JPH07281211A - 電気光学素子 - Google Patents

電気光学素子

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JPH07281211A
JPH07281211A JP7233594A JP7233594A JPH07281211A JP H07281211 A JPH07281211 A JP H07281211A JP 7233594 A JP7233594 A JP 7233594A JP 7233594 A JP7233594 A JP 7233594A JP H07281211 A JPH07281211 A JP H07281211A
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JP
Japan
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electrode
electro
gate insulating
pixel electrode
insulating film
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Application number
JP7233594A
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English (en)
Inventor
Masaru Kawabata
賢 川畑
Akira Nakano
陽 仲野
Chisato Iwasaki
千里 岩崎
Tatsumi Fujiyoshi
達巳 藤由
Shozo Takamura
章三 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FURONTETSUKU KK
Frontec Inc
Original Assignee
FURONTETSUKU KK
Frontec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本願発明は、蓄積容量を設ける構造のものに
おいて従来よりも高温の最適な条件で画素電極を形成で
きるようになり画素電極の抵抗値特性を安定化できて電
気光学素子の表示特性を向上し得るとともに、有効開口
率を大きくできる電気光学素子を提供することを目的と
する。 【構成】 本願発明は、薄膜トランジスタのゲート電極
を前記走査配線に、ドレイン電極を前記透明画素電極
に、ソース電極を前記信号配線にそれぞれ接続し、透明
画素電極を前記薄膜トランジスタを構成する半導体膜お
よびゲート絶縁膜よりも基板側に形成してなり、前記蓄
積容量を前記ゲート絶縁膜に形成されたコンタクトホー
ルを介して前記透明画素電極と電気的に接続された容量
電極と、前段の走査配線と、前記容量電極および前段の
走査配線との間に介在されたゲート絶縁膜とから形成し
てなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタと蓄
積容量が形成されてなる電気光学素子に係わり、詳しく
は蓄積容量を形成するための特別な構造を採用したもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】図24は、薄膜トランジスタをスイッチ
素子に用いたアクティブマトリックス液晶表示装置の等
価回路の一構成例を示すものである。図24において、
多数の走査配線Gi-1,Gi,Gi+1,・・・と、多数の信号
配線,Sj,Sj+1…とがマトリックス状に交差して配線
され、各走査配線G・・・は走査回路に、各信号配線S・・・
は信号供給回路にそれぞれ接続され、各線の交差部分の
近傍に薄膜トランジスタTij・・・が設けられ、これらの
薄膜トランジスタTij・・・のドレイン電極Dにコンデン
サとなる容量部Cij・・・と液晶素子LCij・・・が接続され
て回路が構成されている。図24に示す従来構成の回路
においては、走査配線Gi…を順次走査して1つの走査
配線Gi上のすべての薄膜トランジスタT・・・を一斉にオ
ン状態とし、この走査に同期させて信号供給回路から信
号配線Si…を介し、このオン状態の薄膜トランジスタ
ijに接続されている容量部Cijのうち、表示するべき
液晶素子に対応した容量部Cijおよび液晶素子LCij
信号電荷を蓄積する。この蓄積された信号電荷は、薄膜
トランジスタTijがオフ状態になっても次の走査に至る
までは対応する液晶素子を励起し続けるので、液晶素子
が制御信号により制御され、表示できたことになる。即
ち、このような駆動を行なうことで、外部の駆動用の回
路からは時分割駆動していても、各液晶素子はスタティ
ック駆動されていることになる。
【0003】図25〜図27は、図24に等価回路で示
した従来のアクティブマトリックス液晶表示装置におい
て、走査配線Gと信号配線Sなどを実際に備えたアクテ
ィブマトリックス基板の一構造例の要部を示す。図25
〜図27に示すアクティブマトリックス基板において、
ガラスなどの透明基板1上に、走査配線Gと信号配線S
とがマトリックス状に配線されている。そして、走査配
線Gと信号配線Sとの交差部分の近傍に薄膜トランジス
タ3が設けられている。
【0004】図25と図26に示す薄膜トランジスタ3
は、逆スタガ型の一般的な構成のものであり、走査配線
Gから引き出して設けたゲート電極8aとその上のゲー
ト酸化膜8bの上に絶縁膜9を設け、このゲート絶縁膜
9上にアモルファスシリコン(a-Si)からなる半導
体膜10aを設け、更にこの半導体層10a上に、チャ
ネル保護膜10bを中央に挟んでn+型微結晶Si層1
0cを設け、その上に導電体からなるドレイン電極11
とソース電極12とを設けて構成されている。また、ド
レイン電極11が画素電極15に接続され、ソース電極
12が信号配線Sに接続されるとともに、ドレイン電極
11やソース電極の上方にこれらを覆うパッシベーショ
ン膜13が形成されている。そして、前記構成のアクテ
ィブマトリックス基板の上方に、液晶16と他方の基板
17とが設けられ、前記パッシベーション膜13と基板
17において、液晶16と接する面には配向膜が形成さ
れている。従って、前記画素電極15が前記液晶16の
分子に電界を印加すると液晶分子の配向制御ができるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記液晶1
6に同極性の電荷を印加し続けると、直流成分によって
液晶16に接している配向膜のイオン成分が片方にかた
まり、吸着した電荷により電場が生じて表示が焼き付い
てしまう問題があるために、画素電極15に印加する電
圧の極性が逆になっても液晶は同じ光透過特性を有する
ことを利用し、液晶の交流駆動を行ない、前記焼き付き
の問題の解消を図っている。
【0006】ところが、液晶を交流駆動した場合、寄生
容量が発生し、ゲート電圧が画素電極に飛び込み、画素
電極15の電位の動的電圧シフトが発生する。前記電圧
シフトを発生させる寄生容量とは、アクティブマトリッ
クス液晶表示装置の一部に形成したゲート絶縁膜9が容
量化してしまうためである。これは、図25〜図27に
示す実際の液晶表示素子の構造において、基板1上に走
査配線Gや画素電極15を形成した後にこれらを覆うゲ
ート絶縁膜9を形成し、このゲート絶縁膜9上に種々の
成膜を行なって薄膜状のトランジスタ3を形成する関係
から、これらの部分と走査配線Gとの間のゲート絶縁膜
の部分が容量を形成し、これが寄生容量となってしまう
ことに起因しており、現在のアクティブマトリックス液
晶表示装置では構造的に避けられないものである。
【0007】そこで従来では、以下に説明する蓄積容量
を液晶表示装置に組み込むことにより前記の寄生容量の
問題の解消を図っている。即ち、従来の液晶表示装置に
おいては、前記の要因によってその容量値などが多少変
動しても図24に示す等価回路において、容量部Cij
容量が十分に大きければ、前記の影響が少なくなること
を利用し、例えば図27に示すようにゲート絶縁膜9の
上に形成された画素電極15に、延出部15aを設け、
この延出部15aと隣接する他の画素電極15に接続さ
れた走査配線Gとにより蓄積容量を形成している。な
お、図27に示す構造においては、走査配線Gを下層の
Al層G1と上層のTa層G2からなる2層構造とし、T
a層G2上に更にTa23からなるゲート絶縁膜9aを
設けて構成されている。また、この構造において走査配
線Gと画素電極15はともにゲート絶縁膜9の上の同じ
層に形成されている。
【0008】ところが、前記の構造であると、半導体膜
10aを形成した後に画素電極15を形成することにな
るために、画素電極15の成膜時に半導体膜10aに悪
影響を与えない程度の低温(例えば250℃程度)での
成膜を行わなくてはならないが、このため画素電極15
の抵抗値特性が不安定となり、ひいては電気光学素子の
表示特性が不安定になる問題があった。また、この種の
構造においては、隣接する画素電極15、15とその間
に挟まれて配置される走査配線Gとの位置関係がゲート
絶縁膜9上で図28に示すように横並びの同一層関係に
なるために、必然的に走査配線Gと画素電極15との間
に距離D1があくことになる。この距離D1の大きさは、
両者の絶縁を確実に得るためにエッチングマージンとし
て5〜10μm程度必要になってしまうので、隣接する
画素電極15、15の間隔をこれ以上小さくできない問
題があった。この画素電極15、15の間の間隔は、表
示に寄与しない領域になるので、通常は対向する基板1
7側に設けられるブラックマスクで覆い隠すことになる
が、このため液晶の開口率を大きくできない問題があっ
た。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、蓄積容量を設ける構造のものにおいて従来よりも
高温の最適な条件で画素電極を形成できるようになり画
素電極の抵抗値特性を安定化できて電気光学素子の表示
特性を向上し得るとともに、有効開口率を大きくできる
電気光学素子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、対向配置された一対の基板の
間に電気光学材料が挟持され、前記基板の対向する面は
少なくとも表面が絶縁性であり、前記基板の表面に複数
の信号配線と複数の走査配線とが交差して形成されてな
り、前記信号配線と走査配線との交差部にそれぞれ透明
画素電極と薄膜トランジスタと蓄積容量が形成されてな
る電気光学素子において、前記薄膜トランジスタのゲー
ト電極を前記走査配線と、ドレイン電極を前記透明画素
電極と、ソース電極を前記信号配線とそれぞれ接続し、
前記透明画素電極を前記薄膜トランジスタを構成する半
導体膜およびゲート絶縁膜よりも基板側に形成し、前記
蓄積容量を、前記ゲート絶縁膜に形成されたコンタクト
ホールを介して前記透明画素電極と電気的に接続された
容量電極と、前段の走査配線と、前記容量電極および前
段の走査配線との間に介在されたゲート絶縁膜とから形
成してなるものである。
【0011】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1記載の電気光学素子において、信号配
線を挟んで互いに隣接する画素電極上にゲート絶縁膜を
形成し、このゲート絶縁膜上であって、互いに隣接する
画素電極の間に信号配線を形成してなるものである。
【0012】請求項3記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1または2記載の電気光学素子におい
て、容量電極を前段の走査配線上のゲート絶縁膜上に走
査配線に沿って形成し、前記容量電極をゲート絶縁膜に
形成されたコンタクトホールを介して画素電極よりも幅
狭の接続部により画素電極に接続してなるものである。
【0013】請求項4記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1、2または3記載の電気光学素子にお
いて、薄膜トランジスタとして、ゲート電極を最下部に
位置させた逆スタガ構造にしてなるものである。
【0014】請求項5記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1、2、3または4記載の電気光学素子
において電気光学材料を液晶としたものである。
【0015】
【作用】薄膜トランジスタを構成する半導体膜およびゲ
ート絶縁膜よりも基板側に画素電極を形成しているため
に、画素電極の形成後に半導体膜を形成することが可能
になる。従って画素電極を成膜する際に半導体膜への影
響を考慮する必要が無くなるので、画素電極の成膜に好
ましい条件、例えば、高温(300〜350℃程度)の
最適温度条件で成膜することができる。よって、画素電
極の抵抗値特性を安定化することができ、ひいては電気
光学素子の表示特性が安定化する。更に、画素電極に接
続させて設けた容量電極とそれに接するゲート絶縁層と
それに接する走査配線とで容量を構成できるので、これ
を蓄積容量とすることができ、これにより寄生容量によ
る動的電圧シフトを少なくすることができる。
【0016】また、信号配線と画素電極とがゲート絶縁
膜を介して異なる層に形成されているので信号配線と画
素電極との間隔をアライメントマージンで支配すること
ができ、これにより、横方向に隣接する画素電極間の間
隔を2μm程度とすることが可能になる。よって、横方
向の画素電極間の間隔を小さくできるので、有効開口率
が向上する。即ち、縦方向走査線本数は、通常のTV画
面で約480本(240本)、通常のパソコン画面で4
00〜480本(例えばVGA規格のもの)であるのに
対し、横方向画素数は通常のTVで400〜1000、
通常のパソコンで1920(640×3)という関係が
あるので、通常の場合、1画面当たり横方向の画素数の
方が多くなっている。このため、横方向の有効表示領域
を増やすことが開口率の向上面で有効であり、前記のよ
うに横方向に隣接する画素電極間の間隔を小さくするこ
とで結果的に有効開口率の向上につながる。更に、これ
らの構造は逆スタガ構造の薄膜トランジスタとして好適
であり、電気光学材料が液晶であると好適な表示素子が
実現される。なお、この例の薄膜トランジスタアレイ基
板を液晶駆動用として用いる場合の構造は、図26に示
す従来例の構造の場合と同様に対向する基板17を配置
し、これらの間に液晶を封入して構成すれば良い。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図3は本発明に係る電気光学素子を
液晶表示装置用の薄膜トランジスタアレイ基板に適用し
た一例を示すもので、この例の薄膜トランジスタアレイ
基板は、基板20上にマトリックス状に信号配線21と
走査配線22が設けられ、それらの間に平面矩形状の画
素電極23とチャネルエッチ型の薄膜トランジスタ24
が設けられている。
【0018】この例の薄膜トランジスタアレイ基板にお
いて、その断面の詳細構造は図2と図3に示すように、
基板20の上に信号配線21と走査配線22とがマトリ
ックス状に形成され、各配線の交差部分は後述するゲー
ト絶縁膜28で絶縁され、信号配線21にはソース電極
26が、走査配線22にはゲート電極27がそれぞれ形
成されている。また、信号配線21と走査配線22とに
より囲まれた部分であって、基板20の上面には、走査
配線22と同一層を構成するように画素電極23が形成
されている。そして、走査配線22と画素電極23の上
にはゲート絶縁膜28が形成されている。
【0019】また、図1に示す平面矩形状の画素電極2
3のコーナ部分に形成されている薄膜トランジスタ24
においては、図2に断面構造を示すように、ゲート電極
27上のゲート絶縁膜28上にa-Si(i)層30
(イントリンシックアモルファスSi層)と、a-Si
(n+)層(n+型アモルファスSi層)31とが積層さ
れ、それらの上に間隔をあけてソース電極26とドレイ
ン電極32が対向配置され、ソース電極26とドレイン
電極32の間およびそれらの上を覆って絶縁材料から成
るパッシベーション膜33が形成されてチャネルエッチ
型の薄膜トランジスタ24が構成されている。
【0020】なお、前記ドレイン電極32は、ゲート絶
縁膜28に形成されたコンタクトホール34を介して画
素電極23に接続されている。また、この実施例では図
2に示すように、走査配線21とソース電極26とドレ
イン電極32とが、それぞれ異なる種類の導電性金属薄
膜の2層構造とされている。この2層構造の一例とし
て、走査配線21をCrからなる下部導電層21aとA
lからなる上部導電層21bから形成することができ、
ソース電極26をCrからなる下部導電層26aとAl
からなる上部導電層26bから形成することができ、ド
レイン電極32をCrからなる下部導電層32aとAl
からなる上部導電32aから形成することができる。
【0021】次に、図1に示すように薄膜トランジスタ
24が形成された画素電極23のコーナ部分に対する対
角位置には、ゲート絶縁層28に形成されたコンタクト
ホール36(図3参照)を介して画素電極23に接続さ
れた導電層からなる接続部37が形成され、この接続部
37は前段の画素電極用の走査配線22(図1に2点鎖
線で示す)上に走査配線22に沿って形成された平面矩
形状の容量電極38に接続されている。この容量電極3
8は、図1に示すようにその下に位置する走査配線22
よりも若干細く、更に左右の信号配線21、21の間に
位置するように形成されている。なお、この例の前記接
続部37は、図3に断面構造を示すように画素電極23
上に形成された導電パッド39を介して画素電極23に
接続されているが、この導電パッド39を省略し、接続
部37を直接画素電極23に接続した構成にしても良
い。なお、導電パッド39を設ける構成である場合、コ
ンタクトホール34にも同様の導電パッドを設けること
が好ましい。
【0022】また、この例の断面構造を模式的に図4に
示すように記載すると、左右に隣接する画素電極23、
23の間の部分をゲート絶縁層28が覆い、このゲート
絶縁膜28の上であって、画素電極23、23の間の上
方に位置するように信号配線21が形成されている。従
って信号配線21の側部と、画素電極23の側部との間
に間隔Dがあけられている。
【0023】図1〜図3に示す構造の薄膜トランジスタ
アレイ基板においては、信号配線21と画素電極23と
がゲート絶縁膜28を介して図4に簡略的に示すように
異なる層に形成されているので、信号配線21と画素電
極23との間隔をエッチングマージンの5〜10μmに
制約されずにアライメントマージンで支配することがで
きる。これにより、信号配線21を挟んで左右に隣接す
る画素電極間の間隔を2μm程度とすることが可能にな
る。よって、画素電極23、23間の間隔を小さくでき
るので、液晶表示装置の有効開口率が向上する。更に、
これらの構造はこの例のように、薄膜トランジスタの最
下層にゲート電極27が設けられる逆スタガ構造の薄膜
トランジスタとして好適であり、電気光学材料が液晶で
あると好適な表示素子が実現される。
【0024】更に、画素電極23に接続させて設けた容
量電極38とそれに接するゲート絶縁層28とそれに接
する走査配線22とで容量を構成できるので、これを蓄
積容量とすることができ、これにより寄生容量や液晶の
交流駆動時のスイッチングノイズを少なくすることがで
きる。また、容量電極38の接続部37は画素電極23
の横幅よりも遥かに小さく形成されているので、走査配
線22と画素電極23との間に形成されたゲート絶縁膜
28に多少の不良を起こしても走査配線22と接続部3
7とが導通してしまう欠陥を生じにくい。
【0025】次に前記の構成の薄膜トランジスタアレイ
基板の製造方法の一例について説明する。なお、この例
の製造方法を説明するにあたり、薄膜トランジスタ部分
の成膜工程を図5〜図14を基に説明し、容量電極形成
部分の成膜工程を図15〜図23を基に説明する。前記
構造の薄膜トランジスタアレイ基板を製造するには、ま
ず、ガラスなどからなる基板40上に図5と図15に示
すようにITOなどの導電膜からなる複数の画素電極4
1を形成する。画素電極41を形成するには、基板40
の上面全部に一旦導電膜を形成した後に所定のパターン
を有するレジストを被覆し、レジストのパターンに沿っ
て不要部分をエッチングで除去してパターニングするフ
ォトリソグラフィ技術を適用すれば良い。ここまでの処
理において、画素電極41を形成する場合の好適な温度
は300〜350℃であるので、この範囲の温度で成膜
することで、安定した抵抗値特性を有する画素電極41
を形成できる。これに対して従来構造のように画素電極
がa-Si層などの半導体層の上に形成されている構造
では、これらの層を損傷させないために画素電極層も2
30〜250℃で成膜する必要があったので抵抗値特性
の安定したものが形成できなかった。
【0026】次に、基板40上と画素電極41上に、C
rなどからなる導電膜42を図6と図16に示すように
形成してこれをパターニングし、図7と図17に示すよ
うに走査配線44とゲート電極45と導電パッド46な
どを形成する。次いでこれらの上に、プラズマCVDな
どの方法によりSiNxなどからなるゲート絶縁層48
を形成し、その上に、a-Si(i)からなる層49と
a-Si(n+)からなる層50を形成する。次いでこれ
らの層のうち、図9と図19に示すようにゲート電極4
5まわりの部分のみを残してその他の部分を除去し、図
9と図19に示すようなアイランド状のa-Si(i)
層51とa-Si(n+)層52を形成する。
【0027】次に図10と図20に示すように、画素電
極23上のゲート絶縁膜48の一部分と導電パッド46
上のゲート絶縁層48の一部分にフォトリソグラフィ技
術によりコンタクトホール54、55を形成する。次に
これらの上に、スパッタなどの成膜法により図11と図
21に示すようにAlからなる下部導電層56とCrか
らなる上部導電層57を形成する。なお、図21におい
ては下部導電層56と上部導電層57を一層構造のよう
に略して記載した。
【0028】続いて図12と図22に示すようにフォト
リソグラフィ技術により上部導電層57と下部導電層5
6の一部をエッチングにより除去してソース電極58と
ドレイン電極59を形成し、更にソース電極58とドレ
イン電極59との間のa-Si(n+)層52の一部を除
去する。また、このエッチング処理の際に上部導電層5
8と下部導電層59の一部を除去して図22に示すよう
な接続部60と容量電極61を形成する。
【0029】次に図13と図23に示すようにそれらの
上にパッシベーション保護膜59を形成し、図14に示
すようにパッシベーション保護膜59の一部に外部接続
用のコンタクトホール63を形成する。このようにして
図1〜図3に示す構造と同等の構造の薄膜トランジスタ
アレイ基板を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、薄膜トラ
ンジスタを構成する半導体膜およびゲート絶縁膜よりも
基板側に画素電極を形成しているために、画素電極の形
成後に半導体膜を形成することが可能になる。従って画
素電極を成膜する際に半導体膜への影響を考慮する必要
が無くなるので、画素電極の成膜に好ましい条件、例え
ば、高温(300〜350℃程度)の最適温度条件で画
素電極を成膜することができる。よって、画素電極の抵
抗値特性を安定化することができ、ひいては電気光学素
子の表示特性が安定化する。
【0031】更に、画素電極に接続させて設けた容量電
極とそれに接するゲート絶縁層とそれに接する走査配線
とで容量を構成できるので、これを蓄積容量とすること
ができ、これにより寄生容量を少なくすることができ
る。また、容量電極の接続部は画素電極の横幅よりも小
さく形成されているので、走査配線と画素電極との間に
形成されたゲート絶縁膜に多少の不良を起こしても走査
配線と接続部とが導通してしまう欠陥を生じにくく、歩
留まりの向上に寄与する。
【0032】また、信号配線と画素電極をゲート絶縁膜
を介して異なる層に形成しているので、信号配線と画素
電極との間隔をアライメントマージンで支配することが
できるようになり、これにより隣接する画素電極間の間
隔を2μm程度とすることが可能になる。よって、画素
電極間の間隔を小さくできるので、有効開口率を向上さ
せることができる。更に、これらの構造は逆スタガ構造
の薄膜トランジスタとして好適であり、電気光学材料が
液晶である場合は好適な表示素子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の薄膜トランジスタアレイ基
板を示す平面図である。
【図2】図1に示す薄膜トランジスタアレイ基板の要部
断面図である。
【図3】図1のAーA'線に沿う断面図である。
【図4】図1のBーB'線に沿う断面略図である。
【図5】本発明に係る薄膜トランジスタアレイ基板の要
部の製造方法の一例を説明するためのもので、基板上に
画素電極を形成した状態を示す断面図である。
【図6】基板上と画素電極上にゲート電極用とゲート配
線用の金属膜を形成した状態を示す断面図である。
【図7】前記金属膜をエッチングしてゲート電極とゲー
ト配線を形成した状態を示す断面図である。
【図8】ゲート絶縁膜と半導体膜と絶縁膜を形成した状
態を示す断面図である。
【図9】エッチングにより薄膜トランジスタアレイの要
部を形成した状態を示す断面図である。
【図10】ゲート絶縁膜にコンタクトホールを形成した
状態を示す断面図である。
【図11】ソース電極形成用とドレイン電極形成用の金
属膜を形成した状態を示す断面図である。
【図12】ソース電極とドレイン電極を形成し、チャネ
ルエッチングを行った状態を示す断面図である。
【図13】パッシベーション膜を形成した状態を示す断
面図である。
【図14】パッシベーション膜にコンタクトホールを形
成した状態を示す断面図である。
【図15】本発明に係る薄膜トランジスタアレイ基板の
蓄積容量部の電極の製造方法の一例を説明するためのも
ので、基板上に画素電極を形成した状態を示す断面図で
ある。
【図16】図16は基板上と画素電極上にゲート電極用
とゲート配線用の金属膜を形成した状態を示す断面図で
ある。
【図17】図17は前記金属膜をエッチングしてゲート
配線を形成した状態を示す断面図である。
【図18】図18はゲート絶縁膜と半導体膜と絶縁膜を
形成した状態を示す断面図である。
【図19】図19はエッチングによりゲート絶縁膜と半
導体膜を除去した状態を示す断面図である。
【図20】図20はゲート絶縁膜にコンタクトホールを
形成した状態を示す断面図である。
【図21】図21は電極形成用の金属膜を形成した状態
を示す断面図である。
【図22】図22は前記金属膜の一部をエッチングして
電極を形成した状態を示す断面図である。
【図23】図23はパッシベーション膜を形成した状態
を示す断面図である。
【図24】従来の薄膜トランジスタアレイ基板の等価回
路の一例を示す回路図である。
【図25】従来の薄膜トランジスタアレイ基板の一部を
示す平面図である。
【図26】図25のA1ーA2線に沿う断面図である。
【図27】蓄積容量を形成した薄膜トランジスタアレイ
基板の一部を示す断面図である。
【図28】図25と図26に示す従来の薄膜トランジス
タアレイ基板のエッチングマージンを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
20 基板 21 信号配線 22 走査配線 23 画素電極 24 薄膜トランジスタ 26 ソース電極 27 ゲート電極 28 ゲート絶縁層 32 ドレイン電極 33 パッシベーション膜 34 コンタクトホール 36 コンタクトホール 37 接続部 38 容量電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤由 達巳 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 高村 章三 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された一対の基板の間に電気光
    学材料が挟持され、前記基板の対向する面は少なくとも
    表面が絶縁性であり、前記基板の表面に複数の信号配線
    と複数の走査配線とが交差して形成されてなり、前記信
    号配線と走査配線とが形成する複数の交差部にそれぞれ
    透明画素電極と薄膜トランジスタと蓄積容量が形成され
    てなる電気光学素子において、 前記薄膜トランジスタのゲート電極が前記走査配線に、
    ドレイン電極が前記透明画素電極に、ソース電極が前記
    信号配線にそれぞれ接続されてなり、 前記透明画素電極が、前記薄膜トランジスタを構成する
    半導体膜およびゲート絶縁膜よりも基板側に形成されて
    なり、 前記蓄積容量が、前記ゲート絶縁膜に形成されたコンタ
    クトホールを介して前記透明画素電極と電気的に接続さ
    れた容量電極と、前段の走査配線と、前記容量電極およ
    び前段の走査配線との間に介在されたゲート絶縁膜とか
    ら形成されてなることを特徴とする電気光学素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気光学素子において、
    信号配線を挟んで互いに隣接する画素電極上にゲート絶
    縁膜が形成され、このゲート絶縁膜上であって、互いに
    隣接する画素電極の間に信号配線が形成されてなること
    を特徴とする電気光学素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電気光学素子に
    おいて、容量電極が前段の走査配線上のゲート絶縁膜上
    に走査配線に沿って形成され、前記容量電極がゲート絶
    縁膜に形成されたコンタクトホールを介して画素電極よ
    りも幅狭の接続部により画素電極に接続されてなること
    を特徴とする電気光学素子。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の電気光学素
    子において、薄膜トランジスタがゲート電極を最下部に
    位置させた逆スタガ構造にされてなることを特徴とする
    電気光学素子。
  5. 【請求項5】 電気光学材料が液晶であることを特徴と
    する請求項1、2、3または4記載の電気光学素子。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 19971007