸65
の姿勢を作動杆34のロツク方向(矢印A方向)
移動時に切換え変更不能にし、オールロツク状態
での当該キヤビネツト本体箇所での抽斗4の引き
出し操作をできなくし、万一の盗難予防に備えて
いるのである。
なお、下キヤビネツト2を開閉扉式に構成する
ときには、当該下キヤビネツトにおける上框に対
するラツチ爪22の背面に接当押圧して回動不能
にするように、作動杆34のロツク方向への横移
動につれて横移動する下係脱連動機構における下
作動体の下向き突出する押圧部を設ければ良い
し、上キヤビネツト5を多段の抽斗式にするとき
には、上キヤビネツト5における抽斗のオールロ
ツク機構のリンク部材14を下から押圧して回動
させるときにオールロツク作用できるように構成
して、作動杆のロツク方向への横移動につれて回
動する上係脱連動機構における回動形の作動体の
押圧部をリンク部材14の下面に押し付けるよう
に構成すれば良いのであり、従つて上下両キヤビ
ネツト2,5をすべて開閉扉式若しくは多段抽斗
式に構成した場合にも、前記の構成を利用すれば
良いのである。
また、キヤビネツト本体内に前後動自在に設け
た前面開放型抽斗の前面部に跳ね上げ回動式の開
閉扉を設け、この開閉扉をロツクする場合につい
ても本考案を適用できることは言うまでもない。
さらに、本考案のオールロツク装置10を、キ
ヤビネツトとは別体の中間ユニツト9内に設ける
場合の他、上キヤビネツト5におけるキヤビネツ
ト本体5の下框6a内や、下キヤビネツト2にお
けるキヤビネツト本体3の上框内に設けても良い
が、中間ユニツト9内に設ける場合には、キヤビ
ネツト2,5の框部分の高さ寸法を通常のシステ
ム(オールロツク装置10を設けないシステム)
と同じものに形成できるから、キヤビネツトシス
テムの形態を統一できる効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はキヤビ
ネツトシステムの一部切欠き正面図、第2図は第
1図の要部拡大正面図、第3図は多段抽斗のロツ
ク機構を示す斜視図、第4図は開閉扉の裏面図、
第5図は第4図のV−V視断面図、第6図は第4
図の−視断面図、第7図は第4図の−視
断面図、第8図は第2図の−視拡大平面図、
第9図は第2図の−視拡大平面図、第10図
は第8図のX−X視断面図、第11図は第8図の
XI−XI視断面図、第12図は第8図のX−X
視断面図、第13図は第8図のX−X視断
面図、第14図はカバー板を裏面から見た斜視
図、第15図は上係脱連動機構の斜視図、第16
図は第9図のX−X視断面図、第17図は第
9図のX−X視断面図、第18図は第9図の
X−X視断面図、第19図は第9図のX−
X視断面図、第20図は上カムを起立状態にし
たときの作用説明図、第21図は上カムを倒伏状
態にしたときの作用説明図、第22図は第9図の
XX−XX視断面図、第23図は第9図のXX
−XX視断面図、第24図は下係脱連動機構
の斜視図、第25図は第9図のXXV−XXV視断
面図、第26図は第25図のXX−XX視断
面図、第27図は下カムを倒伏状態にしたときの
作用説明図である。 1……キヤビネツトシステム、2……下キヤビ
ネツト、4……抽斗、5……上キヤビネツト、
3,6……キヤビネツト本体、6a,6a……上
下框、7,7′……扉、9……中間ユニツト、1
0……オールロツク装置、11……ロツク機構、
13……押圧部材、14,14……リンク部材、
15……縦杆、20……孔、21……ラツチ杆、
22……ラツチ爪、23……係合孔、31……操
作枠、32……シリンダ錠、33……連動機構、
34……作動杆、35……上係脱連動機構、36
……下係脱連動機構、37……連結片、40……
支軸、41……連動アーム、42……長溝、43
……支持軸、44……支持部材、54……スライ
ダ、46……ガイド体、48……案内ピン、49
……ロツク軸、50a,50b……係合凹所、5
1……係合片、52……カバー板、52a……案
内傾斜面、53……上カム、54,65……軸、
55……上ロツク禁止選択手段、56……作動
体、56a……押圧部、56b……接触部、56
c……通過溝、58……ばね、59……抜き孔、
60a,68a……ボール、60b,68b……
ばね板、61,72……鍔片、62,73……ス
トツパ部、63,69……操作孔、64……下カ
ム、66……下作動体、66a……上端接当部、
66b……押圧部、70……下ロツク禁止選択手
段、67……枢軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下に配設するキヤビネツト本体のうちいずれ
    か一方に多段の抽斗を備え、他方に開閉扉を備え
    るか、又は上下両キヤビネツト本体に多段の抽斗
    若しくは開閉扉を備えてなり、且つ前記多段の抽
    斗に対してそれらの引き出し動を阻止するオール
    ロツク機構を設け、開閉扉には閉止位置にてキヤ
    ビネツト本体に係脱するラツチ爪を設け、これら
    キヤビネツト本体を上下に着脱自在に積み重ねて
    一対とするキヤビネツトシステムにおいて、前記
    上下一対のキヤビネツト本体間に位置する中間ユ
    ニツトまたはキヤビネツト本体における框部材の
    前面にてオールロツク位置と非ロツク位置とに左
    右横移動可能に配設したシリンダ錠を、当該オー
    ルロツク位置と非ロツク位置で各々移動不能に係
    合するように構成し、該シリンダ錠の横移動に連
    動する連動機構を介して作動杆を、中間ユニツト
    内または框部材内の前寄り部位に配置して左右横
    移動するように構成し、該作動杆に設けた係脱連
    動機構における作動体を、前記開閉扉に対するラ
    ツチ爪及び/又は多段の抽斗のオールロツク機構
    に臨ませ、シリンダ錠をオールロツク位置に横移
    動させたとき、ラツチ爪を回動不能とし、オール
    ロツク機構を解錠方向へ移動不能とするようにこ
    れらに対して前記作動体が接近し、シリンダ錠を
    非ロツク位置に横移動させたとき、ラツチ爪を回
    動可能となし、オールロツク機構を解錠方向へ移
    動可能とするようにこれらに対して前記作動体が
    離間するように構成したことを特徴とするキヤビ
    ネツトシステムにおけるオールロツク装置。
JP1988142502U 1988-10-31 1988-10-31 Expired - Lifetime JPH0542216Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988142502U JPH0542216Y2 (ja) 1988-10-31 1988-10-31

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988142502U JPH0542216Y2 (ja) 1988-10-31 1988-10-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0262067U JPH0262067U (ja) 1990-05-09
JPH0542216Y2 true JPH0542216Y2 (ja) 1993-10-25

Family

ID=31408515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988142502U Expired - Lifetime JPH0542216Y2 (ja) 1988-10-31 1988-10-31

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0542216Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5210598U (ja) * 1975-07-10 1977-01-25

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5210598U (ja) * 1975-07-10 1977-01-25

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0262067U (ja) 1990-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8690203B1 (en) Mortise lock with lockable handles
US7080861B2 (en) Anti-panic mechanism of vehicle door latch device
JP4538001B2 (ja) ドアー錠におけるラッチ・ボルトの錠掛けのガイド構造
US20090078011A1 (en) Mortise Lock
CA2331426C (en) Interconnected lock with remote locking mechanism
US8671724B2 (en) Multiple access door lock mechanism
US20010028172A1 (en) Interconnected lock with keyless exit
KR101370517B1 (ko) 푸쉬-풀 도어락의 강제해정 방지 구조체
JPH0542216Y2 (ja)
AU2017101371A4 (en) Cathode lock with preload release function
JP3841374B2 (ja) 扉用錠箱のラッチボルト出没機構
JPH082358Y2 (ja) 多段引出しキャビネットにおける引出しの施解錠装置
JP4235694B2 (ja) レバーハンドル錠機構
JPH09317281A (ja) 家具における扉のロック装置
JPH0341016Y2 (ja)
JPH0728366Y2 (ja) キャビネットシステムにおけるオールロック装置
KR102659544B1 (ko) 파손없이 비상해제가 가능한 가구용 록킹장치
JPH0327181Y2 (ja)
CA2024262A1 (en) High security panic exit system
JPH0453415Y2 (ja)
JPH0649791Y2 (ja) キャビネットシステムにおけるオールロック装置
JPH0649792Y2 (ja) キャビネットシステムにおけるオールロック装置
JP3368640B2 (ja) ドアロック装置
JPH0345499Y2 (ja)
GB2325020A (en) Door latch actuators with lost motion