JPH07280778A - 超音波による圧延ロール表面検査装置 - Google Patents
超音波による圧延ロール表面検査装置Info
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- JPH07280778A JPH07280778A JP6203061A JP20306194A JPH07280778A JP H07280778 A JPH07280778 A JP H07280778A JP 6203061 A JP6203061 A JP 6203061A JP 20306194 A JP20306194 A JP 20306194A JP H07280778 A JPH07280778 A JP H07280778A
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- grinding
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- scanning
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動的に探傷を行なうとともに、傷レベルの
設定が容易であり、工程の操作が簡略化された超音波に
よるロール表面検査装置の提供。 【構成】 ロール4は研削盤2に回転可能に設けられ、
往復台2aはガイドレール2b,2cにより左右動可能
に設けられている。往復台2aに設けられた探触子3
は、ロール4の表面に向かって接離自在に設けられ、探
傷時にはその接触面は所定の圧力でロール4の表面に押
圧される。探触子3の内部には、超音波送受信部3aが
設けられ、この送受信部3aから発信された超音波の反
射波を受信して傷の有無が検出される。
設定が容易であり、工程の操作が簡略化された超音波に
よるロール表面検査装置の提供。 【構成】 ロール4は研削盤2に回転可能に設けられ、
往復台2aはガイドレール2b,2cにより左右動可能
に設けられている。往復台2aに設けられた探触子3
は、ロール4の表面に向かって接離自在に設けられ、探
傷時にはその接触面は所定の圧力でロール4の表面に押
圧される。探触子3の内部には、超音波送受信部3aが
設けられ、この送受信部3aから発信された超音波の反
射波を受信して傷の有無が検出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延ロールの表面に発
生したクラックを研削盤上で自動的に探傷して、記録す
るとともに良否の判定をする圧延ロール検査装置に関す
る。
生したクラックを研削盤上で自動的に探傷して、記録す
るとともに良否の判定をする圧延ロール検査装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より、ロール研削盤に設けられた圧延
ロールの表面に超音波探触子を接触させ、圧延ロールを
回転させることにより探触子を螺旋走査してロール表面
の傷を探傷する技術は良く知られている。特開平5−1
42215号公報(先行例1)、及び特開平5ー281
213号公報(先行例2)も上述のロール表面の傷を探
傷する技術を開示した先行技術として知られている。こ
の先行例1は探触子として被検体の表面上を回転して超
音波の送受信を行なうタイヤ型表面波接触子が用いら
れ、被検体表面に研削液を噴霧ノズルから噴霧状態で塗
布し、被検体ロールを回転させ、超音波探傷法によって
探傷し、その情報をXYリコーダに記録するものであっ
た。また、先行例2は、先行例1のタイヤ型表面波接触
子が、その構造の複雑さと装置の振動による検出誤差の
発生等の理由から、超音波振動板とくさびの前後に設け
たスイーパ及び可動板とにより研削カスや塵の侵入を防
止し、非回転で超音波の送受信を行う超音波探傷用斜角
探触子が用いられているものである。
ロールの表面に超音波探触子を接触させ、圧延ロールを
回転させることにより探触子を螺旋走査してロール表面
の傷を探傷する技術は良く知られている。特開平5−1
42215号公報(先行例1)、及び特開平5ー281
213号公報(先行例2)も上述のロール表面の傷を探
傷する技術を開示した先行技術として知られている。こ
の先行例1は探触子として被検体の表面上を回転して超
音波の送受信を行なうタイヤ型表面波接触子が用いら
れ、被検体表面に研削液を噴霧ノズルから噴霧状態で塗
布し、被検体ロールを回転させ、超音波探傷法によって
探傷し、その情報をXYリコーダに記録するものであっ
た。また、先行例2は、先行例1のタイヤ型表面波接触
子が、その構造の複雑さと装置の振動による検出誤差の
発生等の理由から、超音波振動板とくさびの前後に設け
たスイーパ及び可動板とにより研削カスや塵の侵入を防
止し、非回転で超音波の送受信を行う超音波探傷用斜角
探触子が用いられているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述する従来技術によ
ると、超音波探傷法による検査結果をXYレコーダによ
って図面として記録するものであり、ロールの良否の判
断は、傷としての条件の基に記録されたXYレコード図
を見て、目視によって決めるものであった。そして、傷
としての条件はロールの使用目的により種々異なるもの
であり、その都度探傷器あるいはコントロールボックス
において条件設定を変更することが必要であり、作業が
煩雑であった。また、スイパー及び可動板等により研削
カスまたは塵等を排除しているとはいえど、それが不十
分である結果、被検体表面における研削カス等の混入に
よる見かけ上の傷の発生、接触媒質の注入不十分によっ
て生じる超音波の伝播不十分による誤作動、または、自
動探傷が開始されると、不測の事態による探傷を中止あ
るいは操作者の意志で探傷を中断する場合、被検体表面
に接触して被検体の端部に向かって走査している探触子
を適宜処理しないと、探触子は被検体の表面を外れて爾
後の走査に不都合を生じることになる、すなわち、探触
子はロールの長手方向に走査するため、ロール上を外れ
た後、再度逆方向に走査するとき探触子とロール表面と
を干渉なく接触させるのに技術を要するものであった、
等による不正確な探傷情報については、何ら対策された
ものではなかった。また、一旦傷の判定をした後不合格
の場合は、再度被検体表面を研削し、測定する必要があ
り、その場合は探触子および被検体を駆動するために手
動操作を行う必要があった。上述の事情に鑑み、本発明
は、コンピュータにより探傷情報を演算処理し、これら
の探傷情報および判定結果を磁気記憶手段に記憶する装
置を提供することを目的としたものである。また、本発
明の他の目的は正確な探傷情報を得る装置を提供するこ
とである。また、本発明の他の目的は、傷の判定が不合
格の場合は、自動的に再度研削及び測定行程を行う装置
を提供することである。
ると、超音波探傷法による検査結果をXYレコーダによ
って図面として記録するものであり、ロールの良否の判
断は、傷としての条件の基に記録されたXYレコード図
を見て、目視によって決めるものであった。そして、傷
としての条件はロールの使用目的により種々異なるもの
であり、その都度探傷器あるいはコントロールボックス
において条件設定を変更することが必要であり、作業が
煩雑であった。また、スイパー及び可動板等により研削
カスまたは塵等を排除しているとはいえど、それが不十
分である結果、被検体表面における研削カス等の混入に
よる見かけ上の傷の発生、接触媒質の注入不十分によっ
て生じる超音波の伝播不十分による誤作動、または、自
動探傷が開始されると、不測の事態による探傷を中止あ
るいは操作者の意志で探傷を中断する場合、被検体表面
に接触して被検体の端部に向かって走査している探触子
を適宜処理しないと、探触子は被検体の表面を外れて爾
後の走査に不都合を生じることになる、すなわち、探触
子はロールの長手方向に走査するため、ロール上を外れ
た後、再度逆方向に走査するとき探触子とロール表面と
を干渉なく接触させるのに技術を要するものであった、
等による不正確な探傷情報については、何ら対策された
ものではなかった。また、一旦傷の判定をした後不合格
の場合は、再度被検体表面を研削し、測定する必要があ
り、その場合は探触子および被検体を駆動するために手
動操作を行う必要があった。上述の事情に鑑み、本発明
は、コンピュータにより探傷情報を演算処理し、これら
の探傷情報および判定結果を磁気記憶手段に記憶する装
置を提供することを目的としたものである。また、本発
明の他の目的は正確な探傷情報を得る装置を提供するこ
とである。また、本発明の他の目的は、傷の判定が不合
格の場合は、自動的に再度研削及び測定行程を行う装置
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、超音波を送受
信する探触子をロール状の被検体の表面に接触させ、ロ
ール状被検体を回転させるとともに探触子を所定量長手
方向に移動しつつ被検体表面を螺旋状に走査して探傷す
る超音波による圧延ロール表面検査装置を前提としてい
る。そして、ロール状被検体を研削する研削手段の研削
終了信号に同期して被検体の表面を走査する走査手段に
よって被検体の表面の情報と、回転検知手段によって被
検体の回転情報を入手し、これらの情報から演算判定手
段により探傷状態を演算するとともに演算結果を判定
し、この演算判定手段の結果を表示手段に表示し、探傷
判断条件及び演算結果を記憶手段に記憶可能となし、自
動的に被検体の表面の探傷を行なうように構成したもの
である。また、走査手段からの入力信号の有無を検出し
て警報信号を送出する警報手段を設けると好ましいもの
である。また、(a)超音波を被検体の探傷面に対して
斜めに送受するように超音波送受信手段と、(b)超音
波送信方向前端側に、被検体表面に向かって上下動可能
であって先端部が被検体表面に接触するように可動板
と、(c)この可動板の前方側に被検体表面にエアーを
送る第1送風管と、(d)超音波送信方向と反対側の端
部には、被検体表面に向かって上下動可能であって、先
端部が被検体表面に接触するスイパー手段と、(e)こ
のスイパー手段の前方側に被検体表面にエアーを送る第
2送風管と、(f)前記スイパー手段と前記超音波送受
信手段間に接触媒質を供給する供給管とを設けて走査手
段を構成すると好ましいものである。また、走査手段
を、研削中はロール研削盤の砥石移動台に格納され、研
削終了に同期して被検体に接触して探傷を開始して、探
傷終了に同期して砥石移動台に復帰して再度格納される
ように構成すると好ましいものである。また、被検体表
面の傷を判定し、判定結果が不合格のときは、自動的に
再度研削及び測定工程に移行するように構成すると好ま
しいものである。
信する探触子をロール状の被検体の表面に接触させ、ロ
ール状被検体を回転させるとともに探触子を所定量長手
方向に移動しつつ被検体表面を螺旋状に走査して探傷す
る超音波による圧延ロール表面検査装置を前提としてい
る。そして、ロール状被検体を研削する研削手段の研削
終了信号に同期して被検体の表面を走査する走査手段に
よって被検体の表面の情報と、回転検知手段によって被
検体の回転情報を入手し、これらの情報から演算判定手
段により探傷状態を演算するとともに演算結果を判定
し、この演算判定手段の結果を表示手段に表示し、探傷
判断条件及び演算結果を記憶手段に記憶可能となし、自
動的に被検体の表面の探傷を行なうように構成したもの
である。また、走査手段からの入力信号の有無を検出し
て警報信号を送出する警報手段を設けると好ましいもの
である。また、(a)超音波を被検体の探傷面に対して
斜めに送受するように超音波送受信手段と、(b)超音
波送信方向前端側に、被検体表面に向かって上下動可能
であって先端部が被検体表面に接触するように可動板
と、(c)この可動板の前方側に被検体表面にエアーを
送る第1送風管と、(d)超音波送信方向と反対側の端
部には、被検体表面に向かって上下動可能であって、先
端部が被検体表面に接触するスイパー手段と、(e)こ
のスイパー手段の前方側に被検体表面にエアーを送る第
2送風管と、(f)前記スイパー手段と前記超音波送受
信手段間に接触媒質を供給する供給管とを設けて走査手
段を構成すると好ましいものである。また、走査手段
を、研削中はロール研削盤の砥石移動台に格納され、研
削終了に同期して被検体に接触して探傷を開始して、探
傷終了に同期して砥石移動台に復帰して再度格納される
ように構成すると好ましいものである。また、被検体表
面の傷を判定し、判定結果が不合格のときは、自動的に
再度研削及び測定工程に移行するように構成すると好ま
しいものである。
【0005】
【作用】かかる構成によれば、本発明は以下に記載の作
用を有する。本発明においては、探傷手段と回転検知手
段の信号を受けて探傷状態を演算及び判定する演算判定
手段の結果を表示する表示手段を有しているので、演算
判定結果を目視することができるとともに、探傷条件及
び演算判定結果を記憶する記憶手段を有しているので、
いつでも再生して使用することができる。また、傷レベ
ルの再設定も容易に行なうことができるとともに、デー
タ管理・保存も小スペースですむものである。さらに、
これらの要件に加えて、走査手段は研削終了に同期して
走査を始めるように構成しているので、自動的に探傷を
行なうことができ、工程の操作が簡単である。また、走
査手段からの信号の有無を検出して警報信号を送出する
警報手段を有しているので、正常の探傷状態とは異なる
信号の場合は警報を発することができ、無駄な探傷を行
なうことを防止できる。また、超音波を被検体の探傷面
に対して斜めに送受するように超音波送受信手段を設
け、超音波送信方向前端部側に可動板と、この可動板の
前方に第1送風管と、超音波送信方向の反対側の端部に
スイパー手段と、このスイパー手段の前方側に第2送風
管と、スイパー手段と超音波送受信手段間に接触媒質供
給管とを備えて走査手段を構成しているので、第2送風
管からの送風により研削カスを除去し、スイパー手段に
よって研削水を除去し、接触媒質供給管により接触媒質
をスイパー手段と可動板間に供給し、可動板から漏れる
接触媒質は第1送風管のエアーカーテンにより漏洩防止
され、接触媒質を超音波送受信手段と被検体間に空気層
がないように充填し、超音波の伝播経路が良く確保され
る。また、研削中はロール研削盤の砥石移動台に格納さ
れ、研削終了に同期して被検体に接触して、探傷終了に
同期して砥石移動台に復帰格納されるように走査手段が
構成されているので、研削中の研削カス、研削水等によ
り汚れる事がない。また、被検体表面の傷判定が不合格
の場合は、自動的に再度の研削と測定工程に移行され、
手動により探触子および被検体の駆動を指令する手間が
省け、人間による誤操作が防止され、省力化と正確化が
図れるものである。
用を有する。本発明においては、探傷手段と回転検知手
段の信号を受けて探傷状態を演算及び判定する演算判定
手段の結果を表示する表示手段を有しているので、演算
判定結果を目視することができるとともに、探傷条件及
び演算判定結果を記憶する記憶手段を有しているので、
いつでも再生して使用することができる。また、傷レベ
ルの再設定も容易に行なうことができるとともに、デー
タ管理・保存も小スペースですむものである。さらに、
これらの要件に加えて、走査手段は研削終了に同期して
走査を始めるように構成しているので、自動的に探傷を
行なうことができ、工程の操作が簡単である。また、走
査手段からの信号の有無を検出して警報信号を送出する
警報手段を有しているので、正常の探傷状態とは異なる
信号の場合は警報を発することができ、無駄な探傷を行
なうことを防止できる。また、超音波を被検体の探傷面
に対して斜めに送受するように超音波送受信手段を設
け、超音波送信方向前端部側に可動板と、この可動板の
前方に第1送風管と、超音波送信方向の反対側の端部に
スイパー手段と、このスイパー手段の前方側に第2送風
管と、スイパー手段と超音波送受信手段間に接触媒質供
給管とを備えて走査手段を構成しているので、第2送風
管からの送風により研削カスを除去し、スイパー手段に
よって研削水を除去し、接触媒質供給管により接触媒質
をスイパー手段と可動板間に供給し、可動板から漏れる
接触媒質は第1送風管のエアーカーテンにより漏洩防止
され、接触媒質を超音波送受信手段と被検体間に空気層
がないように充填し、超音波の伝播経路が良く確保され
る。また、研削中はロール研削盤の砥石移動台に格納さ
れ、研削終了に同期して被検体に接触して、探傷終了に
同期して砥石移動台に復帰格納されるように走査手段が
構成されているので、研削中の研削カス、研削水等によ
り汚れる事がない。また、被検体表面の傷判定が不合格
の場合は、自動的に再度の研削と測定工程に移行され、
手動により探触子および被検体の駆動を指令する手間が
省け、人間による誤操作が防止され、省力化と正確化が
図れるものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳
細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な
記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する
趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な
記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する
趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0007】図1は本発明に係る圧延ロール検査装置の
システム構成図である。同図において、ロール4はロー
ル研削盤2に回転可能に設けられ、一回転ごとに信号が
研削盤2の端子T1から信号線5を介して探傷器本体1
に送出されるように構成されている。研削盤2の往復台
2aはベット2bにより左右動可能に設けられ、その左
右動の状態はトラバース信号として研削盤2の端子T2
から信号線7を介して探傷器本体1に送出されるように
構成されている。往復台2aに設けられた砥石部2d
は、内部にロール4の表面に対向して設けられた砥石を
有し、ロール4の芯方向の移動は図示しない機構で前後
動可能に、芯と平行方向の移動は図示しない機構で左右
動可能に構成されている。これら、左右動及び前後動
は、研削盤2内に設けられている図示しない制御装置に
より、制御される。
システム構成図である。同図において、ロール4はロー
ル研削盤2に回転可能に設けられ、一回転ごとに信号が
研削盤2の端子T1から信号線5を介して探傷器本体1
に送出されるように構成されている。研削盤2の往復台
2aはベット2bにより左右動可能に設けられ、その左
右動の状態はトラバース信号として研削盤2の端子T2
から信号線7を介して探傷器本体1に送出されるように
構成されている。往復台2aに設けられた砥石部2d
は、内部にロール4の表面に対向して設けられた砥石を
有し、ロール4の芯方向の移動は図示しない機構で前後
動可能に、芯と平行方向の移動は図示しない機構で左右
動可能に構成されている。これら、左右動及び前後動
は、研削盤2内に設けられている図示しない制御装置に
より、制御される。
【0008】往復台2aに設けられたロール表面の状態
を検査する探触子3は、ロール4の表面に向かって接離
自在に設けられている。この探触子3は、通常はロール
4の表面より離間しているが、探傷器本体1から信号線
8を介しての電気信号によって、探傷時にはその接触面
は所定の圧力でロール4の表面に押圧されている。この
探触子3の内部には超音波送受信部3aが設けられ、こ
の送受信部3aから発信された超音波の反射波を受信し
て傷の有無が検出されるものである。この受信信号は信
号線6を介して探傷器本体1に送出されるように構成さ
れている。
を検査する探触子3は、ロール4の表面に向かって接離
自在に設けられている。この探触子3は、通常はロール
4の表面より離間しているが、探傷器本体1から信号線
8を介しての電気信号によって、探傷時にはその接触面
は所定の圧力でロール4の表面に押圧されている。この
探触子3の内部には超音波送受信部3aが設けられ、こ
の送受信部3aから発信された超音波の反射波を受信し
て傷の有無が検出されるものである。この受信信号は信
号線6を介して探傷器本体1に送出されるように構成さ
れている。
【0009】また、探触子3には、ロール端検出部3b
が設けられ、このロール端検出部3bは探触子3がロー
ル4上にあるかどうかを検出するものであり、その電気
信号は信号線9を介して探傷器本体1に送出されるよう
に構成されている。信号線10は、後述するように探触
子3が正常な動作を行なうことを、セット完了信号とし
て探傷器本体1から研削盤2に送出するためのものであ
る。
が設けられ、このロール端検出部3bは探触子3がロー
ル4上にあるかどうかを検出するものであり、その電気
信号は信号線9を介して探傷器本体1に送出されるよう
に構成されている。信号線10は、後述するように探触
子3が正常な動作を行なうことを、セット完了信号とし
て探傷器本体1から研削盤2に送出するためのものであ
る。
【0010】探傷器本体1には、FD(フロッピーディ
スク)挿入口1eが設けられ、探傷判断条件が記憶され
たFDを挿入し、テンキー1bを操作することにより探
傷走査の準備が完了すると、探触子3からの入力信号に
よりランプ1f〜1hを点灯し、異常を知らせるように
構成されている。また、送受信部3a及びロール4の回
転数の入力信号を受け、内部のCPU(中央演算素子)
で演算し、その演算結果から探傷データを主画面1c及
びダミー画面1dに描写し、FDに記憶するとともにプ
リンタ1aによって記録データを打ち出すことができる
ように構成されている。
スク)挿入口1eが設けられ、探傷判断条件が記憶され
たFDを挿入し、テンキー1bを操作することにより探
傷走査の準備が完了すると、探触子3からの入力信号に
よりランプ1f〜1hを点灯し、異常を知らせるように
構成されている。また、送受信部3a及びロール4の回
転数の入力信号を受け、内部のCPU(中央演算素子)
で演算し、その演算結果から探傷データを主画面1c及
びダミー画面1dに描写し、FDに記憶するとともにプ
リンタ1aによって記録データを打ち出すことができる
ように構成されている。
【0011】図2は探触子3の一実施例図である。同図
において、超音波の送受信部3aの筐体39内には、底
部に超音波をロール4の表面に対して斜めに送受するよ
うに振動子36を設け、その送信方向前端部に可動板3
4がバネによってロール4の表面に押圧され上下動可能
に設けられている。この可動板34に近接して、その前
方に送風管32が設けられている。一方、振動子36の
後方には接触媒質を供給する供給管33、研削水を排除
するスイパー35、研削カスを排除する送風管31が設
けられている。接触媒質は研削終了に同期して供給され
るが、供給管33の先端から可動板34間に、振動子3
6から発信される超音波が空気層を介さないでロール表
面内に伝播されるように充填される。可動板34からの
接触媒質の漏洩は送風管32によるエアーカーテンによ
り防止され、超音波の伝送路が確保される。
において、超音波の送受信部3aの筐体39内には、底
部に超音波をロール4の表面に対して斜めに送受するよ
うに振動子36を設け、その送信方向前端部に可動板3
4がバネによってロール4の表面に押圧され上下動可能
に設けられている。この可動板34に近接して、その前
方に送風管32が設けられている。一方、振動子36の
後方には接触媒質を供給する供給管33、研削水を排除
するスイパー35、研削カスを排除する送風管31が設
けられている。接触媒質は研削終了に同期して供給され
るが、供給管33の先端から可動板34間に、振動子3
6から発信される超音波が空気層を介さないでロール表
面内に伝播されるように充填される。可動板34からの
接触媒質の漏洩は送風管32によるエアーカーテンによ
り防止され、超音波の伝送路が確保される。
【0012】送受信部3aは、ロール4の表面と四個の
ガイドローラを介して接触し、ロール4の矢印方向の回
転により走査するように構成されている。モニター部3
bの腕38は筐体39の一部に設けられ、図示しない管
によりモニター水が供給され、そのモニター水は管38
bからロール4の表面に洗浄水として供給され、探傷走
査中に、送風管31及びスイパー35と共同してロール
面を洗浄することができるように構成されている。この
モニター水は接触媒質と共通であって、その一部は管3
8aを介して接触媒質供給管33に供給される。腕38
には、光センサ38cが設けられ、探触子3aがローラ
4の長手方向の端部を外れる寸前に信号を送出するよう
に構成されている。また、筐体39は図示しない連結機
構に設けられ、研削盤2またはシーケンサ13の制御の
基にロール4の表面から接離可能に構成されている。
ガイドローラを介して接触し、ロール4の矢印方向の回
転により走査するように構成されている。モニター部3
bの腕38は筐体39の一部に設けられ、図示しない管
によりモニター水が供給され、そのモニター水は管38
bからロール4の表面に洗浄水として供給され、探傷走
査中に、送風管31及びスイパー35と共同してロール
面を洗浄することができるように構成されている。この
モニター水は接触媒質と共通であって、その一部は管3
8aを介して接触媒質供給管33に供給される。腕38
には、光センサ38cが設けられ、探触子3aがローラ
4の長手方向の端部を外れる寸前に信号を送出するよう
に構成されている。また、筐体39は図示しない連結機
構に設けられ、研削盤2またはシーケンサ13の制御の
基にロール4の表面から接離可能に構成されている。
【0013】図3は、図1における探傷器本体1の主画
面1cまたはダミー画面1dに現われる、送受信部3a
が送受信する超音波の基本波形図である。今、図2の振
動子36が超音波を送信すると図1の信号線6を介して
探傷器本体1にその信号波形が入来し、それを受けるゲ
ートG1をオープンさせると図3のTの波形を画面上に
描写する。そのTの波形が形成される時間より後にゲー
トG2をオープンさせると図2のSの近辺におけるロー
ル4の表面において反射された超音波を受信することが
できる。
面1cまたはダミー画面1dに現われる、送受信部3a
が送受信する超音波の基本波形図である。今、図2の振
動子36が超音波を送信すると図1の信号線6を介して
探傷器本体1にその信号波形が入来し、それを受けるゲ
ートG1をオープンさせると図3のTの波形を画面上に
描写する。そのTの波形が形成される時間より後にゲー
トG2をオープンさせると図2のSの近辺におけるロー
ル4の表面において反射された超音波を受信することが
できる。
【0014】Sの位置で反射した残りの超音波はロール
4の内部に侵入しゲートG2がオープンしている間にロ
ール4の表面のロール4内にクラックがあれば反射して
きた反射波を受信して、その時の時間と強度を演算して
画面上に表示する。G2がオープンされている間に反射
波がキャッチできないときは画面上に波形は現われな
い。一方、空間を伝播した超音波はモニター水38dに
反射され、ゲートG2がオープンしている間より遅くに
ゲートG3をオープンされると、それにキャッチされM
の波形を描写する。
4の内部に侵入しゲートG2がオープンしている間にロ
ール4の表面のロール4内にクラックがあれば反射して
きた反射波を受信して、その時の時間と強度を演算して
画面上に表示する。G2がオープンされている間に反射
波がキャッチできないときは画面上に波形は現われな
い。一方、空間を伝播した超音波はモニター水38dに
反射され、ゲートG2がオープンしている間より遅くに
ゲートG3をオープンされると、それにキャッチされM
の波形を描写する。
【0015】これらの波形T及びMを検知して超音波を
発信していること及び接触媒質が供給されていることが
検知されるが、所定時間内にこれらがキャッチできない
と、図1の探傷器本体1内に設けられたランプ1fによ
って、超音波が発信されていないことまたはランプ1g
によって、接触媒質が供給されていないことが警告され
る。また、ゲートG2がオープンしている間に所定のレ
ベル以上の傷信号がキャッチされるとFの波形が現わ
れ、ロール4が回転しているためF波形は左から右へ移
動する。
発信していること及び接触媒質が供給されていることが
検知されるが、所定時間内にこれらがキャッチできない
と、図1の探傷器本体1内に設けられたランプ1fによ
って、超音波が発信されていないことまたはランプ1g
によって、接触媒質が供給されていないことが警告され
る。また、ゲートG2がオープンしている間に所定のレ
ベル以上の傷信号がキャッチされるとFの波形が現わ
れ、ロール4が回転しているためF波形は左から右へ移
動する。
【0016】図4は、探傷器本体の基本的な構成を示し
た機能ブロック図である。同図において、シーケンサ1
3は、超音波が発信されないとき点灯するランプ1f、
接触媒質が供給されないとき点灯するランプ1g、後述
するように探触子3がロールの長手端部を外れることを
検知して点灯するランプ1hが接続されるとともに、信
号線10を介して研削盤2及び信号線8を介して研削盤
2(図1)のアーム2eに出力信号を送出するように接
続されている。
た機能ブロック図である。同図において、シーケンサ1
3は、超音波が発信されないとき点灯するランプ1f、
接触媒質が供給されないとき点灯するランプ1g、後述
するように探触子3がロールの長手端部を外れることを
検知して点灯するランプ1hが接続されるとともに、信
号線10を介して研削盤2及び信号線8を介して研削盤
2(図1)のアーム2eに出力信号を送出するように接
続されている。
【0017】連結アーム2eは、通常の動作においては
研削盤2の指令によって動作するが、異常時は信号線8
を介してシーケンサ13からの指令で動作することも可
能である。アーム2eに設けられている探触子3の超音
波送受信部3aは探触子制御手段16に接続され、送受
信部3aの走査信号は探触子制御手段16を通してイン
タフェース10を介してCPU(中央演算素子)12に
送出されるように接続されている。一方、探触子制御手
段16は異常検出手段17に接続されるとともに探触子
3のロール端検出部3bも異常検出手段17に接続され
ている。したがって、送受信号部3aの走査入力とロー
ル端検出部3bの検出信号は、ともに異常検出手段17
に接続されるように構成されている。異常検出手段17
の出力端子はシーケンサ13に接続され、異常出力信号
により前述の警報ランプ1f,1g,1hを点灯するよ
うに構成されている。
研削盤2の指令によって動作するが、異常時は信号線8
を介してシーケンサ13からの指令で動作することも可
能である。アーム2eに設けられている探触子3の超音
波送受信部3aは探触子制御手段16に接続され、送受
信部3aの走査信号は探触子制御手段16を通してイン
タフェース10を介してCPU(中央演算素子)12に
送出されるように接続されている。一方、探触子制御手
段16は異常検出手段17に接続されるとともに探触子
3のロール端検出部3bも異常検出手段17に接続され
ている。したがって、送受信号部3aの走査入力とロー
ル端検出部3bの検出信号は、ともに異常検出手段17
に接続されるように構成されている。異常検出手段17
の出力端子はシーケンサ13に接続され、異常出力信号
により前述の警報ランプ1f,1g,1hを点灯するよ
うに構成されている。
【0018】CPU12は、テンキー1bの他にインタ
ーフェース10の出力端、研削盤2(図1)に設けられ
たロール回転数検出手段14の出力端及びトラバース信
号発生手段15の出力端、プリンタ1a、表示装置1
c、記憶装置1e、インターフェース11に接続され、
インターフェース18とロール回転数検出手段14の情
報を演算し、その演算結果を記憶し、表示し、プリンタ
で記録できるように構成されている。また、CPU12
は探傷状態を演算する演算結果の判定が不合格の場合、
被検体表面の傷数により砥石部2d(図1)の往復研削
回数Nを設定して、その回数。をインターフェース11
を介してシーケンサ13に指示するものである。尚、こ
の場合、研削回数をCPU12からシーケンサ13に指
示しているが、判定結果をCPU12から受けて、それ
により砥石部2dの研削回数をシーケンサ13において
設定するように構成してもよいことは勿論である。前記
往復の研削回数Nは、トラバース信号発生手段15によ
りCPU12、シーケンサ13によりカウントされる。
トラバース信号発生手段15は1往復に対して4回の反
転信号を発生するので、4N回の反転信号でN回の砥石
部2dの往復研削をカウントできる。
ーフェース10の出力端、研削盤2(図1)に設けられ
たロール回転数検出手段14の出力端及びトラバース信
号発生手段15の出力端、プリンタ1a、表示装置1
c、記憶装置1e、インターフェース11に接続され、
インターフェース18とロール回転数検出手段14の情
報を演算し、その演算結果を記憶し、表示し、プリンタ
で記録できるように構成されている。また、CPU12
は探傷状態を演算する演算結果の判定が不合格の場合、
被検体表面の傷数により砥石部2d(図1)の往復研削
回数Nを設定して、その回数。をインターフェース11
を介してシーケンサ13に指示するものである。尚、こ
の場合、研削回数をCPU12からシーケンサ13に指
示しているが、判定結果をCPU12から受けて、それ
により砥石部2dの研削回数をシーケンサ13において
設定するように構成してもよいことは勿論である。前記
往復の研削回数Nは、トラバース信号発生手段15によ
りCPU12、シーケンサ13によりカウントされる。
トラバース信号発生手段15は1往復に対して4回の反
転信号を発生するので、4N回の反転信号でN回の砥石
部2dの往復研削をカウントできる。
【0019】インターフェース11の出力によって探傷
待ち信号と傷判定完了信号と、また研削盤2のトラバー
ス信号発生手段15の信号とがソーケンサ13に入力さ
れ、これらの信号からシーケンサ13はアーム2eの格
納及びロール表面への探触子3の接離信号を送出するよ
うに信号を与えることができる。
待ち信号と傷判定完了信号と、また研削盤2のトラバー
ス信号発生手段15の信号とがソーケンサ13に入力さ
れ、これらの信号からシーケンサ13はアーム2eの格
納及びロール表面への探触子3の接離信号を送出するよ
うに信号を与えることができる。
【0020】次に、上述のごとく構成された本発明の動
作を説明する。図5は、探触子の作動状態をチェックす
る流れ図である。探傷器本体1のスイッチを入れると、
CPU12はステップ(100)から動作を開始する。
以下カッコ内の三桁の数字はステップ番号を示す。ま
ず、初期メニューのフラッグの有無がチェック(10
1)される。この初期メニューにおいては、以下のメニ
ューを選択できる。 1.過去に記録されたファイルの読み込み 2.新規入力/登録 3.即探傷 4.既定値設定/変更/更新 5.信号レベルテスト
作を説明する。図5は、探触子の作動状態をチェックす
る流れ図である。探傷器本体1のスイッチを入れると、
CPU12はステップ(100)から動作を開始する。
以下カッコ内の三桁の数字はステップ番号を示す。ま
ず、初期メニューのフラッグの有無がチェック(10
1)される。この初期メニューにおいては、以下のメニ
ューを選択できる。 1.過去に記録されたファイルの読み込み 2.新規入力/登録 3.即探傷 4.既定値設定/変更/更新 5.信号レベルテスト
【0021】上記初期メニューの1.2.3.を設定す
ると、モード0(保留)、モード1(探傷待ち)、モー
ド2(往動探傷)、モード3(復動探傷)の探傷メニュ
ーを選択できる。モード0を選択すると、1)初期メニ
ューへの復帰、2)FDへ記録、3)プリンタへ印字、
4)しきい値2の変更等を選択することができる。傷判
定には、しきい値1である程度の足切りを行なう。この
設定をあまり低くすると正常の表面も傷と判定されてし
まうし、往動探傷で3,000個以上の傷が検出される
と、プログラムがオーバーフローしてしまうため、上記
初期メニューの5.信号レベルテストにて決定するが、
ここではその詳細説明は避ける。しきい値2はしきい値
1で探傷されたもののなかから、傷と判定されるものの
レベルであり、モード0の状態でこの設定変更ができ
る。
ると、モード0(保留)、モード1(探傷待ち)、モー
ド2(往動探傷)、モード3(復動探傷)の探傷メニュ
ーを選択できる。モード0を選択すると、1)初期メニ
ューへの復帰、2)FDへ記録、3)プリンタへ印字、
4)しきい値2の変更等を選択することができる。傷判
定には、しきい値1である程度の足切りを行なう。この
設定をあまり低くすると正常の表面も傷と判定されてし
まうし、往動探傷で3,000個以上の傷が検出される
と、プログラムがオーバーフローしてしまうため、上記
初期メニューの5.信号レベルテストにて決定するが、
ここではその詳細説明は避ける。しきい値2はしきい値
1で探傷されたもののなかから、傷と判定されるものの
レベルであり、モード0の状態でこの設定変更ができ
る。
【0022】上記初期メニュー4.既定値設定/変更/
更新を選択すると、探傷ピッチ、同一傷判定距離、トラ
バース方向、しきい値1及び2、傷記録最大個数等の設
定ができる。ここにおいて、同一傷判定距離とは、本発
明ではロールの往復距離を走査するダブルスキャン方式
であり、この両方のスキャンで同一位置にある傷を傷と
判定するものであるが、超音波探傷方式の絶対誤差およ
び所定面積範囲内であれば大きい傷一個であっても複数
個であっても傷として判断してもよいといった範囲等を
考慮して決定される。トラバース方向とは、ダブルスキ
ャンの片方を指定することであるが、通常は両方が指定
される。
更新を選択すると、探傷ピッチ、同一傷判定距離、トラ
バース方向、しきい値1及び2、傷記録最大個数等の設
定ができる。ここにおいて、同一傷判定距離とは、本発
明ではロールの往復距離を走査するダブルスキャン方式
であり、この両方のスキャンで同一位置にある傷を傷と
判定するものであるが、超音波探傷方式の絶対誤差およ
び所定面積範囲内であれば大きい傷一個であっても複数
個であっても傷として判断してもよいといった範囲等を
考慮して決定される。トラバース方向とは、ダブルスキ
ャンの片方を指定することであるが、通常は両方が指定
される。
【0023】初期メニューの設定が終了すると(10
2)、モードは0から1に加算され、往復台位置復帰信
号を待つ(103)ことになる。研削盤2に設けられた
図示しないスイッチを入れると、ロール4は回転を始
め、砥石部2dはロール4の表面に当接し、研削を開始
するとともに図1の左方に移動を開始する。研削盤2
は、往復台2aのトラバースが停止すると砥石をロール
表面から離間し、トラバース信号発生手段15は往復台
位置復帰信号として反転信号をCPU12及びシーケン
サ13に送出する(図4)。シーケンサ13はアーム2
eを駆動して探触子3をロール4に接触させるとともに
モニター水及びエアーをロール4の表面に供給する。往
復台位置復帰信号が入る(103)と、超音波発信がさ
れているかどうかの判断(104)に進む。送受信部3
aにより発信が検知されないと、異常検出手段17によ
りシーケンサ13を介してランプ1fが点灯して発信無
しの警告がされる(105)。
2)、モードは0から1に加算され、往復台位置復帰信
号を待つ(103)ことになる。研削盤2に設けられた
図示しないスイッチを入れると、ロール4は回転を始
め、砥石部2dはロール4の表面に当接し、研削を開始
するとともに図1の左方に移動を開始する。研削盤2
は、往復台2aのトラバースが停止すると砥石をロール
表面から離間し、トラバース信号発生手段15は往復台
位置復帰信号として反転信号をCPU12及びシーケン
サ13に送出する(図4)。シーケンサ13はアーム2
eを駆動して探触子3をロール4に接触させるとともに
モニター水及びエアーをロール4の表面に供給する。往
復台位置復帰信号が入る(103)と、超音波発信がさ
れているかどうかの判断(104)に進む。送受信部3
aにより発信が検知されないと、異常検出手段17によ
りシーケンサ13を介してランプ1fが点灯して発信無
しの警告がされる(105)。
【0024】発信が検知されると接触媒質が供給されて
いるかどうかの判断(106)に進む。モニター信号が
送受信部3aにより検知されないと、異常検出手段17
によりシーケンサ13を介してランプ1gが点灯して接
触媒質供給不能の警告がされる(107)。モニター信
号が入ると、シーケンサ13は信号線10を介して研削
盤2にセット完了信号を送る(108)。このセット完
了信号を受て、研削盤2は往復台2aをトラバーススタ
ートさせる。
いるかどうかの判断(106)に進む。モニター信号が
送受信部3aにより検知されないと、異常検出手段17
によりシーケンサ13を介してランプ1gが点灯して接
触媒質供給不能の警告がされる(107)。モニター信
号が入ると、シーケンサ13は信号線10を介して研削
盤2にセット完了信号を送る(108)。このセット完
了信号を受て、研削盤2は往復台2aをトラバーススタ
ートさせる。
【0025】図6は、探傷状態を示す流れ図である。同
図において、往復台2aがスタートとして、トラバース
スタート信号が入ると(109)、モードは1から2に
加算される(110)。モードが0でない場合(11
1)、ロール回転数信号のチェック(112)に進む。
CPU12内のカウンタは、始めのロール回転数の信号
が入った時点から計時することによりロールの回転方向
であるY位置を演算しているが、ロール回転数信号が入
ると、Y位置カウンタをリセットし、X位置カウンタが
計数し(113)、超音波反射信号取組ステップ(11
4)に進む。
図において、往復台2aがスタートとして、トラバース
スタート信号が入ると(109)、モードは1から2に
加算される(110)。モードが0でない場合(11
1)、ロール回転数信号のチェック(112)に進む。
CPU12内のカウンタは、始めのロール回転数の信号
が入った時点から計時することによりロールの回転方向
であるY位置を演算しているが、ロール回転数信号が入
ると、Y位置カウンタをリセットし、X位置カウンタが
計数し(113)、超音波反射信号取組ステップ(11
4)に進む。
【0026】一方、反射信号取組はトラバーススタート
信号及びロール回転数信号の入来しないときにも行なわ
れ(114)、傷のXY位置及び画面上のXY位置の計
算が(115)される。しきい値1より小さい傷信号は
ダミー画面1dに描写され(117)、ダミーメモリー
に記憶(118)されるが、しきい値1より小さくない
ものは主画面に描写され(119)、CPU12のメモ
リーに記憶される(120)。プログラムがオーバーフ
ローしたり、データが多すぎたりして、テンキー1bに
より中断信号が入ると、データは消滅してAに戻るとと
もに、往復台2aを初期位置に戻し、そして、しきい値
のレベルを変更して再スタートすることになるが、中断
信号がない場合はBに戻る。
信号及びロール回転数信号の入来しないときにも行なわ
れ(114)、傷のXY位置及び画面上のXY位置の計
算が(115)される。しきい値1より小さい傷信号は
ダミー画面1dに描写され(117)、ダミーメモリー
に記憶(118)されるが、しきい値1より小さくない
ものは主画面に描写され(119)、CPU12のメモ
リーに記憶される(120)。プログラムがオーバーフ
ローしたり、データが多すぎたりして、テンキー1bに
より中断信号が入ると、データは消滅してAに戻るとと
もに、往復台2aを初期位置に戻し、そして、しきい値
のレベルを変更して再スタートすることになるが、中断
信号がない場合はBに戻る。
【0027】トラバースの往動が終わり、復動が始まり
反転信号が入ると、モードは3に加算され、ステップ
(112)から(121)を経て(109)に戻り、往
復台2aが初期位置に復帰し、トラバース戻り信号が入
り、モードは0に戻る。モードが0のときは、Cに進む
(111)。
反転信号が入ると、モードは3に加算され、ステップ
(112)から(121)を経て(109)に戻り、往
復台2aが初期位置に復帰し、トラバース戻り信号が入
り、モードは0に戻る。モードが0のときは、Cに進む
(111)。
【0028】図7は、傷判定を示す流れ図である。同図
において、しきい値2の変更フラッグの有無を判断する
ステップ(122)に進む。変更信号が入っていれば、
しきい値2以上の信号かどうか選別(124)され、往
復で同一位置の傷を検出(125)し、信号レベルの大
きい順に並べ変え(126)、近距離にある傷同志が同
一の傷かどうか判定(127)され、画面上の位置と表
示円の径が計算(128)され、判定結果のグラフィッ
ク、数値表が用意(129)され、CPU12内のメモ
リーに記憶(130)され、判定完了信号(131)を
研削盤2に送出してAに戻る。
において、しきい値2の変更フラッグの有無を判断する
ステップ(122)に進む。変更信号が入っていれば、
しきい値2以上の信号かどうか選別(124)され、往
復で同一位置の傷を検出(125)し、信号レベルの大
きい順に並べ変え(126)、近距離にある傷同志が同
一の傷かどうか判定(127)され、画面上の位置と表
示円の径が計算(128)され、判定結果のグラフィッ
ク、数値表が用意(129)され、CPU12内のメモ
リーに記憶(130)され、判定完了信号(131)を
研削盤2に送出してAに戻る。
【0029】次に、第2実施例を説明する。図8は、第
2実施例における傷判定を示す流れ図である。同図にお
いて、図7と同じように、しきい値2の変更フラッグの
有無を判断するステップ(122)に進む。変更信号が
入っていれば、しきい値2以上の信号であるかどうか選
別(124)され、往復で同一位置の傷を検出(12
5)し、信号レベルの大きい順に並べ変え(126)、
近距離にある傷同士が同一の傷かどうか判定(127)
され、画面上の位置と表示円の径が計算(128)され
る。ここまでは図7のステップと同じである。傷判定に
より傷の数が所定値以下である場合は、判定合格(13
2)とされ、判定結果のグラフィック、数値表が用意
(133)され、CPU12内のメモリーに記憶(13
4)され、判定完了信号(135)を研削盤2に送出し
てAに戻る。
2実施例における傷判定を示す流れ図である。同図にお
いて、図7と同じように、しきい値2の変更フラッグの
有無を判断するステップ(122)に進む。変更信号が
入っていれば、しきい値2以上の信号であるかどうか選
別(124)され、往復で同一位置の傷を検出(12
5)し、信号レベルの大きい順に並べ変え(126)、
近距離にある傷同士が同一の傷かどうか判定(127)
され、画面上の位置と表示円の径が計算(128)され
る。ここまでは図7のステップと同じである。傷判定に
より傷の数が所定値以下である場合は、判定合格(13
2)とされ、判定結果のグラフィック、数値表が用意
(133)され、CPU12内のメモリーに記憶(13
4)され、判定完了信号(135)を研削盤2に送出し
てAに戻る。
【0030】一方、判定合格(132)がされないとD
に進む。図9は往復台の作動状態を示す流れ図である。
同図において、被検体表面の傷数により往復台2aの往
復研削回数Nが設定され、探触子が格納され、モニター
水・エアーの供給が停止(137)し、砥石がロールに
当接(138)し、往復台2aがスタート(139)
し、トラバース信号が4N回カウントすると研削は完了
(140)しEに進む。
に進む。図9は往復台の作動状態を示す流れ図である。
同図において、被検体表面の傷数により往復台2aの往
復研削回数Nが設定され、探触子が格納され、モニター
水・エアーの供給が停止(137)し、砥石がロールに
当接(138)し、往復台2aがスタート(139)
し、トラバース信号が4N回カウントすると研削は完了
(140)しEに進む。
【0031】図10は探触子の作動状態を示す流れ図で
ある。この時点で、初期メニューのフラッグの有無ガチ
ェック(141)される。フラッグがある場合は、図5
において詳述した動作と同じであるため説明は省略す
る。初期メニューのフラッグが無い場合は、モードは0
から1に加算される。一方、往復台2aのトラバースが
停止すると砥石をロール表面から離間し、トラバース信
号発生手段15は往復台位置復帰信号として反転信号を
CPU12およびシーケンサ13に送出する(図4)。
シーケンサ13はアーム2eを駆動して探触子3をロー
ル4に接触(143)させるとともにミニター水及びエ
アーをロール4の表面に供給(144)する。次に、超
音波発振がされていないかどうかの判断145)に進
む。送信部3aにより発振が検知されないと、異常検出
手段17によりシーケンサ13を介してランプ1fが点
灯して発振無しの警告がされる。
ある。この時点で、初期メニューのフラッグの有無ガチ
ェック(141)される。フラッグがある場合は、図5
において詳述した動作と同じであるため説明は省略す
る。初期メニューのフラッグが無い場合は、モードは0
から1に加算される。一方、往復台2aのトラバースが
停止すると砥石をロール表面から離間し、トラバース信
号発生手段15は往復台位置復帰信号として反転信号を
CPU12およびシーケンサ13に送出する(図4)。
シーケンサ13はアーム2eを駆動して探触子3をロー
ル4に接触(143)させるとともにミニター水及びエ
アーをロール4の表面に供給(144)する。次に、超
音波発振がされていないかどうかの判断145)に進
む。送信部3aにより発振が検知されないと、異常検出
手段17によりシーケンサ13を介してランプ1fが点
灯して発振無しの警告がされる。
【0032】発振が検知されると接触媒質が供給されて
いないかどうかの判断(147)に進む。モニター信号
が送受信部3aにより検知されないと、異常検出手段1
7によりシーケンサ13を介してランプ1gが点灯して
接触媒質供給不能の警告がされる(148)。モニター
信号が入ると、シーケンサ13は信号線10を介して研
削盤2にセット完了信号を送る(149)。このセット
完了信号を受けて、研削盤2は往復台2aをトラバース
スタートさせる。
いないかどうかの判断(147)に進む。モニター信号
が送受信部3aにより検知されないと、異常検出手段1
7によりシーケンサ13を介してランプ1gが点灯して
接触媒質供給不能の警告がされる(148)。モニター
信号が入ると、シーケンサ13は信号線10を介して研
削盤2にセット完了信号を送る(149)。このセット
完了信号を受けて、研削盤2は往復台2aをトラバース
スタートさせる。
【0033】図11は、第2実施例の探傷状態を示す流
れ図である。同図において、往復台2aがスタートし
て、トラバーススタート信号が入ると(150)、モー
ドは1から2に加算される(151)。モードが0でな
い場合(152)、ロール回転数信号のチェック(15
3)に進む。CPU12内のカウンタは、始めのロール
回転数の信号が入った時点から計時することによりロー
ルの回転方向であるY位置を演算しているが、ロール回
転数信号が入ると、Y位置カウンタをリセットし、X位
置カウンタが計数し(154)、超音波反射信号取組ス
テップ(155)に進む。
れ図である。同図において、往復台2aがスタートし
て、トラバーススタート信号が入ると(150)、モー
ドは1から2に加算される(151)。モードが0でな
い場合(152)、ロール回転数信号のチェック(15
3)に進む。CPU12内のカウンタは、始めのロール
回転数の信号が入った時点から計時することによりロー
ルの回転方向であるY位置を演算しているが、ロール回
転数信号が入ると、Y位置カウンタをリセットし、X位
置カウンタが計数し(154)、超音波反射信号取組ス
テップ(155)に進む。
【0034】一方、反射信号取組はトラバーススタート
信号及びロール回転数信号の入来しないときにも行われ
(155)、傷のXY位置及び画面上のXY位置の計算
(156)がされる。しきい値より小さい傷信号はダミ
ー画面1dに描写され(158)、ダミーメモリーに記
憶(159)されるが、しきい値1より小さくないもの
は主画面に描写され(160)、CPU12のメモリー
に記憶される(161)。プログラムがオーバーフロー
したり、データが多すぎたりして、テンキー1bにより
中断信号が入ると、データは消滅してEに戻るととも
に、往復台2aを初期位置に戻し、そして、しきい値の
レベルを変更して再スタートすることになるが、中断信
号がない場合はFに戻る。
信号及びロール回転数信号の入来しないときにも行われ
(155)、傷のXY位置及び画面上のXY位置の計算
(156)がされる。しきい値より小さい傷信号はダミ
ー画面1dに描写され(158)、ダミーメモリーに記
憶(159)されるが、しきい値1より小さくないもの
は主画面に描写され(160)、CPU12のメモリー
に記憶される(161)。プログラムがオーバーフロー
したり、データが多すぎたりして、テンキー1bにより
中断信号が入ると、データは消滅してEに戻るととも
に、往復台2aを初期位置に戻し、そして、しきい値の
レベルを変更して再スタートすることになるが、中断信
号がない場合はFに戻る。
【0035】トラバースの往動が終わり、復動が始まり
反転信号が入ると、モードは3に加算され、ステップ
(153)から(162)を経て(150)に戻り、往
復台2aが初期位置に復帰し、トラバース戻り信号が入
り、モードは0に戻る。モードが0のときは、Gに進む
(152)。
反転信号が入ると、モードは3に加算され、ステップ
(153)から(162)を経て(150)に戻り、往
復台2aが初期位置に復帰し、トラバース戻り信号が入
り、モードは0に戻る。モードが0のときは、Gに進む
(152)。
【0036】図12は、第2実施例の傷判定を示す流れ
図である。同図において、図7と同じように、しきい値
2の変更フラッグの有無を判断するステップ(163)
に進む。変更信号が入っていれば、しきい値2以上の信
号かどうか選別(165)され、往復で同一位置の傷を
検出(166)し、信号レベルの大きい順に並べ変え
(167)、近距離にある傷同志が同一の傷かどうか判
定(168)され、画面上の位置と表示円の径が計算
(169)される。ここまでは図7のステップと同じで
ある。傷判定により傷の数が所定値以下である場合は、
判定合格(170)とされ、判定結果のグラフィック、
数値表が用意(171)され、CPU12内のメモリー
に記憶(172)され、判定完了信号(173)を研削
盤2に送出してAに戻る。
図である。同図において、図7と同じように、しきい値
2の変更フラッグの有無を判断するステップ(163)
に進む。変更信号が入っていれば、しきい値2以上の信
号かどうか選別(165)され、往復で同一位置の傷を
検出(166)し、信号レベルの大きい順に並べ変え
(167)、近距離にある傷同志が同一の傷かどうか判
定(168)され、画面上の位置と表示円の径が計算
(169)される。ここまでは図7のステップと同じで
ある。傷判定により傷の数が所定値以下である場合は、
判定合格(170)とされ、判定結果のグラフィック、
数値表が用意(171)され、CPU12内のメモリー
に記憶(172)され、判定完了信号(173)を研削
盤2に送出してAに戻る。
【0037】判定完了信号を受けた研削盤2は、連結ア
ーム2eにより探触子3を上昇させ初期位置に復帰させ
る。このとき、ロール端検出部3bの光センサ38cの
監視範囲がロール表面から外れるために、異常検出手段
17の出力信号によりシーケンサ13を介してランプ1
hを点灯させる。この光センサ38cはロールの先端を
監視しているため、判定完了信号によらなくても、たと
えば、プログラムがオーバーフローし、往復台2aが移
動中であってもロールの先端部を検出して自動的に探触
子3をロール面から上方に外す安全装置として有用であ
る。この場合、必要に応じて、光センサを複数用いて、
ロールの先端に分担して監視させてもよいものである。
ーム2eにより探触子3を上昇させ初期位置に復帰させ
る。このとき、ロール端検出部3bの光センサ38cの
監視範囲がロール表面から外れるために、異常検出手段
17の出力信号によりシーケンサ13を介してランプ1
hを点灯させる。この光センサ38cはロールの先端を
監視しているため、判定完了信号によらなくても、たと
えば、プログラムがオーバーフローし、往復台2aが移
動中であってもロールの先端部を検出して自動的に探触
子3をロール面から上方に外す安全装置として有用であ
る。この場合、必要に応じて、光センサを複数用いて、
ロールの先端に分担して監視させてもよいものである。
【0038】さて、本発明に係る実施例は上述したもの
に限定されるものではなく、例えば警報はランプのみで
なくブザーによってもよいものであり、またランプの点
灯と同時にブザーを鳴らして警告してもよいものであ
る。さらに、本発明の権利は請求項に記載した技術的範
囲のみに属するものではなく、以下の実施態様も権利範
囲に含むものである。 (実施態様1)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、研削中はロール研削盤
の砥石移動台に格納され、研削終了に同期して被検体に
接触して被検体表面を走査し、探傷終了に同期して砥石
移動台に復帰格納される走査手段と、この走査手段を制
御する探傷手段と、前記走査手段からの入力信号に有無
を検出して警報信号を送出する警報手段と、被検体の回
転を検知する回転検知手段と、前記探傷手段と前記回転
検知手段の信号を受けて探傷状態を演算する演算手段
と、この演算手段の結果を表示する表示手段と、探傷判
断条件及び前記演算手段の結果を記憶する記憶手段とを
備え、自動的にロール状被検体の表面の探傷を行なう超
音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様2)超音波を被検体の探傷面に対して斜めに
送受するように設けた超音波送受信手段と、超音波送信
方向前端側に、先端部が被検体表面に接触して上下動可
能な可動板と、この可動板の前方側に、被検体表面にエ
アーを送る第1送風管と、超音波送信方向と反対側の端
部に、先端部が被検体表面に接触して上下動可能なスイ
パー手段と、このスイパー手段の前方側に被検体側にエ
アーを送る第2送風管と、前記スイパー手段と前記超音
波送受信手段間に、接触媒質を供給する供給管とを備え
た走査手段を有する実施態様1記載の超音波による圧延
ロール表面検査装置。 (実施態様3)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、超音波を被検体の探傷
面に対して斜めに送受するように設けた超音波送受信手
段と、超音波送信方向前端側に先端部が被検体表面に接
触して上下動可能な可動板と、この可動板の前方側に被
検体表面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向
とは反対側の端部に先端部が被検体表面に接触して上下
動可能なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に
被検体側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手
段と前記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給
管とで構成し、研削終了信号に同期して被検体表面を走
査し表面情報を入手する走査手段と、この走査手段を制
御する探傷手段と、前記走査手段からの入力信号の有無
を検出して警報信号を送る警報手段と、被検体の回転を
検知する回転検知手段と、前記探傷手段と前記回転検知
手段の信号を受けて探傷状態を演算する演算手段と、こ
の演算手段の結果を表示する表示手段と、探傷判断条件
及び前記演算手段の結果を記憶する記憶手段とを備え、
自動的にロール状被検体の表面の探傷を行なう超音波に
よる圧延ロール表面検査装置。 (実施態様4)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、超音波を被検体の探傷
面に対して斜めに送受するように設けた超音波送受信手
段と、超音波送信方向前端側に先端部が被検体表面に接
触して上下動可能な可動板と、この可動板の前方側に被
検体表面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向
とは反対側の端部に先端部が被検体表面に接触して上下
動可能なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に
被検体側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手
段と前記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給
管とで構成し、研削中はロール研削盤の砥石移動台に格
納され研削終了信号に同期して被検体に接触して被検体
表面を走査し、探傷終了に同期して砥石移動台に復帰格
納される走査手段と、この走査手段を制御する探傷手段
と、被検体の回転を検知する回転検知手段と、前記探傷
手段と前記回転検知手段の信号を受けて探傷状態を演算
する演算手段と、この演算手段の結果を表示する表示手
段と、探傷判断条件及び前記演算手段の結果を記憶する
記憶手段とを備え、自動的にロール状被検体の表面の探
傷を行なう超音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様5)被検体表面を監視する監視手段を有した
走査手段と、前記監視手段により被検体表面の長手方向
の端部を検出して、前記走査手段を被検体表面から上方
に離間させる連結手段とを備えた実施態様1乃至4記載
の超音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様6)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査に
よりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧延
ロール表面検査装置において、被検体を監視する監視手
段を有し、研削終了信号に同期して被検体表面を走査し
表面情報を入手する走査手段と、前記監視手段により被
検体表面の長手方向の端部を検出して、前記走査手段を
被検体表面から離間させる連結手段と、前記走査手段を
制御する探傷手段と、被検体の回転を検知する回転検知
手段と、前記探傷手段と前記回転検知手段の信号を受け
て探傷状態を演算する演算手段と、この演算手段の結果
を表示する表示手段と、探傷判断条件及び前記演算手段
の結果を記憶する記憶手段とを備え、自動的にロール状
被検体の表面の探傷を行なう超音波による圧延ロール表
面検査装置。 (実施態様7)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研削
する研削手段と、この研削手段の研削終了信号に同期し
て被検体表面を走査し表面情報を入手する走査手段と、
この走査手段を制御する探傷手段と、前記走査手段から
の入力信号の有無を検出して警報信号を送出する警報手
段と、被検体の回転を検知する回転検知手段と、前記探
傷手段と前記回転検知手段の信号を受けて探傷状態を演
算するとともに演算結果を判定する演算判定手段と、こ
の演算判定手段の結果を表示する表示手段と、前記演算
判定手段の判定結果が被検体の表面状態を不合格と判定
した場合、被検体表面の傷数に対応した研削回数を自動
的に設定する研削回数設定手段と、この研削回数設定手
段の設定回数だけ前記研削手段を自動的に駆動する研削
制御手段と、探傷判断条件及び前記演算手段の結果を磁
気的に記憶する記憶手段とを備え、自動的にロール状被
検体の表面の探傷を行なう超音波による圧延ロール表面
検査装置。 (実施態様8)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研削
する研削手段と、この研削手段の研削終了信号に同期し
て被検体表面を走査し表面情報を入手する走査手段とを
有し、この走査手段を、超音波を被検体の探傷面に対し
て斜めに送受するように設けた超音波送受信手段と、超
音波送信方向前端側に、先端部が被検体表面に接触して
上下動可能な可動板と、この可動板の前方側に、被検体
表面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向と反
対側の端部に、先端部が被検体表面に接触して上下動可
能なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に被検
体側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手段と
前記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給管と
で構成し、前記走査手段を制御する探傷手段と、被検体
の回転を検知する回転検知手段と、前記探傷手段と前記
回転検知手段の信号を受けて探傷状態を演算するととも
に演算結果を判定する演算判定手段と、この演算判定手
段の判定結果が被検体の表面状態を不合格と判定した場
合、被検体表面の傷数に対応した研削回数を自動的に設
定する研削回数設定手段と、この研削回数設定手段の設
定回数だけ前記研削手段を自動的に駆動する研削制御手
段と、前記演算判定手段の結果を表示する表示手段と、
探傷判断条件及び前記演算手段の結果を磁気的に記憶す
る記憶手段とを備え、自動的にロール状被検体の表面の
探傷を行なう超音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様9)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研削
する研削手段と、この研削手段の研削終了信号に同期し
て被検体表面を走査し表面情報を入手する走査手段とを
有し、この走査手段を、超音波を被検体の探傷面に対し
て斜めに送受するように設けた超音波送受信手段と、超
音波送信方向前端側に、先端部が被検体表面に接触して
上下動可能な可動板と、この可動板の前方側に、被検体
表面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向と反
対側の端部に、先端部が被検体表面に接触して上下動可
能なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に被検
体側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手段と
前記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給管と
で構成し、前記走査手段を制御する探傷手段と、前記走
査手段からの入力信号の有無を検出して警報信号を送出
する警報手段と、被検体の回転を検知する回転検知手段
と、前記探傷手段と前記回転検知手段の信号を受けて探
傷状態を演算するとともに演算結果を判定する演算判定
手段と、この演算判定手段の結果を表示する表示手段
と、前記演算判定手段の判定結果が被検体の表面状態を
不合格と判定した場合、被検体表面の傷数に対応した研
削回数を自動的に設定する研削回数設定手段と、この研
削回数設定手段の設定回数だけ前記研削手段を自動的に
駆動する研削制御手段と、探傷判断条件及び前記演算手
段の結果を磁気的に記憶する記憶手段とを備え、自動的
にロール状被検体の表面の探傷を行なう超音波による圧
延ロール表面検査装置。 (実施態様10)超音波探触子をロール状被検体表面に
接触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走
査によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による
圧延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研
削する研削手段と、研削中は前記研削手段に格納され、
前記研削手段の研削終了信号に同期して被検体に接触
し、この被検体表面を走査し表面情報を入手し、探傷終
了に同期して前記研削手段に復帰格納される走査手段
と、この走査手段を制御する探傷手段と、被検体の回転
を検知する回転検知手段と、前記探傷手段と前記回転検
知手段の信号を受けて探傷状態を演算するとともに演算
結果を判定する演算判定手段と、この演算判定手段の判
定結果が被検体の表面状態を不合格と判定した場合、被
検体表面の傷数に対応した研削回数を自動的に設定する
研削回数設定手段と、この研削回数設定手段の設定回数
だけ前記研削手段を自動的に駆動する研削制御手段と、
前記演算判定手段の結果を表示する表示手段と、探傷判
断条件及び前記演算手段の結果を磁気的に記憶する記憶
手段とを備え、自動的にロール状被検体の表面の探傷を
行なう超音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様11)超音波探触子をロール状被検体表面に
接触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走
査によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による
圧延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研
削する研削手段と、研削中は前記研削手段に格納され、
前記研削手段の研削終了信号に同期して被検体に接触
し、この被検体表面を走査し表面情報を入手し、探傷終
了に同期して前記研削手段に復帰格納される走査手段
と、この走査手段を、超音波を被検体の探傷面に対して
斜めに送受するように設けた超音波送受信手段と、超音
波送信方向前端側に、先端部が被検体表面に接触して上
下動可能な可動板と、この可動板の前方側に、被検体表
面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向と反対
側の端部に、先端部が被検体表面に接触して上下動可能
なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に被検体
側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手段と前
記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給管とで
構成し、前記走査手段を制御する探傷手段と、前記走査
手段からの入力信号の有無を検出して警報信号を送出す
る警報手段と、被検体の回転を検知する回転検知手段
と、前記探傷手段と前記回転検知手段の信号を受けて探
傷状態を演算するとともに演算結果を判定する演算判定
手段と、この演算判定手段の結果を表示する表示手段
と、前記演算判定手段の判定結果が被検体の表面状態を
不合格と判定した場合、被検体表面の傷数に対応した研
削回数を自動的に設定する研削回数設定手段と、この研
削回数設定手段の設定回数だけ前記研削手段を自動的に
駆動する研削制御手段と、探傷判断条件及び前記演算手
段の結果を磁気的に記憶する記憶手段とを備え、自動的
にロール状被検体の表面の探傷を行なう超音波による圧
延ロール表面検査装置。
に限定されるものではなく、例えば警報はランプのみで
なくブザーによってもよいものであり、またランプの点
灯と同時にブザーを鳴らして警告してもよいものであ
る。さらに、本発明の権利は請求項に記載した技術的範
囲のみに属するものではなく、以下の実施態様も権利範
囲に含むものである。 (実施態様1)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、研削中はロール研削盤
の砥石移動台に格納され、研削終了に同期して被検体に
接触して被検体表面を走査し、探傷終了に同期して砥石
移動台に復帰格納される走査手段と、この走査手段を制
御する探傷手段と、前記走査手段からの入力信号に有無
を検出して警報信号を送出する警報手段と、被検体の回
転を検知する回転検知手段と、前記探傷手段と前記回転
検知手段の信号を受けて探傷状態を演算する演算手段
と、この演算手段の結果を表示する表示手段と、探傷判
断条件及び前記演算手段の結果を記憶する記憶手段とを
備え、自動的にロール状被検体の表面の探傷を行なう超
音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様2)超音波を被検体の探傷面に対して斜めに
送受するように設けた超音波送受信手段と、超音波送信
方向前端側に、先端部が被検体表面に接触して上下動可
能な可動板と、この可動板の前方側に、被検体表面にエ
アーを送る第1送風管と、超音波送信方向と反対側の端
部に、先端部が被検体表面に接触して上下動可能なスイ
パー手段と、このスイパー手段の前方側に被検体側にエ
アーを送る第2送風管と、前記スイパー手段と前記超音
波送受信手段間に、接触媒質を供給する供給管とを備え
た走査手段を有する実施態様1記載の超音波による圧延
ロール表面検査装置。 (実施態様3)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、超音波を被検体の探傷
面に対して斜めに送受するように設けた超音波送受信手
段と、超音波送信方向前端側に先端部が被検体表面に接
触して上下動可能な可動板と、この可動板の前方側に被
検体表面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向
とは反対側の端部に先端部が被検体表面に接触して上下
動可能なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に
被検体側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手
段と前記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給
管とで構成し、研削終了信号に同期して被検体表面を走
査し表面情報を入手する走査手段と、この走査手段を制
御する探傷手段と、前記走査手段からの入力信号の有無
を検出して警報信号を送る警報手段と、被検体の回転を
検知する回転検知手段と、前記探傷手段と前記回転検知
手段の信号を受けて探傷状態を演算する演算手段と、こ
の演算手段の結果を表示する表示手段と、探傷判断条件
及び前記演算手段の結果を記憶する記憶手段とを備え、
自動的にロール状被検体の表面の探傷を行なう超音波に
よる圧延ロール表面検査装置。 (実施態様4)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、超音波を被検体の探傷
面に対して斜めに送受するように設けた超音波送受信手
段と、超音波送信方向前端側に先端部が被検体表面に接
触して上下動可能な可動板と、この可動板の前方側に被
検体表面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向
とは反対側の端部に先端部が被検体表面に接触して上下
動可能なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に
被検体側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手
段と前記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給
管とで構成し、研削中はロール研削盤の砥石移動台に格
納され研削終了信号に同期して被検体に接触して被検体
表面を走査し、探傷終了に同期して砥石移動台に復帰格
納される走査手段と、この走査手段を制御する探傷手段
と、被検体の回転を検知する回転検知手段と、前記探傷
手段と前記回転検知手段の信号を受けて探傷状態を演算
する演算手段と、この演算手段の結果を表示する表示手
段と、探傷判断条件及び前記演算手段の結果を記憶する
記憶手段とを備え、自動的にロール状被検体の表面の探
傷を行なう超音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様5)被検体表面を監視する監視手段を有した
走査手段と、前記監視手段により被検体表面の長手方向
の端部を検出して、前記走査手段を被検体表面から上方
に離間させる連結手段とを備えた実施態様1乃至4記載
の超音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様6)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査に
よりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧延
ロール表面検査装置において、被検体を監視する監視手
段を有し、研削終了信号に同期して被検体表面を走査し
表面情報を入手する走査手段と、前記監視手段により被
検体表面の長手方向の端部を検出して、前記走査手段を
被検体表面から離間させる連結手段と、前記走査手段を
制御する探傷手段と、被検体の回転を検知する回転検知
手段と、前記探傷手段と前記回転検知手段の信号を受け
て探傷状態を演算する演算手段と、この演算手段の結果
を表示する表示手段と、探傷判断条件及び前記演算手段
の結果を記憶する記憶手段とを備え、自動的にロール状
被検体の表面の探傷を行なう超音波による圧延ロール表
面検査装置。 (実施態様7)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研削
する研削手段と、この研削手段の研削終了信号に同期し
て被検体表面を走査し表面情報を入手する走査手段と、
この走査手段を制御する探傷手段と、前記走査手段から
の入力信号の有無を検出して警報信号を送出する警報手
段と、被検体の回転を検知する回転検知手段と、前記探
傷手段と前記回転検知手段の信号を受けて探傷状態を演
算するとともに演算結果を判定する演算判定手段と、こ
の演算判定手段の結果を表示する表示手段と、前記演算
判定手段の判定結果が被検体の表面状態を不合格と判定
した場合、被検体表面の傷数に対応した研削回数を自動
的に設定する研削回数設定手段と、この研削回数設定手
段の設定回数だけ前記研削手段を自動的に駆動する研削
制御手段と、探傷判断条件及び前記演算手段の結果を磁
気的に記憶する記憶手段とを備え、自動的にロール状被
検体の表面の探傷を行なう超音波による圧延ロール表面
検査装置。 (実施態様8)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研削
する研削手段と、この研削手段の研削終了信号に同期し
て被検体表面を走査し表面情報を入手する走査手段とを
有し、この走査手段を、超音波を被検体の探傷面に対し
て斜めに送受するように設けた超音波送受信手段と、超
音波送信方向前端側に、先端部が被検体表面に接触して
上下動可能な可動板と、この可動板の前方側に、被検体
表面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向と反
対側の端部に、先端部が被検体表面に接触して上下動可
能なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に被検
体側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手段と
前記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給管と
で構成し、前記走査手段を制御する探傷手段と、被検体
の回転を検知する回転検知手段と、前記探傷手段と前記
回転検知手段の信号を受けて探傷状態を演算するととも
に演算結果を判定する演算判定手段と、この演算判定手
段の判定結果が被検体の表面状態を不合格と判定した場
合、被検体表面の傷数に対応した研削回数を自動的に設
定する研削回数設定手段と、この研削回数設定手段の設
定回数だけ前記研削手段を自動的に駆動する研削制御手
段と、前記演算判定手段の結果を表示する表示手段と、
探傷判断条件及び前記演算手段の結果を磁気的に記憶す
る記憶手段とを備え、自動的にロール状被検体の表面の
探傷を行なう超音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様9)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研削
する研削手段と、この研削手段の研削終了信号に同期し
て被検体表面を走査し表面情報を入手する走査手段とを
有し、この走査手段を、超音波を被検体の探傷面に対し
て斜めに送受するように設けた超音波送受信手段と、超
音波送信方向前端側に、先端部が被検体表面に接触して
上下動可能な可動板と、この可動板の前方側に、被検体
表面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向と反
対側の端部に、先端部が被検体表面に接触して上下動可
能なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に被検
体側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手段と
前記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給管と
で構成し、前記走査手段を制御する探傷手段と、前記走
査手段からの入力信号の有無を検出して警報信号を送出
する警報手段と、被検体の回転を検知する回転検知手段
と、前記探傷手段と前記回転検知手段の信号を受けて探
傷状態を演算するとともに演算結果を判定する演算判定
手段と、この演算判定手段の結果を表示する表示手段
と、前記演算判定手段の判定結果が被検体の表面状態を
不合格と判定した場合、被検体表面の傷数に対応した研
削回数を自動的に設定する研削回数設定手段と、この研
削回数設定手段の設定回数だけ前記研削手段を自動的に
駆動する研削制御手段と、探傷判断条件及び前記演算手
段の結果を磁気的に記憶する記憶手段とを備え、自動的
にロール状被検体の表面の探傷を行なう超音波による圧
延ロール表面検査装置。 (実施態様10)超音波探触子をロール状被検体表面に
接触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走
査によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による
圧延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研
削する研削手段と、研削中は前記研削手段に格納され、
前記研削手段の研削終了信号に同期して被検体に接触
し、この被検体表面を走査し表面情報を入手し、探傷終
了に同期して前記研削手段に復帰格納される走査手段
と、この走査手段を制御する探傷手段と、被検体の回転
を検知する回転検知手段と、前記探傷手段と前記回転検
知手段の信号を受けて探傷状態を演算するとともに演算
結果を判定する演算判定手段と、この演算判定手段の判
定結果が被検体の表面状態を不合格と判定した場合、被
検体表面の傷数に対応した研削回数を自動的に設定する
研削回数設定手段と、この研削回数設定手段の設定回数
だけ前記研削手段を自動的に駆動する研削制御手段と、
前記演算判定手段の結果を表示する表示手段と、探傷判
断条件及び前記演算手段の結果を磁気的に記憶する記憶
手段とを備え、自動的にロール状被検体の表面の探傷を
行なう超音波による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様11)超音波探触子をロール状被検体表面に
接触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走
査によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による
圧延ロール表面検査装置において、ロール状被検体を研
削する研削手段と、研削中は前記研削手段に格納され、
前記研削手段の研削終了信号に同期して被検体に接触
し、この被検体表面を走査し表面情報を入手し、探傷終
了に同期して前記研削手段に復帰格納される走査手段
と、この走査手段を、超音波を被検体の探傷面に対して
斜めに送受するように設けた超音波送受信手段と、超音
波送信方向前端側に、先端部が被検体表面に接触して上
下動可能な可動板と、この可動板の前方側に、被検体表
面にエアーを送る第1送風管と、超音波送信方向と反対
側の端部に、先端部が被検体表面に接触して上下動可能
なスイパー手段と、このスイパー手段の前方側に被検体
側にエアーを送る第2送風管と、前記スイパー手段と前
記超音波送受信手段間に接触媒質を供給する供給管とで
構成し、前記走査手段を制御する探傷手段と、前記走査
手段からの入力信号の有無を検出して警報信号を送出す
る警報手段と、被検体の回転を検知する回転検知手段
と、前記探傷手段と前記回転検知手段の信号を受けて探
傷状態を演算するとともに演算結果を判定する演算判定
手段と、この演算判定手段の結果を表示する表示手段
と、前記演算判定手段の判定結果が被検体の表面状態を
不合格と判定した場合、被検体表面の傷数に対応した研
削回数を自動的に設定する研削回数設定手段と、この研
削回数設定手段の設定回数だけ前記研削手段を自動的に
駆動する研削制御手段と、探傷判断条件及び前記演算手
段の結果を磁気的に記憶する記憶手段とを備え、自動的
にロール状被検体の表面の探傷を行なう超音波による圧
延ロール表面検査装置。
【0039】また、上述の実施態様においては、以下の
作用を有する。これらの実施態様は、請求項に記載され
ている本発明と同じように、探傷手段と回転検知手段
の信号を受けて探傷状態を演算する演算判定手段の結果
を表示手段によって目視することができるとともにそれ
らを記憶する記憶手段を有しているので、いつでも再生
して使用することができ、また、傷判定レベルの再設定
も容易に行なうことができ、さらに、走査手段は研削終
了に同期して走査を始めるように構成しているので、自
動的に探傷を行なうことができ、工程の操作が簡単であ
る。
作用を有する。これらの実施態様は、請求項に記載され
ている本発明と同じように、探傷手段と回転検知手段
の信号を受けて探傷状態を演算する演算判定手段の結果
を表示手段によって目視することができるとともにそれ
らを記憶する記憶手段を有しているので、いつでも再生
して使用することができ、また、傷判定レベルの再設定
も容易に行なうことができ、さらに、走査手段は研削終
了に同期して走査を始めるように構成しているので、自
動的に探傷を行なうことができ、工程の操作が簡単であ
る。
【0040】また、走査手段からの信号の有無を検出し
て警報信号を送る警報手段を有しているので、正常の探
傷状態とは異なる信号の場合は警報を発することがで
き、無駄な探傷を行なうことを防止できる。また、走査
手段を研削中ロール研削盤の砥石移動台に格納され、研
削終了に同期して被検体に接触し、探傷終了に同期して
砥石移動台に復帰格納されるように構成されているの
で、研削中の研削カス、研削水等により、走査手段が汚
れることがない。また、走査手段を可動板とスイパー手
段と二つの送風管と接触媒質供給管等で構成しているの
で、超音波の伝播経路を良く確保できるものである。
て警報信号を送る警報手段を有しているので、正常の探
傷状態とは異なる信号の場合は警報を発することがで
き、無駄な探傷を行なうことを防止できる。また、走査
手段を研削中ロール研削盤の砥石移動台に格納され、研
削終了に同期して被検体に接触し、探傷終了に同期して
砥石移動台に復帰格納されるように構成されているの
で、研削中の研削カス、研削水等により、走査手段が汚
れることがない。また、走査手段を可動板とスイパー手
段と二つの送風管と接触媒質供給管等で構成しているの
で、超音波の伝播経路を良く確保できるものである。
【0041】また、被検体表面を監視する監視手段を有
した走査手段と、前記監視手段により被検体表面の長手
方向の端部を検出して、前記走査手段を被検体表面から
上方に離間させる連結手段を備えているので、必要に応
じて探傷中断信号を送出しても、監視手段によってロー
ル先端部を検出して、自動的に探触子をロール表面から
上方に外すので、再度の逆方向走査時に、探触子とロー
ル表面の接触面間が干渉し、接触状態を損なうことがな
いという作用を奏するものである。
した走査手段と、前記監視手段により被検体表面の長手
方向の端部を検出して、前記走査手段を被検体表面から
上方に離間させる連結手段を備えているので、必要に応
じて探傷中断信号を送出しても、監視手段によってロー
ル先端部を検出して、自動的に探触子をロール表面から
上方に外すので、再度の逆方向走査時に、探触子とロー
ル表面の接触面間が干渉し、接触状態を損なうことがな
いという作用を奏するものである。
【0042】また、被検体表面の傷を判定し、判定結果
が不合格のときは、自動的に再度研削及び測定工程に移
行するように構成しているので、被検体表面の傷判定が
不合格の場合は、自動的に再度の研削と測定の工程に移
行され、手動により探触子および被検体の駆動を指令す
る手間が省け、人間による誤操作が防止され、省力化と
正確化が図れるものである。
が不合格のときは、自動的に再度研削及び測定工程に移
行するように構成しているので、被検体表面の傷判定が
不合格の場合は、自動的に再度の研削と測定の工程に移
行され、手動により探触子および被検体の駆動を指令す
る手間が省け、人間による誤操作が防止され、省力化と
正確化が図れるものである。
【0043】
【効果】以上説明したように、本発明は、自動的に探傷
を行なうとともに、傷レベルの設定が容易であり、工程
の操作が簡略化された超音波によるロール表面検査装置
を提供することができる。
を行なうとともに、傷レベルの設定が容易であり、工程
の操作が簡略化された超音波によるロール表面検査装置
を提供することができる。
【図1】本発明に係るシステム構成図である。
【図2】探触子の一実施例図である。
【図3】超音波基本波形図である。
【図4】探傷器本体の基本的な構成を示した機能ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図5】探触子の作動状態をチェックする流れ図であ
る。
る。
【図6】第1実施例の探傷状態を示す流れ図である。
【図7】第1実施例の傷判定を示す流れ図である。
【図8】第2実施例の探傷状態を示す流れ図である。
【図9】往復台の作動状態を示す流れ図である。
【図10】探触子の作動状態をを示す流れ図である。
【図11】第2実施例の探傷状態を示す流れ図である。
【図12】第2実施例の傷判定を示す流れ図である。
1 探傷器本体 2 研削盤 3 探触子 4 ロール 5、6、7、8、9、10 信号線 11 インターフェース 12 CPU 13 シーケンサ 14 ロール回転数検出手段 15 トラバース信号発生手段 16 探触子制御手段 17 異常検出手段 18 インターフェース 31、32 送風管 33 接触媒質供給管 34 可動板 35 スイパー 36 振動子 38 腕 39 筐体 F 欠陥エコー M モニター水からの反射波 S ロール表面からの一部反
射波 T 振動子よりの送信波
射波 T 振動子よりの送信波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 目黒 三義 神奈川県藤沢市辻堂神台1丁目3番1号 関東特殊製鋼株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査装置において、 ロール状被検体を研削する研削手段と、 この研削手段の研削終了信号に同期して被検体表面を走
査し表面情報を入手する走査手段と、 この走査手段を制御する探傷手段と、 被検体の回転を検知する回転検知手段と、 前記探傷手段と前記回転検知手段の信号を受けて探傷状
態を演算するとともに演算結果を判定する演算判定手段
と、 この演算判定手段の結果を表示する表示手段と、 探傷判断条件及び前記演算手段の結果を磁気的に記憶す
る記憶手段とを備え、 自動的にロール状被検体の表面の探傷を行なう超音波に
よる圧延ロール表面検査装置。 - 【請求項2】 走査手段からの入力信号の有無を検出し
て警報信号を送出する警報手段を備えた請求項1記載の
超音波による圧延ロール表面検査装置。 - 【請求項3】 超音波を被検体の探傷面に対して斜めに
送受するように設けた超音波送受信手段と、 超音波送信方向前端側に、先端部が被検体表面に接触し
て上下動可能な可動板と、 この可動板の前方側に、被検体表面にエアーを送る第1
送風管と、 超音波送信方向と反対側の端部に、先端部が被検体表面
に接触して上下動可能なスイパー手段と、 このスイパー手段の前方側に被検体側にエアーを送る第
2送風管と、 前記スイパー手段と前記超音波送受信手段間に接触媒質
を供給する供給管とを備えた走査手段を有する請求項1
記載の超音波による圧延ロール表面検査装置。 - 【請求項4】 研削中はロール研削盤の砥石移動台に格
納され、研削終了に同期して被検体に接触し、探傷終了
に同期して砥石移動台に復帰格納される走査手段を備え
た請求項1記載の超音波による圧延ロール表面検査装
置。 - 【請求項5】 前記演算判定手段の判定結果が被検体の
表面状態を不合格と判定した場合、被検体表面の傷数に
対応した研削回数を自動的に設定する研削回数設定手段
と、 この研削回数設定手段の設定回数だけ前記研削手段を自
動的に駆動する研削制御手段とを備えた請求項1記載の
超音波による圧延ロール表面検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6203061A JP2967858B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-08-05 | 超音波による圧延ロール表面検査装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4049794 | 1994-02-15 | ||
JP6-40497 | 1994-02-15 | ||
JP6203061A JP2967858B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-08-05 | 超音波による圧延ロール表面検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07280778A true JPH07280778A (ja) | 1995-10-27 |
JP2967858B2 JP2967858B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=26379960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6203061A Expired - Lifetime JP2967858B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-08-05 | 超音波による圧延ロール表面検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2967858B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6400114B2 (en) * | 2000-03-16 | 2002-06-04 | Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha | Numerical control apparatus for roll grinding machine |
KR100645756B1 (ko) * | 2004-10-20 | 2006-11-15 | 두산중공업 주식회사 | 회전체 초음파 탐상장치 |
CN112877515A (zh) * | 2021-01-14 | 2021-06-01 | 上海交通大学 | 对金属工件施加脉冲电流场并辅助超声滚压的表面强化装置及方法 |
JP2021146362A (ja) * | 2020-03-18 | 2021-09-27 | 尾高ゴム工業株式会社 | ロールの表面状態の計測装置 |
-
1994
- 1994-08-05 JP JP6203061A patent/JP2967858B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6400114B2 (en) * | 2000-03-16 | 2002-06-04 | Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha | Numerical control apparatus for roll grinding machine |
KR100645756B1 (ko) * | 2004-10-20 | 2006-11-15 | 두산중공업 주식회사 | 회전체 초음파 탐상장치 |
JP2021146362A (ja) * | 2020-03-18 | 2021-09-27 | 尾高ゴム工業株式会社 | ロールの表面状態の計測装置 |
CN113495075A (zh) * | 2020-03-18 | 2021-10-12 | 尾高橡胶工业株式会社 | 辊的表面状态的计测装置 |
CN112877515A (zh) * | 2021-01-14 | 2021-06-01 | 上海交通大学 | 对金属工件施加脉冲电流场并辅助超声滚压的表面强化装置及方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2967858B2 (ja) | 1999-10-25 |
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