JP2512262Y2 - 光学ピツクアツプ装置 - Google Patents

光学ピツクアツプ装置

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JP2512262Y2
JP2512262Y2 JP1987030269U JP3026987U JP2512262Y2 JP 2512262 Y2 JP2512262 Y2 JP 2512262Y2 JP 1987030269 U JP1987030269 U JP 1987030269U JP 3026987 U JP3026987 U JP 3026987U JP 2512262 Y2 JP2512262 Y2 JP 2512262Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案光学ピックアップ装置を以下の項目に従って説
明する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術 a.一般的背景 b.従来の光学ピックアップ装置の一例[第7図、第8
図] D.考案が解決しようとする問題点[第7図、第8図] E.問題点を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第6図] a.光学ディスク、ターンテーブル[第1図、第2図] b.ガイド軸、送り軸[第1図乃至第4図、第6図] c.移動ベース、被送り部、被ガイド子[第1図乃至第6
図] c−1.移動ベース、被送り部[第1図乃至第4図、第6
図] c−2.被ガイド子[第1図乃至第6図] c−2−a.構造 c−2−b.移動ベースに対する支持状態 d.ガイド軸及び送り軸による移動ベースの支持[第1図
乃至第4図、第6図] e.2軸駆動部[第1図乃至第3図、第6図] e−1.2軸駆動体[第1図、第2図] e−2.マグネット、カバー等[第1図乃至第3図、第6
図] e−3.サーボ f.対物レンズの光軸の傾きの調整[第6図] g.再生動作 G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規な光学ピックアップ装置に関する。詳し
くは、所謂コンパクトディスクプレーヤ(以下、「CDプ
レーヤ」と言う。)やビデオディスクプレーヤ等に設け
られる光学ピックアップ装置、即ち、信号読取用のビー
ムを光学ディスクの記録トラック上に集光させる対物レ
ンズが設けられかつトラッキング方向に沿って延びるガ
イド軸に摺動自在に支持された移動ベースを有すると共
に上記対物レンズの光軸の前記記録トラックの接線方向
における傾きの調整を必要とする光学ピックアップ装置
に関するものであり、移動ベースがガイド軸に支持され
る被ガイド部を改良することによって、対物レンズの光
軸の上記傾きの調整をそのための特別な手段を設けなく
ても行なうことができるようにし、それにより、部品点
数を大幅に削減することができ、しかも、対物レンズの
光軸の傾きの調整を短時間で行なうことができるように
した新規な光学ピックアップ装置を提供しようとするも
のである。
(B.考案の概要) 本考案光学ピックアップ装置は、信号読取用のビーム
を光学ディスクの記録トラック上に集光させる対物レン
ズが設けられると共に被ガイド部と被送り部を有する移
動ベースと、上記対物レンズのトラッキング方向に延び
ると共に上記被ガイド部が摺動自在に係合したガイド軸
及び上記被送り部が関係された送り軸とを備えていて、
対物レンズの光軸の前記記録トラックの接線方向におけ
る傾きの調整を必要とする光学ピックアップ装置におい
て、上記移動ベースの被ガイド部に上記接線方向に延び
る案内長孔を設けるとともに、合成樹脂から成る被ガイ
ド部を移動ベースの案内長孔が設けられた部分にアウト
サート成形することによりある程度強い力で押圧される
と上記接線方向にのみ移動可能なる状態で移動ベースに
支持させ、上記被ガイド部に上記接線方向において対物
レンズの光軸方向に対して傾斜した方向に延びる係合溝
を形成して該係合溝にガイド軸を摺動自在に係合させ、
上記被ガイド部を移動ベースに対して移動することによ
って対物レンズの光軸の傾き調整を行なうことによっ
て、対物レンズの光軸の傾き調整をこの調整のための特
別な手段を設けなくても行なうことができるようにした
ものである。
(C.従来技術) (a.一般的背景) 例えば、CDプレーヤあるいはビデオディスクプレーヤ
等においては、通常、半導体レーザー等のレーザー光源
や該レーザー光源から射出されたビーム光を光学ディス
クの記録トラック上に所定のスポットを形成する状態で
集光させる対物レンズが支持された2軸駆動体、フォト
ダイオード等の光検出器及びその他の光学部品もしくは
電子部品等を備えた光学ピックアップ装置が設けられて
おり、光学ディスクに記録された信号の読取は光学ディ
スクの記録面に照射された信号読取用のビーム光の戻り
光を前記光検出器が検出することによって為されるよう
になっている。
そして、光学ディスク上の記録トラックは、通常、渦
巻状に延びるように形成されるので、光学ピックアップ
装置は、その対物レンズが記録トラックの延びる方向と
略直交する方向、即ち、所謂トラッキング方向へ移動す
ることができるように移動自在な状態で設けられてい
る。
従って、一般的に、この種の光学ピックアップ装置
は、移動ベースの一部がトラッキング方向に沿って延び
るガイド軸に摺動自在に支持されると共に他の一部が上
記ガイド軸と平行に延びる送り手段と連係された状態と
されており、上記送り手段が駆動されることによってト
ラッキング方向へ移動されるようになっている。
ところで、光学ピックアップ装置による信号の読取は
前記したように為されるので、対物レンズの光軸はCDプ
レーヤ等に装着されて来る光学ディスクの記録面の対し
て高精度に調整されている必要がある。
即ち、光学ディスクに記録された信号の読取は対物レ
ンズを透して光学ディスクに照射されたビーム光の戻り
光を検出することにより為されるので、対物レンズの光
軸が光学ディスクの記録面に対して精度良く調整されて
いないと、読取に充分な戻り光が得られなくなるからで
ある。
従って、この種の光学ピックアップ装置には、通常、
対物レンズの光軸の向きを調整するための何らかの調整
手段が設けられている。
(b.従来の光学ピックアップ装置の一例)[第7図、第
8図] 第7図及び第8図はそのような対物レンズの光軸の傾
きを調整する手段を備えた従来の光学ピックアップ装置
の一例aを示すものである。
同図において、bは光学ディスクであり、その記録面
に多数のピットが配列されて成る記録トラックc(図面
ではその一部のみを示してある。)が略渦巻状に延びる
状態で形成されており、光学ディスクbは上記記録面が
後述する対物レンズと対向する向きでディスク装着部に
装着される。
dはガイド軸、eはその大部分が螺軸状に形成された
送り軸であり、これらガイド軸d及び送り軸eはディス
ク装着部に装着された光学ディスクbの記録トラックc
の延びる方向と直交する方向、即ち、トラッキング方向
に沿って互いに平行に延びる状態で配置されている。
fは光学ピックアップ装置aの移動ベースであり、該
移動ベースfはその一部が上記ガイド軸dに摺動自在に
係合されると共にこれに固定された被送り部gが送り軸
eと螺合されており、該送り軸eが回転することによっ
てトラッキング方向へ移動されるようになっている。
hは2軸駆動部であり、該2軸駆動部hは、前記移動
ベースfに傾動自在に支持されたケースiと、該ケース
iの底板jから立設された支持軸kと、該支持軸kに回
動自在にかつ軸方向へ移動自在に支持された2軸駆動体
lと、該2軸駆動体lを駆動するための図示しないコイ
ル及びマグネット等から成り、2軸駆動体lをその厚み
方向へ貫通した取付孔mに対物レンズnが支持されてい
る。
そして、2軸駆動部hは前記移動ベースfに4点で支
持されている。即ち、2軸駆動部hの底板jは2軸駆動
体lの取付孔mと対向した位置に移動ベースf側へ向け
て突出した略半球状の支点部oが移動ベースfの上面に
形成された半球状の凹部pに回動自在に接触されると共
に、上記支点部oから略後ろ斜め左側へ離間したA点が
連結ピンqを介して移動ベースfと連結され、更に、支
点部oから右側へ離間したB点と前側へ離間したC点が
調整ねじr、r(図面ではB点に位置したもののみ示し
てある。)を介して移動ベースfと連結されており、ま
た、連結ピンqはその上部が移動ベースfに形成された
挿通孔sに稍余裕を有した状態で挿通されると共にその
上端部が底板jに固定されその下端部が略筒状を為すば
ね受tに固定されかつ該ばね受tと移動ベースfとの間
に介在された圧縮コイルスプリングuの弾発力により下
方へ付勢されており、調整ねじr、rは移動ベースfに
回転自在にかつ軸方向への移動が阻止された状態で支持
されると共にその上部が底板jに形成された螺孔v、v
(図面では一方のもののみ示してある。)に螺合されて
いる。
従って、2軸駆動部hは移動ベースfと連結された4
つの点のうち支点部o以外の3つの点の1つA点が連結
ピンqによって常時下方へ付勢されると共に他の2つの
連結点B点及びC点が調整ねじr、rによって上方への
動を阻止されることにより移動ベースfに支持されてお
り、調整ねじr、rを適宜な量回すことによって光学デ
ィスクbの記録面に対する姿勢が変化されることにな
る。即ち、2軸駆動部hは、B点に位置した調整ねじr
を回すことによって、C点と支持部oの中心を通る直線
wを回動中心として回動され、また、C点に位置した調
整ねじrを回すことによってB点と支持部oの中心を通
る直線x、即ち、上記直線wと交差する直線を回動中心
として回動されることになる。
しかして、2軸駆動部hがこのように回動されて光学
ディスクbに対する姿勢が変化されると対物レンズnの
姿勢も変化されるので、それによって対物レンズnの光
軸の光学ディスクbに対する向きが調整されることにな
る。
尚、図示を省略してあるが、移動ベースfの下面側に
は半導体レーザーやビームスプリッタ、光検知器等を備
えた光学ブロックが設けられており、半導体レーザーか
ら射出された信号読取用のビームが対物レンズnを透し
て光学ディスクbの記録トラックe上に照射されると共
に、光学ディスクbの記録面で反射した戻り光が光検知
器に受光され、それによって信号の読取が行なわれるこ
とになる。
(D.考案が解決しようとする問題点)[第7図、第8
図] このような従来の光学ピックアップ装置aによると、
対物レンズの光軸の傾き調整を行なうために多数の部品
を使用しているので、構造が複雑になり、コスト高にな
ると共に、連結ピンqや調整ねじr、r等が移動ベース
fの下面から突出するように位置するため、光学ブロッ
クの配置のレイアウトが制約されるという問題があり、
また、対物レンズnの光軸の調整は、通常、2つの調整
ねじr、rを交互に少しづつ何回となく回しながら行な
うことになるため、その調整に時間がかかるという問題
がある。
更に、従来の光学ピックアップ装置aにおける対物レ
ンズnの光軸の傾きの調整は対物レンズnが設けられた
2軸駆動部hを移動ベースfに対物して傾動させること
によって行なうように構成されているので、2軸駆動部
hが移動ベースfに固定的に支持される構造の光学ピッ
クアップ装置には適用することができないという問題も
ある。
(E.問題点を解決するための手段) ところで、この種の光学ピックアップ装置aにおいて
は、信号の読取を行なうとき、対物レンズnの光学ディ
スクbに対する距離が変化した場合に2軸駆動体lの対
物レンズnの光軸方向における位置を制御することによ
って上記の距離を補正する所謂フォーカシングサーボ
と、信号読取用のビームの記録トラックに対する位置が
ずれた場合に対物レンズnの記録トラックに対するトラ
ッキング方向における位置を制御することによって上記
ずれを補正する所謂トラッキングサーボが行なわれるた
め、対物レンズnの光軸の光学ディスクbに対する傾き
のうちトラッキング方向における成分については、多く
の場合、上記トラッキングサーボが為されることによっ
て事実上補正されることになる。
従って、対物レンズの光軸の光学ディスクbに対する
傾きの調整は、記録トラックの接線方向における成分に
ついてのみ行なえば済む場合が多い。
そこで、本考案光学ピックアップ装置は、前記した問
題点を解決するために、信号読取用のビームを光学ディ
スクの記録トラック上に集光させる対物レンズが設けら
れると共に被ガイド部と被送り部を有する移動ベース
と、上記対物レンズのトラッキング方向に延びると共に
上記被ガイド部が摺動自在に係合したガイド軸及び上記
被送り部が関係された送り軸とを備えていて、対物レン
ズの光軸の前記記録トラックの接線方向における傾きの
調整を必要とする光学ピックアップ装置において、上記
移動ベースの被ガイド部に上記接線方向に延びる案内長
孔を設けるとともに、合成樹脂から成る被ガイド部を移
動ベースの案内長孔が設けられた部分にアウトサート成
形することによりある程度強い力で押圧されると上記接
線方向にのみ移動可能なる状態で移動ベースに支持さ
せ、上記被ガイド部に上記接線方向において対物レンズ
の光軸方向に対して傾斜した方向に延びる係合溝を形成
して該係合溝にガイド軸を摺動自在に係合させ、上記被
ガイド部を移動ベースに対して移動することによって対
物レンズの光軸の傾き調整を行なうようにしたものであ
る。
従って、本考案光学ピックアップ装置によれば、被ガ
イド部を移動ベースに対して移動すると、移動ベースと
ガイド軸との間の間隔が変化されるため移動ベースが送
り軸に支持された位置を回動中心として微細に回動され
ることになり、それによって、移動ベースに設けられた
対物レンズの光軸の傾きが変化せしめられることにな
る。
(F.実施例)[第1図乃至第6図] 以下に、本考案光学ピックアップ装置の詳細を第1図
乃至第6図に示した実施例に従って説明する。
(a.光学ディスク、ターンテーブル)[第1図、第2
図] 2は光学ディスク(図面ではその一部のみを示してあ
る。)である。該光学ディスク2は略円板状に形成され
ると共に、その中心部に係合孔3が形成されており、ま
た、その一方の面が記録面になっており、該記録面に上
記中心部を中心として略渦巻状に延びる記録トラック4
(第2図参照。尚、図面では一部のみを示してある。)
が形成されている。尚、記録トラック4は多数のピット
が配列されて成る。
5はディスク装着部に設けられたターンテーブルであ
り、光学ディスク2はその記録面が光学ピックアップ装
置1と対向する向きでターンテーブル5に着脱自在に装
着され、ターンテーブル5が回転することにより、ター
ンテーブル5と一体的に回転する。
(b.ガイド軸、送り軸)[第1図乃至第4図、第6図] 6はガイド軸、7は送り軸である。これらガイド軸6
及び送り軸7は略丸棒状に形成され、前記ターンテーブ
ル5より低い位置に前後方向(第2図における右方へ向
う方向を前側とし、左方へ向う方向を後側とする。ま
た、同図における下方へ向う方向を左側とし、上方へ向
う方向を右側とする。以下の説明において向きを示すと
きはこの方向によるものとする。)、即ち、ターンテー
ブル5に装着された光学ディスク2の記録トラック4の
延びる方向と直交する方向、即ち、トラッキング方向に
沿って延びると共に互いに左右方向、即ち、記録トラッ
ク4の接線方向(以下、「走査方向」と言う。)に所定
の間隔を置いて平行に配置されている。
そして、ガイド軸6はその両端部が図示しない基台に
固定され、また、送り軸7はその大部分が螺軸部7aに形
成されると共にその両端部が基台に回転自在に支持され
ており、送り軸7は図示しないモータによって回転され
るようになっている。
(c.移動ベース、被送り部、被ガイド子)[第1図乃至
第6図] (c−1.移動ベース、被送り部)[第1図乃至第4図、
第6図] 8は光学ピックアップ装置1の移動ベースである。該
移動ベース8は板金材料により左右方向に長い板状に形
成されると共に、その略中央部から支持軸9が立設さ
れ、また、該支持軸9から右側へ稍離間した位置に円形
の孔10が形成されている。
11、11′は移動ベース8の下面8aの右側縁寄りの部分
に固定された軸受であり、これら軸受11、11′は互いに
前後方向に離間して配置されており、また、移動ベース
8の下面8aの軸受11と11′との間の部分にナット12が固
定されている。
尚、軸受11、11′の挿通孔11a、11′a(図面では一
方のもののみ示してある。)とナット12の図示しない螺
孔はいずれも同軸上に位置している。
(c−2.被ガイド子)[第1図乃至第6図] (c−2−a.構造) 13、13′は移動ベース8の左側縁寄りの部分に固定さ
れた案内長孔であり、これら案内長孔13、13′は左右方
向に沿って延びると共に互いに前後方向に離間して平行
に位置するように形成されている。
14は合成樹脂から成る被ガイド子であり、該被ガイド
子14は移動ベース8のうち上記案内長孔13、13′が設け
られた部分にアウトサート成形されることによってある
程度強い力で押圧されると左右方向へ移動可能なる状態
で移動ベース8に支持されている。
即ち、被ガイド子14は移動ベース8の上面8b上に位置
した上片15と該上片15の下面から下方へ突出した被ガイ
ド片16、16′とが一体に形成されて成り、上片15はその
左右方向の長さが案内長孔13、13′の長さより稍短く、
かつ、前後方向における長さが前側の案内長孔13の前側
縁と後側の案内長孔13′の後側縁との間の長さより長い
略長方形の板状を為すように形成されている。
そして、被ガイド片16、16′は上片15の前後方向にお
ける中央部を挟んで両側に位置する部分から互いに前後
方向において平行に対向する向きで下方へ向けて突設さ
れると共に、上下方向に長い長方形状を成し、その板厚
は案内長孔13、13′の幅より稍大きく、かつ、互いに対
向する側面の上端部に左右方向に延びる係合溝16a、1
6′aが形成されており、この係合溝16a、16′aが案内
長孔13、13′の内側の縁に摺動自在に係合されている。
17、17′は被ガイド片16、16′に形成された係合溝で
あり、該係合溝17、17′は前記ガイド軸6の太さと略等
しい幅を有すると共に、被ガイド片16、16′の右端寄り
の位置から左端にかけて形成されており、また、左端へ
行くに従って次第に下方へ変位するように傾斜してい
る。
(c−2−b.移動ベースに対する支持状態) 尚、被ガイド子14は上記したような形状を有してお
り、かつ移動ベース8にアウトサート成形されているた
め、移動ベース8に対して簡単には位置が移動してしま
うことが無い状態で、しかも、案内長孔13、13′に沿っ
て移動可能な状態で支持されることになる。
即ち、被ガイド子14が移動ベース8にアウトサート成
形された際、その材料樹脂が冷却されるに伴い収縮する
と、上片15と被ガイド片16、16′の係合溝16a、16′a
の下面とが案内長孔13、13′の内側の縁を上下方向から
圧着状に挟着し、かつ、係合溝16a、16′aの互いに対
向する側面が案内長孔13、13′の内側の縁に圧接するこ
とになるので、これによって被ガイド子14が移動ベース
8に略固定的に設けられることになり、また、前記収縮
によって被ガイド片16、16′の反係合溝16a、16′a側
の側面と案内長孔13、13′の外側の縁との間に僅かな間
隙が生ずることになるので、被ガイド子14はある程度強
い力で左右方向へ押圧された場合は案内長孔13、13′に
沿って移動することができることになる。
(d.ガイド軸及び送り軸による移動ベースの支持)[第
1図乃至第4図、第6図] そして、移動ベース8は、被ガイド子14の係合溝17、
17′が前記ガイド軸6に摺動自在に係合されると共にそ
の軸受11、11′の孔11a、11aに送り軸7が挿通されかつ
ナット12に送り軸7の螺軸部7aが螺合されることによっ
て、これらガイド軸6及び送り軸7に支持されている。
しかして、送り軸7が回転するとナット12が送り軸7
の軸方向へ移動されることになり、それにより、移動ベ
ース8がトラッキング方向へ移動されることになる。
(e.2軸駆動部)[第1図乃至第3図、第6図] 18は移動ベース8に設けられた2軸駆動部である。
(e−1.2軸駆動体)[第1図、第2図] 19は移動ベース8に立設された前記支持軸9に支持さ
れた2軸駆動体である。
該2軸駆動体19はその直径の大きさの割には厚味のあ
る略円板状に形成されており、その中心部に挿通孔20
が、また、該挿通孔20の外周面との間の部分のうち挿通
孔20の右側の位置に取付孔21が、更に、挿通孔20を挟ん
で上記光通過孔21と反対側の位置に別の取付孔22が、そ
れぞれ、2軸駆動体19を厚み方向に貫通する状態で形成
されると共に、前後方向における中央部を挟んで両側に
位置する部分に上方から見て略三ヶ月形を成すヨーク配
置孔23、23′が形成されている。
尚、2軸駆動体19の外周面には図示しないフォーカシ
ング用コイルが巻装されており、また、該フォーカシン
グコイルのうち中心角で略90°間隔の4つの位置に図示
しないトラッキングコイルが設けられたコイル基板24、
25、26及び27が取着されている。
そして、2軸駆動体19はその挿通孔20に支持軸9が回
動自在に挿通されることによって、該支持軸9に回動自
在に、かつ、軸方向へ移動自在なるように支持されると
共に、その取付孔22に圧入されたバランサーピン28の下
端部が移動ベース8に支持されたダンパー部材29と連結
されることにより、中立位置に弾発的に保持されてい
る。
30は略円筒状に形成されると共に前記取付孔21に圧入
されたレンズ保持筒であり、該レンズ保持筒30に対物レ
ンズ31が取着されており、対物レンズ31はその光軸Z
(第6図参照)が2軸駆動体19の軸方向に沿って延びて
いる。
(e−2.マグネット、カバー等)[第1図乃至第3図、
第6図] 32及び32′は移動ベース8から立設されたヨークであ
り、該ヨーク32、32′はその大部分が2軸駆動体19に形
成された前記ヨーク配置孔23、23′に稍余裕を有した状
態で位置している。また、33、33′は移動ベース8から
立設されたマグネットであり、該マグネット33、33′は
2軸駆動体19の外周部を挟んでヨーク32、32′に外側か
ら対向する状態に配置されている。
従って、これらヨーク32、32′とマグネット33、33′
と移動ベース8とにより磁路が形成されると共に、この
磁路のうちヨーク32、32′とマグネット33、33′との間
の部分にフォーカシング用コイル及びトラッキング用コ
イルが位置することになる。
(e−3.サーボ) しかして、図示しないフォーカシング用コイルにフォ
ーカシング誤差信号に応じた方向及び値の駆動電流が供
給されると2軸駆動体19が軸方向、即ち、フォーカシン
グ方向へ移動され、それによって、対物レンズ31の光学
ディスク2の記録面に対するフォーカシングサーボが為
されることになり、また、図示しないトラッキング用コ
イルにトラッキング誤差信号に応じた方向及び値の駆動
電流が供給されると2軸駆動体19が回動され、それによ
って対物レンズ31の光軸の光学ディスク2の記録トラッ
クに対するトラッキングサーボが為されることになる。
34は移動ベース8に取着されたカバーであり、2軸駆
動体19、ヨーク32、32′及びマグネット33、33′等はこ
のカバー34により覆われている。
そして、カバー34の天板部のうち対物レンズ31と対向
した部分には略前後方向に沿って円弧状に延びる長孔35
が形成されており、対物レンズ31はこの長孔35を通して
光学ディスク2と対向される。
(f.対物レンズの光軸の傾きの調整)[第6図] しかして、対物レンズ31の光軸の前記走査方向におけ
る傾き調整は被ガイド子14を移動ベース8に対して移動
させることにより行なわれる。
即ち、対物レンズ31の光軸Zの向きが、例えば、第6
図に実線で示す向きとなっている状態から、これを同図
における反時計回り方向へ傾けようとするときは、被ガ
イド子14を適宜な量左側へ移動する。すると、被ガイド
子14の係合溝17、17′のガイド軸6と係合する位置が係
合溝17、17′の上端側へ移動するため、被ガイド子14は
ガイド軸6に対して略左斜め下方へ移動することにな
る。従って、移動ベース8が、第6図に2点鎖線で示す
ように、送り軸7に支持された位置を回動中心として反
時計回り方向へ微細に回動せしめられることになり、こ
れによって、対物レンズ31の光軸Zの向きが反時計回り
方向へ角度α傾くことになる。
また、対物レンズ31の光軸Zの向きを時計回り方向へ
傾けようとするときは、被ガイド子14を適宜な量右側へ
移動する。すると、被ガイド子14の係合溝17、17′のガ
イド軸6と係合する位置が係合溝17、17′の下端側へ移
動するため、被ガイド子14はガイド軸6に対して略右斜
め上方へ移動することになる。従って、移動ベース8
が、第6図に1点鎖線で示すように、送り軸7に支持さ
れた位置を回動中心として時計回り方向へ微細に回動せ
しめられることになり、これによって、対物レンズ31の
光軸Zの向きが時計回り方向へ角度β傾くことになる。
尚、対物レンズ31の光軸Zの傾き量は移動ベース8の
傾き量と同じであり、また、移動ベース8の傾き角θは
次のような一般式で求められる。
θ=l0・sin-1(l1・sin a) 上記一般式において、l0(第1図参照)は初期状態
におけるガイド軸6と送り軸7との間の距離、l1(第
6図参照)は被ガイド子14の移動距離、a(第1図参
照)は係合溝17、17′の延びる方向の移動ベース8に対
する角度である。
しかして、対物レンズ31の光軸Zの走査方向における
光学ディスク2の記録面に対する角度が調整される。
尚、被ガイド子14が、対物レンズ31の光軸Zの傾きの
調整が終了した後、接着等によって移動ベース8に固定
される。
(g.再生動作) 尚、図示を省略してあるが、移動ベース8の下面8a側
には、半導体レーザ、該半導体レーザから射出されたビ
ームを信号読取用のビーム及び誤差信号検出用のビーム
等複数のビームに回析するための位相回析格子、ビーム
スプリッタ、反射ミラー、光検出器等から成る光学ブロ
ックが設けられている。
しかして、光学ディスク2がターンテーブル5に装着
された状態から再生動作が開始されると、ターンテーブ
ル5と光学ディスク2が一体的に回転されると共に、半
導体レーザから射出したビーム光が移動ベース8に形成
された前記孔10を通して対物レンズ31に入射すると共に
対物レンズ31を透して光学ディスク2の記録面に形成さ
れた記録トラック4上に集光するように照射され、か
つ、該記録面において反射したビーム光が光検出器によ
り検出されて記録信号の読取及び誤差信号の検出が為さ
れ、それによって、2軸駆動体19に前記したフォーカシ
ングサーボ及び/又はトラッキングサーボがかけられな
がら、光学ピックアップ装置1がトラッキング方向へ移
動されることになる。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案光
学ピックアップ装置は、信号読取用のビームを光学ディ
スクの記録トラック上に集光させる対物レンズが設けら
れると共に被ガイド部と被送り部を有する移動ベース
と、上記対物レンズのトラッキング方向に延びると共に
上記被ガイド部が摺動自在に係合したガイド軸及び上記
被送り部が関係された送り軸とを備えていて、対物レン
ズの光軸の前記記録トラックの接線方向における傾きの
調整を必要とする光学ピックアップ装置において、上記
移動ベースの被ガイド部に上記接線方向に延びる案内長
孔を設けるとともに、合成樹脂から成る被ガイド部を移
動ベースの案内長孔が設けられた部分にアウトサート成
形することによりある程度強い力で押圧されると上記接
線方向にのみ移動可能なる状態で移動ベースに支持さ
せ、上記被ガイド部に上記接線方向において対物レンズ
の光軸方向に対して傾斜した方向に延びる係合溝を形成
して該係合溝にガイド軸を摺動自在に係合させ、上記被
ガイド部を移動ベースに対して移動することによって対
物レンズの光軸の傾き調整を行なうようにしたことを特
徴とする。
即ち、本考案によれば、被ガイド部を移動ベースに対
して移動すると、移動ベースとガイド軸との間の間隔が
変化するため移動ベースが送り軸に支持された位置を回
動中心として微細に回動されることになり、それによっ
て、移動ベースに設けられた対物レンズの光軸の傾きが
変化することになる。
従って、本考案光学ピックアップ装置によれば、対物
レンズの光軸の傾きの調整をこの種の装置に必要的に設
けられる被ガイド部とガイド軸を利用して行なうことが
できるので、対物レンズの光軸の傾きの調整を行なうた
めの特別な手段を設ける必要が無くなり、それによっ
て、部品点数を大幅に削減することができると共に、小
型化や軽量化を図ることができ、それでいて、対物レン
ズの傾きの調整を精度良く、かつ、短時間で行なうこと
ができる。
また、本考案光学ピックアップ装置においては、被ガ
イド部を移動ベースに対してアウトサート成形すると共
に成形された被ガイド部が移動ベースのうち被ガイド部
を支持する部分を締め付けるように設けたので、被ガイ
ド部を移動ベースに取り付ける作業を省略することがで
きる。
尚、前記実施例においては、ガイド軸と送り軸とが光
学ディスクの面と略平行な方向において平行に対向する
状態で配置されるものを示したが、本考案はガイド軸と
送り軸とがこのような方向において対向するものに限ら
れることが無い。
また、前記した実施例においては本考案を対物レンズ
の光軸のトラッキング方向における傾き調整を行なわな
いものに適用したが、本考案は対物レンズの光軸の傾き
の調整をトラッキング方向においても行なう光学ピック
アップ装置にも適用することができ、この場合、2つの
被ガイド部をトラッキング方向に離間して設けると共に
この一方の被ガイド部を移動ベースの厚み方向へ移動自
在なるように設けることが考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案光学ピックアップ装置の実施
例を示すものであり、第1図は第2図のI−I線に沿う
断面図、第2図は平面図、第3図は斜視図、第4図は第
1図のIV-IV線に沿う断面図、第5図は被ガイド子の斜
視図、第6図は光軸の傾きの調整作業を説明するための
正面図、第7図及び第8図は従来の光学ピックアップ装
置の一例を示すものであり、第7図は平面図、第8図は
第7図のIX-IX線に沿う断面図である。 符号の説明 1……光学ピックアップ装置、2……光学ディスク、4
……記録トラック、6……ガイド軸、7……送り軸、8
……移動ベース、12……被送り部、13、13′……案内長
孔、14……被ガイド部、17、17′……係合溝、31……対
物レンズ、Z……光軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号読取用のビームを光学ディスクの記録
    トラック上に集光させる対物レンズが設けられると共に
    被ガイド部と被送り部を有する移動ベースと、上記対物
    レンズのトラッキング方向に延びると共に上記被ガイド
    部が摺動自在に係合したガイド軸及び上記被送り部が関
    係された送り軸とを備えていて、対物レンズの光軸の前
    記記録トラックの接線方向における傾きの調整を必要と
    する光学ピックアップ装置であって、 上記移動ベースの被ガイド部に上記接線方向に延びる案
    内長孔を設けるとともに、合成樹脂から成る被ガイド部
    を移動ベースの案内長孔が設けられた部分にアウトサー
    ト成形することによりある程度強い力で押圧されると上
    記接線方向にのみ移動可能なる状態で移動ベースに支持
    させ、 上記被ガイド部に上記接線方向において対物レンズの光
    軸方向に対して傾斜した方向に延びる係合溝を形成して
    該係合溝にガイド軸を摺動自在に係合させ、 上記被ガイド部を移動ベースに対して移動することによ
    って対物レンズの光軸の傾き調整を行なうようにした ことを特徴とする光学ピックアップ装置
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