JPH07282452A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH07282452A
JPH07282452A JP7203894A JP7203894A JPH07282452A JP H07282452 A JPH07282452 A JP H07282452A JP 7203894 A JP7203894 A JP 7203894A JP 7203894 A JP7203894 A JP 7203894A JP H07282452 A JPH07282452 A JP H07282452A
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JP
Japan
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optical pickup
objective lens
pressing
spherical
optical axis
Prior art date
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JP7203894A
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Ichiro Ikari
一郎 碇
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】対物レンズの光軸傾き調整機構を備えた光ピッ
クアップにおいて、微調整手段を設ける光ピックアップ
を提供することを目的とする。 【構成】対物レンズ 1と、この対物レンズ 1を保持する
ホルダ 2と、この対物レンズ 1を所定の方向に駆動する
アクチュエータと、この対物レンズ 1を所定の方向に変
位可能に支持する支持部材 8と、この支持部材 8が取り
付けられるアクチュエータベース9cと、この支持部材 8
とアクチュエータベース9cの少なくとも一方に対物レン
ズ 1の主点を中心とする球面を形成し、この球面にて前
記支持部材8を摺動させる光ピックアップにおいて、前
記支持部材 8を前記光軸方向と平行な第1の向きおよび
前記球面方向に押圧する押圧手段14と、前記支持部材 8
を前記第1の向きと逆向きの第2の向きおよび前記球面
方向に押圧しおよびその押圧力を調整可能な押圧調整手
段17を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク等の光学
式記録媒体や光磁気記録媒体に光ビームを投射して情報
を記録したり、または記録されている情報を再生したり
するための光ピックアップに関する。
【0002】
【従来技術】光ピックアップにおいては、一般に、光ピ
ックアップ本体に光源やビームスプリッタ等の光学系お
よび光検出器を取り付け、この光ピックアップ本体に対
物レンズを有するアクチュエータを装着して、光源から
の光を対物レンズを経て記録媒体に投射し、その反射光
を対物レンズを経て光検出器で受光するようにしてい
る。
【0003】このような光ピックアップにおいて、情報
の記録、再生を正確に行うためには、対物レンズの光軸
を記録媒体に対して垂直に設定する必要がある。このよ
うなことから例えば特開昭59−223953号公報に
おいて、図5(a)び図5(b)に示すような対物レン
ズの光軸の傾き調整機構が提案されている。図5(a)
及び図5(b)に示す対物レンズの光軸傾き調整機構に
おいては、アクチュエータ30に形成した球面突起30a と
光ピックアップ本体31に形成した球面座31a とによって
球面支持機構を構成し、アクチュエータ30に対し光軸方
向に沿って光ピックアップ本体31側から2本の固定ネジ
32a,32b 及び2本の調整ネジ33a,33b を螺合すると共
に、光ピックアップ本体31側で固定ネジ32a,32b に固定
用のコイルバネ34a,34b を、またアクチュエータ30と光
ピックアップ本体31との間で調整ネジ33a,33b に調整用
のコイルバネ35a,35b をそれぞれ巻装して、コイルバネ
34a,34b によってアクチュエータ30を光ピックアップ本
体31に押圧した状態で調整ネジ33a,33b により球面支持
機構を介してアクチュエータ30を傾動させて対物レンズ
1 の光軸の傾きを調整するようにしている。尚、球面突
起30a 及び球面座31a は対物レンズ1 の中心を中心とし
て形成され、対物レンズ1 の光軸の傾き調整によって光
スポットの位置が光軸上からずれないようになってい
る。
【0004】また他の対物レンズの光軸の傾き調整機構
として特開昭64−46232号公報に提案されてい
る。以下、その技術について説明する。図6は特開昭6
4−46232号公報に記載された対物レンズの光軸の
傾き調整機構である。ホルダ2 には対物レンズ1 、フォ
ーカシングコイル3 、トラッキングコイル4、対物レン
ズを所定の方向に変位可能に支持するワイヤ7 の一端が
固着されている。このワイヤ7 の他端をワイヤ受け40及
びワイヤ基板41に接着することによって、対物レンズ1
をトラッキング及びフォーカシング方向に変位可能に支
持する。
【0005】一方、ベース42にはホルダ2 のトラッキン
グコイル4 を固着した側面に対向してそれぞれ立上がり
部43を一体に形成し、これら立上がり部43にフォーカシ
ングコイル3 及びトラッキングコイル4 と協働して対物
レンズ1 をトラッキング方向及びフォーカシング方向に
駆動するための永久磁石44をぞれぞれ接着固定して設け
ると共に、ベース42をその下面を取り付け基準面45とし
て図示しない光ピックアップ本体に取り付けるためのネ
ジ穴46と、対物レンズに対する光路用の開孔47とを形成
する。
【0006】ワイヤ受け40とこれと対向するベース42の
一方の立上がり部43との間には調整コマ48が介在されて
いる。この調整コマ48にはボス49が形成され、このボス
49は立上がり部43に形成した嵌合穴50に嵌合させて調整
コマ48を立上がり部43に対して対物レンズ1 の後ろ側主
点を通る光軸とほぼ直交する軸線を中心に回動可能に構
成されると共に、調整コマ48のワイヤ受け40と接する面
51を対物レンズ1 の後ろ側主点を通りトラッキング方向
の軸線を中心軸とする円筒面に形成されている。またワ
イヤ受け40には調整コマ48の円筒面と摺動できるように
凹状の曲面52が形成されている。
【0007】ワイヤ受け40、ワイヤ基板41及び調整コマ
48はワッシャ53を介した固定ネジ54により立上がり部43
に固定され、固定ネジ54をゆるめた状態で一本化したワ
イヤ受け40及びワイヤ基板41を調整コマ48に対して変位
させると共に、これらを一体に立上がり部43に対して変
位させることにより対物レンズ1 の光軸の傾き調整をす
るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
種々従来例にはそれぞれ下記の問題点を包含している。
特開昭59−223953号公報記載の対物レンズの光
軸傾き調整機構では、アクチュエータと光ピックアップ
本体との間に球面支持機構を設け、アクチュエータ全体
を光ピックアップ本体に対して傾けて対物レンズの光軸
の傾きを調整するようにしているため、アクチュエータ
の傾き調整角度に対する振れ量が多くなり、したがって
これを見込んでアクチュエータおよび光ピックアップ本
体を形成する必要があり、このため対物レンズの光軸方
向の高さ寸法が大きくなって装置が大型になるという問
題がある。
【0009】特開昭64−46232号公報に記載の対
物レンズの光軸の傾き調整機構では、対物レンズを所定
の方向に変位可能に支持するワイヤ受けおよびワイヤ基
板と、このワイヤ受けおよびワイヤ基板を取り付けるア
クチュエータのベースとの間に傾き調整手段である調整
コマを設けたので、これによってアクチュエータにおけ
る可動部即ちホルダおよびワイヤ受け、ワイヤ基板のみ
を傾けて対物レンズの光軸の傾きを調整し得るようにな
っているので、上記したような不具合は発生しない。し
かし、これらの傾き調整機構では微小量だけ傾ける手段
即ち微調整手段が無い。例えば調整コマの円筒面の円周
方向にワイヤ受けを摺動させたり、調整コマをベースに
対してボスを中心に微小量だけ回動させる微調整部材が
無い。このため調整には調整作業者が直接ワイヤ受けに
触れて操作していた。このような調整では微調整ができ
ないという不具合があった。
【0010】また傾き調整後にワイヤ基板、ワイヤ受
け、調整コマを固定ネジで締め付けるようにしているこ
とからネジの締め付けトルクのためにワイヤ基板、ワイ
ヤ受け、調整コマ等が動いてしまい、調整工数が増えて
しまう不具合が生じる。本発明は上記種々不具合を解消
し、アクチュエータ単体で対物レンズの光軸の傾きを調
整可能な傾き調整機構を備えた光ピックアップにおい
て、微調整手段を設ける光ピックアップを提供すること
を目的とする。
【0011】また本発明では上記目的に加え、この微調
整手段によって行う傾き調整作業が容易に行える光ピッ
クアップを提供することを目的とする。さらに本発明で
は上記目的に加え、この微調整手段を含む傾き調整機構
が低コストで製作できる光ピックアップを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、 1.対物レンズと、この対物レンズを保持するホルダ
と、この対物レンズを所定の方向に駆動するアクチュエ
ータと、この対物レンズを所定の方向に変位可能に支持
する支持部材と、この支持部材が取り付けられるアクチ
ュエータベースと、この支持部材とアクチュエータベー
スの少なくとも一方に対物レンズの主点を中心とする球
面を形成し、この球面にて前記支持部材を摺動させる光
ピックアップにおいて、前記支持部材を前記光軸方向と
平行な第1の向きおよび前記球面方向に押圧する押圧手
段と、前記支持部材を前記第1の向きと逆向きの第2の
向きおよび前記球面方向に押圧しおよびその押圧力を調
整可能な押圧調整手段を備えたことを特徴とする光ピッ
クアップ。
【0013】2.第1項記載の光ピックアップにおい
て、前記支持部材における前記押圧調整手段の押圧する
面は前記第2の向きおよび前記球面方向に面する第1の
斜面としたことを特徴とする光ピックアップ。 3.第2項記載の光ピックアップにおいて、前記支持部
材における前記押圧手段の押圧する面は前記第1の向き
および前記球面方向に面する第2の斜面としたことを特
徴とする光ピックアップ。
【0014】4.第3項記載の光ピックアップにおい
て、前記押圧手段は弾性部材とした。 5.第4項記載の光ピックアップにおいて、前記弾性部
材は板バネとした。 6.第5項記載の光ピックアップにおいて、前記押圧調
整手段の押圧方向は前記光軸方向と平行とした。 7.第6項記載の光ピックアップにおいて、前記押圧調
整手段は2本のネジとした。
【0015】8.第7項記載の光ピックアップにおい
て、前記押圧調整手段と前記支持部材との間に摺動部材
を介した。 9.第7項記載の光ピックアップにおいて、前記押圧調
整手段と前記支持部材との間に前記押圧部材と一体に形
成された板バネを介した。 10.第7項記載の光ピックアップにおいて、前記ネジ
は先端を半球状とした。
【0016】
【作用】本発明では対物レンズと、この対物レンズを保
持するホルダと、この対物レンズを所定の方向に駆動す
るアクチュエータと、この対物レンズを所定の方向に変
位可能に支持する支持部材と、この支持部材が取り付け
られるアクチュエータベースと、この支持部材とアクチ
ュエータベースの少なくとも一方に対物レンズの主点を
中心とする球面を形成し、この球面にて前記支持部材を
摺動させる光ピックアップにおいて、前記支持部材を前
記光軸方向と平行な第1の向きおよび前記球面方向に押
圧する押圧手段と、前記支持部材を前記第1の向きと逆
向きの第2の向きおよび前記球面方向に押圧しおよびそ
の押圧力を調整可能とする押圧調整手段とを備えること
で、前記支持部材をアクチュエータベース方向に押圧す
ると共に前記支持部材の位置を押圧手段および押圧調整
手段によって微調整することで対物レンズの光軸の傾き
を調整するものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例を順次説明す
る。 (第1実施例)図1乃至図2は本発明にかかる第1実施
例である。図1は本実施例の光ピックアップの分解斜視
図、図2(a)、(b)は対物レンズの光軸の傾き調整
機構の調整状態をを示す断面図である。対物レンズ1 は
対物レンズホルダ2 に固定されている。この対物レンズ
ホルダ2 にはこの他にフォーカシングコイル3 および2
つのトラッキングコイル4 、2つのプリント配線基板5
が取り付けられ、フォーカシングコイル3 およびトラッ
キングコイル4 の端末はプリント配線基板5 に接続され
ている。アクチュエータの可動部6 は対物レンズ1 、対
物レンズホルダ2、フォーカシングコイル3 、トラッキ
ングコイル4 、プリント配線基板5 によって構成されて
いる。この可動部6 は4本の支持バネ7 を介して可動部
支持部材8に取り付けられている。この支持バネ7 はそ
れぞれのプリント配線基板5 に2本ずつ半田付けされ、
フォーカシングコイル3 およびトラッキングコイル4 と
電気的に接続される。対物レンズ1 をフォーカシング方
向またはトラッキング方向に駆動させたい場合には、こ
の支持バネ7 を介してフォーカシングコイル3 、トラッ
キングコイル4 に駆動電流を流す。
【0018】可動部支持部材8 の支持バネ7 を固定する
固定部分8aにはそれぞれ凹部が形成され、その内部にシ
リコンゲル、シリコンゴム、ブチルゴム等の粘弾性材が
充填されており、支持バネ7 の振動を吸収する。可動部
支持部材8 には支持バネ7 が取り付けられる側に、光軸
方向下向き(図中Fo(−)方向)と後述する球面方向
(Tan(+)方向)に面する上側斜面8bおよび光軸方
向上向き(図中Fo(+)方向)と球面方向(Tan
(+)方向)に面する下側斜面8cが、またそれらが形成
される背面側に対物レンズ1 の主点を中心とする球面突
起8dが形成されている。
【0019】キャリッジ9 はアクチュエータおよびマイ
クロ光学ユニット10を搭載し、主軸受9aおよび従動軸受
9bをそれぞれ形成し、主軸21および従動軸22によって支
持され図示しない情報記録媒体のトラックと直交する方
向即ちトラッキング方向に移動可能としている。マイク
ロ光学ユニット10にはレーザ光を発光するレーザダイオ
ード、レーザ光を分離するホログラムや結晶素子、レー
ザ光を電流に変換するホトディテクタ、信号処理回路等
が内蔵されている。キャリッジ9 には可動部支持部材8
の球面突起8dと対応する球面座であるアクチュエータベ
ース9cと、このアクチュエータベース9cと対向する位置
に後述する押圧手段である板バネ14が固定されるための
柱9dと、マイクロ光学ユニット10から出射されるレーザ
光を対物レンズ方向に立ち上げるミラーを固定するミラ
ーベース9eとが一体的に形成されている。キャリッジ9
に形成されたアクチュエータベース9cの球面座と可動部
支持部材8 の球面突起8dは、共に対物レンズ1 の主点を
中心にした同一半径の球面となっている。キャリッジ9
の材質としてはポリフェニレンサルファイド、液晶ポリ
マー、エポキシ樹脂等の高剛性樹脂が適している。
【0020】アクチュエータにおける磁気回路の磁束発
生手段11としてはコの字状の軟磁性体のヨーク12とそれ
に固着される永久磁石13とで構成されキャリッジ9 に取
り付けられる。磁束発生手段11はフォーカシングコイル
3 またはトラッキングコイル4 と協働して可動部6 をフ
ォーカシング方向またはトラッキング方向に駆動する。
【0021】キャリッジ9 の柱9dには押圧手段としての
板バネ14が止めネジ15によって固定されている。この板
バネ14は金属製あるいは合成樹脂製としている。またキ
ャリッジ9 のアクチュエータベース9c近傍には2つのネ
ジ穴16が光軸方向と平行に形成され、そのネジ穴16に押
圧調整手段としてのネジ17が螺合し、そのネジ17の先端
には摺動部材としてのスペーサ18が位置している。この
スペーサ18のネジ17が当接する箇所はトラッキング方向
に沿ってV字溝18a が形成されており、ネジ17が当接す
る箇所を一定とするようにしている。またスペーサ18に
は可動部支持部材8 の下側斜面8cと摺動する面18b が形
成されており、この面18b は下側斜面8cと摺動し合うよ
うな斜面となっている。このスペーサ18はポリ4ふっ化
エチレンあるいはカーボンを含有し、摩擦を低減した合
成樹脂製としている。ネジ17はすりわり付とがり先止め
ネジが良い。スペーサ18はこのネジ17を螺合することに
よって光軸と平行な方向に移動可能としている。
【0022】アクチュエータをアクチュエータベース9c
に固定するには、柱9dに止めネジ15で固定された板バネ
14の一端で可動部支持部材8 の上側斜面8bを押圧し、ネ
ジ17を螺合することによってスペーサ18を上昇あるいは
下降させることで下側斜面8cを押圧して行う。主軸21と
従動軸22は互いに平行で同方向に延在しており、キャリ
ッジ9 の主軸受9aおよび従動軸受9bに挿通されキャリッ
ジ9 を移動可能に支持している。このそれぞれの軸の表
面にはポリ4ふっ化エチレン樹脂がコーティングされて
おり摺動摩擦が小さくなっている。キャリッジ9 の両側
にはボイスコイルモータ(VCM)の一部を構成するア
クセスコイル19がそれぞれ固着され図示しない磁束発生
手段との協働によってキャリッジ9 を軸延在方向に駆動
させる。
【0023】次に図2(a)、(b)を参照して対物レ
ンズの光軸の傾き調整について説明する。図2(a)は
傾き調整前の状態を示す断面図、図2(b)は傾き調整
後の状態を示す断面図である。図2(a)の状態ではス
ペーサ18はキャリッジ9 の底部に接するまで下がってお
り、可動部支持部材8 も板バネ14の押圧力のために下方
に位置する。この押圧力は上側斜面8bに垂直に作用する
ため、光軸方向下向きの押圧力と球面方向の押圧力との
2つに分けることができる。一方、下側斜面8cにも押圧
力が働き、光軸方向上向きの押圧力と球面方向の押圧力
との2つの押圧力に分けることができる。上側斜面8bに
作用される光軸方向下向きの押圧力の大きさと、下側斜
面8cに作用される光軸方向上向きの押圧力の大きさとは
等しい関係になっている。上側斜面8b、下側斜面8cの両
方に働く球面方向の押圧力によって、可動部支持部材8
の球面突起8dはアクチュエータベース9cの球面座に対し
離合することなく常に当接される。
【0024】この状態からネジ17を捩じ込むとスペーサ
18が光軸方向上向きに押し上げられる。スペーサ18にお
ける下側斜面8cと当接する面18b は斜面に形成されてい
るので、可動部支持部材8 は光軸方向上向きと球面方向
との2方向にスペーサ18上を摺動しながら移動する。こ
の際、板バネ14の撓みが大きくなり可動部支持部材8に
対する押圧力も大きくなる。つまり、球面方向への押圧
力も同様に大きくなり可動部支持部材8 はアクチュエー
タベース9cの球面座に当接される(図2(b)参照)。
2本のネジ17を均等な量だけ捩じ込めば可動部支持部材
8は、対物レンズ1 の主点を通りトラッキング方向と平
行な軸を中心として回動する。また2本のネジ17のうち
どちらか一方のネジの捩じ込む量を変えれば対物レンズ
1 の主点を通りトラック方向即ちタンジェンシャル方向
と平行な軸を中心として回動する。このようなネジ17の
螺合操作により対物レンズ1 の光軸の傾きを調整するこ
とができる。調整後には可動部支持部材8 とアクチュエ
ータベース9cとを光硬化接着剤等の接着剤で接着固定す
る。
【0025】本実施例によれば、アクチュエータの可動
部支持部材8 を板バネ14によって光軸方向下向きおよび
球面方向に押圧し、またスペーサ18を介してネジ17を螺
合することによって可動部支持部材8 を光軸方向上向き
および球面方向に押圧して可動部6 を支持し、更に可動
部6 の傾きを調整し対物レンズ1 の光軸の傾き調整を行
うので、容易に対物レンズ1 の光軸の傾き調整ができ
る。
【0026】次に本発明の第2実施例を図3(a)、
(b)を参照して説明する。図3(a)は傾き調整前の
状態を示す断面図、図3(b)は傾き調整後の状態を示
す断面図である。本実施例ではネジ17と可動部支持部材
8 との間に、摺動部材として押圧手段と一体に形成され
たU字状の板バネ20を用いた。このU字状の板バネ20は
上側の板バネ20a が押圧手段となり、下側の板バネ20b
が第1実施例でのスペーサ18の機能を果たす。上側の板
バネ20a と下側の板バネ20b の端部の間隔は、可動部支
持部材8 における上側斜面8bと下側斜面8cとの間隔より
も狭くなっており、常にU字状の板バネ20が可動部支持
部材8 の上側斜面8bおよび下側斜面8cを押圧するように
なっている。キャリッジ9 の柱9dへの固着は接着あるい
は圧入にて行う。尚、傾き調整作業に関しては第1実施
例とほぼ同様なので説明を省略する。
【0027】本実施例によれば第1実施例の効果に加
え、部品点数が削減され低コストでもって製作できる。
次に本発明の第3実施例を図4(a)、(b)、(c)
を参照して説明する。図4(a)は傾き調整前の状態を
示す断面図、図4(b)は傾き調整後の状態を示す断面
図、図4(c)はアクチュエータベースと、可動部支持
部材の形状を示す斜視図である。本実施例ではネジ17'
を可動部支持部材8 の下側斜面8cに直接当接させて可動
部支持部材8 を押圧するものである。ここで使用するネ
ジ17' は下側斜面への食い込みを防止するために先端を
半球状に形成している。またネジ17' の螺合時に、可動
部支持部材8 にはトラッキング方向(図4(b)におい
て紙面に垂直方向)に押圧力が作用するので、アクチュ
エータベース9cの球面座のほぼ真ん中に突起9fを形成
し、可動部支持部材8 における球面突起8dの光軸方向お
よびトラック方向にかかる円周上に前記突起9fと係合す
る溝8eを形成する。このようにすれば可動部支持部材8
にトラッキング方向の力が作用しても、突起9fと溝8eが
係合し可動部支持部材8 はトラッキング方向に移動する
ことがない。尚、突起と溝を形成するにあたっては上記
した関係に限らず、逆であっても構わない。
【0028】尚、傾き調整作業に関しては第1実施例と
ほぼ同様なので説明を省略する。本実施例によれば、第
1実施例の効果に加え、スペーサ等の摺動部材が必要な
くなるので部品点数が削減され、低コストでもって製作
できる。本発明は上記した実施例に限定されるわけでは
ない。上記各実施例では可動部支持部材8 およびアクチ
ュエータベース9cとの摺動面の両方を対物レンズ1 の主
点を中心とする球面としたが、少なくとも一方のみ対物
レンズ1 の主点を中心とする同一半径の球面であればよ
い。例えば、一方を球面突起として他方を少なくとも3
つの突起を、あるいは一方を球面座として他方を少なく
とも3つの突起を形成しても良い。また対物レンズの光
軸の傾き調整方向が1軸であれば、球面突起あるいは球
面座を円筒状としても微調整が可能な微調整手段によっ
て容易に対物レンズの光軸傾き調整ができる。
【0029】また上記各実施例では可動部支持部材の上
側斜面に板バネが、下側斜面にネジが押圧しているが、
上側斜面にネジが、下側斜面に板バネがそれぞれ押圧し
ても容易に光軸傾き調整ができる。さらに上記各実施例
では可動部支持部材に上側斜面を形成したが、可動部支
持部材が光軸の下向き方向と球面方向の2方向に押圧さ
れるのであれば、可動部支持部材はどのような形状をと
っても構わない。また可動部支持部材の下側斜面も同様
に、可動部支持部材が光軸の上向き方向と球面方向の2
方向に押圧されるのであればどのような形状をとっても
構わない。またこれはネジの押圧方向にも言えることで
あって、上記各実施例では下側斜面を形成したのでネジ
は可動部支持部材に対し光軸方向と平行に押圧したが、
可動部支持部材が上記2方向に押圧されるように押圧す
れば特に光軸方向と平行にしなくても良い。
【0030】尚、本発明の光ピックアップが光学的に情
報を記録あるいは再生する装置、例えば光ディスク装
置、光磁気ディスク装置に適用できる。
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の光ピックアップ
によれば、微調整手段を設けることができる。本発明の
請求項2乃至請求項8記載の光ピックアップによれば、
請求項1の効果に加え、微調整手段による対物レンズ光
軸の傾き調整作業が容易になる。
【0032】本発明の請求項9乃至請求項10記載の光
ピックアップによれば、請求項2乃至請求項8の効果に
加え、光ピックアップの製作コストが低減化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる光ピックアップの
分解斜視図である。
【図2】(a)、(b)は本発明の第1実施例にかかる
対物レンズの光軸の傾き調整治具の調整状態を示す断面
図である。
【図3】(a)、(b)は本発明の第2実施例にかかる
対物レンズの光軸の傾き調整治具の調整状態を示す断面
図である。
【図4】(a)、(b)は本発明の第3実施例にかかる
対物レンズの光軸の傾き調整治具の調整状態を示す断面
図、(c)は本発明の第3実施例にかかるアクチュエー
タベースと可動部支持部材を示す図である。
【図5】(a)は従来例を示す分解斜視図、(b)はそ
の断面図である。
【図6】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 ホルダ 3 フォーカシングコイル 4 トラッキングコイル 5 プリント配線基板 6 可動部 7 ワイヤ 8 可動部支持部材 8a ワイヤ固定部 8b 上側斜面 8c 下側斜面 8d 球面突起 8e 溝 9 キャリッジ 9a 主軸受 9b 従動軸受 9c アクチュエータベース 9d 柱 9e ミラーベース 9f 突起 10 固定光学ユニット 11 磁束発生手段 12 ヨーク 13 永久磁石 14 板バネ 15 止めネジ 16 ネジ穴 17 ネジ 17' 先端が半球状のネジ 18 スペーサ 18a V字溝 18b 斜面 19 アクセスコイル 20 U字状板バネ 20a 上側板バネ 20b 下側板バネ 21 主軸 22 従動軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズと、この対物レンズを保持する
    ホルダと、この対物レンズを所定の方向に駆動するアク
    チュエータと、この対物レンズを所定の方向に変位可能
    に支持する支持部材と、この支持部材が取り付けられる
    アクチュエータベースと、この支持部材とアクチュエー
    タベースの少なくとも一方に対物レンズの主点を中心と
    する球面を形成し、この球面にて前記支持部材を摺動さ
    せる光ピックアップにおいて、前記支持部材を前記光軸
    方向と平行な第1の向きおよび前記球面方向に押圧する
    押圧手段と、前記支持部材を前記第1の向きと逆向きの
    第2の向きおよび前記球面方向に押圧しおよびその押圧
    力を調整可能な押圧調整手段を備えたことを特徴とする
    光ピックアップ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ピックアップにおいて、
    前記支持部材における前記押圧調整手段の押圧する面は
    前記第2の向きおよび前記球面方向に面する第1の斜面
    としたことを特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光ピックアップにおいて、
    前記支持部材における前記押圧手段の押圧する面は前記
    第1の向きおよび前記球面方向に面する第2の斜面とし
    たことを特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光ピックアップにおいて、
    前記押圧手段は弾性部材であることを特徴とする光ピッ
    クアップ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の光ピックアップにおいて、
    前記弾性部材は板バネであることを特徴とする光ピック
    アップ。
  6. 【請求項6】請求項5記載の光ピックアップにおいて、
    前記押圧調整手段の押圧方向は前記光軸方向と平行であ
    ることを特徴とする光ピックアップ。
  7. 【請求項7】請求項6記載の光ピックアップにおいて、
    前記押圧調整手段は2本のネジであることを特徴とする
    光ピックアップ。
  8. 【請求項8】請求項7記載の光ピックアップにおいて、
    前記押圧調整手段と前記支持部材との間に摺動部材を介
    したことを特徴とする光ピックアップ。
  9. 【請求項9】請求項7記載の光ピックアップにおいて、
    前記押圧調整手段と前記支持部材との間に前記押圧部材
    と一体に形成された板バネを介したことを特徴とする光
    ピックアップ。
  10. 【請求項10】請求項7記載の光ピックアップにおい
    て、前記ネジは先端が半球状であることを特徴とする光
    ピックアップ。
JP7203894A 1994-04-11 1994-04-11 光ピックアップ Withdrawn JPH07282452A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6748595B2 (en) * 2000-12-22 2004-06-08 Koninklijke Philips Electronics N.V. Optical scanning device and optical player comprising such a scanning device

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