JPH07282688A - シーソー型スイッチ - Google Patents

シーソー型スイッチ

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JPH07282688A
JPH07282688A JP9386194A JP9386194A JPH07282688A JP H07282688 A JPH07282688 A JP H07282688A JP 9386194 A JP9386194 A JP 9386194A JP 9386194 A JP9386194 A JP 9386194A JP H07282688 A JPH07282688 A JP H07282688A
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JP
Japan
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movable contact
seesaw
pair
contact plate
flat
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Application number
JP9386194A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Noguchi
邦彦 野口
Hiroshi Kono
弘 河野
Mitsuru Otani
満 大谷
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型でかつ自動組立装置による組立が可能で
あり、さらに耐久性に優れたシーソー型スイッチを提供
する。 【構成】 可動接点板を縦置きにすると共にその幅方向
形状を細幅となしうる構造となし、スイッチ構成部品を
一方向からの組立が可能な構造となし、さらに、可動接
点が固定接点に接触する際の速度を早くできる構造とな
した部品構成で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の運転席
側ドアのアームレスト部又はドア側面等に組付けられパ
ワーウインドウをフルオープン・フルダウン操作するた
めに使用するシーソー型スイッチに関し、特にシーソー
動作される可動接点板を縦置きにした構造のスイッチに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、この種の縦置き構造のシーソー
型スイッチである従来構造例として図1乃至図3に示す
如きもの(実開昭62−49823号)がある。
【0003】この従来例は、固定接点1が上面に配設さ
れているベース基板2と、このベース基板2上に突設さ
れシーソー動作の支点となる支持片兼用端子3と、この
支持片兼用端子3の上端で支持されてシーソー動作する
共に下面に上記固定接点1に対応する可動接点4を有す
る略逆T字状可動接点板5と、この可動接点板5の起立
部6の上縁7にそれに沿って転動可能に載置されている
球体8を収納し、かつ起立部6を挟んでその上縁左右方
向に移動する移動体9と、上記球体8を上縁7に押圧せ
しめるためのばね10を有するものであって、上記移動
体9を図1において右方向に移動すると、その球体8が
支持片兼用端子3を境として右方向に移動し、それによ
り、上記可動接点板5は支持片兼用端子3を支点として
シーソー動作を生じ、このシーソー動作で可動接点4が
固定接点1に接触する構成のものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来構成のシーソー型スイッチにあっては、次の如
き問題点があった。
【0005】(イ)可動接点板5をシーソー動作させる
駆動機構、すなわち、ばね10により付勢されている球
体8が上縁7で転動可能に当接する起立部6が縦置き構
造ではあるが、可動接点板5のシーソー動作の支点機構
が、図3に示すように、可動接点板5の支持受部5aを
幅広に成形し、その支持受部5aの両側に切欠き5b,
5bを設けて支持片兼用端子3の一対の爪部3a,3a
に係合させて可動接点板5を揺動可能に載置支持する構
造、すなわち、可動接点板5を横置きにした支点機構の
ものと同一構造であるため、支持受部5bの最大部幅R
がかなり大きくなり、この可動接点板5の起立部6を縦
置き構造にしたにもかかわらず幅方向が大型化され、こ
れが原因でシーソー型スイッチ全体が大型化されてしま
い例えば自動車のドア内等の狭いスペース内に組付ける
パワーウインドウ用スイッチとしては不適であった。
【0006】(ロ)上記シーソー型スイッチにあって
は、自動組立装置による組立が困難である。すなわち、
ベース基板2の上方から可動接点板5を組付けることは
可能であっても、球体8及びばね10を移動体9の下方
から組付ける構造であるため、球体8及びばね10が移
動体9から脱落しないように押さえながら移動体9を可
動接点板5上に載置しなければならないことから、自動
組立装置による一方向(ベース基板2の上方向)からの
組立が困難であった。
【0007】(ハ)大きな電流をオンオフさせるスイッ
チにおいては、可動接点板が反転しその可動接点が固定
接点に接触する際の速度が早くないと、アークが発生し
接点溶着を起こし、接点寿命が短くなる虞があるが、上
記従来のシーソー型スイッチを大きな電流を直接オンオ
フさせるスイッチとして使用した場合には、可動接点板
5の球体8が転動する上縁7が平坦であるため、球体8
を可動接点板5の上縁7に押圧する付勢力が可動接点板
5の反転時に強くできないことから、可動接点4が固定
接点1に接触する際の速度を早くできず、これにより接
点寿命が短くなる虞があった。
【0008】本発明は、かかる従来の問題点に着目して
なされたもので、その目的は、縦置きされる可動接点板
の幅方向形状を細幅となしうる構造として、スイッチ全
体形状のコンパクト化を可能となし(第1の目的)、ま
た、自動組立装置等を利用できる一方向からの組立が可
能な構造として、生産性、経済性を向上させ(第2の目
的)、さらにまた、可動接点が固定接点に接触する際の
速度を早くできる構造として、パワーウインドウモータ
に流す大きな電流を直接オンオフさせるパワーウインド
ウスイッチ(直切りパワーウインドウスイッチ)として
使用しても耐久性に優れたものとなし(第3の目的)、
これにより自動車用パワーウインドウスイッチ、特にパ
ワーウインドウをフルオープン・フルダウン操作するた
めに使用するパワーウインドウスイッチとして好適なシ
ーソー型スイッチを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、絶縁性ベース基板の上面に、一対の
固定接点を配設すると共に、該一対の固定接点間に位置
しシーソー動作の支点を兼ねる一対の端子片を突出配設
し、さらに、上記一対の固定接点にそれぞれ対向する一
対の可動接点が両端部に形成された平板状可動接点板
を、上記絶縁性ベース基板上方から上記一対の端子片上
に載置することにより起立状態で揺動自在に案内保持す
る可動接点板案内部材を設け、さらに、上記平板状可動
接点板の下部辺縁に、上記一対の端子片のそれぞれと係
合し該平板状可動接点板を水平状態に載置保持しかつ上
記一対の端子片と協動して揺動支点機構を形成する一対
の下部切欠きを設け、さらに、上記絶縁性ベース基板の
上方に、スイッチ操作に応じて上記平板状可動接点板の
辺縁方向に移動するシーソー駆動部材を配設すると共
に、該シーソー駆動部材に、上記平板状可動接点板の上
部辺縁に弾圧的に係合し該平板状可動接点板に揺動力を
付与する揺動付勢部材を設けたシーソー型スイッチとし
たものである。
【0010】また、本発明は、上記第1の目的を達成す
るため、絶縁性ベース基板の上面に、それぞれ一対の固
定接点からなる第1及び第2固定接点群を配設すると共
に、それぞれ該第1及び第2固定接点群の一対の固定接
点間に位置しシーソー動作の支点を兼ねる一対の端子片
からなる第1及び第2端子片群とを突出配設し、さら
に、上記第1及び第2固定接点群の一対の固定接点にそ
れぞれ対向する一対の可動接点が両端部に形成された2
つの平板状可動接点板を、上記絶縁性ベース基板上方か
ら上記第1及び第2端子片群の一対の端子片上にそれぞ
れ載置することにより起立状態で揺動自在に案内保持す
る可動接点板案内部材を設け、さらに、上記2つの平板
状可動接点板のそれぞれの下部辺縁に、上記第1及び第
2端子片群の一対の端子片のそれぞれと係合し該2つの
平板状可動接点板を水平状態に載置保持しかつ上記第1
及び第2端子片群の一対の端子片のそれぞれと協動して
揺動支点機構を形成する一対の下部切欠きを設け、さら
に、上記絶縁性ベース基板の上方に、スイッチ操作に応
じて上記2つの平板状可動接点板の辺縁方向に移動する
シーソー駆動部材を配設すると共に、該シーソー駆動部
材に、上記2つの平板状可動接点板の上部辺縁に弾圧的
に係合し該平板状可動接点板に揺動力を付与する揺動付
勢部材を設けたシーソー型スイッチとしたものである。
【0011】さらに、本発明は、上記第2の目的を達成
するため、上記本発明のシーソー型スイッチにおいて、
上記揺動付勢部材は、上記平板状可動接点板の上部辺縁
に当接する駒部材と、該駒部材を上記平板状可動接点板
の上部辺縁に押圧せしめる弾性力付与部材と、上記駒部
材及び弾性力付与部材を収納保持する筒状穴を有する筒
部材とを備え、該筒部材の筒状穴は、該筒部材上端面か
ら下端面手前まで穿設され、かつ上記筒部材の下端面に
は、上記平板状可動接点板の上部辺縁が挿入され該平板
状可動接点板を遊嵌状態で案内保持するスリットが設け
られてなるシーソー型スイッチとしたものである。
【0012】さらにまた、本発明は、上記第3の目的を
達成するため、上記本発明のシーソー型スイッチにおい
て、上記平板状可動接点板の上部辺縁には、上記下部切
欠きに対向配置され両側に傾斜面を有する上部切欠きが
設けられ、上記揺動付勢部材は、該上部切欠きに弾圧的
に係合し該平板状可動接点板に揺動力を付与してなるシ
ーソー型スイッチとしたものである。
【0013】
【作用】本発明は、上記構成のシーソー型スイッチとし
たため、縦置きされる可動接点板の幅方向形状を細幅と
なり、スイッチ全体形状のコンパクト化を可能となる。
また、自動組立装置等を利用できる一方向からの組立が
可能となり、生産性、経済性を向上できる。さらにま
た、可動接点が固定接点に接触する際の速度を早くで
き、大きな電流を直接オンオフさせるスイッチとして使
用しても耐久性に優れたものとなる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を図4乃至図18に示す実施
例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図4及び図5は、本実施例のシーソー型ス
イッチを具備せしめた自動車用フルオープン・フルダウ
ン式パワーウインドウスイッチの構成を説明するための
断面図及び分解斜視図であって、図4において、11は
自動車用フルオープン・フルダウン式パワーウインドウ
スイッチの主要構成であるシーソー型スイッチであっ
て、このシーソー型スイッチ11を構成するベース基板
12の下側面には、図18の回路図で示すようにリレー
回路等からなるスイッチ信号処理回路が組付けられ、全
体としてユニット化されている。
【0016】上記シーソー型スイッチ11は、2個1組
のシーソー型スイッチを有するものであるが、そのうち
の1つは操作ノブ13をアップ方向U又はダウン方向D
に操作した時にその間のみ窓ガラスをアップ又はダウン
させるためのスイッチであり、その主要構成として可動
接点板14を有する。また、他の1つは操作ノブ13を
さらにアップ方向U又はダウン方向Dに操作した時に窓
ガラスを自動的にフルアップ又はフルダウンさせるため
のスイッチであり、その主要構成として上記可動接点板
14よりも横方向寸法の長い可動接点板15を有する。
以下に、その詳細構造について順を追って説明する。
【0017】図5に示すように、ベース基板12上に、
第1固定接点群を構成する2つの固定接点16,17、
及び、第2固定接点群を構成しかつ上記ベース基板12
内で互いに接続された他の2つの固定接点18,19
(図4にはそのうち2つの固定接点16,17が図示さ
れている。)が配設されている。また、上記2つの固定
接点16,17の間及び上記他の2つの固定接点18,
19の間のそれぞれには、第1端子片群を構成しかつ上
記ベース基板12内で互いに接続された2つの平板状端
子片20,21、及び、第2端子片群を構成しかつ上記
ベース基板12内で互いに接続された他の2つの平板状
端子片22,23(図4にはそのうち2つの端子片2
0,21が図示されている。)が配設されている。
【0018】上記2つの平板状端子片20,21は、図
6に示すように、比較的狭い間隙を隔てて上記2つの固
定接点16,17の間に配設され、また、上記他の2つ
の平板状端子片22,23は、図7に示すように、比較
的広い間隙を隔てて上記他の2つの固定接点18,19
の間に配設されており、さらに、上記他の2つの固定接
点22,23の対向間隔は、上記2つの固定接点20,
21の対向間隔より幅広に設定されている。
【0019】上記固定接点16乃至19と上記端子片2
0乃至23とが配設されたベース基板12を作成するに
は、まず、導電性金属平板を基にしてプレス成形(打抜
き及び折曲げ形成)して、上記複数の固定接点16乃至
19及びそれらの固定接点に対応した上記複数の端子片
20乃至23が仮止め用連接部を介して連接してなる回
路パターンを形成し、この回路パターンをベース基板1
2の基材となる絶縁性樹脂による成形時にインサート成
形して、回路パターンが埋設された状態のベース基板1
2を成形する。次いで、上記仮止め用連接部をプレス打
抜き等で切断することにより目的とする所望のベース基
板12が得られるものである。
【0020】図4において、24は、上記ベース基板1
2上に取付ねじ25により固定されるインナーケースで
あって、このインナーケース24には、上記可動接点板
14,15を収容する収容室部26が形成されている。
この収容室部26内に収納される上記2つの可動接点板
14及び15は、上記ベース基板12に対して起立状態
(縦置き状態)で配置されている。
【0021】その可動接点板14,15の詳細を、図6
及び図7に基づいて説明すると、それらの横方向寸法に
ついては可動接点板14(図6)よりも可動接点板15
(図7)の方が長く設定されている。可動接点板14の
下縁には、上記端子片20,21に係合し該可動接点板
を水平状態に載置保持しかつ上記端子片20,21と協
動して揺動支点機構を形成する2つの略逆V字状下部切
欠き141,142が形成されている。また、もう1つ
の可動接点板15の下縁にも、上記端子片22,23に
係合し該可動接点板を水平状態に載置保持しかつ上記端
子片22,23と協動して揺動支点機構を形成する2つ
の略逆V字状下部切欠き151,152が形成されてい
る。さらに、これら2つの可動接点板14及び15の両
側端下部には、上記固定接点16,17及び18,19
に対応して可動接点143,144及び153,154
が成形されている。この可動接点143,144及び1
53,154は、図5に示すように、上記可動接点板1
4及び15の両側端下部から一体的に成形され、上記固
定接点16,17及び18,19への接触時の衝撃を吸
収する横U字状に湾曲形成された衝撃吸収部145,1
46及び155,156を介して上記ベース基板12面
に平行に伸びる平板形状に形成されている。さらにま
た、この可動接点板14及び15の上縁には、ボール2
7,28が載置転動し該可動接点14及び15を揺動駆
動する上部切欠き147及び157が成形されており、
この上部切欠き147及び157の詳細は、図6及び図
7に示すように、平坦面147a及び157aと該平坦
面147a及び157aの両端部から連続して斜め上方
に傾斜するほぼ直線的な傾斜面147b,147c及び
157b,157cを有する。なお、上記可動接点板1
4及び15は、導電性平板を素材として、上記下部切欠
き141,142及び151,152並びに上記上部切
欠き147及び157はプレス打抜き成形で、また上記
衝撃吸収部145,146及び155,156並びに可
動接点143,144及び153,154はプレス打抜
き後プレス折曲げ成形で作成することにより得られる。
【0022】さらに、上記ベース基板12には、図4及
び図5に示すように、可動接点板案内部材である可動接
点板案内突部29,30,31(図5にはそのうち一方
の2つの案内突部29,30が図示されている。)と、
シーソー駆動部材案内片32とが一体的に成形されてい
る。上記可動接点板案内突部29,30,31は、その
うちの案内突部29が上記固定接点16と上記端子片2
0の間に、また、案内突部30が上記固定接点17と上
記端子片21の間に、さらに、案内突部31が上記端子
片22と端子片23の間に(図5参照)それぞれ設けら
れており、さらに、これら可動接点板案内突部29,3
0,31のそれぞれには、その上方から上記一対の端子
片20,21及び22,23上に水平状態で載置される
上記可動接点板14,15を、それらが横倒れしないよ
うに案内保持するスリット291,301,311が設
けられている。一方、上記シーソー駆動部材案内片32
は、上記一対の固定接点16,17と上記他の一対の固
定接点18,19の間でかつ該一対の固定接点16,1
7(又は18,19)のそれぞれを結ぶ直線方向に平行
に配設され、かつその上方から載置されるシーソー駆動
部材33を、図4において左右横方向に往復駆動可能に
遊嵌状態で案内支持するように平板状に成形されてお
り、さらに、図5、図9に示すように、その中央部に
は、スイッチ操作力が無くなったときに上記可動接点板
14,15を初期位置(図8、又はそれに対応する図1
5の(イ)図及び(ロ)図の状態)に復帰させるための
コイルばね34が横向き状態で嵌入される切欠き321
が形成されている。
【0023】一方、上記シーソー駆動部材33は、図
5、図8、図9に示すように、鞍部331とその両側に
一体成形された一対の縦型角筒部332,333とから
構成されている。さらに、上記鞍部331の下面には、
該シーソー駆動部材33が上記案内片32に架設状態で
載置挿入される溝部334が長手方向に形成され、ま
た、その溝部334内には、図8,図9に示すように、
上記案内片32の切欠き321と同じ幅を有し、かつ上
記コイルばね34の両端面が当接されるばね係止段部3
34a,334bが成形されている。これにより、この
シーソー駆動部材33は、図8で示すように、上記初期
位置に対応する定位置に維持されている。
【0024】また、上記シーソー駆動部材33の一対の
縦型角筒部332,333には、図5、図8、図9に示
すように、上記可動接点板14,15の上部切欠き14
7,157の辺縁に沿って転動又は摺動されるボール2
7,28と、このボール27,28を、その上部切欠き
147,157の辺縁に押圧せしめるためのばね34,
35とを内装する円柱状穴332a,333aが上端面
から下端面手前まで穿設されている。また、その下端面
には、図5に示すように、上記可動接点板14,15の
上辺部が挿入され該可動接点板14,15を横倒れしな
いように遊嵌状態で案内保持するスリット332b,3
33bが設けられている。
【0025】また、図5に示すように、上記インナーケ
ース24の収納屋部26の上面には、上記シーソー駆動
部材33の縦型角筒部332,333が貫通突出する透
孔261,262が穿設されており、上記インナーケー
ス24は、その収納屋部26はその透孔261,262
から上記縦型角筒部332,333上端部が貫通突出す
るように上方から載置して、上記ベース基板12に取り
付けられている。
【0026】さらに、上記収納屋部26の上には、図5
に示すように、上記透孔261,262から突出する上
記縦型角筒部332,333上端部に組付けられ上記シ
ーソー駆動部材33と一体的に移動するスライダ36が
載置されている。そのスライダ36の詳細は、図10、
図11に示すように、上記縦型角筒部332,333が
挿入される嵌合室部361,362とその嵌合室部36
1,362内に挿入された上記縦型角筒部332,33
3の係止爪332b,333bと係合する係合孔361
a,362aが成形されている。また、このスライダ3
6の2つの嵌合室部361,362相互間には、ノブ操
作力伝達用突部363が形成されており、この突部36
3に、図4に示すように、操作ノブ13と一体成形され
たフォーク131の先端に形成されている凹部131a
が係合される。
【0027】また、図4に示すように、上記インナーケ
ース24上には、ネジ又は係止爪等の取付手段で上記ベ
ース基板12に取付けられたアウターケース37が被着
されており、このアウターケース37には、上記操作ノ
ブ13のフォーク131が貫通挿入される開口筒部37
1が設けられ、さらに、その開口筒部371の外周壁面
に設けられている支軸372に上記操作ノブ13が軸支
されている。また、このアウターケース37の開口筒部
371の内周壁面には、図4、又は図12乃至図14に
示すように、スプリング38及び駒39を収納保持する
保持筒373が一体形成されている。そのスプリング3
8により弾圧的に押し上げられている駒39の先端が、
操作ノブ13の裏側に形成されているテーパー孔131
内に弾圧的に押入されている。操作ノブ13は図12が
中立位置であり、その状態から操作ノブ13を例えばダ
ウン方向Dに傾動させると、図13に示すように操作ノ
ブ13のテーパー孔131の角部を駒39が乗り越え、
そのときに操作ノブ13のスイッチ操作節度感(クリッ
ク感)が得られるように構成されている。図14は操作
ノブ13をさらにD方向に傾動させた状態である。
【0028】次に、図18に示す回路図の構成について
説明する。図18において、40は車載バッテリ、41
はイグニッションスイッチ、42は出力電圧Vccを出
力する電源回路、43及び44は第1及び第2のリレ
ー、45はパワーウンドウモータ、46はバンドパスフ
ィルタで、上記パワーウンドウモータ45の作動時にR
P点に発生するリップルを入力しその周波数に比例した
周波数のパルス信号を出力する。また、図中、143,
144は上記可動接点板14の可動接点、153,15
4は上記他の可動接点板15の可動接点、また、16,
17は上記可動接点143,144にそれぞれ対応する
固定接点、さらに、18,19は上記可動接点153,
154にそれぞれ対応する固定接点である。また、SO
L1及びSOL2は上記第1及び第2のリレー43及び
44のソレノイド、RS1は該ソレノイドSOL1の通
電時に駆動されて端子T10からT11にスイッチング
するリレー接点、また、RS2は該ソレノイドSOL2
の通電時に駆動されて端子T20からT21にスイッチ
ングするリレー接点である。なお、図中、TR1乃至T
R5はトタンジスタ、C1及びC2はコンデンサ、R1
乃至R4は抵抗である。
【0029】以上が本実施例のシーソー型スイッチの構
造説明であるが、次に、その組立作業について以下に説
明する。まず、図5に示すように、ベース基板12の上
方から可動接点板14及び15を、その下部切欠き14
1,142及び151,152が端子片20,21及び
22,23上に載置されるようにシーソー案内部29,
30及び31のスリット291,301及び311内に
挿入させて、可動接点板14及び15を起立状態でベー
ス基板12上に載置する。次いで、又は、その前に、コ
イルばね34を案内片32の切欠き321内に組付け、
その上からシーソー駆動部材33を、その溝部334が
案内片32に、また、スリット332b,333bに可
動接点板14及び15の上縁部が挿入するように載置す
る。次いで、シーソー駆動部材33の縦型角筒部33
2,333の穴332a,333a内にボール27,2
8、ばね34,35の順で収納し、その上にインナーケ
ース24、次いでスライダ36を載置組付ける。次い
で、図4又は図12乃至図14に示すように、その上か
らコイルばね38、駒39及び操作ノブ13が組付けら
れているアウターケース37を組付けるか、又はアウタ
ーケース37を載置組付けてからコイルばね38、駒3
9及び操作ノブ13を順に載置組付けることにより、目
的とするシーソー型スイッチが構成される。このよう
に、本発明のシーソー型スイッチはその組立が一方向
(上方向)の作業で組付けることができ、従って自動組
立装置による組立が可能となって省力化の下でスイッチ
の組立がなされる。
【0030】以上、本実施例の構成及び組立について説
明したが、次に、その作用について述べる。図4におい
て、操作ノブ13を支軸372を支点として例えばD方
向(窓ガラスを開く方向)に傾動させると、その操作ノ
ブ13と一体のフォーク131が円弧動作し、これによ
ってスライダ36は右方向に移動する。なお、この操作
ノブ13の傾動操作時に、駒39の先端とテーパー孔1
31とが図12、図13、図14に示すように、順次弾
圧的係止力が変化しこれにより操作ノブ13の操作時に
おいて有効な節度感が得られる。このことは、操作ノブ
13をU方向(窓ガラスを閉じる方向)に傾動させたと
きも同様である。
【0031】次に、スイッチ自体の作用について説明す
る。操作ノブ13を例えばU方向に傾動操作した場合に
ついて説明すると、これによって、上記スライダ36が
図4において左方向へ移動し、シーソー駆動部材33
は、復帰用コイルばね34の弾圧力に抗して左方向へ移
動する(図9参照)。そのシーソー駆動部材33と共に
移動するボール27,28が可動接点板14,15の上
部切欠き147,157上を右から左に移動する。これ
により、可動接点板14は、シーソー駆動部材33の移
動に伴ってボール27が図15(イ)の位置からその傾
斜面147cを登るように図16(イ)の位置に移動す
るため、可動接点板14は左側に早い速度で反転揺動し
その左側の可動接点143が固定接点16と接触する。
一方、可動接点板15は、その上部切欠き157の平坦
部157aが可動接点板14の上部切欠き147の平坦
部147aよりも長いので、シーソー駆動部材33の移
動に伴ってボール28が図15(ロ)の位置から図16
(ロ)の位置に移動するものの、可動接点板15は揺動
せず、可動接点153,154と固定接点18,19と
は非接触状態を維持する。
【0032】さらに、操作ノブ13をU方向にそれ以上
に傾動すると、可動接点板14は、図16(イ)から図
17(イ)に示すようになるものの、左側に揺動したま
までその左側の可動接点143が固定接点16とは接触
状態を維持するが、他の可動接点板15は、シーソー駆
動部材33の移動に伴ってボール28が図16(ロ)の
位置からその傾斜面157cを登るように図17(ロ)
の位置に移動するため、可動接点板15は左側に早い速
度で反転揺動しその左側の可動接点153が固定接点1
8とが接触する。
【0033】次に、上述の如く、操作ノブ13をU方向
に傾動し、さらにU方向にそれ以上に傾動した場合の回
路動作について図18に基づいて説明するが、イグニッ
ションスイッチ41がオンの状態として、また、図18
に示す可動接点143,144,153,154並びに
リレー接点RS1,RS2の状態は、図15(イ)、
(ロ)のスイッチ中立状態に対応しているとして説明す
る。まず、操作ノブ13をU方向に傾動し図16
(イ)、(ロ)に示す状態になると、可動接点143が
オン(固定接点16に接触)しソレノイドSOL1に電
流が流れリレー接点RS1が駆動されて端子T10から
T11にスイッチングする。これにより、可動接点14
3をオン状態に操作している間は、パワーウインドウモ
ータ45へのアップ電流(窓ガラスを閉成する方向の駆
動電流)回路、すなわち、バッテリ40、イグニッショ
ンスイッチ41、リレー接点RS1、パワーウインドウ
モータ45、リレー接点RS2及び抵抗R4の通電回路
が形成され、パワーウインドウモータ45は窓ガラスを
閉成駆動する方向に回転することになる。
【0034】その状態からさらに操作ノブ13をU方向
にそれ以上傾動し図17(イ)、(ロ)に示す状態にな
ると、可動接点153,154もオン(固定接点18,
19に接触)し、トランジスタTR1がオンになるが、
該トランジスタTR1は、パワーウインドウモータ45
が回転していることにより発生するリップルに基づいて
生成されるオン電圧がベースに印加されていることか
ら、オン状態が維持されることになる。これは、パワー
ウインドウモータ45の回転に伴いリップルが発生し、
バンドパスフィルタ46によりコンデンサC1から断続
的なパルスが生じ、このパルスがコンデンサC2により
平滑され、その平滑電圧が電圧分割抵抗R3,R2によ
りトランジスタTR1をオンさせる電圧に分割されるこ
とから、トランジスタTR1は、パワーウインドウモー
タ45の回転に伴って発生するリップルによりオン状態
が維持されるものである。しかして、トランジスタTR
1がオンされるとトランジスタTR2及びトランジスタ
TR4にVcc電源が供給されトランジスタTR3がオ
ンし、これにより、可動接点143を経由しないソレノ
イドSOL1への電流供給回路、すなわち、バッテリ4
0、イグニッションスイッチ41、ソレノイドSOL
1、トランジスタTR3の通電回路が形成される。これ
により、トランジスタTR1は窓ガラスが閉まりきるま
でパワーウインドウモータ45の回転に伴い発生するリ
ップルによりオン状態を維持するため、操作ノブ13か
ら手を離しても窓ガラスが閉まりきるまでパワーウイン
ドウモータ45の回転が継続する。窓ガラスが閉まりき
りパワーウインドウモータ45の回転が停止すると、リ
ップルの発生が停止しトランジスタTR1はオフとな
り、これにより、トランジスタTR3がオフとなり上述
の可動接点143を経由しないソレノイドSOL1への
電流供給回路が解除されてパワーウインドウモータ45
への通電が停止する。
【0035】以上の動作説明は、操作ノブ13をU方向
に傾動した場合についてであるが、逆に操作ノブ13を
D方向に傾動した場合は、可動接点143の代わりに可
動接点144が、トランジスタTR3の代わりにトラン
ジスタTR5が、さらに、第1のリレー43の代わりに
第2のリレー44が同様な動作をすることになる。すな
わち、操作ノブ13をD方向に傾動し可動接点144を
オン状態に操作している間は、パワーウインドウモータ
45は窓ガラスを開放駆動する方向に回転することにな
り、さらに操作ノブ13をD方向に傾動し可動接点15
3,154をオン状態に操作した場合は、操作ノブ13
から手を離しても窓ガラスが開ききるまでパワーウイン
ドウモータ45の回転が継続する。
【0036】本発明は上記実施例から明らかなように、
絶縁性ベース基板の上面に、それぞれ一対の固定接点か
らなる第1及び第2固定接点群を配設すると共に、それ
ぞれ該第1及び第2固定接点群の一対の固定接点間に位
置しシーソー動作の支点を兼ねる一対の端子片からなる
第1及び第2端子片群とを突出配設し、さらに、上記第
1及び第2固定接点群の一対の固定接点にそれぞれ対向
する一対の可動接点が両端部に形成された2つの平板状
可動接点板を、上記絶縁性ベース基板上方から上記第1
及び第2端子片群の一対の端子片上にそれぞれ載置する
ことにより起立状態で揺動自在に案内保持する可動接点
板案内部材を設け、さらに、上記2つの平板状可動接点
板のそれぞれの下部辺縁に、上記第1及び第2端子片群
の一対の端子片のそれぞれと係合し該2つの平板状可動
接点板を水平状態に載置保持しかつ上記第1及び第2端
子片群の一対の端子片のそれぞれと協動して揺動支点機
構を形成する一対の下部切欠きを設け、さらに、上記絶
縁性ベース基板の上方に、スイッチ操作に応じて上記2
つの平板状可動接点板の辺縁方向に移動するシーソー駆
動部材を配設すると共に、該シーソー駆動部材に、上記
2つの平板状可動接点板の上部辺縁に弾圧的に係合し該
平板状可動接点板に揺動力を付与する揺動付勢部材を設
けたことを特徴とするシーソー型スイッチである。
【0037】また、本発明は、上述のシーソー型スイッ
チにおいて、上記揺動付勢部材は、上記平板状可動接点
板の上部辺縁に当接する駒部材と、該駒部材を上記平板
状可動接点板の上部辺縁に押圧せしめる弾性力付与部材
と、上記駒部材及び弾性力付与部材を収納保持する筒状
穴を有する筒部材とを備え、該筒部材の筒状穴は、該筒
部材上端面から下端面手前まで穿設され、かつ上記筒部
材の下端面には、上記平板状可動接点板の上部辺縁が挿
入され該平板状可動接点板を遊嵌状態で案内保持するス
リットが設けられていることを特徴とするシーソー型ス
イッチである。
【0038】さらにまた、本発明は、上述のシーソー型
スイッチにおいて、上記平板状可動接点板の上部辺縁に
は、上記下部切欠きに対向配置され両側に傾斜面を有す
る上部切欠きが設けられ、上記揺動付勢部材は、該上部
切欠きに弾圧的に係合し該平板状可動接点板に揺動力を
付与することを特徴とするシーソー型スイッチである。
【0039】さらにまた、本発明は、上述のシーソー型
スイッチにおいて、上記2つの平板状可動接点板の上部
辺縁には、上記一対の下部切欠きに対向配置され両側に
傾斜面を有する上部切欠きがそれぞれ設けられ、かつそ
れらの上部切欠きは、互いに切欠き寸法が異なるように
形成され、上記揺動付勢部材は、上記2つの平板状可動
接点板の上部切欠きにそれぞれ弾圧的に係合し該2つの
平板状可動接点板に揺動力を付与することを特徴とする
シーソー型スイッチである。
【0040】さらにまた、本発明は、上述のシーソー型
スイッチにおいて、上記可動接点板案内部材は、上記平
板状可動接点板の下部辺縁が挿入され該平板状可動接点
板を起立状態で揺動自在に案内保持するスリットを有す
ることを特徴とするシーソー型スイッチである。
【0041】さらにまた、本発明は、上述のシーソー型
スイッチにおいて、上記シーソー駆動部材は、上記固定
接点と上記端子片に平行して上記絶縁性ベース基板の上
面に設けられた駆動部材案内部材に、スイッチ操作に応
じて上記平板状可動接点板の辺縁方向に往復移動可能に
載置されていることを特徴とするシーソー型スイッチで
ある。
【0042】このように、本実施例にあっては、各可動
接点板14,15が、平板形状で立姿状態で設置される
ものであることから、その可動接点板の幅を薄型に形成
することができ、これによってシーソー型スイッチの少
なくとも幅方向を小型化(コンパクト化)することがで
きる。
【0043】また、可動接点板14,15の可動接点1
43,144,153,154は、横U字形状の衝撃吸
収片145,146,155,156を介して設けられ
ていることから、該可動接点が固定接点16,17,1
8,19に接触されるときの衝撃力がその衝撃吸収片に
より吸収され、その結果スイッチの耐久性が向上し、さ
らには他の機器への悪影響が防止できる。なお、その衝
撃吸収片はスイッチングの基本機能の必須構成でないの
で、それを省略してもよく、その場合は、可動接点板1
4,15は断面I字形又はL字形にでき、可動接点板の
幅をその板厚近くまで薄型に構成することができる。
【0044】また、可動接点板14,15の上部切欠き
147,157に当接し該可動接点板を揺動駆動する手
段として、ばね34,35により上記上部切欠き方向に
付勢されるボール27,28を採用した例を上述した
が、ばね34,35に代えて弾性力付与できるゴム等で
もよく、またボール27,28に代えて円柱体、又は、
下端部に上記上部切欠きに当接する平面部を有する断面
L字状若しくはU字状の平板若しくは針金状部材でもよ
い。
【0045】また次に、図19に示す実施例は、本発明
の他の実施例を示すもので、上述の実施例での端子片2
0(他の端子片21等も同様)において、その先端部、
すなわち、該端子片20が挿入係合する可動接点板14
の下部切欠き141に対応する先端部を、折り返したも
ので、これにより、下部切欠きに対する端子片の接触面
が鋭角にならず、耐久性が向上する効果が得られる。
【0046】さらにまた、図20に示す実施例は、本発
明のさらに他の実施例を示すもので、上述の実施例での
可動接点板下部切欠き141(他の下部切欠き142等
も同様)において、その構造を、図20(イ)に示すよ
うに、スリット141aを挟んで対向する直角三角形部
141b,141cを破線から互いに逆方向にほぼ90
度折曲げて、図20(ロ)(この図は図20(イ)の下
方向から見た図である)に示すように構成したものであ
り、下部切欠き141に対する端子片20の接触面積を
大きくでき、大きな電流を通すことができる効果が得ら
れる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、絶縁性ベース基
板12の上面に、一対の固定接点16,17又は18,
19を配設すると共に、該一対の固定接点間に位置しシ
ーソー動作の支点を兼ねる一対の端子片20,21又は
22,23を突出配設し、さらに、上記一対の固定接点
16,17又は18,19にそれぞれ対向する一対の可
動接点143,144又は153,154が両端部に形
成された平板状可動接点板14又は15を、上記絶縁性
ベース基板12上方から上記一対の端子片20,21又
は22,23上に載置することにより起立状態で揺動自
在に案内保持する可動接点板案内部材29,30又は3
1を設け、さらに、上記平板状可動接点板14又は15
の下部辺縁に、上記一対の端子片20,21又は22,
23のそれぞれと係合し該平板状可動接点板14又は1
5を水平状態に載置保持しかつ上記一対の端子片20,
21又は22,23と協動して揺動支点機構を形成する
一対の下部切欠き141,142又は151,152を
設け、さらに、上記絶縁性ベース基板12の上方に、ス
イッチ操作に応じて上記平板状可動接点板14又は15
の辺縁方向に移動するシーソー駆動部材33を配設する
と共に、該シーソー駆動部材33に、上記平板状可動接
点板14又は15の上部辺縁に弾圧的に係合し該平板状
可動接点板に揺動力を付与する揺動付勢部材27,34
又は28,35を設けた構成のシーソー型スイッチであ
るから、これによれば、上記可動接点板14,15が細
幅構造、すなわち、それが平板状でありかつそれを起立
状態(縦置き状態)でスイッチ動作する構造としたこと
から、そのシーソー型スイッチの全体形状をコンパクト
化することができる。
【0048】さらに、本発明のシーソー型スイッチは、
一方向からの組立が可能であることから、自動組立装置
による組立を利用することも可能であって、組立作業の
省力化が得られるという効果がある。
【0049】さらにまた、本発明のシーソー型スイッチ
は、上部切欠きに傾斜面を設け、可動接点が固定接点に
接触する際の速度を早くできる構造としたため、パワー
ウインドウモータに流す大きな電流を直接オンオフさせ
るパワーウインドウスイッチとして使用しても耐久性に
優れたものとなり、これにより自動車用パワーウインド
ウスイッチ、特にパワーウインドウをフルオープン・フ
ルダウン操作するために使用するパワーウインドウスイ
ッチとして好適なシーソー型スイッチが提供できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のシーソー型スイッチの構造説明図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】従来例の可動体の斜視図。
【図4】本発明実施例のシーソー型スイッチの断面構造
説明図。
【図5】本発明実施例のシーソー型スイッチの構造を示
す分解斜視図。
【図6】本発明実施例の可動接点板と端子片との関係を
示す要部説明図。
【図7】本発明実施例の他の可動接点板と他の端子片と
の関係を示す要部説明図。
【図8】本発明実施例のシーソー駆動部材とばねとの関
係を示した平面図。
【図9】図8の動作状態を示す説明図。
【図10】本発明実施例のスライダの要部平面図。
【図11】図10におけるB−B線断面図。
【図12】本発明実施例の操作ノブの節度機構を示した
断面図。
【図13】図12より動作した状態を示した断面図。
【図14】図13よりさらに動作した状態を示した断面
図。
【図15】本発明実施例のスイッチング動作の中立状態
を示す説明図。
【図16】図15より動作した状態を示した説明図。
【図17】図16よりさらに動作した状態を示した説明
図。
【図18】図15乃至図17によるスイッチングによる
モータ回路の説明図。
【図19】本発明他の実施例の可動接点板と端子片との
関係を示す拡大図。
【図20】本発明さらに他の実施例の可動接点板を示す
説明図。
【符号の説明】
12…絶縁性ベース基板 16,17,18,19…一対の固定接点 20,21,22,23…一対の端子片 143,144,153,154…可動接点 14,15…平板状可動接点板 29,30,31…可動接点板案内突部 141,142,151,152…一対の下部切欠き 33…シーソー駆動部材 27,34,28,35…揺動付勢部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性ベース基板の上面に、一対の固定
    接点を配設すると共に、該一対の固定接点間に位置しシ
    ーソー動作の支点を兼ねる一対の端子片を突出配設し、
    さらに、前記一対の固定接点にそれぞれ対向する一対の
    可動接点が両端部に形成された平板状可動接点板を、前
    記絶縁性ベース基板上方から前記一対の端子片上に載置
    することにより起立状態で揺動自在に案内保持する可動
    接点板案内部材を設け、さらに、前記平板状可動接点板
    の下部辺縁に、前記一対の端子片のそれぞれと係合し該
    平板状可動接点板を水平状態に載置保持しかつ前記一対
    の端子片と協動して揺動支点機構を形成する一対の下部
    切欠きを設け、さらに、前記絶縁性ベース基板の上方
    に、スイッチ操作に応じて前記平板状可動接点板の辺縁
    方向に移動するシーソー駆動部材を配設すると共に、該
    シーソー駆動部材に、前記平板状可動接点板の上部辺縁
    に弾圧的に係合し該平板状可動接点板に揺動力を付与す
    る揺動付勢部材を設けたことを特徴とするシーソー型ス
    イッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113745026A (zh) * 2021-08-30 2021-12-03 北京歌尔泰克科技有限公司 多功能按键、电子设备及控制方法

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