JP2002288863A - 光学ピックアップ及びディスクドライブ装置 - Google Patents

光学ピックアップ及びディスクドライブ装置

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JP2002288863A
JP2002288863A JP2001089776A JP2001089776A JP2002288863A JP 2002288863 A JP2002288863 A JP 2002288863A JP 2001089776 A JP2001089776 A JP 2001089776A JP 2001089776 A JP2001089776 A JP 2001089776A JP 2002288863 A JP2002288863 A JP 2002288863A
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disk
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JP2001089776A
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Hiroshi Yamamoto
弘 山本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸を有さない光学素子の傾き調整の容易化
及び光学ピックアップ又はディスクドライブ装置の小型
化を図る。 【解決手段】 傾き調整が行われる光軸を有さない光学
素子12と、該光学素子を保持し傾き調整が完了したと
きに移動ベース8に固定されるホルダー24と、光学素
子の傾き調整が行われるときにホルダーを移動ベースに
押し付ける押さえ部材26とを設け、移動ベースにベー
ス側係合部23を設け、ホルダーの外面に、調整用治具
が挿入される被挿入部24dと保持した光学素子を挟ん
で被挿入部の略反対側に位置しベース側係合部に摺動可
能に係合されるホルダー側係合部25とを設け、ベース
側係合部とホルダー側係合部のうち一方の係合部を係合
面が曲面23a(25a)を為す突部として形成し、他
方の係合部を係合面が曲面25a(23a)を為す凹部
として形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学ピックアップ及
びディスクドライブ装置についての技術分野に関する。
詳しくは、所定の光学素子の傾き調整が行われる光学ピ
ックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置につ
いての技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク状記録媒体に対する情報信号の
記録や再生を行うディスクドライブ装置があり、このよ
うなディスクドライブ装置は、ディスクテーブルに装着
されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動しディスク
状記録媒体に対してレーザー光を照射する光学ピックア
ップを備えている。
【0003】光学ピックアップには、所定の複数の光学
素子が設けられており、これらの光学素子には光軸を有
するものと光軸を有さないものとがあり、光軸を有さな
い光学素子、例えば、グレーティング素子や波長板につ
いてはその傾き調整が行われる。
【0004】以下に、従来のディスクドライブ装置にお
ける光学ピックアップの構成(図10参照)及び光学素
子の傾き調整について説明する(図11乃至図13参
照)。
【0005】光学ピックアップの移動ベースaには挿入
凹部bが形成され、該挿入凹部b内に、さらに配置凹部
cが形成されている。配置凹部cは平面部dと該平面部
dを挟んで互いに反対側に位置された傾斜部e、eとか
ら形成されている。
【0006】配置凹部cには光学素子fを内部に保持し
たホルダーgが取り付けられている。該ホルダーgは光
学素子fの傾き調整が行われた後に接着等により配置凹
部cに取り付けられる。光学素子fは、例えば、光軸を
有さない矩形状を為すグレーティング素子である。
【0007】ホルダーgは略円筒状に形成され、外周面
に被挿入溝hが形成されている。
【0008】移動ベースaには板バネである押さえ部材
iが挿入凹部bの一部を覆うようにして取り付けられて
おり、配置凹部cに配置されたホルダーgに弾接されて
いる。押さえ部材iには、後述する調整用治具が挿入さ
れる治具挿入孔jが形成されている。
【0009】ホルダーgに保持された光学素子fには、
移動ベースaに配置された半導体レーザーkから出射さ
れるレーザー光が入射され、入射されたレーザー光が光
学素子fにおいて回折されメインビームMと2つのサブ
ビームS1、S2とに分割されてディスク状記録媒体の
記録面に照射される。
【0010】光学ピックアップにあっては、メインビー
ムMをディスク状記録媒体の記録トラックに適正に追従
させることが必要であるため、サブビームS1、S2が
それぞれ記録トラックのエッジに照射されるように光学
素子fの傾き調整が行われる。
【0011】傾き調整は、押さえ部材iに押さえられ配
置凹部cに配置されたホルダーgが、被挿入溝hと治具
挿入孔jとが対応するように位置された状態において以
下のようにして行われる(図11及び図12参照)。
【0012】押さえ部材iの治具挿入孔jからホルダー
gの被挿入溝h内に偏心ドライバーlを挿入し、該偏心
ドライバーlを回転させる(図11参照)。偏心ドライ
バーlを回転させると、該偏心ドライバーlの先端部に
設けられた偏心部mが被挿入溝hの開口縁を押圧するた
め、ホルダーgがその中心部を支点として配置凹部cの
傾斜部e、eに摺接しながら回転される(図12参
照)。このとき、半導体レーザーkからレーザー光を出
射させておき、光学素子fにおいて分割されたレーザー
光のサブビームS1、S2のスポット中心が、それぞれ
ディスク状記録媒体の記録トラックのエッジ上に位置す
る角度まで偏心ドライバーlを回転させる。
【0013】図13は、光学素子fの傾き調整が完了
し、光学素子fにおいて分割されたレーザー光のサブビ
ームS1、S2のスポット中心が、それぞれディスク状
記録媒体の記録トラックnのエッジo、p上に位置され
た適正な状態を示すものである。
【0014】例えば、CD(Compact Disc)の場合に
は、通常、図13に示すサブビームS1、S2の半径R
が約0.5μmとされ、光学素子fの傾き調整の範囲は
半径Rの範囲内で行われるため、光学素子fの調整角度
(傾き角度)としては最大でも1.4°程度しか必要と
しない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来のディスクドライブ装置にあっては、光学素子fの傾
き調整時に、ホルダーgがその中心を支点として回転さ
れるため、偏心ドライバーlの偏心部mが挿入される被
挿入溝hと回転支点との距離が小さく、偏心ドライバー
lの回転量に対するホルダーgの回転量が大きくなり、
微調整を容易に行うことができず、光学素子fを最良な
角度に調整することが困難であるという問題がある。
【0016】上記したように、光軸を有さない光学素子
の調整角度は、最大でも1.4°程度しか必要としない
ため、このような光学素子の調整作業においては、微調
整を容易に行うことができないことは特に問題である。
【0017】そこで、微調整を容易にするために、ホル
ダーの直径を大きくすることや、偏心ドライバーの偏心
部の偏心量を小さくすることが考慮されるが、ホルダー
の直径を大きくすると光学ピックアップが大型化してし
まうという問題が生じ、また、偏心部の偏心量を小さく
すると偏心部に対してホルダーの被挿入溝の溝幅を近づ
けて両者の隙間を小さくしなければならず、ホルダーに
ついての高い工作精度が要求されコスト高となってしま
うという問題を生じる。
【0018】また、従来の調整法では、ホルダーgをそ
の中心を支点として回転させるため、ホルダーgを円筒
状に形成しなければならず、設計の自由度が低いという
問題もある。特に、光学素子fが矩形状であるにも拘わ
らずホルダーgを略円筒状に形成しなけらばならないこ
とは、光学ピックアップの小型化を阻害する要因となっ
ている。
【0019】そこで、本発明光学ピックアップ及びディ
スクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、光軸を
有さない光学素子の傾き調整の容易化及び光学ピックア
ップ又はディスクドライブ装置の小型化を図ることを課
題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明光学ピックアップ
及びディスクドライブ装置は、上記した課題を解決する
ために、傾き調整が行われる光軸を有さない光学素子
と、該光学素子を保持すると共に光学素子の傾き調整が
完了したときに移動ベースに固定されるホルダーと、移
動ベースに取り付けられると共に光学素子の傾き調整が
行われるときにホルダーを移動ベースに押し付ける押さ
え部材とを設け、移動ベースにベース側係合部を設け、
ホルダーの外面に、光学素子の傾きを調整する調整用治
具が挿入される被挿入部と保持した光学素子を挟んで被
挿入部の略反対側に位置しベース側係合部に摺動可能に
係合されるホルダー側係合部とを設け、ベース側係合部
とホルダー側係合部のうち一方の係合部を係合面が曲面
を為す突部として形成し、他方の係合部を係合面が曲面
を為す凹部として形成したものである。
【0021】従って、本発明光学ピックアップ及びディ
スクドライブ装置にあっては、光学素子の傾き調整時
に、ホルダーが係合部を支点として傾動される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明光学ピックアップ
及びディスクドライブ装置の実施の形態を添付図面を参
照して説明する。
【0023】ディスクドライブ装置1は、外筐2内に所
要の各部材及び各機構が配置されて成り(図1参照)、
外筐2には横長の図示しない開口が形成されている。
【0024】外筐2内には図示しないシャーシが配置さ
れ、該シャーシにスピンドルモーター3が取り付けられ
ている。スピンドルモーター3のモーター軸にはディス
クテーブル4が固定されている。
【0025】シャーシには、平行なガイド軸5、6が取
り付けられると共に図示しない送りモーターによって回
転される図示しないリードスクリューが支持されてい
る。
【0026】光学ピックアップ7は移動ベース8と該移
動ベース8に設けられた所要の光学素子と移動ベース8
上に支持された2軸アクチュエーター9とを有し、移動
ベース8の両端部に設けられた軸受部8a、8bがそれ
ぞれガイド軸5、6に摺動自在に支持されている。移動
ベース8に設けられた図示しないナット部材がリードス
クリューに螺合され、送りモーターによってリードスク
リューが回転されるとナット部材がリードスクリューの
回転方向に応じた方向へ送られ、光学ピックアップ7が
ディスクテーブル4に装着されるディスク状記録媒体1
00の半径方向へ移動される。
【0027】移動ベース8にはフレキシブルプリント配
線板10の一端部が接続され、該フレキシブルプリント
配線板10の他端部が外筐2内に設けられた図示しない
駆動制御回路基板に接続されている。従って、光学ピッ
クアップ7の2軸アクチュエーター9や各光学素子への
電源の供給、各種の信号の授受等がフレキシブルプリン
ト配線板10を介して行われる。
【0028】移動ベース8には、所要の各光学要素が配
置されている(図2参照)。
【0029】光学要素としては、半導体レーザー(発光
素子)11、グレーティング素子12、コリメーターレ
ンズ13、アナモフィックプリズム14、ビームスプリ
ッター15、立ち上げミラー16、2軸アクチュエータ
ー9に設けられた対物レンズ9a、フロントフォトダイ
オード17、光検出素子18、集光レンズ19、マルチ
レンズ20及びフォトダイオード21である。
【0030】半導体レーザー(発光素子)11からレー
ザー光が出射されると、出射されたレーザー光はグレー
ティング素子12において回折されメインビームと2つ
のサブビームに分割されてコリメーターレンズ13に入
射され、該コリメーターレンズ13によって平行光束と
される。平行光束とされたレーザー光は分割された各ビ
ームの縦横比がアナモフィックプリズム14によって整
形され、整形されたレーザー光がビームスプリッター1
5に入射され、立ち上げミラー16へ向かう光とフロン
トフォトダイオード17へ向かう光とに分離される。
【0031】立ち上げミラー16へ向かった光は、該立
ち上げミラー16で立ち上げられて対物レンズ9aを介
してディスクテーブル4に装着されたディスク状記録媒
体100の記録面に照射され、戻り光として再び対物レ
ンズ9a及び立ち上げミラー16を介してビームスプリ
ッター15に入射される。
【0032】一方、フロントフォトダイオード17へ向
かった光は、その光量が検出され、検出された光量に基
づいて半導体レーザー11から出射されるレーザー光の
光量が一定となるように制御される。
【0033】対物レンズ9a及び立ち上げミラー16を
介してビームスプリッター15に入射された戻り光は、
ビームスプリッター15の反射面で反射され、光検出素
子18に入射されてディスク状記録媒体100の記録面
に記録された情報が偏光成分として分離される。戻り光
は、さらに集光レンズ19、マルチレンズ20に順に入
射され、このときディスク状記録媒体100の記録情報
成分と対物レンズ9aのフォーカシング情報成分と分割
された各ビームのトラッキング情報成分とが分離され又
は結合される。戻り光は各情報成分ごとにフォトダイオ
ード21の各受光面に入射されて光電変換され、各情報
成分に基づいて2軸アクチュエーター9に制御信号が送
出されると共に信号処理されてディスク状記録媒体10
0に記録された情報信号の再生等が為される。
【0034】移動ベース8の下面側には配置凹部22が
形成され、該配置凹部22は底面22aと該底面22a
の両側縁に連続し底面22aに直交する側面22b、2
2bとによって囲まれることにより形成されている(図
3参照)。
【0035】配置凹部22の底面の中央部には、側面2
2a、22aと平行な方向へ延びる係合突部23が一体
に設けられている(図3及び図4参照)。係合突部23
の外面は曲面23aに形成されている。
【0036】移動ベース8に配置された光学要素のう
ち、グレーティング素子12はホルダー24を介して配
置凹部23に配置される(図3参照)。
【0037】ホルダー24は縦長の略直方体状を為し、
一方の面に矩形状の浅い保持凹部24aが形成され、該
保持凹部24aに上記グレーティング素子12が保持さ
れる。このグレーティング素子12は、光軸を有さない
光学素子である。
【0038】ホルダー24には、保持凹部24aの底面
と該保持凹部24aが形成された面の反対側の面とを貫
通する光透過孔24bが形成され、該光透過孔24bは
半導体レーザー11から出射されたレーザー光の経路と
される。
【0039】保持凹部24aが形成された面に直交する
面のうち、移動ベース8に形成された配置凹部22の底
面22aに対向する面は平面とされ、該平面の中央部に
上記係合突部23に対応して係合凹部25が形成されて
いる。係合凹部25を形成する面、即ち、係合突部23
と接する面は緩やかな曲面25aに形成されている。係
合凹部25は係合突部23と係合されるホルダー側係合
部として形成され、従って、移動ベース8の配置凹部2
2に設けられた係合突部23はベース側係合部とされ
る。
【0040】保持凹部24aが形成された面に直交する
面のうち、係合凹部25が形成された面と反対側の面
は、緩やかな円弧面24cに形成され、該円弧面24c
の中央部に被挿入溝24dが形成されている。円弧面2
4cは、後述するように、ホルダー24の傾動支点とな
る係合突部23の一点P(図6乃至図8参照)を中心と
した円弧面とされている。
【0041】移動ベース8の配置凹部22の開口縁には
板バネである押さえ部材26が配置凹部22の一部を覆
うように取り付けられ、該押さえ部材26が配置凹部2
2に配置されたホルダー24の円弧面24cに弾接され
る。押さえ部材26の中央部には、治具挿入孔26aが
形成されている。
【0042】以下に、移動ベース8の配置凹部22に配
置されるグレーティング素子12の傾き調整作業の手順
について説明する(図6乃至図8参照)。
【0043】先ず、ホルダー24を配置凹部22に、係
合突部23に係合凹部25を係合させた状態で配置し、
配置凹部22の開口縁に押さえ部材26を取り付ける
(図6参照)。押さえ部材26を取り付けた状態におい
ては、該押さえ部材26がホルダー24の円弧面24c
に弾接され、治具挿入孔26aとホルダー24の被挿入
溝24dとが上下に対応して位置される。また、ホルダ
ー24と配置凹部22の底面22aとの間には、一定の
間隔が形成される。
【0044】次に、調整用治具である偏心ドライバー2
7を治具挿入孔26aから被挿入溝24dに挿入し、偏
心ドライバー27を回転させる。偏心ドライバー27を
回転させると、該偏心ドライバー27の先端部に設けら
れた偏心部27aが被挿入溝24dの開口縁を押圧する
ため、ホルダー24が移動ベース8に設けられた係合突
部23の一点Pを支点として傾動される(図7及び図8
参照)。このとき、半導体レーザー11からレーザー光
を出射させておき、グレーティング素子12において分
割されたレーザー光のサブビームのスポット中心が、そ
れぞれディスク状記録媒体100の記録トラックのエッ
ジ上に位置する角度まで偏心ドライバー27を回転させ
る。
【0045】図7は、偏心ドライバー27を一の方向へ
回転させグレーティング素子12の傾き調整を完了した
状態を示し、図8は、偏心ドライバー27を一の方向と
反対の方向へ回転させグレーティング素子12の傾き調
整を完了した状態を示している。このようにグレーティ
ング素子12の傾き調整を行った後に、ホルダー24を
接着等により移動ベース8の配置凹部22に固定する。
【0046】以上に記載した通り、ディスクドライブ装
置1にあっては、移動ベース8に曲面23aを有する係
合突部23を設け、グレーティング素子12を保持する
ホルダー24に曲面25aを有する係合凹部25を形成
し、曲面23aと曲面25aを接した状態で係合突部2
3と係合凹部25とを係合しているため、グレーティン
グ素子12の傾き調整時にホルダー24が係合突部23
の一点Pを支点として傾動される。
【0047】従って、偏心ドライバー27の偏心部27
aが挿入される被挿入溝24dから支点Pまでの距離が
長いため、偏心ドライバー27の回転角度に対してホル
ダー24の傾き角度が小さく、グレーティング素子12
の傾き調整作業における微調整を容易に行うことができ
る。
【0048】また、ホルダー24を係合突部23の一点
Pを支点として傾動させるため、ホルダー24を円筒状
に形成する必要がなく、ホルダー24をグレーティング
素子12に対応した形状に形成することができる。従っ
て、ホルダー24の小型化による光学ピックアップ7の
小型化を図ることができ、これによりディスクドライブ
装置1の小型化をも図ることができる。
【0049】上記には、移動ベース8に曲面23aを有
する係合突部23を設け、グレーティング素子12を保
持するホルダー24に曲面25aを有する係合凹部25
を形成した例を示したが、逆に、図9に示すように、移
動ベース8Aに曲面28aを有する係合凹部28を設
け、グレーティング素子12を保持するホルダー24A
に曲面29aを有する係合突部29を形成してもよい。
ホルダー24Aの円弧面24cは、ホルダー24Aの傾
動支点となる係合突部29の一点Qを中心とした円弧面
とされている。
【0050】このように移動ベース8Aに係合凹部28
を設け、ホルダー24Aに係合突部29を形成すれば、
グレーティング素子12の傾き調整時にホルダー24A
が移動ベース8Aから突出された係合突部29の一点Q
を支点として傾動される。従って、偏心ドライバー27
の偏心部27aが挿入される被挿入溝24dから支点Q
までの距離が一層長くなり、偏心ドライバー27の回転
角度に対してホルダー24Aの傾き角度が小さく、グレ
ーティング素子12の傾き調整作業における微調整をよ
り一層容易に行うことができる。
【0051】尚、上記には、傾き調整が行われる光学素
子としてグレーティング素子12の例を示したが、上記
の傾き調整が行われる光学素子としては光軸を有さない
ものであればよく、例えば、波長板等であってもよい。
【0052】上記した実施の形態において示した各部の
具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の
具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによ
って本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあ
ってはならないものである。
【0053】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明光学ピックアップは、移動ベースと該移動ベ
ース上に支持された2軸アクチュエーターとを有すると
共にディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体
の半径方向へ移動し当該ディスク状記録媒体に対してレ
ーザー光を照射する光学ピックアップであって、傾き調
整が行われる光軸を有さない光学素子と、該光学素子を
保持すると共に光学素子の傾き調整が完了したときに移
動ベースに固定されるホルダーと、移動ベースに取り付
けられると共に光学素子の傾き調整が行われるときにホ
ルダーを移動ベースに押し付ける押さえ部材とを備え、
移動ベースにベース側係合部を設け、ホルダーの外面
に、光学素子の傾きを調整する調整用治具が挿入される
被挿入部と保持した光学素子を挟んで被挿入部の略反対
側に位置しベース側係合部に摺動可能に係合されるホル
ダー側係合部とを設け、ベース側係合部とホルダー側係
合部のうち一方の係合部を係合面が曲面を為す突部とし
て形成し、他方の係合部を係合面が曲面を為す凹部とし
て形成したことを特徴とする。
【0054】従って、調整用治具が挿入される被挿入部
から傾動支点までの距離が長くなるため、調整用治具の
回転角度に対してホルダーの傾き角度が小さく、光学素
子の傾き調整作業における微調整を容易に行うことがで
きる。
【0055】また、ホルダーを光学素子に対応した形状
に形成することができるため、ホルダーの小型化による
光学ピックアップの小型化を図ることができる。
【0056】請求項2に記載した発明にあっては、ベー
ス側係合部を係合面が曲面を為す凹部として形成し、ホ
ルダー側係合部を係合面が曲面を為す突部として形成し
たので、調整用治具が挿入される被挿入部から傾動支点
までの距離が一層長くなるため、調整用治具の回転角度
に対してホルダーの傾き角度が小さく、光学素子の傾き
調整作業における微調整をより一層容易に行うことがで
きる。
【0057】また、本発明ディスクドライブ装置は、デ
ィスク状記録媒体が装着されて回転されるディスクテー
ブルと、移動ベース上に2軸アクチュエーターが支持さ
れると共にディスクテーブルに装着されたディスク状記
録媒体の半径方向へ移動しディスク状記録媒体に対して
レーザー光を照射する光学ピックアップとを備えたディ
スクドライブ装置であって、傾き調整が行われる光軸を
有さない光学素子と、該光学素子を保持すると共に光学
素子の傾き調整が完了したときに移動ベースに固定され
るホルダーと、移動ベースに取り付けられると共に光学
素子の傾き調整が行われるときにホルダーを移動ベース
に押し付ける押さえ部材とを備え、移動ベースにベース
側係合部を設け、ホルダーの外面に、光学素子の傾きを
調整する調整用治具が挿入される被挿入部と保持した光
学素子を挟んで被挿入部の略反対側に位置しベース側係
合部に摺動可能に係合されるホルダー側係合部とを設
け、ベース側係合部とホルダー側係合部のうち一方の係
合部を係合面が曲面を為す突部として形成し、他方の係
合部を係合面が曲面を為す凹部として形成したことを特
徴とする。
【0058】請求項4に記載した発明にあっては、ベー
ス側係合部を係合面が曲面を為す凹部として形成し、ホ
ルダー側係合部を係合面が曲面を為す突部として形成し
たので、調整用治具が挿入される被挿入部から傾動支点
までの距離が一層長くなるため、調整用治具の回転角度
に対してホルダーの傾き角度が小さく、光学素子の傾き
調整作業における微調整をより一層容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図9と共に本発明の実施の形態を示す
ものであり、本図はディスクドライブ装置の概略斜視図
である。
【図2】光学ピックアップに設けられた光学素子の構成
を示す拡大斜視図である。
【図3】要部の構成を示す拡大斜視図である。
【図4】移動ベースに設けられた係合突部を示す拡大斜
視図である。
【図5】ホルダーの拡大斜視図である。
【図6】グレーティング素子の傾き調整が行われる前の
状態を一部を断面にして示す拡大正面図である。
【図7】偏心ドライバーが一の方向へ回転されてグレー
ティング素子の傾き調整が行われた状態を一部を断面に
して示す拡大正面図である。
【図8】偏心ドライバーが一の方向と反対の方向へ回転
されてグレーティング素子の傾き調整が行われた状態を
一部を断面にして示す拡大正面図である。
【図9】移動ベースに係合凹部が形成され、ホルダーに
係合突部が設けられた例を一部を断面にして示す拡大正
面図である。
【図10】従来のディスクドライブ装置における光学ピ
ックアップの一部を示す拡大斜視図である。
【図11】従来のディスクドライブ装置において、グレ
ーティング素子の傾き調整が行われる前の状態を一部を
断面にして示す拡大正面図である。
【図12】従来のディスクドライブ装置において、グレ
ーティング素子の傾き調整が行われた状態を一部を断面
にして示す拡大正面図である。
【図13】ディスク状記録媒体にレーザー光が良好な状
態で照射されている例を示す概念図である。
【符号の説明】
1…ディスクドライブ装置、4…ディスクテーブル、7
…光学ピックアップ、8…移動ベース、9…2軸アクチ
ュエーター、12…グレーティング素子(光軸を有さな
い光学素子)、23…係合突部(ベース側係合部)、2
3a…曲面、24…ホルダー、24d…被挿入溝(被挿
入部)、25…係合凹部(ホルダー側係合部)、25a
…曲面、26…押さえ部材、27…偏心ドライバー(調
整用治具)、8A…移動ベース、28…係合凹部(ベー
ス側係合部)、28a…曲面、24A…ホルダー、29
…係合突部(ホルダー側係合部)、29a…曲面、10
0…ディスク状記録媒体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動ベースと該移動ベース上に支持され
    た2軸アクチュエーターとを有すると共にディスクテー
    ブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動
    し当該ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射す
    る光学ピックアップであって、 傾き調整が行われる光軸を有さない光学素子と、 該光学素子を保持すると共に光学素子の傾き調整が完了
    したときに移動ベースに固定されるホルダーと、 移動ベースに取り付けられると共に光学素子の傾き調整
    が行われるときにホルダーを移動ベースに押し付ける押
    さえ部材とを備え、 移動ベースにベース側係合部を設け、 ホルダーの外面に、光学素子の傾きを調整する調整用治
    具が挿入される被挿入部と保持した光学素子を挟んで被
    挿入部の略反対側に位置しベース側係合部に摺動可能に
    係合されるホルダー側係合部とを設け、 ベース側係合部とホルダー側係合部のうち一方の係合部
    を係合面が曲面を為す突部として形成し、他方の係合部
    を係合面が曲面を為す凹部として形成したことを特徴と
    する光学ピックアップ。
  2. 【請求項2】 ベース側係合部を係合面が曲面を為す凹
    部として形成し、 ホルダー側係合部を係合面が曲面を為す突部として形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアッ
    プ。
  3. 【請求項3】 ディスク状記録媒体が装着されて回転さ
    れるディスクテーブルと、移動ベース上に2軸アクチュ
    エーターが支持されると共にディスクテーブルに装着さ
    れたディスク状記録媒体の半径方向へ移動しディスク状
    記録媒体に対してレーザー光を照射する光学ピックアッ
    プとを備えたディスクドライブ装置であって、 傾き調整が行われる光軸を有さない光学素子と、 該光学素子を保持すると共に光学素子の傾き調整が完了
    したときに移動ベースに固定されるホルダーと、 移動ベースに取り付けられると共に光学素子の傾き調整
    が行われるときにホルダーを移動ベースに押し付ける押
    さえ部材とを備え、 移動ベースにベース側係合部を設け、 ホルダーの外面に、光学素子の傾きを調整する調整用治
    具が挿入される被挿入部と保持した光学素子を挟んで被
    挿入部の略反対側に位置しベース側係合部に摺動可能に
    係合されるホルダー側係合部とを設け、 ベース側係合部とホルダー側係合部のうち一方の係合部
    を係合面が曲面を為す突部として形成し、他方の係合部
    を係合面が曲面を為す凹部として形成したことを特徴と
    するディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 ベース側係合部を係合面が曲面を為す凹
    部として形成し、 ホルダー側係合部を係合面が曲面を為す突部として形成
    したことを特徴とする請求項3に記載のディスクドライ
    ブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012155824A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Funai Electric Co Ltd 光学素子の調整構造、及び、光ピックアップ
CN113325539A (zh) * 2021-07-30 2021-08-31 深圳市中图仪器股份有限公司 圆光栅的装配方法

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