JPH0728152B2 - ラック搭載用通信機器ケース - Google Patents

ラック搭載用通信機器ケース

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JPH0728152B2
JPH0728152B2 JP25302090A JP25302090A JPH0728152B2 JP H0728152 B2 JPH0728152 B2 JP H0728152B2 JP 25302090 A JP25302090 A JP 25302090A JP 25302090 A JP25302090 A JP 25302090A JP H0728152 B2 JPH0728152 B2 JP H0728152B2
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和彦 深尾
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愛知電子株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、搭載可能な機器の高さピッチの異なる複数規
格のラックに対する搭載が可能な通信機器ケースに関す
る。
【従来技術】
従来、通信機器を搭載するラックには、例えば、CATVの
分野で多用されているJIS規格ラックと放送の分野で多
用されているEIA規格ラックとが存在する。 JIS規格ラックで搭載可能な通信機器ケースは、幅が480
mmで高さ(ラックに搭載した状態でラックの高さ方向の
長さを通信機器の高さという)が50mmの整数倍である。
そのため、ラックの取付穴のピッチは50mmとなってい
る。又、これ以外の間隔で設けられた任意ピッチ仕様も
ある。 又、EIA規格ラックで搭載可能な通信機器ケースは、幅
が482.6mmで、高さが44.45mmの整数倍である。そのた
め、ラックの取付穴のピッチは15.875−15.875−12.7mm
の繰り返しのユニバーサルピッチと、31.75−12.7mmの
繰り返しのワイドピッチの2種類存在する。 又、通信機器10は第10図に示すように、前面パネル11を
有しており、この前面パネル11は両端において、通信機
器10の幅Aに比べて突出した状態となっている。そし
て、この突出した部分12,13にラックに対する取付穴14,
15が形成されている。 通信機器10はこの取付穴14,15とラックの両側の柱に形
成された取付穴とを一致させて、螺子締めによりラック
に搭載される。 このように、従来では、各規格のラックに搭載可能な通
信機器寸法がそれぞれ異なっていた。
【発明が解決しようとする課題】
このため、同一の機能を有する通信機器であっても、各
規格毎にその通信機器を準備する必要があった。 従って、製造効率が悪いことや、規格の異なるラックに
対する搭載可能な通信機器の互換性がなく設備利用効率
が悪く、使い勝手が悪いという問題があった。 本発明は上記課題を解決するために成されたものであ
り、その目的は、単一の通信機器を多様な規格のラック
に搭載可能として、汎用性をもたせることである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための発明の構成は、搭載される通
信機器ケースの高さのピッチが異なる規格を有した複数
のラックのなかで、搭載可能な最小ピッチの高さに構成
された通信機器ケースと、各規格毎に準備され、通信機
器ケースの両側面に着脱可能に配設されるL字形状の金
具であって、L字形状の一面は通信機器ケースの側面に
接合され、L字形状の他面は高さが対応する規格の搭載
可能な最小ピッチ高さに等しく、その通信機器ケースの
正面パネルの面と一面で側方に突出され、その面に前記
ラックの搭載ピッチに適合した位置に取付孔が形成され
ている取付金具と、通信機器ケースの底面に着脱可能に
配設され、通信機器ケースの幅に等しい長さの長尺L字
形状のスペーサであって、L字形状の一面は通信ケース
の底面に接合され、L字形状の他面は対応する規格の搭
載可能な最小ピッチ高さと通信機器ケースの高さとの差
を幅としその通信機器ケースの正面パネルの面と同一面
で下方に突出されたスペーサとを設けたことである。
【作用】
通信機器ケースの高さは複数の規格ラックのなかで、最
小ピッチで作られている。そして、各規格のラックに搭
載可能な取付穴の形成されたL字形状の取付金具が各規
格毎に準備されている。 通信機器をある規格のラックに搭載する場合には、その
規格に応じた取付金具が選択され、L字形状の一面が通
信機器ケースの側面に取付けられる。L字形状の他面
は、取り付けるラックの取付穴に対応した位置に取付穴
が形成されている。通信機器はその取付金具によって、
ラックに螺子締め固定される。 前面パネルと同一平面を構成する取付金具の面の高さは
ラックの搭載可能な最小ピッチと一致している。この通
信機器をピッチの大きなラックに搭載する場合には、搭
載された通信機器間で空間が生じる。この空間は、通信
機器ケースの底面に一面が接合される長尺L字形状のス
ペーサで埋められる。
【実施例】
以下、本発明を具体的な一実施例に基づいて説明する。 本実施例は、CATVの分野で多用されているJIS規格と放
送の分野で多用されているEIA規格を例示する。 第8図はJIS規格のラックを示し、第9図はEIA規格のラ
ックを示した平面図である。 JIS規格のラックは50mmピッチで取付穴30が形成されて
いる。 又、EIA規格ユニバーサルピッチのラックでは、第9図
の右列で示したように、15.875−15.875−12.7mmの繰り
返しで取付穴32が形成されている。又、EIA規格ワイド
ピッチのラックでは、第9図の左列で示したように、3
1.75−12.7mmの繰り返しで、取付穴33が形成されてい
る。 第1図、第2図は本発明の具体的な実施例に係るラック
搭載用通信機器ケースを示した斜視図であり、第1図は
JIS規格ラックに搭載する場合の組立を示し、第2図はE
IA規格ラックに搭載する場合の組立を示す。 通信機器ケース20はJIS規格ラック用及びEIA規格ラック
用で大きさが共通であり、幅D、高さHの直方体形状を
しており、正面パネル21を有している。 この通信機器ケース20の高さHは、EIA規格ラックで搭
載可能な最小高さ44.45mmに製造されている。 取付金具はJIS規格ラック用とEIA規格ラック用とが準備
されている。 JIS規格の取付金具24,25は、第3図に示すように、L字
形状に構成されており、側面取付面40と前面取付面41と
を有している。前面取付面41の中央部にはJIS規格のラ
ックの取付穴30と一致する取付穴42(切欠き)が形成さ
れている。側面取付面40には本取付金具24,25を通信機
器ケース20の側面20a,20bに取り付けるための連通孔43
が形成されている。又、取付金具24,25の高さHJはJIS規
格ラックに搭載可能な最小高さ50mmである。 又、EIA規格の取付金具26,27は、第4図に示すように、
L字形状に構成されており、側面取付面44と前面取付面
45とを有している。前面取付面45にはEIA規格ラックの
取付穴32のピッチと一致する31.75mm間隔で取付穴46が
形成されている。側面取付面44には本取付金具26,27を
通信機器ケ−ス20の側面20a,20bに取り付けるための連
通孔47が形成されている。又、本取付金具26,27の高さH
EはEIA規格ラックに搭載可能な最小高さ44.45mmであ
る。 更に、他の備品として、第5図に示すように、JIS規格
用のL字形状の把手50,51が準備されており、側面取付
面52には、本把手50,51を通信機器ケ−ス20の側面20a,2
0bに取り付けるための連通孔53が形成されている。又、
前面取付面54が把手となる。この把手50,51の高さは50m
mである。 同様に、第6図に示すように、EIA規格用のL字形状の
把手60,61が準備されており、側面取付面62には、本把
手60,61を通信機器ケ−ス20の側面20a,20bに取り付ける
ための連通孔63が形成されている。又、前面取付面64が
把手となる。この把手60,61の高さ44.45mmである。 更に、第7図に示すように、JIS規格ラック用としてス
ペ−サ70が準備されている。このスペ−サ70は長尺L字
形状をしており、前面パネル71と上面取付面72とを有し
ている。そして、上面取付面72には本スペ−サ70を通信
機器ケ−ス20の底面20cに螺子締め固定するための連通
孔73(切欠き)が形成されている。そのスペ−サ70の高
さHOは、JIS規格ラックに搭載可能な最小高さ50mmと本
通信機器ケ−ス20の高さ44.45との差5.55mmである。 本通信機器ケ−ス20は上述した部品を備えている。 次に、本通信機器ケ−ス20をJIS規格ラックに搭載する
機器として組み立てる方法について説明する。 把手50の側面取付面52と取付金具24の側面取付面40とが
合わせられた状態で、連通孔43,53に螺子を挿入して、
第1図に示すように、通信機器ケ−ス20の側面20aに螺
子締め固定される。同様に、把手51と取付金具25とが合
わせられた状態で、連通孔43,53に螺子を挿入して通信
機器ケ−ス20の側面20bに螺子締め固定される。 又、スペ−サ70が通信機器ケ−ス20の底面20cに連通孔7
3に螺子を挿入して、螺子締め固定される。この結果、
本通信機器ケース20を前面から見ると、前面パネル21、
取付金具24の前面取付面41、取付金具25の前面取付面4
1、スペーサ70の前面パネル71とが同一平面を構成し、
その平面の高さはJIS規格ラックに搭載可能な50mmとな
る。即ち、JIS規格ラックに搭載しても通信機器ケース
間に隙間が生じない。又、把手50,51の高さは50mmであ
るので、これらの把手を含めてJIS規格ラック用の通信
機器ケースとなる。この把手50,51によりラックへの搭
載や、通信機器ケース20の搬送が容易となる。 次に、本通信機器ケース20をEIA規格ラックに搭載する
機器として組み立てる方法について説明する。 本通信機器ケース20をEIA規格用に構成するは、把手60
の側面取付面62と取付金具26の側面取付面44とが合わせ
られた状態で、連通孔47,63に螺子を挿入して、第2図
に示すように、通信機器ケース20の側面20aに螺子締め
固定される。同様に、把手61と取付金具27とが合わせら
れた状態で、連通孔47,63に螺子を挿入して、通信機器
ケース20の側面20bに螺子締め固定される。 この結果、本通信機器ケース20を前面から見ると、前面
パネル21、取付金具26の前面取付面45、取付金具27の前
面取付面45とが同一平面を構成し、その平面の高さはEI
A規格ラックに搭載可能な44.45mmとなる。又、把手60,6
1の高さは44.45mmであるので、これらの把手を含めてEI
A規格ラック用の通信機器ケースとなる。この把手60,61
によりラックへの搭載や、通信機器ケース20の搬送が容
易となる。
【発明の効果】
本発明は、通信機器ケースの高さを規格の異なる複数の
ラックのなかで、搭載可能な最小ピッチの高さに構成
し、高さが各規格のラックに搭載可能な最小高さに等し
く、通信機器ケースの両側面に着脱可能に配設されるL
字形状で前面にその規格の取付ピッチに適合した位置に
取付穴を有した取付金具と、通信機器ケースの底面に着
脱可能に配設され、対応する規格の搭載可能な最小ピッ
チ高さと通信機器ケースの高さとの差を幅としその通信
機器ケースの正面パネルの面と同一面で下方に突出され
たスペーサとを設けたものである。 従って、本通信機器ケースは、その本体の寸法を共通と
して、取付金具とスペーサとを選択して組付けること
で、各規格のラックに搭載可能な通信機器ケースを組み
立てることができる。よって、通信機器ケースの製造効
率、設備利用率を向上させることができ、使用勝手が良
くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図示は本発明の具体的な実施例に係るJIS規格の通
信機器ケースの組立状態を示した斜視図である。第2図
は同じくEIA規格の通信機器ケースの組立状態を示した
斜視図である。第3図はJIS規格用の取付金具を示した
斜視図である。第4図はEIA規格用の取付金具を示した
斜視図である。第5図はJIS規格用の把手を示した斜視
図である。第6図はEIA規格用の把手を示した斜視図で
ある。第7図はJIS規格用のスペーサを示した斜視図で
ある。第8図はJIS規格用ラックを示した平面図。第9
図はEIA規格用ラックを示した平面図。第10図は従来の
通信機器ケースを示した斜視図である。 20……通信機器ケース、24,25,26,27……取付金具、50,
51,60,61……把手 70……スペーサ、42,46……取付穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搭載される通信機器ケースの高さのピッチ
    が異なる規格を有した複数のラックのなかで、搭載可能
    な最小ピッチの高さに構成された通信機器ケースと、 前記各規格毎に準備され、前記通信機器ケースの両側面
    に着脱可能に配設されるL字形状の金具であって、L字
    形状の一面は前記通信機器ケースの側面に接合され、L
    字形状の他面は高さが対応する規格の搭載可能な最小ピ
    ッチ高さに等しく、その通信機器ケースの正面パネルの
    面と同一面で側方に突出され、その面に前記ラックの搭
    載ピッチに適合した位置に取付孔が形成されている取付
    金具と、 前記通信機器ケースの底面に着脱可能に配設され、前記
    通信機器ケースの幅に等しい長さの長尺L字形状のスペ
    ーサであって、L字形状の一面は前記通信ケースの底面
    に接合され、L字形状の他面は対応する規格の搭載可能
    な最小ピッチ高さと前記通信機器ケースの高さとの差を
    幅としその通信機器ケースの正面パネルの面と同一面で
    下方に突出されたスペーサと から成るラック搭載用通信機器ケース。
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JP4665356B2 (ja) * 2001-07-26 2011-04-06 ソニー株式会社 電子機器
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