JPH10332653A - 超音波探傷方法とその装置 - Google Patents
超音波探傷方法とその装置Info
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- JPH10332653A JPH10332653A JP9162039A JP16203997A JPH10332653A JP H10332653 A JPH10332653 A JP H10332653A JP 9162039 A JP9162039 A JP 9162039A JP 16203997 A JP16203997 A JP 16203997A JP H10332653 A JPH10332653 A JP H10332653A
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- ultrasonic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車輪を車軸に圧入する等で生ずる局部的内部
応力を探傷する時、傷エコ−と圧入エコ−を誤判定しな
い超音波探傷方法とその手段を得ること。 【構成】 異なる二周波数発信型超音波探触子の探傷時
に現れる二つの周波数特性の違いが局部的に内部応力を
発生する部位から反射する反射エコ−高さの違いとして
示される相違点をしきい値判別に利用することによっ
て、反射エコ−高さが一定である傷エコ−と誤認しない
方法であって、その探傷操作のために、コントロ−ラ内
設のデジタル探傷器と、二周波数送受信用切換回路と、
二探傷操作時毎に反射エコ−パルスを記憶するメモリ
と、反射エコ−パルスのエコ−高さ比較判定用判定回路
を有する探傷装置に、単独または共に駆動可能の二振動
子を接着して一体化した振動子を斜角探触子又は縦波斜
角探触子に装着して構成した。 【効果】 一探触子操作により内部応力を自動判別し
て、記憶保存可能にした。
応力を探傷する時、傷エコ−と圧入エコ−を誤判定しな
い超音波探傷方法とその手段を得ること。 【構成】 異なる二周波数発信型超音波探触子の探傷時
に現れる二つの周波数特性の違いが局部的に内部応力を
発生する部位から反射する反射エコ−高さの違いとして
示される相違点をしきい値判別に利用することによっ
て、反射エコ−高さが一定である傷エコ−と誤認しない
方法であって、その探傷操作のために、コントロ−ラ内
設のデジタル探傷器と、二周波数送受信用切換回路と、
二探傷操作時毎に反射エコ−パルスを記憶するメモリ
と、反射エコ−パルスのエコ−高さ比較判定用判定回路
を有する探傷装置に、単独または共に駆動可能の二振動
子を接着して一体化した振動子を斜角探触子又は縦波斜
角探触子に装着して構成した。 【効果】 一探触子操作により内部応力を自動判別し
て、記憶保存可能にした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持、駆動、機能など
に係る構造部材内部を、嵌め込み、圧入を含む加工を行
った状態で探傷するのに適した超音波探傷技術に係り、
特に探傷時に局部内部応力が内部欠陥として表示される
場合に、その内部応力部位反射エコ−が傷エコ−と誤判
定することのない超音波探傷方法及び手段に関する。
に係る構造部材内部を、嵌め込み、圧入を含む加工を行
った状態で探傷するのに適した超音波探傷技術に係り、
特に探傷時に局部内部応力が内部欠陥として表示される
場合に、その内部応力部位反射エコ−が傷エコ−と誤判
定することのない超音波探傷方法及び手段に関する。
【0002】
【従来の技術】車輪、プロペラあるいは振動機械などを
その駆動軸に接合する場合に、嵌め込み、圧入等の冷間
加工を行う。その際に密度の違いを引き起こす冷間加工
では、局部的に不連続な内部応力(以下、単に内部応力
という)を発生して、後に応力割れ、応力腐食、座屈、
損壊など製品の耐久性を損なう原因となる場合がある。
前記結合箇所を超音波探傷装置によって探傷する場合、
図5(A)に示すように、傷や錆等の介在物による反射
エコ−(以下、傷エコ−という)Fと共に、ここに特徴
的に表示した内部応力反射波エコ−(以下、圧入エコ−
という)Siaが観測される。この圧入エコ−Sia
は、傷エコ−Fと誤認され、その対策を誤ることがあ
る。そのため、圧入エコ−の判断は、扱い慣れたオペレ
−タ−が、その経験からエコ−変化の特徴を把握して、
そのノウハウによって行われてきた。
その駆動軸に接合する場合に、嵌め込み、圧入等の冷間
加工を行う。その際に密度の違いを引き起こす冷間加工
では、局部的に不連続な内部応力(以下、単に内部応力
という)を発生して、後に応力割れ、応力腐食、座屈、
損壊など製品の耐久性を損なう原因となる場合がある。
前記結合箇所を超音波探傷装置によって探傷する場合、
図5(A)に示すように、傷や錆等の介在物による反射
エコ−(以下、傷エコ−という)Fと共に、ここに特徴
的に表示した内部応力反射波エコ−(以下、圧入エコ−
という)Siaが観測される。この圧入エコ−Sia
は、傷エコ−Fと誤認され、その対策を誤ることがあ
る。そのため、圧入エコ−の判断は、扱い慣れたオペレ
−タ−が、その経験からエコ−変化の特徴を把握して、
そのノウハウによって行われてきた。
【0003】例えば、従来の鉄道車両の車軸探傷は、検
査規格2MHzの超音波周波数によって、車輪を嵌め合
わせた軸を探傷するが、ある試験結果の中には圧入エコ
−が存在することがある。しかし、車輪を軸から外して
再試験を行うと、傷エコ−は検出するが圧入エコ−は検
出できない。この現象は、傷は車輪を外しても傷の状態
に変わりがなく軸に残るが、内部応力は圧入圧力によっ
て車輪と軸の接触部分に発生し、車輪を外せば圧入圧力
が除かれて内部応力が消滅することによる。そこで、規
格化された車軸では、その部位毎に傷エコ−と圧入エコ
−が出現する予想されるエコ−高さを調整して、その出
現ラインから、傷エコ−高さとそれより低いレベルに設
定した圧入エコ−のしきい値ラインを設定し、そのライ
ンを超えたものを、傷エコ−ないし圧入エコ−と判別す
ることが行われていた。
査規格2MHzの超音波周波数によって、車輪を嵌め合
わせた軸を探傷するが、ある試験結果の中には圧入エコ
−が存在することがある。しかし、車輪を軸から外して
再試験を行うと、傷エコ−は検出するが圧入エコ−は検
出できない。この現象は、傷は車輪を外しても傷の状態
に変わりがなく軸に残るが、内部応力は圧入圧力によっ
て車輪と軸の接触部分に発生し、車輪を外せば圧入圧力
が除かれて内部応力が消滅することによる。そこで、規
格化された車軸では、その部位毎に傷エコ−と圧入エコ
−が出現する予想されるエコ−高さを調整して、その出
現ラインから、傷エコ−高さとそれより低いレベルに設
定した圧入エコ−のしきい値ラインを設定し、そのライ
ンを超えたものを、傷エコ−ないし圧入エコ−と判別す
ることが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】所で、図6(A)に示
すように、探触子2を二つの異なる超音波周波数を送受
信する二つの振動子1a、1bを超音波ビ−ム放射方向
へ縦並びに置き、または同図(B)に示すように、重ね
て一体型にし、これを電気的に切り換え交互に駆動して
探傷する、省人化および自動化のための超音波探傷装置
が試験された。このニつの超音波周波数を用いた探傷法
(以下、二周波探傷という)による装置は、異なる超音
波ビ−ムが被検査材内部で生ずる透過減衰の差が傷エコ
−と圧入エコ−の判別に有効であるとの仮説の下に試作
したものである。しかし前記縦置型は、探傷部に二つの
超音波ビ−ムの焦点を合わせるために超音波斜角屈折角
を同一にできない等、探触子の走査範囲を一定に出来な
かった。また前記一体型では、駆動しない振動子が駆動
中の振動子に影響を与えて、前記二超音波周波数を明確
に分離できず、一定の特長を掴むことが出来なかった。
結局、前記ニ振動子併用形手段を用いた探傷操作では、
的確で安定した反射エコ−、すなわち圧入エコ−を求め
るための探傷が行えなかった。
すように、探触子2を二つの異なる超音波周波数を送受
信する二つの振動子1a、1bを超音波ビ−ム放射方向
へ縦並びに置き、または同図(B)に示すように、重ね
て一体型にし、これを電気的に切り換え交互に駆動して
探傷する、省人化および自動化のための超音波探傷装置
が試験された。このニつの超音波周波数を用いた探傷法
(以下、二周波探傷という)による装置は、異なる超音
波ビ−ムが被検査材内部で生ずる透過減衰の差が傷エコ
−と圧入エコ−の判別に有効であるとの仮説の下に試作
したものである。しかし前記縦置型は、探傷部に二つの
超音波ビ−ムの焦点を合わせるために超音波斜角屈折角
を同一にできない等、探触子の走査範囲を一定に出来な
かった。また前記一体型では、駆動しない振動子が駆動
中の振動子に影響を与えて、前記二超音波周波数を明確
に分離できず、一定の特長を掴むことが出来なかった。
結局、前記ニ振動子併用形手段を用いた探傷操作では、
的確で安定した反射エコ−、すなわち圧入エコ−を求め
るための探傷が行えなかった。
【0005】そこで、同一大きさの被検査材の同じ探傷
位置から得た多数の探傷デ−タを分析して、傷エコ−と
圧入エコ−を調べた。例えば、該二種のエコ−が存在す
る反射エコ−パルス波形中の、2MHzと5MHzによ
る二周波探傷で得たエコ−高さは、傷エコ−では二つと
も同一高さであった。ところが圧入エコ−は、二周波探
傷で得た波形は傷エコ−よりは充分に低く、かつ2MH
z周波数による探傷で得た圧入エコ−高さは、5MHz
周波数による探傷で得たものより必ず低く、両圧入エコ
−高さ間に一定の減衰値の存在が明らかだった。さらに
前記周波数5MHzを4MHzに置き換えても、減衰値
が変化するだけで、この傾向は変わらなかった。その理
由は、内部応力が発生するとその部位に密度の不連続が
生じ、密度が濃くなった部位では波長が短いものの方が
エネルギ−損失を増すので、二周波数の特性の違いによ
りその減衰値は一定になると推論する。なおTは、送信
直接波を示す。
位置から得た多数の探傷デ−タを分析して、傷エコ−と
圧入エコ−を調べた。例えば、該二種のエコ−が存在す
る反射エコ−パルス波形中の、2MHzと5MHzによ
る二周波探傷で得たエコ−高さは、傷エコ−では二つと
も同一高さであった。ところが圧入エコ−は、二周波探
傷で得た波形は傷エコ−よりは充分に低く、かつ2MH
z周波数による探傷で得た圧入エコ−高さは、5MHz
周波数による探傷で得たものより必ず低く、両圧入エコ
−高さ間に一定の減衰値の存在が明らかだった。さらに
前記周波数5MHzを4MHzに置き換えても、減衰値
が変化するだけで、この傾向は変わらなかった。その理
由は、内部応力が発生するとその部位に密度の不連続が
生じ、密度が濃くなった部位では波長が短いものの方が
エネルギ−損失を増すので、二周波数の特性の違いによ
りその減衰値は一定になると推論する。なおTは、送信
直接波を示す。
【0006】しかし、この観測結果を適用して自動的に
探傷操作を行うためには、二つの超音波周波数A、Bに
よる探傷が行える二個の探触子を構成して、被検査材の
同一位置で当接して、自動的にかつ適正に探傷操作が出
来なければならない。本発明は、上記問題点に鑑み二つ
の超音波周波数A、Bによる探傷によって傷エコ−と誤
認しないで圧入エコ−を確認できる探傷方法を確立し、
かつ二つの超音波周波数A、Bを一個の探触子で探傷出
来る手段を示すと共に、存在する圧入エコ−を特別に画
像表示することにより、併存する傷エコ−と識別できる
超音波探傷方法とその装置を提供することを目的とする
ものである。
探傷操作を行うためには、二つの超音波周波数A、Bに
よる探傷が行える二個の探触子を構成して、被検査材の
同一位置で当接して、自動的にかつ適正に探傷操作が出
来なければならない。本発明は、上記問題点に鑑み二つ
の超音波周波数A、Bによる探傷によって傷エコ−と誤
認しないで圧入エコ−を確認できる探傷方法を確立し、
かつ二つの超音波周波数A、Bを一個の探触子で探傷出
来る手段を示すと共に、存在する圧入エコ−を特別に画
像表示することにより、併存する傷エコ−と識別できる
超音波探傷方法とその装置を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波探傷
方法は、同一超音波周波数を送受信可能の二枚の振動子
を一体化した探触子を用いて、二つの超音波周波数Aと
Bによる二周波探傷による操作を行って標準試験片反射
エコ−パルスを受信し、その傷エコ−高さを一定化する
受信器の感度調整を行い、その上で被検査材に対して、
前記受信器を用いて前記二周波探傷操作を行って得た二
つの被検査材反射エコ−パルスと標準試験片反射エコ−
パルスを比べて、各反射エコ−パルス中の同一の対応関
係にあるエコ−高さの相違を比較し、エコ−高さがほぼ
等しいものを傷エコ−とし、Aの周波数受信時のエコ−
高さが、Bの周波数受信時のエコ−高さより小である場
合に、その同一の対応関係にある組の反射エコ−は内部
応力エコ−である、と判定するものである。
方法は、同一超音波周波数を送受信可能の二枚の振動子
を一体化した探触子を用いて、二つの超音波周波数Aと
Bによる二周波探傷による操作を行って標準試験片反射
エコ−パルスを受信し、その傷エコ−高さを一定化する
受信器の感度調整を行い、その上で被検査材に対して、
前記受信器を用いて前記二周波探傷操作を行って得た二
つの被検査材反射エコ−パルスと標準試験片反射エコ−
パルスを比べて、各反射エコ−パルス中の同一の対応関
係にあるエコ−高さの相違を比較し、エコ−高さがほぼ
等しいものを傷エコ−とし、Aの周波数受信時のエコ−
高さが、Bの周波数受信時のエコ−高さより小である場
合に、その同一の対応関係にある組の反射エコ−は内部
応力エコ−である、と判定するものである。
【0008】そして本発明装置は、コントロ−ラ−を内
設するデジタル探傷器と、その前後に設けて、二つの超
音波周波数を送信または受信するための切換回路と、二
つの超音波周波数AとBを受信するための切換回路と、
前記二超音波周波数を送信して標準試験片から反射エコ
−パルスを、被検査材から反射エコ−パルスを各々受信
して、それらの中で同一の対応関係にある二組の受信反
射エコ−パルスを記憶するメモリと、前記反射エコ−パ
ルス中の前記組毎にエコ−高さを比較判定する判定回路
を有する探傷装置に、2Aなる超音波周波数を送受信可
能の振動子を二枚接着して一体化した振動子を装着した
斜角探触子または縦波斜角探触子を付設して構成するも
のである。
設するデジタル探傷器と、その前後に設けて、二つの超
音波周波数を送信または受信するための切換回路と、二
つの超音波周波数AとBを受信するための切換回路と、
前記二超音波周波数を送信して標準試験片から反射エコ
−パルスを、被検査材から反射エコ−パルスを各々受信
して、それらの中で同一の対応関係にある二組の受信反
射エコ−パルスを記憶するメモリと、前記反射エコ−パ
ルス中の前記組毎にエコ−高さを比較判定する判定回路
を有する探傷装置に、2Aなる超音波周波数を送受信可
能の振動子を二枚接着して一体化した振動子を装着した
斜角探触子または縦波斜角探触子を付設して構成するも
のである。
【0009】
【作用】予め傷相当標準試験片に対するニ周波探傷によ
って受信器の感度調整をした上で、被検査材に対してニ
周波探傷による操作を行うので、被検査材内部に圧入エ
コ−があれば、一定の透過減衰量の差を示す同一の対応
関係にある二組のエコ−高さが示され、その現れたエコ
−高さの違いを随時記憶するメモリに基づいて自動判別
するので、内部応力の存在の判定を誤らない。またその
結果は、画像表示と合わせて記憶するので、内部応力を
取り除いても、その記録を再生して応力発生部位を特定
できる。また2Aなる超音波周波数の送受信が可能な同
一大きさの二枚の振動子を接着剤で一体化した探触子を
斜角探触子または縦波斜角探触子に付設して構成するの
で、探傷に用いる二つの周波数の切換操作は容易に行え
ると共に、被検査材に一探触子として当接可能になりか
つニ超音波周波数による探傷操作を同一当接位置で探傷
するので誤操作を起こさない。
って受信器の感度調整をした上で、被検査材に対してニ
周波探傷による操作を行うので、被検査材内部に圧入エ
コ−があれば、一定の透過減衰量の差を示す同一の対応
関係にある二組のエコ−高さが示され、その現れたエコ
−高さの違いを随時記憶するメモリに基づいて自動判別
するので、内部応力の存在の判定を誤らない。またその
結果は、画像表示と合わせて記憶するので、内部応力を
取り除いても、その記録を再生して応力発生部位を特定
できる。また2Aなる超音波周波数の送受信が可能な同
一大きさの二枚の振動子を接着剤で一体化した探触子を
斜角探触子または縦波斜角探触子に付設して構成するの
で、探傷に用いる二つの周波数の切換操作は容易に行え
ると共に、被検査材に一探触子として当接可能になりか
つニ超音波周波数による探傷操作を同一当接位置で探傷
するので誤操作を起こさない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る超音波探傷
方法とその装置を図によって説明する。図1は、本発明
装置を説明するもので、(A)はその構成を示すブロッ
ク図、(B)は(A)のデジタル探傷器の構成を示すブ
ロック図、(C)は探触子の1実施例を示す側断面図、
図2は、本発明方法を説明するフロ−チャ−ト図、図3
は、本発明を車軸探傷に適用した実施例を説明するもの
で、(A)は車軸の測定状態を示す側面図、(B)はA
周波数測定時のエコ−パルス波形図、(C)はB周波数
測定時のエコ−パルス波形図、(D)はモニタ−表示画
面を説明するエコ−パルス波形図、図4は、本発明を適
用した自動車軸探傷装置を説明する配置側面図、そし
て、図5は、本発明の原理を傷相当標準試験片に対する
測定結果と共に説明するもので、(A)はA周波数測定
時のエコ−パルス波形図、(B)はB周波数測定時のエ
コ−パルス波形図である。
方法とその装置を図によって説明する。図1は、本発明
装置を説明するもので、(A)はその構成を示すブロッ
ク図、(B)は(A)のデジタル探傷器の構成を示すブ
ロック図、(C)は探触子の1実施例を示す側断面図、
図2は、本発明方法を説明するフロ−チャ−ト図、図3
は、本発明を車軸探傷に適用した実施例を説明するもの
で、(A)は車軸の測定状態を示す側面図、(B)はA
周波数測定時のエコ−パルス波形図、(C)はB周波数
測定時のエコ−パルス波形図、(D)はモニタ−表示画
面を説明するエコ−パルス波形図、図4は、本発明を適
用した自動車軸探傷装置を説明する配置側面図、そし
て、図5は、本発明の原理を傷相当標準試験片に対する
測定結果と共に説明するもので、(A)はA周波数測定
時のエコ−パルス波形図、(B)はB周波数測定時のエ
コ−パルス波形図である。
【0011】本発明方法について、図1と図5を併用し
ながら説明する。本発明方法は、図2に示すように、傷
相当標準試験片(以下、標準試験片という)11を用い
る操作(S1、S2)と被検査材10による探傷操作
(S3以降)の二段階から成る。標準試験片11は、被
検査材に貼付する小幅小片で、例えば車軸探傷では、車
軸と同材のものを用いて車軸半径の曲率に従って加工
し、車軸に貼付するものであり、該小片に、例えば1な
いし2mmの一定深さの標準傷に相当するものを加工し
て、その既知傷を探傷して得る反射エコ−パルス波形が
表示する状態を知るために用意される。まず該標準試験
片に対して、超音波周波数A及びBMHzにつき二周波
探傷を行い(S1)、図5に示すように、例えばA=2
MHzと、B=4MHzについて得られた反射エコ−パ
ルス波形a1(AMHz)、b1(BMHz)それぞれ
を記憶し、それらを読み出して、前記両パルス波形a
1、b1のエコ−高さ(ha、hb)を一定に揃える受
信器の感度調整を行い、メモリ(1)として記憶する
(S2)。
ながら説明する。本発明方法は、図2に示すように、傷
相当標準試験片(以下、標準試験片という)11を用い
る操作(S1、S2)と被検査材10による探傷操作
(S3以降)の二段階から成る。標準試験片11は、被
検査材に貼付する小幅小片で、例えば車軸探傷では、車
軸と同材のものを用いて車軸半径の曲率に従って加工
し、車軸に貼付するものであり、該小片に、例えば1な
いし2mmの一定深さの標準傷に相当するものを加工し
て、その既知傷を探傷して得る反射エコ−パルス波形が
表示する状態を知るために用意される。まず該標準試験
片に対して、超音波周波数A及びBMHzにつき二周波
探傷を行い(S1)、図5に示すように、例えばA=2
MHzと、B=4MHzについて得られた反射エコ−パ
ルス波形a1(AMHz)、b1(BMHz)それぞれ
を記憶し、それらを読み出して、前記両パルス波形a
1、b1のエコ−高さ(ha、hb)を一定に揃える受
信器の感度調整を行い、メモリ(1)として記憶する
(S2)。
【0012】同様にして被検査材について、前記ステ−
ジ(S1、S2)で行ったと同じ二周波探傷(S3〜S
4)を行い、メモリ(2)として記憶する。そして両メ
モリ(1、2)を読み出す(S5)。さらに、被検査材
で得たA超音波周波数での反射エコ−パルス波形a1と
B超音波周波数での同パルス波形b1を比較し、エコ−
Fと対応関係にある組と、エコ−Sia、Sibの対応
関係にある組を、前記メモリ(1)と照合して選び出
す。そして後者に相当する組(Sia、Sib)があれ
ば、該組のそれぞれのエコ−高さ(h、h′)を比較し
(S6)、一定のしきい値減衰値(h−h′)がなけれ
ば、圧入エコ−は無いものとして探傷操作を終了する。
しかし前記一定のしきい値減衰値が存在すれば、「局部
内部応力発生」ありを判定(S7)し、その結果を前記
パルス波形b2内に圧入エコ−を特徴的に示す。例え
ば、モニタ−に画像表示し(S8)、あるいは印刷し
(S9)、また記憶媒体にメモリし(S10)、これら
を選択的に実行して探傷操作を終了する。以上のしきい
値減衰値有無の判別は、後述するCPUがそれに内蔵す
るソフトウエアにより自動的に行われる。
ジ(S1、S2)で行ったと同じ二周波探傷(S3〜S
4)を行い、メモリ(2)として記憶する。そして両メ
モリ(1、2)を読み出す(S5)。さらに、被検査材
で得たA超音波周波数での反射エコ−パルス波形a1と
B超音波周波数での同パルス波形b1を比較し、エコ−
Fと対応関係にある組と、エコ−Sia、Sibの対応
関係にある組を、前記メモリ(1)と照合して選び出
す。そして後者に相当する組(Sia、Sib)があれ
ば、該組のそれぞれのエコ−高さ(h、h′)を比較し
(S6)、一定のしきい値減衰値(h−h′)がなけれ
ば、圧入エコ−は無いものとして探傷操作を終了する。
しかし前記一定のしきい値減衰値が存在すれば、「局部
内部応力発生」ありを判定(S7)し、その結果を前記
パルス波形b2内に圧入エコ−を特徴的に示す。例え
ば、モニタ−に画像表示し(S8)、あるいは印刷し
(S9)、また記憶媒体にメモリし(S10)、これら
を選択的に実行して探傷操作を終了する。以上のしきい
値減衰値有無の判別は、後述するCPUがそれに内蔵す
るソフトウエアにより自動的に行われる。
【0013】次に本発明装置の構成を説明する。図1
(C)に示すように、1は、探触子2に装着する二枚の
振動子1a、1b(=1a)を接着剤で貼り合わせて一
体化した振動子で、二枚の振動子毎にデジタル探傷器4
に接続する。該デジタル探傷器は、切換回路5を介して
受信信号を振り分けて記憶させる二つのメモリ6aと6
bと、該メモリ6a、6bから読み出した信号を比較、
判定する判定回路8に接続する。なお、切換回路5と二
つのメモリ6a、6bと判定回路8には、それぞれの制
御用に、ここに記載しない制御用メモリ付きのCPU7
を配設する。判定回路8には表示用のモニタ−9又はこ
こに図示しない液晶表示器LCDが接続され、選択的に
プリンタ9a及びメモリ9bを配設して、本発明装置を
構成する。デジタル探傷器4は、同図(B)に示すよう
に、前記超音波周波数A、Bを発生するパルス発生器3
1、32と反射エコ−パルスを受信する受信器41、4
2とを、それぞれが一対になるように該探傷器に接続し
て設けると共に、前記各受信器が受信する信号を切換ス
イッチ43を介してアナログ/デジタル変換を行うA/
D変換回路44と、前記パルス発生器に送受信繰り返し
のタイミング調整と該A/D変換回路の調整を行うコン
トロ−ラ3によって構成している。
(C)に示すように、1は、探触子2に装着する二枚の
振動子1a、1b(=1a)を接着剤で貼り合わせて一
体化した振動子で、二枚の振動子毎にデジタル探傷器4
に接続する。該デジタル探傷器は、切換回路5を介して
受信信号を振り分けて記憶させる二つのメモリ6aと6
bと、該メモリ6a、6bから読み出した信号を比較、
判定する判定回路8に接続する。なお、切換回路5と二
つのメモリ6a、6bと判定回路8には、それぞれの制
御用に、ここに記載しない制御用メモリ付きのCPU7
を配設する。判定回路8には表示用のモニタ−9又はこ
こに図示しない液晶表示器LCDが接続され、選択的に
プリンタ9a及びメモリ9bを配設して、本発明装置を
構成する。デジタル探傷器4は、同図(B)に示すよう
に、前記超音波周波数A、Bを発生するパルス発生器3
1、32と反射エコ−パルスを受信する受信器41、4
2とを、それぞれが一対になるように該探傷器に接続し
て設けると共に、前記各受信器が受信する信号を切換ス
イッチ43を介してアナログ/デジタル変換を行うA/
D変換回路44と、前記パルス発生器に送受信繰り返し
のタイミング調整と該A/D変換回路の調整を行うコン
トロ−ラ3によって構成している。
【0014】
【実施例】次に、本発明方法とその装置の実施例を図に
より説明する。図1(C)に示すように、本実施例の斜
角探触子において、探触子2は、超音波周波数AMHz
の送受信可能な一枚の振動子1a、1bを相互に二枚接
着して一体化した一つの振動子1とした上で、樹脂製の
くさび材の斜角面に貼付、固定し、外皮で覆って構成す
る。その操作は、BMHzの超音波周波数は、被検査材
10に当接する振動子1bを駆動して送信し、AMHz
の超音波周波数は、二振動子1a、1bを共に駆動して
送信する。
より説明する。図1(C)に示すように、本実施例の斜
角探触子において、探触子2は、超音波周波数AMHz
の送受信可能な一枚の振動子1a、1bを相互に二枚接
着して一体化した一つの振動子1とした上で、樹脂製の
くさび材の斜角面に貼付、固定し、外皮で覆って構成す
る。その操作は、BMHzの超音波周波数は、被検査材
10に当接する振動子1bを駆動して送信し、AMHz
の超音波周波数は、二振動子1a、1bを共に駆動して
送信する。
【0015】さらに本発明の実施例を、車両の車軸外表
面に探触子2を接触させて超音波探傷操作する自動車軸
探傷装置16について、図を用いて説明する。図4に示
すように、自動車軸探傷装置16は、車軸10aに圧
入、嵌合した二つの車輪10bを、試験室中央に回転自
在に懸架して配設し、試験室下部に設置した車輪駆動装
置14によって、試験室外の操作盤15によって任意な
回転数で駆動可能になっている。さらに該車軸上方に
は、上下に伸縮自在のア−ムが設けられ、その先端に設
置して探傷状態とする斜角探触子12aを有する探触子
装置12を、横行懸架装置の随所に複数装置を配置し
て、任意な操作によって、車軸外壁面の適切な位置に降
下して当接出来るようになっている。加えて車軸10b
両端には、探傷状態可能の縦波斜角探触子13を所定数
配設して成る。操作盤15には本発明装置を内設し、前
記車軸の駆動操作と探傷操作が試験室外で全て行えるよ
うになっている。
面に探触子2を接触させて超音波探傷操作する自動車軸
探傷装置16について、図を用いて説明する。図4に示
すように、自動車軸探傷装置16は、車軸10aに圧
入、嵌合した二つの車輪10bを、試験室中央に回転自
在に懸架して配設し、試験室下部に設置した車輪駆動装
置14によって、試験室外の操作盤15によって任意な
回転数で駆動可能になっている。さらに該車軸上方に
は、上下に伸縮自在のア−ムが設けられ、その先端に設
置して探傷状態とする斜角探触子12aを有する探触子
装置12を、横行懸架装置の随所に複数装置を配置し
て、任意な操作によって、車軸外壁面の適切な位置に降
下して当接出来るようになっている。加えて車軸10b
両端には、探傷状態可能の縦波斜角探触子13を所定数
配設して成る。操作盤15には本発明装置を内設し、前
記車軸の駆動操作と探傷操作が試験室外で全て行えるよ
うになっている。
【0016】以上のように構成した本発明による探傷操
作を、図2、図3及び図5を用いて説明する。予め本発
明装置の前記受信器を標準試験片による前記感度調整を
行って、その結果を記憶して置く。すなわち、傷エコ−
F、一定の高さha、hbに調整され、探傷に超音波周
波数A=2MHz、B=4MHzを用いて、内部応力発
生部位が存在する場合のしきい値減衰量h−h′は、前
記CPUに書き込んだソフトウエアにより、例えば4d
Bに自動設定され、それ以上の値の場合に判定を行う。
そこで図3(A)に示すように、車軸10aに車輪10
bを填め込み、圧入によって内部応力発生が予想される
部位の探傷を可能とするように、図示点線で示す超音波
の軌跡が描ける位置に、該車軸外表面位置に斜角探触子
12及び縦波斜角探触子13を配置して、車軸10a内
部の探傷操作を行う。すると同図(B)、(C)に示す
ように、探傷超音波周波数Aによる反射エコ−パルスa
2が圧入エコ−Siaと共に、同様に同周波数Bによる
反射エコ−パルスb2が圧入エコ−Sibと共に、それ
ぞれメモリ(3)としてメモリ6aに記憶される。これ
ら記憶したメモリ(2)と(3)は、メモリ6a、6b
から読み出されて判定回路8において、CPU7が、圧
入エコ−Sia、Sibのエコ−高さの差h−h′を演
算する。そして前記メモリ(2)として記憶し、CPU
のソフトに組み込まれたしきい値減衰値4dBと演算値
h−h′が照合される。
作を、図2、図3及び図5を用いて説明する。予め本発
明装置の前記受信器を標準試験片による前記感度調整を
行って、その結果を記憶して置く。すなわち、傷エコ−
F、一定の高さha、hbに調整され、探傷に超音波周
波数A=2MHz、B=4MHzを用いて、内部応力発
生部位が存在する場合のしきい値減衰量h−h′は、前
記CPUに書き込んだソフトウエアにより、例えば4d
Bに自動設定され、それ以上の値の場合に判定を行う。
そこで図3(A)に示すように、車軸10aに車輪10
bを填め込み、圧入によって内部応力発生が予想される
部位の探傷を可能とするように、図示点線で示す超音波
の軌跡が描ける位置に、該車軸外表面位置に斜角探触子
12及び縦波斜角探触子13を配置して、車軸10a内
部の探傷操作を行う。すると同図(B)、(C)に示す
ように、探傷超音波周波数Aによる反射エコ−パルスa
2が圧入エコ−Siaと共に、同様に同周波数Bによる
反射エコ−パルスb2が圧入エコ−Sibと共に、それ
ぞれメモリ(3)としてメモリ6aに記憶される。これ
ら記憶したメモリ(2)と(3)は、メモリ6a、6b
から読み出されて判定回路8において、CPU7が、圧
入エコ−Sia、Sibのエコ−高さの差h−h′を演
算する。そして前記メモリ(2)として記憶し、CPU
のソフトに組み込まれたしきい値減衰値4dBと演算値
h−h′が照合される。
【0017】その結果、しきい値減衰量範囲に該演算値
がほぼ含まれる場合は、探傷操作した車軸内部に内部応
力発生部位が存在すると決定させる。その決定は、同図
(D)に示すように、モニタ−9表示画面に前記反射エ
コ−パルス波形を示し、該当する圧入エコ−Sicを他
のエコ−表示とは異なる点線で表示する。あるいはここ
に図示しない別の手段、例えば異なる色、点滅などの特
別な表示で示す。この圧入エコ−Sicを含む前記反射
エコ−パルス波形は別に接続するプリンタ9aに出力さ
れ、あるいはフロッピ−ディスク等の記憶媒体9bに記
憶させる。
がほぼ含まれる場合は、探傷操作した車軸内部に内部応
力発生部位が存在すると決定させる。その決定は、同図
(D)に示すように、モニタ−9表示画面に前記反射エ
コ−パルス波形を示し、該当する圧入エコ−Sicを他
のエコ−表示とは異なる点線で表示する。あるいはここ
に図示しない別の手段、例えば異なる色、点滅などの特
別な表示で示す。この圧入エコ−Sicを含む前記反射
エコ−パルス波形は別に接続するプリンタ9aに出力さ
れ、あるいはフロッピ−ディスク等の記憶媒体9bに記
憶させる。
【0018】
【発明の効果】本発明の内部応力発生部位探傷方法とそ
の装置は、二探触子による探傷操作を一探触子によって
可能にしたので、探触子の移動の必要がなくなり、かつ
誤操作のない的確で精密な探傷が行える他、傷エコ−
と、特に圧入エコ−の判別をオペレ−タの熟練した手操
作から開放して、自動判別可能にしたことで超音波探傷
の自動化の範囲を広げると共に、応力原因を取り去れば
消滅してしまう内部応力や残留応力を本発明技術によっ
て記憶保存が可能になったことによって、被検査材の現
状認識を明確にし、応力腐食、座屈など予見し得る原因
に対する対症療法を行い易くするなど、物理的、工学的
な適用範囲に優れ、広くその経済効果を上げることがで
きる。
の装置は、二探触子による探傷操作を一探触子によって
可能にしたので、探触子の移動の必要がなくなり、かつ
誤操作のない的確で精密な探傷が行える他、傷エコ−
と、特に圧入エコ−の判別をオペレ−タの熟練した手操
作から開放して、自動判別可能にしたことで超音波探傷
の自動化の範囲を広げると共に、応力原因を取り去れば
消滅してしまう内部応力や残留応力を本発明技術によっ
て記憶保存が可能になったことによって、被検査材の現
状認識を明確にし、応力腐食、座屈など予見し得る原因
に対する対症療法を行い易くするなど、物理的、工学的
な適用範囲に優れ、広くその経済効果を上げることがで
きる。
【図1】本発明の超音波探傷装置を説明するもので、
(A)はその構成を示すブロック図、(B)は(A)の
デジタル探傷器の構成を示すブロック図、(C)は探触
子を示す側断面図である。
(A)はその構成を示すブロック図、(B)は(A)の
デジタル探傷器の構成を示すブロック図、(C)は探触
子を示す側断面図である。
【図2】本発明の超音波探傷方法を説明するフロ−チャ
−ト図である。
−ト図である。
【図3】本発明を車軸探傷に適用した実施例を説明する
もので、(A)は車軸の測定状態を示す側面図、(B)
はA周波数測定時のエコ−パルス波形図、(C)はB周
波数測定時のエコ−パルス波形図、(D)はモニタ−表
示画面を説明するエコ−パルス波形図である。
もので、(A)は車軸の測定状態を示す側面図、(B)
はA周波数測定時のエコ−パルス波形図、(C)はB周
波数測定時のエコ−パルス波形図、(D)はモニタ−表
示画面を説明するエコ−パルス波形図である。
【図4】本発明を車軸探傷に適用した自動車軸探傷装置
を説明する配置側面図である。
を説明する配置側面図である。
【図5】本発明の原理を傷相当標準試験片に対する測定
結果と共に説明するもので、(A)はA周波数測定時の
エコ−パルス波形図、(B)はB周波数測定時のエコ−
パルス波形図である。
結果と共に説明するもので、(A)はA周波数測定時の
エコ−パルス波形図、(B)はB周波数測定時のエコ−
パルス波形図である。
【図6】従来の二周波型探触子を説明するもので、
(A)は並置型を示す側断面図、(B)は一体型を示す
側断面図である。
(A)は並置型を示す側断面図、(B)は一体型を示す
側断面図である。
1、1a、1b 振動子 2 探触子 3 コントロ−ラ 31、32 パルス発生器T1、T2 4 デジタル探傷器 41、42 受信器R1、R2 43 切換スイッチ 44 A/D変換回路 5 切換回路 6a、6b、9b メモリ 7 CPU 8 判定回路 9 モニタ− 9a プリンタ 10 被検査材 10a 車軸 10b 車輪 11 傷相当標準試験片 12 斜角探触子、探触子装置 12a 探傷状態の斜角探触子 13 探傷状態の縦波斜角探触子 14 車輪駆動装置 15 操作盤 16 自動車軸探傷装置 a1、b1 標準試験片反射エコ−パルス
波形 a2、b2 被検査材反射エコ−パルス波
形 h、h′ 反射エコ−高さ(被検査材) ha、hb 反射エコ−高さ(標準傷) A、B 超音波周波数 F 傷・介在物反射波エコ− Sia、Sib 内部応力反射波エコ−(圧入
エコ−) Sic 画像処理した内部応力反射エ
コ− T 送信直接波
波形 a2、b2 被検査材反射エコ−パルス波
形 h、h′ 反射エコ−高さ(被検査材) ha、hb 反射エコ−高さ(標準傷) A、B 超音波周波数 F 傷・介在物反射波エコ− Sia、Sib 内部応力反射波エコ−(圧入
エコ−) Sic 画像処理した内部応力反射エ
コ− T 送信直接波
Claims (2)
- 【請求項1】 任意に選定する一定の送信周期毎に超音
波パルスを送信し、その反射エコ−パルスを受信するこ
とによって、被検査材内部を探傷する方法であって、同
一超音波周波数を送受信可能の二枚の振動子(1a、1
b)を一体化した探触子(2)を用いて、 1)予め被検査材(10)に対して傷相当標準試験片
(11)を使用した、二つの超音波周波数A、B(A<
B)による探傷操作を行って標準試験片反射エコ−パル
ス(a1、b1)を受信し、その傷エコ−高さ(ha、
hb)を一定化する受信器(31、32)の感度調整を
行い、その結果を記憶した上で、 2)被検査材に対して、前記受信器を用いて前記二超音
波周波数による探傷操作を行って被検査材反射エコ−パ
ルス(a2、b2)を受信し、記憶する、 3)前記A、Bの二周波数探傷によって同一の対応関係
にある被検査材反射エコ−パルスのエコ−高さの相違を
比較して、エコ−高さがほぼ等しいものを傷エコ−と
し、Bの周波数受信時のエコ−高さ(h′)が、Aの周
波数受信時のエコ−高さ(h)より小である場合(h>
h′)に、その同一の対応関係にある組の反射エコ−は
局部内部応力エコ−である、と判定することを特徴とす
る超音波探傷方法。 - 【請求項2】 任意に選定する一定の送信周期毎に超音
波パルスを送信し、その反射エコ−パルスを受信するこ
とによって、被検査材内部を探傷する装置であって、コ
ントロ−ラ−(3)を内設するデジタル探傷器(4)
と、二つの超音波周波数AとBを受信するための切換回
路(5)と、前記二超音波周波数を送信して標準試験片
(11)から反射エコ−パルス(a1、b1)を、被検
査材(10)から反射エコ−パルス(a2、b2)を各
々受信して、それらの中で同一の対応関係にある二組の
受信反射エコ−パルス(a1とa2、b1とb2)を記
憶するメモリ(6a、6b)と、前記反射エコ−パルス
中の前記組毎にエコ−高さを比較判定する判定回路
(8)を有する探傷装置に、2Aなる超音波周波数を送
受信可能の振動子(1a)を二枚接着して一体化した振
動子(1)を装着した斜角探触子(12)または探傷状
態可能の縦波斜角探触子(13)を付設して構成するこ
とを特徴とする超音波探傷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9162039A JPH10332653A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 超音波探傷方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9162039A JPH10332653A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 超音波探傷方法とその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10332653A true JPH10332653A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15746931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9162039A Pending JPH10332653A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 超音波探傷方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10332653A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008268116A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Tsutsui Denshi:Kk | 埋設物健全性分別装置 |
JP2010078473A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Hitachi Ltd | 超音波探傷装置及び超音波探傷方法 |
CN101949894A (zh) * | 2010-08-16 | 2011-01-19 | 南京大学 | 一种双频超声检测界面接触强度的方法 |
JP2015055530A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 東海旅客鉄道株式会社 | 超音波探傷装置 |
-
1997
- 1997-06-05 JP JP9162039A patent/JPH10332653A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008268116A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Tsutsui Denshi:Kk | 埋設物健全性分別装置 |
JP2010078473A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Hitachi Ltd | 超音波探傷装置及び超音波探傷方法 |
CN101949894A (zh) * | 2010-08-16 | 2011-01-19 | 南京大学 | 一种双频超声检测界面接触强度的方法 |
JP2015055530A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 東海旅客鉄道株式会社 | 超音波探傷装置 |
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