JPH07282417A - 消去ヘッド - Google Patents

消去ヘッド

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Publication number
JPH07282417A
JPH07282417A JP7462894A JP7462894A JPH07282417A JP H07282417 A JPH07282417 A JP H07282417A JP 7462894 A JP7462894 A JP 7462894A JP 7462894 A JP7462894 A JP 7462894A JP H07282417 A JPH07282417 A JP H07282417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole
magnetized
magnetic
ferrite substrate
medium
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7462894A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichirou Ashisaka
真一郎 足坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7462894A priority Critical patent/JPH07282417A/ja
Publication of JPH07282417A publication Critical patent/JPH07282417A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープレコーダの誤動作を生じさることがな
く、しかも媒体への傷付き等を発生させることのない信
頼性の高い消去ヘッドを提供する。 【構成】 磁性フェライト基板1と非磁性フェライト基
板2が接合一体化され、磁気記録媒体と摺接する媒体摺
動面4のうち磁性フェライト基板1にのみ着磁されてな
る消去ヘッドにおいて、磁性フェライト基板1に着磁さ
れる磁極をほぼS極単極とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテープレコーダ
等に用いられる消去ヘッドに関し、特に着磁パターンの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】各種テープレコーダーの中には、永久磁
石を基にして消去ヘッドの働きをさせているものがあ
る。例えば、図5に示すように、磁性フェライト基板1
01と非磁性フェライト基板102を接合一体化したヘ
ッドコア103の磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面1
04に、図6(b)に示すようにN極,S極,N極,S
極と交互に着磁された着磁部105を形成した消去ヘッ
ドが提案されている。
【0003】この消去ヘッドでは、磁性フェライト基板
101の媒体摺動面104のうち中央部分にのみ着磁が
されており、その強度は図6(a)で示すようにN極と
S極とでほぼ同程度とされている。なお、図6(a)の
波形は、ヘッドコア103に着磁された磁束密度の大き
さを表し、その波形高さが高い程磁束密度が高いことを
示す。
【0004】上記消去ヘッドのようにN極,S極を交互
に着磁するには、図7に示すような着磁ヨーク106に
平行な3本のスリット107を設けると共に、そのスリ
ット107内に導線108を配し、上記ヘッドコア10
3をこの着磁ヨーク106に押し当て、各導線108に
瞬時電流を流すことによって着磁を行う。
【0005】ところで、上記消去ヘッドをテープレコー
ダーの一種であるいわゆるビジネスマシーンに組み込む
と、マシーンが正常に動作しないという問題が発生す
る。すなわち、録音のオン・オフ時にテープ上に消去ヘ
ッドによるノイズが残ってしまい、早送り又は巻き戻し
をすると、そのノイズを頭出し信号と誤って検出し、テ
ープレコーダがストップしてまうという誤動作が生ず
る。
【0006】このため、本発明者等は、その原因を調べ
たところ、その着磁パターンに原因があることを見出し
た。すなわち、図8及び図9に示すように、マグネット
109のN極側をモールドケース110の内部に埋め込
み、S極側を媒体摺動面111に臨むように組み立てた
消去ヘッドを用いた場合には、テープ上にノイズが残ら
ず、テープレコーダの誤動作が生じなかった。
【0007】この消去ヘッドの着磁強度は、図9(a)
に示すように、ほぼS極単極とされている。つまり、S
極単極とすることによって、テープレコーダの誤動作を
防止することができる。なお、図6(a)中、かっこ内
の数字は磁束密度(単位:テスラ)を表す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
消去ヘッドを組み立てるには、図10に示すように、マ
グネット109をモードケース110に開口したマグネ
ット収納部112に収納する必要があることから、媒体
摺動面111に段差や隙間が生じ易い。そのため、かか
る段差や隙間によってテープに傷を付ける虞れがある。
【0009】そこで本発明は、上述の従来の有する技術
的な課題に鑑みて提案されたものであって、録音のオン
・オフ時にテープ上に消去ヘッドによるノイズを残すこ
とがなく、テープレコーダの誤動作を生じさせない信頼
性の高い消去ヘッドを提供すると共に、媒体への傷つき
等を発生させることのない消去ヘッドを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の消去ヘッドは、
磁性フェライト基板と非磁性フェライト基板が接合一体
化され、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面のうち磁性
フェライト基板にのみ着磁した消去ヘッドである。この
消去ヘッドでは、テープ上にノイズを残すことのないよ
うに、またテープに対して傷等を付けないようにするた
め、その磁性フェライト基板にほぼS極単極となるよう
に着磁したものである。
【0011】
【作用】本発明においては、マグネットをモールドケー
スに埋め込んだものではなく、磁性フェライト基板と非
磁性フェライト基板を接合一体化し、その磁性フェライ
ト基板の媒体摺動面にほぼS極単極となるように着磁し
たものであるので、媒体摺動面に段差や隙間等がなく、
該媒体に傷等を付ける虞れが生じない。また、S極単極
に着磁されていることから、録音のオン・オフ時にテー
プ上にノイズを残すことがなく、テープレコーダの誤動
作も生じない。
【0012】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の消
去ヘッドは、図1に示すように、磁性フェライト基板1
と非磁性フェライト基板2とからなり、これら磁性フェ
ライト基板1と非磁性フェライト基板2とが互いの一側
面同士を突き合わせ接合一体化されることにより1チッ
プのヘッドコア3とされている。
【0013】このヘッドコア3の媒体摺動面4は、スペ
ーシングロス等の発生を防止するために、円弧状とされ
ており、媒体との当たりが確保されるようになされてい
る。また、このヘッドコア3には、該ヘッドコア3をビ
ジネスマシーンに取付けるためのヘッド取付け孔5が厚
み方向に貫通して設けられている。
【0014】上記ヘッドコア3を構成する磁性フェライ
ト基板1と非磁性フェライト基板2は、共に平面略矩形
状をなすチップとして形成されている。その一方の磁性
フェライト基板1は、媒体摺動面4に後述するパターン
の着磁がなされることから、バリウムフェライトによっ
て形成されている。
【0015】着磁部6は、磁性フェライト基板1の媒体
摺動面4のうち略中央部分に着磁されている。その着磁
部6の磁極は、表1のパターン3で示すように、ほぼS
極単極とされている。すなわち、中央にS極が95テス
ラ着磁され、その両脇にN極がそれぞれ5テスラづつ着
磁されたパターンとされている。
【0016】
【表1】
【0017】磁性フェライト基板1の媒体摺動面4にほ
ぼS極単極となるように着磁するには、図2及び図3に
示す着磁装置を用いる。かかる着磁装置は、図4に示す
ように、円柱状をなす鉄芯7に導線8を巻き、この導線
8に電流を流すことにより発生する磁界を利用して着磁
する原理を利用したものである。
【0018】着磁装置の具体的構成は、図2及び図3に
示すように、鉄芯9と、この鉄芯9を配する着磁ヨーク
10と、上記鉄芯9の周囲に巻き付けられる第1の導線
11と第2の導線12とから構成されている。
【0019】鉄芯9は、磁性フェライト基板1の媒体摺
動面4にほぼS極単極となるように着磁するためのもの
で、真鍮よりなる着磁ヨーク10に設けられた切欠部1
3に配されている。かかる切欠部13は、ヘッドコア3
の媒体摺動面4が押し付けられる着磁面14よりその反
対側の面であるバック面15へとその厚み方向に略中央
部分に至る位置まで切り欠かれた略コ字状をなす溝とし
て形成されている。また、この切欠部13は、鉄芯9と
の間に第1の導線11を配するに足る隙間16,17を
有した大きさとして形成されている。なお、着磁面14
は、ヘッドコア3の媒体摺動面4が凸状の円弧形状とさ
れるため、これに応じた凹状の円弧形状として形成され
ている。
【0020】さらに、これら鉄芯9と着磁ヨーク10に
は、上記隙間16,17と直交する方向に第2の導線1
2を配するに足る大きさのスリット18,19が設けら
れている。これらスリット18,19は、着磁ヨーク1
0の短辺方向における両側縁部分に、上記切欠部13と
同じ深さまで形成されている。かかるスリット18,1
9が設けられることにより、鉄芯9は3分割され、中央
の一番大きい鉄芯9aとその両側の小さいな鉄芯9b,
9cとからなる。
【0021】上記第2の導線12は、電磁石と同様、中
央の鉄芯9aを取り囲むようにして一方のスリット18
より他方のスリット19を通って所定数巻かれている。
これに対して、第1の導線11は、中央の鉄芯9aとそ
の両側の鉄芯9b,9cのみを取り囲むようにして一方
の隙間17から他方の隙間16を通って設けられてい
る。この第1の導線11の一方の端子11aは、第2の
導線12のプラス側と接続されている。また、この第1
の導線11の他方の端子11bは、第2の導線12のマ
イナス側と接続されている。なお、図3には、配線を明
確なものとするために、簡略化して示してある。
【0022】上記第2の導線12は、図4と同じく電磁
石の構成とされ、磁性フェライト基板1の媒体摺動面4
にほぼS極単極となるように着磁する役目をする。これ
に対して第1の導線11は、媒体摺動面4に着磁される
S極の両側に発生するN極の磁束密度を小さくするため
の打ち消し用のコイルとして機能する。
【0023】上述のように構成された着磁装置を用い
て、ヘッドコア3の磁性フェライト基板1の媒体摺動面
4に着磁するには、図2に示すように、該ヘッドコア3
をその媒体摺動面4が着磁装置の着磁面14に面接触す
るように押し当てる。そして、これら第1の導線11と
第2の導線12に瞬時電流を流す。すると、鉄芯9の着
磁面14からN極の磁界が発生する。この磁界によっ
て、磁気記録媒体13の媒体摺動面4には、N極と反対
向きのS極が着磁されることになる。また、媒体摺動面
4に着磁されるS極の両側には、N極が若干着磁される
ことになるが、このN極の磁束密度は第1の導線11に
通電し発生する磁界によって打ち消され、その大きさが
小さくなる。したがって、磁気記録媒体13の媒体摺動
面4に着磁される磁極は、ほぼS極単極となる。
【0024】このようにして着磁されたS極単極からな
る消去ヘッド(パターン3)と、表1の媒体摺動面にN
極とS極がほぼ同じ程度の磁束密度を有するように混在
した消去ヘッド(パターン1及びパターン2)をビジネ
スマシーンに組み込み、それぞれについて誤動作が発生
するか否かを調べてみた。また、テープ上に記録されて
いる信号の消去率についても調べてみた。その結果を表
1に示す。表1中、○印は消去率が良好であることを示
す。
【0025】媒体摺動面にほぼ同一程度の磁束密度を有
するN極とS極が混在している消去ヘッド(パターン1
及びパターン2)では、消去率については問題はない
が、誤動作が生じる。これに対して、S極単極とした消
去ヘッド(パターン3)では、消去率はもちろんのこ
と、誤動作も生じていないことがわかる。つまり、S極
単極とすることにより、録音のオン・オフ時にテープ上
に消去ヘッドによるノイズが残らない。このため、早送
り又は巻き戻しを行っても、ノイズが無いためにかかる
ノイズを頭出し信号と誤って検出することがなく、スト
ップしてしまうというような誤動作が生じない。
【0026】また、この消去ヘッドでは、マグネットを
ヨークに埋め込むタイプの消去ヘッドとは異なり、着磁
によって媒体摺動面をほぼS極単極とするので、媒体摺
動面には段差等が無く、テープ等に対して傷を与えるよ
うなことがない。
【0027】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の消去ヘッドにおいては、媒体摺動面をほぼS極単極
としているので、ビデオテープレコーダーに組み込んだ
場合でも録音のオン・オフ時にテープ上に消去ヘッドに
よるノイズが残らず、早送り又は巻戻しの際に、そのノ
イズを頭出し信号と誤って検出しストップするような誤
動作が防止できる。また、媒体摺動面の磁極は着磁によ
るので、マグネットをヨークに埋め込むようなものとは
異なり、媒体摺動面に突起等がなく、この媒体摺動面に
接する磁気記録媒体に傷等を付ける虞れを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した消去ヘッドの斜視図である。
【図2】ヘッドコアに着磁する様子を示す斜視図であ
る。
【図3】着磁装置に巻かれる導線の配線状態を示す平面
図である。
【図4】鉄芯に導線を巻きこれに瞬時電流を流したとき
に発生する磁界で着磁を行う着磁装置の基本原理を示す
斜視図である。
【図5】従来の消去ヘッドの斜視図である。
【図6】従来の消去ヘッドの着磁強度と着磁パターンを
示すもので、(a)は着磁強度を示す特性図、(b)着
磁パターンを示す模式図である。
【図7】従来の消去ヘッドのヘッドコアに着磁する様子
を示す斜視図である。
【図8】マグネットをモールドケースに埋め込んでなる
消去ヘッドの斜視図である。
【図9】マグネットをモールドケースに埋め込んでなる
消去ヘッドの着磁強度と着磁パターンを示すもので、
(a)は着磁強度を示す特性図、(b)は着磁パターン
を示す模式図である。
【図10】マグネットをモールドケースに収納する様子
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 磁性フェライト基板 2 非磁性フェライト基板 3 ヘッドコア 4 媒体摺動面 5 ヘッド取付け孔 6 着磁部 9 鉄芯 10 着磁ヨーク 11 第1の導線 12 第2の導線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性フェライト基板と非磁性フェライト
    基板が接合一体化され、磁気記録媒体と摺接する媒体摺
    動面のうち磁性フェライト基板にのみ着磁されてなる消
    去ヘッドにおいて、 磁性フェライト基板に着磁される磁極は、ほぼS極単極
    であることを特徴とする消去ヘッド。
JP7462894A 1994-04-13 1994-04-13 消去ヘッド Withdrawn JPH07282417A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7462894A JPH07282417A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 消去ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7462894A JPH07282417A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 消去ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07282417A true JPH07282417A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13552658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7462894A Withdrawn JPH07282417A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 消去ヘッド

Country Status (1)

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JP (1) JPH07282417A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10475472B2 (en) 2016-06-22 2019-11-12 Insurgo Media Services Ltd Magnetic head

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10475472B2 (en) 2016-06-22 2019-11-12 Insurgo Media Services Ltd Magnetic head

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010703