JPH07282907A - ノイズフィルタ付きコネクタ及びその製造方法 - Google Patents
ノイズフィルタ付きコネクタ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07282907A JPH07282907A JP6100627A JP10062794A JPH07282907A JP H07282907 A JPH07282907 A JP H07282907A JP 6100627 A JP6100627 A JP 6100627A JP 10062794 A JP10062794 A JP 10062794A JP H07282907 A JPH07282907 A JP H07282907A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- cord
- primary
- sealing material
- resin sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】比較的簡単かつ合理的に製造できるとともに容
易に組み立てることができ、また、樹脂封止材注入時に
各部の位置、姿勢がずれたりしないようにされて製造不
良等を招来し難くできるノイズフィルタ付きコネクタと
その製造方法を提供すること。 【構成】第1の柱状片31によりコイル15を支持固定
するとともに、第2及び第3の柱状片32,33により
ピンプラグ12側の一対のリード部16,16相互及び
コード14側の一対のリード部17,17相互をそれぞ
れ離間させた状態で、一次成形型30内に一次樹脂封止
材21を注入充填して一次樹脂成形体20を得、得られ
た一次樹脂成形体20を二次成形型40内に装填して二
次樹脂封止材41を注入充填する。
易に組み立てることができ、また、樹脂封止材注入時に
各部の位置、姿勢がずれたりしないようにされて製造不
良等を招来し難くできるノイズフィルタ付きコネクタと
その製造方法を提供すること。 【構成】第1の柱状片31によりコイル15を支持固定
するとともに、第2及び第3の柱状片32,33により
ピンプラグ12側の一対のリード部16,16相互及び
コード14側の一対のリード部17,17相互をそれぞ
れ離間させた状態で、一次成形型30内に一次樹脂封止
材21を注入充填して一次樹脂成形体20を得、得られ
た一次樹脂成形体20を二次成形型40内に装填して二
次樹脂封止材41を注入充填する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピンプラグとコードと
の間にノイズフィルタとしてのトロイダル型チョークコ
イルが配されてなるノイズフィルタ付きコネクタ及びそ
の製造方法に関する。
の間にノイズフィルタとしてのトロイダル型チョークコ
イルが配されてなるノイズフィルタ付きコネクタ及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル電子機器類から発生する電磁ノ
イズは電源を介して他の機器に入り込んで誤動作等の原
因となるが、これを回避すべく従来より種々のノイズ対
策が採られている。その一つとして、電源の入口部で電
磁ノイズを減衰除去すべく、実開平2−148577号
公報には、コードとピンプラグコネクタとの間(の外筒
内)に、ノイズフィルタとしてのトロイダル型チョーク
コイルを配設してなるノイズフィルタ付きコネクタが提
案されている。
イズは電源を介して他の機器に入り込んで誤動作等の原
因となるが、これを回避すべく従来より種々のノイズ対
策が採られている。その一つとして、電源の入口部で電
磁ノイズを減衰除去すべく、実開平2−148577号
公報には、コードとピンプラグコネクタとの間(の外筒
内)に、ノイズフィルタとしてのトロイダル型チョーク
コイルを配設してなるノイズフィルタ付きコネクタが提
案されている。
【0003】この公報に記載のノイズフィルタ付きコネ
クタは、樹脂注入用透孔55が設けられた二つ割り型の
外筒5内に、前から順に、ピンプラグ11、トロイダル
型チョークコイル6、コード2が、外筒5に設けられた
突条53等により係止された状態で同軸上に配され、か
つ、前記ピンプラグ11とコイル6とが、当該コイル6
の一端側に引き出された+極と−極の一対のリード部に
より接続されるとともに、前記コイル6とコード2とが
当該コイル6の他端側に引き出された+極と−極の一対
のリード部により接続されていて、前記二つ割り型の外
筒5を閉じ合わせてそれらに設けられている凹凸掛止部
によって固着し、前記樹脂注入用透孔55から樹脂封止
材を外筒5内に注入充填して前記ピンプラグ11の後端
部、前記コイル6全体、及び前記コード2の前端部を樹
脂封止材4で固定したものである。
クタは、樹脂注入用透孔55が設けられた二つ割り型の
外筒5内に、前から順に、ピンプラグ11、トロイダル
型チョークコイル6、コード2が、外筒5に設けられた
突条53等により係止された状態で同軸上に配され、か
つ、前記ピンプラグ11とコイル6とが、当該コイル6
の一端側に引き出された+極と−極の一対のリード部に
より接続されるとともに、前記コイル6とコード2とが
当該コイル6の他端側に引き出された+極と−極の一対
のリード部により接続されていて、前記二つ割り型の外
筒5を閉じ合わせてそれらに設けられている凹凸掛止部
によって固着し、前記樹脂注入用透孔55から樹脂封止
材を外筒5内に注入充填して前記ピンプラグ11の後端
部、前記コイル6全体、及び前記コード2の前端部を樹
脂封止材4で固定したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した公報に記載の
ノイズフィルタ付きコネクタにあっては、外筒5を二つ
割り型にしてそれに突条53等を設けて外筒5の内部構
造によりコイル6等を係止し、半割りの外筒5同士を組
み付けてその内部に樹脂封止材を注入充填してコイル6
等を固定するようにされているので、(1) 外筒5及
び成形型の形状構造が複雑なものとならざるを得ず、そ
の製作コストが高くつく、(2) 片側の半割りの外筒
5にピンプラグ11、コイル6、コード2端をセットし
た後、他側の半割りの外筒5を組み付けて固着すること
が必要とされ、組み立てに手間がかかる、(3) ピン
プラグ11、コイル6、コード2端は外筒5の突条53
等によりその動きは規制されるものの充分ではなく、特
にコイル5から引き出されてピンプラグ11,コード2
に接続される一対のリード部は実質的に規制はされてい
ないので、樹脂封止材4を外筒5内に注入充填した際に
樹脂の流動等により、コイル6等の位置や姿勢がずれた
り、+極と−極のリード部相互に絶縁距離が充分に確保
されず、甚だしくはそれらが接触(短絡)してしまう、
等の問題があって、製造過程における歩留りが悪く、製
造不良を招来しやすい、といった課題がある。
ノイズフィルタ付きコネクタにあっては、外筒5を二つ
割り型にしてそれに突条53等を設けて外筒5の内部構
造によりコイル6等を係止し、半割りの外筒5同士を組
み付けてその内部に樹脂封止材を注入充填してコイル6
等を固定するようにされているので、(1) 外筒5及
び成形型の形状構造が複雑なものとならざるを得ず、そ
の製作コストが高くつく、(2) 片側の半割りの外筒
5にピンプラグ11、コイル6、コード2端をセットし
た後、他側の半割りの外筒5を組み付けて固着すること
が必要とされ、組み立てに手間がかかる、(3) ピン
プラグ11、コイル6、コード2端は外筒5の突条53
等によりその動きは規制されるものの充分ではなく、特
にコイル5から引き出されてピンプラグ11,コード2
に接続される一対のリード部は実質的に規制はされてい
ないので、樹脂封止材4を外筒5内に注入充填した際に
樹脂の流動等により、コイル6等の位置や姿勢がずれた
り、+極と−極のリード部相互に絶縁距離が充分に確保
されず、甚だしくはそれらが接触(短絡)してしまう、
等の問題があって、製造過程における歩留りが悪く、製
造不良を招来しやすい、といった課題がある。
【0005】かかる点に鑑み本発明は、比較的簡単かつ
合理的に製造できるとともに容易に組み立てることがで
き、また、樹脂封止材注入時に各部の位置、姿勢がずれ
たりしないようにされて製造不良等を招来し難くできる
ノイズフィルタ付きコネクタとその製造方法を提供する
ことを目的とする。
合理的に製造できるとともに容易に組み立てることがで
き、また、樹脂封止材注入時に各部の位置、姿勢がずれ
たりしないようにされて製造不良等を招来し難くできる
ノイズフィルタ付きコネクタとその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るノイズフィルタ付きコネクタの製造方
法は、ピンプラグとコードとの間にノイズフィルタとし
てのトロイダル型チョークコイルが配されてなるノイズ
フィルタ付きコネクタを製造するための方法であって、
前記ピンプラグの後端部、前記コイル全体、及び前記コ
ードの前端部を一次樹脂封止材により同時に埋設被覆す
るための一次成形型内に、前記コイルの中央穴に挿入さ
れる第1の柱状片を突設するとともに、前記ピンプラグ
と前記コイルとを接続する一対のリード部間、及び前記
コイルと前記コードとを接続する一対のリード部間にそ
れぞれ挿入される第2及び第3の柱状片を突設してお
き、前記第1の柱状片により前記コイルを支持固定する
とともに、前記第2及び第3の柱状片により前記ピンプ
ラグ側の一対のリード部相互及び前記コード側の一対の
リード部相互をそれぞれ離間させた状態で、前記一次成
形型内に一次樹脂封止材を注入充填して一次樹脂成形体
を得、得られた一次樹脂成形体を二次成形型内に装填し
て該二次成形型内に二次樹脂封止材を注入充填すること
により、前記一次樹脂成形体における前記第1、第2、
及び第3の柱状片が挿入されていた部位を含む当該一次
樹脂成形体の内外周を二次樹脂封止材で埋設被覆するこ
とを特徴とするものである。
く、本発明に係るノイズフィルタ付きコネクタの製造方
法は、ピンプラグとコードとの間にノイズフィルタとし
てのトロイダル型チョークコイルが配されてなるノイズ
フィルタ付きコネクタを製造するための方法であって、
前記ピンプラグの後端部、前記コイル全体、及び前記コ
ードの前端部を一次樹脂封止材により同時に埋設被覆す
るための一次成形型内に、前記コイルの中央穴に挿入さ
れる第1の柱状片を突設するとともに、前記ピンプラグ
と前記コイルとを接続する一対のリード部間、及び前記
コイルと前記コードとを接続する一対のリード部間にそ
れぞれ挿入される第2及び第3の柱状片を突設してお
き、前記第1の柱状片により前記コイルを支持固定する
とともに、前記第2及び第3の柱状片により前記ピンプ
ラグ側の一対のリード部相互及び前記コード側の一対の
リード部相互をそれぞれ離間させた状態で、前記一次成
形型内に一次樹脂封止材を注入充填して一次樹脂成形体
を得、得られた一次樹脂成形体を二次成形型内に装填し
て該二次成形型内に二次樹脂封止材を注入充填すること
により、前記一次樹脂成形体における前記第1、第2、
及び第3の柱状片が挿入されていた部位を含む当該一次
樹脂成形体の内外周を二次樹脂封止材で埋設被覆するこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、本発明に係るノイズフィルタ付きコ
ネクタは、上記製造方法により製造されたもので、ピン
プラグとコードとの間にノイズフィルタとしてのトロイ
ダル型チョークコイルが配され、前記ピンプラグの後端
部、前記コイル全体、及び前記コードの前端部が一次樹
脂封止材により埋設被覆され、この一次樹脂成形体がそ
の外周に筒状に鋳込まれた二次樹脂封止材により被覆さ
れるとともに、前記一次樹脂封止体における前記コイル
の中央穴部分、前記ピンプラグと前記コイルとを接続す
る一対のリード部間、及び前記コイルとコードとを接続
する一対のリード部間にも前記二次樹脂封止材が封入さ
れていることを特徴としている。
ネクタは、上記製造方法により製造されたもので、ピン
プラグとコードとの間にノイズフィルタとしてのトロイ
ダル型チョークコイルが配され、前記ピンプラグの後端
部、前記コイル全体、及び前記コードの前端部が一次樹
脂封止材により埋設被覆され、この一次樹脂成形体がそ
の外周に筒状に鋳込まれた二次樹脂封止材により被覆さ
れるとともに、前記一次樹脂封止体における前記コイル
の中央穴部分、前記ピンプラグと前記コイルとを接続す
る一対のリード部間、及び前記コイルとコードとを接続
する一対のリード部間にも前記二次樹脂封止材が封入さ
れていることを特徴としている。
【0008】
【作用】上述の如くの構成とされた本発明に係るノイズ
フィルタ付きコネクタ及びその製造方法においては、一
次成形型内で第1の柱状片によりコイルが支持固定され
るとともに、前記第2及び第3の柱状片によりピンプラ
グ側の一対のリード部相互及びコード側の一対のリード
部相互がそれぞれ離間せしめられ、その状態で、一次成
形型内に一次樹脂封止材を注入充填するようにされるの
で、一次樹脂封止材の注入時(成形時)にコイル等の位
置や姿勢がずれたりせず、さらに、+極と−極のリード
部相互に絶縁距離が充分に確保される。
フィルタ付きコネクタ及びその製造方法においては、一
次成形型内で第1の柱状片によりコイルが支持固定され
るとともに、前記第2及び第3の柱状片によりピンプラ
グ側の一対のリード部相互及びコード側の一対のリード
部相互がそれぞれ離間せしめられ、その状態で、一次成
形型内に一次樹脂封止材を注入充填するようにされるの
で、一次樹脂封止材の注入時(成形時)にコイル等の位
置や姿勢がずれたりせず、さらに、+極と−極のリード
部相互に絶縁距離が充分に確保される。
【0009】また、上記のようにして得られた一次樹脂
成形体を二次成形型内に装填して該二次成形型内に二次
樹脂封止材を注入充填し、前記一次樹脂成形体における
前記第1、第2、及び第3の柱状片が挿入されていた部
位を含む当該一次樹脂成形体の内外周を二次樹脂封止材
で埋設被覆するようにされるので、前述した従来のもの
においては二つ割り型で組み立てに手間のかかった外筒
が、二次成形型によって二次樹脂封止材から筒状の一体
物として、きわめて簡単かつ合理的に作製されることに
なる。
成形体を二次成形型内に装填して該二次成形型内に二次
樹脂封止材を注入充填し、前記一次樹脂成形体における
前記第1、第2、及び第3の柱状片が挿入されていた部
位を含む当該一次樹脂成形体の内外周を二次樹脂封止材
で埋設被覆するようにされるので、前述した従来のもの
においては二つ割り型で組み立てに手間のかかった外筒
が、二次成形型によって二次樹脂封止材から筒状の一体
物として、きわめて簡単かつ合理的に作製されることに
なる。
【0010】このようにされることにより、外筒及びそ
の成形用型の形状構造を簡素にでき、ノイズフィルタ付
きコネクタを製造不良等を招来し難くされたもとで、比
較的安価に製造できる。
の成形用型の形状構造を簡素にでき、ノイズフィルタ付
きコネクタを製造不良等を招来し難くされたもとで、比
較的安価に製造できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1及び図2は、本発明に係るノイズフィルタ
付きコネクタの一実施例を示す側面図及び断面図であ
る。
明する。図1及び図2は、本発明に係るノイズフィルタ
付きコネクタの一実施例を示す側面図及び断面図であ
る。
【0012】図示例のノイズフィルタ付きコネクタ10
は、ピンプラグ(組立体)12とコード14との間にノ
イズフィルタとしてのトロイダル型チョークコイル15
が横向きで配されている。前記ピンプラグ12の基部内
外周にはコイル15から引き出された+極と−極の一対
のリード部16,16が半田付けにより接続され、ま
た、前記コード14を形成する2本のケーブルの先端部
にはコイル15から引き出された+極と−極の一対のリ
ード部17,17が半田付けにより接続されている。
は、ピンプラグ(組立体)12とコード14との間にノ
イズフィルタとしてのトロイダル型チョークコイル15
が横向きで配されている。前記ピンプラグ12の基部内
外周にはコイル15から引き出された+極と−極の一対
のリード部16,16が半田付けにより接続され、ま
た、前記コード14を形成する2本のケーブルの先端部
にはコイル15から引き出された+極と−極の一対のリ
ード部17,17が半田付けにより接続されている。
【0013】そして、ピンプラグ12の後端部、コイル
15全体、及びコード14の前端部がリード部16,1
7を含めて一次樹脂封止材21により埋設被覆され、こ
の埋設被覆されてなる一次樹脂成形体20がその外周に
筒状に鋳込まれた二次樹脂封止材(外筒)41により被
覆されるとともに、一次樹脂封止体20におけるコイル
15の中央穴部分、ピンプラグ12とコイル15とを接
続する一対のリード部16,16間及びリード部16,
16の外周側部分、コイル15とコード14とを接続す
る一対のリード部17,17間にも二次樹脂封止材41
が封入されている。
15全体、及びコード14の前端部がリード部16,1
7を含めて一次樹脂封止材21により埋設被覆され、こ
の埋設被覆されてなる一次樹脂成形体20がその外周に
筒状に鋳込まれた二次樹脂封止材(外筒)41により被
覆されるとともに、一次樹脂封止体20におけるコイル
15の中央穴部分、ピンプラグ12とコイル15とを接
続する一対のリード部16,16間及びリード部16,
16の外周側部分、コイル15とコード14とを接続す
る一対のリード部17,17間にも二次樹脂封止材41
が封入されている。
【0014】上記した如くのノイズフィルタ付きコネク
タ10は、次のようにして製造される。まず、図3に示
される如くに、ピンプラグ12の後端部、コイル15全
体、及びコード14の前端部を一次樹脂封止材21によ
り同時に埋設被覆するための一次成形型30内に、コイ
ル15の中央穴15a(図4)に挿入される段付きの円
柱支持片31を突設するとともに、ピンプラグ12と前
記コイル15とを接続する一対のリード部16,16間
に挿入される比較的断面積の大なる角柱ピン32aを突
設し、また、リード部16,16を前記角柱ピン32a
で挟める位置にも板状の角柱ピン32b,32cを突設
し、さらに、前記コイル15と前記コード14とを接続
する一対のリード部17,17間に挿入される円柱ピン
33を突設しておく。
タ10は、次のようにして製造される。まず、図3に示
される如くに、ピンプラグ12の後端部、コイル15全
体、及びコード14の前端部を一次樹脂封止材21によ
り同時に埋設被覆するための一次成形型30内に、コイ
ル15の中央穴15a(図4)に挿入される段付きの円
柱支持片31を突設するとともに、ピンプラグ12と前
記コイル15とを接続する一対のリード部16,16間
に挿入される比較的断面積の大なる角柱ピン32aを突
設し、また、リード部16,16を前記角柱ピン32a
で挟める位置にも板状の角柱ピン32b,32cを突設
し、さらに、前記コイル15と前記コード14とを接続
する一対のリード部17,17間に挿入される円柱ピン
33を突設しておく。
【0015】次に、ピンプラグ12の後端部、コイル1
5全体、及びコード14の前端部を一次成形型30にセ
ットする。この際、段付きの円柱支持片31をコイル1
5の中央穴15aに挿入して該コイル15を支持固定す
るとともに、角柱ピン32a(32b,32c)により
前記ピンプラグ12側の一対のリード部16,16相互
を離間状態にして所要の絶縁距離を確保し、さらに、円
柱ピン33により前記コード14側の一対のリード部1
7,17相互をそれぞれ離間状態にして所要の絶縁距離
を確保しておく。
5全体、及びコード14の前端部を一次成形型30にセ
ットする。この際、段付きの円柱支持片31をコイル1
5の中央穴15aに挿入して該コイル15を支持固定す
るとともに、角柱ピン32a(32b,32c)により
前記ピンプラグ12側の一対のリード部16,16相互
を離間状態にして所要の絶縁距離を確保し、さらに、円
柱ピン33により前記コード14側の一対のリード部1
7,17相互をそれぞれ離間状態にして所要の絶縁距離
を確保しておく。
【0016】このようにして、ピンプラグ12、コイル
15、及びコード14を一次成形型30にセットした
後、図3に示される如くに、一次成形型30内に注入口
30aを通じて一次樹脂封止材21を注入充填(射出成
形)すると、ピンプラグ12の後端部、コイル15全
体、及びコード14の前端部がリード部16,17を含
めて一次樹脂封止材21により埋設被覆され、それを一
次成形型30から取り出すと、図4に示される如くの一
次樹脂成形体20が得られる。この一次樹脂成形体20
においては、前記成形時に円柱支持片31、角柱ピン3
2a,32b,32c、円柱ピン33が挿入されていた
部位が空洞35,36a,36b,36c、37として
残っている。
15、及びコード14を一次成形型30にセットした
後、図3に示される如くに、一次成形型30内に注入口
30aを通じて一次樹脂封止材21を注入充填(射出成
形)すると、ピンプラグ12の後端部、コイル15全
体、及びコード14の前端部がリード部16,17を含
めて一次樹脂封止材21により埋設被覆され、それを一
次成形型30から取り出すと、図4に示される如くの一
次樹脂成形体20が得られる。この一次樹脂成形体20
においては、前記成形時に円柱支持片31、角柱ピン3
2a,32b,32c、円柱ピン33が挿入されていた
部位が空洞35,36a,36b,36c、37として
残っている。
【0017】次に、上記のようにして得られた一次樹脂
成形体20を、図5に示される如くに、二次成形型40
内に装填して該二次成形型40内に二次樹脂封止材41
を注入口40aを通じて注入充填(射出成形)すること
により、一次樹脂成形体20における円柱支持片31、
角柱ピン32a,32b,32c、円柱ピン33が挿入
されていた部位(空洞35,36a,36b,36c、
37)を含む当該一次樹脂成形体20の内外周が二次樹
脂封止材(外筒)41で埋設被覆され、その後、それを
二次成形型40から取り出せば、前述した図1及び図2
に示される如くのノイズフィルタ付きコネクタ10が得
られる。この場合、前記空洞35,36a,36b,3
6c、37部分には、それぞれ二次樹脂封止材により柱
状凸部45,46a,46b,46c、47が形成され
ている。
成形体20を、図5に示される如くに、二次成形型40
内に装填して該二次成形型40内に二次樹脂封止材41
を注入口40aを通じて注入充填(射出成形)すること
により、一次樹脂成形体20における円柱支持片31、
角柱ピン32a,32b,32c、円柱ピン33が挿入
されていた部位(空洞35,36a,36b,36c、
37)を含む当該一次樹脂成形体20の内外周が二次樹
脂封止材(外筒)41で埋設被覆され、その後、それを
二次成形型40から取り出せば、前述した図1及び図2
に示される如くのノイズフィルタ付きコネクタ10が得
られる。この場合、前記空洞35,36a,36b,3
6c、37部分には、それぞれ二次樹脂封止材により柱
状凸部45,46a,46b,46c、47が形成され
ている。
【0018】このように本例の製造方法では、一次成形
型30内に突設された円柱支持片31、角柱ピン32
a,32b,32c、円柱ピン33により、コイル15
が支持固定されるとともに、ピンプラグ12側のリード
部16,16相互及びコード14側の一対のリード部1
7,17相互がそれぞれ離間せしめられ、その状態で、
一次成形型20内に一次樹脂封止材21を注入充填する
ようにされるので、一次樹脂封止材21の注入時(成形
時)にコイル15等の位置や姿勢がずれたりせず、さら
に、+極と−極のリード部16,16、及び17,17
相互に絶縁距離が充分に確保される。
型30内に突設された円柱支持片31、角柱ピン32
a,32b,32c、円柱ピン33により、コイル15
が支持固定されるとともに、ピンプラグ12側のリード
部16,16相互及びコード14側の一対のリード部1
7,17相互がそれぞれ離間せしめられ、その状態で、
一次成形型20内に一次樹脂封止材21を注入充填する
ようにされるので、一次樹脂封止材21の注入時(成形
時)にコイル15等の位置や姿勢がずれたりせず、さら
に、+極と−極のリード部16,16、及び17,17
相互に絶縁距離が充分に確保される。
【0019】また、上記のようにして得られた一次樹脂
成形体20を二次成形型40内に装填して該二次成形型
40内に二次樹脂封止材41を注入充填し、前記一次樹
脂成形体20の内外周を二次樹脂封止材(外筒)41で
埋設被覆するようにされるので、前述した従来のものに
おいては二つ割り型で組み立てに手間のかかった外筒
が、二次成形型40によって二次樹脂封止材41から筒
状の一体物として、極めて簡単かつ合理的に作製される
ことになる。
成形体20を二次成形型40内に装填して該二次成形型
40内に二次樹脂封止材41を注入充填し、前記一次樹
脂成形体20の内外周を二次樹脂封止材(外筒)41で
埋設被覆するようにされるので、前述した従来のものに
おいては二つ割り型で組み立てに手間のかかった外筒
が、二次成形型40によって二次樹脂封止材41から筒
状の一体物として、極めて簡単かつ合理的に作製される
ことになる。
【0020】このようにされることにより、外筒及びそ
の成形用型の形状構造を簡素にでき、ノイズフィルタ付
きコネクタを製造不良等を招来し難くされたもとで、比
較的安価に製造できる。
の成形用型の形状構造を簡素にでき、ノイズフィルタ付
きコネクタを製造不良等を招来し難くされたもとで、比
較的安価に製造できる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
よれば、ノイズフィルタ付きコネクタの製造にあたっ
て、外筒の組立工程等を省略できて全体を比較的簡単か
つ合理的に製造できるとともに、樹脂封止材注入時に各
部の位置、姿勢がずれたりしないので歩留りを向上でき
て製品を安価に提供できるという優れた効果を奏する。
よれば、ノイズフィルタ付きコネクタの製造にあたっ
て、外筒の組立工程等を省略できて全体を比較的簡単か
つ合理的に製造できるとともに、樹脂封止材注入時に各
部の位置、姿勢がずれたりしないので歩留りを向上でき
て製品を安価に提供できるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係るノイズフィルタ付きコネクタ一実
施例を示す側面図。
施例を示す側面図。
【図2】実施例のコネクタの断面図。
【図3】実施例のコネクタの一次成形工程を示す図。
【図4】実施例のコネクタの一次樹脂成形体を示す図。
【図5】実施例のコネクタの二次成形工程を示す図。
【図6】従来例を示す分解斜視図。
10 ノイズフィルタ付きコネクタ 12 ピンプラグ 14 コード 15 トロイダル型チョークコイル 16,17 リード部 20 一次樹脂成形体 21 一次樹脂封止材 30 一次成形型 31 円柱支持片 32a,32b,32c 角柱ピン(柱状片) 33 円柱ピン(柱状片) 40 二次成形型 41 二次樹脂封止材(外筒)
Claims (2)
- 【請求項1】 ピンプラグとコードとの間にノイズフィ
ルタとしてのトロイダル型チョークコイルが配されてな
るノイズフィルタ付きコネクタの製造方法であって、 前記ピンプラグの後端部、前記コイル全体、及び前記コ
ードの前端部を一次樹脂封止材により同時に埋設被覆す
るための一次成形型内に、前記コイルの中央穴に挿入さ
れる第1の柱状片を突設するとともに、前記ピンプラグ
と前記コイルとを接続する一対のリード部間、及び前記
コイルと前記コードとを接続する一対のリード部間にそ
れぞれ挿入される第2及び第3の柱状片を突設してお
き、 前記第1の柱状片により前記コイルを支持固定するとと
もに、前記第2及び第3の柱状片により前記ピンプラグ
側の一対のリード部相互及び前記コード側の一対のリー
ド部相互をそれぞれ離間させた状態で、前記一次成形型
内に一次樹脂封止材を注入充填して一次樹脂成形体を
得、 得られた一次樹脂成形体を二次成形型内に装填して該二
次成形型内に二次樹脂封止材を注入充填することによ
り、前記一次樹脂成形体における前記第1、第2、及び
第3の柱状片が挿入されていた部位を含む当該一次樹脂
成形体の内外周を二次樹脂封止材で埋設被覆することを
特徴とする、ノイズフィルタ付きコネクタの製造方法。 - 【請求項2】 ピンプラグとコードとの間にノイズフィ
ルタとしてのトロイダル型チョークコイルが配され、前
記ピンプラグの後端部、前記コイル全体、及び前記コー
ドの前端部が一次樹脂封止材により埋設被覆され、この
一次樹脂成形体がその外周に筒状に鋳込まれた二次樹脂
封止材により被覆されるとともに、前記一次樹脂封止体
における前記コイルの中央穴部分、前記ピンプラグと前
記コイルとを接続する一対のリード部間、及び前記コイ
ルとコードとを接続する一対のリード部間にも前記二次
樹脂封止材が封入されていることを特徴とするノイズフ
ィルタ付きコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6100627A JPH07282907A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | ノイズフィルタ付きコネクタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6100627A JPH07282907A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | ノイズフィルタ付きコネクタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07282907A true JPH07282907A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=14279079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6100627A Pending JPH07282907A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | ノイズフィルタ付きコネクタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07282907A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8269573B2 (en) | 2006-03-24 | 2012-09-18 | Man Truck & Bus Ag | Cable strand for activating ejection valves |
JP2015092617A (ja) * | 2010-03-20 | 2015-05-14 | 大同特殊鋼株式会社 | 被覆コイル成形体の製造方法及び被覆コイル成形体 |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP6100627A patent/JPH07282907A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8269573B2 (en) | 2006-03-24 | 2012-09-18 | Man Truck & Bus Ag | Cable strand for activating ejection valves |
JP2015092617A (ja) * | 2010-03-20 | 2015-05-14 | 大同特殊鋼株式会社 | 被覆コイル成形体の製造方法及び被覆コイル成形体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4842540A (en) | Connector housing and method for producing same | |
JP4826037B2 (ja) | 電子タグの製造方法。 | |
US5331730A (en) | Method of making a coil molded into a magnetic stator | |
JP3111777U (ja) | 改良されたシェル構造体を備えるコネクタ | |
JPH08162251A (ja) | 防水コネクタハウジングの製造方法 | |
JPH07282907A (ja) | ノイズフィルタ付きコネクタ及びその製造方法 | |
JP3243786B2 (ja) | 防水コネクタ用ハウジング | |
JP3932149B2 (ja) | 電気コネクタ組立体及びその製造方法 | |
JP3069990B2 (ja) | パルスジェネレータの製造方法 | |
JP2557099Y2 (ja) | プラグ製造用成形体と電子部品内蔵型プラグ | |
JP4022339B2 (ja) | ランプホルダーの射出成形方法 | |
JP3405893B2 (ja) | バルブソケットプラグ及びその製造方法 | |
KR101638311B1 (ko) | 3축 코일 안테나의 단자부 및 이의 제조방법 | |
JP3311538B2 (ja) | 充電器の防水構造 | |
KR910006570B1 (ko) | 자기헤드의 제조방법 | |
JP2912234B2 (ja) | 電磁継電器 | |
JP3179994U (ja) | 電気コネクター | |
JPS61147750A (ja) | 樹脂モ−ルド形ステ−タ | |
JP4198773B2 (ja) | 鉛蓄電池 | |
WO2023024064A1 (en) | Pressure-resistant medical cable enclosure | |
CN216479201U (zh) | 一种膨胀阀线圈 | |
JP3602261B2 (ja) | 電球ソケットの金属部材のインサート成形方法 | |
KR200304745Y1 (ko) | 하이드로닉제어유니트 | |
JPH08315903A (ja) | シール部材及びシール構造 | |
JPH0240083A (ja) | ディストリビュータ用キャップの製法 |