JPH07280777A - 超音波による圧延ロール表面検査方法 - Google Patents

超音波による圧延ロール表面検査方法

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JPH07280777A
JPH07280777A JP6202956A JP20295694A JPH07280777A JP H07280777 A JPH07280777 A JP H07280777A JP 6202956 A JP6202956 A JP 6202956A JP 20295694 A JP20295694 A JP 20295694A JP H07280777 A JPH07280777 A JP H07280777A
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JP
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roll
subject
scanning
ultrasonic
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Prior art date
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Application number
JP6202956A
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English (en)
Inventor
Takao Matsuzaki
孝男 松崎
Haruo Mizuma
治雄 水間
Nobue Kurita
伸衛 栗田
Mitsuyoshi Meguro
三義 目黒
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Kanto Special Steel Works Ltd
Original Assignee
Kanto Special Steel Works Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータによって制御され、探傷結果を
磁気記憶手段に記憶し、データの保存、管理も小スペー
スですむロール表面検査方法の提供。 【構成】 ロール4は研削盤2に回転可能に設けられ、
往復台2aはガイドレール2b,2cにより左右動可能
に設けられている。往復台2aに設けられた探触子3
は、ロール4の表面に向かって接離自在に設けられ、探
傷時にはその接触面は所定の圧力でロール4の表面に押
圧される。探触子3の内部には、超音波送受信部3aが
設けられ、この送受信部3aから発信された超音波の反
射波を受信して傷の有無が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延ロールの表面に発
生したクラックを研削盤上で自動的に探傷して、記録す
るとともに良否の判定をする圧延ロール検査方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より、ロール研削盤に設けられた圧延
ロールの表面に超音波探触子を接触させ、圧延ロールを
回転させることにより探触子を螺旋走査してロール表面
の傷を探傷する技術は良く知られている。特開平5−1
42215号公報(先行例1)、及び特開平5−281
213号公報(先行例2)も上述のロール表面の傷を探
傷する技術を開示した先行技術として知られている。こ
の先行例1は探触子として被検体の表面上を回転して超
音波の送受信を行なうタイヤ型表面波接触子が用いら
れ、被検体表面に研削液を噴霧ノズルから噴霧状態で塗
布し、被検体ロールを回転させ、超音波探傷法によって
探傷し、その情報をXYリコーダに記録するものであっ
た。また、先行例2は、先行例1のタイヤ型表面波接触
子が、その構造の複雑さと装置の振動による検出誤差の
発生等の理由から、超音波振動板とくさびの前後に設け
たスイパー及び可動板とにより研削カスや塵の進入を防
止し、非回転で超音波の送受信を行う超音波探傷用斜角
探触子が用いられているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述する従来技術によ
ると、超音波探傷法による検査結果はXYレコーダによ
って図面として記録するものであり、ロールの良否の判
断は、傷としての条件の基に記録されたXYレコード図
を見て、目視によって決めるものであった。そして、傷
としての条件はロールの使用目的により種々異なるもの
であり、その都度探傷器あるいはコントロールボックス
において条件設定を変更することが必要であり、作業が
煩雑であった。また、スイーパ及び可動板等により研削
カスまたは塵等を排除しているとはいえど、それが不十
分である結果、被検体表面における研削カス等の混入に
よる見かけ上の傷の発生、接触媒質の注入不十分によっ
て生じる超音波の伝播不十分による誤作動、または、自
動探傷が開始されると、不測の事態により探傷を中止あ
るいは操作者の意志で探傷を中断する場合、被検体表面
に接触して被検体の端部に向かって走査している探触子
を適宜処理しないと、探触子は被検体の表面を外れて爾
後の走査に不都合を生じることになる等による不正確な
探傷情報ついては、何ら対策されたものではなかった。
また、一旦傷の判定をした後不合格の場合は、再度被検
体表面を研磨し、測定する必要があり、そ場合は探触子
および被検体を駆動するため手動操作を行う必要があっ
た。上述の事情に鑑み、本発明の目的は、コンピュータ
により探傷情報を演算処理し、これらの探傷情報および
判定結果を磁気記憶手段に記憶することである。また、
本発明の他の目的は正確な探傷情報を得ることである。
また、本発明の他の目的は、傷の判定が不合格の場合
は、自動的に再度研磨および測定工程を行うことであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、超音波を送受
信する探触子をロール状の被検体の表面に接触させ、ロ
ール状被検体を回転させるとともに探触子を所定量長手
方向に移動しつつ被検体表面を螺旋状に走査して探傷す
る超音波による圧延ロール表面検査方法を前提としてい
る。そして、被検体の表面を走査して被検体の表面の情
報を得るとともに被検体の回転情報を入手し、これらの
情報からコンピュータにより探傷情報を演算し、この演
算結果を磁気記憶手段に記憶するようになしたものであ
る。また、被検体の表面を長手方向に往復走査して、そ
の片方ずつのデータ同志を比較して被検体表面の情報を
得るとともに被検体の回転情報を入手し、これらの情報
から探傷情報を得るように構成すると好ましいものであ
る。また、被検体表面の初期の走査による情報で走査手
段が正常に動作していることを確認した後に、爾後の本
格的な探傷走査を行なうように構成すると好ましいもの
である。また、監視手段により被検体を監視し、走査手
段が被検体表面を外れる直前に走査手段を被検体表面の
上方に離間させるように構成すると好ましいものであ
る。また、被検体表面の傷を判定し、判定結果が不合格
のときは、自動的に再度研磨および測定工程に移行する
ように構成すると好ましいものである。
【0005】
【作用】かかる構成によれば、本発明は以下に記載の作
用を有する。本発明においては、被検体の表面を走査し
て表面情報を得るとともに被検体の回転情報を入手し
て、これらの情報からコンピュータにより演算された探
傷結果を磁気記憶手段に記憶するようになしているの
で、いつでも再生して使用することができる。また、傷
レベルの再設定も容易に行なうことができるとともに、
データ保存、管理も小スペースですむものである。ま
た、被検体の表面を長手方向に往復走査して得た、その
片方ずつのデータと比較して得た表面情報と被検体の回
転情報から探傷情報を得ているので、片方の走査のみに
よるデータと比べて、研削カスの混入による偽傷データ
が往復走査した同じ位置に現われる可能性は少なくな
り、正確な探傷を行なうことができるものである。ま
た、被検体の初期の走査による情報で走査手段が正常に
動作していることを確認した後に、その後の本格的な探
傷走査を行なうようになしているので、走査手段が接触
媒質の注入不十分等による不正常のまま走査を続けるこ
とがなく、無駄な探傷を行なうことを防止できるもので
ある。また、被検体を監視する監視手段により走査手段
が被検体の表面を外れる直前を検知して、走査手段を被
検体表面の上方に離間させるようになしているので、探
傷中止または中断により走査手段が被検体表面を外れ、
爾後の走査時に走査手段と被検体表面との干渉により走
査手段を損なうことが防止されるものである。また、被
検体表面の傷判定が不合格の場合は、自動的に再度の研
磨と測定工程に移行され、手動により探触子および被検
体の駆動を指令する手間が省け、人間による誤操作が防
止され、省力化と正確化が図れるものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳
細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な
記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する
趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0007】図1は本発明に係る圧延ロール検査方法に
使用される装置のシステム構成図である。同図におい
て、ロール4はロール研削盤2に回転可能に設けられ、
一回転ごとに信号が研削盤2の端子T1から信号線5を
介して探傷器本体1に送出されるように構成されてい
る。研削盤2の往復台2aはベット2bにより左右動可
能に設けられ、その左右動の状態はトラバース信号とし
て研削盤2の端子T2から信号線7を介して探傷器本体
1に送出されるように構成されている。往復台2aに設
けられた砥石部2dは、内部にロール4の表面に対向し
て設けられた砥石を有し、ロール4の芯方向の移動は図
示しない機構で前後動可能に、芯と平行方向の移動は図
示しない機構で左右動可能に構成されている。これら、
左右動及び前後動は、研削盤2内に設けられている図示
しない制御装置により、制御される。
【0008】往復台2aに設けられたロール表面の状態
を検査する探触子3は、ロール4の表面に向かって接離
自在に設けられている。この探触子3は、通常はロール
4の表面より離間しているが、探傷器本体1から信号線
8を介しての電気信号によって、探傷時にはその接触面
は所定の圧力でロール4の表面に押圧される。この探触
子3の内部には超音波送受信部3aが設けられ、この送
受信部3aから発信された超音波の反射波を受信して傷
の有無が検出されるものである。この受信信号は信号線
6を介して探傷器本体1に送出されるように構成されて
いる。
【0009】また、探触子3には、ロール端検出部3b
が設けられ、このロール端検出部3bは探触子3がロー
ル4上にあるかどうかを検出するものであり、その電気
信号は信号線9を介して探傷器本体1に送出されるよう
に構成されている。信号線10は、後述するように探触
子3が正常な動作を行なうことを、セット完了信号とし
て探傷器本体1から研削盤2に送出するためのものであ
る。
【0010】探傷器本体1には、FD(フロッピーディ
スク)挿入口1eが設けられ、探傷判断条件が記憶され
たFDを挿入し、テンキー1bを操作することにより探
傷走査の準備が完了すると、探触子3からの入力信号に
よりランプ1f〜1hを点灯し、異常を知らせるように
構成されている。また、送受信部3a及びロール4の回
転数の入力信号を受け、内部のCPU(中央演算素子)
で演算し、その演算結果から探傷データを主画面1c及
びダミー画面1dに描写し、FDに記憶するとともにプ
リンタ1aによって記録データを打ち出すことができる
ように構成されている。
【0011】図2は探触子3の一実施例図である。同図
において、超音波の送受信部3aの筐体39内には、底
部に超音波をロール4の表面に対して斜めに送受するよ
うに振動子36を設け、その送信方向前端部に可動板3
4がバネによってロール4の表面に押圧され上下動可能
に設けられている。この可動板34に近接して、その前
方に送風管32が設けられている。一方、振動子36の
後方には接触媒質を供給する供給管33、研削水を排除
するスイパー35、研削カスを排除する送風管31が設
けられている。接触媒質は研削終了に同期して供給され
るが、供給管33の先端から可動板34間に、振動子3
6から発信される超音波が空気層を介さないでロール表
面内に伝播されるように充填される。可動板34からの
接触媒質の漏洩は送風管32によるエアーカーテンによ
り防止され、超音波の伝送路が確保される。
【0012】送受信部3aは、ロール4の表面と四個の
ガイドローラを介して接触し、ロール4の矢印方向の回
転により走査するように構成されている。モニター部3
bの腕38は筐体39の一部に設けられ、図示しない管
によりモニター水が供給され、そのモニター水は管38
bからロール4の表面に洗浄水として供給され、探傷走
査中に、送風管31及びスイパー35と共同してロール
面を洗浄することができるように構成されている。この
モニター水は接触媒質と共通であって、その一部は管3
8aを介して接触媒質供給管33に供給される。腕38
には、光センサ38cが設けられ、探触子3aがローラ
4の長手方向の端部を外れる寸前に信号を送出するよう
に構成されている。また、筐体39は図示しない連結ア
ームに設けられ、研削盤2またはシーケンサ13の制御
の基にロール4の表面から接離可能に構成されている。
【0013】図3は、図1における探傷器本体1の主画
面1cまたはダミー画面1dに現われる、送受信部3a
が送受信する超音波の基本波形図である。今、図2の振
動子36が超音波を送信すると図1の信号線6を介して
探傷器本体1にその信号波形が入来し、それを受けるゲ
ートG1をオープンさせると図3のTの送信波波形を画
面上に描写する。そのTの波形が形成される時間より後
にゲートG2をオープンさせると図2のSの近辺におけ
るロール4の表面において一部反射された超音波を受信
することができる。
【0014】Sの位置で反射した残りの超音波はロール
4の内部に侵入しゲートG2がオープンしている間にロ
ール4の表面のロール4内にクラックがあれば反射して
きた反射波を受信して、その時の時間と強度を演算して
画面上に表示する。G2がオープンされている間に反射
波がキャッチできないときは画面上に波形は現われな
い。一方、空間を伝播した超音波はモニター水38d
(図2)に反射され、ゲートG2がオープンしている間
より遅くにゲートG3をオープンされると、それにキャ
ッチされMの波形を描写する。
【0015】これらの波形T及びMを検知して超音波を
発信していること及び接触媒質が供給されていることが
検知されるが、所定時間内にこれらがキャッチできない
と、図1の探傷器本体1内に設けられたランプ1fによ
って、超音波が発信されていないことまたはランプ1g
によって、接触媒質が供給されていないことが警告され
る。また、ゲートG2がオープンしている間に所定のレ
ベル以上の傷信号がキャッチされるとFの欠陥エコーの
波形が現われ、ロール4が回転しているためF波形は左
から右へ移動する。
【0016】図4は、探傷器本体の基本的な構成を示し
た機能ブロック図である。同図において、シーケンサ1
3は、超音波が発信されないとき点灯するランプ1f、
接触媒質が供給されないとき点灯するランプ1g、後述
するように探触子3がロールの長手端部を外れることを
検知して点灯するランプ1hが接続されるとともに、信
号線10を介して研削盤2及び信号線8を介して研削盤
2(図1)のアーム2eに出力信号を送出するように接
続されている。
【0017】連結アーム2eは、通常の動作においては
研削盤2の指令によって動作するが、異常時は信号線8
を介してシーケンサ13からの指令で動作することも可
能である。アーム2eに設けられている探触子3の超音
波送受信部3aは探触子制御手段16に接続され、送受
信部3aの走査信号は探触子制御手段16を通してイン
タフェース18を介してCPU(中央演算素子)12に
送出されるように接続されている。一方、探触子制御手
段16は異常検出手段17に接続されるとともに探触子
3のロール端検出部3bも異常検出手段17に接続され
ている。したがって、送受信号部3aの走査入力とロー
ル端検出部3bの検出信号はともに異常検出手段17に
接続されるように構成されている。異常検出手段17の
出力端子はシーケンサ13に接続され、異常出力信号に
より前述の警報ランプ1f,1g,1hを点灯するよう
に構成されている。
【0018】CPU12は、テンキー1bの他にインタ
ーフェース18の出力端、研削盤2(図1)に設けられ
たロール回転数検出手段14の出力端及びトラバース信
号発生手段15の出力端、プリンタ1a、表示装置1
c、記憶装置1e、インターフェース11に接続され、
インターフェース18とロール回転数検出手段14の情
報を演算し、その演算結果を記憶し、表示し、プリンタ
で記録できるように構成されている。また、CPU12
は探傷状態を演算する演算結果の判定が不合格の場合、
被検体表面の傷数により砥石部2d(図1)の往復の研
削回数Nを設定して、その回数をインターフェース11
を介してシーケンサ13に指示するものである。 尚、
この場合、研削回数をCPU12からシーケンサ13に
指示しているが、判定結果をCPU12から受け、それ
により砥石部2dの研削回数をシーケンサ13において
設定するように構成してもよいことは勿論である。前記
往復の研削回数Nは、トラバース信号発生手段15によ
りCPU12、シーケンサ13によりカウントされる。
トラバース信号発生手段15は1往復に対して4回の反
転信号を発生するので、4N回の反転信号でN回の砥石
部2dの往復研削をカウントできるものである。
【0019】インターフェース11の出力によって探傷
待ち信号と傷判定完了信号と、また研削盤2のトラバー
ス信号発生手段15の信号とがシーケンサ13に入力さ
れ、これらの信号からシーケンサ13はアーム2eの格
納及びロール表面への探触子3の接離信号を送出するよ
うに信号を与えることができる。
【0020】次に、上述のごとく構成された本実施例の
動作を説明する。図5は、探触子の作動状態をチェック
する流れ図である。探傷器本体1のスイッチを入れる
と、CPU12はステップ(100)から動作を開始す
る。以下カッコ内の三桁の数字はステップ番号を示す。
まず、初期メニューのフラッグの有無がチェック(10
1)される。この初期メニューにおいては、以下のメニ
ューを選択できる。 1.過去に記録されたファイルの読み込み 2.新規入力/登録 3.即探傷 4.既定値設定/変更/更新 5.信号レベルテスト
【0021】上記初期メニューの1.2.3.を設定す
ると、モード0(保留)、モード1(探傷待ち)、モー
ド2(往動探傷)、モード3(復動探傷)の探傷メニュ
ーを選択できる。モード0を選択すると、1)初期メニ
ューへの復帰、2)FDへ記録、3)プリンタへ印字、
4)しきい値2の変更等を選択することができる。傷判
定には、しきい値1である程度の足切りを行なう。この
設定をあまり低くすると正常の表面も傷と判定されてし
まうし、往動探傷で3,000個以上の傷が検出される
と、プログラムがオーバーフローしてしまうため、上記
初期メニューの5.信号レベルテストにて決定するが、
ここではその詳細説明は避ける。しきい値2はしきい値
1で探傷されたもののなかから、傷と判定されるものの
レベルであり、モード0の状態でこの設定変更ができ
る。
【0022】上記初期メニュー4.既定値設定/変更/
更新を選択すると、探傷ピッチ、同一傷判定距離、トラ
バース方向、しきい値1及び2、傷記録最大個数等の設
定ができる。ここにおいて、同一傷判定距離とは、本実
施例ではロールの往復距離を走査するダブルスキャン方
式であり、この両方のスキャンで同一位置にある傷を傷
と判定するものであるが、超音波探傷方式の絶対誤差お
よび所定面積範囲内であれば大きい傷一個であっても複
数個であっても傷として判断してもよいといった範囲等
を考慮して決定される。トラバース方向とは、ダブルス
キャンの片方を指定することであるが、通常は両方が指
定される。
【0023】初期メニューの設定が終了すると(10
2)、モードは0から1に加算され、往復台位置復帰信
号を待つ(103)ことになる。研削盤2に設けられた
図示しないスイッチを入れると、ロール4は回転を始め
て、砥石部2dはロール4の表面に当接し、研削を開始
するとともに図1の左方に移動を開始する。研削盤2
は、往復台2aのトラバースが停止すると砥石をロール
表面から離間し、トラバース信号発生手段15は往復台
位置復帰信号として反転信号をCPU12及びシーケン
サ13に送出する(図4)。シーケンサ13はアーム2
eを駆動して探触子3をロール4に接触させるとともに
モニター水及びエアーをロール4の表面に供給する。往
復台位置復帰信号が入る(103)と、超音波発信がさ
れているかどうかの判断(104)に進む。送受信部3
aにより発信が検知されないと、異常検出手段17によ
りシーケンサ13を介してランプ1fが点灯して発信無
しの警告がされる(105)。
【0024】発信が検知されると接触媒質が供給されて
いるかどうかの判断(106)に進む。モニター信号が
送受信部3aにより検知されないと、異常検出手段17
によりシーケンサ13を介してランプ1gが点灯して接
触媒質供給不能の警告がされる(107)。モニター信
号が入ると、シーケンサ13は信号線10を介して研削
盤2にセット完了信号を送る(108)。このセット完
了信号を受て、研削盤2は往復台2aをトラバーススタ
ートさせる。
【0025】次に、図6及び図7を用いて探傷状態およ
び傷判定を示す第1実施例を説明する。図6は、探傷状
態を示す流れ図である。同図において、往復台2aがス
タートして、トラバーススタート信号が入ると(10
9)、モードは1から2に加算される(110)。モー
ドが0でない場合(111)、ロール回転数信号のチェ
ック(112)に進む。CPU12内のカウンタは、始
めのロール回転数の信号が入った時点から計時すること
によりロールの回転方向であるY位置を演算している
が、ロール回転数信号が入ると、Y位置カウンタをリセ
ットし、X位置カウンタが計数し(113)、超音波反
射信号取組ステップ(114)に進む。
【0026】一方、反射信号取組はトラバーススタート
信号及びロール回転数信号の入来しないときにも行なわ
れ(114)、傷のXY位置及び画面上のXY位置の計
算が(115)される。しきい値1より小さい傷信号は
ダミー画面1dに描写され(117)、ダミーメモリー
に記憶(118)されるが、しきい値1より小さくない
ものは主画面に描写され(119)、CPU12のメモ
リーに記憶される(120)。プログラムがオーバーフ
ローしたり、データが多すぎたりして、テンキー1bに
より中断信号が入ると、データは消滅してAに戻るとと
もに、往復台2aを初期位置に戻し、そして、しきい値
のレベルを変更して再スタートすることになるが、中断
信号がない場合はBに戻る。
【0027】トラバースの往動が終わり、復動が始まり
反転信号が入ると、モードは3に加算され、ステップ
(112)から(121)を経て(109)に戻り、往
復台2aが初期位置に復帰し、トラバース戻り信号が入
り、モードは0に戻る。モードが0のときは、Cに進む
(111)。
【0028】図7は、傷判定を示す流れ図である。同図
において、しきい値2の変更フラッグの有無を判断する
ステップ(122)に進む。変更信号が入っていれば、
しきい値2以上の信号かどうか選別(124)され、往
復で同一位置の傷を検出(125)し、信号レベルの大
きい順に並べ変え(126)、近距離にある傷同志が同
一の傷かどうか判定(127)され、画面上の位置と表
示円の径が計算(128)され、判定結果のグラフィッ
ク、数値表が用意(129)され、CPU12内のメモ
リーに記憶(130)され、判定完了信号(131)を
研削盤2に送出してAに戻る。
【0029】図8は、第2実施例における傷判定を示す
流れ図である。同図において、図7と同じように、しき
い値2の変更フラッグの有無を判断するステップ(12
2)に進む。変更信号が入っていれば、しきい値2以上
の信号かどうか選別(124)され、往復で同一位置の
傷を検出(125)し、信号レベルの大きい順に並べ変
え(126)、近距離にある傷同志が同一の傷かどうか
判定(127)され、画面上の位置と表示円の径が計算
(128)される。ここまでは図7のステップと同じで
ある。傷判定により傷の数が所定値以下である場合は、
判定合格(132)とされ、判定結果のグラフィック、
数値表が用意(133)され、CPU12内のメモリー
に記憶(134)され、判定完了信号(135)を研削
盤2に送出してAに戻る。
【0030】一方、判定合格(132)がされないとD
に進む。図9は往復台の作動状態を示す流れ図である。
同図において、被検体表面の傷数により往復台2aの往
復研削回数Nが設定(136)され、探触子が格納さ
れ、モニター水・エアーの供給が停止(137)し、砥
石がロールに当接(138)し、往復台2aがスタート
(139)して、トラバース信号を4N回カウントし
て、研削が完了(140)し、Eに進む。
【0031】図10は探触子の作動状態を示す流れ図で
ある。この時点で、初期メニューのフラッグの有無がチ
ェック(141)される。フラッグが有る場合は、図5
において詳述した動作と同じであるため説明は省略す
る。初期メニューのフラッグがない場合は、モードは0
から1に加算される。一方、往復台2aのトラバースが
停止すると砥石をロール表面から離間し、トラバス信号
発生手段15は往復台位置復帰信号として反転信号をC
PU12およびシーケンサ13に送出する(図4)。シ
ーケンサ13はアーム2eを駆動して探触子3をロール
4に接触(143)させるとともにモニター水及びエア
ーをロール4の表面に供給(144)する。次に、超音
波発信がされているかどうかの判断(145)に進む。
【0032】送受信部3aにより発信が検知されない
と、異常検出手段17によりシーケンサ13を介してラ
ンプ1fが点灯して発信無しの警告がされる。 発信が
検知されると接触媒質が供給されているかどうかの判断
(147)に進む。モニター信号が送受信部3aにより
検知されないと、異常検出手段17によりシーケンサ1
3を介してランプ1gが点灯して接触媒質供給不能の警
告(148)がされる。モニタ信号が入ると、シーケン
サ13は信号線10を介して研削盤2にセット完了信号
を送る(149)。このセット完了信号を受けて、研削
盤2は往復台2aをトラバーススタートさせる。
【0033】図11は、第2実施例の探傷状態を示す流
れ図である。同図において、往復台2aがスタートし
て、トラバーススタート信号が入ると(150)、モー
ドは1から2に加算される(151)。モードが0でな
い場合(152)、ロール回転数信号のチェック(15
3)に進む。CPU12内のカウンタは、始めのロール
回転数の信号が入った時点から計時することによりロー
ルの回転方向であるY位置を演算しているが、ロール回
転数信号が入ると、Y位置カウンタをリセットし、X位
置カウンタが計数し(154)、超音波反射信号取組ス
テップ(155)に進む。
【0034】一方、反射信号取組はトラバーススタート
信号及びロール回転数信号の入来しないときにも行なわ
れ(155)、傷のXY位置及び画面上のXY位置の計
算が(156)される。しきい値1より小さい傷信号は
ダミー画面1dに描写され(158)、ダミーメモリー
に記憶(159)されるが、しきい値1より小さくない
ものは主画面に描写され(160)、CPU12のメモ
リーに記憶される(161)。プログラムがオーバーフ
ローしたり、データが多すぎたりして、テンキー1bに
より中断信号が入ると、データは消滅してEに戻るとと
もに、往復台2aを初期位置に戻し、そして、しきい値
のレベルを変更して再スタートすることになるが、中断
信号がない場合はFに戻る。
【0035】トラバースの往動が終わり、復動が始まり
反転信号が入ると、モードは3に加算され、ステップ
(153)から(162)を経て(150)に戻り、往
復台2aが初期位置に復帰し、トラバース戻り信号が入
り、モードは0に戻る。モードが0のときは、Gに進む
(111)。
【0036】図12は、第2実施例の傷判定を示す流れ
図である。同図において、図7と同じように、しきい値
2の変更フラッグの有無を判断するステップ(163)
に進む。変更信号が入っていれば、しきい値2以上の信
号かどうか選別(165)され、往復で同一位置の傷を
検出(166)し、信号レベルの大きい順に並べ変え
(167)、近距離にある傷同志が同一の傷かどうか判
定(168)され、画面上の位置と表示円の径が計算
(169)される。ここまでは図7のステップと同じで
ある。傷判定により傷の数が所定値以下である場合は、
判定合格(170)とされ、判定結果のグラフィック、
数値表が用意(171)され、CPU12内のメモリー
に記憶(172)され、判定完了信号(173)を研削
盤2に送出してAに戻る。
【0037】判定完了信号を受けた研削盤2は、連結ア
ーム2eにより探触子3を上昇させ初期位置に復帰させ
る。このとき、ロール端検出部3bの光センサ38cの
監視範囲がロール表面から外れるために、異常検出手段
17の出力信号によりシーケンサ13を介してランプ1
hを点灯させる。この光センサ38cはロールの先端を
監視しているため、判定完了信号によらなくても、たと
えば、プログラムがオーバーフローし、往復台2aが移
動中であってもロールの先端部を検出して自動的に探触
子3をロール面から上方に外す安全装置として有用であ
る。この場合、必要に応じて、光センサを複数用いて、
ロールの先端に分担して監視させてもよいものである。
【0038】さて、本発明に係る実施例は上述したもの
に限定されるものではなく、例えば警報はランプのみで
なくブザーによってもよいものであり、またランプの点
灯と同時にブザーを鳴らして警告してもよいものであ
る。さらに、本発明の権利は請求項に記載した技術的範
囲のみに属するものではなく、以下の実施態様も権利範
囲に含むものである。 (実施態様1)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査方法において、被検体表面を走査する
走査手段を被検体の長手方向に往復走査させ、その片方
ずつのデータ同志を比較して表面情報を得て、その表面
情報と被検体の回転検知手段の情報によりコンピュータ
によって演算処理し、これによって得られた探傷情報を
磁気記憶手段によって記憶することを特徴とした超音波
による圧延ロール表面検査装置。 (実施態様2)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査方法において、被検体表面を走査する
走査手段の初期走査による事前情報を得て走査手段の正
常動作を確認した後、爾後の探傷走査を行なう事を特徴
とした実施態様1記載の超音波による圧延ロール表面検
査方法。 (実施態様3)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査方法において、被検体表面を走査する
走査手段の初期走査による事前情報を得て走査手段の正
常動作を確認した後走査手段を被検体の長手方向に往復
走査させ、その片方ずつのデータを比較して表面情報を
得て、その表面情報と被検体の回転検知手段の情報によ
り探傷情報を得ることを特徴とした超音波による圧延ロ
ール表面検査方法。 (実施態様4)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査方法において、被検体を監視手段によ
り監視し、被検体表面を走査する走査手段が被検体表面
を外れる直前に前記走査手段を被検体表面の上方に離間
させることを特徴とした実施態様1、2及び3記載の超
音波による圧延ロール表面検査方法。 (実施態様5)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査方法において、被検体表面を走査する
走査手段の初期走査による事前情報を得て走査手段の正
常動作を確認した後の走査手段の表面情報と、被検体の
回転検知手段の情報によりコンピュータによって演算処
理し、これによって得られた探傷情報を磁気記憶手段に
記憶することを特徴とした超音波による圧延ロール表面
検査方法。 (実施態様6)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査方法において、被検体表面を走査する
走査手段の表面情報と、被検体の回転検知手段の情報に
よりコンピュータによって演算処理し、これによって得
られた探傷情報を磁気記憶手段に記憶するとともに、被
検体を監視手段により監視し、被検体表面を走査する走
査手段が被検体表面を外れる直前に走査手段を被検体表
面の上方に離間させることを特徴とした超音波による圧
延ロール表面検査方法。 (実施態様7)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査に
よりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧延
ロール表面検査方法において、被検体表面を走査する走
査手段を被検体の長手方向に往復走査させ、その片方ず
つのデータ同志を比較して表面情報を得て、その表面情
報と、被検体の回転検知手段の情報により探傷情報を得
るとともに、被検体を監視手段により監視し、被検体表
面を走査する走査手段が被検体表面を外れる直前に走査
手段を被検体表面の上方に離間させることを特徴とした
超音波による圧延ロール表面検査方法。 (実施態様8)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査方法において、被検体表面を走査する
走査手段の初期走査による事前情報を得て走査手段の正
常動作を確認した後、爾後の探傷走査を行なうととも
に、被検体を監視手段により監視し、被検体表面を走査
する走査手段が被検体表面を外れる直前に走査手段を被
検体表面の上方に離間させることを特徴とした超音波に
よるロール表面検査方法。 (実施態様9)超音波探触子をロール状被検体表面に接
触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
延ロール表面検査方法において、被検体表面を走査する
走査手段の表面情報と、被検体の回転検知手段の情報に
よりコンピュータによって演算処理し、被検体表面の傷
を判定し、その判定が不合格のとき、自動的にその傷数
に応じて被検体表面を研削する研削手段の研削回数を設
定するとともに前記研削手段の設定研削回数駆動後再度
傷判定を行い、これによって得られた探傷情報を磁気記
憶手段に記憶することを特徴とした超音波による圧延ロ
ール表面検査方法。 (実施態様10) 超音波探触子をロール状被検体表面
に接触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋
走査によりロール状被検体の表面を探傷する超音波によ
る圧延ロール表面検査方法において、被検体表面を走査
する走査手段を被検体の長手方向に往復走査させ、その
片方ずつのデータ同志を比較して表面情報を得て、その
表面情報と、被検体の回転検知手段の情報により探傷情
報を得て、被検体表面の傷を判定し、その判定が不合格
のとき、自動的にその傷数に応じて被検体表面を研削す
る研削手段の研削回数を設定するとともに前記研削手段
の設定研削回数駆動後再度傷判定を行うことを特徴とし
た超音波による圧延ロール表面検査方法。 (実施態様11) 超音波探触子をロール状被検体表面
に接触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋
走査によりロール状被検体の表面を探傷する超音波によ
る圧延ロール表面検査方法において、被検体表面を走査
する走査手段の初期走査による事前情報を得て走査手段
の正常動作を確認した後、爾後の探傷走査を行ない、そ
の探傷情報を得て、被検体表面の傷を判定し、その判定
が不合格のとき、自動的にその傷数に応じて被検体表面
を研削する研削手段の研削回数を設定するとともに前記
研削手段の設定研削回数駆動後再度傷判定を行うことを
特徴とした超音波による圧延ロール表面検査方法。 (実施態様12) 超音波探触子をロール状被検体表面
に接触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋
走査によりロール状被検体の表面を探傷する超音波によ
る圧延ロール表面検査方法において、被検体表面の傷を
判定し、その判定が不合格のとき、自動的にその傷数に
応じて被検体表面を研削する研削手段の研削回数を設定
するとともに前記研削手段の設定研削回数駆動後再度傷
判定を行うとともに被検体を監視手段により監視し、被
検体表面を走査する走査手段が被検体表面を外れる直前
に前記走査手段を被検体表面の上方に離間させることを
特徴とした超音波によるロール表面検査方法。
【0039】上述の実施態様においては、以下の作用を
有する。これらの実施態様は、請求項に記載されている
本発明と同じように、被検体の表面を走査して表面情報
を得るとともに被検体の回転情報を入手して、これらの
情報からコンピュータにより演算された探傷結果を磁気
記憶手段に記憶するいようになしているので、いつでも
再生して使用することができ、傷レベルの再設定も容易
にでき、データ保存、管理のためのスペースも狭くてす
むというメリットを有するものである。
【0040】また、被検体の表面を長手方向に往復走査
して得た、その片方ずつのデータと比較して得た表面情
報と被検体の回転情報から探傷情報を得ているので、片
方の走査のみのデータと比べて、研削カスの混入による
偽傷データが、往復走査した同じ位置に現われる可能性
は少なくなり、正確な探傷を行なうことができるもので
ある。
【0041】また、被検体の初期の走査による情報で走
査手段が正常に動作していることを確認した後に、その
後の本格的な探傷走査を行なうようになしているので、
走査手段が接触媒質の注入不十分等による不正常のまま
走査を続けることがなく、無駄な探傷を行なうことを防
止できるものである。
【0042】また、被検体を監視する監視手段により走
査手段が被検体の表面を外れる直前を検知して、走査手
段を被検体表面の上方に離間させるようになしているの
で、探傷中止または中断により走査手段が被検体表面を
外れ、爾後の走査時に走査手段と被検体表面との干渉に
より走査手段を損なうことが防止されるものである。
【0043】また、被検体表面の傷を判定し、判定結果
が不合格のときは、自動的に再度研磨および測定工程に
移行するように構成しているので、被検体表面の傷判定
が不合格の場合は、自動的に再度の研磨と測定工程に移
行され、手動により探触子および被検体の駆動を指令す
る手間が省け、人間による誤操作が防止され、省力化と
正確化が図れるものである。
【0044】
【効果】以上説明したように、本発明は、コンピュータ
により制御され、探傷結果を磁気記憶手段に記憶するよ
うになしているので、いつでも再生できるとともに、デ
ータの保存、管理も小スペースですむという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用されるシステム構成図である。
【図2】探触子の一実施例図である。
【図3】超音波基本波形図である。
【図4】探傷器本体の基本的な構成を示した機能ブロッ
ク図である。
【図5】探触子の作動状態をチェックする流れ図であ
る。
【図6】第1実施例の探傷状態を示す流れ図である。
【図7】第1実施例の傷判定を示す流れ図である。
【図8】第2実施例の探傷状態を示す流れ図である。
【図9】往復台の作動状態を示す流れ図である。
【図10】探触子の作動状態を示す流れ図である。
【図11】第2実施例の探傷状態を示す流れ図である。
【図12】第2実施例の傷判定を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 探傷器本体 2 研削盤 3 探触子 4 ロール 5、6、7、8、9、10 信号線 11 インターフェース 12 CPU 13 シーケンサ 14 ロール回転数検出手段 15 トラバース信号発生手段 16 探触子制御手段 17 異常検出手段 18 インターフェース 31、32 送風管 33 接触媒質供給管 34 可動板 35 スイパー 36 振動子 37 ガイドローラ 38 腕 39 筐体 F 欠陥エコー M モニター水からの反射波 S ロール表面からの一部反
射波 T 振動子よりの送信波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 目黒 三義 神奈川県藤沢市辻堂神台1丁目3番1号 関東特殊製鋼株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波探触子をロール状被検体表面に接
    触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
    によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
    延ロール表面検査方法において、 被検体表面を走査する走査手段の表面情報と、被検体の
    回転検知手段の情報によりコンピュータによって演算処
    理し、これによって得られた探傷情報を磁気記憶手段に
    記憶することを特徴とした超音波による圧延ロール表面
    検査方法。
  2. 【請求項2】 超音波探触子をロール状被検体表面に接
    触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
    によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
    延ロール表面検査方法において、 被検体表面を走査する走査手段を被検体の長手方向に往
    復走査させ、その片方ずつのデータ同志を比較して表面
    情報を得て、その表面情報と、被検体の回転検知手段の
    情報により探傷情報を得ることを特徴とした超音波によ
    る圧延ロール表面検査方法。
  3. 【請求項3】 超音波探触子をロール状被検体表面に接
    触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
    によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
    延ロール表面検査方法において、 被検体表面を走査する走査手段の初期走査による事前情
    報を得て走査手段の正常動作を確認した後、爾後の探傷
    走査を行なうことを特徴とした超音波による圧延ロール
    表面検査方法。
  4. 【請求項4】 超音波探触子をロール状被検体表面に接
    触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
    によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
    延ロール表面検査方法において、 被検体を監視手段により監視し、被検体表面を走査する
    走査手段が被検体表面を外れる直前に前記走査手段を被
    検体表面の上方に離間させることを特徴とした超音波に
    よるロール表面検査方法。
  5. 【請求項5】 超音波探触子をロール状被検体表面に接
    触させ、該被検体の回転による超音波探触子の螺旋走査
    によりロール状被検体の表面を探傷する超音波による圧
    延ロール表面検査方法において、 被検体表面の傷を判定し、その判定が不合格のとき、自
    動的にその傷数に応じて被検体表面を研削する研削手段
    の研削回数を設定するとともに前記研削手段の設定研削
    回数駆動後再度傷判定を行うことを特徴とした超音波に
    よるロール表面検査方法。
JP6202956A 1994-02-15 1994-08-05 超音波による圧延ロール表面検査方法 Pending JPH07280777A (ja)

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JP6-40497 1994-02-15
JP4049794 1994-02-15
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